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山形交響楽団新発田公演

2016年7月31日(日) 16:00 新発田市民文化会館 山形交響楽団新発田公演

ディベルティメントヘ長調K.138/モーツァルト
クラリネット協奏曲第2番変ホ長調作品74/ウェーバー
交響曲第6番ヘ長調作品68「田園」/ベートーヴェン

川上一道(Cl)
山形交響楽団
山下一史(指揮)

18km走り、少し休憩してから、昼食を取って、所用を済まし、バイパスを新発田へ。開演1時間前に到着。
感想は、「小振りながら雄弁なオケと卓越したソロを楽しむ」です。
まずはモーツァルト。快活で嬉しさを満開にした第1楽章。まろやかでやすらぎを与える第2楽章。生きいきとメリハリをつけて跳ねる第3楽章。下を支える低音が時折さりげなく主張して、弦楽の喜びを伝えました。続いてソリストが登場してのウェーバー。新鮮な活気を放つ伴奏に導かれて、くっきりと切り込み、しなやかに奏でる独奏が自在に技を決めるアレグロ。ふかふかに響かせ、彫り深く書き上げるアンダンテ。弾(はじ)けるように走り出す管弦楽に果敢に切り込むクラリネットが駆け抜け、競い合い、一体となって突き進むアラ・ポラッカ。自らの限界に挑み、つつがなく仕上げて素晴らしい協奏曲を聞かせてくれました。
休憩を挟んで後半はベートヴェン。穏やかな波が打ち寄せるように始まり、地味ながら艶やかで濃密な音色(ねいろ)を届け、様々な局面を演出して、のどかな明るさを輝かせる「田園に到着したときの晴れやかな気分」。たおやかで明瞭な佇(たたず)まいでおおらかにうねる「小川のほとりの情景」。ごつごつした手触りで歌い、笛たちが代わるがわる息吹を交わす「農夫達の楽しい集い」。不安げな影が忍び寄り、一気に爆(は)ぜる「雷雨、嵐」。たっぷりと奏で、嬉しさを謳歌する「牧人の歌-嵐の後の喜びと神への感謝に満ちた気分」。今で気付かなかったこの曲の輪郭を明確に示し、極上の一品に仕立てて、最高の贈り物として我々に提供してくれました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールはシベリウスの「アンダンテ・フェスティーヴォ」。興奮を鎮めるように柔らかに包んで、落ち着いた気分で終演となりました。
隣県にこのような素敵なオーケストラがあり、機会を見て、新潟で演奏して頂けることに感謝して、家路を急ぎました。
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TOKI弦楽四重奏団2016

2016年7月28日(木) 19:00 新潟市音楽文化会館 TOKI弦楽四重奏団2016

弦楽四重奏曲第1番 作品8 WV.72/シュルホフ
 Ⅰ.Presto con fucco
 Ⅱ.Allegretto con moto e malinconia grotesca
 Ⅲ.Allegro giocoso alla slovacca
 Ⅳ.Andante molt sostenuto
篠笛独奏
アルト・リコーダーと弦楽のための組曲(リコーダーと弦楽四重奏編)より/ジェイコブ
 1.Prelude
 6.Introduction and Cadenza
 7.Tarantella
イタリア風セレナーデ ト長調/ヴォルフ
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第7番 ヘ長調 作品59-1「ラズモフスキー第1番」
 Ⅰ.Allegro
 Ⅱ.Allegretto vivace e sempre scherzando
 Ⅲ.Adagio molt e maesto-attcca
 Ⅳ.Theme russe,Allegro

TOKI弦楽四重奏団:
 岩谷祐之、平山真紀子(Vn)
 鈴木康浩(Va)
 上森祥平(Vc)
 
山口幹文(真笛・篠笛)

