みなとコンサート~いろいろな楽器、見て、聞いて楽しもう~ 第1回フルート編

2015年1月29日(木) 19:00 新潟日報メディアシップ 1Fみなと広場 みなとコンサート~いろいろな楽器、見て、聞いて楽しもう~ 第1回フルート編

映画「アナと雪の女王」より「Let it go ありのままに」/ロペス
映画「サタデーナイト・フィーバー」より「愛はきらめきの中に」/ビー・ジーズ
映画「魔女の宅急便」より「ルージュの伝言」/荒井由実
            「やさしさに包まれたなら」/ 〃
「アイ・ガッタ・リズム」/ガーシュウィン
映画「サウンドオブミュージック」より「エーデルワイス」/ロジャース&ハマースタイン2世
「どこかで春が」/草川信 ~「春よ来い」/弘田龍太郎~「春が来た」/岡野貞一
NHK朝の連続テレビ小説「春よ、来い」より「春よ、来い」/松任谷由実
「さくら 独唱」/森山直太朗
「君といつまでも」/弾厚作
「いそしぎ」/マンデル
映画「ハウルの動く城」より「人生のメリーゴーランド」/久石譲
NHK朝の連続テレビ小説「あすか」より「風笛」/大島ミチル
「君の瞳に恋してる」/クルー&ゴーディオ

フルートアンサンブル「フローラ」(Fl)
クラクラボーイズ(Cl)
永井亮子(楽器ナビゲーター、ヤマハ大人の音楽レッスンフルート講師)

仕事を終えて、メディアシップ1階のみなと広場へ駆けつけると、なんと一番乗り。次第に集まる観客を眺めながら開演を待ちました。
感想は、「日頃の練習の成果を思う存分発揮する姿に心打たれる」です。
まずは2014年の大ヒットの「ありのままで」。パソコンからのプログラミングされた伴奏にのって、柔らかな6人のフルートのユニゾンが流れ出し、快調にスタートを切りました。映画音楽が続き「サタデーナイト・フィーバー」からのラブ・バラード。優しく暖かな響きでほっこりとしました。そして「魔女の宅急便」から2曲。ユーミンのポップなナンバーと清廉な歌が心地よく届けられました。ここでちょっと雰囲気を変えて、ガーシュインの響が、テンポよく、ジャージーに披露されました。
楽器の調性のため、一旦袖に戻り、その間を楽器ナビゲーターでヤマハ大人の音楽レッスンフルート講師の永井亮子さんがMCでつないで、準備が整うと、今度は伴奏なしで、名曲「エーデルワイス」。多声部に分かれてのアンサンブルで息の合ったところを見せてくれると、続けて春のメドレー。懐かしい童謡が燃え出ずる季節を先取りして、寒さを一瞬わすれさせてくれました。さらに伴奏が復活して松任谷由実の「春よ、来い」。切ない春への憧れを聞かせてくれました。そして森山直太朗の「さくら」。胸を締め付ける絶唱を会場に響かせました。ここでクラリネット2人にバトンタッチして、「君といつまでも」。若大将の調べを運んでくれました。
フルート6人が戻り、総勢8人での大合奏で、「ハウルの動く城」からの「人生のメリーゴーランド」。舞踏会を思わせるリズムの上を、特有の美しいメロディーが甘酸っぱい香りを放ちながら、ダンスを踊ってくれました。そのままの編成で「風笛」。心に沁みる旋律で少し疲れ気味の心を癒してくれました。そして最後はちょっと派手目に「君の瞳に恋してる」で華々しくエンディングを飾ってくれました。
大人の音楽レッスン受講者たちによるこの発表会は、音楽を奏でる喜びを多くの人に伝え、みなさん一緒にやりませんかと誘われているようで、嬉しくなりました。願わくばさらに腕を磨き、いろいろなところで活躍されることを祈ってやみません。
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そらのコンサート 真冬のクラシック 第2夜

