2月のまとめ

2月のまとめです。

行ったコンサート。
2016年2月3日(水) 19:00 新潟日報メディアシップ20Fそらの広場 そらのコンサート 2016真冬のクラシック 「うたひろば」
2016年2月6日(土) 14:00 だいしホール 新潟交響楽団第12回室内楽演奏会
2016年2月7日(日) 15:00 りゅーとぴあスタジオA 風景旋律 vol.6 「そら うみ だいち」~ときどき秘湯~
2016年2月10日(水) 19:00 新潟日報メディアシップ20Fそらの広場 そらのコンサート 2016真冬のクラシック「Euphorbia」
2016年2月13日(土) 14:00 スタジオスガマタ トリオ・ベルガルモ室内楽シリーズ 番外編 チェロとピアノの二重奏
2016年2月16日(火) 19:00 新潟市江南区文化会館音楽演劇ホール この世は舞台~ステージで聴く古楽器~ 6. アンサンブル
2016年2月17日(水) 12:20 新潟市役所1階市民ロビー 第285回ミニコンサート ~竹山節津軽三味線コンサート~
2016年2月17日(水) 19:00 新潟日報メディアシップ20Fそらの広場 そらのコンサート 2016真冬のクラシック 「SHIMOHONCHO QUARTET」
2016年2月21日(日) 14:00 新潟市秋葉区文化会館ホール 新津音楽協会スプリングコンサート 小林正樹 フルートリサイタル
2016年2月27日(土) 19:00 りゅーとぴあスタジオA バッハを弾く ガンバソナタ全曲演奏会
2016年2月28日(日) 14:00 りゅーとぴあスタジオA 新潟シューベルティアーデ シューベルトの歌曲 その魅力を味わう Vol.8
10件でした。

行きたかったコンサート。
2016年2月6日(土) 14:00 新潟テルサ 音楽の絵本 Brillante
2016年2月11日(日) 13:30 りゅーとぴあスタジオA ヴェリタス ミュージック クラブ スプリング・コンサート2016
2016年2月11日(日) 15:00 りゅーとぴあコンサートホール トーマス・レンナルツ オルガンリサイタル
2016年2月12日(金) 16:00 まちの駅古町カフェ「りんく」 箏 新春ライブ
2016年2月13日(土) 14:30 新潟県民会館大ホール 新潟大学教育学部音楽科第34回卒業演奏会
2016年2月14日(日) 13:00 だいしホール 第53回小さな音楽会 奥村和雄門下生ヴァイオリン発表会
2016年2月14日(日) 13:30 新潟日報メディアシップ メディアシップ フェブラリーコンサート
2016年2月14日(日) 14:00 りゅーとぴあコンサートホール 第3回にいがたジュニアコーラス・フェスティバル2016
2016年2月14日(日) 14:00 柏崎市文化会館大ホール 堀井恵 フルートリサイタル
2016年2月14日(日) 15:00 白根学習館ラスペックホール 小杉真二&南雲竜太郎 バレンタイン ピアノデュオコンサート
2016年2月17日(水) 18:45 りゅーとぴあ能楽堂 鍵冨弦太郎&森岡聡 バイオリン・デュオ・リサイタル
2016年2月20日(土) 10:30 新潟青陵大学短期大学部 ベートーヴェンのピアノソナタを聴こう! 第3弾 ~幻想的な「月光」につつまれて~
2016年2月20日(土) 11:30 新潟市新津美術館 ミュージアムコンサート Duo Anima
2016年2月20日(土) 15:00朝日酒造エントランスホール SanDoコンサート オペレッタト in エントランス ~オペレッタ~
2016年2月20日(土) 18:30 蕗谷虹児記念館 淺香みのり ピアノリサイタル
2016年2月21日(日) 16:00 Dr.可児 柳本幸子x経麻朗 麗しのシャンソン
2016年2月25日(木) 13:00 だいしホール 新潟大学管弦楽団ヴァイオリン発表会
2016年2月26日(金) 13:30 だいしホール 新潟大学管弦楽団第32回チェロ発表会
2016年2月27日(土) 14:00 だいしホール 新潟大学管弦楽団第19回コントラバス演奏会
2016年2月27日(土) 16:00 上越教育大学講堂 田村亮太サクソフォンリサイタル
2016年2月27日(土) 17:30 Dr.可児 坂井崇人&川崎祥子 Live@ドクター可児
2016年2月27日(土) 18:30 新潟市秋葉区文化会館 新潟セントラルフィルハーモニー管弦楽団 with 大谷康子
2016年2月28日(日) 14:00 だいしホール ツェツィーリアブラスアンサンブル第24回定期演奏会
2016年2月28日(日) 14:00 新潟のぞみルーテル教会 新潟オルガン研究会第62回例会 バッハとその周辺
2016年2月28日(日) 15:00 Dr.可児 小笠原直子&経麻朗 冬のボサノバ
2016年2月28日(日) 16:00 スタジオスガマタ 星野文香 and 渡部乃亜 ~piano duo concert~
2016年2月29日(月) 14:00 新潟県民会館小ホール 新潟大学管弦楽団木管発表会
28件でした。3月も頑張ります。
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新潟シューベルティアーデ シューベルトの歌曲 その魅力を味わう Vol.8

