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東響ロビーコンサート ヴァイオリン&チェロ二重奏

2019年3月31日(日) 13:00 新潟市民芸術文化会館コンサートホール・ホワイエ 東響ロビーコンサート ヴァイオリン&チェロ二重奏

メドレー
 イントロダクション(アイルランド民謡より・西谷牧人編)
 パリの空の下/ジロー 清水泰明編
 インタールード/清水泰明
 優駿/西谷牧人
15/西谷牧人
不思議な人/清水泰明
Urban highway/西谷牧人
KODO/清水泰明
FROST FLOWER/ 〃

清水泰明(Vn)
西谷牧人(Vc)

10km走って、昼食を摂り、少し休憩してから、りゅーとぴあへ。開演30分前に到着。
感想は、「オリジナリティ溢れるヴァイオリンとチェロの奏でを楽しむ」です。
まずは自作と編曲ものの「メドレー」から。哀愁を帯びた調べで、軽快に踊る「イントロダクション」。秋風の愁いを、心に沁みる音色(ねいろ)で歌う「パリの空の下」。冷たい息吹を長く伸ばす「インタールード」。爽やかな鼓動を刻む「優駿」。親しみと新鮮さを合わせて、楽しげに届けました。続いてチェリストのオリジナルの「15」。退廃的な美しさで弾(はず)み、妖しく切ない舞いを奏でて、不規則な歩みで均衡を取りました。次はヴァイオリニスト作の「不思議な人」。優しく柔らかで、甘く切ない穏やかさを伝え、温もりを芽吹かせて、軽やかに円舞しました。さらに「Urban highway」では、快速で刻み、息を弾(はず)ませて、琥珀色の艶めきで飾りました。最後はこのユニットの定番曲を2つ。ひらひらと雪が舞い、遙かなる大空へ駆け上がって、ゆっくりと物思いに沈む「KODO」。憂愁の薫りで包み、重く波打つ水面(みなも)の上を、踊るように飛翔する「FROST FLOWER」。美しくも切なく聴衆を魅了しました。
会場からは大きな拍手が贈られて、それに応えてのアンコールは「カルペ・ディエム」。海原から昇る日輪を模し、愉快な調子で揺れて、賑々しく終演となりました。
2つの弦楽器で届けられる魅力的な調べで、楽しいひとときを演出して頂いたことに感謝して、快い気分で、次の会場である音楽文化会館へと向かいました
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新潟中央高校音楽科第17期生コンサート

2019年3月28日(木) 18:30 新潟市民芸術文化会館スタジオA 新潟中央高校音楽科第17期生コンサート

パルティータ 第2番 ニ短調 BWV 1004 より/バッハ
 サラバンド
  厚母理恵(Vn)
巡礼の年 第2年補遺「ヴェネツィアとナポリ」より/リスト
 タランテラ 
  石井愛美(Pf)
前奏曲 第2巻より/ドビュッシー
  6.風変わりなラヴィーヌ将軍 
 12.花火
  和田有加(Pf)
前奏曲 第1巻より/ 〃
 10.沈める寺
喜びの島/ 〃
  白幡美乃里(Pf)
前奏曲 嬰ト短調 作品32-12/ラフマニノフ
前奏曲 嬰ハ短調 作品3-2「鐘」/ 〃
  鈴木莉歩(Pf)
ソナタ 第2番より/ミシェク
 第1楽章
  前山みなも(Cb)
舞踏前奏曲/ルトスワフスキ
  辻笑子(Cl)
ファンタジー/ユー
  中島葵(Fl)
バラード 第3番 変イ長調 作品47/ショパン
  山崎萌美(Pf)
献呈/シューマン リスト編
愛の夢 第3番/リスト
  田中健太郎(Pf)

