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新潟シューベルティアーデ シューベルトの歌曲 その世界を味わう Vol.12

2020年2月23日(日) 14:00 青陵ホール 新潟シューベルティアーデ シューベルトの歌曲 その世界を味わう Vol.12

みんなのシューベルト
 春の想い
 セレナーデ
  中森千春(Ms) 栄長敬子(Pf)
 ミューズの子
  高橋宣明(T) 栄長敬子(Pf)
私のフランツ
 《4つのカンツォーネ》
 この骨壺に近づいてはならぬ
 ご覧よ あの白い月を
  高橋宣明(T) 栄長敬子(Pf)
 その顔から私は学んだ
 私の大好きな人よ 覚えていてください
  田辺千枝子(S) 片桐寿代(Pf)
みんなのシューベルト
 死と乙女
 音楽に寄せて
  佐藤匠(Br) 八子真由美(Pf)
みんなのシューベルト
 君はわが憩い
 子守唄
  高橋宣明(T) 栄長敬子(Pf)
私のフランツ
 勝利
 夜曲
 ヘリオポリスより
  佐藤匠(Br) 八子真由美(Pf)
 エルラフ湖
 ゴンドラ乗り
 ドナウ川の上で
  中森千春(Ms) 栄長敬子(Pf)
みんなのシューベルト
 水の上で歌う
 アヴェ・マリア
  田辺千枝子(S) 片桐寿代(Pf)

   ※作曲家は全てシューベルト

青山の御幣稲荷神社へ詣でて、みなとトンネルを4往復走り、昼食を摂ってから、青陵ホールへ。開演20分前に到着。
感想は「シューベルトへの並々ならぬ愛情溢れる、豊かで、実りあるコンサートを楽しむ」です。
今回のプログラムは、よく知られた曲達を「みんなのシューベルト」、あまり知られていないけれども出演者が愛する曲達を「私のフランツ」と銘打って、バランス良く編み上げられました。
まずは「みんなのシューベルト」からメゾソプラノで2曲。柔らかく、草木の芽吹きが匂い立ち、爽やかな甘やかさを、落ち着いた艶めきと、溢れ出る喜びで満たす「春の想い」。影を宿し、切なさを込めて、恋の痛みを緩やかに訴え、ほろ苦い希望に、仄(ほの)かな灯(あか)りを点す「セレナーデ」。内に秘めた浪漫を薫らせ、伸びやかに歌心を解き放ちました。
続いてテノールが歌う「ミューズの子」。細やかに飛び跳ね、ぴちぴちと生きの良い水飛沫(みずしぶき)を上げて、明るく喜びを伝え、風薫る季節の息吹を誘(いざな)いました。
次は「私のフランツ」のパートで、《4つのカンツォーネ》から、引き続きテノールが2曲。ゆっくりと安らかに時を刻み、瑞々しい若さに満ち満ちて、青春の輝きを謳歌する「この骨壺に近づいてはならぬ」。生き生きと弾(はず)み、まろやかな清々(すがすが)しさを香らせて、早鐘を打ち鳴らす「ご覧よ あの白い月を」。穏やかさと、ときめきを届けました。
さらにソプラノで2曲。優しさを淡い艶めきで包み、悩ましく揺れる心を語り掛け、一途に希望の光を追い求める「その顔から私は学んだ」。思い詰めた表情で悲しみを伝え、胸に秘めた想いを解き放って、喜びの階段を駆け上がる「私の大好きな人よ 覚えていてください」。艶やかな絹糸を長く引き延ばし、恋するものの機微を鮮やかに伝えました、
ここで再び「みんなのシューベルト」をバリトンで2曲。重い足取りで歩み出し、沈鬱な面持ちで語り出すと、一転急ぎ足で駆け出し、哀しみを纏(まと)って走り抜け、力尽きて緩やかに倒れ込む「死と乙女」。晴れ渡る青空へ滑り出し、ほろ苦い甘さを薫らせて、快い安らぎで満たす「音楽に寄せて」。香ばしく焙煎し、落ち着いた物腰(ものごし)で語って、渋く輝きました。
休憩を挟んで後半も「みんなのシューベルト」からテノールで2曲。しとしとと雨だれが零(こぼ)れて、柑橘の涼やかさを光らせ、喜びを含む光の粒が幸せを運ぶ「君はわが憩い」。暖かな微風(そよかぜ)が優しく包み込み、しなやかな安らぎを認(したた)める「子守唄」。様々な愛情の形を丁寧に映し出しました。
代わっては「私のフランツ」をバリトンで3曲。勇気の旗を掲げ、力強く前へ踏み出し、輝ける希望へと突き進む「勝利」。影を宿し、胸の奥の情熱をふつふつと燃やして、感情を抑(おさ)え、過ぎる不安を振り払って、優しくも剛健に振る舞う「夜曲」。翳りを帯びて、優しくも激しく行進し、襲い来る苦難を次々と薙(な)ぎ倒して、全力で闘う「ヘリオポリスより」。物陰に隠された宝石を白日の下(もと)に引き出して、その輝きを届けました。
さらに同じ区分でメゾソプラノが3曲。熟成した香料の粒子が、柔らかに辺りを包み、艶めく哀しみが、そこはかとなく漂って、艶(あで)やかな涼風が頬を撫でる「エルラフ湖」。ゆらゆらと喜びが揺らめき、急ぎ足で駆け抜けて、さざめく心の内を、細やかに波立たせる「ゴンドラ乗り」。ゆっくりと柔らかに温もりを伝え、甘露(かんろ)な朝露(あさゆつ)が、微(かす)かな香りで鼻腔を擽(くすぐ)って、淡く暗い哀しみを伝える「ドナウ川の上で」。豊かで艶やかな歌声で、秘めやかな歌曲の魅力を十二分に伝えました。
プログラム最後は「みんなのシューベルト」でソプラノが2曲。切なげな嘆きを吐露(とろ)し、明滅する喜びへと遷移させ、闇迫る舞踏会での溢れ出す喜びを導き出す「水の上で歌う」。穏やかな波立ちの上を、清らかな流星が長く尾を曳いて、輝く憧れを照らし、心に沁みる切なさを、たおやかに届ける「アヴェ・マリア」。柔らかで優しく、光り輝いて、華やかに掉尾を飾りました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールは出演者全員での「菩提樹」の合唱。早春の息吹を安らかに唱和して、賑々しく終演となりました、
シューベルトの歌曲を12年の長きに渡り、歌い継ぎ、600曲完全制覇を目指す意気込みで真剣に取り組む姿勢に感銘を受け、素晴らしき歌声を届けて頂いたことに感謝して、喜ばしい気分で帰路に就きました。
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ハルモニア@Jazz FLASH

