第76回新潟室内合奏団演奏会

2018年2月18日(日) 14:00 新潟市音楽文化会館 第76回新潟室内合奏団演奏会

歌劇「ロミオとジュリエット」より序曲/グノー
同1幕よりアリア「私は夢に生きたい」/ 〃
同4幕より前奏曲/ 〃
同4幕より「ポイズンアリア」/ 〃
交響曲第4番 ホ短調 Op.98/ブラームス
 第1楽章:アレグロ・ノン・トロッポ
 第2楽章:アンダンテ・モデラート
 第3楽章:アレグロ・ジョコーソ
 第4楽章:アレグロ・エネルジーコ・エ・パッショナート

小山瑠美子(S)
新潟室内合奏団
松川智哉(指揮)

ヤマハ新潟店から戻り、昼食を取り、音楽文化会館へ。開演10分前に到着。
感想は、「素晴らしい歌声と力の籠った演奏に聞き入る」です。
まずは歌劇「ロミオとジュリエット」よりの抜粋で、最初は「序曲」から。力強く堂々と奏で、悲劇の幕開けを描き出しました。続いて同1幕よりアリア「私は夢に生きたい」。明るい春風を運び、楽しげに振舞い、一瞬影が差し込むも、輝きを拡げて、喜びを沸き立たせました。次は同4幕より「前奏曲」。ゆっくりと柔らかく、甘やかさを届けました。前半最後は同じく第4幕より「ポイズンアリア」。忍び寄る暗雲が、嵐の予感を知らせ、不安な心持ちを歌声に乗せて、劇的に爆発させ、穏やかに収めると、優しく、希望を持って前へ進み出すも、押し寄せる運命に、悲しみの旗を掲げました。
休憩を挟んで後半はブラームスの「交響曲第4番」。枯葉揺れる秋の夕暮れに、愁いの調べが行きかうと、厚い雲が重なり合い、ずれながら絡み合って、青銅の楼閣を築き上げる第1楽章。ゆったりと落ち着いた、暖かみのある光りで照らし、安らぎの色合いで塗り分け、時に大いなる力を繰り出す第2楽章。押し寄せる大波が吼(ほ)え、畳みかけるように打ち鳴らして、水飛沫(みずしぶき)を上げ、包むように抱きしめて、がっちりと締めくくる第3楽章。暗く激しい洪水が溢れ出し、隠された古文書(こもんじょ)を解き明かして、僅かな安息を楽しみ、最後の決戦に挑む第4楽章。込み入った迷路を探索し、知性の光りで道筋をつけ、大胆に切り開いて、勇敢に立ち向かいました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールはグノーの「ファウスト バレエ音楽」から「トロイの娘の踊り」。甘やかでゆったりと奏でて、しめやかに終演となりました。
鳴り響く管弦楽に一歩も引けを取らない歌声と、肌を切り裂くような寒風吹きすさぶ外の寒さを吹き飛ばす交響楽に明日を生きるパワーを頂いたことに感謝して、喜ばしい気分で、家路を急ぎました。
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ミニコンサート フルート&ピアノ

2018年2月18日 11:30 ヤマハミュージックリテイリング新潟店7階スペースY ミニコンサート フルート&ピアノ

春よ来い/松任谷由実
シシリエンヌ/フォーレ
ウェイクアップ/*****
「アルルの女」第2組曲より間奏曲/ビゼー
カルメン幻想曲/ボンヌ

金子由香利(Fl,Picc)
平林弓奈(Pf)