10km走って、昼食を摂り、少し休憩して、日曜日の予習とブログの準備をし、軽食を済ませて、りゅーとぴあへ。開演30分前に到着。
感想は、「高校の同級生が集まり、日頃の研鑽の素晴らしい成果を披露する姿に感銘を受ける」です。
まずは無伴奏のヴァイオリンでバッハの「パルティータ 第2番」より「サラバンド」。ゆっくりと純粋に精錬された悲しみを紡ぎ出し、引き伸ばす糸に、響きの厚みを添えて、飴色(あめいろ)に艶めく孤独で胸を締め付けました。続いてピアノ独奏で、リスト「巡礼の年 第2年補遺『ヴェネツィアとナポリ』」より「タランテラ」。息を殺して這い回り、一転激しく足踏みして、水飛沫(みずしぶき)を上げ、煌めきを機銃掃射して、優しく波に乗り、揺れながら坂道を駆け上りました。次もピアノで、ドビュッシーの「前奏曲 第2巻」より2曲。歯切れよく、愉快に踊り、コミカルに弾(はず)む「風変わりなラヴィーヌ将軍」。ふと立ち止まり、細やかに光の粒を撒き散らして、裾を翻(ひるがえ)し、水面(みなも)に波紋を広げる「花火」。眩しさと喜びを輝かせました。奏者が交代し、同じ作曲家でもう2曲。ゆっくりと錆色(さびいろ)の霧に包まれ、満ち満ちる潮(うしお)が辺りを取り巻いて、重い足取りで前進する「沈める寺」。甲高(かんだか)く囀(さえず)り、高く低く羽撃(はばた)いて、細やかに刻む「喜びの島」。様々な彩りを届けました。前半最後はラフマニノフが2曲。氷砂糖の欠片(かけら)が舞い散り、明るく伸びる光の帯に纏(まと)わりついて、綺羅(きら)びやかに飾る「前奏曲 嬰ト短調」。低く鈍い重さを響かせ、翳りを宿して闊歩(かっぽ)し、湧き上がる不安と闘(たたか)いながら、坂道を駆け下りる「前奏曲 嬰ハ短調『鐘』」。北国の憂愁を伝えました。
休憩を挟んで後半はコントラバス独奏で、ミシェク「ソナタ 第2番」より第1楽章。足早に愁いを湛(たた)え、軽やかに弾(はず)んで、柔らかに歌い、浪漫の香りを運んで、暗から明へとその様相を変えました。続いてクラリネットのソロで、ルトスワフスキの「舞踏前奏曲」。パタパタと灰色の羽根で飛び回るアレグロ・モルト。ゆったりと煙りが棚引き、上空へ飛翔して、幾重にも揺蕩(たゆた)うアンダンティーノ。細かく震え、周りを蹴飛ばして、素早く飛び跳ねるアレグロ・ジョコーソ。抜き足差し足で動き出し、不気味さを含む白色(はくしょく)がゆっくりと湧き上がり、鋭い切っ先で駆け登って、ゆっくりと哀しみを揺らすアンダンテ。元気よく走り出し、速く小刻みに飛び跳ねて、加速しながら獲物を追い込む2度目のアレグロ・モルト。虚(むな)しき美しさを描き出しました。次はフルート独奏で、ユーの「ファンタジー」。竹林を吹く風を長く引き伸ばし、ふわふわと影がそよいで、ゆっくりと優しい温もりが、儚(はかな)げに揺れて、煌めく水滴が弾(はじ)け、大海原へ漕ぎ出して、柔らかな綿毛を飛ばしました。9番目はピアノ独奏でショパンの「バラード 第3番」。歯切れよく鮮やかに舞い、くっきりと明るく照らして、楽しげに踊り、細やかに波打って、勢いよく雨だれを落としました。プログラム最後もピアノのソロで2曲。優しさを浪漫で覆(おお)い、涼やかに情熱を掻き立てる、リストが鍵盤へ編み直したシューマンの「献呈」。淡く甘やかな調べを奏で、思いやりに満ちた優しさで癒やすリストの「愛の夢 第3番」。落ち着いた大らかさで、掉尾を飾りました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールは全員の合唱で「旅立ちの日に」。爽やかな歌声で、賑々しく終演となりました。
卒業後、離ればなれにになった仲間が、再び一堂に会し、一つの演奏会を共にするひとときを共有できたことに感動して、喜ばしい気分で、家路を急ぎました。

太田玲奈・別森麗 ヴィオラとコントラバスの夕べ

2019年3月26日(火) 19:00 新潟市民芸術文化会館スタジオA 太田玲奈・別森麗 ヴィオラとコントラバスの夕べ

Duo/Pleyel
Suite for Violin or Viola and Double Bass/Gliere Proto 編
Romance/Bruch
Fantasia on Greensleeves/Vaughan Williams
Kol Nidrei op.47/Bruch
Sinfonia Concertante/Dittersdorf

太田玲奈(Va)
別森麗(Cb)
貝津摩理(Pf)

仕事を終えて、りゅーとぴあへ。開演40分前に到着。
感想は、「ヴィオラとコントラバスの妙なる調べに耳を傾ける」です。
まずはプレイエルの「デュオ」から。明るく弾(はず)んで、栗色のまろやかさで刻み、微かなる影が横切って、輝きを取り戻すアレグロ。ゆっくりと糸を紡(つむ)ぎ、まったりと寄り添うアンダンテ。軽やかに飛ばし、細やかな波の上を、緩やかに旋回するロンド。落ち着いた音色(ねいろ)で彩り、秘めやかな喜びを描きました。続いてグリエールの「ヴィオラとコントラバスのための組曲」。静々と歩みだし、不安げな翳りを纏(まと)い、低く身構えて、穏やかに霧雨(きりさめ)が降り注ぐ「前奏曲」。明るく水滴が弾(はじ)け、高原に響く笛達を模して、朗(ほが)らかに舞う「ガボット」。ゆっくりと優しく揺らし、前を向いて、練乳のまろやかさを奏でる「子守唄」。甘さ控えめの明るさで舟を漕ぎ、切なさを添えて編み上げる「間奏曲」。歯切れよく掛け合い、和気藹々(わきあいあい)と剣(つるぎ)を交わして、速度を落とし、愁いに沈み込む「スケルツォ」。柔らかで息の合った二重奏を届けました。
休憩を挟んで後半はヴィオラの独奏が2曲。涼やかな煌めきに乗って、艷やかなとろみを醸し出し、曇り空から降る雨を受け、豊潤に憧れを描くブルッフの「ロマンス」。草の香りを匂わせ、哀しくも懐かしい微風(そよかぜ)を吹かせるヴォーンウイリアムズの「グリーンスリーブスによる幻想曲」。中低音の魅力を伝えました。続いてコントラバス独奏でブルッフの「コル・ニドライ」。緩やかに歩き出し、浪漫を薫らせて、優しく切ない想いを綴り、コクのある重さで、光の帆布(はんぷ)を覆(おお)い被(かぶ)せました。プログラム最後はピアノを加えたトリオでデュッタースドルフの「シンフォニア・コンチェルタンテ」。切れ味良く弾(はず)み、細やかに刻んで、沸き立つ喜びを表現し、水飛沫(みずしぶき)を上げて駆け出す第1楽章。滑らかに言葉を交わし、静かなる鼓動に載せて、優しい筆跡を認(したた)める第2楽章。短く歯切れ良い木の葉が舞い、爽やかな風がまったりと吹いて、晴れやかに駆け抜ける第3楽章。軽快に飛ばし、穏やかな波の上に点々と印を付ける第4楽章。掛け合い、譲り合って、見事な3重奏を演じました。
客席からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールはサティの「ジュ・トゥ・ヴ」。小粋で優雅に円舞して、賑々しく終演となりました。
ヴィオラとコントラバスというなかなか聞けない組み合わせでの素晴らしい演奏が聞けたことに感謝し、快い気分で、家路を急ぎました。

