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6月の予定

6月の予定です。

2019年6月7日(金) 19:00 新潟市民芸術文化会館スタジオA キャトル フルートトリオ コンサート ~菅井春恵氏をお迎えして~
2019年6月8日(土) 10:00 Dr.可児 朝からクラシック
2019年6月16日(日) 14:00 内野まちづくりセンター 新潟シューマン協会第3回例会 ~シューマンと愛~
2019年6月21日(金) 11:30 新潟市民芸術文化会館コンサートホール りゅーとぴあ1コイン・コンサート vol.101 「甘美な音色“オーボエ”」
2019年6月22日(土) 19:00 ギャラリー蔵織 STRANGER ISLAND 原画展コラボレーション演奏会
2019年6月30日(日) 14:00 新潟市民芸術文化会館コンサートホール 新潟交響楽団第103回定期演奏会

6月も頑張ります。
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5月のまとめ

5月のまとめです。

行ったコンサート。

2019年5月5日(日) 12:00 イタリア軒 B1F VOCE  第9回新潟クラシックストリート 西谷純代 山井満樹 
2019年5月5日(日) 13:30 ジャズフラッシュ  第9回新潟クラシックストリート 鈴木理 高木明子 
2019年5月5日(日) 14:30 カフェりんく 第9回新潟クラシックストリート キャトルフルートトリオ 
2019年5月5日(日) 16:00 カフェりんく 第9回新潟クラシックストリート アンサンブル・ベヴィトーレ 
2019年5月5日(日) 17:00 市民プラザ 第9回新潟クラシックストリート タンブル・バッソ 
2019年5月5日(日) 18:00 新潟市音楽文化会館大ホール 第9回新潟クラシックストリート 新潟木管5重奏団 
2019年5月5日(日) 19:30 新潟市音楽文化会館第11練習室 第9回新潟クラシックストリート 庭野リコーダー with フレンズ 
2019年5月11日(土) 10:30 新潟市民芸術文化会館コンサートホール りゅーとぴあ・1コイン・コンサートVol.100「祝祭の日“ピアノ駅伝”」 中川賢一「0歳からの親子向けコンサート」 
2019年5月11日(土) 13:00 新潟市民芸術文化会館コンサートホール りゅーとぴあ・1コイン・コンサートVol.100「祝祭の日“ピアノ駅伝”」田村緑 
2019年5月11日(土) 15:00 新潟市民芸術文化会館コンサートホール りゅーとぴあ・1コイン・コンサートVol.100「祝祭の日“ピアノ駅伝”」白石光隆 
2019年5月11日(土) 17 :00 新潟市民芸術文化会館コンサートホール りゅーとぴあ・1コイン・コンサートVol.100「祝祭の日“ピアノ駅伝”」デュエットゥ かなえ&ゆかり 
2019年5月17日(金) 20:00 Jazz FLASH Jazz Flash ライブ in 新潟 NILO with 田中トシユキ 
2019年5月18日(土) 18:45 新潟市音楽文化会館 新潟室内合奏団第79回演奏会 
2019年5月21日(火) 19:00 砂丘館 響きと怒り Live Vol8 
2019年5月22日(水) 19:30 新潟万代シルバーホテル4Fサンセットラウンジバー ハルモニア スプリング・ライブツアー 
2019年5月23日(木) 19:00 新潟大学教育学部合唱ホール サスクェハナ大学&新潟大学教育学部音楽科 第6回アンサンブルの夕べ 
2019年5月24日(金) 19:00 新潟市民芸術文化会館スタジオA トリオ・ベルガルモ演奏会 ~ソプラノ小山瑠美子さんを迎えて~ 
2019年5月26日(日) 11:00 旧小澤家住宅 和み時間 五周年記念コンサート 
2019年5月26日(日) 13:00 新潟市民芸術文化会館コンサートホール・ホワイエ 東響ロビーコンサート ~ チェロ八重奏~ 
2019年5月26日(日) 17:00 新潟市民芸術文化会館コンサートホール 東京交響楽団第113回新潟定期演奏会 
2019年5月29日(水) 19:00 スタジオスガマタ 大瀧拓哉ピアノリサイタル 

21件でした。1月から通算66件でした。

行きたかったコンサート。

2019年5月3日(金) 14:00 新潟市音楽文化会館 笛田博昭 テノールリサイタル 
2019年5月6日(月) 14:00 新潟市民芸術文化会館スタジオA 親愛なる故郷へ贈る歌 vol.1 
2019年5月12日(日) 14:30 だいしホール 東京音楽大学校友会新潟県支部演奏会 
2019年5月12日(日) 14:00 新潟市民芸術文化会館コンサートホール 5台ピアノの世界 
2019年5月18日(土) 13:00 新潟市民芸術文化会館スタジオA 金子茜 ダブルリードリサイタル 
2019年5月18日(土) 18:00 ギャラリー蔵織 フルート ときどき 笛 フルートデュオ 
2019年5月18日(土) 18:30 だいしホール 山田美子ピアノリサイタル 
2019年5月19日(日) 13:00 カーブドッチホール 高橋希絵 ✕ 斉藤晴海 ランチタイムコンサート 
2019年5月19日(日) 14:00 新潟市音楽文化会館 新潟チェロアンサンブル15周年記念演奏会 
2019年5月25日(土) 13:00 だいしホール 歌声でよみがえる感動の映画音楽 ~魅惑の宵~ 
2019年5月25日(土) 15:00 カトリック新潟教会 教会で愉しむバロックの午後 
2019年5月26日(日) 13:00 だいしホール 榎本正一+浅利守宏 with friends 仲間たちのコンサート 
2019年5月26日(日) 13:00 砂丘館 薫風之音ライブ 
2019年5月26日(日) 14:00 川口地域交流体験館 品田広希 バリトンソロリサイタル ~幼き心の穏やかな記憶から~ 
2019年5月29日(水) 11:15 新潟市北区文化会館 ワンコインご縁コンサート 「尺八と箏」 薫風之音 

