10月のまとめ

10月のまとめです。

行ったコンサート。
2016年10月1日(土) 19:00 スタジオスガマタ ジョン・ダウランドと同時代のヨーロッパの作曲家たち 
2016年10月2日(日) 14:00 吉田東伍記念博物館 サロンコンサートvol.14 コントラバスの愉しみ 
2016年10月7日(金) 11:30 りゅーとぴあコンサートホール りゅーとぴあ・1コイン・コンサート 「色彩豊かな音色“ホルン”」
2016年10月7日(金) 19:00 りゅーとぴあ劇場 第23回 BeSeTo演劇祭 新潟 【日本】Noism0『愛と精霊の家』 
2016年10月8日(土) 19:00 新潟市音楽文化会館練習室13 新潟シューベルティアーデ 第5回歌曲展 ~愛の歌~ 
2016年10月9日(日) 14:00 だいしホール フルート アンサンブルコンサート ア・ラ・カルト 
2016年10月10日(月) 19:00 りゅーとぴあスタジオA 植木和輝 19世紀ギターリサイタル 
2016年10月13日(木) 19:00 りゅーとぴあスタジオA 薫風之音の和楽祭り 3DAYSコンサート 女祭り 
2016年10月14日(金) 19:00 りゅーとぴあスタジオA 薫風の音の和楽祭り 3DAYSコンサート 男祭り 
2016年10月15日(土) 18:00 だいしホール 田中弦楽アンサンブル第22回演奏会 
2016年10月16日(日) 13:00 りゅーとぴあコンサートホールホワイエ 東響ロビーコンサート 
2016年10月16日(日) 14:00 だいしホール 新潟大学トロンボーンクラブ第25回定期演奏会 
2016年10月16日(日) 17:00 りゅーとぴあコンサートホール 東京交響楽団第98回新潟定期演奏会 
2016年10月16日(日) 19:30 りゅーとぴあスタジオA 秋の宵●満月コンサート ソプラノ柳本幸子 懐かしき日本歌曲の夕べ 
2016年10月18日(火) 19:00 りゅーとぴあスタジオA 加藤礼子ヴァイオリンリサイタル Vol.2 フランス 
2016年10月19日(水) 12:20 新潟市役所1階市民ロビー 第293回ミニコンサート 若手デュオによる中秋のコンサート 
2016年10月19日(水) 14:30 西新潟中央病院 西新潟中央病院ロビーコンサート(第77回) 
2016年10月20日(木) 19:00 りゅーとぴあスタジオA Alla La Fantasy Ca ~4人のPlayers&2人のPerformerが織りなす摩訶不思議な世界~ 
2016年10月21日(金) 19:00 りゅーとぴあスタジオA トリオ・ペンナ第5回演奏会 
2016年10月22日(土) 11:30 ヤマハミュージック新潟店7階スペースY特設会場 弦楽器フェア ミニコンサート 
2016年10月22日(土) 14:00 だいしホール 鍵冨弦太郎&戸原直 ヴァイオリンコンサート 
2016年10月26日(水) 19:00 りゅーとぴあスタジオA レ・ヴァン・フランセ
2016年10月28日(金) 19:00 だいしホール 林峰男 リサイタル 魅惑のチェロ
2016年10月29日(土) 10:45 新潟大学旭町キャンパス大講義室 新潟大学管弦楽団 1回生オーケストラ演奏会
2016年10月29日(土) 14:00 だいしホール Heptachord ~音楽科8期生コンサート~
2016年10月29日(土) 17:30 クロスパルにいがた 5F 交流ホール フレーテン・シュピーレル古楽研究会 第27回発表会
26件でした。1月から通算182件でした。