第23回クラリネットアンサンブルコンサート

2019年3月24日(日) 13:30 だいしホール 第23回クラリネットアンサンブルコンサート

クラコン日本酒の会
 東京ブギウギ/服部良一 石川亮太編
  1合 会長 やまもと      2合 監査 つちや
  3合 事務局長 にしやま    4合 副会長 ながい
  1升 主幹 わたなべ
新潟ウインドオーケストラ
 ある冬の日、子ぎつねの物語/鈴木歌穂
  1st 石川千里 2nd 佐藤優紀
  3rd  大塚彩歌 4th 中山さやか、山谷美里
  Bass 竹内秀
アンサンブル・ベヴィトーレ
 春の猟犬/リード 渡邊一殻編
  Es  高橋光江 1st 高橋正紀
  2nd 下村智子 3rd 風間佳子
  Bass 竹内綾子
アンサンブル青島
 スカラムーシュより「ブラジレイラ」/ミヨー かとうまさゆき編
  Es  嶋岡智美 1st 和田るり子
  2nd 関根碧  3rd 中川菜穂
  Bass 袖山司  C.A 永井雅子
新津吹奏楽団
 春の童謡メドレー(春がきた・春よ来い・さくらさくら・おぼろ月夜)/石毛里佳編
 サウンドオブミュージックメドレー(サウンドオブミュージック・私のお気に入り・エーデルワイス・すべての山に登れ・ドレミの歌)/Rodgers Hiroki Takahasi編
 崖の上のポニョ/久石譲 矢賀部竜成編
 青い山脈/高橋宏樹編
  1st 武田正志 2nd 山本知男
  3rd  田中麻美 Bass 杵渕香奈枝
シティブラス越後
 PUSZTA/Van der Roost  
  Es 土屋則子     1st 佐藤みゆき、風間佳子
  2nd 中川菜穂     3rd 西山玲美、斉藤明子
  4th 原真琴、細山陽子 Alto 下村智子
  Bass 渡辺翔子     C.B 玉川裕司
全体合奏
 主よ人の望みの喜びよ/J.S.バッハ Borgo編
 「動物の謝肉祭」より/サン=サーンス 大久保圭子編
 「弦楽のためのセレナーデ」より第一楽章/チャイコフスキー 秀光薫編
   新潟ウインドオーケストラ
   新津吹奏楽団
   アンサンブル・ベヴィトーレ
   アンサンブル青島
   シティブラス越後
   シンフォニック・アンサンブル・リルト 
    落合美香、細山陽子
   長岡音楽堂
    新保弘子、渡辺和則

