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コンチェルト インストアインストアライブ リュート1台とギター2台による春の音楽会

2018年3月30日(金) 19:00 ギャラリー蔵織 コンチェルト インストアインストアライブ リュート1台とギター2台による春の音楽会

ドレミファに基づいて/ヴィトソン
 山田岳、山本大河(Gt) 佐々木勇一(Lute)
ファンタジー/ダウランド
ノクターナル/ブリテン
 山本大河(Gt) 
ギターのためのエチュード第10番「なぜダメなんだ、Mr.パックリー?」/ドワイヤー
やさしい手品/横島浩
 山田岳(Gt)
即興演奏
 山本大河(Gt) 佐々木勇一(Lute)
Amarilli mia bella/カッチーニ
 風間左智(S) 山本大河(Gt) 
シャコンヌ/ヴァイス
リュート組曲第3番よりプレリュード/J.S.バッハ
パッサカリア/ヴィットナー
 佐々木勇一(Lute)
カンタータ「神の時こそいと良き時」よりソナティーナ/J.S.バッハ
 山田岳、山本大河(Gt) 佐々木勇一(Lute)

仕事を終え、車を駐車場に入れて、自転車で蔵織へ。開演30分前に到着。
感想は、「妙なるリュートと精悍で美しいギターの音色(ねいろ)に魅了される」です。
まずはリュート1台とギター2台によるヴィトソンの「ドレミファに基づいて」。ぽつりぽつりと降り出した雨粒が、爽やかな五月雨(さみだれ)のように、青空を背にトタン屋根を叩くと、速く、遅く交互に入れ替わって、走馬燈を映し出しました。続いてギター1台でダウランドの「ファンタジー」。薄明かりの微睡(まどろ)みから、穏やかに立ち上がり、入り組んだ織り目を紡ぎ出し、細やかな布地を編み上げました。次はブリテンの「ノクターナル」。散発する爪弾きから、鮮烈な彩りで連射し、速度を落として、調べをなぞり、星の瞬(またた)きを模して、急ぎ足で駈け、煌めきを鏤(ちりば)めて、元歌を呼び起こしました。ギタリストが交代して、ドワイヤーの「ギターのためのエチュード第10番」。勢いよく駆け出し、熱を込めて掻き鳴らし、ところどころに強調の一撃を加えて、狂乱の舞を演じました。続けて横島浩の「やさしい手品」。淡い桜色の花びらを散らせ、方々にまき散らした破片を呼び戻して、徐々にその面影を築き上げ、気が付けば"主よ人の望みの喜びよ"が姿を現して、ふっと立ち止まりました。
休憩を挟んで後半はギタリストとリュートによる"即興演奏"。しんしんと降り積もる雪を感じているうちに、せせらぎの音を聞き、吹く風に耳を澄ませて、輝きを眩しく見据えました。ここでゲストのソプラノとギターでカッチーニの「Amarilli mia bella」。深い悲しみを宿して、立ち昇る歌声が、翳りを匂い立たせ、聞く者の胸を締め付けました。独奏最後はリュートで3曲。乾いた明るさで、重く、軽く、優しい春雨(はるさめ)にその身を濡らすヴァイスの「シャコンヌ」。古風な硝子瓶(がらすびん)の中の灯火(ともしび)で照らし、繊細な綴れ織を仕上げるバッハの「リュート組曲第3番」より「プレリュード」。悲劇の薄皮を奏で、ゆっくりと哀しみを積み上げるヴィットナーの「パッサカリア」。古雅な響きに、生きいきとした力を乗せて、古き調べに、新しき生命を吹き込みました。
プログラム最後は再びリュート1台とギター2台でバッハの「カンタータ『神の時こそいと良き時』」より「ソナティーナ」。ゆったりと甘やかに薫りを合わせ、耀きを交わして、美しく相和しました。
客席からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールはソプラノも加わって、モンテヴェルディの曲。仄(ほの)かな光差す悲しみの歌を届けて、にぎにぎしく終演となりました。
現代から古楽まで、J.S.バッハを裏のテーマとして考えられた今回の演奏会は、ギター及びリュートの持つ無限の拡がりを示し、その素晴らしさを伝える貴重な機会であったことを確認にして、喜ばしい気分で、家路を急ぎました。
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インフルによる休業のお知らせ