行きたかったコンサート。
2016年10月1日(土) 14:00 だいしホール 阿吽旅人(バリトン)&栄長敬子(ピアノ) 歌曲リサイタル
2016年10月1日(土) 14:00 西新潟市民会館 多目的ホール 山宮るり子 魅惑のハープ ~故郷を彩る優美なひととき~
2016年10月1日(土) 18:45 三条市中央公民館 水谷川優子 チェロリサイタル ショパンとチェロ ~パリの菫~
2016年10月2日(日) 13:30 新潟市音楽文化会館 カワイ音楽教室講師がおくる Autumn Cncert 午後公演 Heartfull Music
2016年10月2日(日) 14:00 諸橋轍次記念館 ミーネケ・ファン・デル・フェルデン&芥川直子デュオコンサート
2016年10月3日(月) 19:00 五泉市さくらんど会館 新垣 隆 ベーゼンドルファー・ピアノリサイタル 作曲家 新垣隆が誕生するまで
2016年10月8日(土) 18:00 ホテル イタリア軒 サンマルコイタリア中部地震復興支援チャリティコンサート
2016年10月8日(土) 18:30 蕗谷虹児記念館 蕗谷虹児記念館で名手たちの古楽器演奏を楽しむ
2016年10月9日(日) 16:00 カトリック高田教会 NTコネクション 越中越後古楽ノ盟第四回公演 一心不乱す
2016年10月10日(月) 10:30 りゅーとぴあスタジオA 新潟チェロアンサンブル  チェロフェスタ
2016年10月10日(月) 13:30 西新潟市民会館 ソプラノ歌手 柳本幸子リサイタル 秋を歌おう!
2016年10月10日(月) 14:00 だいしホール レオナルト・エルシェンブロイヒ チェロリサイタル
2016年10月15日(土) 14:30 新潟市音楽文化会館 洋楽の夕べ ジョイントリサイタル
2016年10月15日(土) 16:00 朝日酒造エントランスホール SanDoコンサート ブラームスの歌曲
2016年10月16日(日) 14:00 カーブドッチホール Pastoral Concert ~日曜のひとときを素敵に~
2016年10月16日(日) 14:00 新発田市宮村邸 秋の筝コンサート 和の調べ ~筝の音を新発田旧家で・・・
2016年10月16日(日) 14:00 長岡リリックホールコンサートホール 長岡市民合唱団第29回定期演奏会  ロッシーニ:スターバトマーテル 
2016年10月16日(日) 14:00 上越文化会館中ホール 中森千春&本間優 おしゃべりコンサート
2016年10月16日(日) 14:00 りゅーとぴあスタジオA 大滝 俊 ピアノソロコンサート2016 
2016年10月18日(火) 19:00 新潟市江南区文化会館・音楽演劇ホール・ステージ この世は舞台 ~ステージで聴く古楽~ 第3回「人生」
2016年10月20日(木) 18:30 新潟市音楽文化会館 ガリーナ・チェスチャコヴァ ピアノリサイタル
2016年10月21日(金) 19:00 りゅーとぴあコンサートホール ムノツィル・ブラス新潟公演
2016年10月21日(金) 19:00 長岡リリックホールコンサートホール 東京フィルハーモニー交響楽団長岡特別演奏会
2016年10月22日(土) 12:30 朝日酒造エントランスホール 第5回長岡リコーダーフェスティバル 第1部 リコーダーアンサンブルの愉しみ
2016年10月22日(土) 14:50 朝日酒造エントランスホール 第5回長岡リコーダーフェスティバル 第2部 本村睦幸&山本徹
2016年10月23日(日) 14:00 西コミュニティセンター 柳本幸子 ソプラノ演奏会
2016年10月23日(日) 14:00 スタジオスガマタ ヴァイオリン&ピアノコンサート ロシアより 特別編
2016年10月23日(日) 14:00 カトリック高田教会 瑠璃の会 パイプオルガン チャリティーコンサート
2016年10月29日(土) 14:00 新潟市江南区文化会館音楽演劇ホール 2台ピアノと2人の打楽器奏者による アメリカン・クラシック
2016年10月29日(土) 19:00 コンチェルト コンチェルト・インストアライブ 植木和輝 19世紀ギター
2016年10月30日(日) 12:30 だいしホール ゴーシュの会 チェロ演奏会
2016年10月30日(日) 14:00 新潟市北区文化会館 北区市民オペラ 「売られた花嫁」
2016年10月30日(日) 14:00 りゅーとぴあスタジオA BASS GARDEN 第9回演奏会
2016年10月30日(日) 14:00 スタジオスガマタ フルートデュオコンサート 昼公演
2016年10月30日(日) 17:00 スタジオスガマタ フルートデュオコンサート 夜公演
37件でした。11月も頑張ります。
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フレーテン・シュピーレル古楽研究会 第27回発表会

2016年10月29日(土) 17:30 クロスパルにいがた 5F 交流ホール フレーテン・シュピーレル古楽研究会 第27回発表会

~独奏・デュエット~
ソナタ g-mollより/Croft(クロフト)
 Grave,Allegro
  西川正子 長谷川雪(Rec)
ソナタ C-dur op.5 No.9(全曲)/Corelli(コレッリ)
 Preludio,Giga,Adagio,Tempo di Gavotta
  今井正子(Rec) 笠原恒則(Cemb)
"笛の楽園"より/van Eyck(フォン・エイク)
 ダフネのテーマによる変奏曲
  塙丈昌(Rec) 
ソナタ C-dur op.5 No.9より/Corelli(コレッリ)
 Preludio,Giga
  村川比奈子(Rec) 笠原恒則(Cemb)
メソッドソナタ C-durより/Telemann(テレマン)
 Andante,Allegro
  長谷川雪(Rec) 笠原恒則(Cemb)
ソナタ G-dur op.5 No.11より/Corelli(コレッリ)
 Preludio,Adagio
メソッドソナタ E-durより/Telemann(テレマン)
 Andante,Allegro
  嶋見靖之(Rec) 宮野美江子(Cemb)
メソッドソナタ g-moll(全曲)/Telemann(テレマン)
 Adagio,Vivace,Grave,Allegro
  小池純夫(Rec) 宮野美江子(Cemb)
ソナタ h-moll(全曲)/Handel(ヘンデル)
 Largo,Vivace,Presto,Adagio,Alla Breve,Andante,A Tempo di Minuet
  皆川要(Rec) 笠原恒則(Cemb)
~コンソート~
"テレプシコーレ"より/Preaetiruys(プレトリウス)
 L'Espagnolette,Brasle simple,Bransle de la Royme Volte
  村川比奈子 塙丈昌 嶋見靖之(Rec)
Ave Verum Corps/Byrd(バード)
"テレプシコーレ"よりVolte/Preaetiruys(プレトリウス)
 皆川要 今井正子 笠井良子 長谷川雪(Rec) 
"Scrapbook of Party Pieces"/Meech(ミーチ)
1.Pastiche 3.Rippling 4.Marionettes 7.The Queen's Change
 小池純夫 西川正子 長谷川雪(Rec) 
 +片岡先生 お話しと演奏+
無伴奏フルートソナタ a-moll/C.P.E バッハ
 Poco adagio allegro allegro