2015年1月28日」(水) 19:00 新潟日報メディアシップ20Fそらの広場 そらのコンサート 真冬のクラシック 第2夜

1. キャンディ キャンディ/渡辺岳夫
2. ラルゴ(Ombra mai fu)/Handel
3. 調子の良い鍛冶屋(トランペット編曲版)/ 〃
4. インベンション第1番&第4番/J.S.Bach
5. G線上のアリア/ 〃
6. ファゴットソナタ ヘ短調/Telemann
7. テ・デウムより「前奏曲」/Charpentier
8. 組曲 ニ長調より「前奏曲:グロスター公爵の行進曲」/Clark
  「 ロンド:デンマーク王子の行進曲(トランペット・ボランタリー)」 / 〃
9. 夜空のトランペット/Rosso
10. ニュー・シネマ・パラダイス メドレー/Morricone

藤井裕子(Tp)
小武内茜(Fg)
笠原恒則(Cemb)

30分前に到着。すでに席はほとんど埋まり、なんとか空き席を見つけて、開演を待ちました。
感想は、「意外な組み合わせがもたらすサプライズと音楽の喜びを実感」です。
まずは「キャンディー・キャンディー」。チェンバロの繊細なイントロからトランペットとファゴットの二重奏が可愛いメロディーを奏でて、素敵なスタートとなりました。続けてヘンデルの「ラルゴ」。まろやかな木管と伸びやかな金管が木陰への愛を歌うアリアを鍵盤の奏でに乗せて届けてくれました。
お次はトランペットとチェンバロで「調子の良い鍛冶屋」。弾むような主題を見事に変奏し、腕の冴えを見せてくれました。チェンバロ独奏でのバッハは、この作曲家の光と影を表して、心に沁みました。そして「G線上のアリア」。お馴染みの旋律が交互に組み合わされ、この編成ならではの一味違った楽しみを与えてくれました。
テレマンの「ファゴットソナタ」では、通奏低音を背景に、滑らかに心地よい響きで、緩急緩急の4つの楽章を颯爽と吹き切り、この作曲家が当時はバッハよりの人気があったことの証明を見せてくれるようでした。
ピッコロ・トランペットに持ち替えてのシャルパンティエ「テ・デウム」からの「前奏曲」。古楽特有の華やかなファンファーレがスパッと決まり、木管と鍵盤の支えのもと、素晴らしい聞きごたえを味わわせてくれました。
さらにクラークの2曲。「前奏曲:グロスター公爵の行進曲」では軽快に、「 ロンド:デンマーク王子の行進曲」では流れる川のように紡ぎだされる音色(ねいろ)に心奪われました。
現代に戻ってお待ちかね「夜空のトランペット」。メディアシップ20階からの夜景に映える泣きのメロディーが決まると、最後は「ニュー・シネマ・パラダイス メドレー」。なんだか懐かしい心持ちにさせる映画音楽がしみじみと胸を締め付けると大きな拍手でアンコールへ。
藤井さんの最近の"マイ・ブーム"であるという「はじめ人間ギャートルズ」の「やつらの足音のバラード」を暖かく優しく奏して、堂々の終演となりました。
珍しい編成でのトリオでしたが、そこは芸達者な皆様のこと、上手にまとめて、楽しませてくれました。真冬のクラシックの第2夜は多少の変化球も交え、大いに盛り上がり、大成功だと確信しました。

experimental room #17

2015年1月24日(土) 17:00 新潟県政記念館 experimental room #17

福島諭 + 濱地潤一(新潟/和歌山)
青葉市子 (東京)
Julianna Barwick (アメリカ)

