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第26回西区役所ミニコンサート 出張開催 in 西新潟市民会館

2019年11月27日12:20 西新潟市民会館 第26回西区役所ミニコンサート 出張開催 in 西新潟市民会館

月の光/ドビュッシー
雨の庭/ 〃
カノープ/ 〃
組曲 op.17 より 第2曲/ハース
喜びの島/ドビュッシー
ファンタジー/ペダール

山際規子(Pf)
樋口健太郎(S.Sax)

10km走って、所用を足してから、西新潟市民会館へ。開演20分前に到着。
感想は「華やかなピアノとまろやかなサキソフォーンを楽しむ」です。
まずはピアノとサキソフォーンのデュオでドビュッシーの「月の光」。柔らかで優しい息吹が揺蕩(たゆた)い、細やかに波紋が広がって、水面(みなも)に浮かぶ小舟を揺らしました。
続いて同じ作曲家のピアノ曲が2つ。ビー玉を素早く連射し、寄せる波を掻き分けて、速度を落とし、海中へざぶんと飛び込む「雨の庭」。内側からの光を解き放ち、天窓から差し込む日差しが部屋を照らして、鈍い煌めきを鏤(ちりば)める「カノープ」。新しき時代への橋渡しを描き出しました。
サキソフォーンが戻って、ハースの「組曲」より 第2曲。苦しく悲痛な嘆きを長く伸ばし、艶消しされた彗星の尾が流線型を描いて、不安な予感を暗示しました。
再び鍵盤の独奏でドビュッシーの「喜びの島」。さざ波が煌めいて、大気中に浮遊し、水滴が乱舞して、上空へと舞い上がりました。
プログラム最後は二重奏でペダールの「ファンタジー」。微笑みを足早に刻み、諧謔(かいぎゃく)を弄(もてあそ)んで、優しき風に乗って滑空し、錐揉みを伴って、緩やかに降下し、鮮やかに着地しました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールは「G線上のアリア」。柔らかで優しく、心に灯りを点して、賑々しく終演となりました。
お昼休みのミニコンサートが区役所を飛び出して、西新潟市民会館のステージで花開き、素敵な音楽を届けて頂いたことに感謝して、喜ばしい気分で家路を急ぎました。
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WALTER LANG TRIO

2019年11月25日(月) 20:00 Jazz Flash WALTER LANG TRIO

1st.set
Brandard
Little brother
You must believe in spring
Always and forever
No couple
2 you
2nd.set
Calfy
I wonder
Tora
*****
*****
Who can I turn to

※曲名は聞き取りのため不正確な場合があります。

Walter Lang(Pf)
Thomas Markusson(Cb)
Maguns Ostrom(Ds)

仕事を終え、一旦帰宅し、夕食を済ませて、Jazz Flashへ。開演20分前に到着。
感想は「クリアーで暖かいピアノ、メロディアスで渋いベース、軽やかでしなやかなドラムスを十二分に堪能する」です・
まずは「Brandard」。甘やかなで強靱な氷片が連射され、心を奮い立たせる波立ちが弾んで、彼方へと視線を向け、胸に秘めた熱情を解き放ちました。
続いて「Little brother」。ゆっくりと寂しさの潮が満ち、夢見るように螺旋(らせん)を登って、暖かな呟きを伝え、静かに熱く想いを語りました。
次は「You must believe in spring」。深い海の底で、煌めきが光を放ち、涼やかに吹きすぎ、ごつごつとした岩肌を削り出し、揺らめきがその濃度を増しました。
4曲目は「Always and forever」。穏やかに輝き出し、透き通るような水色の波が押し寄せて、優しく語り掛け、柔らかな微睡(まどろ)みを誘いました。
さらに「No couple」では、明るく細やかに刻み、可憐な味わいを添えて、乾いた水泡を打ち込み、澄み渡る視界を眼前に展開しました。
1st.set最後は「2 you」。賑やかに駆け出し、繊細な砂塵が舞い上がって、坂道を駆け上がり、煌めく結晶体を積み上げました。
休憩を挟んで2nd.setは「Calfy」から。爽やかで優しく生命の息吹を伝え、愁いを喜びを交差させて、低く濃い歌を弾(はじ)き出しました。
続いて「I wonder」。思慮深く長い独り言を囁き、湿度の高い優しさの雨を降らせて、夜霧に烟(けむ)る山道を登り詰めました。
次は「Tora」。柔らかで親しみを込めた調べが舞い降り、思索的に言葉を選び、開放的な響きを届けて、冴え冴えとした清涼感を届けました。
続く曲では、忍び寄る孤独と向き合い、強く激しく抗(あらが)って、速歩(はやあし)で駆け抜け、軽快に刻んで、大空へ飛翔し、穏やかに降下しました。
さらに次の曲では、軽快で速く走り出し、硬質な塊を弾(はじ)けさせて、柔軟に幾つもの銃弾を打ち込みました。
2nd.set最後は「Who can I turn to」。華やかに弾(はず)み、足早に駆け出して、溢れるような快さを届け、ゆっくりと深海へと潜り、再び海面へ顔を出して、目標へと一途に向かいました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールは「When the day is done」。しめやかに安らぎを伝えて、賑々しく終演となりました。
ジャパン。ツアー初日の公演を美しく、楽しいピアノトリオを極上の演奏で聞けたことに感謝して、喜ばしい気分で帰路に就きました。

