7月のまとめ

7月も終わりますのでまとめを。
行ったコンサート。
2014年7月2日(水) 11:30 りゅーとぴあコンサートホール りゅーとぴあ・1コインコンサート~ランチタイムコンサート~VOL.79 【超絶技巧と美音 "ヴァイオリン"】
2014年7月5日(土) 18:30 りゅーとぴあコンサートホール 新潟大学管弦楽団第35回サマーコンサート
2014年7月8日(火) 19:00 りゅーとぴあコンサートホール ベルリン・フィルの12人のチェリストたち
2014年7月10日(木) 19:00 りゅーとぴあコンサートホール りゅーとぴあ友の会 N-PAC mate会員優待コンサート 1966カルテット ザ・ビートルズ・クラシックス
2014年7月13日(日) 14:00 日本キリスト教団東新潟教会 新潟オルガン研究会第59回例会 対話する音楽
2014年7月13日(日) 17:30 りゅーとぴあコンサートホール・ホワイエ ウェルカム・ロビー・コンサート(日本センチュリー交響楽団団員による)
2014年7月13日(日) 18:00 りゅーとぴあコンサートホール 日本センチュリー交響楽団 新潟特別演奏会
2014年7月16日(水) 12:20 新潟市市役所1階市民ロビー 第266回ミニコンサート フルート、ヴァイオリンとヴィオラの三重奏
2014年7月16日(水) 19:00 新潟日葡メディアシップ 20Fそらの広場 そらのコンサート 真夏のクラシック ギターとソプラノで贈る ほろ酔いの第1夜
2014年7月19日(土) 15:00 朝日酒造エントランスホール アンサンブル・オビリー・プロデュース・SanDoコンサート Vol.43 酒蔵で語る弦楽四重奏曲の真髄
2014年7月19日(土) 19:30 白山公園空中庭園3 Noism2 夏の特別公演2014 RAFT
2014年7月22日(火) 19:00 江南区文化会館 この世は舞台 ステージで聴く古楽器 Ⅰ.舞台は宮廷
2014年7月23日(水) 19:00 新潟日報メディアシップ 20Fそらの広場 そらのコンサート 真夏のクラシック 第2夜 飯田万里子、笠原恒則
2014年7月25日(金) 19:00 新潟市音楽文化会館 TOKI弦楽四重奏団 2014
2014年7月27日(日) 10:30 りゅーとぴあコンサートホール 2014年 第49回新潟県音楽コンクール
2014年7月30日(水) 19:00 新潟日報メディアシップ 20Fそらの広場 そらのコンサート 真夏のクラシック 第3夜 Flute&Clarinet Duo Maerz
16件でした。
行きたかったコンサート。
2014年7月3日(木) 19:00 妙高市文化ホールホワイエB ワンコインコンサート2014 金管五重奏 R6ブラスアンサンブル
2014年7月5日(土) 18:30 長岡市立劇場大ホール 長岡交響楽団第55回定期演奏会 (指揮:横島勝人)
2014年7月12日(土) 14:00 だいしホール 市橋靖子フルートリサイタル
2014年7月12日(土) 14:00 西新潟市民会館 暮らしっく広場2014 Sol de Mayo  -情熱のタンゴ-
2014年7月13日(日) 14:00 改観寺 本堂じょんのびコンサート at 改観寺 ヴァイオリン・チェロ・アコーディオンによるアンサンブル
2014年7月19日(土) 13:30 千年の森ホール マイタウンコンサート2014
2014年7月20日(日) 14:00 りゅーとぴあコンサートホール 新潟市ジュニア合唱団 第24回定期演奏会
2014年7月21日(月) 13:30 関屋地区公民館 Hill Top Summer Music 2014 コンサート
2014年7月21日(月) 14:00 新潟市東区プラザ ふたりのコンサート (宮沢優子、角田和弘、Pf:大園麻衣子)
2014年7月21日(月) 14:00 胎内市産業文化会館 伊藤 舞 ソプラノリサイタル
2014年7月21日(月) 14:00 新発田市民文化会館ホール 第56回ひまわり会ピアノ発表会
2014年7月26日(土) 14:00 だいしホール トリオ・ベルガルモ 結成10周年記念コンサート
2014年7月27日(日) 14:00 新潟市音楽文化会館 新潟市ジュニア邦楽合奏団第19回定期演奏会
2014年7月29日(火) 17:00 新潟臨港病院 日本のうたの夕べ (Sop:西潟明美、Pf:篭島景子)
14件でした。
8月も頑張ります。
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そらのコンサート 真夏のクラシック 第3夜 Flute&Clarinet Duo Maerz

2014年7月30日(水) 19:00 新潟日報メディアシップ 20Fそらの広場 そらのコンサート 真夏のクラシック 第3夜 Flute&Clarinet Duo Maerz

Around The World/ヤング
愛の挨拶/エルガー
フルートとクラリネットのための二重奏より第一番/ベートーヴェン
 1.Allegro commodo
 2.Larghetto sostenuto
 3.Rondo:Allegretto
『フィガロの結婚』より 恋とはどんなものかしら/モーツァルト
『魔笛』より 恋人か女房が/ 〃
浜辺の歌/成田為三
椰子の実/大中寅二
フルートとクラリネットのための3つのロマンス/ドルフ
 1.Languid
2.Sultry
3.Frisky

小笠原直子(Fl)
久保田景子(Cl)