2016年2月28日(日) 14:00 りゅーとぴあスタジオA 新潟シューベルティアーデ シューベルトの歌曲 その魅力を味わう Vol.8

シューベルト
晩年の作品より
 セレナーデ Standchens D889 中森千春(Ms) 八子真由美(Pf)
 泣く Das Wienen D926 高橋宣明(T) 栄長敬子(Pf)
 アリンデ Alinde D904
 漁師の歌 Fischerweise D881 佐藤匠(Br) 片桐寿代(Pf)
 十字軍 Der Kreuzzug D932
 シルヴィアに An Silvia D891
 秘めた愛 Heimliches Lieben D922 田辺千枝子(S) 片桐寿代(Pf)
 リュートに寄せて An die Laute D905
 臨終を告げる鐘 Das Zugenglockelein D871
 わがゆりかごの前で Vor meiner Wiege D927  中森千春(Ms) 八子真由美(Pf)
歌曲集≪白鳥の歌≫より
 セレナーデ Standchens D 957-4 高橋宣明(T) 栄長敬子(Pf)
 旅の宿 Aufenthalt D957-5
 愛の使い Liebesbotschaft D957-1 田辺千枝子(S) 片桐寿代(Pf)
 別れ Abschied D957-7
 都会 Die Stadt D957-11  中森千春(Ms) 八子真由美(Pf)
 海辺にて Am Meer D957-12
 影法師 Der Doppelganger D957-13
 アトラス Der Atlas D957-8 佐藤匠(Br) 栄長敬子(Pf)
 鳩の便り Die Taubenpost D965A

