Ryuto Wind Ensemble

11月29日(金)18:30 新潟市音楽文化会館 Ryuto Wind Ensemble

【第1部】
 吹奏楽行進曲「秋空に」/上岡洋一
 ラプソディック・エピソード/カーター
 カッチア/マクベス
【第2部】
 デリー地方のアイルランド民謡/グレンジャー(マリン編)
 吹奏楽のための綺想曲「じゅげむ」/足立正
 三つのジャポニズム/真島俊夫
【第3部】
 「ハウルの動く城」より/久石譲(片岡寛晶編)
  世界の約束~人生のメリーゴーランド
 スーパーマリオブラザーズ(星出尚志編)
 宝島/和泉宏隆(真島俊夫編)
 ディズニー・メドレー(佐藤俊彦編)

指揮 Mark A. Marin

仕事を急いで終わらせて、飛び出したのですが、今年初めての降雪の影響か、道路状況が悪く、会場に着いたのは1曲目が終わるところでした。
会場は大入りのため、空き席を探して着席し、2曲目からの鑑賞となりました。
感想は、「縦横の良く揃った端正な演奏+いまどきの若い人のフレッシュな息吹を楽しみました」です。
ということで第1部はカーターから、吹奏楽にありがちな力まかせの演奏ではなく抑制の効いたスタイリッシュなプレイで駆け抜けると、3曲目のマクベスはメリハリのある情熱的なパフォーマンスで楽しませてくれました。
休憩なしで第2部へ。1曲目は前身であるSHOW WIND ENSEMBLEの方々のみで編成が小さくなり、いわゆる「ロンドンデリーの歌」または「ダニーボーイ」の名で知られるメロディーを奏でてくれました。編成が大きくなり落語でおなじみの「じゅげむじゅげむごこうの擦り切れ・・・」で知られる長い名前をモチーフににした面白い曲を巧みに演奏し、「三つのジャポニズム」では鶴・河・祭りのモチーフにより、「日本」の風情を表現してくれました。
インターミッション後の第3部はポップスステージでここは理屈抜きで楽しみましょうということで、曲によりいろいろ趣向をこらし、また各人・各パートのソロも交えて、いい感じのエンターテイメントを演出してくれました。
アンコールはちょっと早いですが、「ジングルベル」。これはもうビッグバンドののりで大いに盛り上がりました。
会場の案内などのコンサートの運営、MC、演奏や盛り上げ方も含めて、これからショウビジネスに進んで行かれるであろう方々が開催するコンサートとしての位置づけが感じられました。今回の演奏会に係った全ての人々の今後のますますの発展を祈念したいと思います。
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trio ancheminer 1st Recital

11月22日(金)19:00 りゅーとぴあスタジオA trio ancheminer 1st Recital

トリオのための5つの小品/イベール
モーツァルトの「ドン・ジョバンニ」の「お手をどうぞ」の主題による12の変奏曲/ベートーヴェン
トリオ・ダンシュのための組曲/タンスマン
パストラール<牧歌>/ミヨー
ロンド KV.485/モーツァルト
前奏曲(第1巻)より8.亜麻色の髪の乙女/ドビュッシー
ベルガマスク組曲より3.月の光/ 〃
ピアノ、オーボエ、ファゴットのための三重奏曲/プーランク
オーボエ、クラリネット、ファゴットのためのトリオ/オーリック

トリオ・アンシュミネ
 渡辺茜(Ob)
 林佳保里(Cl)
 金子恭子(Fg)
ゲスト
 品田真彦(pf)