15件でした。6月も頑張ります。

大瀧拓哉ピアノリサイタル

2019年5月29日(水) 19:00 スタジオスガマタ 大瀧拓哉ピアノリサイタル

エレジー 作品8bより 第2番/バルトーク
ピアノソナタ 第32番 作品111/ベートーヴェン
トレースド・オーバーヘッド/アデス
ノスタルジア、モーツァルトのとき 第2番/シルヴェストロフ
ペトルーシュカからの三楽章/ストラヴィンスキー
 1.ロシアの踊り
 2.ペトルーシュカの部屋
 3.謝肉祭の日

大瀧拓哉(Pf)

仕事を終えて、一旦帰宅し、車を駐車場に入れて、徒歩でスタジオスガマタへ。開演30分前に到着。
感想は、「鮮烈にて刺激的、欧州からの香りを乗せた素晴らしいピアノを堪能する」です。
まずはバルトークの「エレジー」より第2番。細やかに震えるさざ波の間(あいだ)を、鋭く立ち上がる脈動が突き抜け、光の粒が煌めき、時化(しけ)の海を乗り越えて、強く高く打ち抜き、温かな粉雪が舞い散って、激しさを打ち付け、夜明けの薄明かりの中、静かで神秘的に揺蕩(たゆた)いました。続いてベートーヴェンの「ピアノソナタ 第32番」。果敢に挑(いど)み掛かり、暗い静寂を耐え抜いて、角の取れた硬さで攻め、思い詰めた形相(ぎょうそう)で、細かな粒子を次々と並べ、一瞬だけ爽やかさを香らせ、鮮烈なる愉悦を匂い立たせて、銃弾を連射し、鋭い切れ味を見せて、硬質の表皮で悲しみを包み込む第1楽章。ゆっくりと優しく、仄暗い朝焼けの中を歩み、ゆらりゆらりと、諦(あきら)めを噛み締めながらも、前を向いて進み、歩を速めて、楽しげに飛び跳ね、弾(はじ)けるように駆け出して、強弱を対比させ、コロコロと硝子球(がらすだま)を転がし、淡雪が舞い降りて、力強く打ち込み、細やかな震えから、重く透明な広がりを生み、速度を落として、険しい坂道を登り、くるくると渦を巻いて、穏やかさを保ち、鋭さを光らせて、静かに収束する第2楽章。美しくも深い水底(みなぞこ)へと聴衆を誘(いざな)いました。
休憩を挟んで後半は、アデスの「トレースド・オーバーヘッド」。暗く透き通る水中に漂う泡立ちが弾(はじ)け、煌めきが厚く響いて、水飛沫(みずしぶき)を上げ、鋭く空回りして、急いで駆け出し、急に停止して、不規則に浮遊し、真っ直ぐな軌跡を残して、氷の破片が飛び散りました。続いてシルヴェストロフの「ノスタルジア、モーツァルトのとき 第2番」。静寂に響く弱音が揺蕩(たゆた)い、彗星が長い尾を引いて、暖かな輝きを残し、ゆっくりとコマを落とした動きを見せ、くっきりと柔らかに粒を揃えて、哀しみをなぞると、明るく弾(はじ)けるように花弁(はなびら)を散らせ、儚(はかな)げな愉悦を、大気の中へと昇華させました。プログラム最後はストラヴィンスキーの「ペトルーシュカからの三楽章」。眩い光が弾(はじ)け、不器用に舞い踊って、戯(おど)けた振りで燥(はしゃ)ぐと、過(よぎ)る不安に身を竦(すく)ませ、影に怯(おび)えて、ごちゃごちゃに掻き回し、神経質に刻んで、寂しさを漂わせ、恐怖に慄(ふる)えて、扉を強打する「ロシアの踊り」。明るく煌めきが瞬(またた)き、輝きを全て開放して、速足で刻み、辺り一面に満ち満ちて、勢いを付け、偽りの明るさを照らす「ペトルーシュカの部屋」。破滅の予感が忍び寄り、固く擦り込んで、強く足踏みし、戦慄を背に、調子良く前進し、硝子窓を割って、楽しさと悲しみを混ぜ合わせ、強引に押し込んで、警報が鳴り響き、強く打ち込んで、一斉に駆け出し、渦を巻いて、強烈に殴打する「謝肉祭の日」。物語の場面を、目眩(めくるめ)く鮮やかさで切り取って、息をもつかせぬ攻防を、目の前で繰り広げました。9
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールが2曲。ヘンデルの静かな曲が、優しく穏やかに。ショパンの「ノクターン 遺作」が美しく、哀しげに奏でられて、聴衆の興奮を鎮めました。
常に前を向いて、音楽の深淵への追求を止めない、果敢なる姿勢が作り出す素晴らしい成果を、親密なる距離で聞けたことに感謝して、喜ばしい気分で家路を急ぎました。

