バイオリン、チェロ、フルート BAR SALON クラッシック live vol.2

2017年11月29日(水) 20:00 BAR SALON バイオリン、チェロ、フルート BAR SALON クラッシック live vol.2

乾杯の歌/ヴェルディ
パヴァーヌ/フォーレ
ロンドントリオ/ハイドン
演奏会用ソナタ/ダマーズ
プレリュード/ショスタコーヴィチ
愛の喜び/マルティーニ

小島健弘(Vn)
アンザワミサキ(Fl)
大石 航(Vc)

ゆっくりとした休日の午前を過ごし、所用を足して、昼食を取り、休憩を取って、散髪をしてから、高速を一路さ三条へ。開演30分前に到着。
感想は、「洒落た作りのバーで上質で、ご機嫌なライブを味わう」です。
まずはヴェルディの「乾杯の歌」で軽やかにスタート。続いてフォーレの「パヴァーヌ」を、温かい愁いの息吹で描き、光る航跡を残して、高く駆け上がりました。前半の最後はハイドンの「ロンドン・トリオ」。甘やかに弾(はず)み、艶やかに描き、ゆっくりと優しく仕上げ、細やかに飛び跳ね、ゆったりとたおやかに歌い、速足で駆け抜け、滑らかに交わし合い,涼やかに吹き渡り、伸びやかに刻んで、愉しげに舞いました。
休憩を挟んで後半はダマーズの「演奏会用ソナタ」。明るく爽やかに奏で、繊細に囀り、時に感情を昂ぶらせ、緩急を入り混ぜて、表情を巧みに変え、一風変わった響きも交(まじ)えて、仏蘭西の粋を伝えました。続いてショスタコーヴィチの「プレリュード」。穏やかな哀しみを薄墨で認(したた)め、柔らかな翳りを映しました。プログラム最後は、マルティーニの「愛の喜び」。まろやかに甘さを包み、揺れながら絡み合って、快い癒しを届けました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールは「情熱大陸」。アツい鼓動と胸に沁みる歌を生きいきと合わせて、にぎにぎしく終演となりました。
小粋な酒場で味わうたっぷりとした弦と爽快な笛の音(ね)を十二分に楽しめたことに感謝して、喜ばしい気分で、帰りのハンドルを握りました。
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相原一智ピアノリサイタル ショパンの協奏曲をめぐる音の旅

2017年11月26日(日) 14:30 新潟市音楽文化会館 相原一智ピアノリサイタル ショパンの協奏曲をめぐる音の旅

◆モーツァルト
 グルックのオペラ《メッカの巡礼》の「われら愚かな民の思うは」による10の変奏曲 ト長調 K.455/モーツァルト
~「山」「夜」「風」「水」~のテーマに照らし合わせた小品の演奏と協奏曲にちなんだトーク
 エチュード集作品25-1(エオリアン・ハープ)/ショパン
  相原一智(Pf)
 エチュード集作品25-3/ 〃
  高橋悠花(Pf)
 エチュード集作品10-1/ 〃
  相原一智(Pf)
 エチュード集作品10-3(別れの曲)/ 〃
  丸山亜希子(Pf)
 エチュード集作品10-4/ 〃
  高橋悠花(Pf)
 エチュード集作品10-5(黒鍵)/ 〃
  相原一智(Pf)
◆リスト編曲歌曲集より
 糸を紡ぐグレートヒェン/シューベルト リスト編
 献呈/シューマン リスト編
  丸山亜希子(Pf)
 エチュード集作品10-11(革命)/ショパン
 エチュード集作品25-5/ 〃
  相原一智(Pf)
◆ショパン
 ピアノ協奏曲第1番ホ短調作品11(ピアノ2台版)
  第1楽章 Allegro maestoso ホ短調 3/4拍子
  第2楽章 Romanzae,Larghtto ホ長調 4/4拍子
  第3楽章 Rondo,Vivace ホ長調 2/4拍子 
   相原一智(Pf)
   梅原圭(Pf オーケストラパート)

