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6月の予定

6月の予定です。

2016年6月1日(水) 19:00 スタジオスガマタ 藤井貴宏 オーボエ サロンコンサート
2016年6月3日(金) 19:00 りゅーとぴあスタジオA チェンバロ二重奏によるバッハ 「フーガの技法」
2016年6月5日(日) 14:00 胎内市産業文化会館 東京音楽大学シンフォニーオーケストラ in 胎内
2016年6月10日(金) 19:00 りゅーとぴあスタジオA 月は東に日は西に ソプラノ、クラリネット、チェンバロ 三者が織りなす昼の音楽と夜の音楽
2016年6月11日(土) 14:00 ユンディ・リ ピアノリサイタル -ショパンを弾く-
2016年6月17日(金) 18:30 キッチン&カフェ コル キッチン&カフェ コル リニューアルオープン記念コンサート
2016年6月18日(土) 14:00 ヤマハミュージック新潟店 7階 スペースY ヴァイオリン&チェロによるミニコンサート
2016年6月18日(土) 17:00 りゅーとぴあ劇場 Noism 劇的舞踊 vol.3「ラ・バヤデール-幻の国」
2016年6月19日(日) 11:30 ヤマハミュージック新潟店 7階 スペースY ヴァイオリン&チェロによるミニコンサート
2016年6月19日(日) 14:00 新潟県民会館大ホール 新潟交響楽団第98回定期演奏会
2016年6月23日(木) 19:00 りゅーとぴあコンサートホール トン・コープマン パイプオルガンリサイタル
2016年6月24日(金) 19:00 りゅーとぴあスタジオA 風景旋律 vol.7 ~みずのある風景~
2016年6月26日(日) 14:00 新潟市北区文化会館 北区フィルハーモニー管弦楽団第5回定期演奏会
2016年6月28日(火) 19:00 新潟県民会館大ホール ローマ・イタリア歌劇団 ラ・ボエーム
6月も頑張ります。
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5月のまとめ

5月のまとめです。

行ったコンサート。まずはクラシックストリートから。
2016年5月5日(木) 12:00 音楽文化会館 練習室13 第6回新潟クラシックストリート 06-1 片山菜奈子&堀川遥名
2016年5月5日(木) 13:00 本町通八 第6回新潟クラシックストリート 67-1 アンサンブル・べヴィトーレ
2016年5月5日(木) 14:00 新潟日報メディアシップ1F みなと広場 第6回新潟クラシックストリート 73-2 フルートアンサンブル・デュレーヴ
2016年5月5日(木) 15:00 カワイ音楽教室新潟センターCOMODOホール 第6回新潟クラシックストリート 26-1 Lied Duo Eveil
2016年5月5日(木) 16:00 ジャズ喫茶 A7 第6回新潟クラシックストリート 92-1 若杉百合恵 片倉多惠 岩渕仁美
2016年5月5日(木) 17:00 市民プラザ 第6回新潟クラシックストリート 62-2 Ensemble Greed
2016年5月5日(木) 18:00 カワイ音楽教室新潟センターCOMODOホール 第6回新潟クラシックストリート 65-1 SHIMOHONCHO QUARTET
2016年5月5日(木) 19:30 燕喜館 第6回新潟クラシックストリート 43-1 コーヒーカンタータ
8件でした。
クラシックストリート以外。
2016年5月1日(日) 15:00 新潟市音楽文化会館 ジョイントコンサート ~自然を讃えて~
2016年5月3日(火) 17:00 りゅーとぴあコンサートホール 新潟☆ブラス☆ブラス☆ブラス 6th コンサート
2016年5月8日(日) 11:30 新潟市秋葉区文化会館 ラ・フォル・ジュルネ新潟2016プレコンサート開催記念 アフターコンサート
2016年5月14日(土) 18:45 新潟市音楽文化会館 新潟室内合奏団第71回演奏会
2016年5月15日(日) 11:30 ヤマハ新潟店スペースY 管楽器ミニコンサート サックス 田村亮太
2016年5月15日(日) 15:00 りゅーとぴあコンサートホール ウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団
2016年5月17日(火) 19:00 新潟市江南区文化会館音楽演劇ホール・ステージ この世は舞台 ~ステージで聴く古楽~ 3rd series 第1回「歌」
2016年5月19日(木) 19:00 りゅーとぴあコンサートホール 山本真希オルガンリサイタルシリーズ No.21 ドイツ・ロマン派のオルガン音楽
2016年5月20日(金) 19:00 りゅーとぴあコンサートホール モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団
2016年5月21日(土) 14:00 だいしホール 第1回 Joint イカロス演奏会 はじまりの鐘
2016年5月24日(火) 18:40 新潟県民会館小ホール 須川展也 with 田名部有子 サクソフォン スペシャルコンサート・プレコンサート
2016年5月24日(火) 19:00 新潟県民会館小ホール 須川展也 with 田名部有子 サクソフォン スペシャルコンサート
2016年5月25日(水) 11:30 りゅーとぴあコンサートホール りゅーとぴあ・1コイン・コンサート 「艶やかな美声“ソプラノ”」
2016年5月27日(金) 19:00 りゅーとぴあスタジオA 小林浩子・田村亮太 デュオリサイタル
2016年5月28日(土) 18:30 りゅーとぴあスタジオA 浅利守宏 フルートリサイタルシリーズ Vol.4
2016年5月29日(日) 17:00 りゅーとぴあコンサートホール 東京交響楽団第95回新潟定期演奏会
16件でした。全部で24件、1月から通算86件でした。