東京交響楽団第113回新潟定期演奏会

2019年5月26日(日) 17:00 新潟市民芸術文化会館コンサートホール 東京交響楽団第113回新潟定期演奏会

ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 作品15/ブリテン
 Ⅰ モデラート・コン・モート
 Ⅱ ヴィヴァーチェ
 Ⅲ パッサカリア:アンダンテ・レント 
交響曲 第5番 ニ短調 作品47/ショスタコーヴィチ
 Ⅰ モデラート・アレグロ・ノン・トロッポ
 Ⅱ アレグレット
 Ⅲ ラルゴ
 Ⅳ アレグロ・ノン・トロッポ

ダニエル・ホープ(Vn)
東京交響楽団
ジョナサン・ノット(指揮)

一旦帰宅し、昼食を摂り、少し休憩して、ブログをアップしてから、再びりゅーとぴあへ。開演20分前に到着。
感想は、「二十世紀の傑作達を、卓越した技量と素晴らしい音楽性で、聴衆の心へダイレクトに届けて頂いたことに心より感動する」です。
まずはブリテンの「ヴァイオリン協奏曲」。灰色の靄(もや)が薄っすらと掛かり、暗くときめく鼓動が見え隠れし、鈍く光る流線型が長く糸を引いて、滑らかに艶めき、不規則に時を刻んで、ざわめきが沸き立ち、あちこちにささくれを引き起こして、滑らかに軌道を滑走し、荒涼とした凍(い)てつく大地を彷徨(さまよ)って、帰り来る鼓動に苛(さいな)まれ、美しい苦しみを味わうモデラート。足早に飛ばし、凶暴に挑み掛かり、不安を胸に戦場(いくさば)を駆け抜けて、降り掛かる脅威を何とか躱(かわ)し、強く門戸を打ち鳴らして、高く飛び、光の尾を永く曳いて、大きくその身を膨らませるも、反動で小さく収縮するヴィヴァーチェ。か細い光が幾重にも捻(ね)じれ、複雑に絡み合って、粒立(つぶだ)つ気体で飾り、伸びた枝を一つに折り畳んで、一条の光へ収束するカデンツァ。仄暗い夜明けから、日輪が輝き出し、広くなだらかに拡大して、分厚く層を成して重なり、硬質な煌めきを発し、乾いた哀愁を漂わせて、徐々に幅を拡げ、穏やかに氷上を滑走し、立ちはだかる大いなる壁を乗り越えて、大きく踏み出し、残雪の山々を登り詰めて、ゆっくりと降下し、傷んだ羽根を休めるパッサカリア。不安定な時代が齎(もたら)す大いなる翳りを、見事な腕前で、美しく描写しました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのソリスト・アンコールはヴェストホフの「リュートの模倣」。簡潔で細やかに刻んで、客席の興奮を鎮めました。
休憩を挟んで後半はショスタコーヴィチの「交響曲 第5番」。苦しみを振り払い、重い足取りで踏み出して、静寂に響く冷徹を引き伸ばし、明け方の空に映える寒さを映して、うねうねと続く山径(やまみち)を登り、鋼鉄の足音が鳴り響いて、重量級の戦車がその姿を表し、戦いの火蓋(ひぶた)が切り落とされて、総力戦が展開され、ひとときの安らぎを過ごすも、再び戦火が燃え上がり、全てが灰に成って、天上へと昇華する第1楽章。悲しみを押し隠し、惚(とぼ)けた顔で円舞し、乾いた表情で微笑んで、偽りの温もりを味わい、鋭く尖った剃刀(かみそり)の間を舞い踊って、胡散臭(うさんくさ)い明るさを満喫する第2楽章。広く薄く覆(おお)い被(かぶ)さる悲しみを纏(まと)い、凍(こご)える寒さに耐えて、時を刻む泡立ちが鈍く歪(ゆが)み、吹き荒(すさ)ぶ吹雪(ふぶき)が白く視界を遮(さえぎ)って、温かみを奪い、冷気を運んで、血も凍(こう)る恐怖を静かに塗布(とふ)する第3楽章。暴力を振るい、全てを踏み躙(にじ)って、洗練された野卑を撒き散らし、足早に進軍して、絨毯爆撃を行い、高く駆け登り、空中戦を展開して、力で圧倒し、束(つか)の間の和(やす)らぎに付け入って、周りを戦いへ巻き込み、黒い輝きで鼓舞して、まやかしの栄光を称える第4楽章。一見華やかに見える祝祭のドス黒い裏側を、鮮やかに描き出しました。
大いなる喝采がホール全体を包み、指揮者及びオーケストラの素晴らしいパフォーマンスを讃えました。
戦争が暗い影を落とす時代に作られた作品を、その特徴を見事に活かし、辛さ・苦しさまで美しく表現して、迫力と繊細さで、その魅力を十二分に届けて頂いたことに感謝して、喜ばしい気分で家路を急ぎました。