青木まきほ&NOUVELLE BONES in NIIGATA

2019年11月22日(金) 19:15 Blue Cafe 青木まきほ&NOUVELLE BONES in NIIGATA

******
ジャスト・イン・タイム
枯葉
スターダスト
フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン
イッツ・オールライト・ウィズ・ミー
マイ・ブルー・ヘブン
月光価千金
キャント・ヘルプ・フォーリング・イン・ラブ
ブルー・スカイ
チェンジング・パートナーズ
ルート66


青木まきほ(Vo)
谷口知巳、 堤健太郎(Tb)
服部陽介(Btb)
川崎祥子(key)

仕事を終えて、車を駐車場に入れ、徒歩でブルーカフェへ。開演20分前に到着。
感想は「柔らかなハーモニー、伸びやかなヴォーカル、ファンキーでメロウなキーボードが奏でるナンバーを楽しむ」です。
まずはトロンボーン3本とキーボードでのオープニング曲が、明るくウキウキと弾(はず)んで、晴れやかに冒頭を飾りました。
続いてヴォーカルが登場し、「ジャスト・イン・タイム」。軽やかに舞い、弾(はじ)ける泡の合間を縫って、颯爽と駆け抜けました。
次は「枯葉」。寂しくも熱い想いを、柔らかな羽毛の外套で包みました。
4曲目は「スターダスト」。ゆっくりと甘やかに輝き、葡萄色の揺らめきで、切なさを癒しました。
さらに「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」では、小粋に装い、訪れる夜の艶めきを、優しくも颯爽と歌いました。
そして「イッツ・オールライト・ウィズ・ミー」。翳りを纏(まと)い、軽快に飛ばして、暖かな風を吹かせました。
来場していたヴォーカルの御尊父の誕生日をお祝いして、「ハッピー・バースデー」が歌われた後、前半最後は「マイ・ブルー・ヘブン」。抜けるような快さが吹き抜け、底抜けの明るさで彩って、曇り空を吹き飛ばしました。
休憩を挟んで後半は「月光価千金」から。にこやかに華やぎ、豊かな喜びを運んで、楽しげに弾(はず)みました。
続いてはエルビス・プレスリーの「キャント・ヘルプ・フォーリング・イン・ラブ」。甘やかで優しくも力強く包み込み、ゆったりとした安らぎを届けました。
次は「ブルー・スカイ」。忍び寄る雨雲を振り払い、迫り来る陰翳を解き放って、魅力的な愁いが、群青の彩りを添えました。
ここで素敵なワルツを1曲。「チェンジング・パートナズ」が、柔らかくまろやかに円舞し、教会に響く聖歌の面影を伝えました。
セットリスト最後は「ルート66」。パンチの効いたビートで飛ばし、刺激的にシャウトして、客席からの手拍子を誘(さそ)いました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールは「ホワット・ワンダフル。ワールド」。大らかに温もりを伝えて、賑々しく終演となりました。
神戸を拠点として活動するグループが、ここ新潟で素敵なライブを行って頂いたことに感謝して、喜ばしい気分で帰路に就きました。

ゲイリー・カー コントラバス・リサイタル

2019年11月21日(木) 19:00 新潟市民芸術文化会館コンサートホール ゲイリー・カー コントラバス・リサイタル

ソナタ イ短調/エックレス
ソナタ イ短調 Op.36 より第1楽章/グリーグ
無言歌より/メンデルスゾーン
 ト短調 Op.102-4「そよ風」
 変ロ長調 Op.85-6「旅人の歌」
 ヘ長調 Op.85-1「夢」
 ハ長調 Op.102-3「タランテラ」
前奏曲 第2番/ガーシュイン
ベースを叩け/ 〃
ハバネラ/ラヴェル
夢/ボッテシーニ
タランテラ/ 〃
「動物の謝肉祭」より 白鳥/サン=サーンス
スケルツォ Op.12-2/ゲーンズ
朝起きたら/カナダ民謡
アンダンテ/クーセヴィツキー
小さなワルツ/ 〃
ヴォカリーズ/ラフマニノフ
鳥の歌/カタロニア民謡
ロッシーニの歌劇「エジプトのモーゼ」の主題による幻想曲/パガニーニ

ゲイリー・カー(Cb)
ハーモン・ルイス(Pf)

