春の新潟・音楽ウィーク 60分で巡る名曲探訪

2018年4月29日(日) 17:30 新潟市音楽文化会館 春の新潟・音楽ウィーク 60分で巡る名曲探訪

【オペラ・バレエの名曲】
 歌劇「マイスタージンガー」より前奏曲(抜粋)/ワーグナー
 「くるみ割り人形」より「花のワルツ」(抜粋)/チャイコフスキー
【交響曲の名曲】
 交響曲「驚愕」より第2楽章/ハイドン
交響曲第5番より第1楽章、第4楽章(抜粋)/ベートーヴェン
交響曲第9番「新世界」より第4楽章/ドヴォルジャーク
【合唱の名曲】
アヴェ・ヴェルムコルプス(合唱)/モーツァルト
ハレルヤ(合唱)/ヘンデル

スペシャル市民オーケストラ
スペシャル市民合唱団
坂井悠紀(指揮)

りゅーとぴあから音楽文化会館へ移動し、再度スペシャル市民オーケストラの演奏会へ。開演30分前に到着。
感想は、「充実の演奏を心ゆくまで楽しむ」です。
まずは【オペラ・バレエの名曲】ということで、ワーグナーの「マイスタージンガー 第1幕への前奏曲」の抜粋から。堂々と入場し、輝かしく行進して、豊かで華々しく力を解放する英雄を見事に描き切りました。続いてチャイコフスキーの「くるみ割り人形」より「花のワルツ」の抜粋。暖炉の炎が燃え、華麗に掻き鳴らす竪琴が波打ち、裾を揺らして円舞し、華やかで豊潤に奏でて、軽やかに降り立ちました。ここでオーケストラの楽器を種類別に紹介するコーナー。愉快に「アンパンマン・マーチ」を奏でる弦楽器。しっとりと「星に願いを」を歌う木管楽器。コミカルに「サザエさん」を吹きまくる金管楽器。そしてそれを裏で支える打楽器。それぞれの特徴を披露しました。次は【交響曲の名曲】へと移り、最初はハイドンの「交響曲『驚愕』」から、ニックネームの基になった第2楽章。ゆっくりと抜き足差し足で歩み、そろそろと様子を伺っているところへ、突然の鉄鎚(てっつい)。気を取り直して進み、細やかに分岐して、にょろりと絡み合い、暗い影がひとときの闇を齎(もたら)し、それを振り切るかのように、力を込めて強引に押し切り、変わり身を仕上げました。続いてベートーヴェンの交響曲第5番。襲い掛かる一撃をかわすも、忍び寄る翳りが集結して、塊りを成(な)し、欠片(かけら)に分離して、波状攻撃を掛ける第1楽章。忍び足で進み、輝きを解放して、勝利を歌い上げ、叩き付ける驟雨(しゅうう)を物ともせず、全力で駆け抜ける第4楽章の抜粋。緊張の極限を制し、降りかかる困難を薙(な)ぎ払って、音楽の神髄へと到達しました。このセクション最後はドヴォルジャークの「交響曲第9番『新世界』より第4楽章。動輪の鼓動を模し、ざわめきを掻き立てて、一心不乱に突進し、やがて安らぎの平原に身を委(ゆだ)ねて、高みへと登りつめ、再び闘いの現場へと駆け出して、鍔迫り合いを演じ、遥かなる彼方へその身を投じました。客席からは大きな喝采が叫ばれ、舞台上に花開いたアツい想いを称えました。
ここで合唱が入場し、モーツァルトの「アヴェ・ヴェルムコルプス」。立ち上がる大気の熱量が柔らかに包み込み、清らかな優しさで癒しました。プログラム最後はヘンデルの「ハレルヤ」コーラス。喜ばしい光で照らし、神聖なる栄光を讃えて、遍(あまね)く天地の恵みを映しました。
会場からは大きな拍手が送られ、それに応えてのアンコールは「ラデツキー行進曲」。手拍子が起こり、にこやかに盛り上がって、にぎにぎしく終演となりました。
新潟市にある各オーケストラの精鋭が一堂に会し、見事な演奏で聴衆を楽しませてくれたことに感謝して、快く家路を急ぎました。
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春の新潟 音楽ウィーク・りゅーとぴあロビーコンサート 午後の部

2018年4月29日(日) 16:15 新潟市民芸術文化会館東側ロビー 春の新潟 音楽ウィーク・りゅーとぴあロビーコンサート 午後の部

アンサンブル・ゼフィール(フルート四重奏)
 サウンド・オブ・ミュージック/ロジャース
 ティータイムの画集/三浦真理
  夢の中で
  フーガとリズム
 想い出は銀の笛/ 〃
  真紅のルビー
  ブルーパステル
 茶色の小瓶/ウィナー
新潟市ジュニア合唱団
 「レクイエム」よりサンクトゥス/フォーレ
 ホーム スイート ホーム ~Home Sweet Home~
  おお牧場は緑/中田羽後 訳詞 チェコ/スロバキア民謡
  森の水車/清水みのる 詞 米山正夫 曲
  曲目不明1
  曲目不明2
  ミスター・モーニング/村田さち子 詞 小六禮次郎 曲
 海野 美栄(指揮)
 斎藤 愛子(Pf)