2020年2月21日(金) 19:30 Jazz FLASH ハルモニア@Jazz FLASH

1st.set
 タリフー
 ウィー・ウィル・ミート・アゲイン
 アスク・ミー・ナウ
 朝日のように爽やかに
 グッチ&ブッチ
2nd.set
 ラウンド・ミッドナイト
 凪ぐ
 ナイト・スカイ
 滔々
 テネシー・ワルツ
 アフター・ユーヴ・ゴーン
  ※曲名は聞き取りのため不正確な場合あります
 
ハルモニア
 伊佐瞳(Bcl)
 斉藤伸宣(Pf)

仕事を終え、一旦帰宅し、軽食を摂って、JazzFLASHへ。開演20分まえに到着。
感想は「更けゆく夜に響くコク深き息吹と絡み付く鍵盤の妙を楽しむ」です。
まずは「タリフー」から。明るく歯切れ良く弾(はず)み、深く香ばしい香りが立ち上って、晴れ渡る青空に、喜びが満ち溢れました。
続いて「ウィー・ウィル・ミート・アゲイン」。涼しげに煌めき、夜更けの静寂(しじま)に悩ましく揺れ、熱く切なく溢れ出て、華麗に宙を舞いました。
次は「アスク・ミー・ナウ」。はらはらと花片(はなびら)が舞い落ち、ゆっくりと優しく絡まり、柔らかく煌めきを舞い散らせて、緩やかな安らぎへと誘(いざな)いました。
4曲目は「朝日のように爽やかに」。軽やかに沸き立ち、哀しみを宿した明るさで塗り込め、濃厚に揺すり、輝きを撒き散らして、絡み合い、じゃれ合いました。
1st.set最後は「グッチ&ブッチ」。灼熱の軽やかさで爆(は)ぜ、厚く刻んで、ジグザクに降下し、硬い岩盤を砕きました。
休憩を挟んで2nd.set 最初は「ラウンド・ミッドナイト」。淡く儚(はかな)げに揺らめいて、ゆっくりと揺蕩(たゆた)うと、一転軽快に駆け出し、ほろ苦い優しさを香らせ、切れ良く照り返しを映して、細やかな氷片を散らしました。
続いてオリジナルから「凪(な)ぐ」。滑らかに山路(やまみち)を上下し、響きの重なりを楽しんで、高みへと飛翔しました。
次も自作の「ナイト・スカイ」。爽やかに風が吹く過ぎ、生命の息吹を弾(はず)ませて、艶やかにするりと擦り抜け、心の内側から太陽が輝き出しました。
オリジナルが続き、4曲目は「滔々(とうとう)」。どこか懐かしい風景が立ち上がり、悲しみを纏(まと)い、緩やかに揺らめいて、切なさを匂い立たせました。
続けては「テネシー・ワルツ」。足早に隘路(あいろ)を進み、九十九折(つづらお)りの坂道を駆け登って、時折(ときおり)蹌踉(よろ)けながらも、山頂を目指しました。
セットリスト最後は「アフター・ユーヴ・ゴーン」。細やかにくねりながらも、懸命に寄り添い、ノリノリで弾(はず)んで、軽快に足踏みしました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールはピアニスト作の「グリッター・オブ。ドーン」。涼やかで溌剌とした生命の鼓動を伝えて、賑々しく終演となりました。
バスクラリネットとピアノが醸し出す生き生きとした奏でが、冷え切った心と体を熱く燃え上がらせて頂いたことに感謝して、喜ばしい気分で帰路に就きました。