完全に出遅れて、20分前頃メディアシップに到着。ほぼ満席の中、なんとか席を見つけて一安心。開演を待ちました。
感想は、「暮れなずむ摩天楼に映える妙なる二重奏に心和む」です。
まずは映画音楽でスタート。親しみのあるメロディーが柔らかな音色で奏でられ、順調な滑り出しを切りました。続いてのエルガーでは、クラリネットが豊かな響きで旋律を歌い、それがフルートに引き継がれて、かぐわしい「愛の挨拶」を聞かせてくれました。
続くは伝ベートーヴェン(どうも本当は違う人の作らしい)デュオ曲で、原曲ではクラリネットとファゴット用のものを、フルートとクラリネットに編み直しての演奏。2本の楽器が色彩を統一して、主旋律と伴奏を絶妙に絡み合わせ、はたまたリード楽器特有の低音を聞かせ、まるでひとつの生命体の如き音楽に仕上げてくれました。
続いて"クラシックといえばこの人"のモーツァルトのオペラから2曲。『フィガロの結婚』より「恋とはどんなものかしら」をゆったりと美しく、『魔笛』より「恋人か女房が」を陽気で若干コミカルにプレイして楽しませてくれました。
プログラムも終盤に差し掛かり、日本歌曲が登場しました。「浜辺の歌」では優しく寄せるさざ波のように歌い、「椰子の実」は遠い島への憧れを掻き立てました。
そして最後は、この編成のオリジナル曲。「Languid」を気怠げに、「Sultry」をリズミックに、「frisky」を快活に奏して、ブラヴォーも出る大きな喝采を呼び起こしました。
それに応えてのアンコールは、今日の夜空に相応しい「見上げてごらん夜の星を」。しみじみとした味わいある演奏で、これ1曲で終わるはずが、拍手鳴りやまずの"嬉しい誤算"で再度「椰子の実」をやって、大盛り上がりで終演となりました。
フルートとクラリネットという編成は、低音の支えが薄く、へたをすると空中分解する恐れのあるもので、始まる前は少しドキドキしていたのですが、開演後はそんな心配はどこへやら、2つの笛の楽しい掛け合いや重なり合うハーモニーを楽しみ、溶け合う音色に耳を澄ませている間に、「えっ、もう終わり?」という感じで最高でした。
メディアシップ そらのコンサート 真夏のクラシックはあと1回を残すのみ。このシリーズが今後も続き、「秋のクラシック」「真冬のクラシック」「春のクラシック」と四季を通じて開催されることを、希望して、パソコンを閉じたいと思います。

