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2014年2月23日のこと

2014年2月23日(日)の午後は下記の演奏会がひしめき合うクラシック音楽会が集中する特異日でした(私が知る限りで新潟下越地区に限って)。

・マスタークラス ピアノコンサート vol.4 新発田市生涯学習センター講堂
・新潟リングアンサンブル第14回定期演奏会 だいしホール
・シンフォニック・アンサンブル・リルト 第19回定期演奏会 新潟市音楽文化会館
・新潟オルガン研究会第58回例会 自由な音楽 カトリック花園教会
・新潟市ジュニアオーケストラ教室OBアンサンブル:ルヴォワール 第1回演奏会 新潟市江南区文化会館音楽演劇ホール
・ピアノ ヴァイオリンで贈る クラシック ワンコインコンサート (品田真彦、山下はる香) 新潟市秋葉区文化会館

私は前述のごとく、「ルヴォワール 第1回演奏会」へいったわけですが、他の会場の状況も気になってしかたがありませんでした。しかしそこは情報化社会。ネットやいろいろな手段を駆使して、調べてみました。
まずは新発田での「マスタークラス ピアノコンサート vol.4」はコンチェルト2号の佐藤さんが行かれてことをブログに書かれていて、素晴らしい演奏会であったことが、わかり嬉しい限りです。
その記述のあるブログでは「新潟リングアンサンブル第14回定期演奏会」を聞かれた方の感想も書いてあって、「音楽好きが集まった楽しさが感じられるコンサート」だったそうで、聞きたかったなあと思わされました。
さらに私のブログと同じfc2ブログでに掲載されている方によると「シンフォニック・アンサンブル・リルト 第19回定期演奏会」も大入りで、見事な1部と楽しい2部で大いに盛り上がったそうです。
以前にもお知らせしていた「新潟オルガン研究会第58回例会 自由な音楽」も約30名ほどの集客があり、こんな特異日としては上々の入りのようでした。ある方の情報では「演奏会の充実が感じられた」とのお話で、良いコンサートだったようでほっとしています(Cantiさん、行けなくてすみません)。

そして「ピアノ ヴァイオリンで贈る クラシック ワンコインコンサート」については"特派員"を派遣して、レポートしてもらいました(というかオケの後輩S君が行ったので感想を聞かせてもらいました)。~S君ありがとう!
さてその内容は、

プログラム
 練習曲「プレリュード」(リスト)
 アヴェマリア(バッハ/グノー編)
 ハンガリー舞曲第5番(ブラームス)
 ヴォカリース(ラフマニノフ)
 前奏曲「鐘」(ラフマニノフ)
 ノクターン 作品9-2(ショパン)
 小犬のワルツ(ショパン)
 幻想即興曲(ショパン)
 華麗なる大円舞曲(ショパン)
 ザ・マン・アイ・ラブ(ガーシュイン)
 ウエストサイドストーリー(バーンスタイン/富田さやか編)
 ***アンコール***
 ワルツ 作品69-1(ショパン)
 ユーモレスク(ドボルザーク

チケットは完売(すごい!)。プログラムにないピアノでの「リストのプレリュード」が演奏され、そのあとすぐバッハの平均律1番がピアノソロで演奏され、リピートで、ヴァイオリンが加わって「アヴェマリア」となったそうです。
そして、ラフマニノフ「鐘」から華麗なる大円舞曲までは品田さんのソロ。品田さんらしい心のこもった演奏だったとのことです。
ウエストサイドストーリーの編曲をした富田さんは山下さんの友人だそうで、聴いていてとても楽しかったとのこと。いい感じだったようです。
「このような気軽なコンサートがこれからも続けば良いですね」というS君の締めの感想ですが、まさにその通りと同感した次第です。

追記

また同様に上記秋葉区コンサートに行かれたikaubonさんの感想では、入りは超満員で、「ラフマニノフの「鐘」(ピアノソロ)やヴォカリーズ(デュオ)が特に印象的でした。 」とのことです。素晴らしい演奏会のようで、大変嬉しく感じています。
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ルヴォワール 第1回演奏会 〜新潟市ジュニアオーケストラ教室OBOGアンサンブル〜