朝食を取り、身支度をし、所用を足してから、ヤマハ新潟店へ。開演20分前に到着。
感想は、「凛とした笛の音(ね)と清廉な鍵盤に魅了される」です。
まずはユーミンの「春よ来い」。新雪の平原の上を、暖かく吹き過ぎる息吹が憧れを誘(さそ)い、高く舞い上がって、煌めきを届けました。続いてフォーレの「シシリエンヌ」。柔らかなさざ波が打ち寄せ、愁いを含む筋雲が流れ、明るく涼しげに眩しさを伝えました。続いて目覚まし時計とピッコロで奏でられた「ウェイクアップ」。アラーム音のパルスの合間を縫って、地雷に触れないよう、器用にステップを踏み、細やかに組み上げて、天辺(てっぺん)へ駆け上がりました。続いてビゼーの「『アルルの女』第2組曲」より「間奏曲」。長閑(のどか)なる田園に広がる麦畑を映し、ゆったりと、黄色に染まる風景を描きました。プログラム最後はボンヌの「カルメン幻想曲」。抜き足差し足で蠱惑(こわく)し、流し目で踊る「ハバネラ」。忙しげに急(せ)き立てて、錐揉(きりも)みで滑空し、花びらを舞い散らせる「ジプシーの歌」。勇ましく鼓舞し、堂々と入場して、絡みつくように編み上げる「闘牛士の歌」。華麗な美技を披露し、歌心満載で、美しく仕上げました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールは朝ドラの主題歌、松たか子の「明日はどこから」。軽やかに弾(はず)んで、にぎにぎしく終演となりました。
楽器店のフルートフェアに合わせて行われたこのミニコンサートは、楽器の特徴を十二分に発揮し、かつ聴衆を楽しませる素敵な催しであったことに感謝して、快い気分で会場を後にしました。

ISA NOBU DUO

2018年2月17日(土) 19:30 MONKS MOOD JAZZ CLUB ISA NOBU DUO

1st set
 アフタヌーン・イン・パリ/ルイス
 黒いオルフェ(カーニバルの朝)/ボンファ
 スターダスト/カーマイケル
 ア・ナイト・イン・フルマチ/斉藤伸宣
 ホワイト・スノー/ 〃
 ナイト・スカイ/ 〃
 ホワット・ア・ワンダフル・ワールド/ダグラス
2nd set
 オール・オブ・ミー/マークス&シモンズ
 グリッター・オブ・ドーン/斉藤伸宣
 万代の朝/伊佐瞳&斉藤伸宣
 シナノ・リバー/ 〃
 オーバー・ザ・レインボー/アーレン
 スイングしなけりゃ意味ないね/エリントン

伊佐瞳(Bcl)
斉藤伸宣(Pf)

仕事を終え、車を駐車場に入れて、バスで新潟駅へ。そこから歩いて駅南へ。開演30分前に到着。
感想は、「深みのある息吹と輝きを秘めた鍵盤の共演を楽しむ」です。
まずはスタンダード・ナンバーの「アフタヌーン・イン・パリ」から。粋で華麗に走り出し、軽快に弾んで、冒頭を飾りました。続いて映画「黒いオルフェ」のテーマ。ゆったりと気怠(けだる)く、夕闇の愁いを映しました。次はホーギー・カーマイケルの「スターダスト」。煌(きら)めきを鏤(ちり)め、甘やかに揺らめきを伝えました。ここからはピアニストのオリジナルが3曲。遣(や)る瀬無(せな)く流れ、忍び寄る宵闇を描く「ア・ナイト・イン・フルマチ」。落ち着いた華やかさで移ろい、リズムの海を漂う「ホワイト・スノー」。ゆっくりと舞い上がり、滑るように飛翔する「ナイト・スカイ」。快く耳を楽しませました。前半最後はルイ・アームストロングの「ホワット・ア・ワンダフル・ワールド」。優しく癒し、若草色の息吹で鮮やかに染め上げました。
休憩を挟んで後半は「オール・オブ・ミー」からスタート。軽やかに奏で、滑らかに駆け出して、ご機嫌な気分を届けました。続いて鍵盤演奏家作曲の「グリッター・オブ・ドーン」。晴れやかな朝焼けが拡がり、柔らかに希望を照らしました。さらにバスクラ奏者が作った「万代の朝」。爽やかな涼風が舞い、賑わいを映し出して、愉快に遊泳しました。そして新潟と言えばの「シナノ・リバー」。清らかに山間(やまあい)より流れ出し、滔々(とうとう)と湧き出でて、水飛沫(みずしぶき)を跳ね上げました。続くナンバーはミュージカル映画から「オーバー・ザ・レインボー」。遠い憧れを伸びやかに歌い、心に沁みる懐かしさで包みました。プログラム最後はデューク・エリントンの「スイングしなけりゃ意味ないね」。溌剌とスイングし、鼓動を打ち鳴らして、アツくエネルギーを放射しました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールが2曲。中島みゆきの「糸」を艶やかに、ガーシュインの「スワンダフル」で手拍子を貰って、にぎにぎしく終演となりました。
ジャズの大海へ、勇ましく漕ぎ出す若き乙女とそれを力強く支える職業演奏家の織りなす快い音楽にたっぷりと浸って、楽しいひとときを過ごせたことに感謝して、喜ばしい気分で、吹雪舞う駅南を後にしました。