2014年 第49回新潟県音楽コンクール

2014年7月27日(日) 10:30 りゅーとぴあコンサートホール 2014年 第49回新潟県音楽コンクール

■ピアノ部門
●【独奏】小学校1・2年
ババヤガ ひばりの歌/チャイコフスキー 樋口結子
ソナチネ 第1楽章/ギロック 白井花音
ソナチネ 作品4‐No.1/リヒナー 中野亜美
●【独奏】小学校3・4年
「お菓子の世界シリーズ」より序曲お菓子のベルトコンベヤー、15.マロングラッセ、9.バースデーケーキ、14.鬼あられ/湯山昭 梅川優愛
ソナチネ 第1番 ハ長調 作品13-1 第1楽章、第3楽章/カバレフスキー 瀬高莉央
ピアノソナタ ニ短調 K.9 L.413/スカルラッティ、イヴェットのためのソナチネ 第3楽章/モンサルバーチェ 上坂哲生
ピアノソナタ ハ長調 K.545 第1楽章、第3楽章/モーツァルト 湯本珠空
ソナチネ 第1番 ハ長調 作品13-1 第1楽章、第3楽章/カバレフスキー 佐藤みのり
はくちょう/田中カレン、エチュード・アレグロ/中田喜直 前田結以華
ソナチネ 第1番 ハ長調 作品13-1/カバレフスキー 中野万留
「ロマンチックな情景」より、エピローグ/グラナドス、イヴェットのためのソナチネ 第3楽章/モンサルバーチェ 桜庭稜太
●【独奏】小学校5・6年
即興的ワルツ S.213/リスト 竹内優姫乃
即興曲 変ホ長調 作品90-2/シューベルト 馬上敏徳
ピアノソナタ 第13番 変ロ長調 K.333 第3楽章/モーツァルト 豊嶋美咲
2つのピアノ曲 1.変ロ長調 2.ト短調/メンデルスゾーン 勝島叶
ピアノソナタ 第10番 ハ長調 K.330 第1楽章/モーツァルト 土屋光
ソナチネ 第1番 ハ長調 作品13-1 第1楽章、第3楽章/カバレフスキー 大塚麻由
シャコンヌⅣ/ヘンデル、廃墟の風/イベール 古川大智
■弦楽部門
●【独奏】小学生
シャコンヌ/ヴィターリ 斎京法子(Vn) 金子陽子(Pf)
ヴァイオリン協奏曲 第9番 イ短調 1楽章/ベリオ 大島みなみ(Vn) 中村哲子(Pf)
●【独奏】中学生
コンチェルトNo,2 ニ短調 作品22 第1楽章/ヴィニャフスキー 石橋真世 向井もと子(Pf)
■ピアノ部門
●【独奏】中学生
アレグロ・アパッショナート 嬰ハ短調 作品70/サン=サーンス 小杉卓万
「無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番ホ長調」よりプレリュード、ガヴォット/バッハ ラフマニノフ編 揚石真依子
ピアノソナタ 第17番 ニ短調 作品31-2 第1楽章/ベートーヴェン 田中蘭
ピアノソナタ 第18番 ニ長調 K.576 第1楽章、第3楽章/モーツァルト 小林千花
アレグロ・アパッショナート 嬰ハ短調 作品70/サン=サーンス 片山菜奈子
ワルツ第4番 ヘ長調 作品34-3「華麗なる円舞曲」第5番 変イ長調 作品42「大円舞曲」 平山千博
超絶技巧練習曲集より 第10番 ヘ短調/リスト 丸山友紗理
■声楽部門
【独唱】ジュニア
私は夢を見た/スキーラ 比護彗子(S) 高木明子(Pf)
出船/杉山長谷夫、歌劇「フィガロの結婚」より"もう飛ぶまいぞ、この蝶々"/モーツァルト 塙康平(Br) 品田真彦(Pf)
【独唱】一般
歌劇「連隊の娘」より"お金も地位も、心は変えられないわ"/ドニゼッティ 桑野彩(S) 高橋朝子(Pf)
「三好達治の詩による三つの歌」より「乳母車」/香月修」 北岡瑞枝(S) 布施美穂(Pf)
歌劇「運命の力」より"神よ、平和を与えたまえ"/ヴェルディ 高津亜美(S) 森田雅代(Pf)
歌劇「アンナ・ボレーナ」より"私の生まれたあのお城"/ドニゼッティ 山崎由佳(S) 佐々木和子(Pf)
アヴェマリア 歌劇「白狐」第3幕「コルハの残した心」より一部抜粋/平井秀明 中森千春(Ms) 栄長敬子(Pf)
歌劇「カプレーテ家とモンテッキ家」より"あぁ幾度か"/ベリーニ 廣澤ひとみ(S) 南澤佳代子(Pf)
■管楽部門
【独奏】ジュニア
フルート協奏曲 第3楽章/イベール 小川紗季(Fl) 渡辺由美子(Pf)
無伴奏フルートのための3つの小品 Ⅰ.恋する羊飼い Ⅱ.翡翠 Ⅲ.トンヤンアン/フェルー 簗取佳奈(Fl)
【独奏】一般
ソナチネ/デュティーユ 渡辺梨乃(Fl) 成田有花(Pf)
田園幻想曲/ボザ 新川紗耶加(Ob) 品田真彦(Pf)
スカラムーシュ 第2楽章 第3楽章/ミヨー 五十嵐美里(A.Sax) 斎藤和人(Pf)
■ピアノ部門
●【連弾】
スペイン狂詩曲より「祭り」/ラヴェル 二宮麻里子 玉木彩葉
●【独奏】高校生
ピアノソナタ 第1番 ヘ短調 作品1/プロコフィエフ 鈴木莉歩
ピアノソナタ 第2番 嬰ト短調 作品19「幻想ソナタ」第1楽章/スクリャービン 相田汐莉
●【独奏】一般
創作主題による変奏曲 作品21-1/ブラームス 佐々木智美
厳格な変奏曲 作品54(第5変奏のみ省略)/メンデルスゾーン 相原一智
ピアノソナタ 第5番 作品53/スクリャービン
ピアノソナタ 第3番 ロ短調 作品58 第1楽章/ショパン 清水秋奈

特別講演
てんとう虫/ビゼー
鳥/デューク
セレナード/R.シュトラウス
君なんかもう愛していない/トスティ
歌劇「リゴレット」より"慕わしき人の名は"/ヴェルディ
今井あい(S) 斎藤美和子(Pf)

