NIDF2017 – 『Mosaic』 『Bolero』 大邱市立舞踊団

2017年9月29日(金) 19:00 新潟市民芸術文化会館劇場 NIDF2017 – 『Mosaic』 『Bolero』 大邱市立舞踊団

Mosaic
 1.Flower (初演/premier:2012 Kicked tiger's nose)
 2.Touch+Deccalcomanie(初演/premier:2015 I saw the elephant(part1))
 3.handel 2/4 (初演/premier:2010 Mystic paradise)
 4.Gal mu ri (初演/premier:2006 AH Q)
 5.Cone (初演/premier:2015 AH Q)
 6.Chagall (初演/premier:2015 I saw the elephant(part1))
 7.Balustrade (初演/premier:2008 Horn)
Bolero
 - Sorrow of paring (初演/premier:2016)

大邱市立舞踊団
ホン・スンヨプ(振付)

仕事を終え、りゅーとぴあへ。開演40分前に到着。
感想は、「鮮やかで、すっきりとした舞踊に心躍る体験を頂く」です。
前半は『Mosaic』。仏像が命を得て動き出し、蓮(はす)が咲き誇って、涼やかに群舞する「Flower」。男女2列で女達が軽く触れると、男達が崩れ去り、しかし次々に再生し、やがて団子状に絡み合う「Touch+Deccalcomanie」。優雅な調べに乗って舞い踊る「handel 2/4」。想い通り動かない操り人形が、やがて使い手の思いに反して、自ら踊り出す「Gal mu ri」。長い嘴(くちばし)を持つ鴉(からす)が餌を食(は)み、乱舞する「Cone」。立ち込める霧の中から、バレエの踊り子が絵から抜け出し、黒子に支えられて、仮初(かりそ)めの夢を見る「Chagall」。舞台最前列に一列に腰掛けて、上半身のみでリズミカルに手振りし、舞踊の花を咲かせる「Balustrade」。過去の作品からの抜粋を、一幕の組曲に仕立てて、見る者を魅了しました。
後半は『Bolero』。凍結された二人が、斧(おの)で切り株を割るのを合図に、息を吹き返し、自身の影法師に助けられ、その動きを活性化させ、同期し、ズレ乍ら、細胞を分割し、独立し、お互いに影響を与え乍ら、頂点へ駆け上りました。
会場からは大きな拍手が贈られ、前半・後半を踊ったメンバーへのカーテンコールを祝福しました。
半島からの現代舞踊団が、鮮やかな印象とすっきりとした感動を与えてくれたことに感謝して、喜ばしい気分で、家路を急ぎました。
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りゅーとぴあ室内楽シリーズNo.32 ダネル・カルテット

2017年9月28日(木) 19:00 新潟市民芸術文化会館コンサートホール りゅーとぴあ室内楽シリーズNo.32 ダネル・カルテット

弦楽四重奏曲 第7番 ヘ長調 op.59-1「ラズモフスキー第1番」/ベートーヴェン
 第1楽章 Allegro
 第2楽章 Allegretto vivace e sempre scherzand
 第3楽章 Adagio molt maesto attaca
 第4楽章 Theme Russe,Allegro
弦楽四重奏曲 第14番 嬰ハ短調 op.131/ 〃
 第1楽章 Adagio ma non troppo e molt espressivo
 第2楽章 Allegro molt vivace
 第3楽章 Allegro moderato-Adagio
 第4楽章 Andante ma non troppo e molt cantabiile
 第5楽章 Presto
 第6楽章 Adagio quasi un poco andante
 第7楽章 Allegro

ダネル・カルテット
マルク・ダネル、ジル・ミレ(Vn)
ヴラッド・ボグダナス(Va)
ヨヴァン・マルコヴィッチ(Vc)