おんぶんリレーコンサートREIWA スペシャルA

2020年2月15日(土) 19:30 新潟市音楽文化会館 おんぶんリレーコンサートREIWA スペシャルA

エンジョイB
 金の帯/大森愛弓
 むさしのファンタジア/三澤慶
  サキソフォン三重奏 新潟ウインドオーケストラ
   貝瀬綾香(A.Sax) 関根梢恵(T.Sax) 豊永健吾(Br.Sax)
スペシャルA
 花/武島羽衣 詞 滝廉太郎 曲
 うさぎ/日本童謡 平井康三郎 編
 赤とんぼ/三木露風 詞 山田耕筰 曲
 ブラームスの子守唄/堀内敬三 訳詞 ブラームス 曲
 歌のつばさ/ハイネ 詞 メンデルスゾーン 曲 津川主一 訳詞・編
  二重唱 ぱすてるセラピー
   後藤ナガ子、岡部李菜(S) 山崎和実(Pf) 小野塚彩(Per)
 ガーシュイン・エアー/ガーシュイン 山本教生 編
 文明開化の鐘/髙橋宏樹
 日本の歌メドレー/三澤慶 編
  金管八重奏 アンサンブルこはるん
   中川武雄、佐谷はるき、髙橋しおん(Tp) 小池楓子、小菅春貴(Hr) 後藤優美
、南絢子(Trb) 松本睦夫(Tb)
 歌劇《カヴァレリア・ルスティカーナ》間奏曲よりアヴェ・マリア/マスカーニ
 歌劇《ホフマン物語》よりオランピアの唄/オッフェンバック
  声楽 emi 
  倉林敬子(S) 片桐直子(Pf)
 スペイン狂詩曲/リスト
  ピアノ独奏
   風間さくら(Pf)
 歌劇《ラ・ボエーム》より私が街を歩けば~ムゼッタのワルツ/プッチーニ
 歌劇《アンドレア・シュニエ》より亡くなった母を/ジョルダーノ
  ソプラノ独唱
   笛木晶子(S)
 平均律クラヴィーア曲集 第1巻より第9番 前奏曲 BWV854/バッハ
 ピアノソナタ 第2番 嬰ト短調「幻想」 Op.19 第1楽章/スクリャービン
  ピアノ独奏
   新保郁恵(Pf)
 日はすでにガンジス川から/スカルラッティ
 3つのアリエッタより優雅な月よ/ベッリーニ
 6つのロマンスより寂しい部屋で/ヴィットレッリ 詞 ヴェルディ 曲
  バリトン独奏
   佐藤匠(Br)
 ひばり/グリンカ-バラキレフ
 舟歌 嬰ヘ短調 Op.60/ショパン
  ピアノ独奏
   八子真由美(Pf)
 カヴァレリア・ルスティカーナ/マスカーニ
 美しき生命/マーティン、バックランド、ベリーマン、チャンピオン
  マリンバアンサンブル malieto
   石井歩(Vib,カホン) 平松夏子、佐々木静香、戸田理絵(Vib) 佐藤かずほ、桑原佐恵(グロッケン) 鈴木千津子、髙橋玲(サスペンダーシンバル) 大宮統子(グロッケン)
 