10km走って、昼食を摂り、午後のコンサートを聞きにりゅーとぴあへ行ったところ、完売で当日券がなく、すごすごと家に戻り、ゆっくりと休憩し、夕食を済ませて、再度りゅーとぴあへ。開演40分前に到着。
感想は「凄技を楽々と熟(こな)し、豊かな音楽性で持て成すコントラバスを快く楽しむ」です。
まずはエックレスの「ソナタ イ短調」から。ゆっくりと憂愁の歩みを進め、暖かに揺れると、足早に駆け出して、愁いを刻み、速度を落として、慰めを奏で、再び駆け出して、古く太い綱を編み上げました。
続いてグリーグの「ソナタ イ短調」より第1楽章。疾風(はやて)が渦を巻いて吹き過ぎ、爽やかに晴れ渡る空に、優しく誇らしげに向き合い、冬の荒れた海が穏やかに凪(なぎ)を迎え、早春の息吹を伝えると、不穏な黒雲が空一面に広がり、悲しみを運んで、速歩(はやあし)で駆け抜けました。
次はメンデルスゾーンの「無言歌」より4曲。淡々と回る糸車に乗り、滔々(とうとう)と哀しみを綴り、白き雪の下で懸命に育つ若芽が立ち上がって、ひたひたと打ち寄せる波間に漂う「そよ風」。明るく開放的に歩を進め、伸びやかに弾(はず)んで、楽しげに散歩する「旅人の歌」。ゆっくりと優しく芽吹く蕾が歌い、柔らかに青春の薫りを謳歌し、しなやかに波に乗る「夢」。さやさやと葉擦(はず)れの音がざわめき、妖しげな暗雲が寄り添って、速き足取りで疾走する「タランテラ」。溢れ出す浪漫の調べを、巧みな技で仕上げました。
さらにガーシュインが2曲。ゆったりと酩酊を楽しみ、ふらふらと蹌踉(よろ)けて、艶々とした毛並みを撫で、哀愁の香りを匂い立たせると、一転ご機嫌にスイングして、楽しげに舞い踊る「前奏曲 第2番」。大きな身体を軽々と弾(はず)ませて、水飛沫を上げ、うろうろと彷徨(さまよ)って、村の長老の言葉に耳を傾ける「ベースを叩け」。南部の陽光の下で繰り広げられる悲哀と喜びを写し取りました。
続いてはラヴェルの「ハバネラ」。まろやかな哀しみを味わい、落ち着きを取り戻して、優しく艶めき、長々と想いを書き連ねて、さりげない優しさを見せ、活力を漲(みなぎ)らせて、速度を上げ、山を登り、坂を下って、くっきりと足跡を残しました。
前半最後はボッテシーニが2曲。たっぷりと歌い、口当たりの良い感触を伝えて、微睡(まどろ)みを誘(さそ)う「夢」。速い足取りで、細やかに刻み、鮮やかな勢いで坂道を駆け登る「タランテラ」。緩急を対比し、歌心と凄技の両方を披露しました。
休憩を挟んで後半はサン=サーンスの「白鳥」から。静かに広がる波紋の上を、優雅に水を分けて進み、甘やかに美しさを輝かせて、ゆったりと胸に染み入る薫りで包み込みました。
続いてゲーンズの「スケルツォ」。もくもくと煙を吐き、ゴシゴシと床を拭き掃除して、痛快に蹴飛ばしました。
次はカナダ民謡の「朝起きたら」。物思いに耽(ふけ)り、昔を回想して、暖かな温もりに包まれました。
ここでクーセヴィツキーが2曲。不器用で、ちょっと頑固な父親の哀愁が漂い、感情豊かに思い出を香らせる「アンダンテ」。ゆっくりと希望へと向かい、頂上に雪を頂く山脈を背に、熟(こな)れながら弾(はず)み、渋く艶やかな木目を際立たせる「小さなワルツ」。西部開拓の名残を映し出しました。
そしてラフマニノフの「ヴォカリーズ」。曇り空の下、切なさを連綿(れんめん)と認(したた)め、悲しみを痩身(そうしん)に纏(まと)って、嘆きの流線型を棚引かせました。
続くは、カタロニア民謡の「鳥の歌」。足取り重く、漆黒の闇を宿して、濃厚な慟哭(どうこく)を伝えました。
プログラム最後はパガニーニの「ロッシーニの歌劇『エジプトのモーゼ』の主題による幻想曲」。悲痛な叫びを上げ、光の歯車を回して、上へ上へと登り詰め、青空へ飛び立つと、歯切れ良く飛び跳ね、茶目っ気を出して戯(おど)けて、愉しげに燥(はしゃ)ぎ、勢い良く駆け出して、階段を駆け下りました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールが3曲。ロレンツェティの「ガヴォット 象さんとはえ」が軽やかに、山田耕筰の「からたちの花」が叙情的に、ジョプリンの「エンターテナー」が軽妙に奏でられて、賑々しく終演となりました。
低音から高音まで、豊かで美しい音色(ねいろ)と、溢れんばかりの歌心を、卓越した技巧に乗せて、届けて頂いたことに感謝して、喜ばしい気分で帰路に就きました。

キャトル・フルート・コンサート vol.6

2019年11月17日(日) 14:00 新潟市民芸術文化会館能楽堂 キャトル・フルート・コンサート vol.6

トッカータとフーガ ニ短調BWV565/バッハ
スリー・ラテン・ダンス/ヒケティック 尾形誠編
 第1曲「チャランガ」
 第2曲「メレンゲ」
 第3曲「ダンサ・ラティーノ」
「タンゴエチュード」よりNo.4 No.1/ピアソラ マンテガ編
デヴェルトメント・ジャズ/ギヨー
 第1楽章:NICE
 第2楽章:LE DOMAINE FORGET
 第3楽章:JAVEA
フルートのためのエアー/武満徹
3本のフルートの為の二章/堀悦子
さえずり鳥ブログ/吉松隆
 Bird Call (バード・コール)
 Twitter Fuga(さえずりフーガ)
 Chirp Waltz(さえずりワルツ)
 Bird Alleluia(鳥アレルヤ)
 Feather Dance(羽ダンス)