3月20日よりインフルエンザを発症してしまい、現在闘病中です。

そのため予定していたコンサートに行くことが出来ない状態になっております。

万が一、該当の演奏会のレポートを楽しみにされていた方がおられたら、大変申し訳ありません。

幸い病状は快方に向かっておりますので、月末には復帰出来ると思いますが、一時的な休業につき、何卒(なにとぞ)御容赦ください。よろしくお願い致します。

新潟セントラルフィルハーモニー管弦楽団 特別演奏会

2018年3月18日(日) 14:00 新潟市秋葉区文化会館 新潟セントラルフィルハーモニー管弦楽団 特別演奏会

弦楽合奏曲/ショスタコーヴィチ
 モデラート
 モデラート
 アレグロ
ピアノ協奏曲第2番 ヘ長調 作品102/ 〃
 1.アレグロ
 2.アンダンテ
 3.アレグロ
ポロネーズ(歌劇「エウゲニ・オネーギン」より)/チャイコフスキー
ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 作品23/ 〃
 1.アレグロ・ノン・トロッポ・モルト・マエストーソ
 2.アンダンティーノ・センブリーチェ
 3.アレグロ・コン・フォーコ

大瀧拓哉(Pf)
新潟セントラルフィルハーモニー管弦楽団
磯部省吾(指揮)

10km走り、昼食を取って、亀田バイパスを一路秋葉区文化会館へ。開演40分前に到着。
感想は、「華麗で、アツく、心掻き立てる、素晴らしい独奏と、それを支える管弦楽に魅了される」です。
まずはショスタコーヴィチの「弦楽合奏曲」から。ゆったりと穏やかに、翳りを内に秘め、どっしりと歩み出して、そこはかとない明るさを写すモデラート。灰色の影を宿(やど)し、余裕を持って進み、小振りな渦を従えて、大らかに波打つ2度目のモデラート。軽やかに駆け出し、重そうな荷を担(かつ)いで、からりとした熱さを発し、力尽くで押し込むアレグロ。乾いた感情をさらりと認(したた)めました。独奏者が登場し、同じ作曲家の「ピアノ協奏曲第2番」。機知に富んだ様子でお道化け、賑やかで軽快に弾(はず)み、洗練された野蛮さを見せる第1楽章。淡い悲しみを浮かべ、速度を落として、煌めきを綴(つづ)り、艶やかな断面を見せて、愁いを含んだ浪漫を奏でる第2楽章。光の粒を連射し、しなやかな力動で暴れ、鮮明な輝きを放って、急な坂を駆け下りる第3楽章。内に秘めた悲劇を、軽さで覆い隠して、辛く溌剌とした耀きで届けました。
休憩を挟んで後半はチャイコフスキーの「歌劇『エウゲニ・オネーギン』」より「ポロネーズ」。華やかに飾り、陽気に囃し立てて、楽しげに舞い踊りました。プログラム最後は有名な「ピアノ協奏曲第1番」。遥かなる渓谷に響く角笛に続き、雄大に溢れ出す弦が歌い、ザクザクと切り刻む鍵盤が、絢爛たる調べを鳴り響かせて、鮮やかな光景を描き出すと、一転、細やかに憂愁の欠片(かけら)を集め、吹き過ぎる隙間風を伴って、水飛沫を上げ、壮大で複雑な細密画を仕上げて、北国(ほっこく)の憂(う)いをゆっくりと謡(うた)い、急ぎ足で斜面を駆け上り、硝子の鐘を連打して、激しい洪水と共になだれ込むアレグロ・ノン・トロッポ・モルト・マエストーソ。冬の日の儚(はかな)い日差しに照らされ、のんびりと宝玉(ほうぎょく)を光らせ、差し込む西日を受けて、くるくると廻り、軽々と泡を立て、水面(みなも)をかき乱して、静かに沈み込むアンダンティーノ・センブリーチェ。一撃を喰らわし、哀しみを連射し、優しい手触りで癒し、絡みつく絃(いと)を振り払って、真っ向から立ち向かい、速度を上げて突進するアレグロ・コン・フォーコ。持てる熱量を全て注ぎ込み、精緻な仕上がりで描き出して、素晴らしいコンチェルトを築き上げました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールが2曲。独奏でバルトークの「3つのチーク地方の民謡」からを興奮を収めるように穏やかに。ソリストの恩師が編曲したベートーヴェンの「悲愴」ソナタの第2楽章を、管弦楽伴奏で美しく奏で、にぎにぎしく終演となりました。
欧州での活躍の成果を、ここ新潟で惜しげもなく披露してくれる県人のピアニストがこのような素晴らしい演奏会を行ってくれることに、大いなる感謝を捧げて、大変喜ばしい気分で、帰路に付きました。