開演15分ほど前に到着。1階のステージに向かって左側着席。
感想は「新潟県の音楽レベルの高さに感動。出演の皆様素晴らしい演奏をありがとうございます」です。
出演者数が、49人(47人+連弾2人)と多いので、簡単に感想を。
なお文末の(奨)は奨励賞、(優)は優秀賞、(最)は最優秀賞、(大)は大賞です。
ピアノ部門(独奏)の小学生、1番目は樋口結子さん。しっかりとよく歌う演奏で最初から感動しました。
続いて白井花音さん。澄んだ響きで滑らかにピアノを鳴らし、大きな拍手を受けていました。(優)
3番目の中野亜美さんは、明快な演奏で左手の伴奏もくっきり聞こえ、楽しめました。
4番手の梅川優愛さんは丁寧に繊細な響きを作り出し、しっかりと音楽を届けました。
続く瀬高莉央さんは、快活に絡み合う音符を処理し、スポーティに決めてくれました。
今日初めての男子・上坂哲生君はやさしく柔らかに楽器を鳴らし、表情豊かなプレイを見せてくれました。(優)
ラッキー7の湯本珠空さんは羽毛の手触りのモーツァルトを聞かせてくれてびっくりしました。
末広がりナンバーの佐藤みのりさんは、重量感のある開放的でダイナミックなピアノで
楽しませてくれました。
一桁台最後は前田結以華さん。透明で広がりのあるサウンドを響かせました。
10番目の中野万留さんは、すっきりとした目鼻立ちの演奏でホールを満たしました(優)
No.11の桜庭稜太君は柔らかくクリアなピアノでスペインの風を吹き込んでくれました。(優)
12番目は竹内優姫乃さん。リストを深く煌びやかに表現してくれました。
続く馬上敏徳君は、雲の上を走るような乗り心地のシューベルトを届けてくれました。
スリムで引き締まったモーツアルトを聞かせてくれた豊嶋美咲さん。小学生でこんな演奏ができるなんてすごい。
15番目の勝島叶さんは、響きを大切にした重厚なメンデルスゾーンを演奏してくれました。
そしてさらにすごかった土屋光君。自然体なモーツアルトで軽快に飛ばしてくれました。(県)
大塚麻由さんは、明快で迷いのないカバレフスキーで前を向き、推進力に満ちた演奏を聞かせてくれました。(優)
小学生ピアノ最後は古川大智君。良く練れたヘンデル、熟成したイベールで大人顔負けのプレイを見せてくれました。(優)
ここから弦楽器。3人ともヴァイオリンでまずは斎京法子さん。大きな作りの音楽をしっかりと捉え、しかし細部まで繊細に表現して、「シャコンヌ」を再現してくれました。(最)
20番目は大島みなみさんは、現代音楽でない方のベリオを切れ味鋭く、光を放つように歌い、コンチェルトを仕上げました。(優)
続いての石橋真世さんは、ヴィニャフスキーをよく伸びるしなやかな演奏で鮮やかに弾き切りました。
ここで、お昼の休憩。用意した昼食をいただいて再開を待ちました。
ピアノ部門(独奏)の中学生、22番目は小杉卓万君。迫力があり、華麗に決めるサン=サーンスは、前評判に違わぬ、うねるような演奏でした。(優)
次の揚石真依子さんは、端正なバッハをラフマニノフのコロモで包んだ精緻な造形で楽しませてくれました。
24番目の田中蘭さんは、草原を渡る風のようなベートーヴェンを、質量を持った音で表現してくれました。
続く小林千花さんは、モーツアルトのソナタを涌き出でる泉のように生き生きと演奏して楽しませてくれました。
以前からよく噂を耳にしていた片山菜奈子さんは響き渡るフォルテ、多彩に変化する表情を聞かせてくれ、その才能が見事に開花していることを見せつけてくれました。(優)
27番目の平山千博さんは、軽やかなショパンをピアノからほとばしらせて、聴衆に届けました。
中学生ピアノの最後は丸山友紗理さん。ダイナミックに駆け巡るリストを提供してくれました。
声楽部門 独唱(ジュニア) まずは比護彗子さん。声がよく伸び、たっぷりとした歌は広がりを持ってホールを満たしました。(優)
続く塙康平さんは、垂直に響く透き通った歌声で「出船」を歌い、「もう飛ぶまいぞこの蝶々」を軽やかで痛快に仕上げました。(優)
独唱(一般)は桑野彩さんから。ドニゼッティのアリアを情感豊かに歌い上げました。(優)
北岡瑞枝さんは、日本歌曲を落ち着いた大人の雰囲気で、陰影のある表情をうまく表現して、日本語の良さを引き出していました。
続く高津亜美さんは、切なくも堂々としたヴェルディを味わわせてくれました。
山崎由佳さんのビロードのような声は、会場全体に響き渡り、絹の感触で周辺を圧倒しました。(大)
本大会唯一のメゾ・ソプラノである中森千春さんは、マイルドで広がりのある歌声で悲しみを語りました。
声楽部門最後の廣澤ひとみさんは、澄み切ったソプラノで、悲劇のヒロインを演じ切りました。(優)
管楽部門(ジュニア)はお二人のエントリーで、まずは小川紗季さん。イベールの協奏曲を煌めきに満ちた音色で奏で、渦巻く吐息でクリアに仕上げました。(優)
2人目の簗取佳奈さんは、木管の素朴な響きで、潔い無伴奏を決めてくれました。(奨)
独奏(一般)に移って、渡辺梨乃さん。フルートによる20世紀の精妙な調べを勢いと美しさで絶妙に再現して独自の世界を築きあげました。(県)
オーボエの新川紗耶加さんはボザの「田園幻想曲」を闊達に表現し、抜けのよい慰めるような音色を味わわせてくれました。(優)
五十嵐美里さんは、アルトサックス特有の柔らかくまろやかな響きでフランス風味を醸し出し、爽やかに駆け抜けました。
ピアノ連弾の二宮麻里子さん・玉木彩葉さんチームは、めくるめく音の連鎖で祭りを表現し、その熱狂の頂点に向かって、一心に突き進み、華麗なラヴェルを聞かせてくれました。(優)
ピアノ独奏(高校生)、最初は鈴木莉歩さん。比較的渋めにこの難曲を弾きこなし、鋼鉄のプロコフィエフを見事にプレイしてくれました。(優)
次の相田汐莉さんはスクリャービンのソナタを、左手の低音を効かせて、夢見がちに弾き込んでその魅力を伝えてくれました。(優)
独奏(一般)の最初は佐々木智美さん。創作主題を透明で丁寧に変奏し、ブラームスの内に秘めた情熱をじっくりと燃やし切ってくれました。
続く相原一智さんは、はじめは静かに、そして曲が進むにつれ徐々に熱をはらんで展開させ、最後は激しい盛り上がりを見せて、ヴァリエーションを締めくくりました。(最)
高橋萌香さんは、不安げな冒頭から、弾ける音符たちを力で制し、時にささやくように奏して、カラフルなスクリャービンを現出させました。
そして本当に最後の清水秋奈さんは、暗色のイントロダクションからロマンティックに進行し、味わい深く聞かせるショパンでしっかりと締めくくってくれました。
審査はここで終了。
今日の特別演奏は世界で活躍する今井あいさんのミニ・ミニ・リサイタル。1曲目はビゼーを余裕を持って軽めに歌い、フランスの粋を聞かせてくれました。お次はデュークの「鳥」をしっとりと決めて、3曲目はR.シュトラウスを明るく優しい歌声で届けてくれました。一旦下がって、再度登場すると、トスティではシリアスに悲しみを表し、ヴェルディでは、愛しい思いを切々と説いて、素晴らしい幕切れとなりました。
この後審査発表があり、結果は上記の通りですが、講評で審査委員長が言った、「新潟から世界へ」飛び立つ人がこの中、そして未来の"県コン"から出てくれることを願ってやみません。