コンサートホールを出て、急いで東側ホワイエへ。開演5分前に着席。
感想は、「柔らかなフルートと澄み渡るジュニア合唱に聞き入る」です。
まずはフルート四重奏のアンサンブル・ゼフィールから。「サウンド・オブ・ミュージック」をさらさらと涼やかに届けて、冒頭を飾りました。続いて三浦真理の「ティータイムの画集」から2曲。ゆったりと優しく涼風が吹き過ぎる「夢の中で」。細やかに絡み合い、滑らかに弾(はず)む「フーガとリズム」。ふんわりと温もりで包みました。続いて同じ作者の「想い出は銀の笛」より。爽やかな郷愁を伝え、湿り気に満ちた狭霧(さぎり)が沸き上がる「真紅のルビー」。軽快で活動的に刻み、緩やかに揺れる大地の上を、波打って進む「ブルーパステル」。生きいきと宙を舞いました。最後はジャズの名曲「茶色の小瓶」。小粋に華やぎ、彩りを付けて、軽めにスイングしました。
少々のインターミッションの後(のち)、登場したのはジュニア合唱団。最初に歌うのはフォーレの「レクイエム」より「サンクトゥス」。ゆっくりと清らかに息吹を伸ばし、透き通る歌声が高らかに響き渡って、純真な祈りで会場を包み込みました。続いて「ホーム スイート ホーム」と題して、「愛しの我が家」に因んだ曲を数曲。すっきりと草原の風景を描き、朗らかに歯切れ良く川辺の情景を綴り、滑らかに流れる風を歌い、霞立(かずみた)つ谷間から、耀き出す朝日を讃えて、明るい未来を切り開きました。
会場からは大きな拍手が送られ、少年少女たちの素晴らしいパフォーマンスに大いなる賛辞を贈りました。
器楽と合唱という2つの異なった音楽の魅力を充分に堪能できたことに感謝して、次なる公演へと向かいました。

神尾真由子&ミロスラフ・クルティシェフ デュオ・リサイタル

2018年4月29日(日) 14:00 新潟市民芸術文化会館コンサートホール 神尾真由子&ミロスラフ・クルティシェフ デュオ・リサイタル

ヴァイオリン・ソナタ 第28番(第21番)ホ短調 KV304(300c)/モーツァルト
 Ⅰ.Allegro
 Ⅱ.Tempo di Menuetto
ヴァイオリン・ソナタ イ長調/フランク
 Ⅰ.Allegretto ben moderato
 Ⅱ.Allergo
 Ⅲ.Recitativo-Fantasia(Ben moderato)
 Ⅳ.Allegretto poco mosso
ヴァイオリンとピアノのための4つの小品 Op.7/ウェーベルン
 Ⅰ.Sehr langsam
 Ⅱ.Rasch
 Ⅲ.Sehr langsam
 Ⅳ.Bewegt
ヴァーティカル・ソーツⅡ/フェルドマン
ヴァーティカル・タイム・スタディーⅢ/細川俊夫
「浜辺のアインシュタイン」より ニー・プレイ2/グラス
鏡の中の鏡/ペルト
「ポーギーとベス」/ガーシュイン ハイフェッツ編
 Ⅰ.サマータイム
 Ⅱ.女は気まぐれ
 Ⅲ.あの人は逝ってしまった
 Ⅳ.そんなことはどうでもいいさ
 Ⅴ.ベスよ、お前はおれのもの
 Ⅵ.ブルースのテンポで 

神尾真由子(Vn)
ミロスラフ・クルティシェフ(Pf)