今井正子 笠井良子 小池純夫 西川正子 嶋見靖之 長谷川雪 塙丈昌 皆川要 村川比奈子(Rec)
賛助出演
笠原恒則、宮野美江子(Cemb)

一旦帰宅し、一部ブログを書いてから、クロスパルにいがたへ。開演15分前に到着。
感想は、「バロックの発表会で原点を見つめ直す」です。
まずはクロフトから。鄙びた二重奏が寄り添い、絡み合って、ゆるりと、そして急ぎ足で届けられました。続いてコレッリの「ソナタ」全曲。晴れやかな悲しみを表すと、曲がりくねった道を行き、影を負って延ばし、軽やかに弾みました。次はフォン・エイクの「ダフネのテーマによる変奏曲」。すっきりと高く抜けるように吹き抜け、サクサクと進みました。4人目はコレッリの抜粋。ゆったりと暖かい息吹で伝えると、テンポよく山を登りました。さらにテレマンの「メソッドソナタ」では、内に息を満たして歌い、縦横の糸を編み上げて、和みながらも快活に仕上げました。そしてコレッリのG-durを優しく奏で、中空を舞って、大らかに羽搏(はばた)き、穏やかに着地しました。前半最後はテレマンのE-dur。からりとした大気の中を自由に散歩し、調子よく歩みました。
休憩を挟んで後半は、メソッドソナタ全曲。落ち着いて進み、翳を纏(まと)って気泡を放ち、物静かに移動して、勇ましく戦いました。独奏最後はヘンデル。霞(かすみ)の中を這い、切なく急ぎ、駆け足で刻み、大げさに語り、単色に塗り込め、柔らかく書き上げて、温和に繋ぎました。ここからは合奏の時間。まずは"テレプシコーレ"より4曲。柔らかに陰を差し、可愛く囀り、楽しく吹き交わして、快活に弾(はじ)けました。続いてバードとプレトリウス。温かく重ね、鋭い鳴き声で叫び、入り組んだ道を辿りました。コンソート最後はミーチ。響きを重ね、焦るように小走りし、愉快に笑い、快調に階段を登って、時を刻みました。
ここでこの団体の指導者によるお話しと演奏。"奏でること"と"語ること"について説明があり、その例としてC.P.E バッハの「無伴奏フルートソナタ」が取り上げられました。理路整然と迷路をすり抜けるように奏され、細かく表情を付けて、朴訥として急ぎ、横笛の秘儀を縦笛で再現しました。
日頃の鍛錬の成果を披露するこの発表会は、音楽を演奏することの意義を再認識させ、もう一度原点を見返す貴重な機会になったことを確認して、会場を後にしました。

Heptachord ~音楽科8期生コンサート~

2016年10月29日(土) 14:00 だいしホール Heptachord ~音楽科8期生コンサート~

第1部
ソナチネ/ラヴェル
喜びの島/ドビュッシー
  中川万里歌(Pf)
七つの子/野口雨情 詞 本居長世 曲
里の秋/斎藤信夫 詞 海沼貫 曲
からたちの花/北原白秋 詞 山田耕筰 曲
ほしとたんぽぽ/金子みすゞ 詞 中田喜直 曲
  熊谷真梨子(S) 大野貴史(Pf)
巡礼の年 2年補遺 《ヴェネツィアとナポリ》より/リスト
 Ⅱ:カンツォーネ
 Ⅲ:タランテラ
  吉井愛貴(Pf)
第2部
仔犬のワルツ/ショパン
ノクターン op.9-2/ 〃
リゴレット・パラフレーズ/リスト
  大野貴史(Pf)
歌劇「シャモニーのリンダ」より「この心の光」/ドニゼッティ
  熊谷真梨子(S) 吉井愛貴(Pf)
連作交響詩「我が祖国」より/スメタナ
 Ⅱ:ヴルタヴァ(モルダウ)
  中川万里歌 吉井愛貴(Pf)