TOKI弦楽四重奏団 2014

2014年7月25日(金) 19:00 新潟市音楽文化会館 TOKI弦楽四重奏団 2014

メンデルスゾーン 弦楽四重奏曲 第1番 変ホ長調 作品12
 Ⅰ.Adagio non troppo-Allegro non tardante
 Ⅱ.Canzonetta:Allegretto
 Ⅲ.Andante espressivo
 Ⅳ.Molto allegro e vivace
バツェヴィッチ 弦楽四重奏曲 第4番 《日本初演》
 Ⅰ.Andante-Allegro molto
 Ⅱ.Andante
 Ⅲ.Allegro giocoso
シューベルト 弦楽四重奏曲 第14番 ニ短調 D.810 「死と乙女」
 Ⅰ.Allegro
 Ⅱ.Andante con moto
 Ⅲ.Scherzo:Allrgro molto
 Ⅳ.Presto

岩谷祐之 平山真紀子(Vn)
鈴木康浩(Va)
上森祥平(Vc)

仕事を終えて、音楽文化会館へ。満場の入りはさすが元県知事の娘さんが出演での効果でしょうか。
感想は、「百戦錬磨の奏者たちによる魅力的で熱い弦楽四重奏の楽しみを味わう」です。
まずはメンデスルゾーン。この作曲家の影の部分が多く出た曲想を十全に押し出し、渋めの飴色の響きで、1楽章をまとめると、さらに響きを深く進化させ、軽めの憂愁を醸し出した2楽章、よく歌う3楽章、そして勢いで疾走するも最後は漸減する終楽章と変化にとんだ楽想を充分に表現してくれました。
続くバツェヴィッチは、平山さんの友人が発掘してもので、今日が日本初演。20世紀中欧の音楽は、和音に縛られない響きとこの地特有の民謡の調べを内包し、クラシックの文法に則りながらもどこか懐かしくもある不思議な感触で我々に迫りました。
休憩後は、本日のメインのシューベルト。超大で厳格なカルテットは、印象的な動機で始まりました。旋律と低音(バス)がリードし、強力な内声が支える白熱のプレイを展開したアレグロ。そしてそれがためか第1ヴァイオリンの弦が切れて、交換の間、鈴木さんが作曲者と曲の紹介をしてつないだ後、静かに始まったアンダンテは歌曲の伴奏形模写から次第に独自の発展を遂げ、激しく弾き込む部分を経過して、弱奏へ回帰しました。続くスケルツォでは鮮やかな切れを見せる四重奏から、美しいアレグロのトリオを経て、再度諧謔の奏でが鳴り響いて、キリリと楽章を締めました。そしてプレストでは暗くも軽快なフレーズから、全力の合奏まで、思わず前に身を乗り出さざるを得ない緊張感を感じさせ、スリリングな快感を味わわせてくれました。アウトバーンを走るドイツ車のようにコーダへ突入して最後に弓が上がると、万雷の拍手が会場を埋め尽くし、それに応えてのアンコールが奏されました。曲は平山さん編曲のシューベルトの歌曲「魔王」。不安げな開始から、悲しみの最後までを弦の響きで提供してくれました。
「演奏中に弦が切れる」というアクシデントがあったにも関わらず、粛々と演奏を続けるという姿勢はさすがであり、こういう事態があったからこそ見える実力が11回という長い活動を支えてくる原動力であると思われ、感服することしきりでした。
TOKI弦楽四重奏団の今後の更なる発展を祈念させていただきたいと思います。

そらのコンサート 真夏のクラシック 第2夜 飯田万里子、笠原恒則

2014年7月23日(水) 19:00 新潟日報メディアシップ 20Fそらの広場 そらのコンサート 真夏のクラシック 第2夜 飯田万里子、笠原恒則

トリオソナタ ハ短調 BWV526より1楽章/J.S.バッハ
アダージョ/フィオッコ
アンダンテ/ 〃
メヌエット/ペツォールト
小フーガ ト短調 BWV578/J.S.バッハ
アラベスク 第1番/ドビュッシー
死の舞踏/サン=サーンス
歌曲「君の上には、ただ花ばかり」/モンポウ
幻想曲とフーガ ト短調 BWV512
(曲名・曲順等は記憶によるため間違っている場合があります)

飯田万里子、笠原恒則(Cemb)