音楽文化会館を出て、コンチェルトさんへより、喫茶室を借りて、昼食を済ませ、ブログの準備をして、再びりゅーとぴあへ。開演30分前に到着、のつもりが、チケットを忘れてきたことに気付き、慌てて自宅へダッシュ。チケットを取り、自転車を飛ばして、ぎりぎりで、滑り込みセーフ。
気を取り直しての感想は、「古典、浪漫派、そして現代音楽を素晴らしいヴァイオリンとピアノで大いに堪能する」です。
まずはモーツァルトの「ヴァイオリン・ソナタ 第28番」。翳りを帯び、愁いを纏(まと)って、穏やかに歩み出し、明るさを増して、まろやかに弾(はず)み、可憐(かれん)に輝いて、迫りくる闇をかわし、片足跳びで、石蹴りをする第1楽章。淡い切なさで舞い、細い絹糸を張り詰めて、温かな日差しを受け、微(かす)かな甘やかさを溶かして、うっすらと表面を哀しみで覆う第2楽章。端正な佇まいで、聴衆へと届けました。続いてフランクの「ヴァイオリン・ソナタ」。俯(うつむ)いて、少し憂鬱そうに振舞い、ゆっくりと立ち上がって、脈々と紋様(もんよう)を紡ぎ、苦みを表面に塗りこめて、粘りけのある波立ちで飾るアレグレット。一天にわかに掻き曇り、迫りくる嵐の予感に慄(おのの)き、一旦は収まるものの、訥々(とつとつ)と語り出し、大らかに揺れて、暗い鱗粉を塗り込め、荒れる海へ漕ぎ出すアレグロ。淡い揺らめきが見え隠れし、か細い艶やかさを光らせて、頂きへ登り詰め、川面(かわも)を浮き沈みさせて、巡る調べで貫くレチタティーボ・ファンタジア。長閑(のどか)な陽光を浴び、艶めき輝く一条の光線が差し込んで、ゆらゆらと彷徨(さまよ)い、力を思い切り解放して、輝きを重ねる2度目のアレグレット。少しくすんだ明るさで、しなやかに演じ切りました。
休憩を挟んで後半はウェーベルンの「ヴァイオリンとピアノのための4つの小品」。深海に光る海藻が揺れ、急ぎ足で駆け抜ける第1楽章。金色の昆虫の細き肢(あし)が空中で乱反射する第2楽章。耀く欠片(かけら)を散り散りに撒き散らし、そっと囁く第3楽章。飛び飛びにばらけ、凍(こお)った氷片を破裂させる第4楽章。微細な美を点描しました。続いてフェルドマンの「ヴァーティカル・ソーツⅡ」。静寂の中に浮遊する響きがゆらりと傾き、透き通った鐘の音が隙間を埋めて、空間を満たしました。次は細川俊夫の「ヴァーティカル・タイム・スタディーⅢ」。戦慄の時を過ごし、細切(こまぎ)れの破片が舞い散って、導火線を張り、鮮やかな擦(こす)れを際立たせ、分解写真を断続して、力任せに投影しました。さらにグラスの「浜辺のアインシュタイン」より「ニー・プレイ2」。ジグザクに進む螺旋が伸び上がり、ふと立ち止まって、角を曲がり、色相を変えて、隘路(あいろ)を辿(たど)りました。さらにペルトの「鏡の中の鏡」。優しく揺蕩(たゆた)う梵鐘が立ちすくみ、穏やかに身を伸ばして、結晶を繭玉で包みました。プログラム最後はガーシュインの曲をハイフェッツが編み直した「ポーギーとベス」。遣る瀬無い想いを、グラスに付いた水滴のような清涼さで紡ぐ「サマータイム」。力尽くで荒馬を諫(いさ)める「女は気まぐれ」。うっすらとした悲しみを酒場の喧噪に忍ばせる「あの人は逝ってしまった」。酔っぱらって、駆け出し、軽くステップを踏む「そんなことはどうでもいいさ」。日差しが差し込み、のんびりと乾いた砂漠の暑さを伝える「ベスよ、お前はおれのもの」。楽しげに踊り、速足で横揺れして、嬉しさを解放する「ブルースのテンポで」。親しみのある軽さで、愉しさと悲しみを奏でました。
会場からは大きな拍手が送られ、それに応えてのアンコールが2曲。ハチャトゥリアンの「剣の舞」を激しく、テニックの「ホラ・スタッカート」を軽快に飛ばして、にぎにぎしく終演となりました。
分かりやすい演目と、とっつきにくそうな曲を並べて、そのどちらも極上の仕上がりで聞く喜びを提供してくれるデュオに出会えたことに感謝して、快く上気した足取りで、ホワイエへと向かいました。

春の新潟・音楽ウィーク 0歳からのコンサート~0歳から親しむクラシックの体験型コンサート~

2018年4月29日(日) 11:30 新潟市音楽文化会館 春の新潟・音楽ウィーク 0歳からのコンサート~0歳から親しむクラシックの体験型コンサート~

カルメン組曲より「闘牛士」/ビゼー
 [楽器紹介]
交響曲第5番より第1楽章抜粋/ベートーヴェン
結婚行進曲/メンデルスゾーン
 [楽器体験]
喜歌劇「天国と地獄」より「カンカン」/オッフェンバック
 [指揮体験]
ハレルヤコーラス/ヘンデル

スペシャル市民オーケストラ
スペシャル市民合唱団
坂井悠紀(指揮)