仕事を終え、一旦帰宅して、自転車で音楽文化会館へ。開演30分前に到着。
感想は、「隠れた逸品から王道の名曲まで、弦楽四重奏の喜びに浸る」です。
まずはシュルホフ。ジグザグの小道を勢いよく突き進み、飛沫(しぶき)をまき散らす第1楽章。フラフラと千鳥足で彷徨い、ヌラヌラと湿り気を放つ第2楽章。不安を隠すように突っ走り、辛口で踊る第3楽章。鉛色に重みを塗り込め、漆黒の炎を燃やし、灰色の坂道を這い上がる第4楽章。作曲者自身の辛(つら)い環境を絵にしたようなこの曲を生々しく描き出しました。
続いて篠笛の独奏。深山幽谷に鳴り渡る遠音(とうね)のように物悲しい"津軽の山歌"。仄(ほの)かな郷愁を誘い、胸の奥の懐かしさを共鳴させる"鳥取の漁師の民謡"。一本の笛で聴衆の心を掴(つか)みました。さらに笛と弦楽四重奏でのジェイコブス。厳しさの息吹と優しさの運弓がもたらす暖かさが沁みる「プレリュード」。艶やかな弦の肌触りの上を掠(かす)れたように吹き渡る笛が印象的な「イントロダクションとカデンツァ」。洋風な飾りつけの中で舞い踊る祭囃子が聞こえる「タランテラ」。日本と英国の異種格闘技が、何とも言えない調和を見せて、快く届けられました。前半最後は四重奏に戻ってのヴォルフ。小粋に始まり、流麗に奏でられ、甘美な頽廃を漂わせて、様々に変化し、鮮やかに閉じられました。
休憩を挟んで後半はベートヴェン。爽やかで豊かな音色(ねいろ)が流れ、先を争うように競い合い、響きを練り上げて混然一体となり、総力戦で臨むアレグロ。呟(つぶや)きを交わし、一つに纏(まと)まってうねり、天に向かって伸びあがるアレグレット。芳醇な翳りを見せ、息長く弾き切るアダージョ。あちこち寄り道をしながら、生きいきと歓喜を放つフィナーレ。楽聖の仕掛けた巧妙な任務を次々と解き明かし、作品の素晴らしさを具現化して、弦楽四重奏の真価をここに花咲かせました。
客席からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールは、真笛も加わっての「砂山」。儚さと懐かしさを上品に彩って、心を癒すように終演となりました。
渋いプログラムながら、素晴らしい演奏と集中力で、かけがえのないひとときになったことに感謝して、家路を急ぎました。

ハンドベル演奏会

2016年7月27日(水) 14:30 西新潟中央病院付属棟大会議室 ハンドベル演奏会

となりのトトロ/久石譲
千と千尋の神隠し/久石譲、木村弓
少年時代/井上陽水
赤いスイートピー/呉田軽穂
手紙/アンジェラ・アキ
The Nutcracker(くるみ割り人形組曲)/チャイコフスキー

学校法人ノートルダム新潟清心学園新潟清心中学・高等学校 ハンドベル部

10km走って、少し休憩し、昼食を取って、所用を済ませてから、西新潟中央病院へ。開演20分前に到着。
感想は、「清らかで美しいハンドベルに改めて感動する」です。
まずは「となりのトトロ」。軽快で澄んだ音色(ねいろ)が流れ出し、伴奏を受け持つベルが硬質の泡立ちでアクセントを付けて、親しみ易い旋律を届けてくれました。続いて、同じくジブリで「千と千尋の神隠し」。柔らかにゆったりと波打つ「いのちの名前」。透明で弾(はず)んだ「いつも何度でも」。懐かしげに心を癒しました。次は井上陽水の「少年時代」。細やかな響きの花びらをまき散らせて、彩りを添えました。さらに松田聖子の「赤いスイトピー」。涼やかな歌を包み込む暖かさが会場を満たして、切なさを奏でました。さらにアンジェラ・アキの「手紙」では、うっすらとかかる霧の中、跳ねるように舞う音符が輝き、途中に手拍子が求められ、客席と一体となって音楽を作り上げました。最後はチャイコフスキーの「くるみ割り人形」。くっきりと刻まれる「行進曲」。まろやかに甘い「金平糖の精の踊り」。生きいきと踊る「トレパック」。有名なバレエ音楽を豊かな表現で聞かせてくれました。
会場からは大きな拍手が贈られ、患者さん代表から花束が贈られて、にぎにぎしく終演となりました。
61個のハンドベルとガーデンベルを使って、素晴らしいチームワークで演奏してくれた中・高校生たちに、この楽器の奥深さを教えられ、オリジナルも含め、さらにいろいろな曲を聞きたくなってしまうほどの喜ばしい気分で会場を後にしました。