ゆっくりとした休日の午前を過ごし、少し雑用をして、昼食をとり、休憩してから、音楽文化会館へ。開演3分前に到着。
感想は、「ショパンを多面的・立体的に捉える企画と真摯な演奏に打たれる」です。
最初はモーツァルトの「グルックのオペラ《メッカの巡礼》の『われら愚かな民の思うは』による10の変奏曲」。明るく歩み出し、速足、駆け足と速度を上げ、軽く飛び跳ねて、勢いを緩め、歌うように奏でて、再び駆け出し、山谷を突き抜けて、快く着地しました。
ここでゲストプレイヤーを迎えて、ショパンのエチュードを弾き分ける趣向。書く奏者に自らが弾く曲から受ける印象を語ってもらい、その後演奏するスタイルで行われました。
まずはエチュード集作品25-1(エオリアン・ハープ)から。湧き出る泉が現れ、せせらぎを綴りました。続いて奏者を交代して作品25-3。じゃぶじゃぶと掻きまわし、水面を波立たせました。さらに奏者が交互に入れ替わり、作品10-1で打ち寄せる潮の満ち引きを描き、作品10-3で甘やかな切なさと薔薇の花びらが舞い散る様を描写し、作品10-4になると忙(せわ)しく急(せ)き込んで、渦を巻き、作品10-5(黒鍵)で光の粒子を弾ませて、転がる様に駆け抜けました。
次は同時代のリストにスポットを当て、ショパンとの違いを示すコーナー。有名な作曲家の歌曲を編曲したものが2曲。シューベルトの「糸を紡ぐグレートヒェン」ではカラカラと回る糸車に乗って、愁いを波立たせ、シューマンの「献呈」を浪漫の薫りで揺らして、青春の輝きを映しました。
前半最後は再びエチュード集で締め。作品10-12(革命)を、思いつめたようにかき鳴らし、作品25-5では、酸味の聞いた葡萄色でお道化る様に演じました。
休憩を挟んで後半は本日のメイン、「ピアノ協奏曲第1番ホ短調」。伴奏の鍵盤が力強く草原を開拓し、主役の登場を待つと、独奏が繊細で煌びやかにその姿を現し、やがて縦横に舞い踊って、華麗なる技を見せる第1楽章。練乳の柔らかさでまどろみを誘(いざな)い、穏やかに持て成す第2楽章。愉しげに跳ね、支える打鍵と会話し、選ばれたものが放つ耀きを香らせて、捻りを効かせる第3楽章。渾身の力を注ぎ、包み込む存在と対峙して、大いなる協奏を構築しました。
客席からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールは出演者全員で2台8手によるエルガーの「威風堂々第1番」。華やかに打ち上げて、にぎにぎしく終演となりました。
様々の方向からショパンに迫るこのリサイタルは、演者の学究的な側面を良く表し、不断の錬磨での成果を十二分に発揮して、素晴らしい結果を残したことに感動して、喜ばしい気分で、帰路に付きました。

おんぶんリレーコンサート 2017 開館40周年 Premium 第3日

2017年11月25日(土) 18:20~ 新潟市音楽文化会館 おんぶんリレーコンサート 2017 開館40周年 Premium 第3日

クオリティコース②途中から
3.中薹寛 ファゴット独奏
 ファゴット協奏曲 ホ短調 RV.484/ヴィヴァルディ
  中薹寛(Fg) 宮澤夕佳(Pf)
4.江口彩夏 チューバ独奏
 協奏曲 第1番/レヴェジェフ
 糸/中島みゆき
  江口彩夏(Tb) 石澤真実(Pf)
5.夫婦でデュエット 二重唱
 武蔵野を歩く歌/磯部俶
 天使のパン/フランク
 初恋/越谷達之助
  桑野恭子(Ms) 桑野重人(T) 酒井啓子(Pf)
6.笛木晶子 ソプラノ独唱
 歌劇《カプレティー家とモンテッキ家》より「ああ幾度か」/ベッリーニ
 歌劇《リナルド》より「私を泣かせてください」/ヘンデル
  笛木晶子(S) 笛木祥子(Pf)
7.李玹承 ソプラノ独唱
 歌劇《リナルド》より「いとしい妻よ」/ヘンデル
 死んだ男の残したものは/武満徹
  李玹承(S) 小林ちひろ(Pf)
8.水玉、スキとキライ 声楽アンサンブル
 詩編 第8編/エベン
 キリストよ 汝はたたえられん/ラッソ
 愛する音楽!音楽への愛!/ルカーシュ
 無伴奏女声合唱曲集 見えないもの より「空と海」/北川昇
  牟禮諭子、石附久佑子(S) 近藤久美(Ms) 鈴木麻衣(A)
9.アンサンブルTY 管楽六重奏
 歌劇《魔笛》K.620 より 3つのアリア/モーツァルト
  星野裕子(Ob) 髙橋正紀、髙橋光枝(Cl) 篠田正弘、北村妙子、中谷内亮信(Hr)