新潟日報メディアシップでの「そらのコンサート 真夏のクラシック」も第2夜。今回は2台チェンバロでの公演です。開演30分前に到着。お二人がチューニングをしておられました。
感想は、「かそけき撥弦の二重奏が生み出す無限の階梯を登り詰める」です。
まずはバッハ、一段鍵盤と二段鍵盤の右手の絡み合いに通奏低音が寄り添い、二人でのトリオを華麗に奏でました。続く3曲は、笠原さんソロ→飯田さんソロ→デュオというつながりで演奏され、2つの楽器の違いが分かるように工夫され、特にメヌエットの聞き覚えのあるメロディが繊細な響きで始まると、その美しさに心奪われました。
「小フーガ」では、学校の教材でお馴染みの旋律の遁走が心地よく会場に広がり、大きな拍手を受けていました。
「アラベスク」では、二段鍵盤を連弾形式でアクロバティックに弾くさまを、見やすいように観客を楽器の回りに囲むように立たせて、視覚+音楽という楽しみを提供してくれました。続く笠原さん一人での「死の舞踏」は死神の骨格を露わにするような精巧な音づくりで、骸骨たちの狂宴とその顛末を鮮やかに描き出しました。
20世紀の「歌曲」の編曲版では、響きの新しさが混じるやさしい調べで気分を一新してくれました。
そしてプログラム最後は、やはりバッハ。荘厳な幻想曲が鳴り響く低音を含んで、壮大に奏でられ、フーガでは伽藍を構成する部材のひとつひとつがくっきりと浮かび上がるように構築され、それが天空を駆け上がり、宇宙へ広がっていくイメージが目に浮かぶ素晴らしい演奏でした。
喝采に応えてのアンコールは、パッヘルベルのカノンに同じコード進行のJ‐POPを組み合わせた複雑ながら親しみやすい編曲での1曲と、このコンサートを支援してくれた方に捧げる"プリプリ"の「ダイヤモンド」で、明るく和やかに締めとなりました。
2台のチェンバロで奏でられる古楽の妙なる音色に時間を忘れるひとときでした。

この世は舞台 ステージで聴く古楽器 Ⅰ.舞台は宮廷

2014年7月22日(火) 19:00 江南区文化会館 この世は舞台 ステージで聴く古楽器 Ⅰ.舞台は宮廷

グリーンスリーブス/『ディヴィジョン・フルート』(1706年刊行より)
イタリアングラウンド/ 〃
 [リコーダー&チェンバロ]
トリオソナタ イ短調/テレマン
 Largo~Vivace~Affettuoso~Allegro
 [リコーダー&ヴァイオリン&チェンバロ]
組曲 ト長調/フィオッコ
 Adagio~Allegro~Andante~Vivace
 [ヴァイオリン&チェンバロ]
トリオソナタ 二短調/テレマン
 Allegro~Adagio~Allegro~Vivace
 [リコーダー&ヴァイオリン&チェンバロ]

大作綾(Rec)
奈良秀樹(Vn)
笠原恒則(Cemb)

仕事を終えて、バイパス経由で江南文化会館へ。タイトルどおり舞台に設えられた客席に腰かけて開演を待ちます。しばらくしていつも通り笠原さんがチューニングを始めて、雰囲気を盛り上げます。
さて感想は、「久しぶりに上るステージ上で、シンプルかつ雅な響きに包まれる」です。
まずは17世紀のイギリス音楽からスタート。「グリーンスリーブス」ではよく知られたメロディが妙なる通奏低音に包まれ、次第に幾多の装飾を伴って、繊細に変容する様子がくっきりと見て取れ、楽しめました。続く「イタリアングラウンド」でも英国音楽特融のちょっと気取った、しかし純朴な調べが細密画のごとく精緻に描かれて感動しました。
ヴァイオリンが登場し、テレマンのイ短調のトリオ。滑らかなリコーダーに、艶のある弦の音色が交差し、それを陰で支えるチェンバロという構図が見え隠れし、3つの楽器ともにお互いに主張し、お互いを補佐して、妙なる"歌"と多声部の絡みをうまく溶け合わせて、典雅なソナタを届けてくれました。
ここでいったんリコーダーが下がり、フィオッコの「組曲」。緩やかな楽章を元の想定通りチェンバロだけで奏し、テンポの速い部分をヴァイオリンとの掛け合いで、再現する試みで、その対比の鮮やかさが大変印象的な演奏となりました。
再度リコーダーが登場し、今度はニ短調の「トリオソナタ」。バロック特有の華やかさに加え、民族色も入り混じった4つの楽章を、緩急織り交ぜて見事に弾ききって、喝采を受けました。
アンコールは、お馴染みJ.S.バッハの「G線上のアリア」。名旋律を純粋培養したような美しい演奏で、心に沁みました。
このように普段では聞くことのできない場所でのコンサートは誠に意義あるもので、続く残り2回の演奏会にも大きな期待が掛かるところとなりました。

Noism2 夏の特別講演2014 RAFT

2014年7月19日(土) 19:30 白山公園空中庭園3 Noism2 夏の特別公演2014 RAFT

【演出振付】 山田勇気
【出演】 Noism2
     梶田留以
     菅江一路
     関祥子
     及川紗都
     浅海侑加
     田中須和子
     野崎啓吾
     松原広稀
 【Noism芸術監督】 金森穣