10km走って、少し休憩し、昼食を取ってから、りゅーとぴあへ。開演30分前に到着。
感想は、「仲間が集って届けられる美しい調べを楽しむ」です。
前半は"晩年の作品より"。弾むように奏でられるピアノに乗って、伸びやかなメゾソプラノの歌う「セレナーデ」がまろやかに響いて心を捕らえました。続いてテノールで2曲。「泣く」をほのかに甘く、「アリンデ」では跳ねるように、上質な香りに微量の苦みを添えて、もてなしてくれました。次はバリトンの登場。重心を低くしながらも、ひらりと舞い上がって見せる「漁師の歌」。じっくりと蕩(とろ)けるように仕上げられる「十字軍」。快活に喜びを放つ「シルヴィアに」。低音の魅力を感じさせました。華やかに登場したソプラノが歌うのは「秘めた愛」。艶やかな彩りで切なげに振舞い、場を明るく輝かせると、「リュートに寄せて」を可愛いらしくも朗らかに届け、「臨終を告げる鐘」を大らかに、大切に歌って、しめやかに収めました。前半最後は再度のメゾ。艶(あで)やかに口当たりよい歌唱で「わがゆりかごの前で」を差し出しました。
休憩を挟んで後半は「歌曲集≪白鳥の歌≫」より。ピアノの前奏が鳴りだして、袖から歌いながらの登場で決めてくれた「セレナーデ」。テノールによる心に沁みる旋律を十二分に味わわせてくれました。「旅の宿」では暗雲漂う冒頭から、日差しが一瞬差し込ながらも、憂鬱な面持で過ぎ去って行きました。代わってはソプラノでの「愛の使い」。さざ波の鍵盤のささやきに乗って滑らかに流れる歌声が聴衆を酔わせ、さらに「別れ」では活気溢れる鼓動で駆け抜けました。ほの暗い水底(みなそこ)から湧き上がる打鍵に、暗くも美しいメゾソプラノが応える「都会」。悲し気な歌が印象的な「海辺にて」。梵鐘が鳴り響く中、哀歌を綴る「影法師」。作曲者の翳りが薫りました。最後のパートはバリトンで。鬼気迫る気配を醸し出す鍵盤の奏でに、死神の舞踏を描き出す「アトラス」。嬉しさを表して、希望をもたらす「鳩の便り」。このコンサートの掉尾を飾りました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールは出演者全員で「アヴェ・マリア」を四重奏で。嬉しい気持ちの中、終演となりました。
数百もある「シューベルトの歌曲」を少しでも多く新潟で披露しようという志を高く持った素晴らしい演奏会が8回も続き、さらにその先へ向けて、前進することは、新潟での音楽の楽しみを倍増させてくれる勇気ある試みであり、これからの企画を心待ちにして、会場を後にしました。

バッハを弾く ガンバソナタ全曲演奏会

2016年2月27日(土) 19:00 りゅーとぴあスタジオA バッハを弾く ガンバソナタ全曲演奏会

J.S.バッハ
ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ 第1番 ト長調 BWV1027
 Adaio~allegro m non troppo~Andante~Allero moderato
無伴奏チェロ組曲 第4番 変ホ長調 BWV1010
 Prelude~Allemande~Courante~Sarabande~Bourree Ⅰ&Ⅱ~Gigue
パルティータ 第3番 イ短調 BWV827
 Fantasia~Allemande~Courante~Sarabande~Burlesca~Gigue
ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ 第3番 ト短調 BWV1029
 Vivace~Adagio~Allero
ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ 第2番 ニ長調 BWV1028
 Adagio~Allegro~Andante~Allero

アンサンブル「越友楽道」
 根津要(Vc)
 笠原恒則(Cemb)

仕事を終えてりゅーとぴあへ。開演40分前に到着。
感想は、「息を呑むやり取りに体が熱くなる」です。
まずは「ガンバソナタ第1番」。薄墨の流体が、結晶する煌めきの上を波打つアダージョ。緻密(ちみつ)に編み上げる横糸に、急(せ)き立てる弓が絡みつくアレグロ。雨だれが打つ窓辺(まどべ)で穏やかに語るアンダンテ。勢いを持って駆け出すアレグロモデラート。最初の獲物を鮮やかに仕留めました。
続いて「無伴奏チェロ組曲 第4番」。くっきりと彫りの深い音色(ねいろ)で組み立てられ、時に軽やかに、時に激しく奏でられ、ゆったりと厚く練り上げらえるかと思えば、うねうねと旋回し、この楽器の聖書(バイブル)を紐解いてくれました。代わってチェンバロ独奏での「パルティータ 第3番」。翳りあるつぶやきから勢いを増して時を刻み、切なげに疾走して、細密画を描きました。
休憩を挟んで後半は「ガンバソナタ第3番」から。コク深い味わいで歌い、ゆるりと、しかしさりげなく通り過ぎると、快活に舞って、曲を締めくくりました。
プログラム最後は「ガンバソナタ第2番」。浅く焙煎された風味が立ち上り、程よく香る第1楽章。溌剌とした味わいで聞かせる第2楽章。瞑想のひとときを与える第3楽章。格闘し、勝利する終楽章。音楽の奥底に潜む神秘の法則を具現化して、楽しませてくれました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールは「ゴルトベルク変奏曲」からアリア。静謐で敬虔な時間を提供して、和やかに終演となりました。
曲想からは思いもつかない重量級の格闘技を十全にこなし、しかも聴衆をも巻き込んで、バッハの深遠さを見せつけてくれた健闘ぶりを讃えながら会場を後にしました。