マティス・べロイター ピアノ・リサイタル

2018年3月15日(木) 18:30 新潟市音楽文化会館 日本・リヒテンシュタイン公国友好99周年記念コンサート 2018年 第13回 SWISS WEEK ~ピアノ・リサイタル~ マティス・べロイター 

変奏曲『遥かなる恋人に』/べロイター
ピアノソナタ 第14番 嬰ハ短調 作品27-2 『月光』/ベートーヴェン
 第1楽章 緩やかに十分に音を保持して
 第2楽章 やや早く
 第3楽章 激情的に急速に
絵画的練習曲/ラフマニノフ
 作品39
  第2番  イ短調 非常に緩やかに
 作品33
  第1番 ヘ短調  適度に快速に
  第2番 ハ長調  快速に
  第3番 ハ短調  荘重に
  第4番 ニ短調  中庸に
  第5番 変ホ短調 快速でなく
  第6番 変ホ長調 熱烈に快速に
  第7番 ト短調  中庸に
  第8番 ハ短調  荘重に
  第9番 Grave

マティス・べロイター(Pf)

仕事を終えて、音楽文化会館へ。開演15分前に到着。
感想は、「上質で明快なピアノに聞き入る」です。
主催者の挨拶の後、リヒテンシュタイン公国と日本の国歌が流れ、そのあと本編へ。
まずはピアニストの自作曲「変奏曲『遥かなる恋人に』」から。暗く透き通った響きが徐々に明るさを増し、やがて水面(みなも)を激しく波立たせて、ゆっくりと穏やかさを増しました。続いてベートーヴェンの「ピアノソナタ 第14番 『月光』」。穏やかに歩み出し、厳粛な縁取りを添えて、悲しみで彩る第1楽章。からりと晴れた空の下(もと)、微笑ましく弾(はず)み、軽く息を抜く第2楽章。駆り立てるように走り出し、不安の影を宿して、全速力で疾走する第3楽章。珠玉の音色(ねいろ)で、曲の持つ魅力を解き明かしました。
休憩を挟んで後半は、ラフマニノフの「絵画的練習曲」より9曲。淡雪(あわゆき)が舞い散り、鋼(はがね)の鼓動が打ち鳴らされる作品39の「第2番」。晴れやかに強く振舞い、重く軽く抑揚を付けて、荷物を持ち上げる作品33の「第1番」。煌めく漣(さざなみ)の上で、輝きを放って舞い落ちる「第2番」。慎重な足取りで歩を進め、なだらかに移動する「第3番」。哀しみの影を背負い、跳ねるように踊り、激情を燃やす「第4番」。細やかに震え、心をかき乱すように奏でる「第5番」。くっきりと認(したた)め、愉しみを描いて、散尻(ちりじり)に弾(はじ)ける「第6番」。静かに優しく呟(つぶや)き、ひらひらと落ち葉が舞い散る「第7番」。響き渡る鐘が、幾度も乱打され、荒れる海に翻弄される小舟を映す「第8番」。柔らかで強靭なタッチで、まろやかに透明に心象を描写して、聴衆を魅了しました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールは明るく優しげな自作の"無題"の曲が奏でられ、にぎにぎしく終演となりました。
日本とリヒテンシュタイン公国の友好99周年を記念して行われたこのコンサートは、我々の知らない若き才能を紹介していただける貴重な機会であったことに感謝して、喜ばしい気分で帰路に付きました。

西新潟中央病院ロビーコンサート(第89回)

2018年3月14日(水) 14:30 西新潟中央病院 西新潟中央病院ロビーコンサート(第89回)

アラベスク/シューマン
ワルツ 第1番/デュラン
ベルガマスク組曲より/ドビュッシー
 プレリュード
 月の光

佐藤晴香(Pf)