クラシックギター&マンドリン コンサート

2018年2月16日(金) 19:00 ギャラリー蔵織 クラシックギター&マンドリン コンサート

組曲第26番からアルマンドとジーグ/ヴァイス
アーベント/メルツ
エレジー/ 〃
プレリュード第1番/ヴィラ=ロボス
アルカリダンス/ 〃
プレリュード/フェロー
セレナーデ/グバイドゥーリナ
サウダージ第3番/ディアンス
 儀礼
 舞曲
 祭りと終曲
無伴奏チェロ組曲第3番よりブーレ/バッハ Jules Cottin 編
ソナチネ/ベートーヴェン
アンダンテと変奏/ 〃

 ※曲名、作曲者名は聞き取りのため不正確な場合があります。

ニコラ・ヤスミン・シュトック(Gt,Mand)
品田真彦(Pf)

仕事を終え、車を駐車場に入れて、徒歩で蔵織へ。開演20分前に到着。
感想は、「豊かなる弦の爪弾きに心躍る」です。
まずはギターによるヴァイスの「組曲第26番」からアルマンドとジーグから。ゆっくりと柔らかに鳴り響くアルマンド。足早に打ち寄せるジーグ。端正で芳醇な音色(ねいろ)で冒頭から魂を鷲掴みにしました。続いてメルツが2曲。ゆっくりとふくよかに歩を進める「アーベント」。ゆっくりと哀しみを揺らし、強く弱く振幅を付けてさざめく「エレジー」。浪漫の薫りを放ちました。次はヴィラ=ロボス。「プレリュード第1番」で穏やかに陰翳を付けて、くっきりと駆け抜けると、「アルカリダンス」を南国の明るさで彩り、春風の震えを細やかに弾(はず)ませました。ここで20世紀の曲を2つ。切れぎれの断片が手持ち無沙汰にに浮遊し、飛び石の上を遠近法で跳ねていくフェローの「プレリュード」。淡い翳りが、くっきりとした表情へと行き来するグバイドゥーリナ「セレナーデ」。捉(とら)えどころのない美しさを巧みに描き出しました。六弦の最後はディアンスの「サウダージ第3番」。落ち着いた足取りで輝きを散りばめる「儀礼」。楽しげで軽やかに速度を上げて跳ね回る「舞曲」。情熱を込め、湧き出す鼓動が広がり、ゆったりと揺蕩(たゆた)う「祭りと終曲」。様々な表情で聴衆を魅了しました。
マンドリンに持ち替えての1曲目はバッハの「無伴奏チェロ組曲第3番」よりブーレ。古風で繊細に仕上げて、煌めきで飾りました。ピアノ伴奏が入り、ベートーヴェンの「ソナチネ」。影のある明るさで縫い上げ、喜びで並走しました。プログラム最後は同じ作曲家の「アンダンテと変奏」。愉しくスキップし、細やかに波立ち、可愛げに小躍りして、歓喜で満たし、一転して闇を纏(まと)い、雨雲を払い去って、ゆっくりとしめやかに幕を閉じました。
客席からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールはジャズの名曲「バードランドの子守唄」。小粋にスイングして、にぎにぎしく終演となりました。
遥か欧州は独逸から、単身で来日し、ここ新潟で素晴らしい演奏を披露して頂けたことに感謝して、快い気分で、帰路に付きました。