コンチェルトさんによってから、開演40分前に到着。当日券を買うため、寒風の中を待機してチケットをゲット。
感想は、「アメリカ、東京、新潟の最先端のサウンドに刺激される」です。
まずは地元+和歌山混成チーム。ラップトップから繰り出される轟音とそれに対峙するかのようなサックスの絶叫から始まり、点描されるブレスを拾い、変調するPCの絡み合いが繰り広げられ、さらに長く伸びる楽音を薄く平たく捏ね、何枚も空間へ広げて通奏し、本体との協奏を奏でる電脳の奏で。複写され、変容した音群が原型と混ざり合い、混沌と秩序が一体となった音空間があたりに充満し、不可思議でありながら快い響きを届けてくれました。
場面転換の後、東京代表の青葉市子さん。PAのジャックを差し込んだクラシックギターと歌の一本勝負でお目見え。夢見るような歌声と優しくも強靭な六弦の爪弾きで儚く歌ったかと思うと、カッティングを交えて、グルーブを醸し出し、"只者でないな"と思わせる風情で聴衆を引き込みました。
最後は、はるばるブルックリンから新潟へ来てくれたMs Julianna Barwick。澄み切った自らの歌声を取り込み、幾重にも重層して分厚い声部を形作り、館内の冷気とも相まって、揺れ動くオーロラの如き、幻想的で揺らめく音楽を、圧倒的なボリュームで会場に満たしました。
電気的な増幅、コンピュータを用いたメタモルフォーゼ、その中に挟まるアコースティックなソロ。21世紀の先鋭的な響きを楽しめた今回のライブは、新潟の音楽の多様性を示す大変素晴らしいイベントだったと記憶されるとことになることでしょう。

中林恭子リサイタル ~りゅーとぴあアウトリーチ事業登録アーティストによる~

2015年1月23日(金) 19:00 りゅーとぴあスタジオA 中林恭子リサイタル ~りゅーとぴあアウトリーチ事業登録アーティストによる~

フルートソナタ ハ長調 BWV1033/J.S.バッハ
 Ⅰ.Andante:Presto
 Ⅱ.Allegro
 Ⅲ.Adagio
 Ⅳ.Menuet Ⅰ-Ⅱ
フルートソナタ/プーランク
 Ⅰ.Allegro malinconico
 Ⅱ.Cantilena
 Ⅲ.Presto giocoso
フルートソナタ「ウンディーネ(水の精)」作品167/ライネッケ
 Ⅰ.Allegro
 Ⅱ.Inermezzo:Allegro vivace
 Ⅲ.Andante tranquilio
 Ⅳ.Finale:Allegro molto agitato ed appassionato
シシリエンヌ 作品78/フォーレ
ファンタジー 作品79/ 〃
カルメン・ファンタジー/ビゼー~ボルヌ

中林恭子(Fl)
石井朋子(Pf)

仕事を終えて、りゅーとぴあへ。満場の入りの中、席を見つけて開演を待ちました。
感想は、「フルートとピアノの直球勝負に心打たれる」です。
まずはバッハ。芳醇で豊かな笛の音色(ねいろ)が真珠のごとき簡潔で明瞭な鍵盤の奏での上を軽やかに飛び交い、またゆったりと美しい調べを歌い、現代の楽器でこの作曲家の本質に迫る見事な演奏で幕あけを飾ってくれました。
続いてはプーランク。ピアノが打ち寄せる波のように音楽の鼓動を伝えると、フルートが鮮やかに吹き渡る風のようにそれに応え、憂いと喜びをそれぞれの時に乗せて、透明に軽やかに、素晴らしい響きを届けてくれました。
前半最後のライネッケでは、滔々(とうとう)と流れ出す木管の息吹を、脈々と沸き出でる打鍵の連なりが包み込み、時にやさしく、時に哀しく、様々な表情を見せて、複数楽章の器楽曲を情熱を持って仕上げてくれました。
15分の休憩を挟んだ後半は親しみやすい曲でスタート。フォーレの「シシリエンヌ」では愁いを含んだ甘いメロディで心を癒し、続く「ファンタジー」では、さらに技の冴えも加えて楽しませてくれました。
そしてプログラム最後は「カルメン・ファンタジー」。有名なオペラからの幾つものフレーズが魅力的に歌われ、また変奏されて、我々を惹きつけ、興奮を煽り、音楽の喜びを伝えてくれました。
会場からは大きな拍手が贈られ、アンコールが3曲。「タイスの瞑想曲」が穏やかに奏され、2曲目は武満徹の「小さな空」。シンプルな旋律が胸を締め付けるように切なく、原曲の歌詞が浮かんできて、泣きそうになりました。最後の最後はビゼーの「アルルの女」第2組曲から「メヌエット」。フルートの曲としては定番中の定番でにぎにぎしく終演となりました。
アウトリーチ事業の締めくくりの位置付けの演奏会ということですが、2年の月日の重みがひしひしと感じられるリサイタルで、このような素晴らしい演奏者たちの音楽が子供たちに届けられ、さらに一般の聴衆にも披露していただけるということは大変意義のあることであり、これからの新潟の音楽文化発展の大きな礎になると思われ、出演者を始め、関係者の方々に大きな感謝を贈りたいと思います。

