12月のまとめ

12月のまとめです。

行ったコンサート。
2015年12月1日(火) 19:00 新潟市秋葉区文化会館練習室1 オーケストラ ファン・ヴァセナールの室内楽シリーズ・その16 『イタリアンミックス』~18世紀、極上の名曲を味わい尽くす~
2015年12月2日(水) 19:00 りゅーとぴあコンサートホール カルミナ弦楽四重奏団
2015年12月4日(金) 19:00 りゅーとぴあスタジオA トリオ・ペルラ 冬の夜のコンサート トリオで聴くフランスとロシア
2015年12月6日(日) 14:00 見附市文化ホール大ホール 第23回アルカディア音楽祭 第2日 イタリア音楽の花ひらく
2015年12月11日(金) 18:30 りゅーとぴあコンサートホール オルガン・クリスマスコンサート2015 ~ハープと共に奏でる、清らかなクリスマス~
2015年12月12日(土) 11:00 東区プラザホール お話と絵でつづる冬の日のコンサート ~動物たちのカーニバル~
2015年12月12日(土) 13:00 江南区文化会館音楽演劇ホール 楽屋 - 流れ去るものはやがてなつかしき -
2015年12月12日(土) 18:30 りゅーとぴあコンサートホール 新潟大学管弦楽団第52回定期演奏会
2015年12月15日(火) 19:00 江南区文化会館音楽演劇ホール この世は舞台~ステージで聴く古楽器~ 5. クリスマス
2015年12月18日(金) 19:00 りゅーとぴあコンサートホール 新潟大学教育学部音楽科第33回定期演奏会
2015年12月20日(日) 11:30 ヤマハミュージック新潟店1Fグランドピアノサロン X'mas Piano Salon Concert
2015年12月20日(日) 14:00 りゅーとぴあコンサートホール 第16回新潟第九コンサート2015
2015年12月22日(火) 14:00 りゅーとぴあコンサートホール 新垣隆&磯絵里子 おしゃべりコンサート
2015年12月26日(金) 19:00 りゅーとぴあスタジオA 広瀬恵子ギターリサイタル
2015年12月27日(日) 14:00 りゅーとぴあ能楽堂 キャトル フルート コンサート vol.4
15件でした。1月からの通算で202件でした。

行きたかったコンサート。
2015年12月3日(木) 18:30 胎内市産業文化会館 なぎさブラスゾリスデン ~金管五重奏と打楽器によるアンサンブル~
2015年12月5日(土) 14:00 りゅーとぴあスタジオA 冬の午後のコンサート vol.4
2015年12月5日(土) 14:30 りゅーとぴあコンサートホール くびきトゥルーラブコンサート フォルトゥーナ弦楽四重奏団
2015年12月5日(土) 15:00 新潟市北区文化会館 プラハ・バロック合奏団
2015年12月5日(土) 15:30 ジュンク堂新潟店 第89回サイエンスカフェにいがた J.S.バッハの死
2015年12月6日(日) 14:00 新潟のぞみルーテル教会 山本真希 クリスマス・チャリティ・オルガンコンサート
2015年12月6日(日) 14:00 朝日酒造エントランスホール アンサンブルコンサート
2015年12月6日(日) 14:00 寺泊文化センター ヒクイオト Live ロビーミニコンサート
2015年12月6日(日) 14:00 魚沼市小出郷文化会館 第16回小出郷リコーダーオーケストラ定期演奏会
2015年12月11日(金) 19:00 Noism2 定期公演 『Painted Desert』(再演)/『SAUDADE』(新作)
2015年12月12日(土) 14:00 新潟県民会館大ホール 新潟中央高等学校音楽科第18回定期演奏会
2015年12月13日(日) 14:00 りゅーとぴあコンサートホール 新潟県警察音楽隊第35回定期演奏会
2015年12月13日(日) 14:00 特別養護老人ホームしばた 第16回藤原真理クリスマスコンサート
2015年12月13日(日) 17:00 新潟県民会館大ホール シルヴィ・ギエム・ファイナル  シルヴィ・ギエム&東京バレエ団
2015年12月16日(水) 11:30 りゅーとぴあコンサートホール 1コイン・コンサート 「華麗な音色“オーボエ”」 
2015年12月16日(水) 19:00 上越文化会館中ホール スモールコンパクトパフォーマンス 【第5回公演】 須川展也&小柳美奈子
2015年12月19日(土) 14:00 長岡リリックホールコンサートホール 澤クヮルテット結成25周年記念 ドイツの巨匠 ペーター・レーゼル氏を迎えて
2015年12月19日(土) 14:30 アミューズメント佐渡 鍵盤楽器の歴史 ピアノ、チェンバロ、オルガン 三種類の鍵盤楽器のコンサート
2015年12月19日(土) 15:00 朝日酒造エントランスホール SanDoコンサート トランペット X 弦楽四重奏 詩が聞こえるトランペット
2015年12月19日(土) 15:00 上越文化会館中ホール Joetsu ニューエイジ・リサイタル 尾崎博也フルートリサイタル
2015年12月20日(日) 14:00 新潟市北区文化会館 北区フィルハーモニー管弦楽団第5回ファミリーコンサート
2015年12月20日(日) 20:00 りゅーとぴあコンサートホール りゅーとぴあオルガン講座 ポジティヴオルガン演奏コースⅡ 第5回「発表会」
2015年12月23日(水) 13:30 りゅーとぴあコンサートホール 新潟市ジュニアオーケストラ教室 クリスマスコンサート
2015年12月23日(水) 14:00 妙高市文化ホール大ホール 丸山瑞生クラリネットコンサート
2015年12月23日(土) 15:00 長岡リリックホールコンサートホール 第20回ジュニア・リリック・コンサート記念演奏会~「協奏曲の調べ」
2015年12月27日(日) 14:00 りゅーとぴあコンサートホール キエフ国立フィルハーモニー交響楽団
26件でした。