行きたかったコンサート。
2016年5月5日(木) 14:00 りゅーとぴあ劇場 オペラシアターコンニャク座 オペラ「ロボットのロ」 新演出
2016年5月5日(木) 15:00 新潟市美術館展示ロビー ロビーコンサート Vn:井上静香、Chem:八百板正巳
2016年5月14日(土) 11:30 ヤマハ新潟店スペースY 管楽器ミニコンサート トランペット 真水京子
2016年5月14日(土) 17:00 越後森林館 チェロとヴァイオリンコンサート 百年杉のホールで弦の響きを楽しむ
2016年5月14日(土) 19:00 だいしホール 山田美子ピアノリサイタル
2016年5月14日(土) 19:30 りゅーとぴあスタジオA クラリネットとファゴットによる春のクラシックコンサート
2016年5月15日(日) 13:00 砂丘館 薫風の音 ライブ 2016 水のきらめき
2016年5月15日(日) 13:30 新潟市黒埼市民会館 第56回名曲を楽しむ集い
2016年5月15日(日) 14:00 カトリック青山教会 第6回 山本真希 チャリティー オルガン コンサート
2016年5月15日(日) 14:00 新潟市音楽文化会館 新潟チェロアンサンブル第12回定期演奏会
2016年5月17日(火) 19:00 長岡市立劇場大ホール ウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団
2016年5月21日(土) 14:00 南魚沼市民会館 マイタウン・コンサート ~迫力のブラスサウンド~
2016年5月21日(土) 15:00 朝日酒造エントランスホール SanDoコンサート ソプラノ・テノール夢の競演
2016年5月22日(日) 10:00 五頭山麓いこいの森 森の音楽会
2016年5月22日(日) 11:30 ギャラリー蔵織 コンチェルト インストア・ライブ フルート・デュオ
2016年5月22日(日) 13:30 だいしホール 東京音楽大学校友会新潟県支部演奏会
2016年5月22日(日) 15:00 新潟市北区文化会館 山本貴志ピアノコンサート
2016年5月28日(土) 13:30 りゅーとぴあコンサートホール 第11回新潟中央高等学校音楽科 ロシアンメソッド 公開ピアノレッスン&コンサート
2016年5月29日(日) 13:00 りゅーとぴあコンサートホールホワイエ 東響ロビーコンサート 弦楽四重奏
2016年5月29日(日) 14:00 長岡リリックホールコンサートホール 花いっぱい音楽祭2016 ~4人のソプラノ 愛の響演~
20件でした。6月も頑張ります。

東京交響楽団第95回新潟定期演奏会

2016年5月29日(日) 17:00 りゅーとぴあコンサートホール 東京交響楽団第95回新潟定期演奏会

ピアノ協奏曲 第3番 ハ長調 作品26/プロコフィエフ
 ⅠAndante-Allegro
 ⅡAndantino
 ⅢAllegro ma non troppo
交響曲 第4番 ヘ短調 作品36/チャイコフスキー
 ⅠAndante sostenuto-Moderato con anima
 ⅡAndantino in mondo di canzona
 ⅢScherzo:Pizzicato ostinato-Allegro
 ⅣFinale:Allegro con fucco