三条から戻り、少し休憩してから、夕食を済ませ、音楽文化会館へ。開演10分前に到着。
感想は「街の音楽家達の日頃の鍛錬の成果に耳を傾ける」です。
到着して、スペシャルAの開演を待つつもりが、前のエンジョイBが遅れに遅れて最後の組の出番に滑り込み、そこからのスタート。
サキソフォン三重奏で2曲。ゆっくりと明るく響きの層を積み重ね、一歩一歩山路を登り詰める大森愛弓の「金の帯」。優しく柔らかい光で包み、足早に駆け出して、大きく羽を広げる三澤慶の「むさしのファンタジア」。丁寧に仕上げました。
ここからがスペシャルAとなり、まずは二重唱で5曲。明るく爽やかに澄んだ声の糸を紡ぐ「花」。ゆっくりとした鼓動に乗って、穏やかな波を重ねる「うさぎ」。そこはかとない寂しさと懐かしさを綴る「赤とんぼ」。優しく清らかに涼やかさを届ける「ブラームスの子守唄」。爽やかに浪漫を薫らせる「歌のつばさに」。軽やかに歌心を伝えました。
続いて金管八重奏で3曲。明るく陽気に弾(はず)み、ゆっくりと晴れやかな郷愁を伝える「ガーシュイン・エアー」。溌剌と勇ましく行進し、優しく煌めきを届ける「文明開化の鐘」。四季の移ろいを聞き慣れた調べに乗せる「日本のうたメドレー」。アンサンブルの楽しさを伝えました。
次は声楽で2曲。透き通る息吹が、煌めくさざ波に乗って、涼やかに波打つ「アヴェ・マリア」。ゆっくりと歯切れ良く円舞し、遥かなる高みへと駆け登る「オランピアの唄」。楽しすぎる演技を交えて、歌劇の世界への誘(いざな)いを届けました。
4番目はピアノ独奏でリストの「スペイン狂詩曲」。荒海を潜り抜け、穏やかな悲しみを綴り、力強く打ち付けて、煌めきを鏤(ちりば)め、目眩(めくるめ)く輝きを伝えました。
続くはソプラノ独唱で2曲。優しく伸びやかに装い、哀しみを宿した明るさで豊かに広がる「歌劇《ラ・ボエーム》」よりプッチーニの「私が街を歩けば~ムゼッタのワルツ」。ゆっくりと翳りを帯びて、切々と嘆きを綴るも、明るさを取り戻し、前を向いて歩み始めるジョルダーノの「歌劇《アンドレア・シュニエ》」より「亡くなった母を」。響きの光輪で辺りお包みました。
次はピアノ独奏で2曲。影を纏(まと)い、乾いた悲しみを内に秘めて、簡潔で細やかに寄せ木細工を組み上げるバッハの「平均律クラヴィーア曲集 第1巻」より「第9番 前奏曲」。硬質な輝きをふんわりと包む霞みが弾(はず)み、幾つもの煌めきが連なって、柔らかな塊(かたまり)となり、ゆっくりと揺蕩(たゆた)うスクリャービンの「ピアノソナタ 第2番 幻想」から 第1楽章。響きの対比を鮮やかに映し出しました。
6番目はバリトン独唱で3曲。香ばしい明るさで、楽しげに灼熱の喜びを歌うスカルラッティの「日はすでにガンジス川から」。穏やかに浪漫を薫らせ、淡い哀しみを艶やかに炙り出すベッリーニの「3つのアリエッタ」より「優雅な月よ」。ゆっくりと大空を彷徨(さまよ)い、青春の輝きを照らし出すヴェルディの「6つのロマンス」より「寂しい部屋で」。落ち着いたひとときを導きました。
続いてピアノ独奏で2曲。寂しさが煌めき、淡い哀しみを囀(さえず)り、穏やかな波立ちが、細やかに震えるバラキレフ編曲のグリンカの「ひばり」。柔らかに優しく舞い、慎ましく華麗に翳りを纏(まと)うショパンの「舟歌」。ふんわりと硬質な大人のたしなみを伝えました。
プログラム最後はマリンバアンサンブルで2曲。淡く爽やかにに包み込み、快い緩やかさを解き放って、甘やかな調べを届ける「カヴァレリア・ルスティカーナ」。楽しげに弾(はず)み、うちに秘めた鼓動を打ち付けて、響きの河が流れ出す「美しき生命」。柔らかな響きの饗宴を届けました。
ここ新潟で音楽活動を行っている様々な方々の日頃の鍛錬の成果の一端を聞かせて頂けたことに感謝して、喜ばしい気分で家路を急ぎました。

水谷川優子開館コンサート

2020年2月15日(土) 13:30 三条市体育文化会館マルチホール 水谷川優子開館コンサート

ヘンデルのオラトリオ「ユダス・マカベウス」の主題による変奏曲 WoO45/ベートーヴェン
親愛の言葉/カサド
無伴奏チェロ組曲第3番ハ長調 BWV1009/バッハ
 前奏曲
 アルマンド
 クーラント
 サラバンド
 ブーレⅠ/Ⅱ
 ジーグ
歌劇「モーゼ」の主題による変奏曲(モーゼ変奏曲)/パガニーニ
白鳥/サン=サーンス
チェロソナタ第3番イ長調 Op.69/ベートーヴェン
 第1楽章 Allegro ma non tanto
 第2楽章 Scherzo.Allegro molto
 第3楽章 Adagio catabile-Allegro vivace

水谷川優子(Vc)
山本貴志(Pf)