10km走って、昼食を摂り、だいしホールへ。開演20分前に到着。
感想は、「県内のクラリネット奏者達が集う演奏会で様々な彩りを楽しむ」です。
開演前にオープニング・コンサートが有り、有志3名で「おぼろ月夜」を柔らかに、「ふるさと」をゆったりと波打つように、「花」を爽やかに届けました。
本編に入って、最初はクラコン日本酒の会で服部良一の「東京ブギウギ」。楽しげにに弾んで、ハイカラに賑わしました。続いて新潟ウインドオーケストラで鈴木歌穂の「ある冬の日、子ぎつねの物語」。優しく暖かに包み、お洒落な懐かしさで彩って、艶やかに仕上げました。次はアンサンブル・ベヴィトーレでリードの「春の猟犬」。勢いよく駆け出して、力強く流線型を描き、明るく輝いて、一旦速度を落とし、穏やかに草原を吹き抜け、再び走り出して、我先に競い合い、水を跳ねて、速い足取りで目標を目指しました。
休憩を挟んで第2部はアンサンブル青島でミヨーの「スカラムーシュ」より「ブラジレイラ」。小粋な明るさで囃(はや)し、艶めきを光らせて、絡まる糸を一つに収斂させ、ときめく鼓動を伝えました。続いて新津吹奏楽団で3曲。「春の童謡メドレー」では、柔らかに厚みを付ける「春がきた」。トコトコと歩みを進める「春よ来い」。春霞みが漂う「さくらさくら」。淡い温もりを描く「おぼろ月夜」。幼き日の追憶を、柔らかに擽(くすぐ)ると、「サウンドオブミュージックメドレー」では、晴れやかな青空を映す「サウンドオブミュージック」。切なさを宿す明るさで歌う「私のお気に入り」。ゆったりと優しい「エーデルワイス」。大らかに景色を塗り替える「すべての山に登れ」。速足で楽しさを刻む「ドレミの歌」。映画の場面を鮮やかに再現しました。続けてジブリの「崖の上のポニョ」。元気よく、燥(はしゃ)いで、弾(はず)むように行進すると、最後は「青い山脈」。郷愁を掻き立て、翳りを日差しに変え、微笑みを宿して前進しました。次はシティブラス越後でヴァン・デル・ローストの「PUSZTA(プスタ)」。哀愁を帯びた息吹が、輝きを取り戻して、田園の薫りを運び、赤銅色(しゃくどういろ)の風を纏(まと)って、細やかに弾(はず)むアンダンテ。鋭さを宿す艶めきを、厚く塗り重ねるトランクイロ。切なさを含んだ愉しさで加速するアレグロ。一陣の風が吹いて、急ぎ足で駆け出し、忙(せわ)しく悲しげに、美しき壁を築き上げるマルカート。東欧の香りを届けました。
再びの休憩の後、ステージ一杯に広がっての全体合奏。まずはバッハの「主よ人の望みの喜びよ」。ゆったりと響きの雲が包み、清らかな調べを綴って、緩やかな波が打ち寄せました。続いてサン=サーンスの「動物の謝肉祭」よりの抜粋。細やかな漣(さざなみ)が揺れ、のっしのっしと誇らしげに歩みだす「序奏と獅子王の行進曲」。のっそりと軽やかに、巨体を揺らして円舞する「象」。間抜けな調子で奇声を上げる「耳の長い登場人物」。コミカルな骨組みで飛び跳ね、柔らかな安らぎで癒やす「化石」。押し寄せる波濤を受け、各馬一斉に走り出して、楽しげに競い合い、大騒ぎで駆け巡る「終曲」。分厚いうねりを巻き起こして、獣達の饗宴を描きました。プログラム最後はチャイコフスキーの「弦楽のためのセレナーデ」より第一楽章。秋色の憂愁で塗り込め、磨り硝子(がらす)に映る悲しみを記(しる)して、実り多い収穫の喜びを掲げ、小麦色の穂を揺らして、明るく細(こま)やかに編み上げ、渦巻く木枯らしを受けて、晴れやかに嬉しさを刻み、幾重にも哀しみを重ね、長閑(のどか)で心に沁みる調べを奏でました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてアンコールが2曲。軽快で小粋にスイングする「真珠の首飾り」。夕暮れの安らぎを届ける「ロンドンデリーの歌」。穏やかな雰囲気のうちに終演となりました。
県内の下越・中越で活動するクラリネット奏者が一堂に会して、年一回の祝祭を楽しむ様子を垣間見れたことに感謝し、喜ばしい気分で帰路に就きました。

ancora ~新潟中央高校18期生5名による~

2019年3月22日(金) 18:30 新潟市民芸術文化会館スタジオA ancora ~新潟中央高校18期生5名による~
[第1部] SOLO ソロ
 箏独奏による主題と6つの変奏さくら/藤井凡大
  高倉七虹(箏)
 ファンタジー/ドゥメルスマン
  青木菜々(Sax) 田中健太郎(Pf)
 Musica Proibita/ガスタルドン
 この道/山田耕筰
 映画「美女と野獣」より《ひそかな夢》/メンケン
  中野太一(Vo) 田中健太郎(Pf)
 オーボエとピアノのために幻想的小品/ニールセン
 ガブリエルのオーボエ/モリコーネ
  古俣友絹(Ob) 田中健太郎(Pf)
 24のプレリュード 2.イ短調/スクリャービン
 舟歌 op.60/ショパン
  河野愛里(Pf)
[第2部] ENSEMBLE アンサンブル
 平城山/平井康三郎 中島靖子 編
 早春賦/中田章 大平光美 編
 ふるさと/岡野貞一 大平光美 編
  高倉七虹(箏) 中野太一(Vo) 
 Andante and Rondo op.25 より Rondo/ドップラー
 Csardas/モンティ
  青木菜々(Sax) 古俣友絹(Ob) 河野愛里(Pf)
[第3部] QUINTET 五重奏
 新潟県立新潟中央高等学校校歌/深尾須磨子 詞 中田義直 曲
「リトル・マーメード」よりアンダー・ザ・シー/メンケン 石川芳 編
 瑠璃色の地球/松本隆 詞 平井夏美 曲 源田俊一郎 編