10km走り、所用を足し、昼食を取ってから、西新潟中央病院へ。開演15分前に到着。
感想は、「春めいたロビーに響くクリアなピアノを楽しむ」です。
まずはシューマンの「アラベスク」から。角張った氷砂糖がきらきらと零(こぼ)れ落ち、夢見るように浪漫の翳りを添え、明るく細やかな破片を舞い散らせて、穏やかに降り立ちました。続いてデュランの「ワルツ 第1番」。足早に駆け出し、光の粒を撒(ま)き散らして、息せき切って弾(はず)み、楽しさを弾(はじ)けさせました。プログラム最後はドビュッシーの「ベルガマスク組曲」より2曲。異国風に彩られた波頭が砕け散り、透明な結晶を鏤(ちりば)めて、眠たそうに水飛沫(みずしぶき)を上げる「プレリュード」。ゆったりと淡く降り注ぎ、ほのかな甘さを香らせて、微かな風に揺れる「月の光」。洗練を匂い立たせ、透き通る響きで魅了しました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールは同じくドビュッシーの「アラベスク 第1番」。沸き立つ漣(さざなみ)が拡がり、優しく呟いて、にぎにぎしく終演となりました。
年末年始から冬の洗礼を通り過ぎて、再開されたロビーコンサートが鮮やかな彩りで染められたことに感謝して、喜ばしい気分で、家路を急ぎました。

第22回クラリネットアンサンブルコンサート

2018年3月11日(日) 13:30 だいしホール 第22回クラリネットアンサンブルコンサート

第1部
 ピア's♪
  インヴェンション/J.S.Bach
   1st 新保弘子 2nd 内山みゆき
  クラコン日本酒の会
   ビビディ・バビディ・ブー/Daivid,Hoffman 溝口佳洋編
    1合 会長山本 2合 監査 土屋 3合 事務局長 西山 1升 副会長 永井
  新潟ウインドオーケストラ
   翠色の蜃気楼/加藤新平
    1st 佐藤優紀 2nd 山谷美里 3rd 中村さやか 小林あやめ 4th 内山千里 Bass 竹内秀
  アンサンブルベヴィトーレ
   アルメニアンダンス PartⅠ/リード 渡邊一殻編
    1st 高橋正紀 2nd 下村智子 3rd 風間佳子 4th 高橋光江 Bass 竹内綾子
第2部
  アンサンブル青島
   さくらのうた/福田洋介 袖山司編
    Es 今井千秋 1st 和田るり子 2nd 日下部昌美 3rd 袖山司 Alto 関根碧 Bass 永井雅子
  新津吹奏楽団
   Caprice for Clarinet/Grundman 山口由夏編
   魔女の宅急便メドレー(旅立ち~仕事はじめ~海の見える街~大忙しのキキ~やさしさに包まれたなら)/西條太貴編
    1st 山本知男 2nd 田中麻美 3rd 武田正志 4th 平松良子 Bass 杵淵香奈枝
  シティブラス越後
   Kaleidoskop/Lorenz
    1st 中川奈穂 2nd 下村智子 3rd 土屋則子 Alto 玉川裕司 Bass 渡辺翔子
  長岡交響楽団
   歌劇『仮面舞踏会』より/ヴェルディ
    1st 高橋正紀 2nd 鳥羽香織 3rd 高橋光江 4th 齊藤直美
第3部
  全体合奏
   Shenandoah/トラディショナル Halferty編
   弦楽のためのセレナーデ 第2楽章/チャイコフスキー 秀光薫編
   カルメン・セレクション/ビゼー 金山徹編