一旦帰宅し、ブログを上げ、昼食を取り、だいしホールへ。開演30分前に到着。
感想は、「誠実な音作りをじっくりと聞き入る」です。
まずはピアノ独奏でラヴェルのソナチネ。真夏の通り雨が行き過ぎ、程よい硬さで歩き出す「中庸に」。落ち着いて濡れそぼる「メヌエットの動きで」。水面を掻き乱し、大きく、時に小さく波立てる「活きいきと」。端正な面持ちで仕上げられました。続いてドビュッシーの「喜びの島」。小雪が舞い散り、澄み渡った霧の中を繊細に刻み、揺れ動く波動を見せて、透明な彩りで描き上げました。次はソプラノの登場。最初は童謡「七つの子」。横に広がり、暖かさを伴って、静々と歩みました。2番目は「里の秋」。彩りを添え、張りのある声音(こわね)で穏やかに届けました。さらに「からたちの花」では、艶のある調子で抒情を際立たせ、「ほしとたんぽぽ」で大人の風情で低く抑えて、物語を伝えました。前半最後はピアノでのリスト。「巡礼の年」から選ばれたのは「カンツォーネ」と「タランテラ」。前者をはっきりと泡立たせ、区切りを付けて速足で打ち付け、後者は流れるように奏でて、氷の欠片(かけら)を飛ばし、勢いを付けて崩落させ、力を込めて突き進みました。
休憩を挟んで後半は、ショパンの「仔犬のワルツ」から。鍵盤の上を軽やかに駆け回り、可愛いげに遊ぶと、「ノクターン」でふんわりと型を作り、リストの「リゴレット・パラフレーズ」になると、華麗に幕を開け、歌心を聞かせ、キラキラと飾って、絢爛を競いました。続いてオペラのアリアが1曲。ドニゼッティの「この心の光」が伸びやかに響き、弾んで駆け出し、細い布を棚引かせ、頂点に上がって、見事に着地しました。プログラム最後はスメタナの「ヴルタヴァ」。か細く揺れ、流れを集めて、濁流が溢れ出し、切なく極めて、関を切ると、迫りくる秋に木の葉を散らし、透き通る哀しみを絞り出して、奔流が揺らぎ、穏やかに収まって、2発の号砲で締めました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールは六手連弾で「星条旗よ永遠なれ」。賑やかに湧きたてて、にぎにぎしく終演となりました。
高校の同期が手を取り合って行うこの演奏会は、暖かくも真剣に取り組まれ、丁寧にしっかりと練り上げられて、堅実さと懸命さを伝えるもので、今後のさらなる健闘を期待して、会場を後にしました。

新潟大学管弦楽団 1回生オーケストラ演奏会

2016年10月29日(土) 10:45 新潟大学旭町キャンパス大講義室 新潟大学管弦楽団 1回生オーケストラ演奏会

ティコティコ/アブロウ
  木管五重奏
交響曲第7番 ロ短調 「未完成」/シューベルト
 第1楽章 Allegro moderato
  新潟大学管弦楽団 1回生オーケストラ
  長南侑吾(指揮)

朝食を取り、少し休憩してから、新潟大学旭町キャンパスへ。開演15分前に到着。
感想は、「人生の初舞台を踏むオーケストラに胸がアツくなる」です。
まずは木管五重奏で「ティコティコ」。陽気に弾み、互いに絡み合いながら、楽しげに吹き交わして、それぞれに音色(ねいろ)を届けました。続いて本日のメイン・プログラム、シューベルトの「未完成」第1楽章。重心を低くしてどっしり動き出し、忍び足で前へ進み、旋律の舟を漕ぎ出しました。徐々に高まって、熱情を叩き付け、浪漫を伴って豊かに歌い、想いを解き放ち、切っ先鋭く上段から打ち込んで、曲を閉じました。
会場からは大きな拍手が贈られ、若き奏者たちの3ヵ月の修練の賜物を暖かく讃えました。
新潟大学医歯学祭のイベントの一つとして行われたこのコンサートですが、この1回に掛けた情熱がひしひしと感じられ、出て来る音の一つ一つが丁寧に仕上げられて、今後の新潟大学管弦楽団への期待を一層大きくさせるものであったことに安堵し、会場を後にしました。

林峰男 リサイタル 魅惑のチェロ

2016年10月28日(金) 19:00 だいしホール 林峰男 リサイタル 魅惑のチェロ

二本のチェロのためのソナタ ハ長調 op.24/ボッケリーニ
 Ⅰ アレグロ・モデラート
 Ⅱ ラルゴ
 Ⅲ アレグロ
  第1チェロ 林峰男 第2チェロ 渋谷陽子
無伴奏チェロのための「BUNRAKU」/黛敏郎
二本のチェロのための組曲/ポッパー
 Ⅰ アンダンテ・グラツィオーソ
 Ⅱ ガボット
 Ⅲ スケルツォ
 Ⅳ ラルゴ・エスプレッシーヴォ
 Ⅴ マーチ・フィナーレ
  第1チェロ 林峰男 第2チェロ 渋谷陽子
アダジオとアレグロ 変イ長調 op.70/シューマン
華麗なる序奏とポロネーズ ハ長調 op.3/ショパン
Requiebros~親愛なる言葉~/カサド
ハンガリアン・ラプソディ op.68/ポッパー

林峰男、渋谷陽子(Vc)
山田美子(Pf)