2014年2月23日(日) 14:00 江南区文化会館音楽演劇ホール ルヴォワール 第1回演奏会 〜新潟市ジュニアオーケストラ教室OBOGアンサンブル〜

弦楽のための組曲/ラター
チェロ協奏曲第1番ハ長調/ハイドン
 独奏:紫竹友梨
弦楽セレナーデ/チャイコフスキー

インフルエンザも回復して、やっと外出可能となった日曜日、江南区文化会館へ。定刻1時間前に到着し、ロビーで待機。開場時間になり、入場して着席。
感想は、「若き精鋭たちの再会がもたらす奇跡の演奏に感動」です。
演奏会冒頭、ラターの第1音から、快感が体を駆け抜けました。鋭利な刃物で空気を切り裂くような最上の響きでスタートした曲は、親しみやすいメロディーと相まって、今回の公演の成功を約束するような素晴らしい推進力で満ちていました。
続いて自身もジュニアオーケストラのOGであるソリストの紫竹さんが登場してのハイドンは最上級の精度を持つソロをオーボエ・ホルンを含む管弦楽がしなやかに包み込み、渾然一体となって、見事なコンチェルトを作り上げていました。
大きな拍手に答えてのソリスト・アンコールは、震災応援ソングの「花は咲く」。弦楽をバックに大切にメロディを奏でてくれました。
休憩後のチャイコフスキーは、再び弦楽合奏に戻っての演奏。全員の気合いが一つになった渾身の序奏から、細部まで精巧に仕上げられた1楽章。低弦の豊かな響きがヴァイオリンのメロディをやさしく引き立てる2楽章。ロシアの憂愁を切々と綴る3楽章。まるで各パートがあたかも一つの大きな楽器のようにぴたりと重なり合い、驚異的なアンサンブルでエクセレントな音楽を構築した4楽章、そして1楽章冒頭の主題が戻り、コーダへ。畳み込むような音符たちを丁寧に刻んで感動のエンディングとなりました。
団長である笛木さんのあいさつの後、アンコールとして、「リベルタンゴ」が華やかに奏されて、このアンサンブルの堂々の第1回演奏会の幕が閉じられました。
団長のお話や、曲間でのつなぎトーク、そしてソリストあいさつでもありましたが、若き日の貴重な時間をともにした仲間(団長さんは「家族」と言っていましたが)がいろいろな経験をしたのち、全国から再度集まって(遠くは九州から)、こうやって一つの音楽を作り上げていくことは大変意義のあることだと思いますし、その結果今までにない音楽の豊かな実りが新潟に咲き誇ることは素晴らしいことだと思います。
今後も活動が続けられるということなので、ぜひとも応援していきたいと思っています。

松浦良治教授退官記念演奏会のご案内

またまたikoubonさんより、コンサートのご案内が参りました。申し訳ないことに私は仕事でお伺いできませんので、せめてものお詫びに演奏会のご紹介をさせていただきたいと思います。
下記の出演者をご覧頂ければわかる通り、ただいまバリバリの現役で活動されている方々が多く出演されるものですので、仕事がなければぜひ行きたいと思えるコンサートです。多くの方々に行っていただけるようここに掲載致します。

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 新潟大学教育学部音楽科の松浦良治先生が、今春ご定年によりご退官される運びとなっております。
そこで松浦研究室のOB・OG並びに音楽関係者により、先生を囲んでの記念の合同演奏会を3月に開催させて頂くこととなりました。
私は実行委員会のメンバーとしてコンサートのマネジメントに携わっております。
 皆様には大変ご多忙の頃とは存じますが、是非お誘い合わせの上、ご来場下さいますようお願い申し上げます。下記の通りご案内申し上げます。



■概要
主催:松浦良治教授退官記念演奏会実行委員会(略称:松演実行委)
公演名:松浦良治教授退官記念演奏会
副題:ムジーク・クライス (MUSIK-KREIS 音楽の輪)
期日:2014/3/15(土)13:00開場、13:30開演/15:45終演予定
会場:新潟市音楽文化会館ホール
料金:前売り1,500円/当日2,000円(全席自由)
プレイガイド:新潟市音楽文化会館、新潟伊勢丹プレイガイド、
ヤマハミュージック関東新潟店、コンチェルト、文信堂CoCoLo万代
(実行委でもチケット販売を受け付けております)
※未就園児のご入場はご遠慮下さい。
※車椅子席のご利用は事前に実行委まで仰せ付け下さい。(準備のため)