仕事を終え、余裕を持って、りゅーとぴあへ。開演40分前に到着。
感想は、「落ち着いた上質の味わいのオール・ベートーヴェン・プログラムを堪能する」です。
前半は「弦楽四重奏曲 第7番『ラズモフスキー第1番』」。柔らかく、溌剌としたうねりが春風を運び、切れ味の良い閃光が所々に顕れる第1楽章。軽やかに戯(たわむ)れ、優しく装い、時に力尽くで押し込んで、細やかに飛び跳ねる第2楽章。ゆったりとした足取りで、鮮明に、まろやかに、乾いた悲しみを綴る第3楽章。明るく、惚(とぼ)けた顔つきで踊り、緩急を付けて、駆け抜ける第4楽章。穏やかで、物静かな佇まいを見せつつ、雄弁に響きを届け、存分に魅力を醸し出して、楽聖の傑作を見事に具現化しました。
休憩を挟んで後半は「弦楽四重奏曲 第14番」。ゆっくりと歩み出し、くっきりと深淵を描き、仮初(かりそ)めの楽しさを運び、艶やかな彩りで縁取りました。さらに足取りを速め、賑やかに競い合い、高みへ駆け上がって、次第に安らぎの中へと収まると、一転、険(けわ)しい表情で翳りを刻み、迫りくる困難としっかりと対峙し、激しい真剣勝負を演じて、見事に勝名乗りを上げました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールが2曲。「弦楽四重奏曲 第13番」から2楽章が勢いよく、第5楽章がしめやかに奏でられて、感動の終演となりました。
新装なったりゅーとぴあのステージで、このような素晴らしい弦楽四重奏を聞けたことに感謝して、喜ばしい気分で、家路を急ぎました。

Ikiatari Battari na Live 長月の巻 part Ⅱ

2017年9月27日(水) 13:30 コンチェルト Ikiatari Battari na Live 長月の巻 part Ⅱ

第1部
 Good-bye my love~アドロ
 蛍/桑田佳祐
 ホテル・カルフォルニア/フェルダー
 リヴァーサイド・ホテル~ホテル~リヴァーサイド・ホテル
 ブラック・マジック・ウーマン/グリーン
 イフ~若い広場
第2部
 CAN YOU CELEBRATE?/小室哲哉
 アンド・アイ・ラブ・ハー~ノルウェイの森~イエスタデイ~レット・イット・ビー
 シング・シング・シング/プリマ
 ねえバーディア~SKY
 セプテンバー/ホワイト、マッケイ&ウィリス

川崎祥子(Pf)

りゅーと大橋1周+αで約3km走り、所用を足して、昼食を取り、コンチェルトさんへ。開演10分前に到着。
感想は、「いつもながらの当意即妙な選曲と楽しいライブ感を味わう」です。
まずはリクエストに応えるつもりが、違う曲になった「Good-bye my love」。ゆっくりと憂愁を奏で、そのまま「アドロ」へ。胸に沁みる情感を伝えました。続いてサザンオールスターズの「蛍」。落ち着いた素振りで、希望を映しました。次はイーグルスの「ホテル・カルフォルニア」。仄暗い黎明から、哀愁を照らしました。ホテル繋がりで、井上陽水の「リヴァーサイド・ホテル」と島津ゆたかの「ホテル」のミクスチャー。軽いタッチで夜更けの想い出を聞かせ、濃いめの愁いを綴りました。そして「ブラック・マジック・ウーマン」。ゆるりと歩き出し、ノリ良く加速して、ファンキーに弾(はず)みました。第1部最後はブレッドの「イフ」から、朝ドラ主題歌「若い広場」。優しく柔らかに溶かし、明るく愉しい絆を描きました。
休憩を挟んで第2部は今話題の安室奈美恵の「CAN YOU CELEBRATE?」。甘やかに羽ばたき、ブルージーに揺れました。次に控えしは、ビートルズ・メドレー。秋の切なさを醸し出す「アンド・アイ・ラブ・ハー」。北国の好天を誘(いざな)う「ノルウェイの森」。昔日(せきじつ)の寂寥が胸を締め付ける「イエスタデイ」。淡々と切実な願いを語る「レット・イット・ビー」。永遠の名曲を切々と届けました。続いてベニー・グッドマンの「シング・シング・シング」。軽快に跳ねて、躍り出すリズムを刻みました。ここでNegiccoの曲を2曲繫げて。「ねえバーディア」、そして「SKY」で元気に力強く、生命力を運びました。最後はアース・ウインド・アンド・ファイアーの「セプテンバー」。沸き立つコードの海に旋律を浮かべました。
会場からは大きな拍手が贈られ、楽しいひとときを頂いたことへの謝辞を表しました。
リクエストや自らの選曲した歌たちから、思いもよらぬ展開を見せるこのライブは、新鮮な驚きを届け、さらに快(こころよ)さまで頂けることに喜びを感じて、ウキウキとした気分で帰路に付きました。