新津音楽協会スプリングコンサート 小林正樹 フルートリサイタル

2016年2月21日(日) 14:00 新潟市秋葉区文化会館ホール 新津音楽協会スプリングコンサート 小林正樹 フルートリサイタル

フルート協奏曲第2番 K.314/モーツァルト
 第1楽章 アレグロ・アペルト
 第2楽章 アンダンテ・マ・ノン・トロッポ
 第3楽章 アレグロ
フルート・ソナタ/マルティヌー
 第1楽章 アレグロ・モデラート
 第2楽章 アダージョ
 第3楽章 アレグロ・ポーコ・モデラート
春の海/宮城道夫 吉田雅夫編
ラ・カンパネッラ(鐘)S.420/リスト
ワルツ・ウィーン気質(かたぎ) 作品354/J.シュトラウス 小林正樹編
ハンガリー田園幻想曲 作品26/ドップラー

所用をかたずけて、昼食を取ってから、一路バイパスを新津へ。開演50分前に到着。
感想は、「柔らかな雰囲気と楽しい音楽のお届け物を味わう」です。
しょっぱなはプログラムにないモーツァルトの「魔笛」からのメロディが吹かれ、それから挨拶とトークがあり、1曲目の「フルート協奏曲」へ。軽やかに飛ばす1楽章。ゆったりと奏でる2楽章。朗らかに滑走する3楽章。作曲家特有の輝きを伝えてくれました。続いてマルティヌーの「ソナタ」。涼やかな音色(ねいろ)が入り組んだ旋律を歌い、明るく清明に飾るアレグロ。伸びやかに怜悧な息吹を見せるアダージョ。螺旋(らせん)を巻いて高く舞い上がるフィナーレ。様々な彩りを見せてくれました。
休憩を挟んで後半は「春の海」から。洗練された響きで瀬戸内の優しい波を思い起こさせてくれました。次はピアノソロで「ラ・カンパネッラ」。煌びやかな装飾が美しい調べに施されて、情熱を分け与えてくれました。再びのフルート登場で「ウィーン気質」。上品な味わいのスイーツを聞かせてくれました。プログラム最後は「ハンガリー田園幻想曲」。愁いの影を切なく映(うつ)す冒頭から、明朗で闊達な動きで駆け抜け、見事に着地すると、会場からは大きな拍手が贈られました。
それに応えてのアンコールは「いつか王子様が」をジャジーに、ピアソラの「スクワール」を派手に決めて、にぎにぎしく終演となりました。
コンサートの少ない秋葉区で、わかりやすく丁寧に作られたこのリサイタルは、地元の音楽発展に貢献する貴重な催しであり、今後も同様の企画が続くことを願って、会場を後にしました。

そらのコンサート 2016真冬のクラシック 「SHIMOHONCHO QUARTET」

2016年2月17日(水) 19:00 新潟日報メディアシップ20Fそらの広場 そらのコンサート 2016真冬のクラシック 「SHIMOHONCHO QUARTET」

「カルメン」よりアラゴネーゼ/ビゼー
歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より間奏曲/マスカーニ
「G線上のアリア」/J.S.バッハ
「ロングロング・アゴー変奏曲」/ベイリー
「ホワイト・フォレスト」/水川寿也
「わが美しき故郷よ」/畠山美由紀
「4手のためのピアノソナタ FP.8」/プーランク

SHIMOHONCHO QUARTET
高橋光江、高橋正紀(Cl)
奥村京子(箏)
山際規子(電子ピアノ、歌)