Dr.可児さんを出て、一旦帰宅し、遠出の準備をして、高速を一路三条へ。開演30分前に到着。
感想は「新しきホールに響く充実の響きに聞き入る」です。
まずはプログラムに無いエルガーの「愛の挨拶」からスタート。柔らかく豊かに揺らし、暖かく波打って、楽しげに冒頭を飾りました。
続いてベートーヴェンの「ヘンデルのオラトリオ『ユダス・マカベウス』の主題による変奏曲」。細やかに調べが漣(さざなみ)となり、コク深く艶めきで飾ると、砕け散る波濤(はとう)を擦り抜けて飛ぶ流線型が光を放ち、短めに刻んで、通り過ぎる翳りを横目で眺め、氷片が舞い散って、煌めきを艶消しの糸で巻き付け、ゆったりと安らいで、激しく刻み込み、一瞬の嵐を通り抜け、迫り来る闇と格闘して、舞い踊る断片を潜り抜け、大きく濁流へと舵(かじ)を切って、安寧の地へと駆け抜けました。
次はカサドの「親愛の言葉」。明るく熱情を込めて歌い、乾いた熱風が吹き込んで、揺れる小舟を懸命に漕ぎ、凪(なぎ)の海を速度を上げて進むと、自由の旗を掲げ、広い世界を駆け巡りました。
ここでピアノが退場して、バッハの「無伴奏チェロ組曲第3番」。挽き立ての香ばしさを香らせ、艶やかに糸を紡ぐ「前奏曲」。落ち着きを持って、軽やかに弾(はず)み、細やかに渦を巻いて、坂道を登る「アルマンド」。速歩(はやあし)で駆け出し、滑らかに刻んで、忙(せわ)しげに追い込む「クーラント」。ゆっくりと和らぎを練り込み、儚(はかな)げに微睡(まどろ)みを誘(いざな)う「サラバンド」。楽しげに跳ね回り、寄り添う翳りを友として、柔らかに波打つ「ブーレⅠ/Ⅱ」。素速く切り刻み、迫り来る切っ先を躱(かわ)して、宿敵に立ち向かう「ジーグ」。孤高の草原にすっくと立ち、回りの状況に柔軟に対応して、見事なる舞を披露しました。
ピアノが戻り、パガニーニの「歌劇『モーゼ』の主題による変奏曲」。切なく気高い艶めきを奏で、軽快に弾(はず)んで、足早に駆け出し、歯切れ良く飛び跳ねて、小走りに歩を進め、翳りを纏(まと)って加速し、激烈に刻み込んで、一気呵成に振り抜きました。
休憩を挟んで後半はサン=サーンスの「白鳥」から。穏やかな水面(みなも)を優雅に進み、艶めきを重ねて、柔らかに舞い降りました。
プログラム最後はベートーヴェンの「チェロソナタ第3番」。たっぷりと歌い出し、影を宿して熱情を込め、若さの滾(たぎ)りを燃え上がらせて、頂きから急降下し、力強く加速して、柑橘の香りを際立たせ、爽やかに走り去って、しなやかに闘いの場へ向かう第1楽章。暗く長い道程(みちのり)を歩み、青春の蟠(わだかま)りを抱え込んで、己(おのれ)の弱点と真摯に対峙し、苦渋の決断を選び取る第2楽章。ゆっくりと優しく前進を始め、思い切って速歩(はやあし)で駆け出し、辺りを駆け巡って、一旦休憩を取り、再び走り出して、襲い掛かる苦難と正面から向き合う第3楽章。立ちはだかる課題とがっぷり四つに組み合い、一歩も引かずに受け止めて、果敢に浴びせ倒しました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールはラフマニノフの「チェロソナタ」から第3楽章。愁いの表情で深みのある叙情を伝えて、賑々しく終演となりました。
新しきホールのオープニングを飾るに相応しい素晴らしい演奏を聞けたことに感謝して、快い気分で帰りのハンドルを握りました。

朝からクラシック

2020年2月15日(土) 10:00 Dr.可児 朝からクラシック

すみれ/スカルラッティ
そばにいることは/マンチャ
たとえ、ひどい人よ/カルダーラ
私を泣かせてください/ヘンデル
私の怒りんぼうさん/ペルゴレージ
歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より/マスカーニ
 間奏曲
 ママも知るとおり

西谷純代(S)
小林浩子(Pf)