クシシュトフ・ウルバンスキ(指揮)
アレクサンダー・ロマノフスキー(Pf)
東京交響楽団

仕事を早めに切り上げて、りゅーとぴあへ。開演40分前に到着。
感想は、「管弦楽をシャープに造形する指揮ぶりに感嘆する」です。
まずはプロコフィエフ。冒頭のクラリネットの冷ややかさに身震いさせられると、後は相手の術中にはまり、目と耳が釘付けになりました。くっきりと表情を付け、原色の鮮やかさで描き、独奏と伴奏を等価に響かせ、眩しく輝くアンダンテ。飄々と口笛を吹き、千変万化の彩りを映し、様々な面持ちで通り過ぎるアンダンティーノ。惚(とぼ)けたふりで歩み始め、喧(かまびす)しく鍵盤と絡み、再び進み始めると、頂きに向かって駆け昇るアレグロ。残響を最小限に抑えて、メリハリを付け、すっきりと、それでいて中身のぎっしり詰まった筋肉質の音楽が舞台から発せられ、卓越した独奏とともに、アツく客席を沸かしました。それに応えてのソリスト・アンコールはショパンの「ノクターン 第20番 嬰ハ短調」。美しく心に沁みました。 
休憩を挟んで後半は、チャイコフスキーの「第4交響曲」。鋼の咆哮が闇を劈(つんざ)き、凍土を渡る風が不穏に騒(ざわ)めくと、迫りくる厳しさを振り切って、希望の光をしっかりと灯(とも)して、来るべきものと戦う第1楽章。長い冬の夜の憂愁を紡ぎ、暖かい調べを綴る第2楽章。忙(せわ)しく弾(はず)み、民族の舞踏を踊る第3楽章。一撃を食らわし、急ぎ足で駆け抜け、身軽に跳躍し、旋律の剣(つるぎ)で大きく立ち回る第4楽章。囁くような小声から、割れるような叫びまで、振り幅を広く保ち、全力で闘いながら、余裕をみせて振舞う演奏で、聴衆の血を滾(たぎ)らせ、興奮を煽(あお)って、最高潮へと導きました。
会場は大きな拍手とブラヴォーに溢れ、指揮者とオーケストラの奮闘に敬意を捧げました。
どちらかというと硬質で、やもすれば近づきにくいプログラムを、熱くエキサイティングに仕上げて、大きな満足を与えてくれたこの演奏会が大いに盛り上がったことに安堵して、帰路につきました。

浅利守宏 フルートリサイタルシリーズ Vol.4

2016年5月28日(土) 18:30 りゅーとぴあスタジオA 浅利守宏 フルートリサイタルシリーズ Vol.4

シバの女王の到着/ヘンデル
 1st.浅利守宏 2nd.中林恭子 3rd.高橋萌優花 Alt.安澤未咲 Bass Fl.市橋靖子 
無伴奏パルティータ イ短調 BWV1013/J.S.バッハ
3つのデュオより ヘ長調 Op.75-4/モーツァルト
 1st.高橋萌優花 2nd.浅利守宏 
4つの小品/ペルトミュー 
 1st.浅利守宏 2nd.中林恭子 3rd.市橋靖子 
パッサカリア/ドホナーニ
アレグロとメヌエット ト長調 Wo026/ベートヴェン
 1st.高橋萌優花 2nd.浅利守宏 
2つのスケッチ/ボザ
 1st.浅利守宏 2nd.中林恭子 3rd.安澤未咲 4th.市橋靖子 
フルートアンサンブルのためのジャズ組曲/ヤシニッキ
 1st.浅利守宏 2nd.中林恭子 3rd.安澤未咲 4th.市橋靖子 