仕事を終え、音楽文化会館へ。午前11時から続くおんぶんリレーコンサートのエンジョイコース⑤、ジュニア・ピアノ・アドバイス・コース、萩原麻未のピアノトークから続くクオリティコース②に途中から入場。
感想は、「それぞれの持ち味で日頃の鍛錬の成果を十二分に発揮する姿に聞き入る」です。
最初に聞いたのは学生オケの後輩の中薹寛君でヴィヴァルディの「ファゴット協奏曲 ホ短調」。哀しみの波立ちに乗り、速く太く立ち昇る息吹が震える第1楽章。重い足取りで、抑え気味に歩む第2楽章。降りしきる雨の中を、揺れながら飛翔する第3楽章。鍵盤の奏でを従えて、赤毛の司祭の作品を演じました。
続いて江口彩夏さんのチューバ独奏で2曲。レヴェジェフの「協奏曲 第1番」では、大らかな海の広がりを模し、もくもくと上昇する積乱雲を描いて、透き通る水彩で仕上げ、中島みゆきの「糸」を重量感溢れる音色(ねいろ)で、影のある優しさを届けました。
休憩を挟んで、出演順5番目は二重唱の"夫婦でデュエット"。磯部俶の「武蔵野を歩く歌」を爽やかで楽しげに合わせ、フランクの「天使のパン」を長く伸びやかに、清廉なる響きで唱和し、越谷達之助の「初恋」を淡い切なさで映しました。
続いて笛木晶子さんのソプラノ独唱で、最初はベッリーニの「歌劇《カプレティー家とモンテッキ家》」より「ああ幾度か」。すっくと屹立する声音(こわね)が立ち現れ、宮廷の優雅さを身にまとって、悲しみを縁取りました。そしてヘンデルの「私を泣かせてください」。穏やかに、慎み深い甘さを運んで、安らぎを伝えました。
7番目は李玹承さんのソプラノ独唱で2曲。まずはヘンデルの「歌劇《リナルド》」より「いとしい妻よ」。翳りのある足音が迫り、暗さを湛えた光の筋が階段を登って、切々と嘆き、千々に乱れて、願いを語りました。さらに武満徹の「死んだ男の残したものは」では、白日の薄明りに忍び寄る物悲しさを端正に切り取って、胸の奥の大事なところへ侵食するように描写しました。
次は声楽アンサンブルの"水玉、スキとキライ"。無伴奏で届けられた最初はペトル・エベンの「詩編 第8編」。金色の雲が自在に伸縮し、典雅な響きでまとめると、オルランド・ディ・ラッソの「キリストよ 汝はたたえられん」では、ゆっくりと氷晶を浮かべました。続くズデニェク・ルカーシュ「愛する音楽!音楽への愛!」で、音色(ねいろ)を明滅させ、透き通った薄膜で包み、最後は北川昇の「無伴奏女声合唱曲集 見えないもの」より「空と海」を滑らかに艶めかせ、均等に散らばった霞の帯を、ゆったりと溶け合わせました。
長いリレーコンサート、最後の締めは管楽六重奏のアンサンブルTYでモーツァルトの「歌劇《魔笛》」より「3つのアリア」。第5曲の五重唱「ム、ム、ム」を明るく天真爛漫に遊ばせると、第17曲のパミーナのアリア「愛の喜びは永遠に消え去ってしまったことを感じる」では、悠々と陰翳を認(したた)め、第14曲の夜の女王のアリア「私の心は地獄の復讐で沸騰している」になると、迫りくる暗闇を奏で、愉しげに高く天辺(てっぺん)へ駆け上がり、強弱を付けて、しなやかに収めました。
終演を告げるアナウンスが、3日間に渡る多くの団体により継がれてきた音楽の輪がここで締め括られることを示して、一抹の寂しさとこれからの続くであろう演奏の喜びの次のスタートを祝しました。

おんぶんリレーコンサート 2017 開館40周年 Premium-

2017年11月23日(木) 18:20~ 新潟市音楽文化会館 おんぶんリレーコンサート 2017 開館40周年 Premium 第1日

エンジョイコース②途中から
9.アンサンブル マミィ 木管三重奏 
 古典型式によるソナチネ/田村修平
 ラグタイム・ダンス/ジョプリン
  細山由香(Fl) 大野順子(Cl) 竹内綾子(Bcl)
10.篠笛アリストクラト 篠笛独奏
 リンゴ追分/米山正夫
  高桑利和(篠笛)
11.カレイドスコープ 声楽アンサンブル
 さびしいカシの木/木下牧子
 鷗/ 〃
12.ジョイフル・アンサンブル 器楽合奏
 仲間とカンタービレ/小島里美 編
  齋藤和子、小田尚子、小林麻子、中川真紀、渡辺和恵(Vn) 五十嵐正一、西村朗(Vc) 齋藤由紀子、樋口春美(Fl) 長谷川徹、斎藤健一、木村隆(Cl) 渡辺裕美(Pf)
13.山宮昭彦 アルト・サキソフォン独奏
 ワルツ形式によるカプリス/ボノー
  山宮昭彦(A.Sax)
14.Trio Brucke ピアノ三重奏
 ピアノ三重奏曲第1番 ニ短調 Op.49より第4楽章/メンデルスゾーン
  竹内幸美(Vc) 廣川抄子(Vn) 若杉百合恵(Pf)
15.フロイデ ホルン合奏
 歌劇《ヘンゼルとグレーテル》より「夕べの祈り」/フンパーディンク
 歌劇《魔弾の射手》より「狩人の合唱」/ウェーバー
  荒川令那、岡田萌子、笠原純子、島岡多佳子、永井智美、平野晃、本田宏美、宮原直美、山田諭(Hr)
16.Quarteto of 「G」 金管四重奏
 グロリア/カプレ
  中田圭亮、山野晟矢(Tp) 郡司圭(Trb) 渡邊京一郎(Erph)
17.KINDERS 金管四重奏
 亜麻色の髪の乙女/ドビュッシー
 四つのトロンボーンのための組曲 Op.82/ペーテルス
  古俣慎一(Hr) 渡辺詠子、阿部徹(Trb) 土橋健一(Tb)
18.竹育サークル・土曜サークル 三味線合奏
 十三の砂山/高橋竹山
 りんご節/ 〃
 新じょんがら節/ 〃