市役所から戻り、少し休憩してブログを上げ、夕食を取ってから、メディアシップへ。
感想は、「世界でひとつだけのカルテットの楽しさを十二分に味わう」です。
まずは「カルメン」。情熱をぶつける出だしから、哀愁を誘う旋律が絡み合い、溢れ出す激流を描きました。続いて「カヴァレリア・ルスティカーナ」。静かな湖面を渡る朝霧のように美しく流れるメロディに心癒されました。クラリネット1本に箏と電子ピアノの編成になっての「G線上のアリア」。淡い霞の中を静々と進み、優しく届けられました。クラリネットが交代し、ピアノ伴奏での「ロングロング・アゴー変奏曲」。馴染みのある歌が、ゆったりと始まり、次第に切り刻まれ、さらに暗く悲し気に、と様々な表情に彩られて、聴衆を引き付けました。尺八2本と箏のための「ホワイト・フォレスト」を今日は木管2つに変えて。打ち寄せる波頭の上を吹き渡る風のように、和・洋の楽器が行き来し、大きな波動を生み出して、日本の調べを伝えてくれました。ここで「歌」が登場して「わが美しき故郷よ」。箏とクラリネットがしっかりと寄り添って、生まれ育った土地への想いを響かせました。
プログラム最後は、プーランクの「4手のためのピアノソナタ」をこの編成で。蒸気機関車が甲高い汽笛を鳴らし、ぐいぐいと進むプレリュード、並足でのんびりと乗馬するルスティーク、総力戦で盛り上げるフィナーレ。まるでこの組み合わせのために書かれたような錯覚に陥(おちい)るほど自然に鳴り響き、圧倒的な迫力で押し切って、フランス近代の連弾曲を見事に仕上げてくれました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールは「見上げてごらん夜の星を」。しっとりと歌われて、2016真冬のクラシックの最後を飾りました。
クラシック音楽の楽しさをわかりやすく伝え、楽器が放つ輝きをしっかりと届けるこの四重奏が、様々な人々を引き付け、その繋がりが大きく広がっていくことを祈念して、メディアシップを後にしました。

第285回ミニコンサート ~竹山節津軽三味線コンサート~

2016年2月17日(水) 12:20 新潟市役所1階市民ロビー 第285回ミニコンサート ~竹山節津軽三味線コンサート~

(合奏) じょんがら新節
(合奏) 綜合曲
(唄) りんご節
(独奏) 津軽あいや節
(合奏) 津軽じょんがら

竹山節津軽三味線 新潟高橋竹山会

所用を済ませ、少し休憩を取ってから、市役所ロビーへ。開演30分前に到着。
感想は、「三味線の音色(ねいろ)に日本人である喜びを感じる」です。
まずは「じょんがら新節」からスタート。調子を整えつつかき鳴らされる撥捌(ばちさば)より繰り出される塩味の効いた糸の音(ね)が華やかに咲き乱れました。続く「綜合曲」では、繊細な素振りと大胆ないでたちで奥義を極め、三味線の魅力を届けてくれました。次の「りんご節」になるとまっすぐ突き抜ける唄に耳を奪われ、それを取り巻くお囃子が賑やかに囃(はや)し立てる様子を楽しみました。独奏となっての「津軽あいや節」。行きつ戻りつ、狭き道を進むがごとく、くっきりと縁取りました。そして最後は合奏で「津軽じょんがら」。広がりのある羽音(はおと)からするりと抜け出すソロが縦横無尽に立ち回り、毅然と打ち鳴らす太棹が聴衆の耳目(じもく)を集め、再びなだれ込む総奏が響き合って、鮮やかに終幕を飾りました。
日頃なかなか聞けない三味線の良さを短い時間ながら、存分に味わえるこの機会は貴重なものであり、幸運な出会いに感謝して、帰路につきました。

この世は舞台~ステージで聴く古楽器~ 6. アンサンブル

2016年2月16日(火) 19:00 新潟市江南区文化会館音楽演劇ホール この世は舞台~ステージで聴く古楽器~ 6. アンサンブル

テレマン作曲
『音楽の練習帳(エセルチーツィ・ムジチ)』(1740年)より
リコーダーとオブリガートチェンバロと通奏低音のためのトリオソナタ 変ロ長調 TWV42#:B4
  Dolce~Vivace~Siciliana~Vivace
   [リコーダー&チェンバロ&ガンバ]
『新パリ四重奏曲』(1738年)より
 四重奏曲 第6番 ホ短調 TWV43:e4
  Prelude~Gay~Vite~Gracieusement~Distrait~Modere
   [フルート&ヴァイオリン&ガンバ&チェンバロ]
『食卓の音楽(ターフェルムジーク) 第2集』(1733年) より
 四重奏曲 ニ短調 TWV43:d4
  Andante~Vivace~Largo~Allegro
   [リコーダー&フルート&ヴァイオリン&ガンバ&チェンバロ]