仕事を終えて、りゅーとぴあへ。開演15分前に到着。
感想は、「古今東西のソロ、アンサンブルの魅力を十二分に味わう」です。
まずは5人のアンサンブルで、ヘンデルの「シバの女王の到着」。ふわふわと舞い散る響きの花びらに乗せて、輝ける調べが吹き渡り、高く低く絡み合って、幕開けを飾りました。続いてはソロでバッハの「無伴奏パルティータ」。薄墨の筆致でゆるりとしたためられるアルマンド。速い流れが曲がりくねって、さざ波を纏(まと)うクーラント。息長く穏やかに、悲しみをうっすらと表すサラバンド。先を急ぎ、細やかに刻むブーレ・アングレーズ。音色(ねいろ)を駆使し、技を冴えわたらせて、墨痕を描き切りました。次はデュオでモーツァルト。天駆(あまか)ける旋律が軽々と舞い上がり、翳りを帯びた息吹がゆったりと過ぎ行き、たっぷりと歌いながら、囀(さえす)りを塗(まぶ)して、掛け合い、絡み合って、行く先を競い合いました。前半最後はペルトミューの「4つの小品」。切なくも可愛く厚みを持って奏でられるメヌエット。気忙(きぜわ)しく蒸気を噴き出して進むジーク。お茶目に円舞するリモール。波立ちながら駆け込むハンガリアン。場面ごとに表情を変えて楽しませてくれました。
休憩を挟んで後半は、独奏でドホナーニの「パッサカリア」。ほろ苦い白金(しろがね)の気柱が、長く引き延ばされ、高く低く、時に地面すれすれに滑空し、軽業(かるわざ)を交えて、演じられました。続いて二重奏で、ベートヴェンの「アレグロとメヌエット」。楽しげに弾(はず)み、滑るように吹く風を繊細に絡めとって、楽聖の若書きを再現しました。四重奏になって、ボザの「2つのスケッチ」。朝靄が立ち込め、柔らかい塊りが入り乱れて、ぎこちなく右往左往し、鮮やかに色を分けて、操り人形を踊らせました。プログラム最後はヤシニッキの「フルートアンサンブルのためのジャズ組曲」。洒落て小粋な雰囲気を醸し出し、ゆっくりと色相を変え、喜びを露わにしてスイングし、会場を巻き込んで昂揚して、賑やかに締めてくれました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてアンコールが2曲。五重奏でハチャトリアンの「仮面舞踏会」から「ワルツ」が誘惑するように甘さを運び、独奏でバッハの「無伴奏チェロ組曲 第1番」から「前奏曲」が興奮を落ち着かせるように奏されて、穏やかに終演となりました。
バロックから現代、そしてジャスまで入ったこのリサイタルは、フルートが持つ可能性を十二分に発揮して、音楽性の追求と聴衆への楽しみの提供を両立させ、我々を新しいステージへ引き上げてくれる貴重なひとときとなったことに感謝して、家路を急ぎました。

小林浩子・田村亮太 デュオリサイタル

2016年5月27日(金) 19:00 りゅーとぴあスタジオA 小林浩子・田村亮太 デュオリサイタル

創作主題による幻想曲/ドゥメルスマン
版画 よりⅠ.塔/ドビュッシー
魔弾の射手のモチーフによる幻想曲/サヴァリ
バラード 第3番 変イ長調 作品47/ショパン
バラード 第4番 ヘ短調 作品52/ 〃
セレナード・ヴァリエ/クレリス
バラード/リード
「10の前奏曲」作品23より 5.ト短調 6.変ホ長調/ラフマニノフ
サキソフォン協奏曲 変ホ長調 Op.109/グラズノフ

小林浩子(Pf)
田村亮太(Sax)

早目の夕食を取り、コンチェルトさんへ寄ってから、りゅーとぴあへ。開演20分前に到着。
感想は、「ピアノとサキソフォーン、両者譲らず、力を出し切る」です。
まずはデュオでのドゥメルスマンの「創作主題による幻想曲」。いきなりの一撃から、翳りを帯びた滑らかな息吹が届けられ、光明に転じて、急(せ)き込むように鼓動を刻みました。続いてピアノ独奏でドビュッシーの「版画」から。低く硬質な響きの厚みの中を、細やかに煌めく輝きが点滅し、浮遊する調べが漂いました。次は再びサックスが登場し、サヴァリの「魔弾の射手のモチーフによる幻想曲」。魅惑的な旋律が次々と立ち現われ、快い手触りで自在に歌い、浪漫の薫りを伝えました。前半最後はショパンの「バラード」。穏やかに始まり、大きく波打ちながらも、微小にさざめいて、美しく纏(まと)まる第3番。やるせなく甘美な気分を醸し出し、強く弱く大きな振り幅で感情を表現し、ふと立ち止まって激情の渦を生み出す第4番。アツい想いを楽器から引き出しました。
休憩を挟んで後半はサキソフォーンの曲が2つ。クレリスの「セレナード・ヴァリエ」では、洒落た雰囲気で、ちょっととぼけて、明るく奏でると、リードの「バラード」を切なく、思いを込めて、気流を揺らしました。鍵盤独奏でのラフマニノフの「前奏曲」。土の匂いのする舞いを武骨に鳴らし、露西亜の叙情を哀しげに歌い、そしてまた踊り出すト短調。水面に揺れる小舟のように、ゆったりと漕ぎ出す変ホ長調。北国の浪漫を描き出しました。
プログラム最後はグラズノフの「サキソフォーン協奏曲」。とろりとした味わいで優しく奏で、涼やかな色合いで暖かく伸ばし、穏やかな音色(ねいろ)から加速して技巧を見せつけ、急ぎ足で駆け出し、華麗に着地して、大きな喝采を受けました。
客席の溢れんばかりの拍手に応えて、アンコールが2曲。「リベルタンゴ」がノリノリで披露され、「ニュー・シネマ・パラダイス」を嫋(たお)やかに吹き終えて、ゆったりと終演となりました。
若い2人が全力を尽くして行われたこのリサイタルは、聴衆に大いなるエネルギーを与え、明日を元気に過ごすための勇気を届けた貴重なひとときとなったことを確認して、家路を急ぎました。

