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11月の予定

11月の予定です。

2018年11月4日(日) 17:00 新潟市民芸術文化会館コンサートホール 東京交響楽団第110回新潟定期演奏会
2018年11月8日(木) 19:15 新潟市民芸術文化会館スタジオA 川口聖加ソプラノリサイタル2018
2018年11月9日(金) 18:30 新潟市民芸術文化会館スタジオA 越の風 vol.7
2018年11月16日(金) 19:00 燕喜館 とある楽器の二重奏曲 FIFTH
2018年11月18日(日) 14:00 新潟市民芸術文化会館コンサートホール 新潟交響楽団第102回定期演奏会
2018年11月24日(土) 14:00 柏崎市文化会館大ホール 柏崎フィルハーモニー管弦楽団第26回定期演奏会 
2018年11月28日(水) 19:00 新潟市民芸術文化会館スタジオA 加藤礼子ヴァイオリンリサイタル vol.3 ラテンアメリカ
2018年11月30日(金) 19:00 新潟市民芸術文化会館スタジオA 風岡優 ヴァイオリン・リサイタル バッハのヴァイオリン独奏曲全15曲 第3回

11月も頑張ります。
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10月のまとめ

10月のまとめです。

行ったコンサート。

2018年10月5日(金) 19:00 Dr.可児 ッPoi 
2018年10月6日(土) 19:00 新潟市民芸術文化会館スタジオA 木野雅之&五來貴洋 ヴァイオリン デュオコンサート 
2018年10月8日(日) 10:00 古町モール5 潟響特設ステージ 新潟交響楽団ミニコンサート in 古町どんどん 第1回 
2018年10月8日(日) 11:30 古町モール5 潟響特設ステージ 新潟交響楽団ミニコンサート in 古町どんどん 第2回 
2018年10月8日(日) 12:30 古町モール5 潟響特設ステージ 新潟交響楽団ミニコンサート in 古町どんどん 第3回 
2018年10月8日(日) 13:30 古町モール5 潟響特設ステージ 新潟交響楽団ミニコンサート in 古町どんどん 第4回 
2018年10月8日(日) 14:30 古町モール5 潟響特設ステージ 新潟交響楽団ミニコンサート in 古町どんどん 第5回 
2018年10月7日(日) 16:00 新潟市民芸術文化会館コンサートホール NHK交響楽団演奏会 
2018年10月12日(金) 19:00 新潟市民芸術文化会館コンサートホール ワルター・アウアー meets シュトゥットガルト室内管弦楽団 
2018年10月13日(土) 14:00 新潟市民芸術文化会館スタジオA メープル・ストリング・アンサンブル 第13回定期演奏会 
2018年10月13日(土) 18:00 だいしホール 田中弦楽アンサンブル第24回演奏会 
2018年10月15日(月) 19:15 善性寺本堂 善性寺 報恩講の夕べ 
2018年10月17日(水) 19:00 新潟市民芸術文化会館スタジオA 藤井貴宏 古畑由美子 オーボエとピアノで紡ぐ抒情歌
2018年10月18日(木) 18:30 ホテル イタリア軒 新潟イタリア協会オープンセミナー Plaza Voceの愉しみとイタリアワインの世界 
2018年10月19日(金) 14:00 新潟市民芸術文化会館スタジオA トリオ・ペンナ第七回演奏会 
2018年10月20日(金) 19:00 新潟市民芸術文化会館劇場 りゅーとぴあ開館館20周年記念ミュージカル「シャンポーの森で眠る」 
2018年10月21日(日) 14:00 西コミュニティセンター フルートデュオ・パルフェ コンサート 
2018年10月24日(水) 13:30 コンチェルト Ikiatari Battari na Live 2nd season October version 
2018年10月26日(金) 19:00 新潟市民芸術文化会館スタジオA 清水西谷(SHIMIZU NISHIYA) LIVE IN NIIGATA 
2018年10月27日(土) 18:45 新潟市民芸術文化会館コンサートホール 新潟室内合奏団第78回演奏会 
2018年10月28日(日)18:30 新潟市音楽文化会館大ホール おんぶんリレーコンサート 2018 クオリティコース B 
2018年10月29日(月) 19:00 新潟市民芸術文化会館スタジオA 秋の夜長にコンサート 