東響ロビーコンサート ~ チェロ八重奏~

2019年5月26日(日) 13:00 新潟市民芸術文化会館コンサートホール・ホワイエ 東響ロビーコンサート ~ チェロ八重奏~

組曲よりサラバンド/フンク
チェロよ、歌え!/ソリマ
ブラジル風バッハ第1番より1.序奏(エンボラーダ)/ヴィラ=ロボス

伊藤文嗣、西谷牧人、川井真由美、黄原亮司、謝名元民、大宮理人、樋口泰世、蟹江慶行(Vc)

旧小澤家住宅より、大急ぎで自転車を飛ばして、りゅーとぴあへ。開演15分前に到着。
感想は、「チェロ8台が織り成す熟成された響きと、生きいきとした躍動を十二分に楽しむ」です。
まずはフンクの「組曲」より「サラバンド」。ゆったりと気品溢れる調べが広がり、速く潤いを持って刻まれる旋律が紡がれ、豊かに湧き上がって、艶めきを添え、様々に形を変えて、まろやかに仕上げました。続いてソリストが2名前へ鎮座し、始まったのはソリマの「チェロよ、歌え!」。灰色に揺らめく波立ちを背に、ゆっくりと立ち上がり、時を刻む爪弾きに乗って、甘やかに歩み出すと、速足で駆け出し、息を弾(はず)ませて、銃弾を連射し、速度を落として、元の鞘(さや)に収まりました。プログラム最後は「ブラジル風バッハ第1番」よりヴィラ=ロボスの「序奏(エンボラーダ)」。太く束ねた綱が擦(こす)れ合い、幾重にも重ねって、乾いた切なさを香らせ、熱帯に吹く涼風(すずかぜ)の中、沸き立つ喜びを叫んで、通り過ぎる影を巻き込み、香辛料の匂いを混ぜ込んで、一気に駆け抜けました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールはメンバーの西谷牧人作の「15(フィフティーン)」。ミステリアスな足取りで、カッコよく決めて、賑々しく終演となりました。
東京交響楽団のチェロ・セクション全員が揃い踏みし、素晴らしい演奏を聞かせて頂いたことに感謝して、喜ばしい気分で、帰路に就きました。

和み時間 五周年記念コンサート

2019年5月26日(日) 11:00 旧小澤家住宅 和み時間 五周年記念コンサート

キビタキの森/宮田耕八郎
夏の名残の薔薇/アイルランド民謡
さくら横ちょう/加藤周一 詞 別宮貞雄 曲
組曲「アルルの女」よりメヌエット/ビゼー
歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」より"エウリディーチェを失って"/グルック
アヴェ・マリア/カッチーニ
あんたがたどこさ/肥後手毬唄
死んだ男の残したものは/谷川俊太郎 詞 武満徹 曲
Zoom Tube/クラーク
無錫旅情/中山大三郎
涙そうそう/森山良子 詞 BEGIN 曲
蕾/小渕健太郎

西谷純代(S) 金子由香利(Fl) 奥村京子(筝)

朝食を済ませ、少し休憩し、身支度を整えて、自転車で旧小澤家住宅へ。開演30前に到着。
感想は、「親しみやすさと、楽しさ満載のひとときを楽しむ」です。
まずはフルートと箏で「キビタキの森」。木立を抜ける微風(そよかぜ)が綿毛を飛ばし、まろやかに煌めいて、細やかに囀(さえず)り、さやさやと葉擦れを起こして、微かに香る郷愁が漂い、素早く駆け抜けて、鳴き声を競い合いました。続いてソプラノが登場し、アイルランド民謡の「夏の名残の薔薇」。甘やかに切なさを伝え、綿毛がふわりと舞い、暖かな哀しみが胸に迫って、草原を吹き渡る風を映しました。次は花繋がりで「さくら横ちょう」。薄紅(うすべに)のお花畑の上を、薄墨(うすずみ)の筆跡(ふであと)で綴り、はらはらと花弁(はなびら)を散らして、不規則に弾(はず)みました。ソプラノが下がって、続くはビゼーの「組曲『アルルの女』」より「メヌエット」。泡立ちが優しく弾(はじ)け、ゆったりと甘い白熱灯の灯(あか)りを点して、たおやかに息吹が流れ、柔らかに力強く華やぎを掲げて、穏やかに収めました。再びのソプラノが歌うはグルックの「歌劇『オルフェオとエウリディーチェ』」より「エウリディーチェを失って」。静々と歩を進め、ふんわりと悲しみを包み込み、切なる願いを懸命に訴えて、影差す道程(みちのり)を、真摯な足取りで歩みました。前半最後はカッチーニの「アヴェ・マリア」。翳りに覆われた甘やかさが流れ出し、切なさを深みに沈めて、茶葉が造る細やかな濁りが緩やかに渦を巻いて、彼方へと消え去りました。
休憩を挟んで後半はそれぞれの独奏のコーナー。まずは箏で「あんたがたどこさ」。軽快に弾(はず)み、光の粒が弾(はじ)けて、辺りを転げ回り、紙片を千切って振り掛け、温かな木枯らしを吹かせました。続いてアカペラで谷川俊太郎の詞が切ない武満徹の「死んだ男の残したものは」。苦味を含んだ美しさを綴り、辛(つら)さに潜む希望を歌って、乾いた叙情が響き渡り、胸に迫る感動を伝えました。ソロの最後はフルートでクラークの「Zoom Tube」。掠(かす)れを認(したた)め、泡立ちで飾り、不安定な軌道を滑走し、愁いの調べを内に秘め、震えを縁取って、瞬間の美を描き出しました。ここからは"歌謡ショー"の時間。まずは演歌の「無錫旅情」から。山々に吹く懐かしい風を届け、親しみの歌声が包み込んで、ノリ良く仕上げました。続いて夏川りみの「涙そうそう」。抜けるような夏空を映し、柑橘の香りを匂わせて、涼風(すずかぜ)が寄り添い、眩(まばゆ)い照り返しで彩りました。プログラム最後はコブクロの「蕾」。春めいた寂しさで歩き出し、暖かく優しい艶めきを伝え、心に沁みる旋律が高く舞い上がり、切ない想いを爽やかに奏でました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールは朝ドラの「なつぞら」からスピッツの「優しいあの子」。伸びやかな明るさで、涼やかに盛り上げて、賑々しく終演となりました。
親しみやすい演出に、こっそりと凝った選曲も紛れ込ませて、楽しみと教養を届けて頂いたことに感謝して、快い気分で次の会場へと向かいました。