本日はお休みのため、余裕で会場着(そのかわり土日は仕事です。トホホ・・)
会場中央前列2列目というほぼ「かぶりつき」での鑑賞となりました。
感想は、「フランスのエスプリが駆け抜ける素敵なコンサートを楽しみました」です。
まずはしょっぱなのイベールから快調に滑り出し、モーツァルトの歌劇の主題をベートーヴェンが上手に料理した一品を丁寧に仕上げ、前半最後はタンスマンがトリオ・ダンシュに捧げた名曲をしっかりと演奏してくれました(個人的にはこの曲が本コンサートで一番心にきました)。
休憩を挟み、後半はミヨーからスタート。前半は椅子に座っての演奏でしたが、この曲から立奏となり、ますますリズミカルに進みました。
ここでゲストであるピアノの品田さんが登場して、ソロでモーツァルト1曲とドビュッシーを2曲。特にドビュッシーはスタジオAのヤマハの最良の響きを引き出す演奏で、最後の一音が消えるまでの余韻を楽しむことが出来ました。
続いて、オーボエ、ファゴットが戻ってきて、プーランクへ。ピアノと激しく掛け合う部分もあり、エキサイティングなプレイとなりました。最後はトリオ・ダンシュの編成に戻り、オーリックを最大の情熱と抜群の集中力で見事に仕上げてくれました。
アンコールは、ピアノも入って、1913年11月22日生まれ、今年(そして本日)生誕100年のブリテンの編曲(でいいのかな)で、アイルランド古謡「サリーガーデン」で幕切れとなりました。
オーボエ、クラリネット、ファゴットからなる「トリオ・ダンシュ」の編成は1930年代頃のフランスで始まり、現代に連なっていますが、新潟ではなかなか聞けないものであり、地元の演奏家によるトリオ結成は多いに意義あることと思いますし、これからも活発な活動をされることを願ってやみません。

ガリレオ・プロジェクト~天空の音楽~

2013年11月20日(水)19:00 ガリレオ・プロジェクト~天空の音楽~

天体の調和Ⅰ
 《調和の霊感》より2つのヴァイオリンの協奏曲イ長調RV519、Op.3-5~アレグロ、ラルゴ/ヴィヴァルディ
 歌劇「ファエトン」より序曲-四季の組曲-復讐の三女神フュリーのアントレ-シャコンヌ/リュリ
ガリレオの時代の音楽
 歌劇「オルフェオ」よりリトネッロ、チャッコーナ~「西風が戻り」より/モンテヴェルディ
 チャッコーナ/メルーラ
 独奏リュートのためのトッカータ~「タブラチュアによるリュート組曲」第1巻より/ガリレイ
 パッサカリア/マリーニ
 歌劇「オルフェオ」よりモレスカ/モンテヴェルディ
ニュートンの時代の音楽
 歌劇「妖精の女王」より「ご覧なさい、夜さえもここにいる」。「アブデラザール」よりロンドー/パーセル
ドレスデン天体フェスティバル
 歌劇「イポリートとアリシ」より「ジュピテル(木星)のアントレー」/ラモー
 合奏協奏曲ニ長調.3-6よりアレグロ/ヘンデル
 歌劇「愛の驚き」より「ヴィーナス(金星)のアントレー」/ラモー
 4つのヴァイオリンのための協奏曲ニ長調TWV40:202/テレマン
 トリオ・ソナタヘ長調よりアレグロ・マ・ノン・トロッポ/ゼレンカ
 歌劇「プラテー」より「メルキュール(水星)のアントレー」/ラモー
 歌劇「ファエトン」より「サテュルヌの従者達のためのエア」/リュリ
 リュート協奏曲ハ長調ヨリアレグロ/ヴァイス
天体の調和Ⅱ
 教会カンタータ第1番より「暁の星のいと美しきかな」BWV1よりシンフォニア/J.S.バッハ
 シンフォニア~教会カンタータ第29番「神よ感謝す」BWV29より/ 〃

ターフェルムジーク バロック・オーケストラ
福士誠治(語り)