仕事を終えて、一旦自宅へ戻り、歩いてだいしホールへ。開演30分前に到着。
感想は、「コク深いチェロの響きに打たれる」です。
まずはボッケリーニの「二本のチェロのためのソナタ ハ長調」。鮮烈に切り込んで、楽しげに弾み、大きく小さくメリハリをつけて掛け合い、明るさを放つ第1楽章。穏やかでくっきりと奏で、暖かく、きりりと延ばす第2楽章。はっきりと朗(ほが)らかに羽搏(はばた)き、快活に前進する第3楽章。清濁併せのむ大きさを見せつけて、素晴らしい二重奏を聞かせてくれました。続いて独奏での黛敏郎の「無伴奏チェロのための『BUNRAKU』」。拍子木の連打を想起させ、苦(にが)さの感触を描き出し、憐(あわ)みを誘い、撥捌(ばちさば)きを見え隠れさせ、前衛の術(すべ)を用いて、本邦の古来の姿を炙(あぶ)り出しました。前半最後は再びのデュオでポッパーの「二本のチェロのための組曲」。優しさを含み、ほどよく速い足取りで、歯切れよく進むアンダンテ。暗く刻み、晴れやかに伸ばすガヴォット。活力を炸裂させ、巧妙にくねらせるスケルツォ。愁いを謡い、響きの豊穣を伝えるラルゴ。荒ぶる雄叫びを挙げ、高く寄せる波を勢いよく掻き分けて、気持ちよく航海するフィナーレ。2つの楽器が競い合い、寄り添って、見事な輝きを見せてくれました。
休憩を挟んで後半は、シューマンの「アダジオとアレグロ」から。深く濃い弓遣いが甘さを抑えて息長く語るアダジオ。生きいきと遊び、焙煎された喜びを聞かせ、急(せ)き込んで駆け抜けるアレグロ。香り立つ浪漫を届けてくれました。続いてショパンの「華麗なる序奏とポロネーズ」。鋭利でまろやかに歩を進め、快活に想いを紐解(ひもと)いて、大らかに広がりました。次はカサドの「Requiebros~親愛なる言葉~」。水面をかき回し、すいすいと泳いで、心地よく走りました。プログラム最後はポッパーの「ハンガリアン・ラプソディ」。晴れた日の青空を一文字(いちもんじ)に横切る飛行機雲が鮮やかに描かれ、時に悲しげに綴り、急ぎ足で過ぎ去って、頂点を勝ち取りました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールが2曲。ドビュッシーの「月の光」が儚(はかな)げに漂い、サン=サーンスの「白鳥」が胸を締め付けるように供されて、感動のうちに終演となりました。
このような素晴らしいリサイタルがここ新潟で、満員の聴衆に届けられたことは、今後のこの地の音楽界の発展に大きく貢献するであろうことを期待して、悦ばしい気分で会場を後にしました。

レ・ヴァン・フランセ

2016年10月26日(水) 19:00 りゅーとぴあスタジオA レ・ヴァン・フランセ

5つの管楽器のための小室内音楽 作品24-2/ヒンデミット
 第1楽章 ルスティッヒ
 第2楽章 ヴァルツァー
 第3楽章 ルーイッヒ・ウント・アインファッハ
 第4楽章 シュネル・フィアテル、フライ
 第5楽章 ゼーァ・レープハフト
モーツァルトの歌劇「ドン・ジョヴァンニ」のアリア『お手をどうぞ』による変奏曲 WoO 28/ベートーヴェン
五重奏曲 変ホ長調 作品16/ 〃
 第1楽章 グラーヴェ、アンダンテ・マ・ノン・トロッポ
 第2楽章 アンダンテ・カンタービレ
 第3楽章 ロンド、アレグロ・マ・ノン・トロッポ
六重奏曲(レ・ヴァン・フランセのための新作/日本初演)/エルサン
 <サロン・ド・プロヴァンス国際室内楽音楽祭 委嘱作品>
デンマークとロシアの歌による奇想曲 Op.79/サン=サーンス
六重奏曲/プーランク
 第1楽章 アレグロ・ヴィヴァーチェ
 第2楽章 ディヴェルティスマン、アンダンティーノ
 第3楽章 フィナーレ、プレスティッシモ

レ・ヴァン・フランセ
 エマニュエル・パユ(Fl)
 フランソワ・ルルー(Ob)
 ポール・メイエ(Cl)
 ラドヴァン・ヴラトコヴィチ(Hr)
 ジルベール・オダン(Bn)
 エリック・ル・サージュ(Pf)

