8月のまとめ

8月のまとめです。

行ったコンサート。
2016年8月5日(金) 13:30 新潟市音楽文化会館 平成28年度 第43回国立音楽大学新潟県人会 演奏会
2016年8月6日(土) 18:00 だいしホール Licorice 新潟中央高校音楽科 7期 若手音楽家によるジョイントコンサート
2016年8月7日(日) 14:00 りゅーとぴあスタジオA オカリナとギターのコンサート ~空は晴れて~
2016年8月9日(火) 19:00 りゅーとぴあスタジオA HARUMI SAITO PRESENTS Aber eins ~でも、ひとつ~
2016年8月10日(水) 19:00 新潟市音楽文化会館練習室13 ~夏風薫る~ ピアノトリオの夕べ
2016年8月11日(木) 19:00 江南区亀田市民会館視聴覚室 葉月の夜に…コンサートを
2016年8月16日(火) 19:00 新潟市江南区文化会館音楽演劇ホール・ステージ この世は舞台 ~ステージで聴く古楽~ 第2回「踊り」
2016年8月17日(水) 12:20 新潟市役所1階市民ロビー 第291回ミニコンサート 真夏の和みコンサート
2016年8月17日(水) 14:30 西新潟中央病院 西新潟中央病院ロビーコンサート(第75回)
2016年8月17日(水) 20:30 SATO'S BAR SATO's BAR "Wednesday" LIVE 2016 小島健弘カルテット
2016年8月21日(日) 12:30 りゅーとぴあコンサートホール ジュニアオーケストラ・フェスティバル 2016 in NIIGATA
2016年8月22日(月) 18:30 コンチェルト コンチェルト・プレゼンツ 夜会 インストアライブ サルーム万葉子 ピアノ
2016年8月28日(日) 14:00 りゅーとぴあコンサートホール 硬派弦楽アンサンブル「石田組」
2016年8月28日(日) 18:30 りゅーとぴあスタジオA 高橋希絵・品田広希 ジョイントコンサート ~ふるさと新潟へ届ける歌声~
2016年8月30日(火) 19:00 りゅーとぴあスタジオA 栄長敬子ピアノリサイタル ~ピアノソナタからベートーヴェンを聴く Vol.7~
2016年8月31日(水) 14:00 りゅーとぴあコンサートホール りゅーとぴあ1コイン・コンサート プレミアム 第2回 曽根麻矢子 チェンバロ・リサイタル
14件でした。1月から通算135件でした。

行きたかったコンサート。
2016年8月6日(土) 14:00 新潟市音楽文化会館 奥村和雄門下生 Summer Concert 第54回 小さな音楽会
2016年8月6日(土) 14:00 新潟市黒埼市民会館 American Dream in Concert ~真夏の午後にアンサンブルを~
2016年8月7日(日) 11:00 長岡リリックホールコンサートホール 0歳からの 東京フィルわくわくコンサート
2016年8月11日(木) 13:00 りゅーとぴあコンサートホール 新潟中央高等学校管弦楽部♪コーラス部 Joint Cncert 2016
2016年8月12日(金) 14:00 ヤマハ新潟店スペースY 吉澤 実(リコーダー) X 永田平八(リュート) Duo Concert
2016年8月17日(水) 18:30 十日町市市民会館 愛と祈りの歌 ソプラノ・独唱&2重唱とチェンバロ&ゴシックハープ
2016年8月17日(水) 19:00 Dr.可児 江口鮎美&経麻朗 カミフルジャズナイト
2016年8月20日(土) 10:45 柏崎市文化会館マルチホール 新潟教員オーケストラ演奏会&楽器体験会
2016年8月20日(土) 15:00 朝日酒造エントランスホール SanDoコンサート ムジカマイスター2016夏
2016年8月21日(日) 13:30 新潟県民会館小ホール Renatus 新潟中央高校音楽科15期生によるコンサート
2016年8月27日(土) 14:00 新潟市秋葉区文化会館 ヴァイオリン ワンコイン・コンサート
2016年8月27日(土) 14:00 りゅーとぴあスタジオA 新潟オーボエ協会第28回発表会
2016年8月28日(日) 15:00 北区文化会館・サマーコンサート 真夏の音楽会
13件でした。9月も頑張ります。
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りゅーとぴあ1コイン・コンサート プレミアム 第2回 曽根麻矢子 チェンバロ・リサイタル