■出演者
歌・合唱:
松浦良治(新潟大学教授)、風間左智、石井優、飯塚智恵子、駒形加奈子、若月櫻子、渡邉ちひろ、林拓矢、坂本利枝子、鈴木由香、八木祐子、高橋翔、宮下秀樹、田辺千枝子、斎藤隆、神戸博、桂木農、渋谷創平、工藤由紀、馬場睦、大野雅夫、野田有佳理、福井望美、西田遼太郎、渡邉恭平、坂本莉沙、桑野彩、松田珠実、近藤加奈恵、他
ピアノ:
田中幸治(新潟大学准教授)、斉藤愛子、片桐寿代、佐藤瑞枝、八木香織、渡邉円、篭島景子
弦・管:
宇野哲之(新潟大学教授)、松村牧子、奈良秀樹、和田意織、野口万佑花、安部信之介、佐藤英里、他

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【松演実行委】
musikkreis@seek-feel.com
http://www.seek-feel.com/musikkreis/

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よろしくお願いします。

オペラ「ヘンゼルとグレーテル」

2014年2月16日(日) 15:00 白根学習館ラスペックホール オペラ「ヘンゼルとグレーテル」

指揮 長谷川 正規
演出 桂木 農
ヘンゼル 西谷 純代
グレーテル 笠原 けい子
父ペーター 野口 雅史
母ゲルトルート 永井 優子
魔女 笠原 壮史
眠りの精 児玉 祥子
朝露の精 田辺 千枝子
天使 土佐まり子モダンバレエ研究所
星野成美・内宮梨花・曽山鈴花・笠井一花・竹内葵・吉川果倫・高橋楓・川田菜々美・河田美和・坂上慈・坂上慧
子どもたち 南区児童合唱団
ソプラノ 今井美里・岡田百華・木下翔琉・笹川美鈴・佐々木瑞穂・滝沢美和子・玉木裕大・本田満里奈・柳田亜美・渡辺恵未
アルト 浅野薫・石塚遥・菊池優斗・笹川葵・笹川幸太郎・田村真季・波塚智也・松原希実・渡辺円・渡辺心
オーケストラ 南区音楽祭オーケストラ
コンサートマスター 奈良秀樹
ヴァイオリン 小島健弘・井口歩・脇田博美
ヴィオラ 長尾幸・和田意織
チェロ 安部信之介・武藤光子
コントラバス 星野勝彦
フルート 福田聡子
オーボエ 川又亜百美
クラリネット 渡辺菜緒美
ファゴット 南波紀子
ホルン 竹野内菜穂子
    鈴木友香里
    飯田美由紀
トランペット 田村仁
トロンボーン 小川邦之
打楽器 福田俊行
    渡部さなえ
ピアノ 梅津美紀子