仕事を終え、音楽文化会館へ。午前11時から続くおんぶんリレーコンサートのエンジョイコース②途中から入場。
感想は、「音楽をそれそれに楽しむ姿に微笑む」です。
最初に聞いたのは木管三重奏アンサンブル マミィ。田村修平の「古典型式によるソナチネ」で軽やかに明るく弾む第1楽章。ゆったりとさびしげな第2楽章。陽気に駆け出す第3楽章。快活に切れ良く縁取ると、ジョプリンの「ラグタイム・ダンス」を愉快に揺れながら行進しました。
ここで10分休憩を挟んで、篠笛独奏の篠笛アリストクラト。鄙びた息吹が谷間を渡る遠音を響かせました。
続いて声楽アンサンブルのカレイドスコープ。霞立つ薄明りの中に孤独の影を映す「さびしいカシの木」。昼下がりの日差しを切り取る「鷗」。四つの声音(こわね)を重ねました。
次は器楽合奏のジョイフル・アンサンブル。"のだめカンタービレ"で使われた曲達をメドレーで愉しげに奏でました。
アルト・サキソフォン独奏でステージに立ったのは山宮昭彦さん。ボノーの「ワルツ形式によるカプリス」を角張った筆記体で硬質の墨痕を残し、不規則に波打って、響きを泡立てました。
14番目はピアノ三重奏のTrio Brucke。「ピアノ三重奏曲第1番」より第4楽章。翳りを帯びて駆け出し、時折の微光を覗かせて、勢いを持って健闘しました。
続いてホルン合奏でフロイデ。フンパーディンクの「夕べの祈り」を優しくゆったりと、ウェーバーの「狩人の合唱」を勇ましく柔らかに仕上げました。
次は金管四重奏のQuarteto of 「G」。アンドレ・カプレの「グロリア」を、古(いにしえ)の輝きで飾り、伸びやかな息吹で光の剣(つるぎ)を交わしました。
17番目も金管四重奏のKINDERS。ドビュッシーの「亜麻色の髪の乙女」を分厚く塗り込めて夢を語り、ペーテルスの「四つのトロンボーンのための組曲」では、第1楽章を低音のてんこ盛りで賑わし、第2楽章を茫洋と霞ませ、第3楽章を忙しげに弾み、第4楽章をヴィヴィッドに駆け抜けました。
最後は三味線合奏の竹育サークル・土曜サークル。 いずれも高橋竹山の曲で構成し、「十三の砂山」を塩加減の効いた明るさで照らし、「りんご節」をじっくり語り、「新じょんがら節」を軽快に飛ばして、抜けるような音色(ねいろ)で届けました。
思い思いの演奏は、この地の音楽に親しむ皆様の活動の充実を表し、日頃の成果を舞台で発表する喜びに満ちた眩しいひとときを運んでいることを確認して、安らかな気持ちで家路を急ぎました。

Ikiatari Battari na Live 霜月の巻 昼の部

2017年11月22日(水) 13:30 コンチェルト Ikiatari Battari na Live 霜月の巻 昼の部

第1部
 雪の華/松本良喜
 桜色舞うころ/川江美奈子
 おなじ星/吉田ゐさお
 アナザースター/ワンダー
 マシュケナダ/ベン
第2部
 君の友達/キング
 キミはともだち/平井堅
 マスカレード/ラッセル
 マスカレード/玉置浩二
 こまっちゃうナ/遠藤実
 ニューヨークの想い/ジョエル
 おなじ星/吉田ゐさお
 哀しみのソレアード/Baladn&Dammicco

川崎祥子(Pf)