2016年8月31日(水) 14:00 りゅーとぴあコンサートホール りゅーとぴあ1コイン・コンサート プレミアム 第2回 曽根麻矢子 チェンバロ・リサイタル

前奏曲 変ロ長調/J.S.バッハ
パッサカリア ト短調/ヘンデル
ソナタ イ長調 K.211/スカルラッティ
 アンダンテーノ(単一楽章)
ソナタ イ長調 K.212/ 〃
 アレグロ・モルト(単一楽章)
ファンタンゴ/ 〃 曽根麻矢子編
ミューズたちの語らい/ラモー
一つ目の巨人/ 〃
ラ・フェリクス/デュフリ
ラ・ダマンジ/ 〃
アルルカン、またはアダム/A.L.クープラン
大胆/ 〃 
アルマンド/ロワイエ
敏感/ 〃
スキタイ人の行進/ 〃

曽根麻矢子(Cemb)

所用を済ませ、少し休憩してから、りゅーとぴあへ。開演40分前に到着。
感想は、「繊細で流麗なチェンバロに酔いしれる」です。
まずはバッハの「前奏曲」。羽毛の軽やかさでさっくりと編み上げ、きらりと冒頭を飾りました。続いてヘンデルの「パッサカリア」。重力から解き放たれて、楽々と影を踏み、こんこんと湧き出しました。次はスカルラッティが3曲。カークパトリック番号211のアンダンテーノを、淡い白銀(しろがね)の響きで届けると、212のアレグロ・モルトを軽快に巻き上げ、畳み込むように連射し、さらに奏者自身の編曲による「ファンダンゴ」を錐揉(きりも)みを掛けて旋回し、速射砲の勢いで熱狂を誘いました。
一旦退場してからのラモー。「ミューズたちの語らい」ではゆったりと弦の音(ね)の網目を揺らし、「一つ目の巨人」では光の帯を脈々と紡ぎ出しました。続いてデュフリ。優雅な佇まいで振舞う「ラ・フェリクス」。幸せな風が弾(はず)む「ラ・ダマンジ」。明るさを運びました。お次はクープラン。よどみなく動き、やり取りを交わす「アルルカン、またはアダム」。躍動し、流れ出す「大胆」。仏蘭西の薫りを伝えました。プログラム最後はロワイエが3曲。「アルマンド」をメイハリを付け波打つと、「敏感」では儚(はかな)げに発信し、「スキタイ人の行進」で気持ちの昂(たか)ぶりを隠さず、あふれ出す輝き振りまいて、華麗に決めてくれました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールはコレットの「星」。さらりと流れ出て、ふわっとしたエンディングとなりました。第一線で活躍するチェンバリストがりゅーとぴあに降り立ち、求めやすい演奏会を開いてくれることは大変ありがたいことであり、今後も新潟での演奏が増えることを祈念して、会場を後にしました。

栄長敬子ピアノリサイタル ~ピアノソナタからベートーヴェンを聴く Vol.7~

2016年8月30日(火) 19:00 りゅーとぴあスタジオA 栄長敬子ピアノリサイタル ~ピアノソナタからベートーヴェンを聴く Vol.7~

ピアノソナタ 第2番 イ長調 作品2-2/ベートヴェン
 第1楽章 イ長調 2/4拍子 (快活に より速く)
 第2楽章 ニ長調 3/4拍子 (ゆったりと遅く、情熱的に)
 第3楽章 イ長調 3/4拍子 (スケルツォ:やや速く)
 第4楽章 イ長調 4/4拍子 (ロンド:優雅に)
ピアノソナタ 第3番 ハ長調 作品2-3/ 〃
 第1楽章 ハ長調 4/4拍子 (快活に速く 生きいきと)
 第2楽章 ホ長調 2/4拍子 (緩やかに)
 第3楽章 ハ長調 3/4拍子 (スケルツォ:快活に速く)
 第4楽章 ハ長調 6/8拍子 (非常に速く)
ピアノソナタ 第7番 ニ長調 作品10-3/ 〃
 第1楽章 ニ長調 2/2拍子 (急速に)
 第2楽章 ニ短調 8/6拍子 (ゆったりと遅く、悲しげに)
 第3楽章 ニ長調 3/4拍子 (メヌエット:快活に速く)
 第4楽章 ニ長調 4/4拍子 (ロンド:快活に速く)
ピアノソナタ 第8番 ハ短調 作品13 《大ソナタ 悲愴》/ 〃
 第1楽章 ハ短調 4/4拍子 (荘重に-非常に快速に、生きいきと)
 第2楽章 変イ長調 2/4拍子 (ゆったりと遅く、歌うように)
 第3楽章 ハ短調 2/2拍子 (ロンド:快活に速く)