10km走って、昼食を取り、だいしホールへ。開演15分前に到着。
感想は、「様々な形態のクラリネット・アンサンブルを楽しむ」です。
まずは二重奏でバッハの「インヴェンション」から。鮮明な縦糸にまろやかな飾り糸が、綴れ織を仕上げる第1楽章。孤高の翳りをゆっくりと香らす第2楽章。白日の悲しみをくっきりと紡ぎ出す第3楽章。簡潔に織り上げて、冒頭を飾りました。続いてディズニー映画「シンデレラ」から「ビビディ・バビディ・ブー」。楽しげに弾(はず)み、華やかに絡み合って、盃を交わしました。次は加藤新平の「翠色の蜃気楼」。激しく水面(みなも)を揺らし、低速で降下し、決意を胸に駈け上り、中空で交わって、群れを成して羽搏(はばた)きました。第1部最後はアルフレッド・リードの「アルメニアンダンス PartⅠ」。眩(まばゆ)い光が溢れ出し、願いを込めて立ち上がり、鼓動に乗って舞い踊ると、乾燥した原野を紅い風が包み、黄土色の郷愁で染め上げて、軽快に飛ばしました。
休憩を挟んで第2部は福田洋介の「さくらのうた」から。柔らかに、淡い切なさを漂わせ、暖かな彩りが立ち上(のぼ)りました。続いてGrundmanの「Caprice for Clarinet」。忙(いそが)しく賑わし、落ち着いて歩み、明るさを伝えました。そのまま「魔女の宅急便メドレー」へ。優しく宥(なだ)め、溢れる若さを振り撒き、翳りある懐かしさを綴って、クルクルと渦を巻き、前を見て進みました。次はLorenzの「Kaleidoskop」。ふんわりと立ち上がり、我先に集散し、単色の虹を輝かせて、泡立ちを添え、変わりゆく色相を波立たせました。第2部最後はヴェルディの「歌劇『仮面舞踏会』」より。つま先立ちで駆け出し、優雅な舞いを披露して、黒く蔭(かげ)る道を通り過ぎ、いっぱいの日差しを浴びて、元気な足音を響かせて、微笑みながら行進しました。
2回目の休憩の後の第3部は東日本大震災への黙祷の後、出演者全員での合奏。春霞(はるがすみ)が、ゆらゆらと満ち溢れ、穏やかな希望を映し出す「Shenandoah」。雪解けの温もりで軽やかに円舞し、豊かな実りを謳歌して、きらきらと艶めきを語り出すチャイコフスキー作曲「弦楽のためのセレナーデ」の第2楽章。厚みのある響きで、奏での豊穣を届けました。プログラム最後はビゼーの歌劇からの抜粋の「カルメン・セレクション」。重く沈む不安を積み上げ、叩き付けるように舞踏し、妖艶に誘惑すると、勇ましく闘志を鼓舞しました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールが2曲。「セントルイスブルース」をジャジーに、「ロンドンデリーの歌」をしみじみと歌って、穏やかな終演となりました。
県内のクラリネット愛好家の皆様が終結して行われるコンサートが四半世紀近くも継続していることに感嘆して、喜ばしい気分で、家路を急ぎました。

風景旋律 vol.10 めでタイ!

2018年3月9日(金) 19:00 新潟市民芸術文化会館スタジオA 風景旋律 vol.10 めでタイ!

第1部 風景旋律のあしあと
 風の詩/小松亮太
 ソング オブ ライフ/鳥山雄司
 トップ オブ ザ ワールド/カーペンター、ベティス
 自転車通勤/川崎祥子
 Allways 三丁目の夕日 より/佐藤直紀
 小さな空/武満徹
 Earth/村松崇継
 My it be/エンヤ、ライアン
 全力少年/常田真太郎
第2部 佐渡の自然を奏でる音楽会

市橋靖子(Fl,Picc,Occ)
川崎祥子(Pf)

仕事を終え、りゅーとぴあへ。混雑する駐車場に何とか車を止め、開演30分前に到着。
感想は、「なごやかで、やすらぎに満ち、楽しさを届けるライブに幸せを頂く」です。
第1部は映像も交えて、これまでの歩みを振り返る企画。まずは"THE 世界遺産"のテーマ:小松亮太の「風の詩」から。煌めく鍵盤の囁きの上を爽やかに鷗(かもめ)が飛翔しました。続いて同じく、鳥山雄司の「ソング オブ ライフ」。ゆったりと優しく、大らかな流れを描きました。3曲目はカーペンターの「トップ オブ ザ ワールド」。軽やかで暖かな息吹が、楽しさを振りまきました。次はピアニストのオリジナルで「自転車通勤」。ひらひらと舞い、颯爽と風を切りました。さらに映画「Allways 三丁目の夕日」からの音楽。きらきら光る波を受けて、温もりを伝えました。そして武満徹の「小さな空」。晴れ渡る悲しみを、明るく縁取って、切なさを灯しました。ラッキー7は村松崇継の「Earth」。真っ直ぐな気持ちを、のびのびと奏でました。続く8曲目はエンヤの「My it be」。響きの煉瓦(れんが)を積み重ね、ゆっくりと涼しげに吹き抜けました。第1部最後はスキマスイッチの「全力少年」。爽やかに駆け抜け、溌剌と無邪気さを前面に出し、客席を巻き込んで弾(はじ)けて、賑やかに盛り上げました。
休憩を挟んで第2部は「佐渡の自然を奏でる音楽会」。投影される風景や動植物の営みに被せて、様々な曲達が流れる趣向。2人が静々と登場し、穏やかに立ち上がる一幕の詩情。ふわふわと柔らかく包み、悲しみで彩られた懐かしさを紡(つむ)ぎ、ちょっと哀しい気持ちを癒し、ふんわりと風を運び、褐色の影を背負って弾(はず)み、快い気分で、朗らかに遊び、生きいきとした鼓動で揺りかごを揺らして、しめやかに前半を仕上げました。若干の説明の後、後半の演奏へ。氷片を舞い散らせ、郷愁を誘って、白昼の日差しで照らし、心を込めた思い遣(や)りで満たすと、遥かなる旅路を想い、騒めく波立ちで飾って、清らかに塗り替えました。
客席からは大きな拍手が贈られ、和やかで楽しい時間を共有できたことへの感謝を伝えました。
映像と音楽が作り出す至福のひとときを頂いたことに満足して、喜ばしい気分で、家路を急ぎました。