22件でした。1月から通算134件でした。

行きたかったコンサート。

2018年10月2日(火) 19:00 聖籠町文化会館 日露交歓コンサート2018 
2018年10月6日(土) 11:30 新潟市民芸術文化会館 コンサートホール りゅーとぴあ1コインコンサート vol.98 多彩な響き“サクソフォン四重奏” 
2018年10月6日(土) 15:00 瑞光寺 寺宵 23回 10周年記念演奏会 
2018年10月7日(日) 13:30 新潟市音楽文化会館 カワイ音楽教室講師がおくる オータムコンサート vol.48 
2018年10月7日(日) 14:00 だいしホール 新潟大学トロンボーンクラブ第27回定期演奏会 
2018年10月7日(日) 14:00 アオーレ長岡 市民交流ホールA 坪内麗音 第5回ソプラノリサイタル 
2018年10月9日(火) 14:00 新潟市民芸術文化会館コンサートホール りゅーとぴあ避難訓練コンサート 新潟市消防音楽隊 
2018年10月13日(土) 19:00 新潟市民芸術文化会館スタジオA 長谷川郁夫&植木和輝 19世紀ギターデュオの世界 
2018年10月14日(日) 13:50 阿賀野市 頼勝寺 頼勝寺 秋のコンサート ギターとフルートのアンサンブル 
2018年10月16日(火) 11:15 新潟市北区文化会館 ワンコインご縁コンサート 「ヴァイオリンとマリンバ」 佐々木友子、倉澤桃子 
2018年10月17日(水) 19:00 妙高市文化ホール ホワイエB ワンコインコンサート2018 弦楽五重奏 
2018年10月20日(土) 14:00 NSG美術館 デュオ・コンソーノ 
2018年10月20日(土) 14:00 長岡リリック コンサートホール仲道郁代ピアノ・リサイタル 
2018年10月20日(土) 14:30 新潟市音楽文化会館 洋楽の夕べ ジョイント リサイタル 
2018年10月20日(土) 15:00 朝日酒造エントランスホール SanDoコンサート vol.94 ソプラノ・テノール 秋の競演 
2018年10月21日(日) 14:00 新潟市音楽文化会館 第38回ギターの夕べ 
2018年10月27日(土) 14:00 だいしホール うたごえコンサート with アンサンブル・モーイ 
2018年10月27日(土) 14:00 高田まちかど交流館 NTコネクション第6回公演 ターフェルムジーク 
2018年10月28日(日) 14:00 だいしホール音楽科8期生によるジョイントコンサート Heptachord 愛の調べ 
2018年10月28日(日) 14:30 新潟市江南区文化会館 音楽演劇ホール イタリア音楽、黄金時代 ツィンク・ソプラノ・オルガンによる 16世紀17世紀の珠玉の響き  

20件でした。11月も頑張ります。

秋の夜長にコンサート

2018年10月29日(月) 19:00 新潟市民芸術文化会館スタジオA 秋の夜長にコンサート

アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ Op.22/ショパン
 塩谷翔(Pf)
からたちの花/山田耕筰
歌劇<リゴレット>より 慕わしい人の御名/ヴェルディ
喜歌劇<こうもり>より 侯爵様、貴方のようなお方は/J.シュトラウスⅡ世
 佐藤友美(S) 小林優香(Pf)
白月/本居長世
歌劇<ジャンニ・スキッキ>より 私の大好きなお父さん/プッチーニ
歌劇<イリス>より 私は悲しい夢を見た/マスカーニ
 比護彗子(S) 馬場睦(Pf)
愛の喜び/クライスラー
愛の悲しみ/ 〃
チェロとピアノのためのソナチネ/コダーイ
 山内睦大(Vc) 四方田真優(Pf)
<ベルガマスク組曲>より 月の光/ドビュッシー
喜びの島/ 〃
 小林優香(Pf)
ピアノソナタ 第21番<ワルトシュタイン> より 第2・3楽章/ベートーヴェン
 馬場睦(Pf)