栄長敬子(Pf)

仕事を終えてりゅーとぴあへ。開演45分前に到着。
感想は、「絶対音楽と真正面からがっぷり四つに組む愉しさを味わう」です。
まずは第2番のソナタから。がっしりとした骨組みにしっかりとした肉付きで駆け巡る第1楽章。穏やかに歩を進め、うっすらと霞(かすみ)を纏(まと)って、波打つ第2楽章。軽やかに弾(はず)み、光の粒を鏤(ちりば)める第3楽章。明るく快活に跳ね、荒れ野を懸命に進み、輝きを勝ち取る第4楽章。晴れやかに冒頭を飾りました。続いて第3番。第1楽章では若さを沸き立たせ、溢れる生命力を活写し、第2楽章を脈々と紡いで、時に衝撃を打ち込み、第3楽章になると微細な連なりが競うように追いかけ、第4楽章では山並みを重ね、奔放に跳びはね、味わい深く着地しました。
休憩を挟んで後半は、第7番から。旋律を時分割し、鍵盤の山から谷へ疾走する第1楽章。仄暗い闇をゆっくりと前進し、険(けわ)しさと安らぎの微粒子を詰め込む第2楽章。優しげに舞う第3楽章。戸惑いながら駆け出し、上下左右に旋回する第4楽章。感情を移入することを許さない厳しさを見事に描き出しました。そして最後は「悲愴」ソナタ。強烈な打撃から急き込むように泡立つアレグロ。淡く香る甘味が沁みるアダージョ。切なく駆け抜け、嵐を巻き起こして、忙(いそが)しく航行するロンド。緊張と弛緩を交互に入り組ませ、聴衆を魅了しました。
客席からは大きな拍手が贈られ、今夜行われた大きな業績を褒め称えました。
ベートヴェンのソナタをシリーズで贈るこのリサイタルも7回目を数え、着々とその成果を結んでいることに感嘆しながら、台風の影響の残る天気の中、家路を急ぎました。

 高橋希絵・品田広希 ジョイントコンサート ~ふるさと新潟へ届ける歌声~

2016年8月28日(日) 18:30 りゅーとぴあスタジオA 高橋希絵・品田広希 ジョイントコンサート ~ふるさと新潟へ届ける歌声~

【一部】
からたちの花/北原白秋 詞 山田耕筰 曲
松島音頭/ 〃
夏の思い出/江間章子 詞 中田喜直 曲
椰子の実/島崎藤村 詞 大中寅二 曲
竹とんぼに/岸田衿子 詞 木下牧子 曲
Ich Schwebe(私は漂う)/R.シュトラウス
Nuit d'betoiles(星の夜)/ドビュッシー
Heidenroslein(野ばら)/ゲーテ 詞 シューベルト 曲
Adelaide/マティンソン 詞 ベートヴェン 曲
【二部】
オペラ「ラ・ボエーム」より"私が街を歩くと"/プッチーニ
オペラ「フィガロの結婚」より"もう飛ぶまいぞ、この蝶々"/モーツァルト
オペラ「ルサルカ」より "月によせる歌"/ドヴォルザーク
オペラ「メリーウィードー」より "おお祖国よ"/レハール
オペラ「タイス」より "タイスの瞑想曲"/マスネ
オペラ「エドガール」より "この恋を、俺の恥を"/プッチーニ
オペラ「道化師」より "鳥の歌"/レオンカヴァレロ
              "ネッダ!-シルヴィオ!こんな時間に"/ 〃

高橋希絵(S)
品田広希(Br)
小林浩子(Pf)