りゅーとぴあから、音楽文化会館へ移動し、開演30分前に到着。
感想は、「小さなお子様と一緒に楽しめる賑やかなコンサートに癒される」です。
まずはビゼーの「カルメン組曲」より「闘牛士」。威勢よく雷鳴が鳴り響き、軽快で勇ましくまくし立てると、勇壮に士気を上げ、勢い良く駆け抜けました。ここでオーケストラの楽器を種類別に紹介するコーナー。愉快に「アンパンマン・マーチ」を奏でる弦楽器。しっとりと「星に願いを」を歌う木管楽器。コミカルに「サザエさん」を吹きまくる金管楽器。そしてそれを裏で支える打楽器。それぞれの特徴を披露しました。続いてベートーヴェンの「交響曲第5番」より第1楽章の抜粋。息を呑む展開で会場の耳目(じもく)を集めました。つぎはメンデルスゾーンの「結婚行進曲」。華やかに開幕し、優雅に舞い踊って、豪華さを伝えました。さて続いては、お待ちかね[楽器体験]。一部楽団のメンバーが客席に降り、舞台上も含めて、実際の楽器に触って、音楽を体感する時間。多くの家族連れが、楽器と親しみ、好奇心を満たして、制限時間いっぱいに楽しみました。客席、舞台上とも定位置に戻って、オッフェンバックの「喜歌劇『天国と地獄』」より「カンカン」をひとくさり。そしてそれを素材にしての[指揮体験]。お子様の振る様々なテンポにオケが付いていき、会場から笑いが起こる場面も。3名がマエストロになって、大きく盛り上げりました。
最後は合唱が入って、ヘンデルの「ハレルヤコーラス」。清らかで澄んだ歌声が響き渡り、喜びを解放して、天上へ駆け上がりました。
会場からは大きな拍手が送られ、それに応えてのアンコールは「ラデツキー行進曲」。手拍子で一体となって、にぎにぎしく終演となりました。
家族連れが気兼ねなくオーケストラを楽しめる素敵なコンサートが今後とも継続して、行われることを願って、会場を後にしました。

春の新潟 音楽ウィーク・りゅーとぴあロビーコンサート 午前の部

2018年4月29日(日) 10:00 新潟市民芸術文化会館東側ロビー 春の新潟 音楽ウィーク・りゅーとぴあロビーコンサート 午前の部

新潟市ジュニア邦楽合奏団
 「たみうたのおと」より「越後獅子」、「こきりこ」/鯨岡徹
 風と光と大地のうた 第1楽章「いぶき」/川崎絵都夫
  鯨岡徹(指揮)
新潟市ジュニアオーケストラ
 フルート・アンサンブル
  春の歌/アルビーニ
 木管五重奏
  「3つの小品」より第1楽章/イベール
 金管五重奏
  コッツウォルズの風景/広瀬勇人
 弦楽アンサンブル
  「セントポール組曲」より「ジーグ」/ホルスト

※曲名等聞き取りの為、不正確な場合があります。

朝食を摂り、身支度をして、りゅーとぴあへ。開演20分前に到着。
感想は、「ジュニア音楽教室の精鋭たちの若い力に喜びを頂く」です。
まずはジュニア邦楽合奏団で、指揮者の自作である「たみうたのおと」より「越後獅子」と「こきりこ」。生きいきと囃し立て、鮮やかに際立つ「越後獅子」。物悲しげな調べが胸に迫る「こきりこ」。生命力溢れる熱気で冒頭を飾りました。続いて川崎絵都夫の「風と光と大地のうた」の第1楽章「いぶき」。萌え出ずる若芽が華やぎ、吹き抜ける薫風が匂い立って、一幅の絵巻を繰り広げました。
会場を設営し直して、登場したのはジュニアオーケストラによる様々なアンサンブル。最初はフルート5本で、アルビーニの「春の歌」。爽やかに、柔らかく風を運んで、涼やかに香り立ちました。続いて木管五重奏でイベールの「3つの小品」より第1楽章。軽やかで、細やかに編み上げ、お洒落で入り組んだ綴(つづ)れ織(おり)を届けました。次は金管五重奏で広瀬勇人の「コッツウォルズの風景」。輝かしい光を放ち、晴れやかな響きで満たして、勇壮な素振りを披露しました。最後は弦楽アンサンブルでホルストの「セントポール組曲」より「ジーグ」。透き通った分厚い壁を築き、小気味よく前進して、ちょっと武骨に舞い踊りました。
会場からは大きな拍手が送られ、子供たちの素晴らしい腕前を讃えました。
若き精鋭たちの熱の籠った秀演を朝一番で聞けたことに感謝して、喜ばしい気分で、次の会場に向かいました。

ボサコルデオン ✕ 渋谷陽子 春のラウンジライブ

2018年4月25日(水) 19:30 万代シルバーホテル ボサコルデオン ✕ 渋谷陽子 春のラウンジライブ

ジョアンジーニ・ボア・ピンタ/Jacques barbosa
甘い想い/Rene "didi" Duprat
さくらんぼの実る頃/Clement Renard
スィル・ヴ・プレ/Pazzolla
ココナツ菓子/Jacob do Bandolim
十字路/mendoca jobim
また明日…/田中トシユキ
べべ/Pascoal
私のお気に入り/Hammerstein Rogers
僕の伯父さん/Barcellini
パリのワルツ/Flores
中央フリーウェイ/荒井由実
すみれの花咲く頃/白井鉄造 詞

ボサコルデオン
 田中トシユキ(Acc,Pf,Vo)
 さとうえみ(Gt,Vo)
ゲスト
 渋谷陽子(Vc)