そらのコンサート 真冬のクラシック 第1夜

2015年1月21日(水) 19;00 新潟日報メディアシップ20Fそらの広場 そらのコンサート 真冬のクラシック 第1夜

1. 愛の挨拶/エルガー
2. 愛の喜び/クライスラー
3. 3つの夜想曲より 第3番 愛の夢/リスト
4. ジプシー奇想曲/クライスラー
5. 無伴奏チェロ組曲 第1番より プレリュード/J.S.バッハ
6. ヘンデルの主題によるパッサカリア/ハルヴォルセン
7. 水上の音楽/ヘンデル
8. トリオ ニ長調 第2番/ギロヴィッツ

小笠原直子(Fl)
高橋百合(Vn)
紫竹友梨(Vc)

珍しく仕事の水曜日、いつものように職場から会場へ。
感想は、「天の回廊に響く3人の若き乙女の演奏に酔いしれる」です。
まずは全員でエルガーから。優しい旋律をマイルドに歌わせて快調なスタートを切りました。続くクライスラーは、ウィーンの香りを仄かに漂わせる懐かしい調べで楽しませてくれました。そしてリスト。ロマンティックなさざ波が寄せては返すように夢心地へ運んでくれました。
"愛"の3部作が終わると、ヴァイオリンのソロで1曲。本日2度目の登板のクライスラーで「ジプシー奇想曲」。天鵞絨の如き艶やかな音色(ねいろ)でたっぷりと奏でられる弦の響きに心奪われました。次はチェロの独奏。と言えばこの曲とも言うべきバッハ。無伴奏チェロ組曲でも一番有名な第1番のプレリュードが精妙で味わい深い低音でかつ絶妙のニュアンスを持って奏され、聞くものを惹きつけてやまない素晴らしい技が我々を魅了してくれました。さてフルートの出番と思いきや、予想に反して、ヴァイオリンとチェロのデュオ。ハルヴォルセンでは、ヘンデルの影のあるメロディを交互に様々に変奏し、2台ながら壮大な伽藍を構築して、そらの広場を中世へと引き戻しました。
再び3人に戻り、ヘンデル繋がりで「水上の音楽」。華やかな舟遊びの雰囲気を鮮やかに映し出し、英国の河辺へ運んでくれました。
プログラム最後は、この編成でのオリジナルのギロヴィッツ。モーツァルトなどと同時代の作曲家ということで、明るく軽やかな音楽が紡ぎだされ、木管、高弦、低弦が華麗に絡み合い、3つの楽章を見事に仕上げてくれました。
当然のようにアンコールが掛かり、「ムーン・リバー」を穏やかに、「情熱大陸」をアツくプレイして、しっかりと締めてくれました。
新潟~東京~名古屋コネクションともいえるお三方がこうしてメディアシップの真冬のクラシック第1夜を飾ることが、今後の新潟のコンサートにも良き風を吹き込んでくれるであろうことを予感させる素晴らしい一夜なりました。このような喜ぶべき催しを主催していただいた新潟日報及び関係の皆様におおいに感謝したいと思います。