一旦帰宅し、所用を済ませ」、早目の夕食を取って、再度りゅーとぴあへ。開演25分前に到着。
感想は、「素晴らしき歌の豊穣を美味しく頂く」です。
第1部は歌曲を集めて。まずはソプラノでの山田耕筰が2曲。「からたちの花」がからりと湿り気を帯びて、息長く届けられると、「松島音頭」が躍動的に喜びを表しました。バリトンに交代してさらに2曲。素直で滑らかに聞かせる「夏の思い出」。伸びやかで、深く沁みる「椰子の実」。軽やかに力を開放しました。再びソプラノが登場して、「竹とんぼに」を願いを込めて、歌声を広げ、「Ich Schwebe」で歓びを放射し、「Nuit d'betoiles」で洗練の彩りを伝えてくれました。バリトンにバトンタッチして、「野ばら」を。滑らかに弾(はず)んで物語を語り、時折感情を滲(にじ)ませて、ゲーテの世界を表しました。そして一部最後は「Adelaide」。溢れる想いをたっぷりと表現して、心の内を告白しました。
休憩を挟んで後半はオペラのアリアたち。ソプラノでのプッチーニ、"私が街を歩くと"が輝きを放つと、バリトンがモーツァルトの"もう飛ぶまいぞ、この蝶々"を先輩づらでちょっと偉そうに演じ、入れ替わった女声がドヴォルザークの"月によせる歌"で落ち着いた悲しみを美しく絶叫し、レハールの"おお祖国よ"を陽気に酩酊した男声で愉しく聞かせました。ここでピアノ独奏でマスネの"タイスの瞑想曲"。氷の煌めきが波紋を広げて、叙情を奏でました。攻守交代でバリトンの出し物はプッチーニの"この恋を、俺の恥を"。甘くほろ苦い恋の苦悩を切々と表情豊かに歌い上げました。独唱最後はソプラノでのレオンカヴァレロの"鳥の歌"。明るく怨嗟(えんさ)の声を上げ、勢いよく急降下して、高速で駆け抜けました。プログラム最後は二重唱で同じ作曲家の"ネッダ!-シルヴィオ!こんな時間に"。痴話喧嘩を交わし合い、微妙なる女心を巧みに引き寄せて、愛を囁(ささや)き合いました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールは「ふるさと」。懐かしい気持ちを響かせて、柔らかに終演となりました。
中央で活躍する歌手の方々が、故郷に素晴らしい歌の贈り物を届けてくれる今回の演奏会は大切な機会であり、今後も開催されることを切に願って、会場を後にしました。

硬派弦楽アンサンブル「石田組」

2016年8月28日(日) 14:00 りゅーとぴあコンサートホール 硬派弦楽アンサンブル「石田組」

セレナード第13番 ト長調 「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」K.525/モーツァルト
 Ⅰ.Allegro
 Ⅱ.Romanze:Andante
 Ⅲ.Menueto:Allegretto
 Ⅳ.Rondo:Allegro
組曲「ホルベアの時代より」 Op.40/グリーグ
 Ⅰ.Prelude:Allegro vivace
 Ⅱ.Sarabande:Andante
 Ⅲ.Gavotte:Allegretto-Musette:Poco piu mosso
 Ⅳ.Air:Andante religioso
 Ⅴ.Rigaudon:Allegro con brio
≪和声と創意への試みOp.8≫より「四季」/ヴィヴァルディ
 協奏曲 第1番 ホ長調「春」
  Ⅰ.Allegro
  Ⅱ.Largo
  Ⅲ.Allegro
 協奏曲 第2番 ト短調「夏」
  Ⅰ.Allegro non moto
  Ⅱ.Adagio
  Ⅲ.Presto
 協奏曲 第3番 ヘ長調「秋」
  Ⅰ.Allegro
  Ⅱ.Adagio molt
  Ⅲ.Allegro
 協奏曲 第4番 ヘ短調「冬」
  Ⅰ.Allegro non moto
  Ⅱ.Largo
  Ⅲ.Allegro