第2回 B.O Quartet Sax Ensemble Concert

2016年7月23日(土) 19:00 りゅーとぴあスタジオA 第2回 B.O Quartet Sax Ensemble Concert

サクソフォーン四重奏曲/ジャンジャン
ウイスキーがお好きでしょ/杉真理
ガブリエルズ・オーボエ/モリコーネ
崖の上のポニョメドレー/久石譲
愛の挨拶/エルガー
坂本九メドレー/中村八大、他

B.O Quartet 
 清水亜樹(S.Sax)
 佐藤桃子(A.Sax)
 横田理恵(T.Sax)
 大橋宏美(B.Sax)

再度帰宅し、少し休憩してから、りゅーとぴあへ。開演30分前に到着。
感想は、「真摯なる姿勢と誠実な演奏に心揺らぐ」です。
前半はジャンジャンの「サクソフォーン四重奏曲」。愉しげな華やぎで刻みながら歌う「田園の楽しみ」。優しい陽だまりの中で温(ぬく)もりを味わう「懐かしい風景」。速足で狩りへ誘い、途中でちょっと気取る「蝶々」。煌めきをまき散らし、転げながら走り去る「広場の音楽会」。音色(ねいろ)が揃ったこの楽器の特徴を生かし、四位一体となって、快い四重奏を届けてくれました。
休憩を挟んで後半は、親しみ易い曲達で構成。まずは石川さゆりが歌った「ウイスキーがお好きでしょ」。贅沢な大人のひとときを演出すると、一転軽快にスイングし、ノリノリで弾(はじ)けました。続いて映画音楽の「ガブリエルズ・オーボエ」。和音の雲の上を美しく流れる旋律が厚い層をなして、まったりと押し寄せました。さらにお馴染みジブリの「崖の上のポニョメドレー」。味わい深く奏で、柔らかく溶かし、味噌味を聞かせておどけ、ウキウキと沸き立ち、アニメの世界を彷彿とさせました。ここでクラシックから1曲。エルガーの「愛の挨拶」が程よい甘さで愛を語りました。プログラム最後は「坂本九メドレー」。裏打ちされたビート乗り、カッコよくプレイされ、緩急を付けて、昭和の名曲を明るさと共に運んでくれました。
客席からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールは「風になりたい」。客席に配られたシェーカーなどの打楽器と観客の手拍子を加えて、楽しく盛り上がって、上々の終演となりました。
精一杯力を尽くし、上質の仕上がりを求めて、丁寧に磨き上げられた演奏で、土曜の夜のひとときを快いもにしてくれたことに感謝して、家路を急ぎました。

カンパネラ 加藤千秋・中野綾子 ダンスパフォーマンス

2016年7月23日(土) 16:00 砂丘館ギャラリー(蔵) カンパネラ 加藤千秋・中野綾子 ダンスパフォーマンス

カンパネラ

四ツ屋ハウス
 加藤千秋
 中野綾子 

一旦帰宅し、ブログを上げ、昼食を取ってから、砂丘館へ。開演10分前に到着。
感想は、「身近に観る肉体の表現にダンスのリアルを感じる」です。
ラジカセからホワイト・ノイズが流れ出し、客席後方よりパフォーマーが登場。舞台中央に設(しつら)えられた小机を用いて、ダンスが始まりました。2人が小道具を共有しながらのゆったりとした動きがしばらく続き、そこから離れて、バレエのごとき俊敏なステップや跳躍があるかと思うと、宮廷の優雅な舞いが踊られ、金具を使った動作、それぞれのソロなどが様々に展開され、時折弾ける足音の連打と共に、しなやかな筋肉の描く饒舌な演技が空間を満たしました。動きが止まり、2人が地平に仰向けになり、照明が落ちて、パフォーマンスが終了しました。
至近距離で行われ、その細部まで、包み隠さず示された今回の公演は、明確なストーリーのないコンテンポラリー・ダンスが、実は強い意志の産物であることを如実に表し、輝きを届けてくれる素晴らしいものであり、それを身近に観られる幸せを噛みしめて、帰路に付きました。