東京交響楽団第102回新潟定期演奏会

2017年9月24日(日) 17:00 新潟市民芸術文化会館 コンサートホール 東京交響楽団第102回新潟定期演奏会

交響曲第9番 ホ短調 作品95「新世界より」/ドヴォルザーク
 Ⅰ アダージョ~アレグロ・モルト
 Ⅱ ラルゴ
 Ⅲ スケルツォ:モルト・ヴィヴァーチェ
 Ⅳ アレグロ・コン・フッコ
ラッパ達が鳴り響く/ケルシェック
シンフォニエッタ/ヤナーチェク
 Ⅰ アレグレット~アレグロ・マエストーソ(ファンファーレ)
 Ⅱ アンダンテ~アレグレット(城)
 Ⅲ モデラート(王妃の僧院)
 Ⅳ アレグレット(街頭)
 Ⅴ アンダンテ・コン・モート(市庁舎)

マティアス・ヘフス(Tp)
東京交響楽団
ヘルマン・ボイマー(指揮)

一旦帰宅し、ブログの準備をしてから、りゅーとぴあへ。開演40分前に到着。
感想は、「力強く、雄々しい姿勢に感動し、美しく、快い演奏に聞き惚れる」です。
まずは「新世界より」。穏やかに薄霞が掛かる冒頭の囁きから、力を込め、分厚く筆を使い、押し寄せる荒波に確固として抗(あらが)う第1楽章。落日の陽光を映し、郷愁の調べが深く暗い森に木霊(こだま)し、時折の光を受けるも、翳りを帯びて重い足取りで歩む第2楽章。忙(せわ)しなく駆け出し、長閑(のどか)な風景を描いて、再び走り出す第3楽章。雄叫びを上げ、拳(こぶし)を突き上げて、凱歌を歌い、遥かなる平原へ思いを馳せ、熱く咆哮して、やがて力尽きる第4楽章。緊張と歓喜が交錯し、聴衆を魅了しました。
休憩を挟んで後半は日本初演のケルシェック作曲「ラッパ達が鳴り響く」から。トランペット群がホールを取り囲むように配置され、ソリストが定位置に立って、曲が始まりました。謎めいた霧が沸き上がり、その中を見え隠れする火龍が焔(ほのお)を発し、迎え撃つ軍勢が足並みを揃えて進軍しました。独奏が放つ煌めきが、前後左右に回り込み、螺旋を巻いて、上空へ舞い上がり、光の円環を成すと、生きいきとビートを刻んで舞い踊り、響きを厚く吹き鳴らして、熱狂の坩堝(るつぼ)へと導きました。
見事な演奏をした"ラッパ達"を会場が大きく讃えると、それに応えてホートンの「六重奏曲」から第1楽章がアンコールされました。
舞台設定を修正して、本日の最後はヤナーチェクの「シンフォニエッタ」。金管による別動隊が輝かしく栄光を照らす「ファンファーレ」。塩辛く叫びを上げ、暗闇で、低く太く蠢(うごめ)く「城」。憂鬱そうに蠱惑(こわく)し、切羽詰まった形相で愁いを顕(あらわ)す「王妃の僧院」。乾いた悲しみで足早に駆け出す「街頭」。憂愁の嘆きを綴りながらも、突然の閃光で活力を戻し、高らかに駆け上がり、勝利を謳歌する「市庁舎」。苦みを含んだ妙なる響きを存分に生かし、独特の風合いで翳りある楼閣を築き上げました。
客席からは大きな拍手が贈られ、数ヶ月ぶりに新潟に戻ってきてくれた楽団と、名演に導いてくれた指揮者を称賛しました。
編成上中々聞くことのできない貴重な曲目と、親しみのある名曲、それに日本初演まで聞く事が出来たことに大いに感謝し、それらを素晴らしい演奏で届けていた頂いたことに感動して、喜ばしい気分で、帰路に付きました。