来年も頑張ります。
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キャトル フルート コンサート vol.4

2015年12月27日(日) 14:00 りゅーとぴあ能楽堂 キャトル フルート コンサート vol.4

ランニング/デ・アンジェリス(4fl)
3つの小品/ボザ(4fl)
四つの女の容貌/ポーボン(4fl)
ボレロ/ラヴェル(picc,fl,alto,bass)
碧い月の神話/石毛里佳(3fl)
雪灯りの幻想/福島弘和(3fl)
ウォーキング・ソング/ショッカー(picc)
猫/ベルトミュー(3fl,altp)
クープランの墓/ラヴェル(picc,fl,alto,bass)

手島尚子、西山直子、丸田悠太、水島あや(Fl)

正月の準備をし、昼食を取ってから、りゅーとぴあへ。
感想は、「4本のフルートから溢れ出る奔流に身を任せる」です。
まずはデ・アンジェリスの「ランニング」。素早く動き出す音楽が重なり合って、躍動を生み出し、洗練された響きで届けてくれました。続いてはボザの「3つの小品」。ゆったりと春霞がたなびき、ふんわりとお花畑に舞い、早口でまくし立てて、小粋に仕上げてくれました。さらにポーボンの「四つの女の容貌」。曇天の空のような色合いで息長く描かれ、喧(かまびす)しくも華奢にじゃれ合い、一転薄墨で悲しみをしたためると、陽気にはしゃぎました。前半最後は3人がピッコロ、アルト、バスに持ち替えてのラヴェルの「ボレロ」。細かく刻む息吹の上を有名な旋律が行きかい、主従が交互に入れ替わり、水彩の筆致で鮮やかに描写しました。
休憩を挟んで後半は、3本での邦人作品が2曲。石毛里佳の「碧い月の神話」では、淡く飛び跳ねると、優しく穏やかに歌って、勢いよく競い合い、福島弘和の「雪灯りの幻想」では朧(おぼろ)げな息遣いで遥かな風景を端正に映し出して、ほのかに輝きました。ピッコロのソロで届けられたショッカーの「ウォーキング・ソング」。様々な表情が、繊細で豊かな気息に彩られ、一瞬の奏(かな)でが永遠の時を表しました。次は四重奏でベルトミューの「猫」。綿毛の軽さを見せて微笑むと、明るく弾んで鳴き、丸まって戯れ、伸びやかに流れ、軽々と運動して、気まぐれな雰囲気を表現しました。
プログラム最後は再びラヴェルで「クープランの墓」。湧き出る泉のように始まり、生きいきとうねり、優雅に舞い、溌剌として跳躍して、曲を締めくくりました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールは「春の海」。来るべき新春を寿いで、にぎにぎしく終演となりました。
4本の楽器で多様性に富んだプログラムを配して、我々を楽しませてくれる今回のコンサートが早4回目を迎え、今後の展開が気になりつつ、爽やかな後味を味わいつつ、家路を急ぎました。