インストア蔵ライブ 薩摩琵琶

2016年7月23日(土) 12:00 ギャラリー蔵織 インストア蔵ライブ 薩摩琵琶

1.十三弦独奏:奥村京子
 2.日本歌曲 歌:山際規子 十三弦:奥村京子
 我が手の花/与謝野晶子 詞 信時潔 曲
 青葉の笛(敦盛と忠度)/大和田建樹 詞 田村虎蔵 曲
3.『巴御前』 薩摩琵琶:吉川泱水
4.『耳なし芳一』 薩摩琵琶:田中幽水

10km走って、少し休憩してから、蔵織へ。開演30分前に到着。
感想は、「日本古来の芸術の素晴らしさに改めて気付かされる」です。
まずは十三弦独奏で「六段の調べ」。爪弾かれる弦の響きが、水面(みなも)に揺れる月影のように煌めき、蔵の中に舞い散りました。続いて箏の伴奏で日本歌曲が2曲。薄くお醤油の香りのする哀しみの歌を、酸化した糸の音(ね)が飾る「我が手の花」。絹糸の悲しみが、さわりの音色(ねいろ)にかき乱される「青葉の笛」。「平家物語」への淡い導入部となりました。
休憩を挟んで後半は、薩摩琵琶と歌、語りによるライブ。まずは『祇園精舎の鐘の声~」からの書き出しが艶やかで力強い詩吟で届けられました。次にプログラムに戻って『巴御前』。張りのある歌語りに、弾力のある揺れが鳴り、鋭く打ち付ける撥の叩きが彩りを添えました。そして語りも入った『耳なし芳一』。物語が厳かに語られ、琵琶が情景を描写し、太く重量のある歌声が貴族たちの没落がもたらした怪異を描きました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールは2台の琵琶と歌の掛け合いで「壇ノ浦」。勢いと迫力で大いに盛り上がり、にぎにぎしく終演となりました。
普段なかなか聞けない薩摩琵琶で聞く「平家物語」は、忘れていた日本人の遺伝子を目覚めさせてくれる貴重な機会であり、これからもできる限り触れていこうと決意して、会場を後にしました。

スペイン国立管弦楽団

2016年7月22日(金) 19:00 りゅーとぴあコンサートホール スペイン国立管弦楽団

交響詩「幻想舞曲集」Op.22/トゥリーナ
アランフェス協奏曲/ロドリーゴ
バレエ音楽「三角帽子」組曲第1番、第2番/ファリャ
ボレロ/ラヴェル

パブロ・ヴィレガス(Gt)
スペイン国立管弦楽団
アントニオ・メンデス(指揮)