キャトル・フルート
 丸太悠太、西山直子、水島あや、手島尚子(Fl)

10km走って、昼食を摂り、少し休憩してから、りゅーとぴあへ。開演40分前に到着。
感想は「バッハから邦人による現代音楽まで、フルートによる様々な彩りを楽しむ」です。
まずはJ.S.バッハの「トッカータとフーガ ニ短調」から。竹林を吹き抜ける一陣の風が、虹色の帷(とばり)を揺らして、悲しみの残滓(ざんし)を編み上げると、綿毛を細やかに紐解(ひもと)き、光の粒子を次々に受け渡して、高みへと駆け上がり、幾重にも絡み合って、銀色の尾を振り解(ほど)きました。
続いてヒケティックの「スリー・ラテン・ダンス」。明るく弾(はず)み、柔らかに刻んで、曲がりくねった軌道を、颯爽と飛ばす「チャランガ」。緩やかに揺らぎ、歩幅を広げて、涼しげに降下する「メレンゲ」。妖艶(ようえん)に色香を薫らせ、切なげに揺らめいて、熱を帯びた愁いを匂い立たせる「ダンサ・ラティーノ」。南半球の彩りを、薄口の味わいで伝えました。
次は二重奏でピアソラの「タンゴエチュード」より2曲。ゆっくりと憂愁の想いが揺蕩(たゆた)い、ゆらゆらと白煙が棚引く"No.4"。夜の静けさの中、足早に回る糸車が、鮮やかに時を刻む"No.1"。重なり合い、絡み合って、緩急自在に振る舞いました。
前半最後はギヨーの「デヴェルトメント・ジャズ」。爽やかに吹き過ぎ、まろやかに春風が舞うと、滑らかに刻み、楽しげに飛び跳ねて、激しくも洗練された身振りで舞踊する「NICE」。氷片が跳ね回り、浮かんだ小石の周りを、大らかに波立って、コロコロと車輪を転がす「LE DOMAINE FORGET」。速度を上げ、ちょっと気取った面立ちで、喜びを解き放ち、降り積もった粉雪の斜面を、爽快に滑り降りる「JAVEA」。軽快に奏で、楽しげに弾(はず)みました。
休憩を挟んで後半は武満徹の「フルートのためのエアー」が独奏で。幽玄な響きが、冷徹な寒さを運び、角張った直線を描いて上下動し、ふわりと浮かんで、時折木枯らしを吹かせ、渓谷に響く猿声を、遥かなる里へと伝えました。
続いて堀悦子の「3本のフルートの為の二章」。仄暗(ほのぐら)い夕闇が迫り、不穏な影が忍び寄って、入り組んだ海岸線を遡(さかのぼ)り、曇り空の下を飛び交う流線型が光を放って、ジグザクに切り裂く第1章。ゆっくりと漂い、灰色の雲が重なり合って、涼やかな流れを成し、ゆっくりと、暖かな肌触りを届ける第2章。日常に潜む不安の肖像をぼんやりと映し出しました。
プログラム最後は吉松隆の「さえずり鳥ブログ」。可愛らしく、ひらひらと舞い落ち、互いに呼び合って、不規則に揺れ、ゆっくりと着地する「バード・コール」。寂しそうに囁き、暖かい風を呼び寄せて、響きの階層が断面を晒し、緩やかに波打つ海の上を、大小2羽がそれぞれに滑空する「さえずりフーガ」。高く長く流星が尾を引いて、軽やかに円舞し、輝きが空を横切って、低く後打ちし、煌めきを歌に変えて、半透明の覆いを被せる「さえずりワルツ」。悲しみを振り払い、勇気に奮い立たせて、熱い思いを泡立たせ、速歩(はやあし)で駆け抜ける「鳥アレルヤ」。可笑しみを誘(さそ)う明るさで駈け寄り、渦巻く疾風を巻き込んで、もやもやと水蒸気が立ち上る「羽ダンス」。軽妙さと煌めきを添えて、飛禽の生態を、連達の筆致で活写しました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールはグループのCDのタイトルにもなった「木星のファンタジー」。優しく懐かしい調べに、山岳地帯の彩りを添えて、しなやかに編み上げ、賑々しく終演となりました。
フルート、ピッコロ、アルト、バスを縦横無尽に活躍させて、素晴らしい演奏を届けて頂いたことに感謝して、喜ばしい気分で帰路に就きました。