本日2本目(←もう何も言いません)
感想は「古楽による耳も目も楽しめる極上のエンターテイメントをありがとう」です。
会場に入るとステージ中央にチェンバロが配置され、その下にそれを取り囲むように黄道十二宮のマークが円周沿ってに描かれており、またその上の中空に円形のスクリーンが置かれているという舞台装置が目に入りました。
定刻になり、照明が落とされると、客席側のドアが開き、メンバーが登場し、客席の通路を通って舞台へ上がり、演奏が始まりました。驚いたのは通常ある譜面台がなく、演奏者が星座のシンボルに沿ってチェンバロを囲み円形に回りながら暗譜で楽器を奏でていることでした。さらに曲により独奏者がくるりくるりと入れ替わるさまはダンスパフォーマンスをみているかのようでした。そんな演奏形態にも係らず、一糸乱れぬ音楽が奏でられ、目をつぶって聞けば通常の演奏と思ってしまうほど素晴らしいものでした。そして時に客席まで降りていき、1階中央を取り囲むように演奏したかと思えば、2階奥にバンダのように移動し、遠音を響かせる離れ業もやってくれました。
また語りの福士君(あえて君付け)も奏者と同様に横のドアから舞台にあがり、時に中央、時に奏者の脇に立って、語りを行い、まるで楽器を演奏するようにアンサンブルしながら、ストーリーを語っていくという見事な連携を見せてくれました。そして中空のスクリーンにはストーリーに関係する天体や風景、人物の映像が映し出されました。
休憩を挟み、1部・2部と音楽と語りそして映像によって、天文学者たちの物語を上手につむいでくれました。さらに言えば、「神話の神々、ガリレオ、ケプラー、ニュートン達」の興味深い挿話が音楽、語り、映像三位一体となった極上のエンターテイメントによって表現されていきました。
アンコールには福士君もタンバリンを手に持ち、客席に手拍子を呼びかけて、客席もそれに答えるといういい雰囲気のなかでの幕切れとなりました。
良く練られた構成、上質の演奏とパフォーマンス、演奏と一体になった語りとを存分に楽しみ、「これで4000円は安い」といえる素晴らしい催しでした。

第258回ミニコンサート ランチタイムコンサート「打」~気軽に打楽器~

11月20日(水)12:20 新潟市役所1階ロビー 第258回ミニコンサート ランチタイムコンサート「打」~気軽に打楽器~

1.アフリカン ブルース/ロッゲンカンプ
2.アヴェ ヴェルム コルプス/モーツァルト
3.机の音楽/メンケ
4.Boxing Day/ライフェニダー
5.日本の秋 メドレー/日本古謡
6.チャルダッシュ/モンティ

本間美恵子(per)
倉澤桃子(〃)
大越玲子(〃)

毎月第3水曜日は市役所のロビーコンサートです。
今回は打楽器三重奏という珍しい編成でのコンサートです。会場へいくと真ん中に小太鼓、シンバル、ジャンベ、カホン等を真ん中にして両側にマリンバが並ぶという楽器の並びで開演を待ちました。
定刻になり、演奏者のご三方が登場。定位置につき、ジャンベとマリンバがリズムを刻むとそこはもう"アフリカの大地"。ブルースのフィーリングで旋律が奏でられ、華々しいオープニングとなりました。
つづくモーツアルトでは、マリンバ2台の連弾+独奏の形で暖かい音色を響かせました。トークで管と弦以外が打楽器へ回ってくるという言葉通り、机と木製のスプーンで演奏された「机の音楽」。奏者のコミカルな表情も加えてリズミカルな音楽が楽しめました。
さらに「Boxing Day」ではなんとダンボール箱を楽器にして、見事なアンサンブルを聞かせてくれました。現代曲(といっても難解なものではありませんが)が続いた後で、日本のメロディーで癒してくれると、最後は「チャールダッシュ」。事前のトークの通り「喜怒哀楽」がしっかりと表現された音楽で多いに盛り上がり終演となりました。
こうして素晴らしい打楽器アンサンブルが多くの人に聞かれることは、元打楽器奏者としてはうれしい限りです。