仕事を終えて、りゅーとぴあへ。開演35分前に到着。
感想は、「弾(はじ)ける青春の躍動を十二分に受け止める」です。
まずはピアノ独奏でショパンの「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ」。満ち満ちる潮(うしお)が柔らかに湧き出(い)る中、煌めきが見え隠れし、憂いの表情を垣間見せて、はっきりと柔らかに区切り、水溜りを踏み締めて駆け出すと、爽快な舞踊で辺りを席巻し、哀しみを飾り付けて、派手やかに駆け降りました。続いてソプラノが登場し3曲。最初は山田耕筰の「からたちの花」。すっきりと晴れた青空を背に、透き通るような悲しみを綴り、寂しさを収めました。2曲目はヴェルディの「歌劇<リゴレット>」より「慕わしい人の御名」。ゆっくりと歩を進め、可愛げな艶(あで)やかさで訴え、恋の喜びを空いっぱいに棚引かせました。最後はJ.シュトラウスⅡ世の「喜歌劇<こうもり>」より「侯爵様、貴方のようなお方は」。いたずらっぽく弾(はず)み、楽しげに笑って、表情豊かに大人をからかいました。前半最後はもうひとりのソプラノ。落ち着いた面持ちで翳りを歌い、寺院の庭に寂しさを記(しる)す本居長世の「白月」。甘やかな悦びを波立たせ、大きく揺らいで、光の柱を打ち立てるプッチーニの「歌劇<ジャンニ・スキッキ>」より「私の大好きなお父さん」。悩みを抱えて、恐れおののき、良き日を回想して、心を輝かせ、すっくと立ち上がって、運命と立ち向かい、明るい勝利を噛み締めるマスカーニの「歌劇<イリス>」より「私は悲しい夢を見た」。卓越した歌声で聴衆を魅了しました。
休憩を挟んで後半はチェロ独奏から。まずはクライスラーが2曲。華麗に幕を開け、軽やかに楽しさを披瀝し、細やかに旨味を醸成する「愛の喜び」。哀愁の灯火(ともしび)を古びた農家の窓辺に運び、希望を仰ぎ見て、遙かなる水平線を臨む「愛の悲しみ」。往年の耀きを鮮やかに蘇らえました。そしてコダーイの「チェロとピアノのためのソナチネ」。溢れ出る泉が煌めく水飛沫を挙げ、墨痕黒々と大河を蛇行させ、降り頻(しき)る雨粒を受けて、泡立ちが包み込み、強い不安を振り切って、希望へと駆け出し、灰色の廃墟へと突き進んで、閃光を受けた虚脱を受け止め、静かに息絶えました。続いてはピアノ独奏でドビュッシーが2曲。淡い甘やかさを漂わせ、妖精の居城を築き上げて、こんこんと湧き上がる大気中の純粋さを結晶させる「月の光」。水滴を撒き散らせ、水泡を含む清流が海に注ぎ、波濤に光の矢が幾重にも突き刺さると、影が差して、水面(みなも)に乱れを生じさせ、慌ただしく追い立てられた後(のち)、強引にねじ伏せられる「喜びの島」。透明な光の魔術を届けました。奏者が変わって、プログラム最後はベートーヴェンの「ピアノソナタ 第21番<ワルトシュタイン> 」より第2・3楽章。穏やかに歩を進め、気高く誇らしい表情で明るさを集積する第2楽章。共に前を向いて、静々と歩みだし、足取りを早めて、涼やかに泳ぎ、抜き手を切って場面を転換させ、奏でを中心に集めて、輝きを取り戻し、がっちりと踏ん張って、圧倒的な勝利を掴み取る第3楽章。萌え出(いず)る青春の息吹を瑞々しくも厳格に表して、喝采を浴びました。
会場からは大きな拍手が贈られ、出演者全員がカーテンコールをして、にぎにぎしく終演となりました。
若者が手を取り合い、困難なる課題へと挑戦して、見事に栄冠を勝ち取る様を目の当たりにして、喜ばしい気分で家路を急ぎました。

おんぶんリレーコンサート 2018 クオリティコース B

2018年10月28日(日)18:30 新潟市音楽文化会館大ホール おんぶんリレーコンサート 2018 クオリティコース B

チューバ協奏曲/スパーク
 藤浪由起子(Tb) 中澤祥子(Pf)
ため息/リスト
 渡辺友絵(Pf)
2つのポロネーズ から 第1番 嬰ハ短調 Op.26-1/ショパン
 松橋日和(Pf)
華麗なる大円舞曲/ショパン
《ベルガマスク組曲》から「月の光」/ドビュッシー
 海藤美月(Pf)
ノスタルジア/チマーラ
セレナータ/マスカーニ
アヴェ・マリア/ 〃
 李眩承(S) 小林ちひろ(Pf)
サクソフォン四重奏曲/デサンクロ
 田村亮太(S-Sax)
 大竹美咲(A-Sax)
 眞山恵里花(T-Sax)
 吉田彩織(Br-Sax)

仕事を終えて、音楽文化会館へ。開始10分前に到着。
感想は、「わずか10数分の舞台にかける情熱の炎をがっちりと受け止める」です。
まずはチューバ独奏でスパークの「チューバ協奏曲」。彫りの深い陰影を刻み、ゆっくりと抜けるような青空へと飛び立ち、細やかに羽根を動かして、爽やかに雲間を抜け、穏やかに降下し、低くうなりを挙げて、その巨体を軽々と持ち上げ、ザクザクと降雪を踏み締めて、気高(けだか)く行進し、煌めきを厚く包んで、穏やかに瞑想しました。
続いてピアノ独奏が3名。一番手はリストの「ため息」。こんこんと湧き出(いで)る泉の上に煌めきを置いて行き、割れた硝子片が舞い散って、糸車で巻取り、揺れる波の間を魚影が通り過ぎました。
次鋒はショパン「2つのポロネーズ」から「第1番」。先制の強打を打ち込み、コク深い香味を匂わせて、細かく刻み、明るく弾(はず)んで、スカートの裾を翻(ひるがえ)し、険しい山道を駆け上がりました。
3人目はショパンとドビュッシーを1曲ずつ。足早に走り、快適に飛ばして、楽しげに踊り、揺れる波立ちに乗って上下するショパンの「華麗なる大円舞曲」。淡い雪片がゆっくりと舞い落ち、六角形の結晶を甘やかに溶けさせて、夢見がちな鼓動を柔らかに伝えるドビュッシーの「月の光」。2つの異なった彩りを届けました。
ソプラノが登場して、歌曲を3曲。ゆったりと伸びやかに、隠された哀しみを滲(にじ)ませ、昼下がり日差しの下(もと)、寂しさを伝えるチマーラの「ノスタルジア」。影のある願いを綴り、光差す窓辺に、切なさを認(したた)めるマスカーニの「セレナータ」。透き通る碧さで彩り、遙かなる望みを掲(かか)げて、優しく蒼天へ消える同じ作曲家の「アヴェ・マリア」。艶(あで)やかに舞台を飾りました。
出演者最後の演目はデサンクロの「サクソフォン四重奏曲」。硬質の輝きが目まぐるしく交差し、銀色の粒子が雲海を形成して、次々に地面へと降下する第1楽章。ゆったりと揺蕩(たゆた)い、大らかに浮き沈みを繰り返して、淡々と滑走する第2楽章。一点に向けて集合し、賑やかに騒ぎ立て、懸命に坂を駆け上がって、光の平原へ舞い降りる第3楽章。一糸乱れぬまとまりを見せ、輝かしくもカッコよく決めて、リレーコンサートの最後を飾りました。
市民が公の場での発表の機会を与えられ、この一瞬に掛ける瞬間を目撃できることに感謝して、喜ばしい気分で家路を急ぎました。