40分前に到着すると、エントランスホールは長蛇の列。2階から主催者の方より大声で満員の予定なので空き席に荷物など置かないようにとのアナウンスが。早くも成功の予感が忍び寄ります。
さて感想は「手作り感いっぱいの南区のオペラ、みんなの努力が作り上げた総合芸術に感激」です。
舞台のカーテンが閉められたまま、オケピットでチューニングが始まり、気分が徐々に高まります。定刻となり、指揮者が登場して序曲が奏でられ、1時間半にわたるオペラの開幕です。オーバーチュアの終わりで思わず拍手が出たのもご愛嬌で、カーテンが開き、主役2人が登場して物語が開始されます。兄妹のたわいもないじゃれ合いを軽妙に歌い踊り、楽しい雰囲気を醸し出していました。そこへ母親が現れて2人を叱り、子供を森へ苺を取りにいかせ、モノローグへ。貧乏な状況を情感を込めて切々と歌い上げてくれました。一区切りついたところへ、父親が歌いながらステージへ。酒を飲みながら、本日の商売の成功とその結果得た戦利品を見せて、ゲルトルートを喜ばせる歌いっぷりは「さすが」というべきものでした。そのまま素晴らしい二重唱を聞かせてくれ、「さて子供たちは?」の問いに、「森へ」との答え。しかし森には恐ろしい魔女がいることがペーターの口から出ると、途端に心配になる母親。そして幕は閉じられ、第2幕へ。オーケストラの前奏から苺狩りのシーンへ、その後眠りの精が現れて、2人を夢の世界へいざなうと、天使たちのバレエがかわいらしくも華麗に展開されました。
ここで休憩が入り、開けは第3幕から。朝露の精が優美に「チリン」と2人を起こすと、お菓子の家が現れて夢中になる兄妹。それを待っていたかのように魔女が登場し、ヘンゼルを篭に入れ、グレーテルに兄を太らすように命令します。お菓子の魔女は怪しげな表情たっぷりに、2人を火をくべたかまどに入れようと画策します。しかしグレーテルの機転で、ヘンゼルと一緒に魔女を逆にかまどに押し込み、やっつけてしまいます。すると魔法が解けて、以前つかまっていた子供たちが復活し、喜びの歌声を上げて、大合唱となります。そこへ2人の父母もやってきて、めでたくハッピーエンドとなり、幕がおりました。
鳴りやまない拍手にカーテンコールが行われ、演者・児童合唱・天使のバレエチーム・指揮者・演出家そしてオーケストラまで、満員の聴衆からの賞賛が贈られました。
今回のオペラは素晴らしい歌唱を聞かせたソリスト陣、長大な伴奏を受け持ちオペラを下から支えた情熱あふれる管弦楽、物語中盤を彩ってくれたバレエ、終幕を華やかに飾ってくれた児童合唱と表舞台に立つ方々はもちろん、簡素ながらも美しい舞台装置、煌びやかな衣装、場面転換をスムーズに行うステージ運営の方々、そして総合芸術をトータルにプロデュースする演出家という裏方さん、皆様それぞれの懸命のエフォートが実った堂々たる成果物と呼べましょう。
今後もこの活動が継続され、南区の文化の発展に大きく寄与されることを願ってやみません。

ヴェリタス・フルート・クラブ スプリングコンサート

2014年2月15日(土) 19:00 りゅーとぴあスタジオA ヴェリタス・フルート・クラブ スプリングコンサート

3つのロマンス Op.94より1,2/シューマン
高殿恵子(Fl) 石井朋子(Pf)
ファンタジー Op.79/フォーレ
渋谷慧奈(Fl) 石井朋子(Pf)
ソナタ「ウンディーネ」Op.167より第1楽章、第2楽章/ライネッケ
角谷由希(Fl) 室井まりか(Pf)
パピヨン Op.2/シューマン
川村ちひろ(Pf)
グランド・ポロネーズ ニ短調 Op.16/ベーム
石丸涼子(Fl) 石井朋子(Pf)
ソナタ イ長調 BWV1032/J.S.バッハ
武藤千明(Fl) 石井朋子(Pf)
ソナタ 第6番 ヘ長調 Op.10-2/ベートーヴェン
佐藤瑠美(Pf)
ソナタ イ長調より第2楽章、第4楽章/フランク
(講師演奏 チゴイネルワイゼン Op.20-1/サラサーテ
清水理恵(Fl) 石井朋子(Pf) 欠場→本文参照)

勤務を終えて、会場着。18時45分会場のため、少し待って入場し、着席。
感想は「冬の夜にフルートとピアノの饗宴を楽しむ」です。
開演前に、お詫びと演奏曲目の変更がアナウンスされました。内容は本日最後に講師演奏をされる予定だった清水さんが、雪で新幹線・高速とも止まったため、新潟へ来られず、涙を飲んでの欠場とのこと、そしてプログラムの最初にピアノ演奏が追加されたことです。
そのピアノはベートーベンのソナタ 第6番の第1楽章で、若さとフレッシュさでオープニングを飾ってくれました。
プログラム1番目は、高殿さんのシューマン。やさしい響きで丁寧な音楽を聞かせてくれました。
続く渋谷さんは、時にメランコリックに、時にダイナミックに奏されるフォーレで楽しませてくれました。
ピアノが石井さんから室井さんに変わって、角谷さんのライネッケ。豊かな響きの伴奏の上で縦横無尽に飛び回る素敵なプレイを披露してくれました。
シューマンのピアノ曲「パピヨン」を繊細にかつ力強く表現してくれたのは川村さん。
そして前半最後は、再度石井さんの伴奏でのベーム。石丸さんのフルートはスタジオAを流麗なサウンドにより満たしました。
休憩を挟んで、後半のトップは武藤さんのバッハ、石井さんの作り出す精巧な音型と相まってバロックの伽藍を見事に構築していました。
ピアノ独奏でのベートーヴェンのソナタを聞かせてくれた佐藤さんは、時に軽やかに時に重厚に楽聖の音楽を奏でてくれました。
そして図らずもトリとなった松井さんのフランクは迫力と歌心あふれる演奏で師匠不在の穴を埋め、しっかりと締めてくれました。
今回は残念ながら、清水さんのサラサーテは聞けませんでしたが、出演者各位の情熱と名演でそれをカバーする素晴らしいものでした。
蛇足ながら、伴奏の石井さん、室井さんのピアノが同一の時空間で聞けたことも大いなる収穫でした。

