Noism2 特別公演 2017 『よるのち』

2017年6月24日(土) 20:00 新潟県政記念館 Noism2 特別公演 2017 『よるのち』

『よるのち』

演出振付/平原慎太郎
音楽/熊地勇太 他
演出助手/渡辺はるか
出演/Noism2

(ご注意)
 以下の記述は一部内容に触れる可能性があり、ネタバレの恐れがあります。数行の空白を入れますので、これから公演を見られる方で、内容について知りたくない方は見ないようにしていただいた方が良いと思われます。
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仕事を終え、一旦帰宅し、夕食を取ってから、コンチェルトさんでチケットを買って、県政記念館へ。開演30分前に到着。
感想は、「Noism2のアナザー・サイドを垣間見て、新たなる喜びを頂く」です。
開演待ちの時間にも、既に動き出すメンバーたち。現実と創作の汽水域を徐々に、塩分の濃い水域へと導き出しました。時を告げる鐘が鳴り、鑑賞の注意事項が述べられ、そのまま科白(せりふ)へと変容し、立ち上がって、舞踊が動き出しました。語られる言葉に反応して切り貼りされる動作、恐ろしげに蠢(うごめ)き、ゆっくりと粘液を吐き出し、不気味に揺れました。そして祭壇から夢魔たちが這いずり出し、獲物目掛けて群がり、様々に絡み合って、貪(むさぼ)り食いました。悪夢の時間が過ぎ、物語を綴るものが、顔を覗かせ、情景を描写しつつ、時間を捻じ曲げて、前後を行き来させ、場面を連射して、時空を入れ替えました。さらに多様な人格が顕(あらわ)れては隠れ、次第にその数を増し、互いに競い合って、舞踏の塊りが大きな渦で暴れ回りました。少しずつ潮が引いて、個別の筋書が描き出され、それぞれの特徴を生かして、色を変えて描き分けられました。言葉たちが戻り、幾重にも重なり合い、細かくもズレながら、帯状に流れ去りました。思い出したように、そちこちで、思い思いに佇む時へ経て、笑顔が狂気を誘い、大波が全てを呑み込み、沈黙が辺りを制して、厳(おごそ)かな幕切れとなりました。
客席からは大きな拍手が贈られ、何度もカーテンコールがなされて、演出振付家が呼び出され、演者を称え、さらに大きな喝采が叫ばれて、にぎにぎしく終演となりました。
新たなる振付家による作品が、Noism2から今までにない表情を導き出し、新鮮な感動を届けてくれたことに、大いに喜び、足取りも軽く家路を急ぎました。
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IkiAtariBattari na Live 水無月の巻 partⅡ

2017年6月20日(水) 13:30 コンチェルト IkiAtariBattari na Live 水無月の巻 partⅡ

第1部
 きょうの料理/冨田勲
 守ってあげたい/松任谷由実
 明日に架ける橋/サイモン
 風のとおり道/久石譲
 雨音はショパンの調べ/ジョンビーニ
 虹の彼方に/アーレン
 宝島/和泉宏隆
第2部
 ローズ~追憶のテーマ
 空も飛べるはず/草野マサムネ
 アリス/小林武史
 不思議の国のアリス/エルフマン
 ジブリメドレー/久石譲
 糸/中島みゆき
 ジッパ・ディー・ドゥ―・ダー/リューベル

川崎祥子(Pf)

市役所ロビーより急いでコンチェルトさんへ。開演15分前に到着。
感想は、「まったりと楽しく、時にムーディなピアノの響きにどっぷりと浸(ひた)る」です。
まずはNHK「きょうの料理」からの「守ってあげたい」。ふんわりと優しく、身を委(ゆだ)ねる誘惑で包み込みました。続いてサイモン&ガーファンクルの「明日に架ける橋」。遥かなる憧れが広がり、じんわりと心に沁みました。次は本日の天候に合わせ「風のとおり道」。懐かしい風景を想起させ、胸をキュっと締め付けました。その流れで「雨音はショパンの調べ」。コードの海に見え隠れする旋律が、切ない想いを響かせました。"風"、"雨"と来ての「虹の彼方に」。ゆったりと揺れて、ジャジーに弾(はず)みました。第1部最後はT-SQUAREの「宝島」。ノリノリで賑やかに駆け抜けました。
休憩を挟んで第2部は映画音楽から、「ローズ」がゆっくりと愛を綴り、「追憶のテーマ」が、帰らぬ思い出を淡々と語って、在りし日の残り香を懐かしみました。続いてJ-POPが2曲。スピッツの「空も飛べるはず」が明るさを纏(まと)い、軽々と悲しみを吹き飛ばすと、マイリトルラバーの「アリス」が、くすぐったい甘さで弾(はじ)けました。そしてジブリメドレー。「天空の城ラピュタ」や「魔女の宅急便」などのメロディーを様々に織り交ぜ、晴れた日の爽やかさや、曇り空の憂鬱を写し取りました。さらに中島みゆきの「糸」で誠実な想いを、しなやかに届けて、最後は「ジッパ・ディー・ドゥ―・ダー」で賑やかに締めました。
会場からは大きな拍手が贈られ、緩くも素晴らしいライブへ称賛の思いを伝えました。
リクエストやその場の雰囲気に合わせて、自在に進められる手際の鮮やかさと、ピアノから流れ出る美しい響きに魅せられて、心躍る時間を過ごせたことに感謝して、家路を急ぎました。