広瀬恵子ギターリサイタル

2015年12月26日(金) 19:00 りゅーとぴあスタジオA 広瀬恵子ギターリサイタル

すべての祈り/バリオス・マンゴレ
あなたの魂とともに/ 〃
メヌエット Op.71-1/ジュリアーニ
スペインのフォリアの主題による変奏曲/ 〃
ユパンキの主題による変奏曲(ビダーラ~チャカレーラ)/ブホール
ペルーのワルツ(「南アメリカ民謡組曲」No.3)/カルドーソ
スケルツィーノ・メヒカーノ/ポンセ
スルケイ/ケイロス
"カッチーニ"のアヴェ・マリア/ヴァヴィロフ 広瀬編
ショリーニョ(ブラジル民謡組曲5番)/ヴィラ=ロボス
ショーロス1番/ 〃

広瀬恵子(G)

仕事を終えてりゅーとぴあへ。開演40分前に到着。
感想は、「ギターの導きにより未知の曲たちと出会う」です。
まずはバリオスが2曲。「すべての祈り」が柔らかに奏でられ、「あなたの魂とともに」が軽やかにつま弾かれました。続いてジュリアーニ。「メヌエット」は明るく弾んで編み上げられ、「スペインのフォリアの主題による変奏曲」では憂愁の調べが細かく切り刻まれ、優しく包まれて、虚空へ消え去りました。前半最後はブホールの「ユパンキの主題による変奏曲」。緩やかに始められ、徐々に細々(こまごま)と装飾されると、勢いを持って踊り出しました。
休憩を挟んで後半は、カルドーソの「ペルーのワルツ」から。六弦の奏でが明快で華やかに駆け巡りました。そのまま次のポンセへ。「スケルツィーノ・メヒカーノ」がゆったりと楽しげに歌われ、さらにケイロスの「スルケイ」では儚げながら情熱的に思いを伝えました。ここで有名な「カッチーニのアヴェ・マリア」。ヴァヴィロフの美しいメロディを爽やかに届けてくれました。
最後はヴィラ=ロボスが2曲。「ショリーニョ」が可憐に跳ねまわると、「ショーロス1番」でじっくりと落ち着いて音楽を形作りました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールは「花が咲く」と「マリエッタ」。しんみりさせてから、盛り上げての終演となりました。。
普段あまり聞けない南米の音楽への貴重なひとときを頂き、新たなる世界へ目を開かせてくれたことに感謝して、冬の荒天の中、帰路に付きました。

新垣隆&磯絵里子 おしゃべりコンサート

2015年12月22日(火) 14:00 りゅーとぴあコンサートホール 新垣隆&磯絵里子 おしゃべりコンサート

チャールダーシュ/モンティ
ゴリウォーグのケークウォーク/ドビュッシー ハイフェッツ編
我が母の教え給いし歌/ドヴォルザーク
ヴァイオリン・ソナタ 第3番/グリーク

即興曲/新垣隆
ロンド/ 〃
ひばり/ディニク
白鳥/サン=サーンス ハイフェッツ編
黒鳥の歌/ヴィラ=ロボス
哀しい鳥/新垣隆
ツィゴイネルワイゼン/サラサーテ

磯絵里子(Vn)
新垣隆(Pf、作曲)