古町街角パフォーマンス2017 やみてっと

2017年9月24日(日) 14:30 古町6番町特設ステージ 古町街角パフォーマンス2017 やみてっと

フォスター・ラプソディー/鈴木英史
ムーンリバー/マンシーニ
キラキラ星による変奏曲 /森田一浩
ホール・ニュー・ワールド/メンケン
メリーウィドウ・セレクション/レハール 鈴木英史編

やみてっと
佐藤優紀 内山千里 木村あやめ 上野めい(Cl)
伊佐瞳(Bcl)

りゅーとぴあを出て、昼食を取り、古町6番町へ。開演15分前に到着。
感想は、「雑踏に負けじと頑張るクラリネット五重奏をエールを送りつつ、楽しく味わう」です。
まずは「フォスター・ラプソディー」から、ゆったりと明るく「「ケンタッキーの我が家」が始まり、弾けるように「草競馬」を奏で、穏やかに「主は冷たい土の中に」を綴り、元気よく「おおスザンナ」で弾(はじ)け、優しく「金髪のジェニー」を決めました。続いて「ムーンリバー」。甘やかな旋律が幾重にも重なって、ゆるやかな波立ちを映しました。次は「キラキラ星による変奏曲」。馴染みある調べが、姿を変え、立ち居振る舞いを異(こと)にして、新たなる装いで飾りました。さらにディズニー映画の「ホール・ニュー・ワールド」。遥かなる彼方への憧れを刻み、柔らかに包んで、ほんわかとした気分を届けました。プログラム最後は「メリーウィドウ・セレクション」。陽気に燥(はしゃ)ぎ、物思いに耽(ふけ)り、活発に動いて、勢いよく駆け出しました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールは「ふるさと」。客席からの歌声も誘(さそ)って、にぎにぎしく終演となりました。
オープンな舞台での演奏ということで、様々な音に囲まれ、若干のやり難(にく)さをものともせず、楽しい音楽を頂いたことに感謝して、家路を急ぎました。

東響ロビーコンサート ~ホルン・セクション~

2017年9月24日(日) 13:00 新潟市民芸術文化会館 コンサートホール・ホワイエ 東響ロビーコンサート ~ホルン・セクション~

狩のランデヴー/ロッシーニ
水上の音楽/ヘンデル
「ヘンゼルとグレーテル」 夕べの祈り/フンパーディンク
ホルンのための6重奏/ケルコリアン
赤いスイートピー/呉田軽穂
まちぶせ/荒井由実
有楽町で逢いましょう/吉田正
いい日旅立ち/谷村新司

上間善之、大野雄太、ジョナサン・ハミル、大和田浩明、阪本正彦、鈴木優、曽根敦子(Hr)