越の風 vol.8

2019年11月10日(日) 14:30 だいしホール 越の風 vol.8

「銀朱の風」ヴァイオリン、チェロ、ピアノのための/山本準
 庄司愛(Vn) 渋谷陽子(Vc) 石井朋子(Pf)
躓きの石/道城美羽
 廣川妙子(Vn) 佐々木友子(Va) 奥村景(Vc)
「源氏物語」~葵・賢木より和歌四首/岩田ゆり子
 小山瑠美子(S) 石井朋子(Pf)
ピアノ曲集「風透る街に」/後藤丹
 山中麻吏亜(Pf)
フルートとピアノのための小さな変奏曲/冨岡淳子
 江口紗英(Fl) 冨岡淳子(Pf)
「白の記憶」コールアングレとピアノのための/小西奈雅子
 金子いつか(C.I) 箕輪響(Pf)
THIRSTY/春日緑
 若杉百合恵、小黒亜紀(Pf)
《この世の風 第1番》/阿部亮太郎
弦楽三重奏/遠藤雅夫
 廣川抄子(Vn) 佐々木友子(Va) 渋谷陽子(Vc)

10km走って、昼食を摂り、少し休憩してから、だいしホールへ。開演20分前に到着。
感想は「世界初演を含む新しき響きを存分に楽しむ」です。
まずは山本準の「『銀朱の風』ヴァイオリン、チェロ、ピアノのための」から。角張った氷山が崩れ去り、欠片(かけら)が飛び散って、疾風(はやて)が吹き過ぎ、コマ撮りの不器用さで動いて、冷たさと熱さを往き来し、細かき煌めきを放って、青白く光り、水槽の中で揺れる藻を映して、艶やかに血糊(ちのり)で飾り、くるくると周りを巻き込んで、灰色の地平へ沈み込みました。
続いて道城美羽の「躓きの石」。弾(はず)むしゃぼん玉を掠(かす)めるように、飛行機雲が横切り、絡まるように細き枝が成長して、葉脈を描き出し、小さな石ころが集まって、大きな巌(いわお)と成り、サクサクと波打って、点と線とで図表に表し、艶めきを積み上げて、高みを目指し、濁りを含む霞みが匂い立って、乾いた景色を投影しました。
次は岩田ゆり子の「『源氏物語』~葵・賢木より和歌四首」。澄んだ明るさを響かせ、水飛沫(みずしぶき)を上げて、柔らかに弾(はず)み、薄墨の彩りで、輝きの帯をはためかせる"北の御息所"の一首。不安を煽(あお)り、色相をくるくると変えて、呻(うめ)くように息吹を繋げる”光源氏"の一首。揺らめく絹糸が、震える軌道を伝(つた)って、その幅を広げ、翳りを纏(まと)って、穏やかに落ち着く"生霊"の一首。優しく夢見るように揺蕩(たゆた)い、柔らかでまろやかな肌触りを届けて、冷ややかな煌めきを転がす再びの"北の御息所"の一首。澄んだ歌声と涼やかなる鍵盤が、遥かなる時を超えて、その想いを蘇らせました。
ここからは”子どもたちへ”のコーナー。まずは後藤丹の「ピアノ曲集『風透る街に』」から3曲。ゆっくりと爽やかに弾(はず)み、薄紅(うすべに)の嬉しさを一杯に頬ばる「いちご農園の朝」。元気に飛び跳ね、青空を駆け巡る「路上のヴァイオリン弾き」。群青の煌めきを奏で、涼しげにこぼれ落ちる氷を添えて、落ち着きの糸を紡ぐ「黒ツグミと話す」。美しい調べを大切に伝えました。
続いては冨岡淳子の「フルートとピアノのための小さな変奏曲」。満面の笑みを浮かべ、楽しそうに振る舞って、喜びを表すと、細やかに刻み、柔らかに揺らめいて、一陣の風を吹かせ、威風堂々と闊歩して、大空へと駆け上がりました。
休憩を挟んで後半は小西奈雅子の「『白の記憶』コールアングレとピアノのための」。暗き夜道を不安げに歩み、ふらふらと彷徨って、粉々に割れる硝子(がらす)の破片を除(よ)け、そそり立つ石柱を擦り抜けて、嶮(けわ)しい渓谷を通り過ぎ、よろよろと駆け抜けて、落下する岩石(がんせき)をから、素早く身を躱(かわ)しました。
続いては春日緑の「THIRSTY」。ゆらゆらと波立ち、きらきらと輝いて、細かく千切れ、水中に漂う浮き草を模して、かっちりと時を刻み、急を告げる警報が鳴り響いて、急ぎ足で駆け出し、頂きへ登り詰めて、ゴリゴリと擦(こす)り、激しく打ち付けて、興奮を掻き立てました。
次は阿部亮太郎の「この世の風 第1番」。墨痕鮮やかに、達筆で行書し、太く細く蛇行して、流れを変え、琥珀色の艶めきを際立たせて、じっくりと幅を狭(せば)め、長く悲鳴を引き伸ばして、上方へ駆け上がり、下方へと舞い降りました。
最後は遠藤雅夫の「弦楽三重奏」。薄(うっす)ら空に掛かる虹の尾を映し、急速に移動して、さっと止まり、豆粒の応酬を繰り返して、薄衣(うすぎぬ)を翻(ひるがえ)し、途切れ途切れに息をして、光線の厚みを塗り分け、冷たい風を吹かせて、力尽(ちからず)くで押し込み、蠢(うごめ)く蟲達(むしたち)を八方へ散らす第1楽章。不穏な影を纏(まと)い、ゆっくりと漂って、硬質なざわめきで覆(おお)い、もやもやと立ち込める霧を引き裂いて、嘶(いなな)く獣(けもの)の声を遠くに聞き、霧雨の中を、ざくざくと行軍する第2楽章。伸び上がる翳りが足早に加速し、幾重にも重なる泡立ちをやり取りして、真剣で切り裂き、細やかに刻んで、ふらふらと揺動し、響きを点描して、歯切れ良く入り乱れ、曲線と直線が互いに呼応して、曲がりくねった軌道を周回し、不用意に立ち止まる第3楽章。灰色の彩りで着色し、複雑な線引きを施して、難解な絵画に仕上げました。
会場からは大きな拍手が贈られ、作曲者全員が登壇して、大いなる喝采を享受しました。
世界初演を含む楽譜達が、名手の技(わざ)を得て、新しき響きを獲得し、聴衆の耳に大いなる刺激を与えて頂いたことに感謝して、喜ばしい気分で帰路に就きました。