仕事を終えて、りゅーとぴあへ。開演40分前に到着。
感想は、「上品な暖かさと極上の味を兼ね備えた"大人の"エンターテイメントを楽しむ」です。
冒頭は「チャールダーシュ」。軽快なピアノに乗って、濃厚なヴァイオリンが歌い出し、興が乗るかのように駆け出して、畳みかけるように演じ切りました。続いて「ゴリウォーグのケークウォーク」。おどけるように踊り出し、透明に輝きながら、ステップを踏みました。さらに「我が母の教え給いし歌」では、気持ちを込めて、大らかに奏で、懐かしさを届けてくれました。そして前半最後はグリークの「ヴァイオリン・ソナタ」。煌びやかに光りの粒をまき散らす鍵盤の上を縦横無尽に流れる弦がうねり、逆巻く1楽章。鮮明な響きが結晶化する打鍵と、息の長い芳醇なまろやかさを紡ぎ出す運弓が快い2楽章。互いに対峙し、様々な旋律を競い合って、闊達に伸びやかに交わされる3楽章。両者相譲らぬ技と美しさで聴衆を引き付けました。
休憩を挟んで後半は、自作の「即興曲」から。旅程の中で感じられた雰囲気と時節柄の音楽を巧みに織り込んでピアノ1台で楽しませると、ヴァイオリンが加わっての「ロンド」は、小粋で軽々とした調子で進められ、初めての耳にも快く響きました。
ここからは"鳥"繋がりで4曲。「ひばり」が騒々しく囀(さえず)り、「白鳥」が優雅に水面を泳ぎ、「黒鳥の歌」では暗い影の差す風情で口ずさまれ、「哀しい鳥」が静謐に淡々と描かれて、それぞれに異なった世界を見せてくれました。
プログラム最後は「ツィゴイネルワイゼン」。ド派手な開始から、濃密な旋律が歌い継がれ、やがて爆発して、一気に駆け抜けました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールは「エストレリータ」。ほなかな甘さが残る可愛い曲を、おいしく仕上げて、さらに喝采を浴びました。
なにかと話題の多い方たちですが、そんなことを軽く受け流し、音楽の素晴らしさを伝えてくれるこのコンサートは、今年200件目にふさわしい、気持ちの良いものとなりました。

第16回新潟第九コンサート2015

2015年12月20日(日) 14:00 りゅーとぴあコンサートホール 第16回新潟第九コンサート2015

歌劇「ヘンゼルとグレーテル」序曲/フンパーディンク
交響曲第9番 ニ短調 合唱付/ベートーヴェン
第1楽章:Allegro ma non troppo,un poco maestoso
第2楽章:Molto vivace
第3楽章:Adagio molto e cantabile
第4楽章:Presto-Allegro assai

菊池美奈(S)
背戸裕子(Ms)
馬場崇(T)
大久保光哉(Br)
新潟交響楽団(管弦楽)
伊藤翔(指揮)

ヤマハを出て、昼食を取り、コンチェルトさんへ寄ってから、りゅーとぴあへ。
感想は、「押し寄せる音楽の力に身を任せる」です。
まずはフンパーディンク。柔らかな音の雲にまみれながら進むうちに、賑やかなざわめきがあたりを覆い、なごやかに収斂して、幕を閉じました。
続いて休憩なしに「第九」へ。朝霧の奏での中、急峻な囁きが次第に大きくなり、脈動へ成長する序盤から、勇壮に突進し、滑らかに鳴動して、翳りを帯びた叫びを大らかに奏でるアレグロ。切れ味鋭い冒頭から、鋭敏に弦が刻む上を包むように木管が吹き渡たるヴィヴァーチェ。優しい音色(ねいろ)が水面を行き渡り、萌え出(いず)る音符たちが細やかに装飾するアダージョ。そして混沌の響きの中、これまでを打ち消し、新たなる価値を求める低弦のつぶやきから、淡い希望が厳(おごそ)かに奏され、さらにふたたびの激動に続いて歌いだすバリトンが場を鎮め、合唱とともに"歓喜"を賛美し、歌声のうねりがその場に満ち溢れ、天の彼方へ願いを届けると、一瞬の静寂の後、朗らかな足取りが煌めきとともに歩み出し、険しい山の乗り越えて喜びを爆発させ、そしてその調べを受けてたっぷりと長い息吹が鳴り渡り、幾重にも重なる声部が複雑に絡み合い、独唱たちへ受け継がれて天上の輝きに溶け込み、そこから勢いよく駆け出して、華々しく最後を飾るフィナーレ。その全てにおいて、器楽の粋を集め、歌い手の想いが放たれ、独奏者の技が光って、楽聖最後の交響曲を見事に再現しました。
会場からは割れんばかりの拍手と盛大なブラヴォーが贈られ、それに応えてのアンコールは、今年生誕150年であるシベリウスの「フィンランディア」。深く濃い金管から故国への畏敬と郷愁が発せられ、中間部での合唱が胸を締め付け、コーダの歌声と管弦楽の饗宴が感動を植え付けました。
既に四半世紀を過ぎ、脈々と受け継がれる年末の「第九」は、新潟で音楽を愛好するものたちが力を合わせ、築き上げた素晴らしい成果であり、未来永劫続いて欲しいとねがいつつ、会場を後にしました。