硬派弦楽アンサンブル「石田組」

10km走り、少し休憩してから、昼食を取り、余裕を持ってりゅーとぴあへ。開演35分前に到着。
感想は、「繊細で豪放磊落(ごうほうらいらく)な男達の快演に心洗われる」です。
まずはモーツァルト。はち切れんばかりの豊かな音色(ねいろ)で黄金の輝きを聞かせるアレグロ。安らぎを与える、釣り合いのとれた歩みで届けるロマンツェ。爽やかで快活に踊るメヌエット。生きいきと羽搏(はばた)き、くっきりと表情を刻むロンド。天才の煌めきをすっきりと奏でくれました。続いてグリーク。勢いよく飛び込み、硬軟織り交ぜて、目くるめく速度で駆け抜けるプレリュード。押し寄せる波にゆったりと身を任(まか)せるサラバンド。優しさを纏(まと)い、粋に舞うガヴォット。穏やかな憂愁に闇を塗(まぶ)して捧げるエア。忙(せわ)しなく小走りし、たっぷりと歌い、軽快に飛ばすリゴードン。この曲の魅力を遺憾無(いかんな)く発揮してくれました。
休憩を挟んで後半はヴィヴァルディ。まずは「春」から。晴れやかな光を放つ弦楽合奏から鮮やかに抜け出して囀(さえず)る独奏。集合と離散を繰り返し、呼びかけに呼応して、協奏する第1楽章。そぼ降る小雨に、切なく流れる調べがすすり泣く第2楽章。輪になって弾(はず)み、喜びを歌い、波間を揺らぎながらも悠然と進む第3楽章。温和で長閑(のど)な風景を描き出しました。
続いて「夏」。ひんやりと吹き抜け、五月雨(さみだれ)の雨音で走り出す第1楽章。痩せこけた震えをひっそりとした筆致で楷書する第2楽章。疾風の中、曇り空を光の剣(つるぎ)で切り裂く第3楽章。きりりとした面持ちで振舞いました。
調律を正して、次は「秋」。柔らかく口当たりの良い合奏から、暖色の絵筆を振るう第1楽章。氷雨(ひさめ)の中をとぼとぼとと散策する第2楽章。厚く刻み、細かく波打つ第3楽章。温かさで包んで、明るさを伝えました。
そして最後は「冬」。切なさを追い込み、嵐を巻き起こす第1楽章。暖炉の炎がほのかな甘味を照らす第2楽章。霞(かす)んだ陽炎が棚引(たなび)き、物寂しさを誘う響きが立ち上って、熱く力を込めた総奏で締める第3楽章。4部の協奏曲集を素晴らしい仕上がりで全(まっと)うしました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールが2曲。「美しきロスマリン」が小粋に届けられ、「シーザース・パレス・ブルース」が雄々しく奏でられて、にぎにぎしく終演となりました。
ある録音の仕事を機に結成された男達のアンサンブルが見事な舞台を演じたこの演奏会はアツく、エキサイティングな興奮を齎(もたら)し、多くの聴衆の支持を得たことに感動して、家路を急ぎました。

コンチェルト・プレゼンツ 夜会 インストアライブ サルーム万葉子 ピアノ

2016年8月22日(月) 18:30 コンチェルト コンチェルト・プレゼンツ 夜会 インストアライブ サルーム万葉子 ピアノ

平均律クラヴィーア曲集第1巻 第8番 変ホ短調 BWV.853/バッハ 
ピアノソナタ第13番 変ロ長調 K.333/モーツァルト 
夜のガスパール/ラヴェル

サルーム万葉子(Pf)

仕事を終え、そぼ降る雨の中、コンチェルトさんへ。開演10分前に到着。
感想は、「吹き抜ける涼やかな風のごときピアノに聞きほれる」です。
まずはバッハから。潤いのある質感で、翳りを伴い、瀟洒に描き出す「プレリュード」。蒼く燃える燭台の炎のように、くっきりと簡潔に歩き出す「フーガ」。滑らかな曲線で綴り、軽やかに舞い上がりました。
続いてモーツァルト。優しく降りしきる驟雨(しゅうう)が通り過ぎるアレグロ。明るく透明に晴れ渡るアンダンテ。生きいきと弾(はず)むアレグレット。曲の持つ生命力を十二分にまき散らして、喜びを届けました。
最後はラヴェル。さざ波が湧き出して、雲を呼び、深き淵を覗き込む「オンディーヌ」。静寂の中、忍び寄る氷片が舞い散って、煌めきを放つ「絞首台」。軽やかで素早く欠片(かけら)たちが蠢(うごめ)き、忙(せわ)しなく拍車をかけて疾走する「スカルボ」。不気味さと美しさが相見(あいまみ)えて、彼方へ棚引(たなび)きました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールはベートヴェンの「悲愴」ソナタの第2楽章。柔らかに癒してしっとりとした終演となりました。
数日前に開催が決まり、わずかな準備で行われたこのインストアライブですが、まるできっちりと作り込まれたように完成され、大きな感動を呼び起こしてくれたことに感謝し、荒天の帰路ながら、喜びを持って家路に付きました