瑞林寺・報恩講・音楽法要 Cello & Cembalo

2019年11月7日(木) 18:30 瑞林寺 瑞林寺・報恩講・音楽法要 Cello & Cembalo

ふるさと/岡野貞一
浜辺の歌/成田為三
赤とんぼ/山田耕筰
ゴルトベルク変奏曲からアリア/バッハ
風の通り道/久石譲
君を乗せて/ 〃
映画「おくりびと」のテーマ/ 〃
フェルディナント四世の追悼/フローベルガー
白鳥/サン=サーンス

渋谷陽子(Vc)
笠原恒則(Cemb)

所用を足して、昼食を摂り、休憩を取ってから、西区小針にある瑞林寺へ。開演15分前に到着。
感想は「チェロとチェンバロによる素敵な演奏と有難い講話を拝聴して、有意義な誕生日を過ごす」です。
最初に「天台声明 正信偈(しょうしんげ)」が唱えられ、それに続いて、音楽法要として、チェロとチェンバロによる演奏が始まりました。
まずは日本の歌が3曲。まろやかでやさしく、懐かしさを誘(さそ)う調べが流れ出し、コク深い音色(ねいろ)で認(したた)める「ふるさと」。低く落ち着いた語り口で奏で、遥かなる土地への想いを、きらきらと回る糸車に乗せて、暖かな日差しの彩りで飾る「浜辺の歌」。細やかに雪の結晶が育ち、忍び寄る寂しさを、温もりで包んで、懐旧の情を呼び覚ます「赤とんぼ」。親しみのある曲達で、冒頭を飾りました。l
続いてチェンバロの独奏でバッハの「ゴルトベルク変奏曲」から「アリア」。銀糸を繊細に編み上げ、切なさを内に秘めて、かき氷の欠片(かけら)が、自らの重みで、儚くも崩れました。
チェロが戻って、久石譲の映画音楽が3曲。木の香りを匂わせ、どこか懐かしい感情を誘(いざな)って、抜けるような青空へと舞い上がる「風の通り道」。軽やかに弾(はず)み、募る思いが強く胸を締めて付けて、遠い記憶を頼りに、憧れへと漕ぎ出す「君を乗せて」。穏やかに安らぎを届け、思い遣りで優しく覆い隠して、さりげなく力を込める「おくりびと」。細やかな感情の綾を、切なくも美しい調べで描き出しました。
次は再び鍵盤のソロでフローベルガーの「フェルディナント四世の追悼」。しんしんと降る雪が積もり、細い枝を幾重にも伸ばして、硬質な編み目を形成し、悲しみの窓を飾りました。
プログラム最後はサン=サーンスの「白鳥」。波紋がひたひたと水面(みなも)に広がり、静かに甘やかな航跡を残して、琥珀色の豊かな響きの流線型が、長く美しく尾を引いて、儚げに消え入りました。
会場からは大きな拍手が贈られ、素晴らしい演奏を讃えました。
この後休憩が入り、ゲストの僧侶の方からの有難い説教が話され、本日の報恩講を締め括りました。
煌びやかなお寺の本堂で、素敵な音楽と、興味深い講話が聞けたことに感謝して、喜ばしい気分で、家路を急ぎました。

トリエステ・ヴェルディ歌劇場「椿姫」

2019年11月6日(水) 18:30 新潟県民会館大ホール トリエステ・ヴェルディ歌劇場「椿姫」

「椿姫」/ヴェルディ

ファブリツィオ・マリア・カルミナーティ(指揮)
ジュリオ・チャパティ(演出)
イタロ・グラッシ(舞台)
モレーナ・パルコーネ(振付)

◆本日のキャスト◆
ヴィオレッタ アドリーナ・イオッツィア
アルフレード ブラゴイ・ナコスキ
ジェルモン フランチェスコ・ブルタッジョ
フローラ マルタ リュン
ドゥフォール男爵 フィリッポ・ルネッタ
ドビニー侯爵 クラオディオ・マンニーノ
アンニーナ アルバーネ・カレール
ガストン子爵 ヴィンツェンツォ・サリネッリ
医師グランヴィル/フローラの召使い ジョバンニ・アウジェッリ
ジュゼッペ/使者 ヴィンツェンツォ・サリネッリ