X'mas Piano Salon Concert

2015年12月20日(日) 11:30 ヤマハミュージック新潟店1Fグランドピアノサロン X'mas Piano Salon Concert

ピアノソナタ第11番 K.331「トルコ行進曲付き」/モーツァルト
楽劇「トリスタンとイゾルデ」より「イゾルデの愛の死」/ワーグナー リスト編
オリジナル・クリスマス・メドレー

品田真彦(Pf)

開演35分前に到着。ショップで雑誌を購入し、ピアノ・サロンへ。家族連れに囲まれながら、小さくなって待ちました。
感想は、「楽器店の試奏室で、親密なる響きを楽しむ」です。
まずはモーツァルト。ゆったりと飛び込んで来る果汁たっぷりの音の果実が麗しい音楽を届ける1楽章。雄々しく踏み込み、優しく奏でる2楽章。切なさを伴ったコミカルさで弾む3楽章。豊かな左手が輝く右手を支え、絡み合って、有名なソナタを届けてくれました。
続いてはワーグナー。衝撃が走るような冒頭から、渦巻く混沌の中から旋律が徐々に顔を出し、大きく伸びあがり、海原が波打つようにうねって、想いを解き放ちました。
最後は季節がらクリスマスソング・メドレー。「きよしこの夜」が穏やかに奏でられ、「赤鼻のトナカイ」がスイングし、「もみの木」がおおらかに歌われ、未知のメロディが通り過ぎると、「おめでとうクリスマス」が楽しげに響いて、「サンタが街にやってきた」でにぎやかに締めとなりました。
ヤマハの最新鋭のモデルで行われたこのサロン・コンサートは、ピアノを学習するお子様たちへの大きなクリスマス・プレゼントであり、この思い出が未来の大ピアニストや音楽好きの人々を増やすことを願って、会場を後にしました。

新潟大学教育学部音楽科第33回定期演奏会

2015年12月18日(金) 19:00 りゅーとぴあコンサートホール 新潟大学教育学部音楽科第33回定期演奏会

二台ピアノのための作品 Op.58 第2曲 (遍歴の騎士)/メネトル
 小林渚沙、中野道子(Pf)
ピアノ・ソナタ 第3番 Op.14 第1楽章/シューマン
 高橋萌香(Pf)
フィレンツェの花売り娘/ロッシーニ
歌劇「仮面舞踏会」より「どんな衣装か知りたいだろう」/ヴェルディ
歌劇「ラ・ボエーム」より「私が街を歩くとき」/プッチーニ
 佐藤安里沙(S)
二台ピアノのためのアルメニア狂詩曲/アルチュニアン、ババジャニアン
 石田実咲、樋山海央(Pf)
ピアノ・ソナタ 第23番 Op.57「熱情」/ベートヴェン
 田口侑果(Pf)

仕事を終えて、りゅーとぴあへ。開演35分前に到着。
感想は、「劇場に広がる若きエネルギーをしっかりと受け止める」です。
まずは2台ピアノでのメネトル。ゆっくりとした序奏から勢いよく駆け出すと、上下左右に絡み合い、補いあって、響きを共有し、勇敢に競い合いました。続くシューマンでは1台が奥に片づけられてのソロ。浪漫の香り漂う音符たちが、押し寄せる冬の波のようにさざめき、渦を巻いて流れ出し、溢れ出る想いを表現しました。前半最後はソプラノ独唱。ロッシーニを軽やかに可憐に歌うと、ヴェルディを嬉しそうに、胸を張って、何かを求めるようになぞり、プッチーニをゆったりと、穏やかに優しく、大切に育てて、舞台を明るく照らしました。
休憩を挟んで後半はアルチュニアンとババジェニアンの共作から。コーカサスの大地を通り過ぎる風のようなかぐわしい香ばしさをゆるりと表すと、速度を上げて騎乗し、軽快に走り去りました。そして最後はベートーヴェン。荒れ狂う荒海の中に光の粒が煌めく1楽章、和音の柱がいくつも立ち並び、時に細断される2楽章、悲痛な色調で攻めるように迫る3楽章。澄んだ響きで楽聖の音楽を見事に具現化しました。
それぞれが自身の持てる力と技を存分に発揮して作り上げたこの演奏会は、これからの可能性を示し、さらなる才知と歓喜を予感させる貴重なひとときであり、来年以降への期待を高めてくれる大切なものとなりました。