加藤礼子ヴァイオリン・リサイタル ~りゅーとぴあアウトリーチ事業登録アーティストによる~

2015年1月20日(火) りゅーとぴあスタジオA 加藤礼子ヴァイオリン・リサイタル ~りゅーとぴあアウトリーチ事業登録アーティストによる~

5つのメロディ Op.35bis/プロコフィエフ
 Ⅰ.Andante
 Ⅱ.Lento ma non toroppo
 Ⅲ.Animato,ma non allegro
 Ⅳ.Allegretto leggero e scherzando
 Ⅴ.Andante non troppo
パール・シェム/ブロッホ
 Ⅰ.Vidui
 Ⅱ.Nigun
 Ⅲ.Simchat Torah
ヴァイオリン・ソナタ ホ短調 K.304/モーツァルト
 Ⅰ.Allegro
 Ⅱ.Tempo di menuetto
ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 Op.18/R.シュトラウス
 Ⅰ.Allegro ma non troppo
 Ⅱ.Improvisation:Andante cantabile
 Ⅲ.Finale:Andante-Allegro

加藤礼子(Vn)
田村緑(Pf)

仕事を終えてりゅーとぴあへ。まるでコンサートホールでの演奏会のような"会館が総力を挙げて後援いたします"的な陣容に驚きつつ、満員のなか、席を見つけて、開演を待ちました。
感想は、「一途な思いがほとばしり出る名演に素直に感動する」です。
まずはプロコフィエフ。艶やかな音色(ねいろ)で奏でられるヴァイオリンとそれを母のように包み込むピアノが、ソビエトの天才の5つの旋律をたっぷりと、時に弾むように届けてくれました。続くブロッホでは、この曲へ掛ける気持ちがそのまま楽器を通して放出され、濃厚にうねり、芯の太い音楽となって、心を直撃しました。
20分の休憩を挟んで、後半はモーツァルトから。この作曲家の短調に特有の憂愁と裏腹の明るさが入り混じった曲想を充分に捉え、その魅力を見事に具現化して、聴く喜びを与えてくれました。
プログラム最後は、R.シュトラウスのソナタ。ヴィヴィッドな弦とそれを支え、時に襲い掛かるような鍵盤。2つの楽器の協奏と対峙が緊張と愉悦を聞くものにもたらし、緩急の快い交錯に時間を忘れるような素晴らしい演奏で楽しませてくれました。
最後の一音が消えると会場から大きな拍手が。挨拶があり、アンコールとして「タイスの瞑想曲」がしっとりと奏でられて、この奇跡のようなリサイタルが締めくくられました。
りゅーとぴあのアウトリーチ事業の締めくくりとしての本リサイタルとのことですが、2年に渡る活動が、大きく身を結び、このような形で新潟市の音楽愛好家に届けられることは、大変意義あることであり、関係者の皆様のご努力に敬意を表したいと思います。

新潟市ジュニアオーケストラ教室OBOGアンサンブル「REVOIR」 第2回定期演奏会

2015年1月18日(日) 14:00 会場:新潟市音楽文化会館 新潟市ジュニアオーケストラ教室OBOGアンサンブル「REVOIR」 第2回定期演奏会

弦楽のための三楽章/芥川也寸志
【第1楽章】Allegro
【第2楽章】子守歌(Berceuse) Andante
【第3楽章】Presto
二つのヴァイオリンのための協奏曲/J.S.バッハ
【第1楽章】Vivace
【第2楽章】Largo ma non troppo
【第3楽章】Allegro
フィレンツェの思い出(弦楽合奏版)/チャイコフスキー
【第1楽章】Allegro con spirt
【第2楽章】Adagio cantabile e con moto
【第3楽章】Allegretto moderato
【第4楽章】Allegro con brio e vivace

廣川抄子、庄司愛(Vn)
師岡雪子(スピネット)
新潟市ジュニアオーケストラ教室OBOGアンサンブル「REVOIR」 (管弦楽)