新潟室内合奏団第78回演奏会

2018年10月27日(土) 18:45 新潟市民芸術文化会館コンサートホール 新潟室内合奏団第78回演奏会

小組曲/ドビュッシー ビュッセル編
 Ⅰ 小舟にて:アンダンティーノ
 Ⅱ 行列:モデラート
 Ⅲ メヌエット:モデラート
 Ⅳ バレエ:アレグロ・ジュスト
ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64/メンデルスゾーン
 第1楽章:アレグロ・モルト・アパッショナート
 第2楽章:アンダンテ-アレグレット・ノン・トロッポ
 第3楽章:アレグロ・モルト・ヴィヴァーチェ
交響曲第1番 ニ長調/グノー
 第1楽章:アレグロ・モルト
 第2楽章:アレグレット・モデラート
 第3楽章:メヌエット:ノン・トロッポ・プレスト
 第4楽章:アダージョ-アレグロ・ヴィヴァーチェ

加藤礼子(Vn)
新潟室内合奏団
高橋裕之(指揮)

仕事を終えて、りゅーとぴあへ。開演25分前に到着。
感想は、「上質な手触りの絹織物(きのおりもの)のような素晴らしい演奏に、思わず聞き惚れる」です。
まずはドビュッシーの「小組曲」から。すっきりと頬を撫でる涼風が爽やかにそよぎ、柔らかな波立ちの上を、春霞(はるがすみ)を抜けて、燕が飛び交う「小舟にて」。軽やかに弾(はず)み、柔らかな生地の洋菓子の食感で包んで、鮮烈で快活に輝く「行列」。水面(みなも)を泳ぐ魚がするりとその身を躱(かわ)し、鄙(ひな)びた悲しみを細字で綴って、暖かい寂しさを纏(まと)い、優雅に踊る「メヌエット」。軽快にスキップし、抑え気味の明るさで駆け出して、隠し持った瞬発力を一気に発動する「バレエ」。機敏に働く才知に溢れる、生きいきとした躍動を届けました。ソリストが登場し、メンデルスゾーンの「ヴァイオリン協奏曲」。渋くも哀しい艶(つあ)やかさを認(したた)め、大きく振りかぶった響きの壁を切り裂いて、張り詰めた綱の上を鮮やかに渡り、温もりの雲間を涼やかに切り抜けて、溢れる情熱をこんこんと練り上げる第1楽章。ゆっくりと揺蕩(たゆた)い、慈(いつく)しみの調べを奏でて、雲海の上を征く光の帯を長く引き伸ばして、募(つの)る憂(うれ)いを一字一字書き記(しる)す第2楽章。足取りを早め、すっくと立って、照らし出される警報を聞き、前を向いて走り出し、幾重にも重なる波濤の間を縫って、輝きの軌道を、素早さを持って駆け抜ける第3楽章。技を極め、熱情を宿して、協奏を作り上げました。数回のカーテンコールを受けて、演奏されたアンコールはマスネの「タイスの瞑想曲」。絹糸の美しさで魅了して、恙無(つつがな)く前半を終了しました。
休憩を挟んで後半はグノーの「交響曲第1番」。明るさを全開にして、爽快な風を吹かせ、楽しさを満載にして、水の濁りを振り払い、溢れる生命力を一杯に輝かせるアレグロ。昼下がりの翳りを宿し、一歩一歩足取りを進め、囁きを折り重ねて、追い掛け合い、絡み合うアレグレット。光溢れる輪舞で飾り、宮廷の華やかさを模して、煌めきを放つメヌエット。霞棚引く遠景を眺め、ひらひらと花びらを散らして、力強く前進し、疾風(はやて)を伴って、戸惑いながらも、一心に駆け出すフィナーレ。勢いがありながらも、力の抜けた、洗練の仕上がりで聴衆を魅了しました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールはバッハ=グノーの「アヴェ・マリア」。細い水流が、やがて大河となって、にぎにぎしく終演となりました。
地元のソリストを迎え、一つ一つ丁寧に作り上げてきた成果が、ここりゅーとぴあで大きく花開いてたことに感動して、喜ばしい気分で帰路に付きました。