朝日酒造から戻ると、一旦帰宅し、軽い夕食をとって、りゅーとぴあへ。クローク前の集合場所でまたもや列に並び、開演を待ちます。とはいっても会場が空中庭園3という通常ではありえないロケーションのため、この先どうなるか、楽しみながらのウエイティング・タイムとなりました。定刻となり、会場への案内が始まると、Noism2の女性メンバー二人が先導してここから既にダンスが始まっているというスタートとなりました。りゅーとぴあの階段を下りながらフランスパンを手にした2人は少しずつちぎっては、順路に蒔いていき、庭園へ続くガラス張りのステアウェイを上がると、庭園ではPAから流れるビートの効いた音楽の流れる中、四つん這いのダンサーが当たりをうろつく動きで、異空間への導入部を演出していました。端の方に用意された簡易な席に腰を下ろすと、周辺に散らばっていたメンバーたちが、本格的に動作を始め、「筏」は出航し始めました。
デジカメで写真を撮る動きを皮切りに、ソロ、デュエットそして背景としてのダンスがさまざまに変化するエレクトロ・サウンドに乗り、更に暮れゆく薄暮の空と庭園の緑を味方につけて、繰り広げられ、その表現世界へと我々をいざないました。
気が付けば日はとっぷりと暮れて、舞踊に合わせて入れ替わる照明の効果で、一昔前のディスコ・今でいうクラブのフロアーの如き、強烈な光でサバトのように展開される饗宴を現出させました、そうかと思うと葡萄酒とパンで血と肉を表し、オルガンの響きと供にまるで1枚の宗教画を見せるような静謐なシーンが現れる場面もあり、舞台から目が離せません。「静」と「動」が絶妙の息遣いで使い分けられ、「聖」と「俗」の対比が表現され、群舞へ集約されていく様は見事といっていいでしょう。 
最後は暗闇に収束し、一息あって、全員起立し、挨拶して終演となりました。
ちなみに、帰路の散策でも信号の点滅や通行人の所作までもダンス続きに思えるほどの余韻が体に残り、今回の「RAFT」がいかに印象深いものであるかを裏付ける結果となりました。
天候の不順が心配されましたが、公演時はすっきりとした天気で、素晴らしいダンスに花を添えました。このようなチャレンジングな試みが成功の裡に閉じられたことは誠に喜ぶべきことであり、明日もう1回あるステージが今日と同じく、いや今日以上にマーベラスな千秋楽になることを願ってやみません。

アンサンブル・オビリー・プロデュース・SanDoコンサート Vol.43 酒蔵で語る弦楽四重奏曲の真髄

2014年7月19日(土) 15:00 朝日酒造エントランスホール アンサンブル・オビリー・プロデュース・SanDoコンサート Vol.43 酒蔵で語る弦楽四重奏曲の真髄

弦楽四重奏曲 第17番 ヘ長調 作品3-5 「セレナード」/ハイドン(ホフシュテッター)
 第1楽章:プレスト
 第2楽章:アンダンテ
 第3楽章:メヌエット
 第4楽章:スケルッツァンド
佐渡おけさ幻想/後藤丹
弦楽四重奏曲 第14番 ニ短調 作品810 「死と乙女」/シューベルト 
 第1楽章:アレグロ
 第2楽章:アンダンテ コン モート
 第3楽章:スケルツォ
 第4楽章:プレスト
 
佐々木將公・阿部智子(Vn)
加野晶子(Va)
片野大輔(Vc)

高速を飛ばして、長岡南越路スマートICでおり、来迎寺駅を右に見て、県道のガード下を抜けて、朝日酒造のエントランスホールへ。開場3分間に着くと、すでに行列が。定刻になって入場し予約したチケットを受け取ると、ダイドーのドリンクがサービスでつきました。さすが酒造メーカー気配りがハンパない。缶コーヒーをおいしくいただき、開演を待ちました。
感想は、「中世の城のような豊かな響きの中、熱情と浪漫に満ちた弦楽四重奏に聞き入る」です。
まずは、ハイドンと言われていたホフシュテッターの「セレナーデ」。1楽章では明るい曲想でメロディが巧みに各楽器に受け渡され、2楽章のファースト・ヴァイオリンが奏でる聞き覚えのある美しい旋律をピッチカートの絶妙な伴奏が支え、3楽章では気合い一閃で飛び込んだ軽快なメヌエットに心踊らされ、4楽章のスケルツァンドをさらりと決めて、弓が一斉に上がると、残響が消えるのを待つかのように大きな拍手が起こりました。
続いては、作曲者立ち合いの元で行わせる世界初演の新曲。鈍色の波間に見え隠れする高弦や低弦による「佐渡おけさ」の調べがたゆたうよう歌われて、懐かしくも新しい響きに心なごみました。
休憩の後、本日の重量級プログラムのシューベルト。アレグロでは勢いよく冒頭の主題が奏されると、そこからは複雑で巨大な音の伽藍が築き上げられ、我々を圧倒しました。美しくも移ろう悲しみを湛えたアンダンテでは、ときおり光が差すも、やがて曇り空へとかわっていくさまを精緻に描写し、勢いで制するスケルツォと優美なトリオの対比を快く聞かせ、精巧な律動と迫力のプレストで長大なカルテットを雄々しく締めて喝采を浴びました。
アンコールは、震災復興10周年の川口で行われた全国植樹祭で、天皇・皇后両陛下の御前で演奏された「アメージング・グレース~ジュピター」。中越地震の追悼として演奏されたこの曲には、私個人の体験(被災した店への復旧応援)の記憶も甦り、思わず目頭が熱くなる瞬間があって、忘れられない演奏会となりました。
毎月第3土曜日に行われるこのSanDoコンサート。一企業として、中越地区の音楽文化向上に寄与していることは誠に素晴らしく、プロデュースするアンサンブル・オビリーの皆様も含めて、今後も更に発展していくことを願わずにはいられません。