東京交響楽団第106回新潟定期演奏会

2018年3月4日(日) 17:00 新潟市民芸術文化会館コンサートホール 東京交響楽団第106回新潟定期演奏会

モーツァルト:
歌劇「ポントの王ミトリダーテ」序曲 K.87
 Ⅰ.アレグロ Ⅱ.アンダンテ・グラチィオーソ Ⅲ.プレスト
アリア「この美しい御手と瞳のために」K.612
 オブリガード・コントラバス 北村一平
歌劇「皇帝ティートの慈悲」序曲 K.621
歌劇「魔笛」より ザラストロのアリア「この神聖な殿堂の中では」
歌劇「フィガロの結婚」より ドン・バルトロのアリア「仇を討つのは愉快だ」
歌劇「ドン・ジョヴァンニ」より レポレッロのアリア「カタログの歌」
エジプト王タモスのための合唱曲と幕間の音楽 K.345(K.336a)
 Ⅰ.僧侶たちと乙女たちの合唱 Ⅱ~Ⅴ.幕間音楽
 Ⅵ.僧侶たちと乙女たちの合唱 Ⅶa.幕間音楽 Ⅶ.祭司長と合唱

妻屋秀和(B)
松原典子(S) 松浦麗(A) 児玉和弘(T) 金子宏(B) 
にいがた東響コーラス(Chor)
東京交響楽団
秋山和慶(指揮)
安藤常光・丹藤麻砂美(合唱指揮)

だいしホールから、ダッシュで自転車を漕ぎ、開演10分前に駆け込んで、着席。
感想は、「妙なる天からの調べを体一杯に浴びる」です。
オール・モーツァルト・プログラム、まずは「歌劇『ポントの王ミトリダーテ』序曲」。生きいきと疾走するアレグロ。ゆっくりと優雅に踊るアンダンテ。ざわざわと森を駆け抜けるプレスト。爽快な気分で演奏会の幕を開けました。バス歌手とコントラバスが登場して「アリア『この美しい御手と瞳のために』」。くっきりと甘すぎない味わいで、コク深く認(したた)め、優しく弾(はず)んで、希望の輝きを速足(はやあし)で綴りました。
独奏者達が退席して、「歌劇『皇帝ティートの慈悲』序曲」。軽く速い雷鳴が鳴り、快速で飛ばして、爽やかに吹き抜け、お花畑に身軽に飛び込んで、ざわめきを奏でました。
再度ソリストが入場し、続けて3曲。穏やかに宥(なだ)め、心を込めてゆっくりと坂道を登り、暖かく光を灯す「歌劇『魔笛』」より「ザラストロのアリア『この神聖な殿堂の中では』」。力強く訴え、黒く燃え上がる炎を背に、渦巻く気配と対峙し、大きく受け止める「歌劇『フィガロの結婚』」より「ドン・バルトロのアリア『仇を討つのは愉快だ』」。軽妙に輝きを見せびらかし、愉快な気分を誇り、急がずに豊穣なる実りを語る「歌劇『ドン・ジョヴァンニ』」より「レポレッロのアリア『カタログの歌』」。表情豊かに様々な役柄を演じました。
休憩を挟んで後半は「エジプト王タモスのための合唱曲と幕間の音楽」。勇ましく、押し寄せる怒涛の波頭(なみがしら)と向き合い、嵐を掻い潜り、喜びを弾けさせて、「僧侶たちと乙女たちの合唱」を披歴すると、管弦楽単独で、暗く運命の影が走り、悲しみを宿して、細やかに震え、ゆったりと上品に、甘さを抑えた生地を膨らませ、切なさと篝火(かがりび)を取り換えながら、前を向いて急ぎ、速度を落として様子を伺い、翳りを纏(まと)って、鋭く切り込み、力を込めて、大きく急(せ)き込み、光差す土壌に悲しみを飾りつけ、それぞれの幕間を描きました。合唱が立ち上がり、光りを点(とも)して、喜びを分け合い、畳みかけるように囃し立て、麗しき調べで祝い、目出度い響きを大きく広げる2度目の「僧侶たちと乙女たちの合唱」が、ゆっくりと群れを成しました。幕間では閉ざされた空間に巻き起こる暴風雨が黒雲を呼ぶと、速度を落として行進する足取りが見え隠れし、煌々(こうこう)と闇を照らす「祭司長と合唱」が、やがて喜びと煌めきを誘(さそ)い、輝きが満ちみちて、結末へと向かいました。
会場からは大きな拍手が贈られ、独奏者、合唱、オーケストラ、そして指揮者と指導者たちを大いに称賛しました。
なかなか聞けない歌劇の聞きどころを1つの演奏会で堪能し、音楽の喜びまで頂けたことに感謝して、快い気分で、家路を急ぎました。