トリエステ・ヴェルディ歌劇場管弦楽団/合唱団

仕事を終えて、県民会館へ。開演15分前に到着。
感想は「『オペラって素晴らしい』を実感する充実した時間を堪能する」です。
啜り泣くように繊細な糸が紡がれ、来たるべき運命を暗示するように序曲が始まり、軽やかに円舞して、柔らかな奏でを届けると、緞帳(どんちょう)が上がり、本篇がスタート。賑やかで、華やかな夜会が催され、2人の出会いが華麗に、甘やかに綴られました。真剣な愛の告白。ヒロインの揺れる心が、光と影を伴って、鮮やかに演じられ、第1幕を閉じました。
休憩を挟んで、第2幕第1場は2人の愛の暮らしに忍び寄る影、息子を取り戻すために分かれるよう説得する父と、葛藤に苛まれながらも、愛ゆえにそれを受け入れるヒロインの苦悩が、感情を込めて、切々と歌われ、別れの旅立ちへと舵を切りました。
第2幕第2場では、再びの夜会での再会と、相手を思うが故に裏切りを演ずるヒロインを描き、それを受け入れられず、ヒロインを詰(なじ)る男が、父や夜会の客達から、非難され、自らの非を痛感して、心からの懺悔(ざんげ)を綴りました。
2回目の休憩の後、第3幕ではヒロインに迫る病魔が、暗い影を落とし、悲嘆に暮れる日々を描くと、暗がりに差す一条(ひとすじ)の光のように男が舞い戻って、過去の非を謝罪し、再びの愛を誓うも、迫り来る死の影が、恋人の腕の中で、ヒロインの命を奪いました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのカーテンコールが幾度となく繰り返され、賑々しく終演となりました。
物語に沿った感情の起伏を、音楽を通じて、見事に表し、独唱、管弦楽、合唱、舞踊、舞台装置、演出が一体となって、素晴らしい歌劇を作り出し、観客を感動の渦に巻き込んで、総合芸術の円熟を味わわせて頂いたことに感謝して、喜ばしい気分で家路を急ぎました。

お客様感謝デー・ロビーコンサート

2019年11月5日(火) 13:15 第四銀行本店ロビー お客様感謝デー・ロビーコンサート

タイスの瞑想曲/マスネ
歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より間奏曲/マスカーニ
「カルメン」より闘牛士の歌/ビゼー
「カルメン」よりハバネラ/ 〃
小さな木の実/ 〃
赤とんぼ/山田耕筰
夕焼け小焼け/草川信
七つの子/本居長世
優しいあの子(「なつぞら」主題歌)/草野正宗
タンゴ・ジェラシー/ゲーゼ
チャールダッシュ/モンティ
情熱大陸/葉加瀬太郎

松村牧子(Vn)
佐藤瑠美(Pf)

10km走って、昼食を摂り、少し休憩してから、第四銀行本店へ。開演20分前に到着。
感想は「銀行のロビーに響く麗しき調べに耳を傾ける」です。
まずはマスネの「タイスの瞑想曲」から。ゆっくりと甘やかな調べが流れ出し、柔らかに包み込むと、緩やかな波が快い安らぎを運び、日差しを遮る羊雲が通り過ぎて、晴れやかに光を取り戻しました。
続いてマスカーニの「歌劇『カヴァレリア・ルスティカーナ』」より「間奏曲」。艶やかな絹糸が長く引き伸ばされ、涼やかな哀しみを誘(いざな)って、きらきらとさざめき、切なさを伝えて、穏やかに舞い降りました。
次はビゼーの「カルメン」から2曲。情熱を燃え上がらせ、誇らしげに拳(こぶし)を高く上げて、辺りを闊歩(かっぽ)し、自らの力をこれ見よがしに鼓舞する「闘牛士の歌」。恐る恐る足を運び、妖艶な眼差(まなざ)しで見詰めて、濃厚に色香を漂わせ、美しくも妖しく誘惑する「ハバネラ」。地中海の陽光と酒場の暗がりを、鮮やかに描き出しました。
秋をテーマに4曲。そこはかとない寂しさを、暖かな風に乗せ、はらはらと舞い落ちる枯葉を模すビゼーの「小さな木の実」。暮れ泥(なず)む山辺の彩りを映し、懐かしさを擽(くすぐ)って、ゆらゆらと揺れる「赤とんぼ」。ゆっくりと懐旧の情を奏で、優しさに満ちた余白を、温もりで飾る「夕焼け小焼け」。親愛の情を紡ぎ、艶めく糸をピンと張って、淋しさを明るく点(とも)し、静かに羽根を休める「七つの子」。忍び寄る寒さを予感させる季節の装いを、美しく綴りました。
ここで最近の朝ドラの主題歌から、スピッツの「優しいあの子」。軽やかに弾(はず)み、爽やかに元気を届けて、青空から差し込む日差しを、伸びやかに認(したた)めました。
続いてゲーゼの作った有名なタンゴ「ジェラシー」。愁いを帯びた翳りを宿し、目眩(めくるめ)く陶酔を伝えて、まろやかに練り上げ、安らかな明るさで仕上げました。
次の曲目はモンティの「チャールダッシュ」。流浪の民の憂愁をまったりと語り、ほくほくとした甘味を醸し出して、ねっとりとした悲しみで味付けすると、一転足早に駆け出し、歯切れ良く刻んで、快活に飛び跳ね、明るく気分を開放して、透けて見えるほど薄い膜を張り巡らし、再び速度を上げて、快調に飛ばし、くるりと回って、すとんと着地しました。
プログラム最後は葉加瀬太郎の「情熱大陸」。内に秘めた想いを解放し、アツく胸を焦がして、湧き上がる浪漫を一杯に溢れさせ、成層圏を吹き抜ける強い偏西風を、カッコよく掻き鳴らしました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールとして「七つの子」を再度演奏して、賑々しく終演となりました。
銀行のロビーでの「お客様感謝デー」の催しとして、素晴らしいコンサートを聞かせて頂いたことに感謝して、喜ばしい気分で帰路に就きました。