清水西谷(SHIMIZU NISHIYA) LIVE IN NIIGATA

2018年10月26日(金) 19:00 新潟市民芸術文化会館スタジオA 清水西谷(SHIMIZU NISHIYA) LIVE IN NIIGATA

白鳥/サン=サーンス
二重奏曲より/グリエール
タイスの瞑想曲/マスネ
Command A/清水泰明
「牧人ひつじを」の主題によるパラフレーズ/西谷牧人
パッサカリア/ヘンデル ハルヴォルセン編
KODO/清水泰明
Frost Flower/ 〃
不思議な人/ 〃
Crepe Diem/ 〃
HANA/ 〃
Terminus/ 〃
15/西谷牧人
KOHAKU/ 〃
優駿-Field of Hope-/ 〃

清水泰明(Vn)
西谷牧人(Vc)

仕事を終えて、りゅーとぴあへ。開演40分前に到着。
感想は、「古(いにしえ)の調べを楽しむコンサートと、今この瞬間に生まれ出ずる輝きを体感するライブを一晩で堪能する」です。
まずはサン=サーンスの「白鳥」をバッハの「無伴奏チェロ組曲 第1番」の「プレリュード」で伴奏する試みからスタート。膨(ふく)よかに湧き出づる泉の上を、優雅に舞う曲線が艶(つや)めきを描き、ゆったりとした安らぎが辺り一面を包みました。続いてグリエールの「二重奏曲」より5曲。途切れ途切れに光彩を曳き、翳りを宿した明るさで支えて、溢れる水流を一気に飲み込む「前奏曲」。可愛げに小躍りし、逞しく伸び上がって、教会の伽藍に聖歌を響かせる「ガヴォット」。ゆったりと柔らかく、太い筆で行書し、その巨体を海上へ浮き上がらせる「揺り籠」。速足で進み、澄まし顔で、緩やかにステップを踏む「間奏曲」。細やかな波立ちで揺れ、高貴な質感を際立たせて、高みから舞い降りる「カンツォネッタ」。付かず離れず、絡み合い、引き立て合って、妙なる奏でを届けました。次はマスネの「タイスの瞑想曲」。珠玉の耀きを長く引き伸ばし、冷気を含んだ甘やかさでまったりと捏(こ)ねて、迫りくる暗雲を通り抜け、穏やかに羽根を休めました。ここでヴァイオリニスト作曲の無伴奏曲「Command A」。紙片を撒き散らし、不安定な激しさで駆け抜けて、吹き荒(すさ)ぶ粉雪の中を、真っ逆さまに錐揉み飛行しました。さらにチェリストが作った「『牧人ひつじを』の主題によるパラフレーズ」では、長閑(のどか)な日差しの草原で歌い、明るく弾(はず)みながら、まろやかに刻み、たっぷりと水を含んで、俯(うつむ)いて口ごもり、コク深く豊かに絹糸を巻取りながら、ゆっくりとした足取りから徐々に加速して、低くうねり、薄絹の衣を幾重にも纏(まと)って、田園の揺蕩(たゆた)いを香らせました。前半最後はヘンデルの「パッサカリア」をハルヴォルセンが二重奏曲に編み直したもの。勢いを持って哀しみが走り去り、アツい気持ちを漲(みなぎ)らせて小刻みに震え、果敢に荒海へと漕ぎ出して、切なさを振り切り、平穏なひとときに心を休めて、弾(はじ)ける泡立ちで飾り、襲い来る嵐に敢然と立ち向かって、一心不乱に前へ前へと突進しました。
休憩を挟んで後半はこのデュオのオリジナル曲で構成されるステージ。最初はアルバム・タイトルでもある「KODO」から。木枯らしが絡み合い、大らかにときめいて、遙かなる山並みを登り、若き血潮を燃やしました。続いて「Frost Flower」。愁いに満ちた散歩道を行き、切なさの上澄みを塗り込めて、染み渡る悲しみで魅了しました。さらに「不思議な人」では、優しさを伝え、慰めを与えて、懐旧の情を呼び起こし、せせらぎで水飛沫を上げて、のんびりとした雄大さを綴りました。繁華街での出来事にインスパイアされた「Crepe Diem」になると、大らかでせせこましい会話が飛び交い、大陸の広大さをコミカルに表して、急ぎ足で賑わいを記(しる)しました。続く曲目は「HANA」。暖かな風が頬を掠(かす)め、舞い散る輝きが優しく抱きしめて、儚(はかな)くも希望に満ちた想いが胸を熱くしました。そして「Terminus」。温もりを湛えた影を纏(まと)い、移ろう憂(うれ)いを郷愁へと変えて、打ち寄せる波濤を一心に受け止めました。
作曲者が変わってまずは「15」。言い知れぬ不安を抱えて街を彷徨い、それゆえに粋がって振る舞うものたちを模し、ふらつく足取りで小洒落た風情を気取り、大きな振り幅で弧を描きました。次の曲目は「KOHAKU」。遙かなる山脈に映える青空を映し、聳(そび)え立つ頂上に掛かる雲海を照らすと、叶うことのない憧れを夢見て、心の傷を癒やしました。プログラム最後は「優駿」。砕ける波浪が累々と重なり、悠々と大空へ翼を拡げて、まっすぐに光の帯が貫き、律動を伴って、勢い良く翔け昇りました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えて「KODO」がアンコールされ、にぎにぎしく終演となりました。
古典への敬意を払いつつ、21世紀の現在を生きる音楽の在り方の一例を身を持って示し、なおかつエンターテイメントを忘れずに、大きな音楽の喜びを届けて頂いたことに感謝して、快い気分で家路を急ぎました。