東京交響楽団 第81回新潟定期演奏会

11月17日(日)17:00 りゅーとぴあコンサートホール 東京交響楽団 第81回新潟定期演奏会

運命の歌 作品54/ブラームス
悲歌 作品82/ 〃
ピアノ協奏曲 第2番 変ロ長調 作品83/ 〃

指揮:大友直人
ピアノ:白建宇(クン=ウー・パイク)
混声合唱:にいがた東響コーラス
合唱指揮:安藤常光

お昼のロビコン後、いったん帰宅して、休憩し、再度りゅーとぴあへ。
本日のメイン・デッシュ、東京交響楽団本体の新潟定期です。曲目はオール・ブラームス・プロで、新潟ではめったに聞けない曲ばかり。またコンチェルトのソリストが直前に変更になるという状況でなかなかスリリングな演奏会となりました。
ステージにはオケ後方にあふれんばかりに合唱メンバーがならび、まずは「運命の歌」からスタートです。管弦楽の前奏から歌が入る瞬間の音程がぴたりと決まり、思わずゾクゾクしてしまうほどの最上のはまり方で嬉しくなってしまいます。さらに強奏の部分も力みのない自然な大きさでホールを圧倒してくれました。
続く「悲歌」も美しいハーモニーで会場を満たし、にいがた東響コーラスのレベルの高さを見せつけてくれました。
休憩が開けて、後半は「ピアノ協奏曲 第2番」。怪我で降板したアンドレ・ワッツ氏に代わりクン=ウー・パイクさんがソリストを勤めました。代打ということで心配もありましたが、そこは世界に名を馳せたつわもの、迫真の演奏で第1楽章をまとめ、つけいる隙を与えず、第2楽章へ。ブラームスの分厚いオーケストレーションに負けない力強いプレイで熱い演奏を聞かせてくれました。第3楽章は打って変わって室内楽を聞いているような絶妙のアンサンブルで独奏チェロと絡み、第4楽章でのオケとの協奏は素晴らしいものでした。
演奏が終わって、指揮者の大友さんとのハグ、オーケストラへの謝辞等ピンチヒッターならではのパフォーマンスがあり、同じアジア人として、欧米の曲と対峙したことへの感謝と共感を表しているように思えました。
これだけの大仕事の後ですから、当然ソリスト・アンコールは無し。コンミスの大谷さんが一礼をして終演となりました。
私にしてみれば数ヶ月ぶりの東響の演奏会で変わらぬ高水準の演奏が楽しめて嬉しい限りです。コンサートに係った方々に感謝を申し上げたいと思います。

東京交響楽団 ロビーコンサート

11月17日 12:30 りゅーとぴあコンサートホール・ホワイエ 東京交響楽団 ロビーコンサート

弦楽四重奏第15番イ短調 Op.132/ベートーヴェン
 Ⅰ.アッサイ・ソステヌート-アレグロ
 Ⅱ.アレグロ・マ・ノン・タント
 Ⅲ.モルト・アダージョ
 Ⅳ.アッラ・マルチア アッサイ・ヴィヴァーチェ
 Ⅴ.アレグロ アパッショナート

 第1ヴァイオリン:田尻順
 第2ヴァイオリン:福留史紘
 ヴィオラ:鈴木まり奈
 チェロ:伊藤文嗣

開演20分前頃会場着。受付で今週水曜日のチケットを買った後、ホワイエへ。しばらく待った後、本日の出演者が登場。簡単なトークの後、演奏が始まりました。
感想は「こんな素晴らしい演奏が無料(タダ)でいいの? 熱くも精緻なベートーヴェン後期弦楽四重奏に圧倒されました」です。
事前に曲目は知っていましたが、ロビーコンサートですから、抜粋でやるのだろうと思いましたが、配布されたプログラムを見たら、なんと全曲。
こうなると聞く側としても腰を入れて聞かねばなりません。ロビーに座り込んで、じっくりと聞く体制を整えました。
精巧な第1楽章、まろやかな第2楽章、美しい第3楽章、息を呑む展開の第4~5楽章。演奏者の気合と意気込みが随所に聞かれる演奏で40数分が長く感じられない素晴らしい時間を過ごさせてもらいました。
このようなロビーコンサートが毎回開催されていることはとても素敵なことで今後とも継続して行われることを関係者の方々にお願いしたいと強く思った休日の昼下がりでした。

チェコ国立ブルノ・フィルハーモニー管弦楽団

11月13日(水)18:30 りゅーとぴあコンサートホール チェコ国立ブルノ・フィルハーモニー管弦楽団

交響詩「わが祖国」より「モルダウ」/スメタナ
交響曲第5番「運命」/ベートーヴェン
 Ⅰ.アレグロ・コン・ブリオ
 Ⅱ.アンダンテ・コン・モート
 Ⅲ.アレグロ
 Ⅳ.アレグロ-プレスト
交響曲第9番「新世界より」/ドヴォルザーク
 Ⅰ.アダージョ-アレグロ・モルト
 Ⅱ.アンダンテ・コン・モート
 Ⅲ.スケルツォ:モルト・ヴィヴァーチェ
 Ⅳ.アレグロ・コン・フーコ