旧小澤邸を出て、下大川前を遡(さかのぼ)り、りゅーとぴあへ。開演20分前に到着。
感想は、「大らかなる角笛の響きを楽しむ」です。
まずはロッシーニの「狩のランデヴー」。ステージに4人、後方の回廊に3人が配置され、響きの円環を形成し、山間(やまあい)の谷間で聴くかのような、黄金色(こがねいろ)の拡がりを届けました。7人が揃って、続いてはヘンデルの「水上の音楽」から。快い波濤(はとう)が次々と押し寄せ、豊かなる喜びを伝えました。次はフンパーディンクの「「ヘンゼルとグレーテル」からの「夕べの祈り」。柔らかで、穏やかな温もりを奏で、輝きの縁取りで飾りました。そしてケルコリアンの「ホルンのための6重奏」。ゆっくりと儀式を祝い、勇ましく急(せき)き込み、絡み合い、競い合いました。
ここからが本日のお楽しみ! 派手な衣装を羽織っての懐かしい「ザ・ベストテン」。最初は「赤いスイートピー」から。柔らかく、切なく青春の香りを運ぶと、続いて「まちぶせ」。甘やかな風を吹かせ、軽やかに弾(はず)みました。さらに「有楽町で逢いましょう」では、深みのある音色(ねいろ)で哀愁を漂わせ、プログラム最後は「いい日旅立ち」。秋の晴れ間の空の高さを伝え、山間(やまあい)の緑に映える古い駅舎を映して、胸に沁みる調べで満たしました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールは「荒野の七人」。雄大で颯爽と仕上げ、にぎにぎしく終演となりました。
普段はなかなか聞けないホルンアンサンブルを、名調子の司会付きで堪能できたことに喜びを感じて、次の会場へと向かいました。

和み時間 結成3周年記念コンサート

2017年9月24日(日) 11:00 旧小澤邸 和み時間 結成3周年記念コンサート

本日のコース
 先付 三周年を寿ぐ和み時間へのお誘い
  花笠音頭/山形県民謡
 お凌ぎ ひとつまみの日本の歌 哀愁風味
  浜辺の歌/林古渓 詞 成田為三 曲
  里の秋/斎藤 信夫 詞 海沼実 曲
  赤とんぼ/三木露風 詞 山田耕筰 曲
 お椀 イタリアの響きに和を合える
  私を泣かせてください/ヘンデル
 向付 大地を打つ雨の刹那と共に
  雨の水前寺/宮田耕八朗
 八寸 父の面影と子の想いに情熱を添えて
  小さな木の実/ビゼー 石川皓也 編
 焼き物 色褪せぬ昭和の名曲で箸休め
  赤いスイートピー/松本隆 詞 呉田軽穂 曲
 炊き合わせ 過ぎ去りし日 夢見たあの夏に想いを馳せて
  少年時代/井上陽水
 ご飯 若さ故の無茶と純真さを炊き込んで
  神田川/喜多條 忠、南こうせつ
 果実 心から笑える日を願いながら
  時代/中島みゆき

奥村京子(箏)
西谷純代(S)
金子由香利(Fl)

ゆっくりとした休日の午前を過ごし、余裕を持って旧小澤邸へ。開演20分前に到着。
感想は、「馴染みある歌達に癒しと安息の時間を頂く」です。
時間になって、箏とフルートが軽快なお囃子を奏でると、後ろから太鼓が鳴って、歌い手が入場。客席を巻き込んだ合いの手と演奏だけでの「花笠音頭」でスタート。続いて唱歌が3曲。柔らかに歌声が流れ、ふくよかに笛の音(ね)が靡(なび)き、低く太く糸が震える「浜辺の歌」。ゆるりと廻る水車の歩みに乗って、懐かしげに綾なす「里の秋」。秋空を愛(め)で、落ち着いた風情で寂しさを綴る「赤とんぼ」。時の流れを遡(さかのぼ)って、良き時代を映しました。ここでクラシックから1曲。ヘンデルの「私を泣かせてください」が、ふんわりと悲しみを醸(かも)し出し、きりりと朱書きして、物語を伝えました。次は箏とフルートで宮田耕八朗作曲の「雨の水前寺」。霧が立ち昇り、叢雲(むらくも)が沸き上がって、入り乱れ、絡み合い、やがて穏やかに収まりました。さらに歌と箏で"みんなのうた"から「小さな木の実」。哀しみに裏打ちされた一途な願いが切々と語られ、胸の奥に潜(ひそ)む感情を揺さぶりました。ここからは昭和歌謡が持ち出され、まずは松田聖子の「赤いスイートピー」。桜色の薄霞(うすがすみ)が舞い、切なく胸を焦がして、優しく思い出を辿(たど)りました。続く井上陽水の「少年時代」では、風色の爽やかさを吹かせ、星屑の煌めきを鏤(ちりば)めて、陽光の眩しさで照らしました。そしてかぐや姫の「神田川」。せせらぎがそよぎ、まろやかに打ち寄せて、愛の翳りを映しました。プログラム最後は、中島みゆきの「時代」。夜明けの薄明りが灯(とも)され、希望の光が輝いて、明日を生きる力を与えました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールは箏をギターに持ち替えて、尾崎豊の「I love you」。透き通る切なさが胸を射抜いて、にぎにぎしく終演となりました。
箏、フルート、歌という編成で、心に沁みる調べを、親密な空間で届けて頂いたことに感謝して、快い気分で次の会場へと向かいました。