仕事を終え、一旦帰宅して、自転車でりゅーとぴあへ。開演30分前に到着。
感想は、「ヴィヴィッドでアツいスペインの風にやられる」です。
まずは予定の「カルメン」から急きょ変更になったトゥリーナの「交響詩『幻想舞曲集』」。淀(よど)みながらもうねり、うだるような暑さのなか立ち上(のぼ)る陽炎(かげろう)がゆらめき、たおやかなる波が広がり、涼やかに風が吹き、勇ましく駆り立てて、嵐を巻き起こしました。続いて編成が刈り込まれ、独奏者が登場してのロドリーゴの「アランフェス協奏曲」。カラッと晴れたギターが弦の羽音(はおと)に縁取られ、鮮やかに鳴り響く第1楽章。哀切の調べを縦横無尽に歌う独奏と、それに柔軟に呼応する伴奏が見事に協奏を作り出す第2楽章。繊細で強靭な足取りで、胸躍らせる第3楽章。原色の彩りで鮮烈に描き出し、流れ出る音符たちに命を吹き込みました。素晴らしい演奏に大きな拍手が贈られ、ソリスト・アンコールとして、タレガの「グラン・ホタ」がプレゼントされました。
休憩を挟んで後半は、ファリャの「三角帽子」。賑やかに始まり、妖しくつぶやき、透き通った音色(ねいろ)で躍動し、照り付ける日差しのもたらす乾いた色合いを、生きいきと活写する第1組曲。塩辛い優しさをさりげなく見せ、色鮮やかな輝きをまき散らし、獲物をじわじわと追い込み、めくるめくスペクタクルを煌びやかに展開する第2組曲。西班牙の息遣いと高鳴りを見事に表現し、りゅーとぴあコンサートホールをアンダルシア色に塗り替えました。
プログラム最後は言わずとしれたラヴェルの「ボレロ」。張り詰めた静寂の中を、細心の注意を払って、かそけき囁(ささや)きで歩き出す小太鼓。極限の抑制で旋律を奏でるフルート。有名な主題が静かに、でも豊かに各々の楽器に受け継がれ、とりどりに攻守交代しながら登り出す長い坂道。徐々に装飾を纏(まと)い、華やかさを加えて大きく育ち、輝きを増して咆哮し、頂点で華々しく炸裂して、一瞬にして崩壊しました。
客席からの鳴りやまぬ喝采に応えてアンコールが2曲。チャピの「ラレヴォルトシャのプレリュード」が洒落た足取りで、ビゼーの「カルメン」からの「トレアドール」が手拍子を加えて、にぎにぎしく演奏され、ためいきと興奮のうちに終演となりました。
普段なかなか聞けないスペインの香りをふんだんに味わえて、さらに鮮やかな管弦楽のヴィヴィッドな彩りを十二分に楽しめたこのコンサートは、この先忘れられない出来事として、記憶の1ページに刻まれたことを確認して、快い気分で帰路に付きました。

西新潟中央病院ロビーコンサート(第74回)

2016年7月20日(水) 14:30 西新潟中央病院 西新潟中央病院ロビーコンサート(第74回)

-4手連弾-
 6つのソナチネ Op.163-5/ディアベルリ
 「動物の謝肉祭」より/サン=サーンス
  序奏と獅子王の行進
  亀
  象
  化石
  白鳥
-ソロ-
 堀川雅代
  「四季」より/チャイコフスキー
   ひばりの歌
   松雪草
 太田真佐子
  乙女の祈り/バダジェフスカ
-4手連弾-
 スペイン舞曲 Op.12 第1番、第3番/モシュコフスキー

堀川雅代、太田真佐子(Pf)

市役所の食堂で昼食を取って、一旦帰宅し、西大通り経由で西新潟中央病院へ。開演15分前に到着。
感想は、「様々な表情を描く連弾と美しいソロ・ピアノを楽しむ」です。
まずは4手連弾でディアベルリの「6つのソナチネ」。明るく楽しく軽やかに奏でると、優しく彩って、軽快に弾(はず)みました。続いてサン=サーンスの「動物の謝肉祭」から。堂々と突き進み、時折唸り声を上げる「序奏と獅子王の行進」。水中をゆっくりと泳ぎ回る「亀」。全重量を持て余しながらもコミカルに踊る「象」。ギクシャクとしながらも煌めいて通り過ぎる「化石」。光の波間を優雅に渡る「白鳥」。特徴的な曲達を愉しげに仕上げました。ここで各々のソロ。チャイコフスキーの「四季」から、「ひばりの歌」が可憐に歯切れ良く届けられ、「松雪草」が元気に跳ねるように描かれました。選手交代で弾かれたのはバダジェフスカの「乙女の祈り」。水晶の響きを会場に満たして名旋律を伝えました。最後は連弾に戻って、モシュコフスキーの「スペイン舞曲」。生きいきと快活に舞い踊り、繰り返される伴奏に乗って、喜びを刻みました。
普段音楽を聞けない入院患者の方々に、毎月届けられる音楽の花束が新たな愉しみを作り出し、生きる希望を生み出していることに感動して、会場を後にしました。