所用を足して、昼食を取り、コンチェルトさんへ。開演20分前に到着。
感想は、「外の寒さを感じさせぬほっこりとした暖かみと、自在に変幻する快いドライブ感を楽しむ」です。
まずは季節に因んで中島美嘉の「雪の華」。優しく切ない調べが、キラキラとして結晶になって部屋中に拡がりました。続いて同じ歌手の「桜色舞うころ」。春風が暖かさを運んで、ピンクに染め上げました。ここで本県出身の高木郁乃が所属していたジャングルスマイルの「おなじ星」。明るく弾み、湧き上がる勇気と微かな希望を奏でました。そしてスティービー・ワンダーの「アナザースター」。激しくリズムを刻み、哀しみと格闘して、勝利へと駆け抜けました。第1部最後はリクエストに応えての「マシュケナダ」。生きいきとした鼓動を打ち鳴らし、南米の熱い風を吹かせました。
休憩を挟んで第2部はキャロル・キングの「You've got a friend(君の友達) 」からスタート。まろやかで力強い打鍵が気持ちの高まりを誘(さそ)い、じんわりと胸に沁みる旋律を届けました。続いて"友達"繋がりで平井堅の「キミはともだち」。野性的な躍動感で飛ばし、喜びを解き放ちました。次はレオン・ラッセルの「マスカレード」。愁いをグラスの氷に浮かべて、悲しみを綴りました。同名の安全地帯の曲になると、速いテンポで憂愁を描き、鍵盤を連打しました。休憩時間に振舞われたお菓子に因んで、山本リンダの「こまっちゃうナ」。ライトなタッチで、爽やかに通り過ぎて、甘やかな香りを振りまきました。さらにビリー・ジョエルの「NEW YORK STATE OF MIND」。晴れやかに光を開放し、ゆっくりと屈託のなく流れて、都会の洗練を描きました。ここで第2部からのお客様のために「おなじ星」を再演し、雰囲気を変えて、しっとりと柔らかに仕上げました。第2部最後は"カックラキン大放送"のエンディングテーマである「哀しみのソレアード」。切なさを耀きで包んで、安らぎで彩りました。
会場からは大きな拍手が贈られ、素晴らしいパフォーマンスを盛大に讃えました。
その日に来られた方の顔ぶれやリクエストなどから、自在に想像の羽根を拡げて、楽しいライブに仕上げる手腕に今日も関心し、快く感動して、喜ばしい気分で、帰路に付きました。

トリオコンサート ~2本のフルートとピアノによる~

2017年11月18日(土) 18:30 だいしホール トリオコンサート ~2本のフルートとピアノによる~

2本のフルートピアノのためのメンデルスゾーンとラハナーの旋律による3つの小品/ベーム
 浅井守宏、手島尚子(Fl) 田中幸治(Pf)
ロンド ニ長調 K.V.184/モーツァルト
オデレット/サン=サーンス
  浅井守宏(Fl) 田中幸治(Pf)
2本のフルートとピアノのためのソナタ/矢代秋雄
 浅井守宏、手島尚子(Fl) 田中幸治(Pf)
ファンタジー/ユー
 手島尚子(Fl) 田中幸治(Pf)
ソナタ イ長調 K,V.331/モーツァルト(フルートデュオ)
タンゴエチュード/ピアソラ(フルートデュオ)
 浅井守宏、手島尚子(Fl)  
2本のフルートのためのコンチェルト ニ短調/ドップラー
 浅井守宏、手島尚子(Fl) 田中幸治(Pf)

新発田から戻り、軽食を取って、だいしホールへ。開演20分前に到着。
感想は、「2本のフルートとピアノの変幻自在の奏でに聞き入る」です。
まずはベームの「2本のフルートピアノのためのメンデルスゾーンとラハナーの旋律による3つの小品」。暖かく柔らかに重なる吐息が春風を運ぶ第1曲。淡い愁いを交わし合う第2曲。上品な甘さで持て成す第3曲。華やかに冒頭を飾りました。続いてフルート1本とピアノでモーツァルトの「ロンド ニ長調」。軽やかに天上の光を誘い、無邪気に喜遊して、技の冴えを見せつけました。そのままサン=サーンスの「オデレット」へ。綿毛の奏でから、湯気を立てて流れる息吹が高く涼しく駆け上がって、水飛沫を上げる鍵盤の上を舞い、技巧を駆使して、ゆっくりと着地しました。前半最後は、矢代秋雄の「2本のフルートとピアノのためのソナタ」。妖しげな樽砧(たるきぬた)が囃し、不気味に低く垂れ込める暗雲が棚引いて、古代の祭祀が執り行われる第1楽章。灰色の糸を曳き、不安を掻き立てる暖かさが漂い、硬い岩盤が屹立して、高く悲鳴を上げる第2楽章。低く羽音を集め、速い足取りで駆け、乱気流に巻き込まれて、錐揉(きりも)みする第3楽章。本邦の前衛の響きを鮮やかに再現しました。
休憩を挟んで後半はフルートとピアノでユーの「ファンタジー」から。涼やかな筋雲が靡(なび)き、細やかに靄(もや)が沸き立って、速く遅く不規則に揺れて、軽やかに流れました。続いてフルート2本でモーツァルトの「ソナタ イ長調」。温かな優しさで包み、甘やかな触感で綴る第1楽章。ゆっくりと立ち上がり、快く安らいで、絡み合う第2楽章。哀愁を薫らせ、足早につま先立ちで踊る「トルコ行進曲」。鍵盤の奏でを2本の笛に移し替えて、天才の所業を忍びました。そのままの編成で次はピアソラの「タンゴエチュード」。影が混ざり合い、やがて実像を結んで、再び分かれ分かれになる第1楽章。ゆっくりと揺蕩(たゆた)い、薄曇りの空を駆け、冷たい触感で味覚を惑わし、霞(かずみ)を漂わせる第2楽章。微細な跳躍で踊り、区切りを付ける息吹で彩り、早業を応酬して絡み合い、速度を落として舞い降りる第3楽章。作家の別の一面を切り取って見せました。プログラム最後は、ドップラーの「2本のフルートのためのコンチェルト」。艶やかに始まり、流速を上げて行き交う航跡が光り、悲しみの影を映して、美しく通り過ぎる第1楽章。麗しき歌を奏で、幾重にも重なって飾り、悲しく渦を巻く第2楽章。くるくると廻り、複雑に絡み合って、大きく見得を切り、華やかに刻んで、全力で走り去る第3楽章。懐かしさと明るさを振りまいて、華麗に演じ切りました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールはテーラーの「花のワルツ」。華やかに仕上げて、にぎにぎしく終演となりました。
由緒ある楽器を全面に出して執り行われたこのコンサートは楽器の特性を生かしたプログラミングで知的興味に訴えかけ、暖かな音色で癒す独特の感触で持て成して、新しい楽しみをもたらしたことに感謝して、気持ちよく帰路に付きました。