佐々木友子(Vn)
市橋靖子(Fl)
中山徹(Gamb)
大作綾(Rec)
笠原恒則(Cemb)

仕事を終え、渋滞気味のバイパスを一路江南区文化会館へ。開演40分前に到着。
感想は、「CDなどの音源ではわからないテレマンの魅力をいっぱいに受け止める」です。
まずは「音楽の練習帳」からの「トリオソナタ」。時を刻むチェンバロ、地を這うガンバ、飛翔するリコーダー、三者が縦横に飛び交い、奏で合うドルチェ。勢いを増して光明を照らすヴィヴァーチェ。寂(さみ)しげな面持で長く歌うシシリアーナ。再び生きいきと走り出すフィナーレ。幕開けを飾るに相応(ふさわ)しいひとときを届けてくれました。
続いて「新パリ四重奏曲」から第6番。怜悧(れいり)で先鋭な切っ先が冴えるヴァイオリン、暖かな夜霧の吐息で包むフルート、コクのある風味で支えるガンバ、背後から3つの流れを巧みに統(す)べるチェンバロ、4つの楽器たちが描き出す音楽は、時に寄り添い、時にせり合って作曲家の創意を具現化していきました。ゆったりと始まり、管と弦の掛け合いを楽しむプレリュード。軽く飛び跳ねながら無邪気にじゃれ合うゲイ。急ぎ足で競い合うヴィテ。のんびりと散歩するグラシスメント。溌剌(はつらつ)として跳ねまわるディストレイト。やるせない悲しみをうっすらと滲ませて穏やかに通り過ぎるモデレ。6つの異なる楽想を見事に伝えてくれました。
プログラム最後は、リコーダーが加わり、全員で「食卓の音楽(ターフェルムジーク) 第2集」よりの四重奏。旋律が次々に受け渡されて舞い踊るアンダンテ。縦笛の息吹を弦と横笛で囲み、急き込むように駆け出すヴィヴァーチェ。憂愁の面影を綴るラルゴ。祝祭の華やかさが香るアレグロ。息をもつかせぬ快い緊張とうらはらに見え隠れする合奏の喜びか交差して、聞くものを魅了し、歓喜を爆発させて、この素晴らしい演奏会を締めくくってくれました。
会場からは大きな拍手が贈られ、アンコールは同じ編成のギユマンの「四重奏によるソナタ」より第2番ロ短調の第3楽章。すっきりと明るく終演となりました。
今年度6回行われたこのコンサート・シリーズが、来年度も実施されることが発表され、また楽しみが増えたことを喜びながら、家路を急ぎました。

トリオ・ベルガルモ室内楽シリーズ 番外編 チェロとピアノの二重奏

2016年2月13日(土) 14:00 スタジオスガマタ トリオ・ベルガルモ室内楽シリーズ 番外編 チェロとピアノの二重奏

フランス組曲/プーランク
 Ⅰ ブルゴーニュ地方の踊り
 Ⅱ パヴァーヌ
 Ⅲ 小さな軍隊行進曲
 Ⅳ 嘆き
 Ⅴ シャンパーニュ地方の踊り
 Ⅵ シシリエンヌ
 Ⅶ 鐘
チェロソナタ 第5番 ニ長調 Op.102-2/ベートーヴェン
 第一楽章 Allegro con brio
 第二楽章 Adagio con molt sentiment d'affetoso
 第三楽章 Allegro Fugato
チェロソナタ ト短調 Op.65/ショパン
 第一楽章 Allegro Moderato
 第二楽章 Scherzo
 第三楽章 Largo
 第四楽章 Allegro

渋谷陽子(Vc)
石井朋子(Pf)