南ドイツのオルガン音楽 ~フレスコヴァルディから南ドイツ・オルガン楽派へ~

2014年2月9日(日) 17:00 りゅーとぴあコンサートホール りゅーとぴあ専属オルガニスト 山本真希 オルガンリサイタルシリーズ グレンツィングオルガンの魅力 №17 南ドイツのオルガン音楽 ~フレスコヴァルディから南ドイツ・オルガン楽派へ~

トッカータ ト長調 FbWV103/フローベルガー(1616-1667)
ド・レ・ミ・ファ・ソル・ラに基づくファンタジア FbWV201/ 〃
音楽の花束/フレスコバルディ(1583-1643)
 トッカータ
 カンツォーナ
 リチェルカーレ
 トッカータ 第5番
パッサカリア ニ短調/ケルル(1627-1693)
「音楽とオルガンの資料」よりトッカータ 第7番/ムッファト(1653-1704)
シャコンヌ ヘ短調/パッヘルベル(1653-1706)
パストーラレ ヘ長調 BWV590/J.S.バッハ(1685-1750)
カンツォーナ ニ短調 BWV588/ 〃
トッカータとフーガ ヘ長調 BWV540/ 〃

音楽文化会館から急いでりゅーとぴあへ当日券を買って入場。
感想は「オルガンの全機能を総動員した充実した響きに思い切り浸れる幸せな時間をありがとうございます」です。
前半はフローベルガーから。ドイツの堅牢さにイタリアの風味が加えられ、さらにフランス風の薬味がかかったような「まさにオルガン」と私が認識するサウンドで楽しませてもらいました。
続くフレスコバルディも継続するペダルトーンに支えられた妙なる響きでうっとりと聞き入りました。
ケルル、ムファットともにもう夢見心地で何もいうことはありません(眠っていたわkではない)。
休憩後は、パッヘルベルから。耳馴染みのあるメロディーが変奏され、千変万化していく音色(ねいろ)はこの身を南ドイツへ一瞬にして送り込んでくれるような素敵な経験を味わわせてくれました。
そしてプログラムの最後を飾るのはやはりバッハ。堅牢な構築物を立てるようにしっかりと一音一音が発せられ、気が付けば芸術の高みへ到達している奇跡のような素晴らしい演奏で3曲を仕上げてくれました。
大きな拍手に答えてのアンコールは、フレスコバルディの「音楽の花束」より「トッカータ エルヴァツィホネ」。
2006年から続くシリーズも17回を数え、りゅーとぴあのオルガンを知り尽くしたといえる山本真希さんだからこそできる「究極の選曲」と「至高の演奏」に圧倒された素晴らしいひと時でした。これからもこのシリーズでの名演を期待してやみません。