この世は舞台~ステージで聴く古楽器~ 5. クリスマス

2015年12月15日(火) 19:00 江南区文化会館音楽演劇ホール この世は舞台~ステージで聴く古楽器~ 5. クリスマス

主よ人の望みの喜びよ/J.S.バッハ
 大作綾(A.Rec)、白澤亨(Sac)、飯田万里子、笠原恒則(Cemb)
牧人ひつじを/作者不詳
 大作綾(Vo,A.Rec)、白澤亨(Dul)、笠原恒則(Cemb)
あら野のはてに/作者不詳
 大作綾(Vo)、白澤亨(Gamb)、飯田万里子、笠原恒則(Cemb)
おやすみ/中田喜直
 大作綾(Vo)、白澤亨(Gamb)、飯田万里子、笠原恒則(Cemb)
サセックスのキャロル/作者不詳
 大作綾(S.Rec)、白澤亨(Vihuela)
向こうの森に/作者不詳
 大作綾(A.Rec)、白澤亨(Vihuela)
沈める寺/ドビュッシー
 飯田万里子、笠原恒則(Cemb)
時の調べ/新居昭乃
 大作綾(A.Rec)、笠原恒則(Cemb)
はるかなる故郷/植松伸夫
 大作綾(A.Rec)、笠原恒則(Cemb)
カロランの杯/カロラン
 大作綾(A.Rec)、笠原恒則(Cemb)
バロック・ホーダウン/ペリー&キングスレイ
 飯田万里子、笠原恒則(Cemb)
サイレント・イブ/辛島美登里
 飯田万里子、笠原恒則(Cemb)
ホワイト・クリスマス/バーリン
 大作綾(Vo)、白澤亨(Gamb)、笠原恒則(Cemb)
エンターテイナー/ジョプリン
 大作綾(S&A.Rec,Cemb)、白澤亨(T&B.Rec,Cajon)、笠原恒則(Cemb)
ジングルベル/ピアポント
 大作綾(B.Rec)、白澤亨(Singlebell)、飯田万里子、笠原恒則(Cemb)

仕事を終えて、夜の亀田バイパスを江南区文化会館へ。開演45分前に到着。
感想は、「アコースティックで聞くクリスマスに浸る」です。
まずは「主よ人の望みの喜びよ」。チェンバロのかそけきさざ波の上を、リコーダーの巻き込む渦がうねうねとうねり、サックバットが長く歌って、親しい旋律を奏でてくれました。続いて「牧人ひつじを」。素直でよく通る声をドゥルツィアンの低い唸りが支え、すべてを包む鍵盤の奏でとともにホールに響きました。さらに「あら野のはてに」では素朴で翳りのある調べで我々を癒しました。そして「おやすみ」が、我が国特有の切なさを纏って切々と語られ胸を締め付けました。
ビウエラとリコーダーで2曲。「サセックスのキャロル」は儚き弦のつま弾きに乗って、軽やかに明るい縦笛が囀(さえず)り、「向こうの森に」になると影を帯びた哀愁が静寂の中に共鳴しました。そのままチェンバロ2台で「沈める寺」へ。白金(しろがね)のまたたきに時折光る閃光が眩しく、そこはかとない波動が静かに収斂しました。
歌・リコーダーとチェンバロの組み合わせで邦人の曲が2つ。「時の調べ」は悲しげな声が絡み、「はるかなる故郷」では哀調を帯びた笛の音(ね)がどこかにある大切な場所へ思いを蘇らせました。そして「カロランの杯」が中世の騎士たちの気高き振舞いを思い起こさせました。
再び2台の鍵盤の登場で「バロック・ホーダウン」。楽しげで少々コミカルさも含んだ軽快なパレードで楽しませてくれました。一転寂し気な「サイレント・イブ」。乾いた落着きを霧のように漂わせ、しっとりとあたりを湿らせて、心を和ませてくれました。
この時期の定番「ホワイト・クリスマス」が優しくトリオで奏されると、ちょっと小粋に「エンターテイナー」をスイングし、プログラム最後は全員での「ジングルベル」。お馴染みの1人三重奏も飛び出して、会場からの手拍子も誘い、大きく盛り上がって、そのまま大きな拍手へ。
それに応えてのアンコールは「きよしこの夜」。清らかに締めてくれました。
毎年行われるこの「辻音楽師たちの降誕祭」は、さまざまな時代を行きかい、有名無名の名曲たちを奏でて、"音楽によるクリスマス"を届けてくれる貴重なひとときであり、いっぱいの満足と来年への期待を頂いて、幸せな気分で帰路に付きました。