16km走って、昼食を取り、スタジオ・スガマタへ。開演20分前に到着。
感想は、「流れ出すチェロ、溢れるピアノに酔いしれる」です。
まずはプーランク。明るく弾(はじ)ける響きを巧みに操って始まった組曲は、優しく歌い、厳(いか)めしい隊列を組んで進み、憂いを含んで滴(したた)り、優雅に舞い、静々と歩み、軽やかに飛び跳ねて、鮮やかに着地しました。続いてはベートーヴェン。生きいきと動き出す弓からの調べが、艶やかでまろやかな潮流となって移り行き、鍵盤の奏でと絡み合って、豊かに届けられる第一楽章。深煎りの珈琲の香ばしさでゆったりと滲み出す第二楽章。 無邪気にじゃれ合いながら、いつの間にか堅牢な音の伽藍を築き上げていく第3楽章。一見自由に振る舞いながらも、要所できちんと締めて、見事な仕上がりで楽しませてくれました。
休憩を挟んで後半はショパンの大作。美しい煌めきから、芳醇な味わいを浮かべ、華やかに頂上を目指して競い合うアレグロ。勢いよく跳ね上がり、流麗に広がって、舞い踊るスケルツォ。慰めるような甘くほろ苦い音色(ねいろ)で届けられるラルゴ。生命力溢れる鼓動で力強く駆け抜けるフィナーレ。響きの豊穣と音楽の喜びをいっぱいに詰め込んで聴衆を魅了しました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールはサン=サーンスの「白鳥」。大きな安らぎがスタジオを包み、和やかな終演となりました。
久々の登場のベルガルモからの2人。この上なく素晴らしい演奏を耳にして、4月17日のトリオでの公演が待ち遠しい気持ちとなり、次回の来場を楽しみにして、会場を後にしました。

そらのコンサート 2016真冬のクラシック「Euphorbia」

2016年2月10日(水) 19:00 新潟日報メディアシップ20Fそらの広場 そらのコンサート 2016真冬のクラシック「Euphorbia」

『ライオンキング』より「サークルオブライフ」/エルトン・ジョン
『THE世界遺産』より「風の詩」/小松亮太
ペチカ/山田耕筰
チャルダッシュ/モンティ
自転車通勤/川崎祥子
椰子の実/大中寅二
ALWAYS三丁目の夕日/佐藤直紀
Another Star/スティービー・ワンダー

市橋靖子(Fl)
川崎祥子(電子ピアノ)
本間美恵子(Marmiiba&perc)

22km走り、カレーの原価率を研究して、ゆっくりと休養し、夕食を頂いてから、メディアシップへ。いつになく長い行列に並んで入場。
感想は、「多彩なメニューに時の経(た)つのを忘れて楽しむ」です。
開演時間になると、何やら賑やかな鳴り物で、後方から客席をねり歩いて、出演者が登場。その時点で観客の心を既に鷲掴みして、ゆっくりとステージへ。そのまま1曲目へ飛び込み、「サークルオブライフ」で豪快な幕開け。強烈な打撃を食らわせた後、優しい歌を奏でて、拍手喝采を受けました。続いて『THE世界遺産』より「風の詩」。懐かしくも新しい調べで、気持ちを優しく包み込み、安寧な気持ちをもたらしました。ここからは3人の個性発揮の場へ。まずはマリンバの登場。暖かくも柔らかな響きで「ペチカ」を届けると、「チャルダッシュ」では、ため息がでるような怒涛の凄技で耳と目を引き付け、一気呵成に駆け抜けました。次はピアノの出番で、最初、プログラムにはない"自由な時間"ということで、本日出来立ての曲を、聴衆から"お題"を頂いて、それを取り入れて料理する即興的パフォーマンス。寄せられた"子犬のワルツ"を入れ込んで、弾むような曲調で、見事仕上げてくれました。さらに残り2人が加わって、本日も販売のあったCDにも入っているオリジナルの「自転車通勤」。軽いノリのご機嫌な調子でスイングし、明るくハッピーなメロディで会場を和ませました。そして「椰子の実」。穏やかに打ち寄せる波に、郷愁を誘う旋律が、ゆったりと流れ、思わず目頭が熱くなりそうな、幸せなひとときが過ぎると、間髪入れず「ALWAYS三丁目の夕日」で、古き良き時代の面影をたっぷりと聞かせてくれました。プログラム最後は、「Another Star」。憂いを帯びた佇まいでアツく燃え上がる笛の音(ね)が咲き乱れ、打ち出される凄まじい鼓動に胸が躍り、抜かりなく支えつつも、金色(こんじき)の連打で盛り上げる鍵盤とともにカーニバルの熱狂を巻き起こしました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールは「蒲田行進曲」。にぎにぎしく終演となりました。
百戦錬磨の芸達者な3人による約1時間のショーは、耳にやさしい選曲、飽きの来ない構成、楽しい進行、それを支える確かな技術、暖かさを伝える雰囲気と、どれを取ってもお客様へのサービスと、この時間を音楽で共有する喜びにあふれたものであり、思わず引き込まれて、泣いたり、笑ったりしている間に、時間があっと言う間に過ぎて、エンディングを迎えるという一流のエンターテイメントを体験させてくれました。そしてこのような喜ばしい時間が多くの方々と一緒に過ごせたことは、望外の幸せであり、またこのような機会が持てることを祈って、メディアシップを後にしました。