仕事を終えて、りゅーとぴあへ。開演5分前に到着。
感想は、「高校の同期生が集い、研鑽の成果を高め合うひとときを楽しく味わう」です。
まずは「箏独奏による主題と6つの変奏さくら」から。薄紅(うすべに)の花びらが細やかに弾(はじ)け、絢爛たる輝きを纏(まと)って、乱気流に巻かれ、はらはらと舞い散りました。続いてアルト・サックスのソロでドゥメルスマンの「ファンタジー」。柔らかく切なさを奏で、まろやかに明るく駆け登って、ゆっくりと優雅に円舞し、溢れるような喜びで細やかな波立ちを描きました。次は歌が3曲。涼やかに甘く、艶めきを伴って、ゆったりと安らぎを届け、アツき情熱を伝える「Musica Proibita」。清明なる広がりを響かせ、穏やかに歩みを進めて、微かなる懐かしさを伝える「この道」。薄っすらとした哀しみを、暖かさで包んで、伸びやかに希望を歌い、溢れ出る感情を露わにする「映画『美女と野獣』」より「ひそかな夢」。若き息吹を十二分に伝えました。4番目はオーボエ独奏で2曲。最初はニールセンの「オーボエとピアノのために幻想的小品」。ゆったりと黄緑色の悲しみで彩り、日の入りの憂鬱さを行書で認(したた)めるロマンツェ。軽妙に飛び跳ね、翳りを宿した可笑しみで、一目散に駆け抜けるユモレスク。ほのかな北欧の香りで色付けしました。さらにモリコーネの「ガブリエルのオーボエ」では、優しく滑らかに憧れを記(しる)し、柔らかな和らぎを醸し出しました。第1部最後はピアノ独奏で2曲。氷点下の煌めきを放ち、ゆったりと軽やかに淡く煙る水滴を灯すスクリャービンの「24のプレリュード」、2曲目の"イ短調"。ふんわりと包み、明るいときめきを沸き立たせて、光の粒を波頭(なみがしら)に載せるショパンの「舟歌」。柔らかくや優しい感触で、鍵盤の冴えを伝えました。
休憩を挟んで第2部はアンサンブルが2組。最初は箏と歌の組み合わせ。平井康三郎の「平城山」では、晴れやかな清らかさで装い、落葉(らくよう)が舞い飛んで、透き通る陽光を映しました。続く「早春賦」。くっきりと釉薬(うわぐすり)を塗って、肌寒さの向こうにある暖かさを呼び寄せ、来るべき季節の悦びを描きました。そして「ふるさと」。青く霞む山並みを映し、嫋(たお)やかな景色を藤色に染めて、軽やかで細かい飾りを施(ほどこ)しました。次は三重奏で2曲。田園の薫りに乗せて、軽快で歯切れよく弾(はず)み、ゆったりと甘やかに蕩(とろ)けさせ、再び歓びを持って踊り出すドップラーの「Rondo」。ねっとりとうねり、悩ましげに身をくねらせ、一転勢いよく駆け出して、転がるように掛け合うモンティの「Csardas」。和気藹々と、しかも真剣にトリオに取り組んで、素晴らしい成果を披露しました。
そのまま舞台を設営し直して第3部へ。5人全員で奏でたのは母校の校歌。穏やかに歌い出し、大らかに合奏して、思い出を映し出しました。続いてディズニーの「「リトル・マーメード」より「アンダー・ザ・シー」。楽しげにリズムに乗り、陽気に燥(はしゃ)いで、大空を駆け抜けました。プログラム最後は松田聖子の「瑠璃色の地球」。爽やかな大気の移ろいを描き、透き通る憧れを映して、穏やかに安らぎを届けました。
会場からは大きな拍手が贈られ、5人の健闘と見事な仕上がりを讃えました。
高校の同期生が再び集まり、新たなる挑戦に取り組む演奏会に立会い、その成果を楽しめたことに感謝して、家路を急ぎました。

PRIME STYLE

2019年3月20日(水) 19:00 YOU&I PRIME STYLE

オープニング・アクト
 ガーデン/星文昭
 鏡川/ 〃
 ****/****
 ぬいぐるみ/星文昭
 ****/ 〃
 ****/ 〃
 ダバダバ/ 〃
 エブリデイ/ 〃
  星文昭(Vo,Gt)
本編 
 おおるり/高木いくの
 "旅の歌"/ 〃
 同じ星/吉田ゐさお
 恋/ 高木いくの
 落陽/ 〃
 愛の始まり/ 〃
 おはよう よもたん/ 〃
  高木いくの(Vo) 川崎祥子(Pf)

仕事を終えて、一旦帰宅し、軽食を摂って、YOU&Iへ。開演10分前に到着。
感想は、「ふんわりとしたオーラに包まれた居心地の良いライブに魅了される」です。
最初はオープニング・アクトでギターの弾き語り。まずはインストゥルメンタルで「ガーデン」。快く弾(はず)み、パラパラと気泡が弾(はじ)けて、輝きが舞い散りました。続いて歌い出したのは「鏡川」。ゆったりと淡い切なさを繋(つな)ぎ、遙かなる想いを馳せて、甘やかに癒やしました。次のギターソロでは、速いビートに乗って、細やかに装飾し、勢いを付けて、駆け抜けました。歌に戻っての「ぬいぐるみ」では、爽やかで歯切れよく刻み、寄せくる波頭(なみがしら)をするりと掻い潜って、薄っすらとした哀しみを届けました。次の曲では、光に寄り添う影が、ゆっくりと滲(にじ)み、透き通る悲しみを浮かび上がらせました。さらに続けての曲になると、前のめりにビートを効かせ、急ぎ足で低く構え、襲い来る影をがっちりと迎え撃ちました。そして「ダバダバ」。暖かな優しさで満たし、ほのぼのとした哀愁を香らせました。前半最後は「エブリデイ」。細やかな煌めきが、ふわりと広がり、光の帯を導いて、力強く畳み掛けました。
休憩を挟んで本編のスタート。まずは「おおるり」から。ゆったりと澄み渡る青空に、湧き上がる大らかな息吹が、寂しさを匂い立たせました。続いて"旅の歌"。ほんわかとした温もりを届け、きりりと前を向いて、柔らかな戸惑いを運びました。そして「同じ星」。切なさを伸びやかな息吹に載せ、軽やかに舞い上がって、上空の気流にその身を委(ゆだ)ねました。次は「恋」。ゆっくりと押し寄せる波濤(はとう)に包まれ、切なさが浄化されて、清らかな楽園へと誘(いざな)いました。続く「落陽」では、とつとつと語り出し、身を切るような想いを淡く浮かべて、切々と言葉を紡ぎました。さらに「愛の始まり」。希望が燃え立ち、伸びやかな祈りを弾(はず)ませて、暖かい春風が頬を撫でました。プログラム最後は「おはよう よもたん」。親愛の気持ちを込め、優しさに溢れた心根に満ちて、しみじみとした感情の波動が押し寄せました。
会場からは大きな拍手が贈られ、ゆったりと明るく、ちょっぴり淋しげな歌が流れ出し、賑々しく終演となりました。
不思議な、それでいて心地よい雰囲気で、すっぽりと会場を包んで、ほのぼのとした世界への扉を開いて頂いたことに感謝して、満たされた気分で、家路を急ぎました。