第301回ミニコンサート 音遊楽(おとゆら)~箏とフルート調べ

2017年6月21日(水) 12:20 新潟市役所1階市民ロビー 第301回ミニコンサート 音遊楽(おとゆら)~箏とフルート調べ

哀歌/吉崎克彦
六段の調/八橋検校 宮田耕八朗編
春興/杵屋正邦
フォスター名曲集/フォスター 佐藤義久編
 おおスザンナ
 故郷の人々
 オールドブラックジョー
 草競馬

音遊楽(おとゆら)
 紫野芳枝(箏)
 福井英子(箏、三弦)
 坂田翔祐(箏、三弦、十七弦)
 大村浩子(箏、十七弦)
 水嶋あや(Fl)

みなとトンネルを4往復走り、身支度を整えて、市役所ロビーへ。開演20分前に到着。
感想は、「ヴァラエティーに跳んだ和楽器とフルートの共演を楽しむ」です。
まずは十七弦とフルートで吉崎克彦の「哀歌」。ゆらゆらと舞う花弁(はなびら)の間を吹き過ぎる息吹が絡み合い、桜吹雪が一面に降り注ぎ、次第に速度を上げて過ぎ去りました。続いて箏2面、十七弦と三弦で奏でる「六段の調」。煌めきを放ち、張りを効かせて、要所を締め、華やぎを描きました。次は三弦2棹で杵屋正邦の「春興」。細く強い音色(ねいろ)が、交叉し、追いかけ合って、儚げに行き過ぎました。プログラム最後は、フォスター名曲集。明るく軽快な「おおスザンナ」。遥かな懐かしさが香る「故郷の人々」。哀しさを陽気に飾る「オールドブラックジョー」。愉快にノリノリで駆ける「草競馬」。亜米利加南部の調べを、メドレーで届けました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールは「北国の春」と「ふるさと」。客席の歌声を誘い、にぎにぎしく終演となりました。
様々な和楽器とフルートの組み合わせで、古今東西の調べで楽しませてくれたこのコンサートが邦楽の普及に寄与することを願って、次の会場へと向かいました。

ANTI MUSIC LIVE IN JUNE

2017年6月20日(火) 19:00 NEXT21アトリウム ANTI MUSIC LIVE IN JUNE

1st set
 鎌田悠(haikarahakuti)による演奏1
 能勢山陽生による演奏1

2nd set
 鎌田悠(haikarahakuti)による演奏2
 能勢山陽生による演奏2

鎌田悠(haikarahakuti)
能勢山陽生(元DIESEL GUITAR)

弥彦神社に詣でて、弥彦山へ登山し、だいろの湯で汗を流した後、所用を済ませて、NEXT21アトリウムへ。開演20分前に到着。
感想は、「鳴り響くノイズに、最新の音楽を聴く喜びを頂く」です。
1st setは、haikarahakutiから。幼い声のシュプレヒコールが切り刻まれ、反戦のフレーズが繰り返される中、巨大な戦車が疾駆し、射撃の雨が激しく降り注ぎ、身を揺さぶる重い音圧が一杯に迫りました。さらに虚無を思わせる空間に磁気嵐が吹き荒れ、凶暴な叫びが耳を劈(つんざ)き、響きを様々に変容させて、いきなり立ち止まりました。続いてDIESEL GUITAR。鋼の霧が立ち上がり、上空へ舞い上がると、分身が左右へ棚引き、揺らめいて、ゆっくりと漂いました。しばらくして鐘が打ち鳴らされ、次第に分裂して、細分化し、絡み合って、幅広い帯になり、勢いを付けて走り出すと、見る見る光束を超えました。そして砂塵を散らし、穏やかに収まりました。
休憩を挟んで2nd setは、再びのhaikarahakuti。独裁者の演説が流れ、不気味に変質して、角張り、騒ぎ出し、爪を立てて、神経を逆なでました。知らぬ間に気柱が共振して、聴覚を満たし、棘を飾り付けて、言霊を包みました。そして次はDIESEL GUITAR。静かな錆が塗り込められた霞(かすみ)が描かれ、絨毯のような雲海に見え隠れする金属の鯨がその尾びれをはためかせて、悠々と泳ぎ去りました。
会場からは大きな拍手が贈られ、未踏の地へ足を進める勇者たちを大いに讃えました。
最新のテクノロジーと鮮やかイマジネーションを駆使して、響きの最前線を作り上げる演奏者達に触れられたことに感動し、喜ばしい気分で、家路を急ぎました。