ジュニアオーケストラ・フェスティバル 2016 in NIIGATA

2016年8月21日(日) 12:30 りゅーとぴあコンサートホール ジュニアオーケストラ・フェスティバル 2016 in NIIGATA

ロビーコンサート
 新潟ジュニア邦楽合奏団
  子どもの四季/川崎絵都夫

みたかジュニア・オーケストラ (東京都三鷹市) 
  交響曲 第4番 ハ短調 D417/シューベルト
   第1楽章 Adagio molt-Allegro vivace
   第2楽章 Andante
   第3楽章 Menuetto(Allegro vivace)
   第4楽章 Allegro
北九州市ジュニアオーケストラ (福岡県北九州市)
  《カルメン》第1組曲より/ビゼー
    〈第1幕への前奏曲〉
    〈アラゴネーズ〉
    〈第3幕への間奏曲〉
    〈アルカラの龍騎兵〉
    〈トレアドール〉
   交響曲 第9番 ホ短調 Op.95《新世界より》第4楽章/ドヴォルザーク
ジュニアオーケストラ浜松 (静岡県浜松市)
   歌劇《フィエラブラス》序曲/シューベルト
   行進曲《威風堂々》Op.39 第1番 ニ長調/エルガー
   行進曲《威風堂々》Op.39 第4番 ト長調/ 〃
仙台ジュニアオーケストラ (宮城県仙台市) 
   組曲《仮面舞踏会》より/ハチャトゥリアン
    〈ワルツ〉
    〈ロマンス〉
    〈ギャロップ〉
   スラブ行進曲 Op.31/チャイコフスキー
トリフォニーホール・ジュニア・オーケストラ (東京都墨田区)
   幻想序曲《ロメオとジュリエット》/チャイコフスキー
新潟市ジュニアオーケストラ教室 (新潟県新潟市) 
 A合奏
   歌劇《バグパイプ吹きシュバンダ》より《ポルカ》/ワインベルガ―
   ロシアの踊り《トレパック》/モラン
 B合奏 
   喜歌劇《ジプシー男爵》序曲/シュトラウスⅡ世
   交響管弦楽のための音楽/芥川也寸志
   第1楽章 Andantino
   第2楽章 Allegro
フェスティバル・オーケストラ ※合同特別オーケストラ
   狂詩曲《スペイン》/シャブリエ
   交響詩《フィンランディア》Op.26/シベリウス

4km走り、早目の昼食を取って、りゅーとぴあへ。開演40分前に到着。
感想は、「大人顔負けの名演奏に胸がアツくなる」です。
開場15分後からホワイエにて、新潟ジュニア邦楽合奏団によるロビーコンサートが行われ、「子どもの四季」が演奏され、涼(すず)やかに優しく細い糸の音が響き、柔らかに竹の息吹が吹き抜けて、やがて来る本公演への爽やかな架け橋となりました。
定刻となり、ステージには"みたかジュニア・オーケストラ"が登場。指揮棒が一閃して、シューベルトが始まりました。疾風が通り過ぎ、まろやかに熟して、秋色に染め上げる第1楽章。寂しさを含みつつ、明るさを照らす第2楽章。羽音を騒(ざわ)めかせ、緩やかに踊る第3楽章。忙(せわ)しなく駆け上がり、光彩を散らして、命を吹き込む第4楽章。小振りながら、大きく伸びあがって、ホールを満たしました。
続いて"北九州市ジュニアオーケストラ"。まずは「カルメン組曲」から5曲。「第1幕への前奏曲」が翳りを帯びて届けられると、「アラゴネーズ」を切なさで踊り、「第3幕への間奏曲」では安らぎを感じさせ、「アルカラの龍騎兵」が抜き足差し足で弾(はず)み、「トレアドール」で派手に飛ばして、西班牙の薫りを伝えました。そして「新世界から」の第4楽章。想いを込めて動き出し、熱く塗りこめて、心の琴線を刺激し、激情を迸(ほとばし)らせて、儚(はかな)く消え去りました。
1回目の休憩を挟んで、次は"ジュニアオーケストラ浜松"。1曲目は「歌劇《フィエラブラス》序曲」。厚く響く弦のさざ波が押し寄せ、生気溢れる賑わいを奏で、大きく視界を広げました。そして「威風堂々」。ふんわりと軽く、サクサクと口当たりの良い「第4番」。歯切れ良く、鮮明で荘重に響かせる「第1番」。大英帝国の栄光を垣間見せました。
4番手は大所帯の"仙台ジュニアオーケストラ"。「組曲《仮面舞踏会》」から、「ワルツ」で煌びやかに憂いを見せると、「ロマンス」ではまったりと練れた風味で仕上げ、「ギャロップ」を鮮烈に閃光を放って弾(はじ)けました。続いて「スラブ行進曲」。粛々と行軍し、時に口笛を吹き鳴らし、熱い血を滾(たぎ)らせ、数を頼んで、叫びを炸裂させました。
2回目の休憩の後は"トリフォニーホール・ジュニア・オーケストラ"の「幻想序曲《ロメオとジュリエット》」。細々と灯火(ともしび)を掲(かか)げ、すっきりと見晴らしよく歌って、鋭く切っ先を交わし、込み上げる涙をぬぐい、激しさを増して、聖歌を唱和して、海原(うなばら)を波立たせました。
そしてお待ちかねの"新潟市ジュニアオーケストラ教室"。始めはA合奏から。ほんわかとして楽しい「歌劇《バグパイプ吹きシュバンダ》より《ポルカ》」。ウキウキとせせらぐ「ロシアの踊り《トレパック》」。初々(ういうい)しく演じ切りました。続くB合奏は「喜歌劇《ジプシー男爵》序曲」から。カリッと焼きあげ、濃厚に調理して、維納の香りを運びました。2曲目は「交響管弦楽のための音楽」。ピリ辛の味わいを残した足取りでゆったりと進む「アンダンティーノ」。からりと嘶(いなな)き、力強く前進する「アレグロ」。秋晴れの日差しを輝かせました。
3回目の休憩が終わると、今までの出演団体に加えて、"アルカスSASEBOジュニアオーケストラ"が入ったフェスティバル・オーケストラのステージ。舞台一杯に並んだ椅子がその規模を表し、その全員で取り組む曲目はシャブリエとシベリウス。まずは「狂詩曲《スペイン》」。軽々と跳びはね、不器用に這い回り、派手やかに羽ばたいて、水面を揺さぶりました。そして最後は「フィンランディア」。豊かに膨らむ黄金の息吹、分厚く脈々と押し流す濁流、安寧(あんねい)と癒しをもたらす頌歌、神々しい希望を映し出す輝き。民族の賛歌を歌い上げました。
会場からは大きな拍手とブラボーが若い力を讃え、にぎにぎしく終演となりました。
公立のジュニアオーケストラがここ新潟で一堂に会し、ここような素晴らしい演奏会を催すことは市民として誠に喜ばしい限りであり、今後も末永く開催されることを祈って、快い疲れを感じながら、家路を急ぎました。