諏訪神社様へ詣でてから、Dr.可児さんへ。開演20分前に到着。
感想は「こじんまりとしたカフェで聞くイタリア古典歌曲集を楽しく拝聴する」です。
まずはスカルラッティの「すみれ」から。明るくにこやかに弾(はず)み、溌剌とした喜びを撒き散らして、身体の内側から太陽が輝き出しました。
続いてマンチャの「そばにいることは」。ゆっくりと艶やかに哀しみを伝え、優しく伸びやかに祈りを届けました。
次はカルダーラの「たとえ、ひどい人よ」。穏やかに悲しみを語り、ゆったりと波打って、淡い切なさを訴えました。
4曲目はヘンデルの「私を泣かせてください」。穏やかに歩み出し、清らかな灯りを点(とも)して、ゆったりと安らぎを添え、強き願いを示しました。
一転、ペルゴレージの「私の怒りんぼうさん」では、溌剌としたおしゃべりで沸き立ち、悪戯(いたずら)っぽく微笑みを振り撒いて、陽気に噂話を広めました。
プログラム最後はマスカーニの「歌劇『カヴァレリア・ルスティカーナ』」より最初にピアノで「間奏曲」。ゆっくりと澄んだ和らぎを醸し出し、甘やかな水色の香りを匂い立たせて、氷砂糖の欠片(かけら)を波立たせました。
そしてソプラノが戻って「ママも知るとおり」。切々と辛い思いを訴え、艶やかに心の重荷を語り、苦しくも切ない叫びを解き放って、穏やかに俯(うつむ)きました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールは武満徹の「小さな空」。淡い郷愁を誘(さそ)い、清らかに思い出を蘇らせて、賑々しく終演となりました。
イタリア古典歌曲集の魅力を、様々な表情で多彩に演じて、惜しみなく伝えて頂いたことに感謝して、喜ばしい気分で次の会場へと向かいました。

バレンタインデーコンサート ~新潟の若手奏者による~

2020年2月14日(金) 19:00 新潟市民芸術文化会館スタジオA バレンタインデーコンサート ~新潟の若手奏者による~

ノクターン 第13番 ハ短調 Op.48-1/ショパン
ノクターン 第18番 ホ長調 Op.62-2/ 〃
  三間祐介(Pf)
シューベルトの主題による幻想曲/ベーム
  小林愛佳(Fl) 本間優(Pf)
トロンボーン協奏曲/リムスキー=コルサコフ
ラッサス・トロンボーン/フィルモア
  丸井瑞稀(Trb) 星野文香(Pf)
ヴァイオリンソナタ 第2番 ハ短調 Op.94bis/プロコフィエフ
 第1楽章・第4楽章
  松木裕華子(Vn) 松木裕起子(Pf)
イギリス国歌による7つの変奏曲 woO.78/ベートーヴェン
ひばり/グリンカ-バラキレフ
  渡部乃亜(Pf)
無伴奏ヴァイオリンソナタ OP.27 より 第2番 第1楽章《妄執》/イザイ
ヴァイオリン協奏曲集<和声と創意の試み> OP.8 より 第4番《冬》/ヴィヴァルディ
  野口万佑花(Vn) 本間優(Pf)