久々に10km走って、昼食を取り、少し休憩してから、所用を済ませ、早目の夕食をとってから、りゅーとぴあへ。開演40分前に到着。
感想は、「名手の技と歌心に打たれる」です。
まずはヒンデミットの「5つの管楽器のための小室内音楽」。塩辛く飛び跳ね、角ばって動き回る「ルスティッヒ」。惚(とぼ)けるように薄墨を塗る「ヴァルツァー」。曇り空の優しさを伝える「ルーイッヒ・ウント・アインファッハ」。響きの盾をかざし、茶葉の濁りを仄(ほの)かに燻(くゆ)らせる「シュネル・フィアテル、フライ」。盛大にまくし立て、ブイブイ言わせて、高速で刻む「ゼーァ・レープハフト」。ちょっと苦(にが)くて、少しおどけた独逸の味わいをさらりと届けてくれました。続いてオーボエ、クラリネット、バソンのトリオでベートヴェンの「ドン・ジョヴァンニ」のアリア『お手をどうぞ』による変奏曲。ゆったりと柔らかく歌う旋律に訥々(とつとつ)と応える伴奏から始まり、細やかに細工を施した歌に籠(こも)り気味の速足で付き添い、沢山の飾り付けで盛った息吹を華麗に見せびらかすと、それぞれの音色(ねいろ)で交わし合い、大らかに振舞って、見事な変奏を決めました。前半最後はピアノ、オーボエ、クラリネット、バソン、ホルンで同じ作曲家の「五重奏曲」。生真面目な面影を彷彿(ほうふつ)とさせる序盤から、端正で規律を重んじた風貌で演じる第1楽章。清らかで悠然と立ち回る第2楽章。軽々と弾(はず)み、それでもなお姿勢を崩さず、明るく輝いて、韻律を構成する第3楽章。活気に満ちた勢いと共に、整然とした面持ちで仕上げました。
休憩を挟んで後半は、この6人のために作られたエルサンの「六重奏曲」。物悲しい調べが奏でられ、背景から湧き出る雲海が包み込み、モダンな刺激を挟んで、茫洋と揺蕩(たゆた)い、穏やかに収まりました。続いてフルート、オーボエ、クラリネット、ピアノでサン=サーンスの「デンマークとロシアの歌による奇想曲 Op.79」。にぎにぎしく共鳴し、儚(はかな)げな香りを巻き散らし、美しく歌い、様々に変化し、悠々と演じ、鳴き声を交わして、熱風を吹かせました。プログラム最後はプーランクの「六重奏曲」。めくるめくように駆け出し、忙(いそが)しげに騒ぎ立て、時に小声で囁(ささや)くアレグロ・ヴィヴァーチェ。不思議な感触で揺蕩(たゆた)うディヴェルティスマン。けたたましく泣き叫び、急ぎ足で駆け抜け、段々と落ち着くフィナーレ。舞台上でこそ生きいきと映(は)える作品の本質を描き出しました。
会場からはスタンディングオベーションを含む大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールはテュイレ作曲の「六重奏曲」から「ガボット」。ちょっと小粋で親しみやすい曲調で届けられ、アツい気分での終演となりました。
「左手に技、右手に情熱、そして胸の奥に音楽の魂を」を体現する6人の演奏に引き込まれ、時に我を忘れて聞き込んでしまう素晴らしいステージを体験して、晴れ晴れとした気分で会場を後にしました。

鍵冨弦太郎&戸原直 ヴァイオリンコンサート

2016年10月22日(土) 14:00 だいしホール 鍵冨弦太郎&戸原直 ヴァイオリンコンサート

2つのヴァイオリンのための二重奏曲 Op.23より第5番 ハ長調/プレイエル
 Ⅰ.アレグロ
 Ⅱ.ロンド:アレグロ・ノン・トロッポ
揺れる鏡の夜明け/武満徹
 Ⅰ.秋
 Ⅱ.過ぎてゆく鳥
 Ⅲ.影の中で
 Ⅳ.揺れる鏡
二つのヴァイオリンとピアノの為の五つの小品/ショスタコーヴィチ
 Ⅰ.プレリュード
 Ⅱ.ガボット
 Ⅲ.エレジー
 Ⅳ.ワルツ
 Ⅴ.ポルカ
二つのヴァイオリンとピアノの為の組曲/モシュコフスキー
 第1楽章 アレグロ・エネルジコ
 第2楽章 アレグロ・モデラート
 第3楽章 レント・アッサイ
 第4楽章 モルト・ヴィヴァーチェ
ナヴァラ/サラサーテ

鍵冨弦太郎、戸原直(Vn)
湊元なつみ(Pf)