そらのコンサート 真夏のクラシック ギターとソプラノで贈る ほろ酔いの第1夜

2014年7月16日(水) 19:00 新潟日葡メディアシップ 20Fそらの広場 そらのコンサート 真夏のクラシック ギターとソプラノで贈る ほろ酔いの第1夜

Love Is Here To Stay/I.ガーシュイン
黒い目/ロシア民謡
サマータイム/G.ガーシュイン
忘却~オブヴィリオン/ピアソラ
ともしび/ロシア民謡
ステラ・バイ・スターライト/ヤング
うぐいす/早坂文雄
花嫁人形/杉山長谷夫
宵待草/多忠亮
砂山/山田耕筰
アメージング・グレース/作者不詳(讃美歌)
翼/武満徹
新潟市民歌/田沢弘子
(曲名・曲順等は記憶によるため間違っている場合があります)

柳本幸子(S)
経麻朗(G)

新潟日報メディアシップ主催のそらの広場の初クラシック・コンサートということでわくわくしながら、40分前に到着すると用意された席は7割がた埋まり、空いている席を何とか確保し、開演を待っていると次々とお客様が来られて、追加された椅子も間に合わず、立ち見が出る大盛況ぶり。
さて感想は「トワイライト・タイムに天空の広場で繰り広げられる圧倒的な歌とジャジーなギターの攻勢にひたすらひれ伏す」です。
まず経麻朗さんが登場して、I.ガーシュインを1曲ソロで渋めに弾いてコンサートがスタートしました。続いて柳本さんがお出ましになり、ロシアのロマニー(ジプシー)の調べを最初はか細く、徐々に情熱的にアカペラで歌い上げ、この1曲で聴衆の心を鷲掴みにして、大きな拍手を受けていました。そこからギター伴奏で「サマータイム」、「オブヴィリオン」と新大陸の旋律やロシア民謡が絶妙の節回しで歌われ、音楽による時空を超えた旅へと我々をいざないました。一段落すると再度ギター・ソロが小粋に奏でられ、快いアクセントを形作っていました。そして後半は日本の歌、まずは早坂文雄の「うぐいす」が無伴奏で歌われ、迫真の歌声に戦慄さえ覚えるほどの美しさを味わいました。そして新潟にゆかりの「花嫁人形」や山田耕筰版の「砂山」ではしみじみとした懐かしさと日本情緒を聞かせ、「宵待草」で大正浪漫を醸し出しました。
コンサートも終盤にさしかかり、「アメージング・グレイス」でみたびアカペラを決めると、武満徹の「翼」を明るく仕上げて喝采を浴びました。アンコールとして、再び「サマータイム」を披露して、続く「新潟市民歌」では聴衆への参加を求めた結果、会場が一体となって、合唱の渦に巻き込まれるエンディングとなりました。
よく練られたプログラム、素晴らしい技巧の応酬による満足度の高い演奏、歌の力を加速する熱いスピリットなど求められる最高の結果を提供してくれたこのコンサートが、演奏者への高額の謝礼や会場費などの負担があるにも関わらず、無料で行われることは賞賛に値すべきことと言えるでしょう(日報さん、ありがとう)。第2夜以降も期待したいと思います。

第266回ミニコンサート フルート、ヴァイオリンとヴィオラの三重奏

2014年7月16日(水) 12:20 新潟市市役所1階市民ロビー 第266回ミニコンサート フルート、ヴァイオリンとヴィオラの三重奏

ロンドン・トリオ 第1番~第1楽章/ハイドン
フルート、ヴァイオリンとヴィオラのためのセレナード 作品25/ベートヴェン
 第1楽章 第2楽章 第3楽章 第4楽章 第5楽章 第6楽章 第7楽章
浜辺の歌/成田為三

中林恭子(Fl)
廣川抄子(Vn)
佐々木友子(Va)

ランニングの後、CDを聞いていたら、寝てしまい、気が付けば20分前。慌てて会場へ。3分間に到着すると満場の入りで、立ち見となりました。
感想は、「珍しい編成のトリオの妙なる調べを楽しむ」です。
まずはハイドン。朗らかな音楽を軽快に表現し、快調なスタートを切りました。続くベートーヴェンは、この組み合わせで数少ないオリジナルの曲で、20分程度の長さのため1~3楽章、4楽章、5~7楽章の3つに分けて演奏されました。3つの楽器はソロを華麗に決めたかと思うと、伴奏に回って主役を引き立てる役割をそれぞれ十全に果たし、確固たるアンサンブルで素晴らしい響きをロビーに満たしました。煌びやかなフルート、艶やかなヴァイオリン、深みのある音色のヴィオラ、それぞれの特徴がよく表れた素敵な演奏で拍手喝さいとなりました。最後は「浜辺の歌」でしっとりと締めて終演となりました。
多くの市民が訪れるため、ともすると親しみやすい名曲に偏りがちなロビーコンサートですが、ここにベートーヴェンの大曲を持ってくる勇気に感心し、それを見事にやり遂げる手腕に聞きほれる最良の昼休みとなりました。