りゅーとぴあ・1コイン・コンサート 「艶やかな美声“ソプラノ”」

2016年5月25日(水) 11:30 りゅーとぴあコンサートホール りゅーとぴあ・1コイン・コンサート 「艶やかな美声“ソプラノ”」

◆食前酒
プラター公園の春【プラター公園は花ざかり】/ロビチェック 詞 シュトルツ 曲
◆アミューズ
偉大なる魂、高貴なる心/パロンバ 詞 モーツァルト 曲
◆本日の前菜~古今東西の日本の曲21曲から1曲お選びください。
君をのせて/宮崎駿 詞 久石譲 曲
◆本日のスープ~伊・仏・英米歌曲16曲から1曲お選びください。
素晴らしい恩寵(アメージング・グレイス)/黒人霊歌
◆本日のサラダ~ドイツ・ロシア歌曲20曲から1曲お選びください。
すみれ/ゲーテ 詞 モーツァルト曲
◆本日のお魚料理~ミュージカル・オペレッタ15曲から1曲お選びください。
サウンドオブミュージック/ロジャース
◆グラニタ(お口直しのシャーベット)
庭の千草/里見義 詞 作者不詳(アイルランド民謡)
◆本日のお肉料理~オペラアリア20曲から、選び難いとは存じますが1曲お選びください。
歌に行き恋に行き【トスカ】/プッチーニ
◆デザート~映画音楽5曲より拍手が多かった1曲を歌います。
慕情/フェイン

渡邊史(S)
松本康子(Pf)

10km走って、身支度を整え、チャリでりゅーとぴあへ。開演20分前に到着。
感想は、「その場で候補曲から選んで歌うという挑戦的プログラミングにしびれる」です。
まずはシュトルツの「プラター公園の春」。明るく伸びやかに弾(はず)んで、"食前酒"を届けました。続いてモーツァルトの「偉大なる魂、高貴なる心」。歯切れよく快活に声を広げて、高く低く自在に操り、白金の輝きで聴衆を魅了しました。
さてここからは開演前に客席から回収した「あなたが食べたい(聴きたい)メニュー 記入用紙」に書かれた曲をその場で1枚選び、その曲を歌う趣向。"前菜"は日本の曲からで「君をのせて」。胸を締め付ける旋律を、淡々と、そしてたっぷりと歌い上げ、食欲をそそりました。続いての"スープ"は伊・仏・英米歌曲からの「アメージンググレイス」。落ち着いてまったりと歌い、感情の波紋が徐々に広がり、大きく盛り上がって、静かに収まりました。さらに"サラダ"ではモーツァルトの「すみれ」が。清純で可愛い調べが、水色から藍を経て紫へ染まるように色を変え、軽く解き放たれました。
ここからメインディッシュへ突入し、選ばれた"お魚料理"はロジャースの「サウンドオブミュージック」。端正なピアノが導く素直な歌声、まっすぐに貫いて、四方へと響き、一点に収束しました。次は用意されたグラニタのひもを開ける時間。「庭の千草」が選ばれ、懐かしい想いが胸に忍び込み、優しく癒して、柔らかく降下しました。いよいよヴォリューム満点の"お肉料理"。プッチーニの「歌に行き恋に行き」が、訥々(とつとつ)と歌い出され、次第に滑らかさを纏(まと)い、勢いを付けて、大きく鳴り渡り、悲劇を彩りました。プログラム最後は軽めの"デザート"。読み上げられた曲目から最も拍手をうけたのは「慕情」。抑えながらも感情を迸(ほとばし)らせて思いを一途に届けました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールはカールマンの「チャールダッシュの女王」。大らかに始まり、気ぜわしく駆け込むオペレッタの名曲で締めてくれました。
客席からの容貌を取り入れて、100曲の中からその場で曲目を決めて、披露するという離れ業を見せてくれたお二人に驚愕し、感謝するとともに、主催のりゅーとぴあの皆さまへも"よくぞやってくれました"という賛辞を贈りながら、ようようと帰路に付きました。