マイタウンコンサート2017 新潟ARS NOVA木簡五重奏団・品田真彦

2017年11月18日(土) 14:00 新発田市生涯学習センター マイタウンコンサート2017 新潟ARS NOVA木簡五重奏団・品田真彦

ディヴェルティメント/ハイドン
山の音楽家じゅんばん協奏曲/ドイツ民謡
ユモレスク/ドヴォルザーク
ピアノソナタ 第23番「熱情」より第1楽章/ベートーヴェン
ハンガリー舞曲 第1番/ブラームス
ディヴェルティメント~茶摘み~/Chang Su Koh
日本の歌
 ~花いちもんめ、浜辺の歌、村祭り、ふるさと~
「となりのトトロ」メドレー/久石譲
 ~さんぽ、五月の村、風のとおり道、となりのトトロ~
サウンド・オブ・ミュージック/ロジャース

市橋靖子(Fl)
金子いつか(Ob)
広瀬寿美(Cl)
小武内茜(Fg)
宮野大輔(Hr)
品田真彦(Pf)

Dr.可児を出て、りゅーとぴあ経由で帰宅し、昼食を取って、バイパスを新発田へ。開演40分前に到着。
感想は、「親しみやすい雰囲気としっかりとした演奏を楽しむ」です。
まずは木管五重奏でハイドンの「ディヴェルティメント」。明るく愉快に弾(はず)む第1楽章。穏やかで高貴な佇まいで癒す第2楽章。愉快な気分で軽快に舞う第3楽章。溌剌と楽しげに遊ぶ第4楽章。古典の名曲を生きいきと仕上げました。楽器紹介に続いて「山の音楽家じゅんばん協奏曲」。これは「山の音楽家」の旋律にそれぞれの楽器の独奏を挟んで、その特徴を聞かせる趣向で、オーボエは悲しげに美しく、ホルンは滑らかで豊かに、フルートは優しく優雅に、ファゴットはお道化て跳ねまわり、クラリネットは湧き出す泉のように奏で、様々な表情でアピールしました。
ここからは本日のもう一人の主役ピアノの登場。独奏で届けられた最初の曲はドヴォルザークの「ユモレスク」。軽く柔らかい感触で長閑(のどけ)な昼下がりを描きました。続いてベートーヴェンの「ピアノソナタ 第23番『熱情』」より第1楽章。張り詰めた緊張が玄(くろ)く伸し掛かり、時折差す光が救いの響きを届け、激情と癒しを交互に絡ませて、アツい想いを伝えました。
前半最後はフルメンバーでブラームスの「ハンガリー舞曲 第1番」。愁いの熱風を吹かせ、息吹の色を重ねて、細かく刻み、一体となって駆け抜けました。
休憩を挟んで後半は「ディヴェルティメント~茶摘み~」から。入り乱れて、勢いよく流れ、雲間へ抜け出すと馴染みのメロディーが顔を出し、足早に沸き立って、急流を漕ぎ進みました。続いて「日本の歌」を集めての出し物で、飛び跳ねて、はしゃぐ「花いちもんめ」。ゆっくりとなだらかに歌う「浜辺の歌」。賑やかに囃(はや)す「村祭り」。落ち着いた足取りで、豊かに奏でる「ふるさと」。親しみと安らぎを添えてプレゼントを贈りました。さらに「『となりのトトロ』メドレー」では、溌剌とした喜びで飾る「さんぽ」。抜き足差し足で進む「五月の村」。懐かしさが溢れ出る「風のとおり道」。ズンズンと進み、速足で行進する「となりのトトロ」。映画の場面を彷彿とさせる演奏で持て成しました。プログラム最後は「サウンド・オブ・ミュージック」。晴れやかな山並みを映し、華やかに舞い、美しく描き、可愛い仕草を見せ、ちょっぴり哀しさを滲ませ、陽気に追い立て、にこやかに微笑み、リズミカルに振舞い、大らかに登って、堂々と締めくくりました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールは「リベルタンゴ」。憂愁の熱狂を届けて。にぎにぎしく終演となりました。
県内各地へ音楽の贈り物を届けるこの催しは、喜びを運び、幸せを花咲かせる貴重なひとときであり、新発田の方々の嬉しそうな反応を確認して、喜ばしい気分で、帰路のハンドルを握りました。