SanDoコンサート vol.78 美しき空想(ファンタジー)の世界へようこ

2017年6月17日(土) 15:00 朝日酒造エントランスホール SanDoコンサート vol.78 美しき空想(ファンタジー)の世界へようこそ

FANTASIA ~淑女たちはハモるのが好き in SanDoコンサート
第1部
 ヴァイオリン協奏曲 作品8「四季」より「春」/ヴィヴァルディ  いとうたつこ編
 主よ、人の望みの喜びよ/J.S.バッハ 麻生圭子 編
 ただ憧れを知る者のみが/ゲーテ 詞 チャイコフスキー 曲
 スペインのカンツォネッタ/ロッシーニ
 愛の神様、ようこそ/ペーシ 詞 チマーラ 曲
 埴生の宿/里見義 詞 ビショップ 曲 若林千春 編
第2部
オペラRemixⅡ!
「アイーダ」より 凱旋行進曲/ヴェルディ
「カルメン」より シャンソン・ポエーム/ビゼー
「ワルキューレ」より ワルキューレの騎行/ワーグナー
「ジャンニ・スキッキ」より わたしのお父さん/プッチーニ
「イーゴリ公」より ダッタン人の踊り/ボロディン
「タンホイザー」より 行進曲/ワーグナー
淑女セレクト
 聖母たちのララバイ/山川啓介 詞 木森敏之 曲
 時代/中島みゆき
 愛燦燦/小椋佳

石上朋美(S)
渡邊史(S)
向野由美子(Ms)
谷合千文(Pf)

Dr.可児から戻り、少し休憩してから、昼食を取って、高速を一路朝日酒造へ。開演40分前に到着。
感想は、「美しいハーモニーを歌う喜びを乗せて、全方向へ発信するパワーに幸福感を頂く」です。
まずはヴィヴァルディの「四季」より「春」をア・カペラのスキャット三重奏で。優しい風が、ふんわりと絹の手触りで流れ、忙(せわ)しく羽搏(はばた)く羽音(はおと)を伴って、軽やかに届けられました。続いてピアノが加わり、バッハの「主よ、人の望みの喜びよ」。緩やかに寄せる波が重なり、また離れて、透き通った音色(ねいろ)を奏で、弾(はじ)ける泡を切り貼りして、声の浮雲を実らせました。次は3人が一人ずつソロで歌うコーナー。チャイコフスキーの「ただ憧れを知る者のみが」が、ゆったりと艶(つや)やかに、高みへと伸びあがって、艶(あで)やかに着地しました。2人目はロッシーニの「スペインのカンツォネッタ」。少し悲しげに駆け出し、明るさを取り戻して振舞い、徐々に加速して、勢いよく舞い上がりました。独奏最後はチマーラの「愛の神様、ようこそ」。夢見るように微睡(まどろ)み、穏やかにたっぷりと響かせて、憧れを慈(いつく)しみました。三重唱に戻って、若林千春編曲の「埴生の宿」。涼しげに声を合わせ、ところどころ、つかず離れず絡み合って、緑灰色(りょくはいしょく)に縁取(ふちど)り、再度綺麗に溶け合って、見事に収めました。
休憩を挟んで後半は歌劇の美味しいところを抜き出して歌う「オペラRemixⅡ」。輝かしく黄金(きん)の塊りを放射する「アイーダ」の「凱旋行進曲」。妖艶で生きいきと弾(はず)む「カルメン」の「シャンソン・ポエーム」。天翔(あまかけ)る鋼の翅(はね)を木霊(こだま)させ、炎の剣(つるぎ)を高々と振り翳(かざ)す「ワルキューレの騎行」。麗しく棚引き、美しく飾る「ジャンニ・スキッキ」の「わたしのお父さん」。ピアノ独奏で、煌(きら)めきを鏤(ちりば)める「イーゴリ公」の「ダッタン人の踊り」。調子よく勝鬨(かちどき)の声を上げ、栄光の誉れを大らかに誇(ほこ)る「タンホイザー」の「行進曲」。旋律を響かせ、伴奏を巧みに仕掛けて、場面を想起させ、歌う喜びを爆発させました。
一旦退場し、鳴りやまない拍手を受けて、舞台へ戻り、淑女セレクトへ。「聖母たちのララバイ」がじわじわと沁みるように癒し、「時代」で大切に包み込んで、希望の光を灯(とも)し、「愛燦燦」で安らぎを与えました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールは「天使にラブ・ソングを」と思われるゴスペル調の曲で、手拍子も楽しく、盛り上がり、にぎにぎしく終演となりました。
好きな曲を持ち寄り、それを"ハモって"作り上げ、音楽の楽しさを身をもって体現する姿に感動を覚えて、快い気分で帰路のハンドルを握りました。