穏やかな休日の朝を過ごし、所用を足して、昼食を摂り、新装なった新潟駅を見学して、ゆっくり休養し、早目の夕食を済ませて、万代シルバーホテルへ。開演20分前に到着。
感想は、「快いリズムに沸き立ち、コクのある弦の奏でに癒される」です。
まずはデュオで3曲。熱風が爽やかに吹き、歯切れ良く刻んで、楽しさを伝える「ジョアンジーニ・ボア・ピンタ」。川面(かわも)にさざめく波立ちが、快い光を反射する「甘い想い」。ゆっくりと煌めきを放ち、優しく細やかに震える「さくらんぼの実る頃」。軽やかに弾(はず)んで、気持ちよく持て成しました。続いてゲストのチェロが登場して、ピアソラの「スィル・ヴ・プレ」から。小気味よくステップを踏み、小さく渦を巻いて、濃厚に匂い立ち、鮮やかに奏でました。続いてジャコー・ド・バンドリンの「ココナツ菓子」。しなやかに歌う低弦を受けて、氷砂糖の耀きで応じる鍵盤が明滅し、軽快なる六弦が遥かなる草原を流れるように駆け抜けました。さらにメンドーサ&ジョビンの「十字路」。ゆったりと大海(たいかい)の波の上で揺れ、昼下がりの気怠(けだる)さを涼しげに伝えました。1st.set 最後はボサコルデオンのオリジナルの「また明日…」。憂愁の調べに酔い、細やかに速く、星屑を散らしました。
休憩を挟んで 2nd set は再びのデュオでパスコールの「べべ」。愁いの鼓動が湧き立ち、咽(むせ)び泣く奔流が、涙の粒を幾重にも塗り重ねました。続いてミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」より「私のお気に入り」。晴れやかな物悲しさで、からりと演じ、脈々と艶めきを届けて、乾いた喜びで飾りました。ここでチェロが加わり、映画音楽の「僕の伯父さん」。可愛いげな足取りで燥(はしゃ)ぎ、日差しを一杯に浴びて、愉しさで満たしました。次はフローレスの「パリのワルツ」。胸に沁みる切なさを伝え、優雅な明るさで彩り、翳りの速さで場面を塗り替えました。ここでユーミンの「中央フリーウェイ」。小粋な軽さで疾走し、お洒落な風景を切り取って、恋する喜びを謳歌しました。プログラム最後は宝塚で有名な「すみれの花咲く頃」。ふんわりとした高貴さを香らせて、生い茂る木立の間(あいだ)を、春風がさらさらと通り過ぎました。
会場からは大きな拍手が送られ、それに応えてのアンコールは「イパネマの娘」。太陽の果実を燦燦と照らして、にぎにぎしく終演となりました。
軽快なギターとヴォーカル、流麗な鍵盤、深く濃いチェロ、三者が作り出す快い音楽を十二分に堪能できたことに感謝して、喜ばしい気分で家路を急ぎました。

新発田フルート音楽研究会 ミュージアム・コンサート 2018

2018年4月21日(土) 18:30 蕗谷虹児記念館 新発田フルート音楽研究会 ミュージアム・コンサート 2018

ソナタ第1番 イ短調/カスッテロ
ソナタ第1番 ニ短調/ 〃
 勝俣敬二(Rn.Fl)
ソナタ第4番 ト短調/マッテゾン
 勝俣敬二、鷲尾千草、大金典夫(Br.Fl)
ラ・フォリア ニ短調/ヴィヴァルディ
 Prelude.Adagio Allegro Chaconne
 勝俣敬二、大金典夫(Fl)
アンダンテ ハ長調/モーツァルト
 浅田明美(Fl)
人知れぬ涙/ドニゼッティ
 浅田明美、大金典夫(Fl)
セレナーデ 変ホ長調/ドリゴ
 金子孝男(Fl)
リゴドン/グリーグ
スカーフの踊り/シャミナード
シシリアーノとフーガ/クラップ
 勝俣敬二、新保しげみ、小島美枝子、澤村佳子(Fl)
レクイエムと冥/福島和夫
 勝俣敬二(Fl)

笠原恒則(Cemb)
中山徹(Gamb)