新潟サクソフォーン協会第24回演奏会

2018年3月4日(日) 14:30 だいしホール 新潟サクソフォーン協会第24回演奏会

四重奏
 My favorite things/ロジャース
  平田和彦(S.Sax) 山宮昭彦(A.Sax) 樋口健太郎(T.Sax) 横山有希(Br.Sax)
独奏
 ギリシャ組曲/イトゥラルデ
  樋口健太郎(A.Sax) 斎藤愛子(Pf)
 ワルツ形式によるカプリス/ボノー 
  山宮昭彦(A.Sax)
 組曲「プロヴァンスの風景」より/モーリス
  ジプシー女、熊ん蜂
  平田和彦(A.Sax) 八子真由美(Pf)
ジャズ
 Someone to watch over me/ガーシュイン
 アメリカン・パトロール/ミーチャム
  大久保順司 横山有希(A.Sax) 三国岳彦(T.Sax) 山際規子(Pf) 横山則夫(Cb) 間雅弘(Ds)
四重奏
 サキソフォーン四重奏曲より 第3楽章/シュミット  
 メープルリーフ・ラグ/ジョプリン
  山宮昭彦(S.Sax) 横山有希(A.Sax) 平田和彦(T.Sax) 樋口健太郎((Br.Sax)
 アリオンの琴歌/八木澤教司
 You raise me up/ロブランド
  大久保順司(S.Sax) 澁谷研一(A.Sax) 三国岳彦(T.Sax) 横山有希(Br.Sax)
ラージ・アンサンブル
 威風堂々/エルガー
 「オペラ座の怪人」セレクション/ウェーバー
  平田和彦 山宮昭彦(S.Sax)
  大久保順司 神戸哲郎 近藤純子 澁谷研一(A.Sax)
  小里綾香 三国岳彦(T.Sax)
  樋口健太郎 横山有希(Br.Sax)
 賛助出演
  風間一吉(Per)