須川展也 with 田名部有子 サクソフォン スペシャルコンサート

2016年5月24日(火) 19:00 新潟県民会館小ホール 須川展也 with 田名部有子 サクソフォン スペシャルコンサート

アヴェ・マリア/カッチーニ 朝川朋之編
トルコ風ブルー・ロンド/ブルーベック 挟間美帆編
サクソフォン・ソナタ第1番/挟間美帆
 ~秘色の王国~より第3楽章
悲の鳥/吉松隆
 ~サイバーバード協奏曲 第2楽章 ピアノ・リダクション版
日本民謡による狂詩曲/石川亮太
ファンタジー/ペダール
ひまわり/マンシーニ 石川亮太編
道/ロータ 加藤昌則編
パガニーニ・ロスト/長生淳

須川展也、田名部有子(Sax)
小柳美奈子(Pf)

プレコンサートガ終わり、会場の準備が整って、いよいよ本編がスタート。
感想は、「いままでにないサクソフォーンの素晴らしさにノックアウトされる」です。
まずはカッチーニの「アヴェ・マリア」。氷砂糖の煌めきで奏でられるピアノの前奏に、孤高の灰色で応えるサックス。徐々に風を孕(はら)んで、その姿を変貌させ、甘くほろ苦い調べを歌いました。続いてブルーベックの「トルコ風ブルー・ロンド」。作曲者紹介を兼ねて、「テイク・ファイブ」をひとくさり吹いてから、徐(おもむろ)に本題へ。水たまりの上をはしゃぐ幼子(おさなご)のように弾(はじ)ける鍵盤の上を思うがままに、舞い踊る木管。ご機嫌に揺らぎ、華麗に崩し、頂きへと跳躍して、亜米利加南部の風味を味わわせてくれました。そしてこの編曲を手掛けた挟間美帆の「サキソフォーン・ソナタ」。蠕動(せんどう)し、複雑に前へ進む瞬間から、開けた細い響きで音色を紡ぎ出し、明るい灰色で鳴るピアノに扇動され、やがて頂点を目指して駆け上がり、鮮やかに拡散しました。次は吉松隆の「悲の鳥」。翡翠の平原を、のたうちまわり、泣き叫んで、波打つ息の長い旋律。潤んだ憂愁が引き延ばされ、黄金の糸となって、我々を取り巻きました。前半最後は、石川亮太の「日本民謡による狂詩曲」。日本古来の調べを現代の彩りで飾り立て、鼓動を切り刻み、色合いを編み直して、かえってその味が引き立つように料理し、乾いた美しさが出現させて、我々を魅了しました。
休憩を挟んで後半は、ウィズな人の演奏によるペダールの「ファンタジー」。急いで駆け出し、青空を駆け巡り、颯爽と滑空してみせると、浮雲の中をゆっくりと漂い、端正に揺蕩(たゆ)って、再度駆け上がりました。
主役が登場し、デュオとなっての1曲目はマンシーニの「ひまわり」。ソプラノが歌い出し、テナーがそれを追って、2つが絡み合い、柔らかに、艶やかに響き合って、名曲を仕上げました。続いてロータの「道」。速足で歩みだし、歌い交わすソプラノとアルト。軽快に飛ばし、賑やかに囃し立てて、陽気さを装い、その衣の下に悲しみをちらつかせて、ひとつに纏(まと)まりました。
プログラム最後は長生淳の「パガニーニ・ロスト」。探るように鍵盤が動き出し、2つの楽器が寄り添い、また離れて、上空をたなびき、細微に震え、交互に入り乱れ、隠れている主題をほのかに覗かせて、その運動を停止しました。
客席からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールは「ニュー・シネマ・パラダイス」。儚げに夢見るように届けられ、安らかに終演となりました。
今回は若い学生さんも多く客席におり、このような素晴らしい演奏会を目の当たりにして、今後の音楽人生が豊かになってくれることを希望して、家路を急ぎました。

須川展也 with 田名部有子 サクソフォン スペシャルコンサート・プレコンサート

2016年5月24日(火) 18:40 新潟県民会館小ホール 須川展也 with 田名部有子 サクソフォン スペシャルコンサート・プレコンサート

第一組曲 第1楽章/ホルスト 啼鵬編
アメイジング・グレイス/賛美歌 啼鵬編

須川展也(指揮、Sax) 
新潟南高等学校・万代高等学校吹奏楽部サックスパート、新潟中央高等学校音楽科サキソフォーン専攻生及び卒業生有志、真山恵理花、田村亮太、他