開演20分前に到着。
感想は、「熱い、厚い、アツい。ジュニオケOB達の意気込みとレベルの高さに圧倒される」です。
まずは芥川から。勢いよく奏でられる込み入ったリズムとモダンな響きで駆け抜ける1楽章。じっくりとドライに歌いながら、懐かしく馴染み深い調べを隠し持つ2楽章。変幻自在に変わる曲想がクライマックスを形作る3楽章。そのどれもが曲想をよく捉え、現代日本の作曲家の作品をいきいきと甦らせて、最高のスタートを切りました。
編成が小さくなり、スピンネットが配置されて、ソリスト2人が登場すると、前半の山場のバッハ。煌びやかに輝くソロを引き立て、時に寄り添うオケが調和と協奏を創り出し、素晴らしいコンチェルトを聞かせてくれました。
15分の休憩を挟んで、本日のメインのチャイコフスキー。一糸乱れぬアンサンブルが六部に分かれて、息をもつかせぬアレグロ、しっかりと長く歌い込むアダージョ、軽妙さとよく謡う旋律が訴えかけるアレグレット、燃えるような情熱がほとばしり出るフィナーレ、全体を通して、我々の体の芯の部分に火をつけるようなロシア特有の熱さを分厚い弦楽で表現し、見事な仕上がりで万雷の拍手を受けました。
当然のようにアンコールがかかり、シベリウスの「アンダンテ・フェスティーヴォ」とアダムソンの「80日間世界一周」でこの素晴らしい音楽の旅を締めくくりました。
いつも素晴らしい演奏を聞かせてくれる新潟市ジュニアオーケストラのOBOGたちが、再度集って、このようなコンサートを開催してくれることは、新潟市民として誠に嬉しいことですし、また8月にも演奏会をやっていただけるそうなので、多いに期待して待ちたいと思います。

≪SPECTRA FEED≫ for live performance at skyukan

2015年1月11日(日) 17:30 砂丘館 ≪SPECTRA FEED≫ for live performance at skyukan

≪branch of A≫
 作曲・演奏:福島麗秋(尺八)+福島諭(PC)
improvisation ≪January Session 20150111 Niigata≫ 
 Mimiz 鈴木悦久(Perc&Mixer) 飛谷謙介(Gt&Mixer) 福島諭(PC)
mkz008(live ver.)
 mikkyoz
≪分断する旋律のむこうにうかぶオフェーリアの肖像。その死に顔≫ 作曲:濱地潤一
 濱地潤一(A.Sax) 福島諭(PC)
≪patrinia yellow≫ 作曲:福島諭 
 濱地潤一(A.Sax) 福島諭(PC)
≪Chattanooga≫ 作曲:濱地潤一 
 濱地潤一(A.Sax)

りゅーとぴあを後にして、小雪降る中を砂丘館へ。
感想は、「最新のコンピュータ・ミュージックに異次元へ放り出される」です。
まずは、尺八とパソコンの組み合わせ。吹かれた音を加工して、4チャンネルのスピーカで流し、共演するというもの。精妙な竹の調べが取り込まれ、幾重にも重なって、波打つ音波となって、我々を包み込み、在らぬ方へ押し流しました。
続いて、複雑な配線が跋扈するテーブルが全面に出され、ギター、小さなシンバル、スイッチや回路で作られる音たちをパソコンで変調・重層・切り貼りするインプロビゼーション。様々なノイズが意志を持ち、音楽を奏でて、宇宙の果ての深遠を饒舌に表現するかのような音像に、部屋ごと何億光年の彼方へワープさせられたかのような錯覚を覚えました。
生姜茶とお菓子が出る休憩を挟んでの後半は、mikkyozの作品の上映。白黒の風景写真がめくるめく投影され、悲鳴のような高音の塊りと地響きの如き低音があたりを支配し、最後は水音にすり替わる音響とともに、どこか不安げな気持ちの表象とも取れる不思議なインスタレーションが執り行われました。
舞台転換の後、アルトサキソフォーンとPCの組合せで2曲。「分断する旋律のむこうにうかぶオフェーリアの肖像。その死に顔」では、ブツ切れの乾いたサックスの音色を断片的に切り刻むコンピュータ。お互いのすきを突く真剣勝負がスリリングでした。そして「patrinia yellow」になると、引き伸ばされた自身の響きをバックに動き回るアルト。その勢いが止まるのを見計らって、逆襲を開始する電子音。今まで聞いたことのない世界が狭い会場を駆け巡り、次第に収束して、パフォーマンスを閉じました。
最後はサキソフォーンソロの「Chattanooga」。苦しみもがくような短いフレーズから次第に成長し、細かくもごつごつした連続体へと変わって、エクスタシーを迎え、ふっと終了となりました。
最先端のテクノロジーと斬新な音楽理論が作り出す一種独特の世界を体験でき、新しい音楽の視界が切り開かれたような貴重な時間を過ごさせてもらいました。

