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スクェハナ大学&新潟大学教育学部音楽科 第6回アンサンブルの夕べ

2019年5月23日(木) 19:00 新潟大学教育学部合唱ホール サスクェハナ大学&新潟大学教育学部音楽科 第6回アンサンブルの夕べ

1.三重奏
フルートとホルンとピアノのための三重奏曲」より第3楽章 ダンス/エヴァーゼン
 水品葵(Fl) クリスティーナ・ラドキ(Hr) 二瓶諄也(Pf)
2.二重唱
好いた同士の彼氏と彼女/ウィリアムズ
 イライ・ホイト、岩崎靖就(T) 諸橋ののか(Pf)
3.二重唱
彼女の顔には庭園がある/アイルランド
 イザベル・デラ、宮下絵玲奈(S) 田中健太郎(Pf)
4.テノール独唱
「3つの歌」より第3曲/ブリッジ
  岩崎靖就(T) ジョン・ベンツ(Va) 諸橋ののか(Pf)
5.2台マリンバ
2台マリンバのための「Nagoya Marimbas」/ライヒ
 北村優佳、ヘイデン・スタッキ(Marimb)
6.トロンボーン独奏
 バストロンボーンとピアノのためのソナタ より 第2楽章/キリングハム
 ルーシー・フェルッツァ(Trb) 田中健太郎(Pf)
7.ソプラノ独唱
矢車草/シュトラウス
献呈/ 〃
 イザベル・ダラ(S)  諸橋ののか(Pf)
8.ヴィオラ独奏
ソナタ 第2番 より 第2楽章/ブラームス
 ジョン・ベンツ(Va) 田中健太郎(Pf)
9.ソプラノ独唱
「タゴールの歌」より「光」/ティケリ
 長崎里奈(S) カービー・ライツ(Sax) 風間美芙由(Pf)
10.テノール独唱
落葉松/小林秀雄
待ちぼうけ/山田耕筰
 金澤伊織(T) エミリ・ヘンダショット(Pf)
11.タンバリン二重奏
2つのタンバリンのための《Conversation》/ロペス
 ヘイデン・スタッキ、北村優佳(Tamb)
12.二重唱
「音楽の夜会」 より 第11番《セレナータ》/ロッシーニ
 長崎里奈(S) イライ・ホイト(T) 風間美芙由(Pf) 
13.三重奏
パストラーレ/エヴァーゼン
 遠藤肇(Tp) ルーシー・フェルッツァ(Trb) 荒川保香(Pf)
14.ソプラノ独唱
「3つのアイルランド民謡」より 第2曲/ココリアーノ
 イザベル・ダラ(S) 水品葵(Fl) 
15.ソプラノ・テノール独唱
「カンタータ」より 第3、5曲/カーター
宮下絵玲奈(S) イライ・ホイト(T) エミリ・ヘンダショット、二瓶諄也(Pf)
16.ソプラノ独唱
ユークリッド/ヘギー
 ルーシー・フェルッツァ(S) 田中健太郎(Pf)
17.サックス二重奏
「裸足のダンス」より 第4、5、6曲/ラム
 カービー・ライツ、堀内魁人(Sax) 
18.合唱
「愛の歌」より第1、2、8曲/ブラームス
Shenandoah/アメリカ民謡
夕焼け小焼け/中村雨紅 詩 草川信 曲 渡辺直 編
 イザベル・デラ、クリスティーナ・ラドキ、風間美芙由、高柳理乃、諸橋ののか(S)
 ルーシー・フェルッツァ、エミリ・ヘンダショット、荒川保香、北村優佳、宮下絵玲奈、風間さくら(A)
 イライ・ホイト、カービー・ライツ、遠藤肇、岩崎靖就、金澤伊織、堀内魁人(T)
 ジョン・ベンツ、ヘイデン・スタッキ、田中健太郎、二瓶諄也、水品葵(Bs)
 エミリ・ヘンダショット、風間美芙由、諸橋ののか(Pf)