だいしホールから戻り、軽食を摂って、所用を足し、バイパスを一路新発田へ。
開演25分前に到着。
感想は、「フルート音楽を歴史に沿って楽しむ趣向に聞き入る」です。
まずは講師演奏でカスッテロのソナタをルネッサンス・フルートとガンバを含む通奏低音とともに2曲。ゆっくりとくすんだ明るさで奏で、パタパタと翅を拡げて、ひらひらと舞い、悲しみに裏打ちされた羽搏(はばた)きで急ぎ、上下に飛翔して、穏やかに降下する「第1番」。柔らかな泡立ちが沸き上がり、急ぎ足で波立ちを揺らし、哀しさを緩やかに表(あらわ)して、暖かな光で駆け出し、長閑(のどか)な震えで横揺れし、速度を落として降り立つ「第2番」。古(いにしえ)の響きを今に伝えました。続いてバロック・フルート3本でマッテゾンの「ソナタ第4番」。抜き足差し足で歩み、一つに寄り添い、それぞれに分かれて、淡い光線を積み上げ、忙しく羽根を動かす第1楽章。角を立てて刻み、清らかに穢れを拭き取り、幾重にも響きを重ねる第2楽章。静謐な素振りでその身を切り分け、細やかに跳ねまわり、ふわふわと浮かび上がる第3楽章。入り組んだ柱で建物を築き上げました。前半最後はヴィヴァルディの「ラ・フォリア」。濃い影を纏(まと)い、泣きながら舞踊の足取りを踏み、短く発砲して、微細に網を掛け、混迷の交わりを抜けて、疾風(はやて)を吹かせるプレリュード。ゆらゆら流れる川のせせらぎを楽しみ、小さな乱気流を巻き起こし、切なさを吐息の長さで伝え、耳元の嵐を取り込んで駆け抜けるアレグロ。心の傷を慰め、クルクルと廻り込んで、ジグザクに切り込み、急(せ)き込んで、厚く塗り込めるシャコンヌ。2本の笛で熱狂を変奏しました。
休憩を挟んで後半はモーツァルトの「アンダンテ」から。ゆるりとした足取りで優しく、時に影が差し込みながらも、しなやかに綴りました。続いてドニゼッティの「人知れぬ涙」。しとしとと降る雨を受け、哀愁のため息から、安らぎへと移り行きました。次はドリゴの「セレナーデ」。甘やかに金色の帯を曳き、俊足で駆け出して、高らかに飛び上りました。4名で取り組んだ3曲は、晴れやかに行進し、一歩一歩階(きざはし)を下り、勢いよく汽笛を鳴らすグリーグの「リゴドン」。ふかふかとした生地の上をぴょんぴょんと跳ね、快いうねりで競うシャミナードの「スカーフの踊り」。遅めの息使いで、高く長く白色光を伸ばし、層を成して積み上げるシシリアーノと、混み合った交差点で前後左右に揺れるフーガ。先頭を行く統率者に寄り添い、厚く重なり合って、隊列を組み上げました。プログラム最後は福島和夫の「レクイエムと冥」。張り詰める冷徹さが途切れ途切れに息をし、三途の川の辺(ほとり)で魂を浮遊させ、爆竹を破裂させる「レクイエム」。幽遠に匂い立ち、震えながら急(せ)き込み、偏光する絶叫がやがて中空に消え入る「冥」。成しうる技を駆使し、幻の光景を具現化させて、あの世との懸け橋を描き出しました。
会場からは大きな拍手が送られ、出演者たちの熱意の成果を讃えました。
日頃の鍛錬の果実をお披露目し、果敢に挑戦する方々のアツい心に共感して、喜ばしい気分で家路を急ぎました。

春のリサイタル 2018 ソプラノ柳本 幸子×ピアノ田中 幸治

2018年4月21日(土) 14:00 だいしホール 春のリサイタル 2018 ソプラノ柳本 幸子×ピアノ田中 幸治

【第1部】
 うぐいす/武鹿悦子 詞 木下牧子 曲
 さくらさくら/日本古謡 山田耕筰編
 花/武島羽衣 詞 瀧廉太郎 曲
 砂山/北原白秋 詞 山田耕筰 曲
 五木の子守歌/熊本民謡 福島雄次郎編
 さくら横ちょう/加藤周一 詞 中田喜直 曲
 さくら横ちょう/加藤周一 詞 別宮貞雄 曲
 うぐひす~春夫の詩に依る四つの無伴奏歌より~/佐藤春夫 詞 早坂文雄 曲
 舞~六代目菊五郎に夜娘道成寺に寄せて~/深尾須磨子 詞 橋本國彦 曲
 初恋~短歌集《一握の砂》より~/石川啄木 詞 越谷達之助 曲
【第2部】
 バラとナイチンゲール/R=コルサコフ
 ポプラの林へ行ってきた~歌曲集《四つの愛のマドリガル》より/ロドリーゴ
 髪~マチネ・ポエティックの4つの歌曲~/原篠あき子 詞 中田喜直 曲
 私が死んでも~ロセッティの4つの詩~/ロセッティ 詞 木下牧子 曲
 悲歌/尼崎安四 詞 猪本隆 曲
 風を見た人/ロセッティ 詞 木下牧子 曲
 さびしいカシの木/やなせたかし 詞 木下牧子 曲
 竹とんぼに/岸田衿子 詞 木下牧子 曲
🌸 会場の皆さんと一緒に歌う 🌸
 砂山/北原白秋 詞 山田耕筰 曲
 故郷/高野辰之 詞 岡野貞一 曲

柳本幸子(S)
田中幸治(Pf)