TANGO LIVES エチゴノソラ二ツドウ 2019

2019年11月3日(日) 19:00 フラワーポップ TANGO LIVES エチゴノソラ二ツドウ 2019

第1部
 アルマラビーン
 ロス・マレアドス
 カフェ・ドミンゲス
 オブビリオン
 涙と笑い
 ジェラシー
 クロノクロノス
 ブルータンゴ

  タンゴ・エチゴリアン

第2部
 カミニート
 フェリシア
 心の花
 トド・エス・アモーレ
 ボイド
 ドナツクスーマ
 タキード・ミリターレ
 エル・チョクロ
 リベルタンゴ
 エルラアケメキエラ
 エルグラン
 ラ・クンパルシータ

  R・デル・ガトス

仕事を終えて、フラワーポップへ。開演50分前に到着。
感想は「新潟と東京の楽団による濃厚なタンゴを味わう」です。
第1部はタンゴ・エチゴリアンのステージ。まずは「アルマラビーン」から。明るく甘やかなコクを醸し出し、歯切れ良く、滑らかにステップを踏みました。
続いて「ロス・マレアドス」。愁いを含む明るさで彩り、揺れながらも高く飛び上がって、鮮やかに縁取りました。
次は「カフェ・ドミンゲス」。熟れた果実の香りを漂わせ、悩ましく、華麗に息を弾(はず)ませました。
4曲目はゲストのチェロが入っての「オブリビオン」。気怠い昼下がりの憂鬱がゆったりと揺蕩(たゆた)い、柔らかに禁断の逢瀬を楽しみました。
さらに「悪魔のロマンス」では、光が様々に位相を変えて、艶やかぇまろやかに、憂愁を広げました。
6曲目は「涙と笑い」。速いテンポで円舞し、紅きネオンに照らされて、煌めきの中を、闇を纏(まと)って、輝きを届けました。
そして「ジェラシー」。情熱を込め、流麗に哀しみを描いて、晴れやかに鼓動を刻みました。
ここでゲストの二胡&ヴァイオリンが加わり、まずはゲーム音楽の「クロノクロノス」。急峻な渓谷の間を擦り抜け、急流を乗り切って、勇気の旗を掲げ、カッコよく駆け抜けました。い第1部最後は「ブルータンゴ」。底抜けに明るい輝きを放ち、切れ良くターンして、軽やかに鼓動を伝えました。
休憩を挟んで第2部はR・デル・ガトスのステージ。まずは「カミニート」。乾いた明るさで照らし、悲しみをリズムに載せて、強く滑らかに刻みました。
続く「フェリシア」では、憂いに光を呼び込み、悩ましげに、愛を交わしました。
次は「心の花」。青空が爽やかに広がり、黒い雲が忍び寄って、翳りを伝えました。
4曲目は「トド・エス・アモーレ」。甘くまろやかに歌い、低く唸りを発して、柔らかに希望を明日へと繋げました。
さらに「ボイド」では、軽快に駆け出し、するすると滑り出して、うねうねと糸を紡ぎました。
6曲目は「ドナツクスーマ」。夜露が降り注ぎ、小さく囁いて、切なげに漂う青春の哀愁を伝えました
続いては「タキード・ミリターレ」。足早に情熱を滾(たぎ)らせ、細やかに愁いを運んで、味わい深く甘露を届けました。
ここでタンゴの名曲「エル・チョクロ」。憂愁の調べを伝え、速い足取りで弾(はず)んで、熱く愛を語りました。
変わって近代へ移り「リベルタンゴ」。ときめきを揺らし、朗々と憂いを繋いで、燃え上がる胸の思いを記(しる)しました。
勢いに乗って、続くは「エルラアケメキエラ」。浪漫の薫りを匂い立たせ、泡立ちを揺らせて、ゆっくりと優しく仕上げました。
次の曲は「エルグラン」。荒れ模様の空に、混沌が巻き起こり、甘やかな陽気さで賑わせて、くるくると輪舞しました。
最後は"タンゴと言えばこれ!"の「ラ・クンパルシータ」。強烈なビートがキックして、キリキリと旋回し、濃厚な愁いを醸成して、鮮やかにシーンを切り取りました。
会場からは大きな拍手が贈られ、素晴らしいタンゴの祭典を讃えました。
見事な演奏に、切れの良いダンスが加わり、タンゴの醍醐味を十二分に味わえたことに感謝して、喜ばしい気分で家路を急ぎました。