ウィーン・ヨハン・シュトラウス管弦楽団 ニューイヤー・コンサート 2015

2015年1月11日(日) 14:00 りゅーとぴあコンサートホール ウィーン・ヨハン・シュトラウス管弦楽団 ニューイヤー・コンサート 2015

喜歌劇「こうもり」序曲/J・シュトラウス2世
ポルカ「急行列車」作品311/ 〃
ワルツ「もろびと手を取り」作品443/ 〃
ポルカ・マズルカ「町と田舎」作品322/ 〃
ポルカ「ハンガリー万歳」作品332/ 〃
ワルツ「皇帝円舞曲」作品437/ 〃
ポルカ「浮気心」作品319/ 〃
ワルツ「ウィーン気質」作品354/ 〃
「天国と地獄のカドリーユ」作品236/ 〃
ポルカ「テープは切られた」作品45/E・シュトラウス
ワルツ「美しく青きドナウ」作品314/J・シュトラウス2世

ウィーン・ヨハン・シュトラウス管弦楽団(管弦楽)
ヨハネス・ヴィルトナー(指揮・Vn)

ダウンをクロークに預けて、会場入り。
感想は、「上質の維納風コース料理を贅沢に堪能」です。
まずは「こうもり」序曲。ウィーン訛りのリズムで緩急自在に奏でられるオーヴァチュアーに思わず体が踊り出しそうになるご機嫌な滑り出しとなりました。続く「急行列車」では、汽笛が鳴って機関車が発進し、鉄路を颯爽と駆け抜けるさまが見えるようでワクワクしました。「もろびと手を取り」ではあまくとろけるようなワルツが奏され、「町と田舎」ではのんびりとしたマズルカで楽しませてくれました。ロマ風の憂愁が切ない「ハンガリー万歳」が小粋に届けられると、前半最後は、「皇帝円舞曲」。快いメロディーが、繊細に、おおらかに歌われ、華々しいエンディングまで一気に聞かせてくれました。
休憩を挟んで、後半は「浮気心」から。跳ねるように勢いよく奏されると、続いてヴァイオリンの弾き振りで「ウィーン気質」。ふくよかで美しい調べに癒されました。フレンチ・カンカンで始まる「天国と地獄のカドリーユ」はオペレッタの様々な旋律が楽しくつなげられ、「エジプト行進曲」ではエキゾチックに、地中海を挟んだ国の雰囲気が歌声を交えて描写され、プログラム唯一のエドヴァルト作曲「テープは切られた」を快活に仕上げて、いろいろな味わいを提供してくれました。
演目の最後は、これを聞かねば新年は開けない「美しく青きドナウ」。弦のささやきに導かれてホルンの響きが柔らかく決まると、お馴染みのワルツが幕を開け、たおやかな流れがホールを満たしました。たっぷりとした管弦楽がおおらかにコーダへ突入し、華やかに曲が閉じられると、客席からは大きな拍手が。
それに応えてのアンコールが4曲。お正月ということで「一月一日(としのはじめ)」。客席に向かって、コルク栓が放たれる「シャンペン・ポルカ」。軽快に飛ばすポルカ「憂いもなく」。そして"締めはこれでしょう"の「ラデツキー行進曲」。手拍子が客席から上がり、そのまま拍手へという上々の運びで、ハッピーに終演となりました。
りゅーとぴあコンサートホールを埋めるほぼ満員のお客様も心から楽しんでいるのがよくわかるいい雰囲気で心温まる素晴らしいコンサートでした。