トリオ・ベルガルモ演奏会 ~ソプラノ小山瑠美子さんを迎えて~

2019年5月24日(金) 19:00 新潟市民芸術文化会館スタジオA トリオ・ベルガルモ演奏会 ~ソプラノ小山瑠美子さんを迎えて~

エレジー andante/クレイン
ブロークの詩による7つの歌/ショスタコーヴィチ
 第1曲:オフェリアの歌 Moderato
 第2曲:予言の鳥 Adagio
 第3曲:二人は一緒だった Allegretto
 第4曲:町は眠る Largo
 第5曲:嵐 Allegro
 第6曲:秘密のしるし Largo
 第7曲:音楽 Largo
ピアノ三重奏 イ短調/ラヴェル
 第1楽章:Modere
 第2楽章:Pantoum Assez vif
 第3楽章:Passacaille Tres large
 第4楽章:Final Anime

トリオ・ベルガルモ
 庄司愛(Vn)
 渋谷陽子(Vc)
 石井朋子(Pf)
ゲスト
 小山瑠美子(S)

10km走って、昼食を摂り、充分に休養してから、コンチェルトさん経由で、りゅーとぴあへ。開演40分前に到着。
感想は、「いつもながらの素晴らしい演奏に、心から魅了され、至福に満たされる」です。
まずはクレインの「エレジー」。抜けるような淡い哀しみを奏で、深い愁いの釉薬(うわぐすり)で彩り、ゆったりと翳りで覆(おお)って、微妙なる色合いを巧(たく)みに塗り分けました。続いてゲストのソプラノが登場し、ショスタコーヴィチの「ブロークの詩による7つの歌」。凍てつく艶めきを響かせ、長く朗々と息吹を棚引かせる「オフェリアの歌」。凶暴に殴打し、恐れ慄(おのの)き、力を込めた悲鳴を上げて、絶対零度の美しさを描く「予言の鳥 」。春めいた和らぎを伝え、灰色の流れが光を帯びて揺らめき、澄(す)まし顔で通り過ぎる「二人は一緒だった」。柔らかく寄り添い、薄い皮膜で覆い、ゆっくりと乳白色の流線型を形作る「町は眠る」。襲い来る不安を受け止め、強く絶叫して、張り詰めた緊張に耐え、忍び寄る羽音に、思わず身を竦(すく)める「嵐」。暗褐色(あんかっしょく)の渇(かわ)きが揺蕩(たゆた)い、ゆっくりと断片を切り取り、絶望の色合いを浮かべて、くねくねと続く山道を登り、冷え冷(び)えとした空気が支配する天上へ昇華する「秘密のしるし」。足取りを早めて嘆きを交わし、鋭利な鋸(のこぎり)の刃が空間を切り裂いて、鋼鉄の重さを木霊(こだま)させ、低空へ舞い降りる「音楽」。暗く寒い国でしか味わえない、研ぎ澄まされた美を、見事に描き出しました。
聴衆からの大きな拍手に応えて、ドヴォルザークの「母の教え給いし歌」が、アンコールされ、暖かく前半を締め括りました。
休憩を挟んで後半は、ラヴェルの「ピアノ三重奏」。薄っすらと甘く、陽光を受けた柑橘が香って、速足で駆け上がり、ひらひらと波紋が広がって、低く艶めき、細い糸が張り詰めて、哀愁を表層に塗り込め、細かい氷片を散らせて、降り掛かる災厄と抗(あらが)い、硬い岩肌を露出して、穏やかに舞い降りる第1楽章。細やかに光の粒が弾(はじ)け、原色の彩りで揺れ、溢れ出す煌めきで満ち満ちて、華やかに加速する第2楽章。ゆっくりと歩み出し、低く豊かに歌い、濃厚な縁取りを添え、粘り気のある旨味で味付けて、頂上への長い道をうねうねと昇り、なよなよと振る舞い、薄衣(うすぎぬ)を纏って、煉瓦を敷き詰めた細道を往(ゆ)く第3楽章。淡く輝き、洒落た色合いで飾り、歓声を上げて駆け抜け、うねうねと這い回り、高く低く掛け合って、剣(つるぎ)を交わして闘い、ゆらゆらと震わせ、爽やかな風が吹いて、大きく波打ち、幅広く揺らめいて、足早に駆け巡る第4楽章。彩りと輝きに満ちた音楽を、表情豊かで、心に響く素晴らしさで奏でました。
会場からは大きな喝采が巻き起こり、「亡き王女のためのパヴァーヌ」がアンコールされて、会場の興奮を鎮めました。
三重奏が作り出す目眩(めくるめ)く世界と、ソプラノを加え、深遠なる美しさを再現する機会に巡り会えたことに感謝し、喜ばしい気分で家路を急ぎました。