Ikiatari Battari na Live 2nd season October version

2018年10月24日(水) 13:30 コンチェルト Ikiatari Battari na Live 2nd season October version

思い出のサンフランシスコ/コウリー&クロス
My Ever Changing Moods/Weller
二人でお茶を/ユーマンス
スイート・メモリー/大村雅朗
アフロディーテ/S.E.N.S
風のLONELY WAY/杉山清貴
聖母たちのララバイ/スコット、木森敏之
夜をこえて/角松敏生
Longing/Love/ウィンストン
紅風/川崎祥子

川崎祥子(Pf)

みなとトンネルを4往復走って、昼食を摂り、所用を済ませてから、コンチェルトさんへ。開演30分前に到着。
感想は、「和気藹々(わきあいあい)で楽しさ一杯のライブをエンジョイする」です。
まずはトニー・ベネットで有名な「思い出のサンフランシスコ」。ゆったりとグラスの氷を揺らし、淡く美しい調べが優しく包みました。続いてスタイル・カウンシルの「My Ever Changing Moods」。ウキウキとノリよく弾(はず)み、生き生きとした火照(ほて)りを届けました。次はミュージカル・ナンバーの「二人でお茶を」。歯切れよく、お洒落に、楽しさを伝えました。さらに松田聖子の「スイート・メモリー」では、切なさを綴り、柔らかな夢見心地へ誘(いざな)いました。前半最後はS.E.N.Sの「アフロディーテ」。緋色の波濤が幾重にも押し寄せ、穏やかな揺らめきを運びました。
休憩を挟んで後半は杉山清貴の「風のLONELY WAY」から。爽やかに水滴が舞い降り、涼やかに季節の移ろいが頬を撫でて、慈しみを奏でました。続いて火曜サスペンス劇場のエンディングテーマの「聖母たちのララバイ」。切々と語り、ゆっくりと舞い上がって、こんこんと溢れ出しました。次は角松敏生の「夜をこえて」。暁(あかつき)の光に照らされ、微(かす)かな憂いを浮かべて、希望への足取りを刻みました。そしてジョージ・ウィンストンの「Longing/Love」。煌めく枯葉を舞い散らし、哀しみの風を吹かせて、琥珀色の彩りで染め上げました。締めはピアニスト作曲の「紅風」。大きく海へと漕ぎ出し、唐草模様の肌合いで塗り込めて、細やかな氷の結晶が降り注ぎました。
会場からは大きな拍手が贈られ、楽しさ一杯の素晴らしいパフォーマンスを讃えました。
客席からのリクエストやそれに関連する曲達をその場で料理し、素敵な一皿として、テーブルへ供する腕前に驚愕し、楽しく持て成して頂いたことに感謝して、快い気分で家路を急ぎました。

フルートデュオ・パルフェ コンサート

2018年10月21日(日) 14:00 西コミュニティセンター フルートデュオ・パルフェ コンサート

【第1部】
 花のワルツ/ケーラー
 2匹の蝶々/クロンケ
 協奏的三重奏曲 作品119/クーラウ
【第2部】
 ヴァイオリンとヴィオラの為の二重奏曲 kv 423/モーツァルト
 ノクターン 作品27-2/ショパン
 「動物の謝肉祭」より、白鳥/サン=サーンス
 ピアノソナタ 第11番より、第3楽章 トルコ行進曲/モーツァルト

フルートデュオ・パルフェ
本間千鶴子(Fl,A.Fl)
市橋靖子(Fl)

品田正彦(Pf)