指揮レオシュ・スワロフスキー

本日はお休みなので、余裕で会場着。入りは8割くらい(なお3階は閉鎖)
今日は東欧オケ定番の「モルダウ」と「新世界」に「運命」が加わった超メジャー曲勢ぞろいの選曲。
お客様も安い席から満杯に埋まっており、今回の曲目に期待が高まっているのが良くわかります。
感想としては「有名曲を上質のオケでこころゆくまで堪能」です。
まずはスメタナからスタート。フルートの軽やかな響きに導かれておなじみのメロディーが流れ出し、旋律の大河が現出しました。演奏はよどみなく進み、最後の2発が決まって、拍手喝采となりました。
2曲目ははメンバーの入れ替わりが若干ありましたが、ほぼそのままの面子でベートーヴェンへ。良く知った曲ですが、東欧のオケでならされるその演奏は力強く、なおかつ細部がクリアで、「ああここでこの楽器が鳴っているんだ」と気づかされることが多い素晴らしいものでした。そしてこの曲ががっちりと構築された建造物であることが再認識されました。
休憩をはさんで、ドヴォルザークへ。チェコのオケで「新世界」といえば、美空びばりの「かなしい酒」のような定番中の定番であり、もう何もいうことはありません。快いメロディと美しい響きに身をまかせて、安心して聞いていられる至福の時です。有名なコールアングレのソロやホルン、トランペット、トロンボーンそして出番は少ないけれどもコラールの重要な低音部を支えるチューバなどの金管群、数々の華麗なソロや重要なフレーズを受け持つフルートをはじめとする木管群の響きを楽しみ、2楽章の弦のトップメンバーによるささやきから、終楽章等での弦楽器全員が一丸となった分厚いフォルテシモまで充分に”エンターテイメント”なアンサンブルを堪能しました。強奏から続く最後の一音が終わって指揮者が区切りの動作をすると、割れんばかりの拍手でプログラムが締めくくられました。
アンコールは「スラブ舞曲第15番」がノリノリの演奏され、華やかにエンディングとなりました。
たまにはこうゆう選曲のものを四の五のいわず楽しむのもまたオツですね。

新潟交響楽団 第93回定期演奏会

11月10日(日)14:00 りゅーとぴあコンサートホール 新潟交響楽団 第93回定期演奏会

歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」序曲 K.588/モーツァルト
交響曲第9番二長調/マーラー
 Ⅰ.Andante comodo
 Ⅱ.Im Temp eines gemachlichen Landlers.Etwas tappisch und sehr derb
 Ⅲ.Rondo,burleske,allegro assai,sehr trotzig
 Ⅳ.Adagio. Sehr langsam und noch zuruckhaltend

行ってきました。
感想は、「長大で複雑怪奇な難曲の全力投球での熱演お疲れ様でした。しっかり受け止めました」です。
本日の公演は途中休憩がないため、事前準備をおこたりなく済まし、万全の体制で臨みました。
最初のモーツァルトは第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンが向かい合ういわゆる対応配置でコントラバスが最上段に陣取るこじんまりした編成で快調に駆け抜けました。
続くは本日のメインの"マラ9”。配置はそのまま、2対のティンパニ、トロンボーン・チューバ・コントラファゴット等低音楽器も含め、ステージ上には後期ロマン派の曲に特有の巨大なオーケストラが出現しました。
本日が6年の締めくくりとなる松沼さんの指揮のもと低弦に導かれ曲が始まりました。第1楽章で特筆されるべきはホルンの健闘です。ピアニシモからフォルテシモまで堅実で力強い音色・演奏で曲を彩りました。
またトランペット・トロンボーンも決め所を確実にものにして素晴らしい効果を生み出していました。第2楽章では木管が活躍し、第3楽章はこの曲で一番好きな部分で、その気持ちに答えてくれる躍動的な演奏で終了後思わず拍手をしたくなるものでした(もちろんしませんし、ホール内も静寂に包まれて、次の楽章を待つ状況でした)。そして第4楽章。弦の美しい響きがホールを満たし、途中管楽器も加わってひとしきり盛り上がった後、消え入るように終わるエンディングもつつがなく奏されました。そして指揮者の手が下がり、全てが完了した時点で大きな「ブラボー」と暖かくも盛大な拍手で、曲が締めくくられました。全体として、オケの頑張りに胸が熱くなる部分が何回もあり、その音楽に心が震える感動的な演奏会でした。
マーラーの9番は後期ロマン派の最後の方の曲で、シェーンベルクから始まる無調・十二音の現代音楽につながる作品で演奏至難、一昔前はアマチュアオケでは手が出ない曲という考えもあった位の曲ですから、本日のような演奏を「潟響」が行えたのは新潟の音楽界にとって大きな収穫といえるものでしょう(←ちょっとエラそうですがお許しください)。
新潟交響楽団の団員さん、指揮者の松沼さん、エキストラの方々、そして演奏会に係った全て皆様のご健闘を称えたいと思います。