10km走って、昼食を摂り、少し休憩してから、だいしホールへ。
感想は、「日本歌曲の奥深さに、興味深く足を踏み入れる」です。
まずは木下牧子の「うぐいす」から。柔らかく暖かな日差しが差し込み、艶やかに春の訪れを告げました。続いて山田耕筰編曲の日本古謡「さくらさくら」。ふつふつと水脈が沸き上がり、穏やかに光が匂い立ちました。次は瀧廉太郎の「花」。さらさらと流れ、すっと立ち上がって、優しく包みました。ここ新潟に因んだ山田耕筰の「砂山」では、冬の憂鬱な曇り空が覆い、夕暮れの悲哀を描きました。さらに福島雄次郎編曲の「五木の子守歌」になると、砕け散る硝子の破片が飛び散り、灰色に染まる憾(うら)みを綴り、ふわりと包み込んで、枝葉を崩しました。ここで同じ「さくら横ちょう」の詞につけた2つの曲の聴き比べの趣向。"中田喜直"版は哀しみを波立たせ、光明へ転じて、ゆらりと揺れると、"別宮貞雄"版では、儚(はかな)く香る気配を浮かべ、込める想いが階梯(かいてい)を登り詰めて、大きく伸びあがり、やがて静謐に収束しました。「七人の侍」等、黒沢明の映画音楽で有名な早坂文雄の「うぐいす」。無表情の面(おもて)に、微かに滲(にじ)む悲しみを湛え、すっくと立つ蝋燭の炎が揺らめいて、張り詰めた歌謡を一筆書きで認(したた)めました。続く橋本國彦の「舞」では、振袖を宙に投げ出し、幽玄の影を際立たせて、少女が鬼に変わる瞬間を切り取り、劇的な場面を演じて、一幕の物語を映しました。第1部最後は啄木の詩に越谷達之助が曲を付けた「初恋」。まろやかな切なさが拡がり、一筋の暗雲が低く垂れ込めて、大空へ舞い降り、淡い憧れを綴りました。
休憩を挟んで後半は外国の曲を2曲。砂塵舞う乾きに唐草を絡めて、暑さに裏打ちされた翳りを歌うリムスキー=コルサコフの「バラとナイチンゲール」。喜びを満開にして走り出し、陽光が降り注ぐ街路を、速度を落としつつ進む「ポプラの林へ行ってきた」。爽やかな風を吹かせました。続いて中田喜直の「髪」。鈍色(にびいろ)の衝撃が走り、息吹が色を取り戻して、滑らかに輝きに変わり、想いを大きく叫んで、穏やかに降下しました。次はロセッティの詩についた木下牧子の「私が死んでも」。響きの煉瓦を積み上げ、その間をすり抜ける声の鋭さが、高く低く上下し、ゆっくりと張りのある艶めきを放って、辛(つら)い思い出を書き記(しる)しました。猪本隆の「悲歌」では、落ち葉舞う風吹く街角で、募(つの)る思いを解き放ち、四方へと広角に撒き散らして、落着きを取り戻し、やがて囁(ささや)きへと転じました。プログラム最後は三度(みたび)の木下牧子で3曲。真っ直ぐに伸び、涼やかに灯(あか)りを開け放つ「風を見た人」。吹きすさぶ寒風を避け、お互いに親しく寄り添う「さびしいカシの木」。煌めきを鏤(ちりば)め、辺り一面に希望を散布して、喜びを共有する「竹とんぼに」。多面的な性格を鮮やかに描き分けて、本編を締め括りました。
ここで配られた冊子に歌詞を載せてある2曲を会場全員で合唱するコーナー。影を纏った春霞が漂う「砂山」。伸び伸びと懐かしさが渦を巻く「故郷」。歌う喜びを皆で分け合いました。
そして事前の告知のない曲目、即ちそれはアンコール。ビゼーの「カルメン」からのお馴染みの歌達が次々と披露されて、にぎにぎしく終演となりました。
自国の歌曲について、その奥深さを知らしめ、馴染みの少ないものに光を当てて、その良さを聴衆へ届けるこのリサイタルが、素晴らしい出来栄えで多くの人々に感動を与えたことを確認して、喜ばしい気分で、帰路に付きました。

風岡優 ヴァイオリン・リサイタル バッハのヴァイオリン独奏曲全15曲 第1回

2018年4月20日(金) 19:00 新潟市民芸術文化会館スタジオA 風岡優 ヴァイオリン・リサイタル バッハのヴァイオリン独奏曲全15曲 第1回

ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ト長調 BWV 1021/J.S.バッハ
 Adagio
 Vivace
 Largo
 Presto
無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ 第1番 BWV1001/ 〃
 Adaigo
 Fuga Allegro
 Siciliana
 Presto
無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第1番 BWV1002/ 〃
 Allemnda
 Double
 Courante
 Double Presto
 Sarabande
 Double
 Tempo di Bourree
 Double
ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ 第2番 BWV1015/ 〃
 dolce
 Allegro
 Andante un poco
 Presto

風岡優(Vn)
八百板正己(Cemb)