10km走って、昼食を摂り、海岸道路を一路西内野へ。開演20分前に到着。
感想は、「軽やかなフルートとクリアで美しいピアノを楽しむ」です。
まずはケーラーの「花のワルツ」から。華やかに始まり、春の日差しの中、楽しげに輪舞して、ふわふわと絡み合いました。続いてクロンケの「2匹の蝶々」。ゆったりと重なり合い、ふんわりと流れるモルト・コン・グラチア。クルクルと舞い、春霞の中を無邪気にじゃれ合うモルト・ヴィーヴォ。お花畑に繰り広げられる戯(たわむ)れのひとときを映しました。第1部最後はクーラウの「協奏的三重奏曲」。優しさを纏(まと)った流線型が、暖かさと涼しさを交わし合い、時化(しけ)の海を優雅に飛んで、高く駆け昇るアレグロ。ゆったりと浮かび、温かい影が差し、柔らかに丘を登って、穏やかに慰め、ほのかな灯りを点(とも)すアダージョ。幸福の波立ちを宿し、細やかな欠片(かけら)を撒き散らして、颯爽と空を行くロンド。三者三様の振る舞いを際立たせ、技の冴えを見せました。
休憩を挟んで第2部はフルートとアルト・フルートでモーツァルトの「ヴァイオリンとヴィオラの為の二重奏曲」から。喜びに満ちた囀(さえず)りが交わされ、細やかな絹糸の震えを、ふかふかとした綿毛が包んで、活発に遊ぶアレグロ。ゆっくりと歩き出し、たおやかな2つの影が寄り添って、宙に舞い、穏やかに降下して、爽やかに伸びをするアダージョ。元気よく弾(はず)んで、波間から顔を出し、長く続く調べをキラキラと飾ると、張り巡らされた軌道を、全速力で駆け抜けるロンド。天才の一葉(いちよう)を軽やかに届けました。ここでピアノ独奏でショパンの「ノクターン」。凪(なぎ)の水面(みなも)に結晶が煌めき、一瞬の翳りが通り過ぎて、冷たい水飛沫(みずしぶき)を上げ、流れ落ちる滝が、さざめきを揺らしました。続いてアルト・フルートとピアノでサン=サーンスの「白鳥」。静かに波紋を拡げ、落ち着いた彩りで甘やかに泳いで、安らかな癒やしを伝えました。プログラム最後はモーツァルトの「トルコ行進曲」を2本のフルートとピアノのトリオで。煉瓦色の水玉を幾重にも弾(はじ)けさせ、流れるような装飾を盛り付けて、軽快に囃し立て、遠くへと奏でを響かせました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールは、ディズニー映画「アラジン」から「ホール・ニュー・ワールド」。ハッピーな和らぎを運んで、にぎにぎしく終演となりました。
地域のコミュニティ協議会の自主事業として行われたこのコンサートが多くのお客様を集め、人々にひとときの愉しさを届けたことを見届けて、喜ばしい気分で帰りのハンドルを握りました。

りゅーとぴあ開館20周年記念ミュージカル「シャンポーの森で眠る」

2018年10月20日(金) 19:00 新潟市民芸術文化会館劇場 りゅーとぴあ開館館20周年記念ミュージカル「シャンポーの森で眠る」

原作/ ジョルジュ・サンド
脚本/菊池准
作詞/岡本おさみ
作曲・音楽監督/宮川彬良
演出/戸中井三太
企画・製作/りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館

出演/
男(シルビネ) 松村雄基
妻 木村花代
ファデット 生越佳奈子
マドレーヌ 藤田カロリーナ
ランドリー 大羽賀岳
シルビネ  佐野晃太
シャネ-  田中乙葉
少年    池柚葉
父親    高橋繁實
母親    長谷川芳子
サジェット 上田佳澄
老婆    貝沼和喜子
      青木美奈子
      佐野留美子
      名和和嘉子
      近藤綾子
      菊池恵美子
オーディションで選ばれた新潟キャスト
阿部萌梨  酒井珠希  廣田正
石井大博  佐々木彩  本間櫻子
石井幹人  更科澪   三浦真由
石川緋呂子 澤田眞那  村井遥香
石本美紗  鈴木琉佳  吉田日和
伊田優月  高橋明日香 若月大河
伊藤希   高橋まき  和田陽向
岩崎希香  高橋侑衣莉 
岩崎杏香  永井はる香
柿原榮士朗 中川響太  (稽古場アンダーキャスト)
加藤悠   成田奈々子 木了涼
加野裕子  西川可心  石本未紗
亀貝みちる 西川正美  三浦真由
岸本佳那  西村美月 
木了涼   早川風太
小池匡   廣瀬静江
演奏者/
宮川知子(Pf)
内山貴博(Fl)
枝並清香(Vn)
夏秋裕一(Vc)
篠崎 和紀(Cb)
小林浩子(Key)
コーラス/
伊藤宏平、林拓矢、菱田明宏、南雅希、諸田哲也、山崎俊雄、山田進、渡辺浩司

りゅーとぴあから戻り、ブログの準備をしてから、取って返して劇場へ。開演40分前に到着。
感想は「市民、キャスト、ミュージシャン、スタッフが作り上げる壮大な物語に感動する」です。
(以下ネタバレが含まれますので、少し間を開けて置きます)
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序曲が始まって、幕が開くと、大樹の元に舞台に倒れ込む人々、男が語り出し、物語りが動き出しました。作りかけの作品を焼いて、全てを終わらせようとする男に、妻が語り掛け、その記憶の詰まった日記を開いて、回想へと進みました。
双子の兄弟と、村で一番の嫌われ者の娘とその弟の関わりが綴られ、やがて男の弟が娘と恋に落ち、村人の迫害を物ともせず、結ばれる様を描きました。そして苦悩する男。そして男は戦地へと旅立つところで第一幕が終了。
休憩を挟んで第二幕は妻が男が隠す過去の苦しみへと分け入り、弟が愛した娘への己の愛情に苦しみ、残した村が壊滅して、抜け殻になったことを突き止めました。しかし妻はそれを理解し、それどもなお男を愛し、もう一度ここからやり直して行こうととする意思を固め、男と向き合って、愛を育もうと試み、男を苦しみから救い出しました。
素晴らしいメイン・キャスト。合唱、演技、統率の取れた動きで舞台を進める新潟キャスト。舞台奥に設置された巨大な大木や、場面により位置を替え、様々な状況を映し出す装置、心の動きや場面の様子を色や光で表現する照明、そして歌や合唱をピットから支えるミュージシャン。その他舞台に関わる全員が力を合わせて、このミュージカルを作り上げようとする熱量が劇場を燃え上がらせ、感動の渦を巻き起こしました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えて挿入歌が歌われ、何回かのカーテンコールの後、にぎにぎしく終演となりました。
愛と再生の物語に大きな感動を頂いたことに感謝して、喜ばしい気分で家路を急ぎました。

