新潟アナウンススクール朗読会 In ギャラリー蔵織 

2017年11月10日(金) 18:30 ギャラリー蔵織 新潟アナウンススクール朗読会 In ギャラリー蔵織 

1.持ち物はその人をあらわす 吉本ばなな作
 語り 渡邊尚子
2.遠藤実物語
 語り・歌 渡辺ヒラオ 箏演奏 奥村京子
3.山月記 中島敦作
 語り 小柳実
4.二人小町 芥川龍之介作
 地獄の使い 小柳実
 小野小町  宝よなぐ
 玉造小町   〃
 番兵     〃

仕事を終え、ギャラリー蔵織へ。開演15分前に到着。
感想は、「練達の語りにグッと心を掴まれる」です。
最初は吉本ばなな作の「持ち物はその人をあらわす」。端正な語り口で穏やかに進み、湧き上がる感情の起伏を鮮やかに切り取って、爽やかな読後感を届けました。続いて箏の演奏とのコラボレーションで「遠藤実物語」。作曲家のヒット曲を歌い、コクのある暖かな口調で苦労の多い生い立ちを綴って、心打つエピソードで感涙を誘いました。前半最後は中島敦の「山月記」。淡々とそれまでの経緯を語り、徐々に妖しくも不思議な物語に熱を吹き込み、やがて一人の男の哀しみをくっきりと描写して、もののあわれを伝えました。
休憩を挟んで後半は芥川龍之介の「二人小町」。闇を切り裂く箏の奏でに乗って、コミカルに掛け合う美女と死神。その軽妙なやりとりから、もう一人の佳人との交わりへと移り変わり、間の抜けた争いを通り抜けて、時は過ぎ、変わり果てた老婆との会話でこの世の無情をあっけらかんと映して、糸の響きできりりと締めくくりました。
会場からは大きな拍手が贈られ、多彩なる演目での語りを讃えました。
鍛え上げらえた声音(こわね)による朗読が、がっちりと心に食い込み、感動や笑いで持て成して頂いたことに感謝して、気分良く家路を急ぎました。
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第3回新潟アナウンススクール朗読Live in 蔵織

2017年7月9日(日) 18:00 ギャラリー蔵織 第3回新潟アナウンススクール朗読Live in 蔵織

空中ブランコ乗りのキキ/別役実
 西永里花
旅路/高橋周介
 高橋周介 宝よなぐ
妙な話/芥川龍之介
 宝よなぐ
キスカ島撤退記(父へのオマージュ)
 渡辺ヒラオ
モーニング・コール/田口ランディ
 小柳実
銀河鉄道の夜. 天気輪の柱/宮沢賢治
 鈴木麻衣

だいしホールを出て、一旦帰宅し、少し休憩してから、蔵織へ。開演20分前に到着。
感想は、「多彩な朗読に、それぞれの物語りの世界へ引き込まれる」です。
最初は別役実の「空中ブランコ乗りのキキ」。揺れる心を表情豊かに描写し、たとえなにがあろうとも前を向いて挑戦する姿勢を描きました。続いて自作の朗読で「旅路」。流浪(るろう)の行程で起こるいざこざや心温まるふれ合いを演じ、一抹の寂しさを匂わせて、爽やかに立ち去りました。前半最後は芥川龍之介の「妙な話」。友人から語られる逸話が、身震いを催しそうな寒気を感じさせ、これからの展開に引き寄せられて、ストンと落とされる快感を味わいました。
休憩を挟んで後半は、関連映像とこの話をするきっかけが披露された後に始まった「キスカ島撤退記」。歯切れ良く、作戦の状況が語られ、生きいきと進行する模様が話されて、感動のエンディングを迎えました。続いて田口ランディの「モーニング・コール」。謎めいた受信と、それにより活力を取り戻す過程が淡々と綴られ、真相が判明して、人々の優しさの残影を映し出しました。最後は宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」より「天気輪の柱」。人懐(ひとなつ)こい口調で、寂しさを告げ、目に映る光景を記(しる)して、救済の声を聴き、時空を飛び越え様を素描しました。
最後にメンバーが紹介され、暖かい拍手でいっぱいに讃えました。
鍛錬された声により、会場を物語の世界に変えるマジックを掛けられ、ひとときの時間旅行へ連れていって頂いたことに感謝し、爽やかな気持ちで家路を急ぎました。