仕事を終え、海岸道路を一路新潟大学へ。開演15分前に到着。
感想は、「日米の音楽を学ぶ学生たちが、日頃の成果を競うように奏でる愉しさに聞き入る」です。
最初はエヴァーゼンの「フルートとホルンとピアノのための三重奏曲」より「第3楽章 ダンス」。不思議の森で繰り広げられるお伽話(とぎばなし)が、楽しげに行進し、涼しさを香らせ、祭りの熱狂へと登り詰めました。
2番目はテノールの二重唱でウィリアムズの「好いた同士の彼氏と彼女」。哀しみを含む明るさで彩り、まろやかで艶やかに仕上げました。
3番目はソプラノの二重唱でアイルランドの「彼女の顔には庭園がある」。春の暖かさを装い、伸びやかに(はず)み、快く絡み合いました。
4番目はテノール独唱に、ヴィオラが加わって、ブリッジの「3つの歌」より第3曲。愁いを色濃く匂わせ、柔らかく悲しみを包んで、栗色の甘さをそっと添えました。
5番目はライヒの「2台マリンバのための「Nagoya Marimbas」。茫洋たる泡立ちが揺らぎ、徐々にその姿を変えて、古(いにしえ)の薫りを漂わせました。
6番目はキリングハムの「バストロンボーンとピアノのためのソナタ」より第2楽章。深海の冷たさが滲み出し、暗く低い呟きが蠢(うごめ)いて、波打ちながら伸び上がり、甲高く吠えて、穏やかに収めました。
7番目はソプラノ独唱で2曲。暖かな季節の光が伸びやかに広がり、哀しみの釉薬(うわぐすり)を塗るシュトラウスの「矢車草」。明るい微笑みを長く伸ばす「献呈」。喜びを一杯に満たしました。
8番目はヴィオラ独奏でブラームスの「ソナタ 第2番」より第2楽章。青春の薫りに浪漫を添えて、時に劇的に、時に影を纏(まと)って、渋く溢れんばかりの奔流を届けました。
9番目はソプラノ独唱に、サックスが加わって、ティケリの「タゴールの歌」より「光」。神秘的な煌めきを散らせ、不安な灰色の翳りを匂わせて、不安定によろけ、不条理な美しさを描きました。
10番目はテノール独唱で2曲。晴れやかな悲しみを透明に響かせ、大らかに明るさと共に胸の想いを綴る「落葉松」。コミカルに弾(はず)み、軽やかに転げ回って、忍び寄る哀愁を歌う「待ちぼうけ」。艶やかで快い歌声を届けました。
休憩を挟んで、後半はロペスの「2つのタンバリンのための《Conversation》」から。歯切れ良く、細やかに行進し、表情豊かに言葉を交わし合い、簡潔な彩りを伝えました。
12番目はソプラノとテノールの二重唱でロッシーニの「音楽の夜会」より「第11番《セレナータ》」。陽光を受けて競い合い、優しく柔らかに相和(あいわ)して、喜びに満ち溢れる情景を映しました。
13番目は金管楽器を含む三重奏。エヴァーゼンの「パストラーレ」。漣(さざなみ)に輝きが照り映え、憂愁の奏でが絡み合って、夕陽の海岸を穏やかに行き過ぎました。
14番目はソプラノ独唱とフルートの共演でココリアーノの「3つのアイルランド民謡」より第2曲。細やかに走り出し、乾いた平原を通り過ぎ、赤土の山道を縫って、赤い谷の川へと歩を進めました。
15番目はソプラノとテノールが交互に独唱するカーターの「カンタータ」より。涼しき哀しみを、艶めくように染め上げ、情熱的に願いを訴える第3曲。激しく弾(はず)み、強く刺激的に想いをぶつけ、荒波を乗り越える第5曲。興奮と安堵(あんど)が交錯しました。
16番目はソプラノ独唱でヘギーの「ユークリッド」。謎解きの時間を演出し、洒落た装いで着飾って、愉快な翳りを伝えました。
17番目はサックス二重奏でラムの「裸足のダンス」より3曲。光と影が細やかに絡み合う第3曲。柔らかく包み、穏やかに抱きしめる第4曲。急ぎ足で駆け巡る第5曲。軽妙に掛け合い、強弱を付けて、舞い踊りました。
最後の18番目は出演者全員での合唱。まずはブラームスの「愛の歌」より3曲。嬉しさを隠しきれずに円舞する第1曲。足早に北風が吹き抜ける第2曲。優雅な足捌(あしさば)きで、優しく柔らかに輪舞する第8曲。北国に訪れる季節の遷ろいを描きました。続いてアメリカ民謡の「Shenandoah」。霞立(かずみた)つ彼方へ想いを寄せ、儚げな雲が辺りを包み込んで、懐かしき風景に出会いました。最後は「夕焼け小焼け」。寂しさを綴り、懐かしさが溶け合って、美しき残照が消え入るように、立ち去りました。
会場からは大きな拍手が贈られ、学生達の演奏を讃えました。
日米の大学間の交流が長きに渡り継承され、素晴らしい演奏会が開催されることに感謝して、喜ばしい気分で、帰りのハンドルを握りました。
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ハルモニア スプリング・ライブツアー