トリオ・ペンナ第七回演奏会 

2018年10月19日(金) 14:00 新潟市民芸術文化会館スタジオA トリオ・ペンナ第七回演奏会

聖ジュヌヴィエーヴ教会の鐘の音/マレ
クラヴサンコンセール 第5番/ラモー
 La Forqueray(Fugue)~La Cupis~La Marais
2つのヴァイオリンのためのソナタ ホ短調op.3-5/ルクレール 
 Allegro ma poco~Andante(Gavotta gratioso)~Presto
トリオソナタ ニ長調 op.2-4/ポルポラ 
 Adagio~Allegro~Adagio~Gavotte Allegro
トリオソナタ ト長調 TWV42:G7/テレマン
 Vivace~Adagio~Allegro
トリオソナタ イ短調 op.1-3 BuxWV254/ブクステフーデ
 Adagio~Allegro~Lento~Vivace~Largo~Presto~Adagio/Lento

廣川抄子(Vn)
佐々木友子(Vn,Va)
笠原恒則(Cemb)

所要を済ませ、昼食を摂って、少し休憩してから、りゅーとぴあへ。開演40分前に到着。
感想は、「典雅なる宮廷の雰囲気を齎(もたら)す素晴らしき腕前に酔いしれる」です。
まずはマレの「聖ジュヌヴィエーヴ教会の鐘の音」。ゆったりとした振り幅の揺らぎの上を、翳りを帯びた絹糸が軌跡を綴り、胸に迫る悲しみを編み上げ、ときめく鼓動がそれを追い掛けて、光の刃(やいば)で闇を切り裂きました。続いてラモーの「クラヴサンコンセール 第5番」。軽やかに弾(はず)み、艶(つや)やかに航跡を残して、自在に絡み合い、鮮やかに重なるラ・フォルクレ。ゆるりと動き出し、穏やかに振る舞って、寄せては返す波濤のさざめきを聞き、まろやかに溶け合うラ・キュピ。愉快な素振りで、可憐に舞い、艶(つや)めきを際立たせて、素っ気無く輝くラ・マレ。優雅で端正な奏でで持て成しました。前半最後はチェンバロが退(しりぞ)き、ルクレールの「2つのヴァイオリンのためのソナタ」。足早に競い合い、寒風と暖気が相対(あいたい)して、長く伸びた橋梁をしっかりと支え合うアレグロ。哀しみの残像を宿し、明るく照り輝く光の帯を、まったりと引き伸ばすアンダンテ。照り映える氷柱が累々と行列を成し、長く続く水路を勢い良く洗い流すプレスト。2羽の飛翔体が華麗な舞踊を演じました。
休憩を挟んで後半は「トリオソナタ」が3曲。始めはポルポラから。ゆっくりと明るく囀り、滑らかで光沢を帯びて刻み、伸びやかに曲線を描く第1楽章。賑やかにお喋りし、交互に会話して、幾重にも折り重なる第2楽章。穏やかに揺り籠を揺らし、艶(つや)めいて、影を映し出す第3楽章。軽快に掃き清め、大きな振幅で滑走する第4楽章。三者がお互いを主張し、競(せ)り合って、快い響きを奏でました。続いてテレマン。快活に切れを見せ、低くうねる渦の上を、鋭利な輪郭を尖らせて、銀鱗を光らせるヴィヴァーチェ。そぼ降る雨の音を聞き、落ち着いた気分をもって、物思いに耽けるアダージョ。華やかに走り出し、耀きを振り撒くアレグロ。親しみと愉しさを解き放って、聴衆を魅了しました。プログラム最後はブクステフーデ。沈鬱な表情で、温かく独(ひと)りごちるアダージョ。勢い良く湧き出し、波立ちに乗せて、光彩を書き記(しる)すアレグロ。のんびりとした昼下がりを、ゆったりと濃厚に描き、高く舞い上がって、静かに降下するレント。光と影を対比し、細やかさと拡がりを見比(みくら)べて、追い掛け合い、重なり合うヴィヴァーチェ。俯(うつ)いたまま前進し、悲哀を浮かべて、慰め合うラルゴ。足早に輝きを放ち、幾重にも年輪を映し出すプレスト。雨音が憂鬱を誘(さそ)い、速度を落として舞い降りるアダージョ/レント。様々に変化する楽想を飾って、器楽の喜びを謳歌しました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールはルクレールの「トリオソナタ」から第1楽章。優しい光で包んで、にぎにぎしく終演となりました。
普段なかなか聞けない宮廷で聞かれた音楽を届けて頂いたことに感謝して、快い気分で帰路に付きました。