朝からクラシック Vol.13

2017年11月18日(土) 10:00 Dr.可児 朝からクラシック Vol.13

野ばら/シューベルト
歌の翼に/メンデルスゾーン
バラード 第4番/ショパン
ゴンドラの唄/中山晋平
くちなし/高田三郎

中森千春(Ms)
小林浩子(Pf)

朝食を取り、身支度をして、Dr.可児へ。開演20分前に到着。
感想は、「豊かなる歌声とそれに寄り添うピアノに聞き入る」です。
まずはシューベルトの「野ばら」。ふくよかな音色が耳目を捕らえ、弾む鍵盤がそれを支えて、明快なドイツリートを届けました。続いてメンデルスゾーンの「歌の翼に」。深く穏やかな歌声に、ゆったりと波打つ伴奏が相まって、芳醇なひとときを供しました。ここでピアノ独奏でショパンの「バラード 第4番」。謎めいた味わいを残し、浪漫をいっぱいに詰め込んで、大きく振幅し、激情を吐露して、静かに収めました。次は日本の歌が2曲。中山晋平の「ゴンドラの唄」が、はっきりと優しく明るい旋律をなぞり、回る糸車でカラカラと紡ぎました。プログラム最後は、上越所縁の高野喜久雄作詞、高田三郎作曲の「くちなし」。切なさに裏打ちされた快さで描き、ゆったりと歌い上げて、美しさを拡げました。
客席からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールはなんと「津軽海峡冬景色」。イントロから大うけで、にぎにぎしく終演となりました。
2か月ごとに土曜日の朝に行われているこのコンサートは親密な空間で、暖かで楽し気な雰囲気のもと行われ、音楽好きの市民への大きなプレゼントになっていることを確認して、喜ばしい気分で、帰路に付きました。

リュートと歌のコンサート リュート de 柳都

2017年11月17日(金) 19:00 ギャラリー蔵織 リュートと歌のコンサート リュート de 柳都

白い花/ネグリ
シチリアーナ/不詳
金色の髪よ/モンテヴェルディ
Lord Inchiquin/カロラン
サリーガーデン/アイルランド民謡
Quarrel With the Landlady/カロラン
ジグ/不詳
グリーンスリーブス/イギリス民謡
花咲く日々に生きるかぎり/セルミジ
ガボット/ガロ
アルマンド/ 〃
いつも何度でも/木村弓
小さな空/武満徹
逝ける者への涙 より/コペラリオ
 あなたはいつも
 暗闇に私はすみたい
 虚しい幻

白澤亨(Lute)
風間左智(S)
鈴木麻衣(A,Rec,朗読)