2019年5月22日(水) 19:30 新潟万代シルバーホテル4Fサンセットラウンジバー ハルモニア スプリング・ライブツアー

ミスティ
枯葉
イン・ウォークト・バド
アップ・ジャンプト・スプリング
マイ・ロマンス
アンデサイデッド
あなたと夜と音楽と
ナイト・スカイ
薫風
グリッター・オブ・ドーン
フロム・ウインター・トゥ・スプリング

ハルモニア
 伊佐瞳(Bcl)
 斉藤伸宣(Pf)
ゲスト
 五十嵐誠(Cb)
 藤島玲子(Per)

仕事を終えて、一旦帰宅し、軽食を摂って、新潟万代シルバーホテルへ。開演30分前に到着。
感想は、「快い調べと快適なビートにほろ酔いの心地良さを頂く」です。
まずはデュオで「ミスティ」。優しく柔らかにうねり、まったりと甘やかに絡みついて、仄(ほの)かな明るさを灯しました。続いて「枯葉」。軽やかに寂しさを綴り、ファンキーなノリで味付けて、熱を帯びて、はらはらと舞い散る様を描きました。次はゲストのベースとパーカッションが加わって、「イン・ウォークト・バド」。アツく濃い息吹が、時に鋭いエッジを効かせ、ウキウキと弾(はじ)ける生命力を漲(みなぎ)らせました。さらに「アップ・ジャンプト・スプリング」。濃厚な旨味で味付け、細やかに丸く刻んで、楽しげに幸せを運びました。そして「マイ・ロマンス」。潤いで満たし、ゆっくりと暖かな波立ちで癒やし、グラスの氷が崩れて、しどけない快さで飾りました。1st.set 最後は「アンデサイデッド」。足早に鼓動を刻み、小粋に弾(はず)んで、喜びに沸き立ちました。
休憩を挟んで、2nd.set は再びのデュオで「あなたと夜と音楽と」。愁いの風を吹かせ、軽快な足踏みと細やかな装飾が寄り添って、暗く豊かな響きで満たしました。続いてカルテットに戻り、オリジナルの「ナイト・スカイ」。瑞々しい翳りが、そっと近寄り、切なげに灯(あか)りを点(とも)して、涼やかな街の彩りを描きました。次も自作の「薫風」。ゆっくりと哀しみを燻(くゆ)らせ、気怠(けだる)く淋しさを漂わせて、淡い懐かしさで感傷を誘(いざな)いました。さらに「グリッター・オブ・ドーン」では、爽やかな和(やす)らぎを奏で、ゆったりと春の温もりを伝えて、やがて来る光の王国を予感させました。最後は「フロム・ウインター・トゥ・スプリング」。穏やか朝焼けが忍び寄り、薄明かりに映える水面(みなも)に波紋が広がって、命の拍動を伝えました。会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールが2曲。「スイングしなけりゃ意味ないよ」を明るく、にこやかに。「好きにならずにいられない」を、ゆるりと魅力的に届けて、賑々しく終演となりました。
オリジナル曲を満載したアルバムの発売を記念したツアー・ライブが、愉しさと喜びに満ちたひとときを齎(もたら)して頂けたことに感謝し、喜ばしい気分で、家路を急ぎました。

響きと怒り Live Vol8

2019年5月21日(火) 19:00 砂丘館 響きと怒り Live Vol8

宮本尚晃による演奏1
能勢山陽生による演奏1
宮本尚晃による演奏2
能勢山陽生による演奏2

宮本尚晃(電気ギター+エフェクター)
能勢山陽生(  〃        )