仕事を終えて、りゅーとぴあへ。開演40分前に到着。
感想は「若手音楽家のたゆまぬ研鑽の成果に聞き入る」です。
まずはピアノ独奏でショパンが2曲。ゆっくりと響きを楽しみ、芯のある柔らかみを醸し出して、湧き起こる波風を潜り抜け、穏やかに舞い降りる「ノクターン 第13番」。やさしく歩み出し、まろやかな煌めきが零(こぼ)れ落ちて、ゆったりと揺れる「ノクターン 第18番」。しめやかに幕開けを飾りました。
続いてフルート独奏でベームの「シューベルトの主題による幻想曲」。影を宿した爽やかさを振り蒔き、淡い甘やかさを添えて舞い飛び、明るい青空に駆け上がって、白い雲を擦り抜け、ふわふわとした綿毛で飾り、はらはらと舞い降りて、花片(はなびら)を散らし、高く舞い上がって、しなやかに駆け抜けました。
前半最後はトロンボーン独奏で2曲。最初はリムスキー=コルサコフの「トロンボーン協奏曲」。弾(はじ)けるように輝き出し、溌剌とした鼓動を伝えて、勇ましい隊列が活力を持って行進する第1楽章。ゆっくりと柔らかに流れ出し、哀しみに裏打ちされた明るさで大きく波立つ第2楽章。明るく弾(はず)み、細やかに刻んで、ウキウキと飛び跳ね、高く嘶(いなな)きを上げて、軽やかに馬を駆(か)る第3楽章。艶やかな豊かさを届けました。続いてフィルモアの「ラッサス・トロンボーン」。沸き立つような楽しさに満ち溢れ、愉快な気分を盛り上げて、行列を組んで、陽気に練り歩きました。
休憩を挟んで後半は、ヴァイオリン独奏でプロコフィエフの「ヴァイオリンソナタ 第2番」の抜粋。冷え冷えとした美しさを長く伸ばし、細やかな艶めきを煌めかせて、硬質な弾力を波立たせて、渦巻く気流を抜け出し、冴え冴えと氷室へ分け入る第1楽章。ほろ苦い明るさで話し出し、弾(はず)むように刻んで、雪深い斜面を滑走し、滑らかに蛇行して、鋼鉄の硬さで歯切れ良く刻み、誇らしげに旗を掲げる第4楽章。凍土に吹く爽やかな北風を描き出しました。
続いてピアノ独奏で2曲。栄光の輝きを高く掲げ、細やかに分離し、調べを混ぜ込んで、滔々(とうとう)とした流れを生み出し、高速で連射して、ゆっくりと優しく奏で、軽やかに飛び跳ねて、見え隠れする光を波間に解き放つベートーヴェンの「イギリス国歌による7つの変奏曲」。ゆっくりと氷片が舞い散り、暖かな悲しみが広がって、優しく穏やかな鼓動がときめき、大きく波紋を広げて、熱情が湧き上がり、冷たい煌めきでそれを抑えて、溢れ出る浪漫を伝えるバラキレフが編み直したグリンカの「ひばり」。しめやかに美しく仕上げました。
プログラム最後はヴァイオリン独奏。繊細な絹糸を艶やかに紡ぎ、幾重にも撚(よ)り合わせて、振幅に強弱を付け、細く長く膨らみを持たせて、雨風を擦り抜けるイザイの「無伴奏ヴァイオリンソナタ 第2番」より第1楽章《妄執》。続けてヴィヴァルディの「ヴァイオリン協奏曲集<和声と創意の試み> 」より「第4番《冬》」。忍び寄る雨音が足音を立て、翳りの有る艶めきを刻んで、迫り来る闇から逃(のが)れ、一瞬の晴れ間を楽しんで、熱く駆け抜ける第1楽章。ゆっくりと暖かく、優しい切なさを味わい、ほっこりとした安らぎを享受して、部屋の中を歩き回る第2楽章。寒風が吹き荒(すさ)び、冷たい雨が降り注いで、駆け巡る哀しみをすっくと受け止め、襲い来る苦難と正面から対峙して、熱く強靱に力闘する第3楽章。季節の描写に燃え上がる情熱を託して、素晴らしい協奏を作り出しました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それぞれの健闘と見事な演奏を讃えました。
新潟に縁(ゆかり)のある若手演奏家の弛(たゆ)まぬ研鑽の成果を一晩で聞かせて頂いたことに感謝して、喜ばしい気分で家路を急ぎました。

Happy Sweet Concert

2020年2月12日(水) 19:30 万代シルバーホテル Happy Sweet Concert
1st.set
 Close to home
 Petite Fleur
 In A Mellow Tone
 The Girl from Ipanema
 My Funny Valentine
 Tea For Two
 なごり雪
 I Wanna Be Loved By You
2nd.set
 Sing, Sing, Sing
 Feel Like Makin' Love
 ******
 Walking In The Air
 Lovin' You
 リバーサイドホテル

阿部真由美(Vo)
川崎祥子(Pf) 
田中 トシユキ(Cl,Fl)

菅谷の不動尊へお詣りし、昼食を摂って、少し休憩し、所用を足して、万代シルバーホテルへ。開演30分前に到着。
感想は「しなやかでパワフルなヴォーカル、流れるように華麗なピアノ、ぞれらと絶妙に絡み合うクラリネット&フルートを楽しむ」です。
まずはピアノソロで「Close to home」。ゆっくりと水晶の煌めきが零(こぼ)れ落ち、柔らかに上質な一時(ひととき)を演出して、麗(うるわ)しく揺蕩(たゆた)う調べを届けました。
続いてクラリネットが加わり「Petite Fleur」。軽やかに刻み、御機嫌に弾(はず)んで、滑らかに揺れて、ウキウキと楽しげに喜びを溢れさせました。
ヴォーカルが登場し「In A Mellow Tone」。可憐で艶(なま)めかしく誘(さそ)い、艶(つや)やかで力強く歌って、柔らかな魅力を解き放ちました。
次はボサノヴァから「The Girl from Ipanema」。軽快に弾(はず)み、爽やかな愁いを振りまいて、涼やかな熱風を吹かせました。
5曲目は季節に因み「My Funny Valentine」。密(ひそ)やかな哀しみを濃厚に炙(あぶり)出し、甘やかに練り上げて、ほろ苦い想いを包み込みました。
続いては「Tea For Two」。にこやかに微笑み、大人びた可愛さで甘え、軽やかに舞い踊りました。
ここで日本の曲が1曲。「なごり雪」がゆっくりと歩みだし、切なさを積み上げて、早春の肌寒さを伝え、じわじわと染み入る悲しみが立ち上(のぼ)りました。
1st.set最後は「I Wanna Be Loved By You」。媚びるような可愛さで囁き、色っぽく小鳥のように弾(はず)んで、溢れ出す喜びを伝えました。
休憩を挟んで2nd.setはクラリネットとピアノのゴリゴリとした導入部からの「Sing, Sing, Sing」。ウキウキと浮き立ち、シャープに鼓動を伝えて、生き生きとした生命力を弾(はじ)けさせました。
続いて「Feel Like Makin' Love」。伸びやかに愛の悦びを奏で、パワフルな爽やかさを演じて、艶(つや)っぽい濃厚さで飾りました。
さらに次の曲では、妖艶に媚び、翳りを纏(まと)って、魅力的な悪女を演出しました。
ここでクラリネットとピアノでイギリスのテレビアニメーション「スノーマン」から「Walking In The Air」。乾いた柔らかさでしみじみと綴り、ゆっくりと哀しみを綴って、落ち着いた深みを届けました。
ヴォーカルが戻り、次は「Lovin' You」。ゆっくりと艶やかに豊かさが溢れ出し、柔らかに心地良さを誘(いざな)って、微睡(まどろ)みを呼び込みました。
セットリスト最後は井上陽水の「リバーサイドホテル」。突き放したような妖しさを放ち、乾いた叙情で艶めかせ、今様の愛の形を浮かび上がらせました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールは「When You're Smiling」。おおらかで楽しげに歌を届けて、賑々しく終演となりました。
3人の名人がその度量を惜しげも無く披露し、楽しく圧倒的な音楽で持て成して頂いたことに感謝して、喜ばしい気分で家路を急ぎました。