奥村和雄門下生ヴァイオリン発表会第49回小さな音楽会

2014年2月9日(日) 13:00 新潟市音楽文化会館 奥村和雄門下生ヴァイオリン発表会第49回小さな音楽会

近藤このみ 丸山あかね キラキラ星変奏曲/フランス民謡
後藤苺瑚 ソナタ3番 2楽章/ヘンデル
藤田樹 ホーム・スウィート・ホーム/ファーマー
横山わこ 狩人の合唱/ウェーバー
大島桜子 つりがね草/スコットランド民謡 楽しき農夫/シューマン
小林尚丞 コンチェルト/リーディング
清水裕介 コンチェルト2番/ザイツ
滝口海 ポルカ/ベルコビッチ トルコ行進曲/ベートヴェン
藤田碧 ヴァイグルの主題によるエアバリエ/ダングラ
赤石恵理子 ソナタ3番 2楽章/ヘンデル
山名謙士 マジャールの踊り/ハンガリー民謡
畔上虎之助 ソナタ1・2楽章/エクレス
大島みなみ コンチェルト23番 1楽章/ビィオッティ
齊藤啓太郎 プレリュードとアレグロ/クライスラー
野村繭子 アレグロ/フィオッコ
村田絵舞 コンチェルト9番 1楽章/ベリオ
畔上功太郎 ルーマニア民族舞踊/バルトーク
安部穂乃香 オベルタス/ヴィニアフスキー
近藤ほなみ ラ カンパネラ/パガニーニ
小田あおい ソナタ25番 1・2楽章/モーツアルト
石井涼太郎 楽しき人生/ドイツ民謡
田島彰家 コンチェルト5番 1楽章/ザイツ
山崎賢 ロッシーニのエアバリエ/ダンクラ
田中智理 バレエの情景/ベリオ
木戸ファラ ホーム・スウィート・ホーム/ファーマー
野村彰汰 中国の太鼓/クライスラー
厚母理恵 シシリアーノとリゴードン/クライスラー
石井柚花 華麗なるポロネーズ/ヴィニアフスキー
山崎瞳子 ソロソナタ1番 1楽章/バッハ
安部楓 アンダルシアのロマンス/サラサーテ
松木裕華子 ソロソナタ1番 フーガ/バッハ

ピアノ伴奏 熊木麻子 向井もと子

チェロゲスト演奏
チェロ 土佐美華 ピアノ 向井もと子
白鳥/サン=サーンス 
黒鳥の歌/ヴィラ=ロボス 
ジャクリ-ヌの涙/オッフェンバック 

20分前くらいに会場に到着。
感想は、「奥村門下生のレベルの高さに度肝を抜かれる」です。
1番目は近藤さんと丸山さんの小さなお二人(ピアノよりも低い背丈!)。顔見世程度かななどとたかをくくっていたら、とんでもない。しっかりしたボウイングと安定した音程で「きらきら星」を見事に変奏してくれました。
2番手の後藤さんはあざやかにヘンデルを決めてくれました。
続く藤田さんは堂々と「埴生の宿」を歌うように奏でてくれました。
横山さんは「狩人の合唱」をかわいらしく表現して場を和ませてくれました。
5人目の登場は大島さんで、スコットランド民謡とシューマンを大切に仕上げていました。
小林くんはリーディングのコンチェルトを情感豊かに演奏してくれました。
ザイツを見かけに似合わず(失礼)繊細に仕上げてくれたのは清水くん。
滝口くんはベルコビッチとベートヴェンを確固とした演奏で演じ切りました。
藤田さんはダングラのヴァリエーションを巧みにこなして成果を上げていました。
続く赤石さんはヘンデルのソナタを美しいプレイで弾き切りました。
山名君はハンガリー民謡を的確に表現してアピールしていました。
畔上虎之助くんは勢いのある演奏でエクレスを寄り切りました。
13番目の大島さんは滑らかで表情あふれる演奏で未来のソリストの片鱗を見せつけてくれました。
次の齊藤くんは男らしい豊かな響きでクライスラーを奏でてくれました。
野村さんはフィオッコを端正に仕上げて好感が持てました。
村田さんのベリオは大変見事で迫真の演奏に思わず引き込まれました。
畔上功太郎くんのバルトークはコクのある巧みな演奏でまるでCDを聞いているようでした。
安部さんはヴィニアフスキーを華のある優美なプレイで楽しませてくれました。
近藤ほなみさんのパガニーニは体全体を使った華麗な技巧で思わずため息が出てしまうほどでした。
休憩をはさんで、後半トップの後藤さん・・失礼。小田さんは大人の風格と余裕でモーツアルトを奏でてくれました。
石井くんはドイツ民謡をよく練れた歌い回しで盛り上げてくれました。
ザイツを演奏した田島くんは素直で伸びのあるヴァイオリンを奏でてくれました。
山崎くんはロッシーニのお馴染みのメロディーのヴァリエーションを流麗に弾いてくれました。
続く田中さんはよく歌う熱い響きでベリオを演奏してくれました。。
木戸さんの弾くファーマーの美しいメロディは心にしみるものでした。
野村くんのクライスラーはオリエンタルな曲想をよくとらえた演奏で楽しませてくれました。
次の厚母さんの「シシリアーノとリゴードン」は憂いを湛えた濃ゆい感じの心に迫るものでした。
石井さんの「華麗なるポロネーズ」は明るく壮麗な秀演で場を沸かせました。
山崎瞳子さんは今日初めての無伴奏で峻烈なバッハを聞かせてくれました。
安部楓くんのサラサーテは南国風の甘美な風味を醸し出してくれました。
トリの松木さんは贅肉をそぎ落としたバッハの神髄に迫る素晴らしい演奏で発表会を締めてくれました。
続くゲスト演奏では、チェロの土佐さんがサン=サーンスを"さらり"と、ヴィラ=ロボオスをしっとりと、オッフェンバックを濃厚に演奏してくれました。
全体的に丁寧な右手の奏でる豊かな音色(ねいろ)を聞かせてくれる演奏で、響きを大切にするパフォーマンスが徹底されていることが感じられました。
また伴奏の方々も入れ替わり立ち代りで、ソロを引き立てるプレイお疲れ様でした。
最後に素晴らしいご指導をされている奥村先生に拍手を送りたいと思います。