スクェハナ大学&新潟大学教育学部音楽科 第6回アンサンブルの夕べ

2019年5月23日(木) 19:00 新潟大学教育学部合唱ホール サスクェハナ大学&新潟大学教育学部音楽科 第6回アンサンブルの夕べ

1.三重奏
フルートとホルンとピアノのための三重奏曲」より第3楽章 ダンス/エヴァーゼン
 水品葵(Fl) クリスティーナ・ラドキ(Hr) 二瓶諄也(Pf)
2.二重唱
好いた同士の彼氏と彼女/ウィリアムズ
 イライ・ホイト、岩崎靖就(T) 諸橋ののか(Pf)
3.二重唱
彼女の顔には庭園がある/アイルランド
 イザベル・デラ、宮下絵玲奈(S) 田中健太郎(Pf)
4.テノール独唱
「3つの歌」より第3曲/ブリッジ
  岩崎靖就(T) ジョン・ベンツ(Va) 諸橋ののか(Pf)
5.2台マリンバ
2台マリンバのための「Nagoya Marimbas」/ライヒ
 北村優佳、ヘイデン・スタッキ(Marimb)
6.トロンボーン独奏
 バストロンボーンとピアノのためのソナタ より 第2楽章/キリングハム
 ルーシー・フェルッツァ(Trb) 田中健太郎(Pf)
7.ソプラノ独唱
矢車草/シュトラウス
献呈/ 〃
 イザベル・ダラ(S)  諸橋ののか(Pf)
8.ヴィオラ独奏
ソナタ 第2番 より 第2楽章/ブラームス
 ジョン・ベンツ(Va) 田中健太郎(Pf)
9.ソプラノ独唱
「タゴールの歌」より「光」/ティケリ
 長崎里奈(S) カービー・ライツ(Sax) 風間美芙由(Pf)
10.テノール独唱
落葉松/小林秀雄
待ちぼうけ/山田耕筰
 金澤伊織(T) エミリ・ヘンダショット(Pf)
11.タンバリン二重奏
2つのタンバリンのための《Conversation》/ロペス
 ヘイデン・スタッキ、北村優佳(Tamb)
12.二重唱
「音楽の夜会」 より 第11番《セレナータ》/ロッシーニ
 長崎里奈(S) イライ・ホイト(T) 風間美芙由(Pf) 
13.三重奏
パストラーレ/エヴァーゼン
 遠藤肇(Tp) ルーシー・フェルッツァ(Trb) 荒川保香(Pf)
14.ソプラノ独唱
「3つのアイルランド民謡」より 第2曲/ココリアーノ
 イザベル・ダラ(S) 水品葵(Fl) 
15.ソプラノ・テノール独唱
「カンタータ」より 第3、5曲/カーター
宮下絵玲奈(S) イライ・ホイト(T) エミリ・ヘンダショット、二瓶諄也(Pf)
16.ソプラノ独唱
ユークリッド/ヘギー
 ルーシー・フェルッツァ(S) 田中健太郎(Pf)
17.サックス二重奏
「裸足のダンス」より 第4、5、6曲/ラム
 カービー・ライツ、堀内魁人(Sax) 
18.合唱
「愛の歌」より第1、2、8曲/ブラームス
Shenandoah/アメリカ民謡
夕焼け小焼け/中村雨紅 詩 草川信 曲 渡辺直 編
 イザベル・デラ、クリスティーナ・ラドキ、風間美芙由、高柳理乃、諸橋ののか(S)
 ルーシー・フェルッツァ、エミリ・ヘンダショット、荒川保香、北村優佳、宮下絵玲奈、風間さくら(A)
 イライ・ホイト、カービー・ライツ、遠藤肇、岩崎靖就、金澤伊織、堀内魁人(T)
 ジョン・ベンツ、ヘイデン・スタッキ、田中健太郎、二瓶諄也、水品葵(Bs)
 エミリ・ヘンダショット、風間美芙由、諸橋ののか(Pf)