New Year Concert 小山瑠美子(sop) 齋藤晴海(pf) ひつじ年うたい始め

2015年1月4日(日) 14:30 新潟市音楽文化会館11番練習室 New Year Concert 小山瑠美子(sop) 齋藤晴海(pf) ひつじ年うたい始め

5つのギリシア民謡/ラヴェル
 Ⅰ. 花嫁の目覚め
 Ⅱ. かなた、教会に
 Ⅲ. どの伊達男たちが私にかなう
 Ⅳ. 乳香の実を摘む女の歌
 Ⅴ. 愉快だ!
カディスの娘たち/ドリーブ
愛の歌/フォーレ
あらわれ/ドビュッシー
美味しい料理~ソプラノのための4つのレシピ/バーンスタイン
 Ⅰ. プラム・プディング
 Ⅱ. 牛テール
 Ⅲ. トルコ風チキン・プディング
 Ⅳ. 素早くできる煮込み料理
聞かせてよ愛の言葉を/ルノワール
ムーランルージュの唄/オーリック
ひとりぼっちの羊飼い/ロジャース
アルプスの羊飼いの娘/ロッシーニ
宝石の歌 歌劇「ファウスト」より/グノー

小山瑠美子(S)
齋藤晴海(Pf)

会場時間に到着。広めの練習室で開演を待ちました。
感想は、「澄んだピアノと表情豊かなソプラノの真剣で和やかな共演に心なごむ」です。
まずはラヴェル。さざ波のようなピアノに導かれたアルカイックな響きに満ちた歌たちが時におおらかに、時に動きを持って表現され、簡潔で精妙な世界が広がって、見事なオープニングとなりました。続いてのドリーブは、アンダルシアの香りを仄めかす伴奏にのって、若い娘たちの息吹を伝える旋律を巧みに歌い、フォーレでは美しく愛を歌い上げました。そして前半最後のドビュッシー。独特の旋法をよく響かせて、ちょっと不可思議な音色をたっぷりと聞かせてくれました。
お茶とお菓子が出る休憩を挟んで、後半1曲目はバーンスタイン。近代のアメリカの装いとモダンな響きの混じりあったピアノをバックに料理のレシピが並べられるこの曲を、言葉を大切にしつつも高速で駆け抜けて、上手に仕上げてくれました。
続いてシャンソン2曲を日本語詩で。ルノワールは甘く優しく胸に沁み渡り、オーリックは耳馴染みのメロディーをたおやかに豊かに届けてくれました。
ここからは今年の干支の羊にちなんだ曲で、ロジャースのミュージカルからのナンバーは可愛げに陽気に、ロッシーニは軽快に快活に、全身で音楽を表現し、喝采を浴びました。
プログラム最後はグノー。見事な演技力でその場をオペラの一場面に変えてしまい、圧倒的な歌声で我々を物語へ引き込んで、感動を与えてくれました。
このような素晴らしい演奏ですから、当然のようにアンコールが掛かり、中田義直の「雪の降る街」とジブリ『紅の豚』の挿入歌「さくらんぼの実る頃」が歌われ、最後の最後に「メリーさんの羊」を連弾でというサプライズで、しっかりと締めてくれました。
以上のように充実した演奏に加え、幼馴染からの長い付き合いに培われた「仲の良さ」が垣間見えるトークがほっこりとした雰囲気を醸し出し、"一粒で2度おいしい"コンサートとなりました。新年の第1弾に相応しい素晴らしい時間くださったお二人には今後も新潟での活動を続けていただきたいと切に希望して、パソコンを閉じたいと思います。