ヤマハから一旦帰宅し、昼食を取り、だいしホールへ。開演20分前に到着。
感想は、「2つのヴァイオリンとピアノが奏でる様々な音色(ねいろ)を楽しむ」です。
まずはプレイエルの「2つのヴァイオリンのための二重奏曲」。明るく快活に奏でるアレグロ。愁いと朗らかさを対比しながら駆け足で急ぐロンド。快調にスタートを切りました。続いて武満徹の「揺れる鏡の夜明け」。半透明の響きで不規則に揺れる「秋」。か細く鳴き声を挙げ、頻(しき)りに羽ばたき、鋭く飛び廻る「過ぎてゆく鳥」。小振りな流れで霧状に漂う「影の中で」。厚く塗り、角ばって刻む「揺れる鏡」。薄明かりの中に聴衆を導きました。ピアノが加わって演奏されたのはショスタコーヴィチの「二つのヴァイオリンとピアノの為の五つの小品」。ゆったりと淡い哀しみを伝える「プレリュード」。楽しげに歩む「ガボット」。美しく長く伸ばす「エレジー」。憂愁の調べで踊る「ワルツ」。おどけるように足取りを進める「ポルカ」。作曲家の親しみやすい一面を紹介してくれました。
休憩を挟んで後半は、モシュコフスキーの「二つのヴァイオリンとピアノの為の組曲」。こってりと練り込み、さっぱりと仕上げる第1楽章。柔らかに光を放つ第2楽章。寂しげに季節を映す第3楽章。勢いよく飛び跳ね、まろやかに包む第4楽章。中性的で上品な個性を伝えました。プログラム最後はサラサーテの「ナヴァラ」。生きいきと輝き、地中海の風を吹かせて、颯爽と駆け抜けました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールが2曲。ヴァイオリン2挺でシュポアの曲を奏で、ピアノが加わって哀愁の旋律を届けて、にぎにぎしく終演となりました。
地元出身で全国的活躍を行う演奏家がこうやって新潟でコンサートをして頂けることは大変嬉しいことであり、今後もまた演奏会を開催してくれることを期待して、会場を後にしました。

弦楽器フェア ミニコンサート

2016年10月22日(土) 11:30 ヤマハミュージック新潟店7階スペースY特設会場 弦楽器フェア ミニコンサート

彼方の光/村松崇継
見上げてごらん夜の星を/いずみたく
黄昏のワルツ/加古隆
インプロビゼーション(即興)
ヴァイオリン引き比べ
私を泣かせてください/ヘンデル
歌劇「カヴァレリアルスティカーナ」間奏曲/マスカーニ

井口歩(Vn)
西村優輝(Vc)

ゆっくりと休日の午前中を過ごし、徒歩でヤマハ新潟店へ。開演30分前に到着。
感想は、「気軽で楽しい弦楽器の彩りを楽しむ」です。
まずはNHKドラマ「氷壁」のテーマ曲「彼方の光」から。夜明けの光が耀きを増して差し込むように奏でられ、優しく穏やかに開幕を飾りました。続いて「見上げてごらん夜の星を」。電子音が作り出す軽快な伴奏に乗って、弾むように届けられました。ここからは各楽器の紹介を兼ねてソロでの演奏。チェロは演奏者の感性が盛られた即興が披露され、弾(はじ)けるように弦を鳴らし、練り込むように弓を使って、楽器の特性をアピールしました。続いてヴァイオリンは"どちらがお高い楽器かな?"を試す聞き比べ。同じ旋律を2台で弾(ひ)いて、7桁のものと普及品の違いを聞かせてくれました。デュオに戻ってヘンデルの「私を泣かせてください」。落ち着いた速さで、癒すように謡い、歌劇の詠唱を届けてくれました。プログラム最後はマスカーニの「『カヴァレリアルスティカーナ』間奏曲」。爽やかな甘さで聴衆の心を洗い流し、大らかに歌い上げました。
客席からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールは大島ミチルの「風笛」。懐かしさを響かせ、遥かな想いを伝えて、にぎにぎしく終演となりました。
弦楽器フェアの一環として行われた今回のコンサートは、楽器に親しみを持ち、演奏への扉を開けてくれる貴重な機会となり、新潟の音楽の発展の一助となることを確信して帰路に付きました。

トリオ・ペンナ第5回演奏会

2016年10月21日(金) 19:00 りゅーとぴあスタジオA トリオ・ペンナ第5回演奏会

ソナタ第1番(2つの高音楽器と通奏低音のための)/カステッロ
トリオソナタ 第1番 ト長調/ロカテッリ
 Andante~Largo andante~Allegro~Vivace
アリア イ短調 BuxWV 249(チェンバロのための)/ブクステフーデ
トリオソナタ 第6番 ニ短調 op.1-6 BuxWV257/ 〃
 Grave~Allegro~Con discretione~(Presto)~Adagio~(Presto)~Adajo~Vivace~(Presto)~Adagio~Poco presto~Poco~Adagio~Presto~Lento
組曲 第5番 ホ短調/マレ
 Prelude~Fantaise~Gavotte~Rondeau~Sarabande~Menuet~Caprice~Passacalile
2つのヴァイオリンのためのソナタ ロ短調 op.12-1/ルクレール
 Allegro ma poco~Andante~Allegro assai
シャコンヌ ト短調/ 〃

廣川抄子(Vn)
佐々木友子(Vn,Va)
笠原恒則(Cemb)