新潟室内合奏団第66回演奏会

11月2日(土)18:45 りゅーとぴあコンサートホール 新潟室内合奏団第66回演奏会

ジークフリート牧歌/ワーグナー
交響曲第9番二短調「合唱付き」Op.125/ベートーヴェン
 第1楽章:アレグロ・マ・ノン・トロッポ-ウン・ポコ・マエストーソ
 第2楽章:モルト・ヴィヴァーチェ-プレスト
 第3楽章:アダージョ・モルト・エ・カンタービレ-アンダンテ・モデラート
 第4楽章:プレスト-アレグロ・アッサイ

 指揮:本多優之
 鈴木純子(s)
 押見朋子(A)
 渡邉文智(T)
 小林由樹(Br)
 新潟室内合奏団
 新潟室内合唱団(Chr)

仕事を終えて、大急ぎで会場へ。20分前に到着。3階は封鎖してあり、やむなく2階へ。正面席はほぼ満員でその中であいていた最後列真ん中の席へ着席。
感想は、「少数精鋭での筋肉質の『第九』を堪能」です。
前半は今年生誕200年のワーグナーの「ジークフリート牧歌」でした。この曲は編成の問題から、なかなかアマチュアオーケストラではやらない曲で以前「潟響」が1回演奏したことがあったくらいのものでした。
ワーグナーが妻コジマの誕生日に贈ったこの曲は静かに弦楽から始まり、途中から管楽器も加わり、控えめながらも華やかに盛り上がり、最後はまた静かに終わるものです。演奏は緊張感を持って始まりましたが最初の強奏あたりからつややかさが増し、ホルンのソロもばっちりきまり、大きく盛り上がる部分では美しい響きがホールを満たしました。
休憩が終わり、いよいよ「第九」です。上記の通りオーケストラも小編成。合唱も50人程度で、ステージ上に収まっている状態での配置でソリストはオケの後ろで合唱の前にいる形をとっていました。全体として、「きりり」とした演奏で、よくある音量と迫力でねじ伏せるといったものでなく、丁寧にじっくり仕上げられた一品といった風情でした。だからといって枯れた感じの演奏ではなく、情熱を内に秘め、決め所でしっかり決める大人の演奏で、いわゆる「第九」の祝祭感を演出といったものよりも、音楽としてのこの曲をしっかりと追求している真摯で且つ上質な演奏を目指していることがよくわかりました。
各楽章で、フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴットの木管に加え、ホルンをはじめとする金管、そして第2楽章で活躍するティンパニも含め、素晴らしい演奏を繰り広げ、オーケストラの土台を固める低弦、そして内声を受け持つ第2ヴァイオリンとビオラ、主旋律を奏でる第1ヴァイオリンがおのおのの役割を十全の力で作り上げていき、作品を仕上げていく様は感動的でした。そして第4楽章では、バリトンのソロから始まる声楽・合唱陣の活躍も素晴らしく、年末に聞く「風物詩」とはひと味もふた味も違った音楽としての「第九」を充分に味わわせてもらいました。
そしてソリストのみなさん・指揮者の本多さんにも「ブラボー」を贈りたいと思います。