SATO's BAR "Wednesday" LIVE 2016 小島健弘カルテット

2016年8月17日(水) 20:30 SATO'S BAR SATO's BAR "Wednesday" LIVE 2016 小島健弘カルテット

乾杯の歌/ヴェルディ
ハッピーバースデイ/ヒル
「四季」より春 第1楽章/ヴィヴァルディ
愛燦燦/小椋佳
リュートのための古風な舞曲とアリア 第3番/レスピーギ
 イタリアーナ
 宮廷のアリア
 シチリアーナ
 パッサカリア
カノン/パッヘルベル
上を向いて歩こう/中村八大
G線上のアリア/J.S.バッハ
ひまわり/葉加瀬太郎
ラジオ体操第一/服部正
日本の春 たのしいひな祭り/河村光陽~朧月夜/岡野貞一~花/滝廉太郎
ラストダンスは私に/ボーマス、シューマン
星に願いを/ハーライン

西新潟中央病院から戻り、休憩した後、ブログを上げて、夕食を取り、高速を一路三条へ。開演30分前に到着。
感想は、「小さな空間で、濃厚な弦楽四重奏のポップス・プログラムを堪能する」です。
まずは「乾杯の歌」で快調なスタートを切り、8月生まれの方に敬意を表して「ハッピーバースデイ」。そしてヴィヴァルディの「春」。明るく伸びやかに季節を囀(さえず)りました。続いて美空ひばりの「愛燦燦」。思いを込めて、たっぷりと届けてくれました。前半の最後はレスピーギの「リュートのための古風な舞曲とアリア」。爽やかに切なく奏でる「イタリアーナ」。枯葉色の憂愁が印象的な「宮廷のアリア」。懐かしい青空を彷彿(ほうふつ)とさせる「シチリアーナ」。くつろいだ哀しみを活写する「パッサカリア」。弦楽の様々な味わいを十二分に聞かせてくれました。
休憩を挟んで後半はパッヘルベルの「カノン」から。ゆったりと水面に波紋を広げ、優しげな揺らぎを響かせました。続くは米国でも第1位を取った「上を向いて歩こう」。身軽なノリでスイングし、代わる代わる入れ替わって、名旋律を映しました。さらに「G線上のアリア」で低く歩み出し、煌めきへと繋ぎました。次は葉加瀬太郎の連ドラ主題歌の「ひまわり」。濃密に筆を使い、平明に仕上げました。打って変わって登場したのは「ラジオ体操 第一」。荘重で艶(なま)めかしく変化させて、笑いを誘いました。ここで「日本の春メドレー」。「うれしいひな祭り」をちょっと悲しみで色付け、「朧月夜」を淡く透明に描いて、「花」を爽やかに塗り込めました。そして「ラストダンスは私に」。濃厚で洒落た気分で、軽々とステップを踏みました。プログラム最後は「星に願いを」。厚く甘く調べを彩り、なめらかな薫りをふんだんに放ちました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールは「情熱大陸」。アツい想いが連綿と綴られ、悲愴な色調を滲ませて、全速力で駆け抜けました。
間近で見る弦楽四重奏が輝きとまろやかさを伝えて、音楽の素晴らしさを提供する今回のコンサートが三条地区でのクラシック音楽の盛り上がりに力を貸すことを祈念して、夜道を家へと急ぎました。