りゅーとぴあから戻り、昼食を取り、自転車でだいしホールへ。開演20分前に到着。
感想は、「様々な形態のサキソフォーンによる演奏を楽しむ」です。
まずは四重奏で映画音楽の「My favorite things」から。親しみやすい旋律が甘酸っぱく響き、都会の喧噪の中、上空を燕が飛び交いました。続いての独奏の部はイトゥラルデの「ギリシャ組曲」よりスタート。角張った建造物が立ち並び、不規則に歩み出し、不器用に踊ると、艶(つや)めいて寄り添い、大空を突き抜けて、ざわめく街角で乱れ舞い、慌(あわ)てて行き過ぎて、東方へ駆け抜けました。次は無伴奏でボノーの「ワルツ形式によるカプリス」。曲がりくねって枝を伸ばし、千鳥足でよろめいて、ふと立ち止まり、キョロキョロと見回して、よろけながら降下しました。独奏の最後はモーリス「組曲『プロヴァンスの風景』」より2曲。勢いを持って進み、力尽くで押し切る「ジプシー女」。噴煙を撒き散らし、高く低く飛行して、羽音を燻らす「熊ん蜂」。光景を描写しました。前半最後はジャズ編成による演奏。ふんわりと漂(ただよ)い、柔らかに霞(かす)み、安らぎで包み込むガーシュインの「Someone to watch over me」。ここで地元の温浴施設"アクアパーク"のCM音楽を挟んで、ミーチャムの「アメリカン・パトロール」。明るく楽しく、軽快なノリで、ご機嫌な幸福感を届けました。
休憩を挟んで後半は再びの四重奏。最初はシュミットの「サキソフォーン四重奏曲」より第3楽章。鈍色(にびいろ)の霧が掛かり、不安げに揺蕩(たゆた)うと、やがて光が差し、速度を落として、ゆっくりと着地しました。続いてスコット・ジョプリンの「メープルリーフ・ラグ」。底抜けに明るく跳ね、横方向に揺れて、賑やかに囃(はや)しました。次の組では八木澤教司の「アリオンの琴歌」に、勇気凛凛で立ち向かい、足早に大空へ駆け上がると、ケルティック・ウーマンで有名な「You raise me up」を優しく、暖かに包み込み、胸に迫る思いを届けました。プログラム最後は総勢10人のラージ・アンサンブルでエルガーの「威風堂々 第1番」から。煌めきを騒がしげな足音に乗せて行進し、肌触りの良い響きで心の高まりを溢れさせて、栄光の旗を振り回すと、ウェーバーの「『オペラ座の怪人』セレクション」では、大仰に見得を切り、希望を込めて前進し、あの頃を懐かしんで、しっかりと決意を込め、障壁へ立ち向かいました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールは「威風堂々」の後半をもう一度。胸に迫る調べを奏でて、にぎにぎしく終演となりました。
同族の楽器が一堂に集い、四半世紀近くも演奏会を続けていることに、敬意を表して、大急ぎで次の会場へと急ぎました。

東響ロビーコンサート

2018年3月4日(日) 12:00 新潟市民芸術文化会館コンサートホール・ホワイエ 東響ロビーコンサート

トリオのための5つの小品/イベール
 Ⅰ.アレグロ・ヴィーヴォ
 Ⅱ.アンダンティーノ
 Ⅲ.アレグロ・アッサイ
 Ⅳ.アンダンテ
 Ⅴ.アレグロ・クアージ・マルツィアーレ
きらきら星変奏曲/モーツァルト
ディヴェルティメント 第1番 K.439b
 Ⅰ.アレグロ
 Ⅱ.メヌエット
 Ⅲ.アダージョ
 Ⅳ.メヌエット
 Ⅴ.ロンド

荒木奏美(Ob)
吉野亜希菜(Cl)
福士マリ子(Fg)

時間の都合で7.2km走り、身支度をして、りゅーとぴあへ。開演10分前に滑り込み。
感想は、「新鮮で清冽な木管三重奏に聞き惚れる」です。
まずはイベールの「トリオのための5つの小品」。すっきりとした味わいで、細やかに震わし、弾(はず)むように揺れるアレグロ・ヴィーヴォ。淡い悲しみを滲ませ、ゆったりと揺蕩(たゆた)うアンダンティーノ。楽しげにはしゃぎ、すらりとした肌触りで舞い踊るアレグロ・アッサイ。穏やかに、柔らかな安らぎを与えるアンダンテ。優しく追い立て、素早い足取りで前へ進むアレグロ・クアージ・マルツィアーレ。端正で洒落た音色(ねいろ)で彩って、軽やかに仕上げました。続いてモーツァルトの「きらきら星変奏曲」。素直な口ぶりで主題を奏でると、若草の茎(くき)に柔らかな枝を絡ませ、泡立ちで支え、鋭い棘(とげ)を飾りつけ、身軽に蹴り上げて、ゆっくりと影を宿し、溌剌とした素振りで遊び、小さく渦を巻き、長閑(のどか)に青空を映し、足早に駆け出して、側転で着地しました。プログラム最後は同じ作者の「ディヴェルティメント 第1番 」。優雅に走り出し、上品に急ぐ第1楽章。滑らかに遊泳して、勢いよく揺れる第2楽章。伸びやかに微睡む第3楽章。ゆらゆらと燃え、大らかに波立つ第4楽章。畳み掛けるように進み、軽快に挑みかかる第5楽章。気品に溢れ、洗練された筆遣(づか)いで、5枚の絵画を描き上げました。
会場からは大きな拍手が贈られ、若き乙女たちの素晴らしい演奏を大いに讃えました。
東京交響楽団の新潟定期演奏会のある昼下がりに毎回行われる無料のロビーコンサートでのエクセレントでゴージャスなプレゼントを今回も受け取れたことに感謝して、快い気分で、帰路に付きました。