仕事を終え、海岸道路を一路新潟大学へ。開演15分前に到着。
感想は、「日米の音楽を学ぶ学生たちが、日頃の成果を競うように奏でる愉しさに聞き入る」です。
最初はエヴァーゼンの「フルートとホルンとピアノのための三重奏曲」より「第3楽章 ダンス」。不思議の森で繰り広げられるお伽話(とぎばなし)が、楽しげに行進し、涼しさを香らせ、祭りの熱狂へと登り詰めました。
2番目はテノールの二重唱でウィリアムズの「好いた同士の彼氏と彼女」。哀しみを含む明るさで彩り、まろやかで艶やかに仕上げました。
3番目はソプラノの二重唱でアイルランドの「彼女の顔には庭園がある」。春の暖かさを装い、伸びやかに(はず)み、快く絡み合いました。
4番目はテノール独唱に、ヴィオラが加わって、ブリッジの「3つの歌」より第3曲。愁いを色濃く匂わせ、柔らかく悲しみを包んで、栗色の甘さをそっと添えました。
5番目はライヒの「2台マリンバのための「Nagoya Marimbas」。茫洋たる泡立ちが揺らぎ、徐々にその姿を変えて、古(いにしえ)の薫りを漂わせました。
6番目はキリングハムの「バストロンボーンとピアノのためのソナタ」より第2楽章。深海の冷たさが滲み出し、暗く低い呟きが蠢(うごめ)いて、波打ちながら伸び上がり、甲高く吠えて、穏やかに収めました。
7番目はソプラノ独唱で2曲。暖かな季節の光が伸びやかに広がり、哀しみの釉薬(うわぐすり)を塗るシュトラウスの「矢車草」。明るい微笑みを長く伸ばす「献呈」。喜びを一杯に満たしました。
8番目はヴィオラ独奏でブラームスの「ソナタ 第2番」より第2楽章。青春の薫りに浪漫を添えて、時に劇的に、時に影を纏(まと)って、渋く溢れんばかりの奔流を届けました。
9番目はソプラノ独唱に、サックスが加わって、ティケリの「タゴールの歌」より「光」。神秘的な煌めきを散らせ、不安な灰色の翳りを匂わせて、不安定によろけ、不条理な美しさを描きました。
10番目はテノール独唱で2曲。晴れやかな悲しみを透明に響かせ、大らかに明るさと共に胸の想いを綴る「落葉松」。コミカルに弾(はず)み、軽やかに転げ回って、忍び寄る哀愁を歌う「待ちぼうけ」。艶やかで快い歌声を届けました。
休憩を挟んで、後半はロペスの「2つのタンバリンのための《Conversation》」から。歯切れ良く、細やかに行進し、表情豊かに言葉を交わし合い、簡潔な彩りを伝えました。
12番目はソプラノとテノールの二重唱でロッシーニの「音楽の夜会」より「第11番《セレナータ》」。陽光を受けて競い合い、優しく柔らかに相和(あいわ)して、喜びに満ち溢れる情景を映しました。
13番目は金管楽器を含む三重奏。エヴァーゼンの「パストラーレ」。漣(さざなみ)に輝きが照り映え、憂愁の奏でが絡み合って、夕陽の海岸を穏やかに行き過ぎました。
14番目はソプラノ独唱とフルートの共演でココリアーノの「3つのアイルランド民謡」より第2曲。細やかに走り出し、乾いた平原を通り過ぎ、赤土の山道を縫って、赤い谷の川へと歩を進めました。
15番目はソプラノとテノールが交互に独唱するカーターの「カンタータ」より。涼しき哀しみを、艶めくように染め上げ、情熱的に願いを訴える第3曲。激しく弾(はず)み、強く刺激的に想いをぶつけ、荒波を乗り越える第5曲。興奮と安堵(あんど)が交錯しました。
16番目はソプラノ独唱でヘギーの「ユークリッド」。謎解きの時間を演出し、洒落た装いで着飾って、愉快な翳りを伝えました。
17番目はサックス二重奏でラムの「裸足のダンス」より3曲。光と影が細やかに絡み合う第3曲。柔らかく包み、穏やかに抱きしめる第4曲。急ぎ足で駆け巡る第5曲。軽妙に掛け合い、強弱を付けて、舞い踊りました。
最後の18番目は出演者全員での合唱。まずはブラームスの「愛の歌」より3曲。嬉しさを隠しきれずに円舞する第1曲。足早に北風が吹き抜ける第2曲。優雅な足捌(あしさば)きで、優しく柔らかに輪舞する第8曲。北国に訪れる季節の遷ろいを描きました。続いてアメリカ民謡の「Shenandoah」。霞立(かずみた)つ彼方へ想いを寄せ、儚げな雲が辺りを包み込んで、懐かしき風景に出会いました。最後は「夕焼け小焼け」。寂しさを綴り、懐かしさが溶け合って、美しき残照が消え入るように、立ち去りました。
会場からは大きな拍手が贈られ、学生達の演奏を讃えました。
日米の大学間の交流が長きに渡り継承され、素晴らしい演奏会が開催されることに感謝して、喜ばしい気分で、帰りのハンドルを握りました。

ハルモニア スプリング・ライブツアー

2019年5月22日(水) 19:30 新潟万代シルバーホテル4Fサンセットラウンジバー ハルモニア スプリング・ライブツアー

ミスティ
枯葉
イン・ウォークト・バド
アップ・ジャンプト・スプリング
マイ・ロマンス
アンデサイデッド
あなたと夜と音楽と
ナイト・スカイ
薫風
グリッター・オブ・ドーン
フロム・ウインター・トゥ・スプリング

ハルモニア
 伊佐瞳(Bcl)
 斉藤伸宣(Pf)
ゲスト
 五十嵐誠(Cb)
 藤島玲子(Per)