仕事を終え、ギャラリー蔵織へ。開演40分前に到着。
感想は、「典雅なる旧(ふる)き調べに聞き入る」です。
最初のまとまりはイタリアの曲達で、まずはリコーダーとリュートでネグリの「白い花」。鄙びた爪弾きが、幽(かそけ)き響きで誘い、日差しを呼び込む息吹が墨痕鮮やかに調べを奏で、妙なる鈴の音(ね)が永遠を刻んで、冒頭を飾りました。続いて作者不詳の「シチリアーナ」。哀しくも甘やかに胸に迫り、軽やかで優雅に舞い踊りました。そしてモンテヴェルディの「金色の髪よ」。鮮烈なる声音(こわね)が歌い出すと、眩しい太陽が輝き出し、悲しみに裏打ちされた明るさで、場面を塗りかえました。
イギリスの音楽を集めたパートに移り、カロランの「Lord Inchiquin」。穏やかに薄明りを灯すと、アイルランド民謡の「サリーガーデン」ではその歌詞を明朗なる朗読で示した後、薄明(はくめい)の朝(あした)に、朧(おぼろ)げなる悲哀を重ねて伝えました。さらに再びのカロランによる「Quarrel With the Landlady」を、淡く乾いた呟きで仕上げました。
ここでリュートの独奏での「ジグ」をさらりと挟んで、有名な「グリーンスリーブス」へ。遥かなる郷愁を伝え、じんわりと切なさを沁み込ませました。
海峡を越えてフランスへ渡り、セルミジの「花咲く日々に生きるかぎり」を、静謐な華やかさで弾むと、ガロの「ガボット」で微光を解き放ち、同じ作者の「アルマンド」を並足で闊歩(かっぽ)しました。
3番目は日本の歌のコーナー。「千と千尋の神隠し」より「いつも何度でも」。柔らかく端正に流れ、裏に回って絡み合う対旋律が響き合って、無邪気さとちょっと不気味な味わいを運びました。そして武満徹の「小さな空」。まっすぐな純粋さを湛え、深く浸透する感傷を拡げました。
最後はイギリスに戻ってコペラリオ「逝ける者への涙」より3曲。2匹の蝶がじゃれ合いながら、舞い飛び、儚(はかな)げな航跡を映す「あなたはいつも」。緩(ゆる)やかな足取りで、甘美で荘重なる翳りを伝える「暗闇に私はすみたい」。囁きで始まり、陰翳で照らして、精妙に重なり合う「虚しい幻」。二つの声と張り詰めた弦が、遠い日の輝きを届けました。
会場からは大きな拍手が贈られ、古き良き時代の伝承を讃えて、にぎにぎしく終演となりました。
ルネサンスからバロックへの途上の頃に聴衆を誘(いざな)うこのコンサートは、西洋音楽の深さを教えて頂ける貴重なひとときであり、今後もさらなる継続を期待して、喜ばしい気分で、帰路に付きました。

ブエノスアイレスの秋2017~オール・ピアソラプログラム

2017年11月12日(日) 19:00 MONKS MOOD JAZZ CLUB ブエノスアイレスの秋2017~オール・ピアソラプログラム

革命家
チキリン・デ・バチン
フーガと神秘
リベルタンゴ
天使の組曲
 導入部
 ミロンガ
 死
 復活
忘却
アディオス・ノニーノ
ブエノスアイレスの四季
 春
 夏
 秋
 冬
  ※作曲者は全てピアソラ。

松村秀明(Pf)
佐原敦子(Vn)
灘尾彩(Vc)

だいしホールから戻り、軽食を取って、少し休憩し、バスでMONKS MOOD JAZZ CLUBへ。開演30分前に到着。
感想は、「強靭で美しいトリオに熱狂し、心奪われる」です。
まずは挨拶替わりの2曲。麝香(じゃこう)の匂いを放ち、強烈な勢いで愁いを奏で、繊細で硬質な弓遣いで飛ばす「革命家」。ゆっくりと優しくまろやかな薫りで癒す「チキリン・デ・バチン」。冒頭から魅力的な音色(ねいろ)で聴衆の心を鷲掴みにしました。続いての「フーガと神秘」では速く乾いた琥珀の味わいで競い合い。燻(いぶ)しの味わいを熟成させた肌触りを見せて、一途に駆け抜けました。ここでお馴染みの「リベルタンゴ」。伸びやかに歌い、野生の直感で刻んで、憂愁の旋律を鼓動に乗せました。前半最後は「天使の組曲」。頸木(くびき)を背負って階段を上がり、淡い哀しみを引き摺って、嵐に立ち向かう「導入部」。気怠(けだる)い気分を漂わせ、粘りを持って揺蕩(たゆた)う「ミロンガ」。激しい拍節を効かせ、アツく速度を上げて高揚する「死」。なみなみと旨酒を注(つ)ぎ、明るく表情を変えて、嶮(けわ)しい坂を駆け上る「復活」。亜熱帯の熱と民族の活気を映して、興奮を誘いました。
休憩を挟んで後半は「忘却」から。抑え気味に長く伸びる哀愁を漂わせ、倦怠の気分を記(しる)すと、続く「アディオス・ノニーノ」では、静に荒れる波頭を抱(いだ)き、薄緑の翅(はね)を震わせて揺らぎ見せました。プログラム最後は「ブエノスアイレスの四季」。鮮やかなステップを踏み、熱さを宿す枯葉で彩る「春」。翳りのある光沢を湛え、深緑の艶めきで揺らぐ「夏」。蠱惑的に踊り、濃厚な寂しさを募らせる「秋」。ゆっくりと歩み出し、木の葉の憂鬱を照らして、速度を上げ、激しさを増す「冬」。暗く甘やかな舞踊を切り取って、熱狂を醸し出しました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールが2曲。「鮫」を軽やかに転がし、「アヴェマリア」を湿度をたっぷりと含ませて、穏やかな終演となりました。
こじんまりした酒場で、熱気あふれる三重奏を展開し、濃厚な音色(ねいろ)で魅惑のひとときを頂いたことに感謝して、喜ばしい気分で、家路を急ぎました。