Noism2定期公演Vol.10 新作 『BOW!!!』/金森穣振付 Noism レパートリー

2019年3月15日(金) 19:00 新潟市民芸術文化会館スタジオB  Noism2定期公演Vol.10 新作 『BOW!!!』/金森穣振付 Noism レパートリー

金森穣振付 Noism レパートリー
演出/山田勇気(Noism2リハーサル監督)
1.『Solo for 2』(2012年)より
音楽:J.S.バッハ《無伴奏バイオリンのためのパルティータ》
2.『Training Piece』(2014年)より
音楽:Ryouji Ikeda《supercodex 08》《supercodex 09》
新作 『BOW!!!』
演出/平原慎太郎(Organworks)
音楽:東海林靖志(Organworks),景井雅之(Organworks)他
出演/門山楓、岩城美桜、森加奈、鈴木夢生、池田穂乃香、
   カナール・ミラン・ハジメ、杉野可林、長澤マリーヤ、橋本礼美

10km走って、昼食を摂り、少し休憩して、映画を鑑賞し、軽食を済ませてから、りゅーとぴあへ。開演40分前に到着。
感想は、「同じ舞踊団が、2つの演出で様変わりする様子に驚きと喜びを持って迎え入れる」です。
以下ネタバレを含みますので少し空白を。
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まずは「金森穣振付 Noism レパートリー」より『Solo for 2』。9つの孤独な影達が配置され、出番を待つ中、2羽の鳥がゆっくりと舞い上がり、滑らかに羽撃(はばた)き、無機的で生きいきと風を切って、やがて彼方へと飛び去りました。次に2つの身体が、速く刻む糸の音(ね)に乗って、絡み合い、じゃれ合って、喜びを表して、消え去りました。さらに2つずつ、整然と、対称と非対称を組み合わせ、幾何学模様を織り成して、悠然と過ぎ去りました。残る1人は、苦しみにもがき、恐れを訴えて、悲しみを舞いました。
場面が暗転し、続くは『Training Piece』。ノイズとビートが支配する空間に、肉体が交差し、四肢が同期して、群舞し、主と従に別れ、単独で抜け出し、二重唱を奏で、円周を廻り、広がり、狭(せば)まって、いくつもの番(つがい)を作り、生贄を祀(まつ)り上げて、秩序を護る儀式を執り行いました。
休憩を挟んで後半は新作の『BOW!!!』。響きに満ちた呼び込みから、燥(はしゃ)ぐ娘達が静と動の対比を成し、裏町の路地裏へ誘(いざな)い、裸電球の元、室内での日常の振る舞いを見せ、孤立する影が十全に手足を投げ出し、付近ではそれぞれの役割が演じられ、地下室へ逃げ込んで、群衆の到来を避け、時空を捻じ曲げて、夕餉の時を過ごし、花の都の華やぎを映して、答えの無い会話を交わし、一斉に群れを成して、ゆっくりと波打ち、集合離散して、魂の一線を超え、じゃれ合い、絡み合って、滅びへと揺れ動きました。
会場からは大きな拍手が贈られ、数度のカーテンコールの後、賑々しく終演となりました。
舞踊団の研修生達が、芸術監督の作品と外部の演出家の舞踊を演じ分け、それぞれ異なる世界を創造していく様を目の当たりにして、驚きと喜びを享受できたことに感謝し、快い気分で帰路に就きました。

ホワイトデーに奏でる ピアノ&テノール リサイタル

2019年3月14日(木) 18:30 新潟市音楽文化会館13練習室 ホワイトデーに奏でる ピアノ&テノール リサイタル

夜の部 第1部
 練習曲 変ト長調 Op.10.5「黒鍵」/ショパン
 Vorrei morire/トスティ
 さびしいカシの木/木下牧子
 死の舞踏/リスト
 早春賦/中田章
 オペラ「愛の妙薬」より「Quanto e bella」/ドニゼッティ
 ヨハン・シュトラウスの「こうもり」のワルツ主題による演奏会用パラフレーズ/グリュンフェルト
 ミュージカル「家なき子」より「幸せはすべての人に」/宮川彬良
夜の部 第2部
 大きな古時計/ワーク
 赤とんぼ/山田耕筰
 ミュージカル「Mozart」より「僕こそミュージック」/リーファイ
 映画「白雪姫」から「いつか王子様が」/チャーチル
 糸/中島みゆき
 ミュージカル「レ・ミゼラブル」より「スターズ」/シェーンベルグ
 ミュージカル「ミスサイゴン」より「神よ何故?」/ 〃
 ハナミズキ/マシコタツロウ
 見上げてごらん夜の星を/いずみたく
 ミュージカル「ジキルとハイド」より「時が来た」/フランクワイルドホーン