仕事を終えて、一旦帰宅し、軽食を摂って、新潟万代シルバーホテルへ。開演30分前に到着。
感想は、「快い調べと快適なビートにほろ酔いの心地良さを頂く」です。
まずはデュオで「ミスティ」。優しく柔らかにうねり、まったりと甘やかに絡みついて、仄(ほの)かな明るさを灯しました。続いて「枯葉」。軽やかに寂しさを綴り、ファンキーなノリで味付けて、熱を帯びて、はらはらと舞い散る様を描きました。次はゲストのベースとパーカッションが加わって、「イン・ウォークト・バド」。アツく濃い息吹が、時に鋭いエッジを効かせ、ウキウキと弾(はじ)ける生命力を漲(みなぎ)らせました。さらに「アップ・ジャンプト・スプリング」。濃厚な旨味で味付け、細やかに丸く刻んで、楽しげに幸せを運びました。そして「マイ・ロマンス」。潤いで満たし、ゆっくりと暖かな波立ちで癒やし、グラスの氷が崩れて、しどけない快さで飾りました。1st.set 最後は「アンデサイデッド」。足早に鼓動を刻み、小粋に弾(はず)んで、喜びに沸き立ちました。
休憩を挟んで、2nd.set は再びのデュオで「あなたと夜と音楽と」。愁いの風を吹かせ、軽快な足踏みと細やかな装飾が寄り添って、暗く豊かな響きで満たしました。続いてカルテットに戻り、オリジナルの「ナイト・スカイ」。瑞々しい翳りが、そっと近寄り、切なげに灯(あか)りを点(とも)して、涼やかな街の彩りを描きました。次も自作の「薫風」。ゆっくりと哀しみを燻(くゆ)らせ、気怠(けだる)く淋しさを漂わせて、淡い懐かしさで感傷を誘(いざな)いました。さらに「グリッター・オブ・ドーン」では、爽やかな和(やす)らぎを奏で、ゆったりと春の温もりを伝えて、やがて来る光の王国を予感させました。最後は「フロム・ウインター・トゥ・スプリング」。穏やか朝焼けが忍び寄り、薄明かりに映える水面(みなも)に波紋が広がって、命の拍動を伝えました。会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールが2曲。「スイングしなけりゃ意味ないよ」を明るく、にこやかに。「好きにならずにいられない」を、ゆるりと魅力的に届けて、賑々しく終演となりました。
オリジナル曲を満載したアルバムの発売を記念したツアー・ライブが、愉しさと喜びに満ちたひとときを齎(もたら)して頂けたことに感謝し、喜ばしい気分で、家路を急ぎました。

響きと怒り Live Vol8

2019年5月21日(火) 19:00 砂丘館 響きと怒り Live Vol8

宮本尚晃による演奏1
能勢山陽生による演奏1
宮本尚晃による演奏2
能勢山陽生による演奏2

宮本尚晃(電気ギター+エフェクター)
能勢山陽生(  〃        )

のんびりとした休日の朝を過ごし、所用をいくつかこなして、充分に休憩を取り、日が暮れてから、砂丘館へ。開演30分前に到着。
感想は、「静寂と轟音、柔らかさと鋭さの対比を体感する」です。
まずは電気ギターに真空管アンプで増幅する即興演奏から。微(かす)かなる呟(つぶや)きが、遠くから徐々に近付き、細い枝葉を伸ばして、振幅を広げ、柔らかな信号音が、自らと木霊(こだま)して、錆色(さびいろ)の飾りを纏(まと)い、細い雲を棚引かせ、揺れながら揺蕩(たゆた)い、水泡(すいほう)を弾(はじ)けさせて、切っ先を交わし、深海の静けさへと、消え入るように減衰しました。
続いては電気ギターを硝子の容器で操作する演奏。無数の梵鐘が幾重にも鳴り響き、鋼鉄の波動を大きく揺らめかせ、接触による摩擦音が、硬質な響きを齎(もたら)し、花火が夜空に花開いて、金属の粒が自在に浮遊し、空間を乱打して、唸(うな)りを上げてうねり、光速を超えて航行し、メリメリと被覆を破って、ノイズで包み込みました。
休憩を挟んで後半も同じ順序で。震える囁きが静寂を切り裂き、蜘蛛の糸が細く引き伸ばされ、銀の鱗(うろこ)が弾(はじ)けて、電子が濃く雲海を成して、鉄の羽音(はおと)を奏で、無数の鎖を重そうに引き摺って、試験管の嘆きを響かせ、柔らかな鼓動を打ち付けて、果てしなき宇宙を彷徨(さまよ)い、遙かなる遠方へと消え去りました。
続いては、いきなり暴力的に殴打し、過激に擦(こす)れ合って、鉄骨が互いにぶつかり合い、鼓膜を乱暴に破壊して、窓ガラスに罅(ひび)を入れ、不規則にぶつかって、破片を飛び散らせ、甘やかな味わいを香らせつつ、鋭く切り込み、固く強く衝撃を与え、槌音(つちおと)を響かせて、轟(とどろ)きを穏やかに収めました。
会場からは大きな拍手が贈られ、素晴らしい前衛を讃えました。
日常では体感することのない激しさと美しさを経験できたことに感謝し、快い気分で家路を急ぎました。