のんびりとした休日の朝を過ごし、所用をいくつかこなして、充分に休憩を取り、日が暮れてから、砂丘館へ。開演30分前に到着。
感想は、「静寂と轟音、柔らかさと鋭さの対比を体感する」です。
まずは電気ギターに真空管アンプで増幅する即興演奏から。微(かす)かなる呟(つぶや)きが、遠くから徐々に近付き、細い枝葉を伸ばして、振幅を広げ、柔らかな信号音が、自らと木霊(こだま)して、錆色(さびいろ)の飾りを纏(まと)い、細い雲を棚引かせ、揺れながら揺蕩(たゆた)い、水泡(すいほう)を弾(はじ)けさせて、切っ先を交わし、深海の静けさへと、消え入るように減衰しました。
続いては電気ギターを硝子の容器で操作する演奏。無数の梵鐘が幾重にも鳴り響き、鋼鉄の波動を大きく揺らめかせ、接触による摩擦音が、硬質な響きを齎(もたら)し、花火が夜空に花開いて、金属の粒が自在に浮遊し、空間を乱打して、唸(うな)りを上げてうねり、光速を超えて航行し、メリメリと被覆を破って、ノイズで包み込みました。
休憩を挟んで後半も同じ順序で。震える囁きが静寂を切り裂き、蜘蛛の糸が細く引き伸ばされ、銀の鱗(うろこ)が弾(はじ)けて、電子が濃く雲海を成して、鉄の羽音(はおと)を奏で、無数の鎖を重そうに引き摺って、試験管の嘆きを響かせ、柔らかな鼓動を打ち付けて、果てしなき宇宙を彷徨(さまよ)い、遙かなる遠方へと消え去りました。
続いては、いきなり暴力的に殴打し、過激に擦(こす)れ合って、鉄骨が互いにぶつかり合い、鼓膜を乱暴に破壊して、窓ガラスに罅(ひび)を入れ、不規則にぶつかって、破片を飛び散らせ、甘やかな味わいを香らせつつ、鋭く切り込み、固く強く衝撃を与え、槌音(つちおと)を響かせて、轟(とどろ)きを穏やかに収めました。
会場からは大きな拍手が贈られ、素晴らしい前衛を讃えました。
日常では体感することのない激しさと美しさを経験できたことに感謝し、快い気分で家路を急ぎました。

新潟室内合奏団第79回演奏会

2019年5月18日(土) 18:45 新潟市音楽文化会館 新潟室内合奏団第79回演奏会

「セビリアの理髪師」序曲/ロッシーニ
ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲 イ短調 Op.102/ブラームス
 第1楽章 アレグロ
 第2楽章 アンダンテ
 第3楽章 ヴィヴァーチェ・ノン・トロッポ
交響曲第41番「ジュピター」ハ長調 K.551/モーツァルト
 第1楽章 アレグロ・ヴィヴァーチェ
 第2楽章 アンダンテ・カンタービレ
 第3楽章 メヌエット:アレグロ
 第4楽章 モルト・アレグロ

奥村愛(Vn)
奥村景(Vc)
新潟室内合奏団
松川智哉(指揮)

仕事を終えて、音楽文化会館へ。開演20分前に到着。
感想は、「2つの独奏楽器と管弦楽の協奏を楽しむ」です。
まずはロッシーニの「『セビリアの理髪師』序曲」。大きく伸び上がり、気を遣(つか)って歩き出し、軽く粋な足取りで弾(はず)んで、塩辛く旨味の効いた嘆きを奏で、明るく艶めいた微笑みを見せ、絹の風合いで駆け出して、賑わいの階段を上下しました。続いて独奏者2名が登場し、ブラームスの「ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲」。吹き出す熱気をばっさりと切り捨て、悲しみの雄叫びを上げて、物思いに沈み、光と影が言葉を交わし合って、深い谷間を潜行し、見え隠れする山並みを見据え、青春の残滓(ざんし)を香らせて、飛び交う無数の浮雲を掻い潜り、絡み合いながら、剣(つるぎ)を切り結ぶアレグロ。穏やかに寄り添い、新緑の山肌を遠くに見て、春霞(はるがすみ)に煙(けむ)る彼方へと想いを馳せ、安らぎに満ちた揺らぎで帆走するアンダンテ。影を纏(まと)い、忙(せわ)しなく歩を進めて、溢れ出す情熱を真摯にぶつけて、肩を怒らせて、まっすぐに突き進むと、麗(うるわ)しき光が舞い、柔らかな風が吹き過ぎて、ひらひらと花弁(はなびら)を散らせ、駆け巡る流線形が輝く航跡を残し、勇気を持って高く跳躍して、目指す高みへと駆け上がるヴィヴァーチェ。急峻な山道をよじ登り、迫り来る雪渓を乗り越えて、光指す頂きへと見事登頂しました。会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのソリスト・アンコールは2重奏での「スウェーデン民謡」。明るく快活に歌って、客席の興奮を鎮めました。
休憩を挟んで後半はモーツァルトの「交響曲第41番『ジュピター』」。暖かく柔らかな気流が塊(かたまり)となって、軽快に押し寄せ、涼やかに艶めきを彩って、羽毛の肌触りで、美しく弾(はじ)ける第1楽章。ゆっくりと優しく慰め、気高(けだか)く優美に振る舞って、ふと過(よぎ)る影を遣(や)り過し、湧き上がるうねりをしめやかにあしらう第2楽章。すっと立ち上がり、優雅に舞い踊って、涼やかに着地し、絡まる枝が艶やかに伸び上がって、淑(しと)やかな足捌きで、くるりと踵(きびす)を返す第3楽章。寄せ来る熱波を軽やかにあしらい、幾重に折り重なり、追い掛け合って、互いに競い合い、輝きを増す城門へと、無心に滑走する第4楽章。素晴らしい結束で、単純明快で難攻不落の山城の完全攻略を成し遂げました。
満員の客席からの大いなる喝采が会場を満たして、賑々しく終演となりました。
地元縁(ゆか)りのソリストを迎え、会館で行われる1万回目の公演が、成功裡に終わったことに喜びを感じて、快い気分で家路を急ぎました。