スタジオスガマタ アフタヌーンコンサート15周年記念

2014年2月1日(土) 11:00 りゅーとぴあコンサートホール スタジオスガマタ アフタヌーンコンサート15周年記念

第1部(小・中・高校生)
ピアノソナタ第11番より第3楽章「トルコ行進曲」/モーツァルト 佐藤彩香(pf)
無言歌集第4巻op.53(浜辺で)、ロンド・カプリチオーソop.14/メンデルスゾーン 津布楽志萌(pf)
くるみ割り人形より/チャイコフスキー 高垣さらら・脇屋小春(pf・4hand)
マズルカpo.7-1、op.67-3、op.68-3/ショパン 舟木美空(pf)
アレグロ・アパッショナートop.70/サン=サーンス 片山菜奈子(pf)
ボレロop.19/ショパン 加藤優里(pf)
ポロネーズ第1番op.26-1/ショパン 郷光葵(pf)
序奏とロンド・カプリチオーソop.28/サン=サーンス 村山真帆(vn)、村山和子(pf)
(バラード第1番op.23/ショパン 荒井茄月(pf))※
パルティータ第4番 BWV.828より序曲/バッハ 篠原由梨(pf)
第2部(大学生)
無伴奏ヴァイオリンのための6つのソナタop.27より第4番 第1楽章/イザイ
ヴァイオリン協奏曲第5番op.37より第1楽章/ヴュータン 堀安祐子(vn)
ピアノ・ソナタ第3番op.58より第1楽章/ショパン 平片佑季(pf)
ピアノ・ソナタ第2番op.35より第1楽章/ショパン 西田遼太郎(pf)
4手のためのソナタop.122より第1楽章/ラインベルガー 竹田佳奈恵、小田みなみ(pf 4.hand)
スケルツォ第4番op.54/ショパン 山田香葉子(pf) 
ヴァイオリン・ソナタ第1番op.78より第1楽章/ブラームス 野口万佑花(vn)、西田遼太郎(pf)
夕星の歌/ワーグナー リスト編、献呈 s.566/シューマン リスト編 畠山正成(pf)
第3部(大学院・一般)
幻想曲op.28/スクリャービン 新保郁恵(pf)
献呈 s.566/シューマン リスト編 湊元なつみ
ピアノのために/ドビュッシー 馬場睦(pf)
グランドソナタop.33より第2楽章(30代 ファウストのように)/アルカン 和泉拓(pf)
喜びの島/ドビュッシー 奥田三華(pf)
ノクターンop.48-1/ショパン 工藤健介(pf)
ピアノとフルートのためのソナチネ/デュティーユ 高垣千枝(fl)、長谷川紀子(pf)
亡命者/ロッシーニ、「椿姫」より(プロヴァンス)/ヴェルディ 高橋翔(Br)、馬場睦(pf)
3つの演奏会用練習曲集s.144より第3番ため息、パガニーニによる大練習曲s.141より第6番/リスト 長田佳奈子(pf)
(変奏曲op.3/シマノフスキ 二宮麻里子(pf))※
(即興曲op.142-3/シューベルト 森亮子(pf))※
※ 都合により今回出場せず