西新潟中央病院ロビーコンサート(第86回)

2017年9月20日(水) 14:30 西新潟中央病院 西新潟中央病院ロビーコンサート(第86回)

アヴェマリア/グノー
秋のメドレー
落葉松/小林 秀雄
バースデー/さだまさし
Stand Alone/久石譲

塚原はる美(S)
森田雅代(Pf)

NEXT21より戻り、昼食を取り、少し休憩してから、西新潟中央病院へ。開演15分前に到着。
感想は、「すっきりしたソプラノとそれを支えるピアノに聞き入る」です。
まずはグノーの「アヴェマリア」。打ち寄せるさざなみに乗って、落ち着いた祈りが染み入るように届けられました。続いて「秋のメドレー」。ピアノが奏でる「枯葉」から、「里の秋」、「紅葉」、「野菊」、「村祭り」、「虫のこえ」、間奏に「誰もいない海」が入り、「小さい秋見つけた」、「七つの子」などが、透き通った、真っ直ぐな歌声で聴衆を魅了しました。そして「落葉松(からまつ)」。清く、薄明りを灯して、しんみりと伝えられました。さらにNHKの番組「鶴瓶の家族に乾杯」のテーマ曲「バースデー」が、爽やかで、柔らかなそよ風を吹かせると、最後は「Stand Alone」。遥けき彼方を想い、淡い煌めきを残して、夜明けの陽光を輝かせました。
会場からは大きな拍手が贈られ、花束贈呈が行われ、にぎにぎしく終演となりました。
素敵な歌声とピアノが、入院患者さんたちに贈られたことを確認して、帰りのハンドルを握りました。

第305回 ミニコンサート ● 魅惑的なハワイアンサウンド ● ~ ハワイアンサウンドが奏でる軽音楽の調べ~

2017年9月20日(水) 12:20 NEXT21・1階アトリウム 第305回 ミニコンサート ● 魅惑的なハワイアンサウンド ● ~ ハワイアンサウンドが奏でる軽音楽の調べ~

南国の夜/Lara
アロハウクレレ/大橋節夫
珊瑚礁の彼方/Pitman
おもいで/平尾昌晃
タイニーバブルス/Pober
キャラバン/Ellington
帰れソレントへ/Curtis

クールナイツ&K(クールナイツアンドケイ)
 伊川景(Key,Vo)
 片桐弘(Side.G)
 高岡光男(ukelele,Vo)
 堀道夫(Steel.G)
 吉岡冨三雄(B)

所用を済まし、少し休憩してから、NEXT21へ。開演10分前に到着。
感想は、「懐かしのハワイアンサウンドを秋空の下で楽しむ」です。
最初にプログラムにない挨拶替わりのインストでスタート。それから「南国の夜」へ。熱風を背に、涼やかに愁いを帯びた鉄弦が響き、夏を呼び戻しました。続いて「アロハウクレレ」が甘く刻まれ、軽やかに弾(はず)みました。次は「珊瑚礁の彼方」。ゆったりと揺れ、ひんやりと夜風を運びました。ここで歌謡曲から1曲。「おもいで」が、むせび泣く銀糸に乗って、哀愁を漂わせました。さらに「タイニーバブルス」では、楽しげに腰を振り、軽快に舞い踊りました。そしてジャズの名曲「キャラバン」。忙(せわ)しない鼓動が弾(はじ)け、神秘の調べが、細かく震えて、一気に駆け抜けました。最後はナポリ民謡で「帰れソレントへ」。悲しみに裏打ちされた明るさで、大らかに波打ちました。
会場からは大きな拍手が贈られ、懐かしいサウンドを届けてくれたバンドメンバーを讃えました。
30年ぶりに復活したハワイアンサウンドを聞く貴重な機会を頂いたことに感謝して、会場を後にしました。