仕事を終え、りゅーとぴあへ。開演40分前に到着。
感想は、「バッハの深遠への旅路を十二分に味わう」です。
まずは「ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ」。硬質の骨組みに柔らかな肉質を盛り、天鵞絨(びろうど)の肌触りで、滑らかに奏でるアダージョ。晴れやかに階梯を上(のぼ)り、薄っすらと影を纏(まと)うヴィヴァーチェ。俯(うつむ)きながら、微(かす)かな悲しみを映すラルゴ。溌剌と前へ進み、入り組んだ繊維を編み上げるプレスト。簡潔で温暖な奏でを届けました。続いて「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ 第1番」。響きの諸相を塗り分け、孤高の峠道をゆっくりとした足取りで登るアダージョ。細やかなる葉擦れが囁き、傾きを成して拡がり、欠片(かけら)が舞い散って、一点に収束し、錐揉みしながら降下して、張り詰めた緊張が波打つフーガ。長閑(のどか)なる日差しを受け、温かな安らぎの時を過ごすラルゴ。急(せ)き込んで強く刻み、切迫した勢いで駆け抜けるプレスト。きりりとした墨痕(ぼっこん)で認(したた)め、鮮やかな筆致に綴(つづ)りました。
休憩を挟んで後半は「無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第1番」。艶やかな音色(ねいろ)で紡(つむ)ぎ、琥珀(こはく)の色合いを映して、透徹した厳しさで身を正すアルマンダと、さらさらとせせらぎが濯(すす)ぐそのドゥーブル。涼しげな速さで、芳醇な豊かさを伝えるクラントと、急流の飛沫(しぶき)を集めて、素早く流れ去るそのドゥーブル。白色光に照らされ、ゆったりと飴色に蕩(とろ)けるサラバンドと、うねうねと柔らかく絹糸を編み上げるそのドゥーブル。生きいきと跳ね、喜びを重ねるブーレと、一筋の泉が脈々と溢れ出し、響き合う豊穣が彩りを添えるそのドゥーブル。抽象へと純化された舞踊を、豊潤に描き出しました。プログラム最後は「ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ 第2番」。春めいた日向(ひなた)の温もりに、ゆっくりと優しく振る舞うドルチェ。まろやかに羽搏(はばた)き、すいすいと木立の中を飛び回るアレグロ。驟雨の夜の憂鬱を託(かこ)ち、愁いの帯(おび)を長く引き回し、寂しさを独(ひとり)り言(ご)ちるアンダンテ。希望の光で畳みかけ、大いなる波動を被膜で覆い、黄金の塵を見に纏(まと)って、奔流を巻き上げるプレスト。流麗で厳格に競い合い、高め合って、崇高なる彫像を築き上げました。
会場からは大きな拍手が送られ、それに応えてのアンコールが2曲。「無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第3番」から「ガヴォット」が愉しげに、「ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ 第4番」から第1楽章をゆったりと悲しみを湛えて奏で、にぎにぎしく終演となりました。
偉大なる作品に一人で立ち向かい、その真の価値をしっかりと伝える偉業に大いに感嘆し、喜ばしい気分で家路を急ぎました。

西新潟中央病院ロビーコンサート(第91回)  

2018年4月18日(水) 14:30 西新潟中央病院 西新潟中央病院ロビーコンサート(第91回)  

「子供部屋」より/アンゲルブレシュト
 コブ君
 私が幼い頃に
 踊ってバンブラ
 シャン ド ラ リュヌ
トルコ行進曲による6 つの変奏曲 Op.76/ベートーヴェン
アラベスク ハ長調 Op.18/シューマン
3 つの英雄的行進曲 Op.27 D602 No.1 No.2/シューベルト

堀川雅代、太田 真佐子(Pf)

みなとトンネルを4往復して、昼食を摂り、少し休憩してから、西新潟中央病院へ。開演10分前に到着。
感想は、「軽やかなピアノの調べを楽しむ」です。
まずは連弾でアンゲルブレシュトの「子供部屋」より4曲。 明朗な軽さで、可愛げに弾(はず)む「コブ君」。柔らかに優しく歩む「私が幼い頃に」。重そうでコミカルな足取りで、キラキラと囀(さえず)る「踊ってバンブラ」。珠玉の光を大切に奏で、ゆったりと波打つ「シャン ド ラ リュヌ」。快い響きで幕開けを飾りました。続いて独奏でベートーヴェンの「トルコ行進曲による6つの変奏曲」。砂煙(すなけむり)を上げて、軽快に進み、輝きを鏤(ちりば)めて刻み、緩やかに揺れて、角張ったところを見せ、大らかに揺らめいて、軽やかに飛び跳ね、忙しく駆けまわって、水面(みなも)を泡立て、始めに戻って、ぴたりと締めました。選手交代で届けられたのはシューマン の「アラベスク」。甘やかな衣を着せて、細やかに珠(たま)を転がし、少し切なげに想いを告げ、溌剌とした素振りでスキップして、穏やかに着地しました。プログラム最後は再び連弾でシューベルトの「3つの英雄的行進曲」からNo.1と No.2。晴れやかで力強い響きで鳴らし、快く綿雲が流れる第1曲。楽しげに坂道を駆け昇り、歌声を弾(はず)ませて、強弱を付け、軽快に駆け抜けて、きちんと止まる第2曲。爽やかな風を吹かせました。
会場からは大きな拍手が送られ、2人の息の合った演奏を讃えました。
入院患者さんや地域の人々への嬉しいプレゼントが今月も聞けたことに感謝して、喜ばしい気分で、帰路に付きました。