仕事を終え、新潟県民会館へ。小ホールへ続く長い列に並び、開演を待つ。
感想は、「新潟でサキソフォーンを演奏する若者たちがこの国の第一人者の指導のもと、整然とアンサンブルする姿に希望を見出す」です。
まずはホルスト。太い低音がひねり出すように立ち上がり、硬質の明るさを持つ光が差し、半透明で金色(こんじき)の息吹が絡み合って、英国産の吹奏楽を描き出しました。続いて指揮者が楽器を持っての「アメイジング・グレース」。優しく溶けた独奏がふわりと浮かびあがると、それを追うように押し寄せる総奏。ともに旋律を奏で、和音を響かせると、ソロが高みへ舞い上がり、上手に崩して揺れ、さらに様々な要素を巧みに合わせて自由に舞い踊り、ゆっくりと降下して、目標に降り立ちました。
会場からは、ソリスト・伴走者達を称える拍手で満ち、本編への楽しい橋渡しとなりました。
この国で第一線を走る奏者と、ひとときでも同じ舞台を経験できることは、若い演奏者にとってかけがえのない財産であり、素晴らしい思い出になったであろうことを祈念して、19時からの本番へと気持ちを切り替えました。

第1回 Joint イカロス演奏会 はじまりの鐘

2016年5月21日(土) 14:00 だいしホール 第1回 Joint イカロス演奏会 はじまりの鐘

ロンドンデリーの歌/アイルランド民謡 グレインジャー編
「イベリア」第2集より「ロンディーニャ」/アルベニス
4つのマズルカ 作品33より/ショパン
 第2曲 ニ長調
 第4曲 ロ短調
英雄ポロネーズ 変イ長調 作品53/ 〃
舟歌 嬰ヘ長調 作品60/ 〃
「パガニーニによる大練習曲」より/リスト
 第3番「ラ・カンパネラ」
 第6番「主題と変奏」
前奏曲より/ラフマニノフ
 嬰ハ短調 作品3-2「クレムリンの鐘」
 作品32-12「真夜中にベルが鳴る」
「2つのおとぎ話」/メトネル
 作品20-1
 作品20-2「カンパネラ」
ソナタ 第7番 作品64「白ミサ」/スクリャービン
ソナタ 第4番 ヘ長調 作品30/ 〃

相原一智、丸山亜希子(Pf)

10km走って、昼食をとり、少し休憩してから、だいしホールへ。開演45分前に到着。
感想は、「若い2人の手作り感溢れるトークと妥協のない演奏に打たれる」です。
冒頭いきなりプログラムにない北欧の作曲家の「鐘」が演奏され、終わると相原さんが挨拶と曲目説明を行い、「ロンドンデリーの歌」へ。透明な音の水槽の中をアイルランド民謡が漂い、懐かしくも暖かい調べを聞かせてくれました。続いてアルベニスの「ロンディーニャ」。固く重量感のある打鍵が、西班牙の香りを纏(まと)って踊り、水面に飛沫(しぶき)を飛ばして舞い、揺れながら彼方へ消え去りました。
ここで丸山さんが登場し、2人で「マズルカ」の特徴をリズムパターンの実演入りで行い、相原さんが退場して、第2曲と第4曲を。華やかで楽しげに奏でる「オベレク」。湿度の低い哀しみを匂わす「クヤヴィアク」から、快活に躍動する「マズル」に移って舞曲を届けました。さらに昂(たか)ぶり抑えつつ進み、一気に挑みかかる「英雄ポロネーズ」。楽器から輝きを解き放ちました。
奏者交代で臨む「舟歌」。ゆっくりと漕ぎ出し、感情の波をなぞるかのように、高く低く行きかい、心地よさを誘い、美しく仕上げました。
続いてリスト。ここでも2人でショパンとリストにまつわるあれこれを紹介し、まず相原さんが「ラ・カンパネラ」を。切ない旋律の上で硬く飛び散る鋼の火花。徐々に勢いを増し、思う存分に引き込んで、派手やかに装いました。入れ替わっての「主題と変奏」では、特徴的な動機がしなやかに弾(はじ)け、切り裂かれ、集められ、様々に料理され、荒波に翻弄されて、華麗に沸き立ちました。
休憩を挟んで後半は、丸山さんのラフマニノフから。「クレムリンの鐘」では、暗い響きが重くのしかかり、訥々(とつとつ)と語り出し、饒舌に畳みかけて、また深く沈んで行きました。そのまま引き続いて「真夜中にベルが鳴る」。小走りに進み、小刻みにさざめいて、坂道を駆け抜けました。さらにメトネルの「2つのおとぎ話」。悲しみを背負い、想いを込めて弾き込む20-1、武骨な装いで響きを詰め込む20-2「カンパネラ」。馴染みの少ないロシアの音を紹介してくれました。
最後は相原さんでスクリャービン。灰色の雪原を吹雪(ふぶ)きをまき散らせて、乱れ飛ぶ「白ミサ」。小声で呟くと、ゆっくりと腰をあげ、段々と武装して、猛然と攻め入る「第4番」。神秘の光彩を見事に再現しました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えて、連弾で「ふるさと」、「カヴァレリアルスティカーナ間奏曲」、「朧月夜」がの3つがうまく絡み合う編曲版をアンコールして、好評のうちに終演となりました。
新潟出身で現在は関東と関西で頑張る2人が、一つのテーマでわかりやすく解説を加えて、聴衆へ届けるこの試みは聴衆への新しい提案であり、ピアノ演奏の浸透を手助けする重要な手段であることに新たな希望を見出して、快い気分で帰路につきました。

モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団

2016年5月20日(金) 19:00 りゅーとぴあコンサートホール モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団

カルメン組曲より/ビゼー
 レ・トレアドール Marche du toreador
 前奏曲 Prelude
 ハバネラ Habanera
 セギディーリャ Seguidilla
 アラゴネーズ Aragonaise
 間奏曲 Intermezzo
 闘牛士の歌 Chanson du Toreador 
 ジプシーの踊り Danse bohemienne
連作交響詩「わが祖国」より モルダウ/スメタナ
交響曲第5番 ホ短調 Op.64/チャイコフスキー
 第1楽章 アンダンテーアレグロ・コン・アニマ Andante - Allegro con anima
 第2楽章 アンダンテ・カンタービレ・コン・アルクーナ・リチェンツァ Andante cantabile, con alcuna licenza
 第3楽章 アレグロ・モデラート Valse. Allegro moderato
 第4楽章 アンダンテ・マエストーソーアレグロ・ヴィヴァーチェ Finale. Andante maestoso - Allegro vivace

モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団
西本智実(指揮)

早目の夕食を取り、りゅーとぴあへ。開演40分前に到着。
感想は、「奮闘する女性指揮者とそれに応える管弦楽にエールを送る」です。
まずは「カルメン組曲」よりの選曲。威勢よく弾けて、「レ・トレアドール」で始まると広がった音を集めて凝縮する「前奏曲」。艶(なま)めかしく歩き出す「ハバネラ」を過ぎると、懐かしげに歌う「セギディーリャ」。情熱的に踊る「アラゴネーズ」に続いて、癒すように奏でられる「間奏曲」。男の色気を漂わす「闘牛士の歌」がカッコつけて高鳴ると、加速する熱狂の渦に巻き込まれる「ジプシーの踊り」。南欧の白い壁が青い空の元、日の光を浴びて、照り映えるかのように軽く、羽毛の柔らかさで、音楽が満たされ、時に西班牙の香りを匂わせて、情熱的に届けられました。
続いて「モルダウ」。大気の中を細く流れる流体が、次第に大きく成長し、うねりながら、美しい旋律の大河と成り、岩に当たって砕け散り、再び集まって、巨大な波頭を形作り、やがて収まると、二発で締めて、大きな拍手を受けました。
休憩を挟んで後半は、チャイコフスキー。仄暗(ほのぐら)いクラリネットの呟きから、徐々に歩き出し、確固とした足取りで、風を孕(はら)んで前へ進み、内に秘めた熱情を放出して戦う第1楽章。白金(しろがね)の美しさを朗々と響かせ、寄せる波のように、幾度となく押し寄せ、高みに登りつめて、想いを吐き出し、思わぬ所から忍び寄る翳りを受け止めて、穏やかに収まる第2楽章。雪原の上を怜悧に吹く風が舞い踊る第3楽章。一抹の不安を抱えながらも堂々と明るく突き進み、光と影の抗争を繰り返しながら,全力で格闘して、栄光の結末へとひた走る終楽章。曲の持つ熱い感情をホールの空間へ解き放って、会場の温度をヒートアップさせました。
最後の一音が消え、指揮棒が降りると、ものすごい喝采が場内を包み、聴衆の感動が、舞台上へ伝えられました。それに応えてのアンコールは「花のワルツ」。優雅にしかし力強く演舞して、にぎにぎしく終演となりました。
来日してまだ日も浅い彼らが持てる力を総動員して、聴衆に応えたこの演奏会は、老若男女に勇気と感動を与え、新潟のファンに元気を届ける源(みなもと)になったことに感謝して、会場を後にしました。