仕事を終えて、りゅーとぴあへ。開演40分前に到着。
感想は、「2つのヴァイオリンとチェンバロが織りなす万華鏡に見とれる」です。まずはカステッロのソナタ第1番。すっきとした表情で明るく戯れて、遅く速く輝きを放ちました。続いてロカテッリの「トリオソナタ」。滑らかに語り、晴れやかに歩むアンダンテ。ゆったりと重なり合うラルゴ。穏やかに競い合い、動きが調和するアレグロ。お揃いで走り出し、時に袂を分かち、影を呼んで、再び駆け出すヴィヴァーチェ。作品を丁寧に編み上げました。次はチェンバロの独奏でブクステフーデの「アリア」。氷菓子の食感で足取りを進め、欠片(かけら)を舞い散らせて、散文を綴りました。前半最後は同じ作曲家の「トリオソナタ」。幅を広げて響かせ、小刻みに飾り、羽音と共に近寄り、寄り添い、また離れて、宙(ちゅう)を舞い、層を成してダブり、階段を登って、たおやかに収まりました。
休憩を挟んで後半は、マレの「組曲」。涼やかに涙するプレリュード。、悲しげに知らせるファンタジー。楽しげに飛び跳ねるガヴォット。掛け合いながら滑走するロンド。さりげなく歌うサラバンド。反り返って踊るメヌエット。うつ伏せで惑(まど)わせるカプリース。美しく泣き出すパッサカリア。典雅で華やかなひとときを作り出しました。チェンバロが去って、ルクレールの「2つのヴァイオリンのためのソナタ」。精妙にうねり、輝きを放ち、高鳴りを低く支えて、すっきりと仕上げました。プログラム最後は3人での「シャコンヌ」。2つの音色(ねいろ)が溶け合い、哀しみを表し、ふと思いったって走り出し、頂(いただき)へと大いなる歩みを進めました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールは同じルクレールの「タンブーラン」。賑やかに弾んで、にぎにぎしく終演となりました。
5回目を数えるこのシリーズは、トリオソナタの楽しみを伝え、未知の曲達との出会いをプロデュースしてくれる貴重なもので、今後も長く継続されるよう願って、家路を急ぎました。

Alla La Fantasy Ca ~4人のPlayers&2人のPerformerが織りなす摩訶不思議な世界~

2016年10月20日(木) 19:00 りゅーとぴあスタジオA Alla La Fantasy Ca ~4人のPlayers&2人のPerformerが織りなす摩訶不思議な世界~

Ⅰ部 Mazi ca!? Gachi Da!!
無伴奏フルートの為のタンゴ的エチュード/ピアソラ
 第4番(レント~メディタティーヴォ)
 第3番(モルト・マルカート・エ・エネルジーコ)
マリンバのための現代組曲
「世の終わりの四重奏曲」より 鳥たちの深淵/メシアン
自由人たち~FLOW/川崎祥子
Ⅱ部 De Brazil ca!? CatzK-ca!?
バーバリアン
コパカバーナ
月の砂漠
キャラバン
スペイン
Simple Ripple
ブラジル
ジョイフル ジョイフル

伊奈るり子(Cl) 市橋靖子(Fl) 川崎祥子(Pf) 本間美恵子(Marmb,Per)
中野綾子 加藤千明(パフォーマー)

仕事を終えて、りゅーとぴあへ。開演40分前に到着。
感想は、「瞑想的な前半、元気のよい後半のギャップにシビれる」です。
Ⅰ部は「Mazi ca!? Gachi Da!!」と題され、途中の拍手無しで途切れずに行われる演奏とパフォーマンス。客電が消え、フルートと仮面をつけたパフォーマーが登場し、舞台が明るくなってスタート。温かい笛の音(ね)が歩むように奏でられると、ゆったりとした動きで、ストップモーションをリアルに表し、速いパッセージになると、跳躍し、回転して、音を視覚化し、楽しませてくれました。続いてマリンバの出番。絡み合い、交わし合って、場面を更新すると、次はクラリネット。静寂を丁寧に切り裂き、スローモーションで時間を引き延ばしました。最後はピアノ。澄み渡った水が溢れ出て、パフォーマンスを彩り、穏やかに収まりました。
休憩を挟んで後半は、活力に満ちた「De Brazil ca!? CatzK-ca!?」。前半とは打って変わって、カルテットでトークを入れながらの演奏&パフォーマンス。「バーバリアン」を勢いよくノリノリで飛ばすと、「コパカバーナ」では朗読で始まり、小粋に盛り上げて、跳ねまわり、「月の砂漠」でしっとりと「舟唄」まで交えて酔わせると、「キャラバン」でラテンの華やかさで沸かせ、「スペイン」で火花を散らせて、やり合いました。ここでフルート、ピアノ、パーカッションでオリジナルの「Simple Ripple」。透き通った響きが幾重にも拡散し、瑞々しく広がって、優しい気分へと導きました。クラリネットが戻っての「ブラジル」。思う存分はしゃいで駆け回り、気分を上気させました。プログラム最後は「ジョイフル ジョイフル」。クラリネットが、ここでまさかのヴォーカルに転じて、一節(ひとふし)感情を込めて歌うと、楽しげに合わせて、気持ちよく締めてくれました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールは2020年に向けて「TOKIO」。バリバリに輝かせ、にぎにぎしく終演となりました。
神秘的で、深みを湛えるⅠ部、一転持ち前の明るさで切り盛りするⅡ部。まったく違った魅力を届けて、芸風の広さを見せてくれたこの公演は、長く語り継がれる伝説になるだろうことを予感して、会場を後にしました。