中野太一(T)
佐川和冴(Pf)

仕事を終えて、音楽文化会館へ。開演10分前に到着。
感想は、「若さと情熱が溢れるデュオ・コンサートを快く堪能する」です。
まずはピアノ独奏でショパン「練習曲『黒鍵』」。湧き上がる勢いに乗り、歯切れよく細やかに刻んで、調べを届けました。続いてテノールが入って2曲。柔らかく、甘やかな翳りを放ち、艶やかに彩って、哀しみを浪漫色に塗替えるトスティの「Vorrei morire」。さっぱりとした清らかさで、切なさを綴る「さびしいカシの木」。爽やかで濃厚な歌声で持て成しました。再びピアノ・ソロでリストの「死の舞踏」。低く重い足取りで歩み始め、暗い影を引き摺って、氷片を飛び散らせ、獰猛(ねいもう)に掻き乱して、鋭利な切っ先で挑みかかりました。テノールが戻っての「早春賦」では、ふんわりと敷かれた花びらの上を、優しくにこやかに円舞して、伸びやかに温もりを伝えました。さらにドニゼッティの「愛の妙薬」より「Quanto e bella」。明るく弾(はず)み、切なき想いを喜びに変えて、胸の高鳴りを響かせました。オペラ繋がりで鍵盤楽器が奏でたのはグリュンフェルトの「ヨハン・シュトラウスの『こうもり』のワルツ主題による演奏会用パラフレーズ」。軽やかに輪舞し、楽しげに水飛沫(みずしぶき)を上げ、サクサクとした砂糖菓子の食感で、流れるように飾り付けました。第1部最後は宮川彬良のミュージカル「家なき子」より「幸せはすべての人に」。会場に詰めかけたジュニア合唱団の歌い手の協力を得て、若さを競い、希望を込めて、感動を巻き起こし、暖かさで包みました。
休憩を挟んで第2部はポピュラー音楽とミュージカルで構成。最初はピアノ独奏で2曲。夜の社交場に漂う揺らぎが香り、柔らかに崩して、思い出を認(したた)める「大きな古時計」。水面(みなも)に穏やかな波紋を広げ、夕べの郷愁を記(しる)す「赤とんぼ」。気分を変えて、楽しみを導きました。ヴォーカルが登場し、ミュージカル「Mozart」より「僕こそミュージック」。熱っぽく語り、喜びで満たして、高らかに感情を爆発させました。ピアノ・ソロに戻って映画「白雪姫」から「いつか王子様が」。ふんわりと優しさが満ち満ちて、甘やかに踊りだしました。さらに中島みゆきの「糸」では薄っすらと薫る悲しみの上に、深く淡い歓びを添えて、安らぎへと導きました。ここからはミュージカルからのナンバーが2曲。力強く、アツい決意を掲げ、来るべき闘いへと、前のめりに突き進む「レ・ミゼラブル」より「スターズ」。抑えた呟(つぶや)きから、張り裂けそうな心の叫びを、力一杯響かせる「ミスサイゴン」より「神よ何故?」。新たなる挑戦へと向かう若人(わこうど)の熱量が、まわりを圧倒しました。選手交代でピアノが2曲。涼やかな煌めきで、澄み渡るさざ波を醸し出して、胸に沁みる調べで癒やす一青窈の「ハナミズキ」。夜更けの灯りのもと、穏やかに心の扉を閉じて、安寧の香りを満たす「見上げてごらん夜の星を」。会場の熱気をクールダウンしました。プログラム最後は「ジキルとハイド」より「時が来た」。清らかな艶めきを描き、一途に掛ける想いを歌い上げ、遙かなる望みへと駆け出して、高らかに篝火(かかりび)を掲げました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールはミュージカル「アニー」から「トモロー」。光指す希望を届けて、賑々しく終演となりました。
若き俊英が故郷に錦を飾る様を目撃して、胸が熱くなるひとときを過ごせたことに感謝して、喜ばしい気分で会場を後にしました。

新潟大学管弦楽団 チェロ発表会

2019年3月12日(火) 13:30 内野まちづくりセンター 新潟大学管弦楽団 チェロ発表会

モルダウ/スメタナ
 橋本沙央梨(Vc) 佐藤耕太郎(Pf)
愛の賛歌/モノー
 尼崎大河(Vc) 田守克也(Pf)
夢のあとに/フォーレ
 富川詠吾(Vc) 六井菜月(Pf)
トロイメライ/シューマン
 田守克也(Vc) 尼崎大河(Pf)
美女と野獣/メンケン
 八巻泰樹(Vc) 青谷茉奈美(Pf)
エンターテナー/ジョプリン
 山本梨央(Vc) 星茉純(Pf)
アレグロ・アパッショナート/サン=サーンス
 熊倉瑶(Vc) 石田志歩(Pf)
コル・ニドライ/ブルッフ
 鈴木貴也(Vc) 星茉純(Pf)
Despacito/フォンシ
 田中理、下館輪生(Vc)