第290回ミニコンサート

2016年7月20日(水) 12:20 新潟市役所1階市民ロビー 第290回ミニコンサート

浜辺の歌/成田為三
樹木の蔭で(ラルゴ)/ヘンデル
私を泣かせて下さい/ 〃
ふるさと/岡野貞一
花は咲く/菅野よう子

李 玹承(イ ヒョンスン)(S)
小林ちひろ(Pf)

所用を済ませ、少し休憩してから、市役所へ。開演30分前に到着。
感想は、「博愛の心に満ちた歌声に心動かされる」です。
まずは「浜辺の歌」。柔らかく清らかに届けられる歌で開幕を飾りました。続いてヘンデルが2曲。「ラルゴ」がか細くも力強く歌われ、胸に沁みわたりると、「私を泣かせて下さい」では悲しみに裏打ちされた幅のある流れが耳を捕らえました。聴衆への唱和がうながされた「ふるさと」では、先導するソプラノに合唱が霞(かずみ)たち、感想的な空間を作り出しました。プログラム最後は「花は咲く」。歌声の和が主導する旋律に寄り添い、音楽が渦を巻いて上空へ立ち上りました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールが2曲。泣き出した我が子を抱え、あやしながら歌う「アヴェ・ヴェルム・コルプス」。さらにアカペラで披露された「君は愛されるために生まれた」。この世に平和が続くように心を込めて歌われました。
久しぶりの市役所ロビーコンサートでしたが、いつになく華やいで、ハートウォーミングな気持ちになって、会場を後にしました。

SanDoコンサート 弦楽四重奏の世界

2016年7月16日(土) 19:00 朝日酒造エントランスホール SanDoコンサート 弦楽四重奏の世界

ロシアンダンサーズ/リムスキー・コルサコフ
弦楽四重奏曲第2番/ボロディン
 第1楽章 Allegro Moderato
 第2楽章 Scherzo
 第3楽章 Notturno
 第4楽章 finale
弦楽四重奏曲第1番/チャイコフスキー
 第1楽章 Moderato e semplce
 第2楽章 Andante cantabile
 第3楽章 Scherzo
 第4楽章 Finale

佐々木將公、阿部智子(Vn)
加野晶子(Va)
片野大輔(Vc)

新しいランニング・シューズで10km走り、昼食を取って、高速を一路朝日酒造へ。開演50分前に到着。
感想は、「響きの良いホールで弦楽四重奏の楽しみを味わう」です。
まずはリムスキー・コルサコフの「ロシアンダンサーズ」。切なげな色合いでおどけるように跳ねる弦。軽やかな手触りで冒頭を飾りました。次はボロディンの「弦楽四重奏曲第2番」。珈琲を少し混ぜた乳白色の響きを溢れさせるアレグロ。細やかで軽快に飛ばし、茫洋とした覆いで包んでみせるスケルツォ。まろやかに美しく癒すノットゥルノ。ちょっと不気味に始まり、柔らかく豊かに駆け抜けるフィナーレ。もっさりと、しかし洗練された振舞いで四重奏を仕上げました。
休憩を挟んで後半は、チャイコフスキーの「弦楽四重奏曲第1番」。穏やかな川面(かわも)の上で優雅に舟を漕ぐように、快活で熱を持って奏で、入り組んだ網目を丁寧に編み上げる第1楽章。蕩(とろ)けるような甘美さで人々の耳目(じもく)を引き付ける第2楽章。すっきりと上品に飛び跳ね、歯ごたえのある硬質さで攻める第3楽章。気張らずに力を放出し、縦横無尽に行きかって、素晴らしい綴織(つづれおり)を作り上げる第4楽章。4つの弦楽器で無限の奥行を伝えてくれました。
客席からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールは永六輔追悼の意味を込め「見上げてご覧、夜の星を~上を向いて歩こう」メドレー。平易で届く歌をしっかりと奏でて、好評のうちに終演となりました。
毎月第3土曜日に行われるSanDoコンサートですが、距離と日程の関係でなかなか来れないことが多く、今回はなんとか機会を頂いて、聞かせてもらいました。この演奏会が中越のお客様を多く集め、人気のシリーズになっていることを確認して、喜ばしい気持ちで会場を後にしました。