西新潟中央病院ロビーコンサート(第75回)

2016年8月17日(水) 14:30 西新潟中央病院 西新潟中央病院ロビーコンサート(第75回)

クラリネットこわしちゃった/作曲者不詳
ソナタから第1,3楽章/ルーフェブル
ジムノペティ/サティ
トルコ行進曲/モーツァルト
Summer/久石譲
夏の思い出/中田喜直
365日の紙飛行機/角野寿和、青葉紘季

林佳保里(Cl)
小林浩子(Pf)

市役所の食堂で昼食を取って、一旦帰宅し、車で西新潟中央病院へ。開演20分前に到着。
感想は、「優しいクラリネットと明るいピアノを楽しむ」です。
まずは「クラリネットこわしちゃった」が愉快な勢いで、愉(たの)しげに奏でられて、軽快に始まりました。続いてルーフェブルの「ソナタ」。艶のある音色(ねいろ)でゆっくりと歩き出す第1楽章。生きいきと舞い踊る第3楽章。この楽器の特徴を素直に伝えてくれました。次のサティの「ジムノペティ」では、張りのあるピアノが揺蕩(たゆた)い、まろやかにクラリネットが浮かんで、けだるい午後を演出しました。さらに鍵盤の独奏でモーツァルトの「トルコ行進曲」。明るくも悲しげに駆け出し、くるくると彩りを変えて、さらりと着地しました。クラリネットが戻って久石譲の「Summer」。潮風の香りを匂わせ、優しく呟(つぶや)きました。そして定番、中田喜直の「夏の思い出」では落ち着いた口調で太く描き出し、懐かしさを届けてくれました。最後は朝ドラ主題歌の「365日の紙飛行機」。爽やかで艶(つや)やかに歌って、大らかに締めてくれました。
くっきりとした筆致で届けられる今回のロビーコンサートは、入院患者さんに贈られる素敵なプレゼントとして、輝きを届けたことを確認して、優しい気持ちで家路を急ぎました。

第291回ミニコンサート 真夏の和みコンサート

2016年8月17日(水) 12:20 新潟市役所1階市民ロビー 第291回ミニコンサート 真夏の和みコンサート

テルーの唄/宮崎吾郎 詞 谷山浩子 曲
夏の思い出/江間章子 詞 中田喜直 曲
浜辺の歌/林古径 詞 成田為三 曲
少年時代/井上陽水、平井夏美 詞 井上陽水 曲
ハナミズキ/一青窈 詞 マシコタツロウ 曲
アヴェ・マリア/カッチーニ
トルコ行進曲/モーツァルト

こと・うた・ふるーと 和み時間
 奥村京子(箏)
 西谷純代(S)
 金子由香利(Fl)

所用を済まし、4km走ってから、市役所ロビーへ。開演30分前に到着。
感想は、「和(なご)やかなアンサンブルに癒される」です。
まずは「テルーの唄」。くぐもったフルートが先陣を切るとと、穏やかで安心を齎(もたら)すソプラノが歌い出し、堅く透き通った箏が歩を進めて、幕開けを飾りました。続いて「夏の思い出」が涼やかに滑り出し、歌が濃い味で流れを作り、薄く鳴る笛の音(ね)が彩りました。さらに「浜辺の歌」ではしっとりと奏で、爽やかな風を吹かせました。ここからJ-POPのコーナーで「少年時代」。見晴らしの良い回顧が懐かしさを誘い、晩夏の日差しの眩(まぶ)しさを届けてくれました。「ハナミズキ」になると抑えた序盤からじわじわと昇り出し、絡まる息吹を纏(まと)いつつ、山頂を極めました。そして「アヴェ・マリア」。切なさが徐々に迫りきて、ギュッと胸を締め付けました。最後は「トルコ行進曲」。華やかに弾(はじ)け、きりきりと錐揉みを見せて、颯爽と旋回しました。
日本で一つしかない3人のアンサンブルが市民の集う催しで披露され、様々に広がっていく様子がありありと感じられ、豊かな気分で会場を後にしました。