10km走って、昼食を摂り、海岸道路を一路内野まちづくりセンターへ。開演40分前に到着。
感想は、「後輩たちの日々の研鑽の積み上げを披露する場をしっかりと受け止める」です。
まずはスメタナの「モルダウ」を独奏用に編み直したものから。穏やかな波立ちに乗って、秋色の郷愁を奏で、丁寧に高みへと登りました。続いてエディット・ピアフの「愛の賛歌」。甘やかな調べがゆっくりと立ち上がり、ちょっぴり切なさを添えて、喜びを歌いました。次はフォーレの「夢のあとに」。落ち着いた足取りで歩き出し、愁いを含んだ表情で、薄紫の翳りを認(したた)めました。4番目はシューマンの「トロイメライ」。淡い光に包まれ、ゆったりとした和(やす)らぎを届けました。続くはディズニー映画の「美女と野獣」。優しく柔らかな手触りで、ゆっくりと涼やかに綴りました。6番手はスコット・ジョプリンの「エンターテナー」。歯切れよく弾(はず)み、軽やかにステップを踏んで、洒落た気分を伝えました。次の曲目はサン=サーンスの「アレグロ・アパッショナート」。滑らかで細やかに駆け出し、水飛沫(みずしぶき)を上げて、熱情を巻き上げました。8組目はブルッフの「コル・ニドライ」。冷たい雫(しずく)を添えて、憂愁の面持ちで歩み、細く長い旗を高く掲げて、光指す彼方へと、一歩ずつ踏み出しました。プログラム最後はチェロの二重奏でフォンシの「Despacito」。生命(せいめい)の鼓動に乗って、影を宿した軽やかさで楽しげに舞い、若さを漲(みなぎ)らせて、躍動を交わしました。
会場からは大きな拍手が贈られ、若人(わこうど)達の健闘を讃えました。
管弦楽を下から支え、時に主役に躍り出る楽器を懸命に奏でる様を、感動を持って、見守れたことに安堵して、微笑ましい気分で、帰りのハンドル握りました。 

夜の秘密の音楽会

2019年3月9日(土) 18:30 新潟市新津美術館アトリウム 夜の秘密の音楽会

「くるみ割り人形」より/チャイコフスキー
 行進曲
 花のワルツ
2つのヴァイオリンのためのコンチェルト イ短調より第1楽章/J.S.バッハ
シチリアーノ/レスピーギ
2つのヴァイオリンのための6つのソナタ 第5番/ルクレール
2つのヴァイオリンのための44の二重奏曲より/バルトーク
 バグパイプ
 嘆き
 収穫の歌
 スケルツォ
2つのヴァイオリンのためのソナタ Op.56より第1、第2楽章/プロコフィエフ

庄司愛、佐々木友子(Vn)

りゅーとぴあより戻り、ちょっと休憩してから、バイパスを一路新津美術館へ。開演50分まえに到着。
感想は、「夜の美術館に響く魅惑のヴァイオリンに聞き入る」です。
まずはチャイコフスキーの「くるみ割り人形」より2曲。軽やかに弾(はず)み、まろやかに刻んで、調べを交わし合う「行進曲」。優雅に絡み合い、ちょっとお澄ましで、滑らかに輪舞する「花のワルツ」。甘やかな香りを届けました。続いてバッハの「2つのヴァイオリンのためのコンチェルト」より第1楽章。2つの太い糸が精密に織りなす幾何学模様を、飴色の艶を添えて、鮮やかに紡ぎ出しました。次はレスピーギの「リュートのための古風な舞曲とアリア 第3組曲」から「シチリアーノ」。薄紫の愁いが降りて来て、ゆっくりと穏やかに流れ、一条の光が輝きを齎(もたら)しました。さらにルクレールの「2つのヴァイオリンのための6つのソナタ 第5番」。速く細やかに刻み、まろやかに練り上げて、暗闇から光明へと転じ、厚く薄くその姿を変えて、先に後に並走するアレグロ。ゆっくりと、少し悲しげに俯(うつむ)き、ねっとりと捏(こ)ね上げて、明るさを取り戻すガヴォット。光と影が追い掛け合い、チクタクと時を刻みながら、角張った縁(へり)に寄り添うプレスト。息の合った二重奏で駆け抜けました。ここで気分を変えてバルトークの「2つのヴァイオリンのための44の二重奏曲」より4曲。速足(はやあし)で息吹を追尾し、細かい波立ちを震わせて、幾重にも折り重なる「バグパイプ」。しんねりむっつりと哀しみを綴り、ちょっぴり苦味を添えて、ゆったりと揺蕩(たゆた)う「嘆き」。か細く線を描き、ゴリゴリと彫り上げて、強く繊細な造形を織り成す「収穫の歌」。ワイワイと燥(はしゃ)ぎ、ガヤガヤと戯(おど)け、翳りの有る楽しさで囃(はや)す「スケルツォ」。東欧の調べで持て成しました。プログラム最後はプロコフィエフの「2つのヴァイオリンのためのソナタ」より第1、第2楽章。冷たい触感で認(したた)め、奇妙な灰色の絵の具を塗り込んで、低く高く浮遊するアンダンテ。軽やかで荒っぽく打ち込み、柔らかな機械が潤滑油を撒き散らして、噛み合う歯車を回すアレグロ。モダンでシャープな色合いを映しました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールは「猫の二重唱」。かわゆい鳴き声を交わして、賑々しく終演となりました。
現在展示中の作品に因み、ちょっとダークでコミカルな雰囲気に寄せて行われたこの演奏会が、素晴らしい仕上がりで聴衆を喜ばせたことに感動して、快い気分で、帰りのハンドルを握りました。