コンサート開催時間を考慮して昼食(おにぎりとお茶)を準備して、りゅーとぴあへ乗り込むと一番乗りでした。
感想は「小学生から一般までスガマタ・アフタヌーンコンサート参加者の層の厚さと演奏レベルの高さに驚愕」です。
トップバッターの佐藤さんは、モーツアルトの「トルコ行進曲」。左手の低音部もくっきりわかる丁寧な演奏でその重責を果たしました。続く津布楽さんはメンデルスゾーンを美しく歌謡するプレイでさわやかに駆け抜けました。連弾で弾かれたチャイコフスキーでは、高垣さん・脇屋さんが3曲づつ、上のパートを交替で行い、楽しそうにする姿が反映された微笑ましい演奏でした。舟木さんのマズルカはペダルを上手く使い、響きのコントロールが良くなされた音でホールを満たしました。片山さんのサン=サーンスは豪快にして繊細、まさにアパッショナート(熱情的)にピアノをドライブして会場を熱狂の渦に巻き込みました。加藤さんのショパンは、それとは対照的に静かに情熱を燃やすタイプの演奏で聴衆の心に迫るものとなりました。郷光さんのポロネーズはよく制御されたプレイで確実にショパンの音を再現してくれました。第1部初めての弦楽器の村山さんは大曲とがっぷりよつに取り組み、上手投げが見事に決まるような改心の演奏でした。休憩前の最後は篠原さんのバッハ。質実剛健で端正なパフォーマンスでこの曲を仕上げてくれました。
おにぎりとお茶で一服した後、大学生の演奏の第2部です。もうここからは各奏者の「~ソロ・リサイタル」の一部を聞いているような充実ぶりで、私のレポートの手に余るような名演揃いでした。堀さんは空間を切り裂くような鋭いイザイ、精巧なバッハ、華やかなヴュータンと多彩な表現力でオーディアンスを圧倒するヴァイオリンを披露してくれました。平片さんのショパンはピアノの響きを大切にした演奏でソナタをしっかりと構築してくれました。このコンサート初めての男性ピアニストの西田さんは重量感がありながら軽やかにショパン奏でて楽しませてくれました。竹田さんと小田さんのラインベルガーはコンビネーションの勝利ともいうべき出来で、4手ピアノの良さを知らしめてくれました。山田さんのスケルツォはまろやかでなめらかな手触りのあるしなやかな演奏で快いショパンを醸し出してくれました。県コン・コンチェルトさんのインストアライブでも有名な野口さんのブラームスはさすがの演奏でロマンティックな味わいに満ちていました。第2部最後は畠山さんのワーグナーとシューマン。ともにリスト編曲ですが、「夕星の歌」が絶品で夢見心地にさせてくれる秀逸なものでした。
2度目の休憩後の第3部は新大・大学院生の新保さんからスタート。思いを込めた巧みな演奏でスクリャービンを表現してくれました。続く湊元さんは、シューマンの浪漫的な歌曲をうまくピアノに乗せ換えたリストの意図を見事に再現してくれました。馬場さんのドビュッシーは「かっこいい」の一言に尽きます。現代音楽に通じる新しい道を切り開いた作曲家の本質を見抜き、その良さを最大限に引き出した腕前は見事と言えましょう。アルカンを重々しくもダイナミックに展開してくれた和泉さんは本日の横綱相撲といってよいでしょう。一般の最初の奥田さんはドビュッシーを明るく軽快に聞かせて楽しませてくれました。工藤さんのショパンは「大人の落ち着きと渋さ」が現れたピアノで貫録を見せつけたと言ってよいでしょう。デュディーユを演奏した高垣さんのフルートはホールにやさしく溶け込み、コンテンポラリーなピアノと相まって聞きごたえあるものでした。高橋さんのバリトンはロッシーニ・ヴェルディを高らかに歌い上げ、りゅーとぴあをオペラハウスに仕立ててくれました。はからずもトリとなった長田さんのリストはパガニーニの有名な主題を変奏し、再構築していく様をじっくりと丹念に作りこんでエンディングにふさわしい素晴らしいヴァリエーションとなりました。
11時に始まったコンサートも4時過ぎに終演となりました。こんなに素晴らしい演奏会ですから、これからも長く続くこと、そして少しでも多くの聴衆に恵まれることを願ってやみません。