新潟大学管弦楽団第52回定期演奏会

2015年12月12日(土) 18:30 りゅーとぴあコンサートホール 新潟大学管弦楽団第52回定期演奏会

歌劇「タンホイザー」序曲/ワーグナー
バレエ組曲「くるみ割り人形」Op.71a/チャイコフスキー
交響曲第2番 ニ長調 Op.43/シベリウス

新潟大学管弦楽団
河地良智(指揮)

一旦帰宅し、休憩後、ブログを書き、夕食をとってからりゅーとぴあへ。
感想は、「後輩たちの懸命の力演に感じ入る」です。
まずはワーグナー。暖かい木管のつぶやきから始まり、徐々にその巨大な姿を現す曲想を大らかに描きあげ、水面を跳ねる笛や鈴を纏い、広がる金管の咆哮が高鳴って、歌劇の序曲を響かせました。
続いてチャイコフスキー。軽快な「小序曲」、飛び跳ねるように進む「行進曲」、黄金の輝きで魅せる「金平糖の踊り」、勢いよく飛び込む「トレパーク」、ゆるりとした切なさで届けられる「アラビアの踊り」、ひょうきんに吹き抜ける「中国の踊り」、ふわふわと淡雪のように香る「葦笛の踊り」、華麗に豪華に舞踏会を飾る「花のワルツ」、降誕祭の季節を彩る物語が繰り広げられる様を色鮮やかに映し出し、楽しませてくれました。
休憩を挟んで後半はシベリウス。浜辺に寄せる波のように奏でる弦からオーボエが歌いだし、ホルンの重なりが豊かに響く1楽章、寒々とした森林に木霊するファゴットが震わせる2楽章、素早く刻むヴァイオリンが鋭く切り裂く3楽章、満ち満ちてなだれ込み、冬枯れの寒帯林を吹きすさぶ4楽章、その流れは滔々と湧き出して、翳りから輝きへ昇華し、歓喜の叫びで曲を閉じました。客席からは大きな拍手とブラヴォーが贈られ、それに応えてのアンコールは「アンダンテ・フェスティーヴォ」。清らかな弦の調べで、心を浄化して、優しく終演となりました。
半年の鍛錬の賜物が年末に花咲き、その情熱が聴衆の心を打ち、幸福な気分で家路を急いだのは言うまでもありません。

楽屋 - 流れ去るものはやがてなつかしき -

2015年12月12日(土) 13:00 江南区文化会館音楽演劇ホール 楽屋 - 流れ去るものはやがてなつかしき -

清水邦夫(原作)
大作綾(演出)

CAST
女優A 大作綾
女優B コフナトアヤノ
女優C 山田ゆかり
女優D 吉田恵理
声   東城紫乃

東区プラザを後にし、一路江南文化快感へ。開演10分前に到着して駆け込み。
感想は、「いまだ来ぬ"役"への執着を露わにする役者たちの執念に震撼させられる」です。
英国の古謡が流れる中、設えられた『楽屋』で"出番"を待ちながらメイクする女優AとB、舞台でチェーホフの「かもめ」を演じる女優C、元プロンプターで病から舞い戻った女優D、彼女らが織りなす悲哀と滑稽、虚しく絡まる芝居のセリフと悲しい現実、立ち上る回想と失望、役を巡る諍い、これらが激しくも鮮烈に描写され、切り取られて、我々に突き付けられて、舞台は進みました。物語が進むにつれて、情念は集まり、終焉に向けて、奇妙な明るさで歩み出しました。
再び鳴る古謡のうちに幕は閉じられ、カーテンコールの後、穏やかに終演となりました。
本邦の名作を際立った演出と迫真の演技で具現化した今回の舞台は、門外漢にとっても胸に焼き付く素晴らしいものであったと思いつつ、白昼の亀田バイパスを家路へ急ぎました。