Jazz Flash ライブ in 新潟 NILO with 田中トシユキ

2019年5月17日(金) 20:00 Jazz FLASH Jazz Flash ライブ in 新潟 NILO with 田中トシユキ

1st.set
 それだけで
 満月の夕べ
 イパネマの娘
 ******
 ビリンバ
 夜にはぐれて
2nd.set 
 夏の少年
 星空と帰り道
 イサフィナード
 ワン・ノート・サンバ
 バチカーノ
 インパーフェクト

Nilo Niloco(Vo,Gt)
田中トシユキ(Pf,アコーディナ)

仕事を終えて、一旦帰宅し、夕食を済ませて、Jazz FLASHへ。開演15分前に到着。
感想は、「溢れ出るフレッシュな歌声とそれを支える快活なピアノを堪能する」です。
最初は弾き語りでオリジナルを2曲。甘やかな都会の倦怠を軽やかに弾(はず)ませて、ゆっくりと切なさで彩る「それだけで」。息を弾(はず)ませ、ふくよかな哀しみを添えて、涼やかな潮風が吹き過ぎる「満月の夕べ」。爽やかで胸に沁みる歌声で冒頭から心を鷲掴(わしづか)みにしました。続いてピアノが登場しての「イパネマの娘」。翳りを含む明るさが一杯に溢れ出し、燦々と輝く哀愁が、爽快なアツさを放って、人々を魅了しました。次の曲では、速い足取りで駆け抜け、愁いの釉薬(うわぐすり)を薄っすらと塗り上げて、煌めきを灯し、涼しげな悲しみを届けました。さらに「ビリンバ」では、夕闇迫るひとときに、急ぎ足で街角を曲がり、強く張り詰めた一撃で応じ、情熱を漲(みなぎ)らせて、歯切れよく歌いました。1st.set最後は再び自作の「夜にはぐれて」。流れ出す息吹が左右に揺れ、心の傷を優しく癒やして、遣(や)る瀬無(せな)い気持ちを、たっぷりと伝えました。
休憩を挟んで2nd.setは「夏の少年」から。晴れやかな暖かさを保ち、淡く光る虚(むな)しさを抱(いだ)いて、ふんわりと思い出を包みました。続いてはアコーディナが寄り添っての「星空と帰り道」。淡々と悲しみを語り、暗く爽やかな大気が広がって、小粋な飾りを身に付けて、快いせせらぎを響かせました。ここからはスタンダードが続き、まずは「イサフィナード」。細やかに憂愁を刻み、浮き立つような陽気さを香らせて、南米の陽光を運びました。続いて「ワン・ノート・サンバ」。軽やかに氷片が飛び散り、喜びを振りまいて、賑やかに舞い踊りました。さらに「バチカーノ」になると、熱く濃く周辺を駆け回り、悲しみを激しさに変えて、柔らかく縁取り、周辺の気温をほんのりと上昇させました。セット・リスト最後は新曲の「インパーフェクト」。深緑の薫りを漂わせ、潤いのある肌触りで覆(おお)い、胸に秘めた想いを打ち明けて、悲しみの炎を揺らしました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールはこれも新作の「ウォーク」。ゆったりと爽やかに奏でて、賑々しく終演となりました。
ドイツ在住の邦人女性と地元の鍵盤奏者のライブが、暖かくハッピーなひとときを届けて頂いたことに感謝して、喜ばしい気分で、家路を急ぎました。