風景旋律 vol.6 「そら うみ だいち」~ときどき秘湯~

2016年2月7日(日) 15:00 りゅーとぴあスタジオA 風景旋律 vol.6 「そら うみ だいち」~ときどき秘湯~

👂 そら うみ だいち
  ~ 自然からのPassion ~
   The Song Of Life/鳥山 雄司
   Echoes より Intrada,Intermezzo&Vivo/マッシス
   Earth Beat/塩谷哲
   無伴奏フルートのためのタンゴ・エチュードより第4番、第3番/ピアソラ
   Euphorbia/川崎祥子
   冷静と情熱のあいだ/吉俣良
   Spain/コリア

👀 そら うみ だいち
  ~Landscape~
   📷 阿部一郎
   📷 親松勝栄
   📷 本間健治
   📷 motoko.k

 市橋靖子(Fl)
 川崎祥子(Pf)

所用を終え、15km走って、昼食を取ってから、りゅーとぴあへ。開演20分前に到着。
感想は、「五感に訴えるステージに幸せを頂く」です。
前半は、映像無しでの演奏。まずは「The Song Of Life」。広がりを持った響きで大らかになるピアノ、透明で輝く音色(ねいろ)で歌うフルートが相まって、壮大なオープニングを飾りました。続いて「Echoes」より2曲。「Intrada」で塊りを置いていくグランドの上をピッコロが弾け散って、光彩を放つと、「Intermezzo&Vivo」が生きいきと囀り、楽しげに届けられました。ここで一人ずつでのソロ。鍵盤での「Earth Beat」が湧き出る鼓動に、雪の結晶をちりばめて贈られると、次は木管による「タンゴ・エチュード」。春霞の面持で「第4番」が奏でられ、舞踏の足踏みで「第3番」が舞われました。再び2人での「Euphorbia」。遥かなる地平に射す夕陽の息使いをそっと伝えました。さらに「冷静と情熱のあいだ」を熱く、「Spain」で興奮を掻き立てて、かっこよく前半を締めくくりました。
休憩を挟んで後半は映像と音楽で頂くメニュー。始めのパートは「そら うみ」で、穏やかで広々とした感覚で包み込む時間が過ぎると、次は「秘湯」。人里離れた温泉の風景とゆかりのメロディがコミカルに入り交じり、入浴剤のお土産も配布されて、暖かいひとときとなりました。そして「だいち」のコーナーでは、白く化粧した森林の表情が優しく色付けされ、徐々に「そら」へと戻っていくストーリーで構成され、この素晴らしい舞台の幕切れを鮮やかに縁取(ふちど)りました。
今回で6回目ということですが、毎回ヴァージョン・アップし、いい意味で期待を裏切って、かけがえのない体験を頂けることに感謝し、帰り道を急ぎました。