ボサコル「ただの偶然…バレンタインデー」LIVE at Sato's bar

2018年2月14日(水) 20:30 Sato's bar ボサコル「ただの偶然…バレンタインデー」LIVE at Sato's bar

1st set
 Joãozinho Boa Pinta「ジョアンジーニョ・ボア・ピンタ」/Alves
 My Favorite Things「私のお気に入り」/Hammerstein,Rogers
 Balajo「バラジョー」/Privat
 Un vals en Paris「パリのワルツ」/Flores
 Anos dourados「アーノス・ドウラドス(黄金の歳月)」/Jobin,Buaque
 Cristal「クリスタウ」/Mariano
 Noites Carioas「カリオカの夜」/Bandolim
2nd set
 Vibrações「ヴィブラソィン」/Bandolim
 Syracuse「シラキューズ」/Salvador
 Tempo de amor「愛の時」/Moraes,Powell
 Un Homme et femme「男と女」/Barouh,Iai
 Decalage「デカラージュ」/Tanaka
 Flambée Montalbanaise「モントーバンの火」/Viseur
 Quand refleuriront les lilas blancs「すみれの花咲く頃」/白井鉄造,Doelle

Bossa㏄ordeon
 さとうえみ(Vo,Gt)
 田中トシユキ(Acc,Pf,Vo)
スペシャルゲスト
 大越玲子(Per)
 
日中にいくつかの所用をかたずけ、みなとトンネルを4往復走り、夕食を取ってから、高速を一路三条へ。開演30分前に到着。
感想は、「洒落た酒場に響く粋な音色(ねいろ)に耳を傾ける」です。
まずは「ジョアンジーニョ・ボア・ピンタ」から。陽気に跳ね、忙(せわ)しなく追い立てて、賑やかに冒頭を飾りました。続いてお馴染みの「私のお気に入り」。翳りある軽さで過ぎ去り、熱っぽく水面を揺らしました。次は「バラジョー」。しなやかに波立ち、さらさらとせせらいで、明るく円舞しました。4曲目は「パリのワルツ」。極彩色の悲しみをうねらせ、濃く厚い音色(ねいろ)で情熱を奏でました。さらに「アーノス・ドウラドス(黄金の歳月)」では、甘くゆったりと、落ち着いた輝きを煌めかせました。そして「クリスタウ」。シャープに時を切り刻み、足早に行き来して、弾丸を打ち込みました。前半最後は「カリオカの夜」。楽しげに弾(はず)み、滑らかに哀しみを震えさせました。
休憩を挟んで後半は「ヴィブラソィン」から。乾いた切なさで、優しく広がって、秋の装いで仕立てました。続いて「シラキューズ」。枯葉舞う気怠さを纏(まと)い、まったりと受け止めました。次はパンデイロやラテンの打楽器で囃(はや)す「バトゥカーダ」を前に持ってきた「愛の時」。流麗に愁いを刻み、心に沁みる調べで聴衆を魅了しました。さらに有名な映画音楽の「男と女」では、お洒落に暖めて、憂愁の移ろいを描きました。ここでボサコルデオンのオリジナルの「デカラージュ」。不規則に尖らせて、角張ったリズムで競いました。そして「モントーバンの火」。繊細に筆を使い、原色の絵の具で彩って、鮮やかに仕上げました。プログラム最後は某歌劇団のテーマ曲の「すみれの花咲く頃」。紫の帷(とばり)に包まれ、甘やかな香りを漂わせて、ふんわりと泡立たせました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールはボサノバのスタンダードである「デサフィナード」。トリッキーな旋律を見事に歌いきって、にぎにぎしく終演となりました。
豪雪の爪痕を残す街角のバーで、寒さを忘れさせる粋な音楽で、喜びの熱気を発散させて、大いに盛り上がったことに感謝して、宵闇の高速を飛ばし、家路を急ぎました。