日本のこころ 日本のうた

2017年9月19日(火) 14:00 新潟市民芸術文化会館 スタジオA 日本のこころ 日本のうた

山田耕筰
 この道/北原白秋 詞
 秋風の歌/西條八十 詞
 赤とんぼ/三木露風 詞
 からたちの花/北原白秋 詞
 みぞれに寄する愛の歌/大木惇夫 詞
信時潔
 北秋の/清水重道 詞
 占ふと/ 〃
高田三郎
 くちなし/高野喜久雄 詞
多忠亮
 宵待草/竹久夢二 詞
平井康三郎
 ゆりかご/平井康三郎 詞
 びいでびいで/北原白秋 詞
 茉莉花の/勝承夫 詞
 平城山/北見志保子 詞
團伊玖磨
 ひぐらし/北山冬一郎 詞
 子守歌/野上彰 詞
 希望/北原白秋 詞

佐野利津(S)
片桐寿代(Pf)

ちょっと早いお彼岸のお墓参りに行き、10km走って、昼食を取り、りゅーとぴあへ。開演30分前に到着。
感想は、「珠玉の歌とピアノをしっかりと味わう」です。
山田耕筰の曲を集めてのコーナー。まずは「この道」。重々しく鳴る鐘を背に、落ち着いた足取りで、淡々と歩み出しました。続いて「秋風の歌」が、冴え冴えとした息吹で届けられ、花咲くように拡がると、「赤とんぼ」を、艶(つや)やかな、肌理(きめ)細かい風合いで仕上げました。さらに「からたちの花」では、歓びが内側から弾(はじ)け、大きく伸びあがると、「みぞれに寄する愛の歌」を淡く揺らめかせ、濃く張りを持たせて描き出しました。次は信時潔を2曲。涼やかに、明るく伝える「北秋の」。夕べの翳りで彩り、たっぷりと息づく「占ふと」。明暗を対比させて、情景を映しました。そして高田三郎の「くちなし」が、光彩を放ち、あたりを照らすと、前半最後は竹久夢二の詞に多忠亮が曲をつけた「宵待草」。切なさを綴り、強く弱く振り幅を付けて、嫋々(じょうじょう)と奏でました。
休憩を挟んで後半は平井康三郎を取り上げて4曲。「ゆりかご」で春風の中、優しさを運び、「びいでびいで」では、燦燦(さんさん)と光が降り注ぎました。続く「茉莉花の」を輝く喜びで飾り、「平城山」は伽藍に響く悲しみを伝えて、このパートを締めました。
ここでピアノの独奏。「花」「風」と来て、次は「月」と言うことで、ドビュッシーの「月の光」。涼感を伴った煌めきで舞い、花びらを散らせて、輝きを結晶させました。
最後は團伊玖磨で3曲。薄明りの闇を、半透明の灯りで照らす「ひぐらし」。微笑みで愛しさを表し、可愛いい会話で眠りへ誘(さそ)う「子守歌」。心に秘めた想いを解放し、天に向かって駆け上がる「希望」。新(あら)たなるときめきを込めて、抒情を歌いました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールが2曲。石川啄木の詞に越谷達之助が付けた「初恋」がみずみずしく柔らかに。中田喜直の「歌をください」が願いを込めて届けられ、にぎにぎしく終演となりました。
日本歌曲に焦点を合わせ、真摯に取り組まれたこの公演が、人々の胸の中に広がり、心を暖めていくことを確信して、喜ばしい気分で、帰路に付きました。