新潟ARS NOVA 管打楽器アンサンブル with 品田真彦 vol.1

2020年2月10日(月) 18:30 新潟市音楽文化会館練習室1 新潟ARS NOVA 管打楽器アンサンブル with 品田真彦 vol.1

トリッチトラッチポルカ/J.シュトラウス
アランフェス協奏曲より第2楽章/ロドリーゴ
リベルタンゴ/ピアソラ
バレエ『ガイーヌ」より「剣の舞」/ハチャトリアン
木管三重奏の為の5つの小品/イベール
ハンガリー舞曲第1番/ブラームス
サウンドオブミュージック/ロジャース
威風堂々第1番/エルガー

新潟 ARS NOVA 管打楽器アンサンブル
 市橋靖子(Fl)
 金子いつか(Ob)
 広瀬寿美(Cl)
 辻笑子(Bcl)
 小武内茜(Fg)
 宮野大輔(Hr)
 藤井裕子(Tp)
 本間美恵子(Per)
Special Thanks
 品田真彦(Pf)

仕事を終えて、音楽文化会館へ。開演10分前に到着。
感想は「管打楽器による楽しいアンサンブルを堪能する」です。
まずはJ.シュトラウスの「トリッチトラッチポルカ」から。軽快に弾(はず)み、明るく溌剌と飛ばして、賑やかに囃し立て、爽快に仕上げました。
続いてトランペットの楽器紹介の後、ロドリーゴの「アランフェス協奏曲」より第2楽章。柔らかな哀しみがゆったりと流れ出し、薄(うっす)らと棚引く叢雲(むらくも)が寄り添って、ふくよかに艶めき、心に沁みる調べを届けました。
ホルンの楽器紹介が行われ、次はピアソラの「リベルタンゴ」。生き生きと弾(はじ)け、ワクワクを掻き立てる鼓動がときめいて、昼直暗い密林を駆け回り、妖しくも魅力的な甘やかさを伝えて、カッコよく見得を切りました。
マリンバの説明の後、4曲目はハチャトリアンの「バレエ『ガイーヌ』」より「剣の舞」。豪快に進む列車の振動に載せて、鋭くも素早く機関銃が連射され、北の大地に吹くふんわりとした風が匂い立ち、激しく鍔迫(つばぜ)り合いを演じて、沙漠に熱い風を吹かせました。
オーボエ、クラリネット、ファゴットの紹介をして、続くはイベールの「木管三重奏の為の5つの小品」よりの抜粋。明るく笑みを誘うように弾(はず)み、細やかに刻んで、トコトコと小走りで進む第1楽章。ゆっくりと落ち着きを取り戻し、暖かく包み込み、爽やかに吹きすぎて、穏やかに締める第2楽章。瀟洒(しょうしゃ)な香りを振りまいて、足早に階段を上がり、闊達(かったつ)に駆け抜ける第5楽章。軽やかな洗練を届けました。
木管楽器で「ふるさと」をファゴット、バスクラリネット、クラリネット、オーボエ、フルートの順に繋いで、その音色(ねいろ)の違いを披露した後、ブラームスの「ハンガリー舞曲第1番」。青春特有の切なさを薫らせ、濃厚な愁いを匂わせて、迫り来る揺らぎを受け止めると、押し寄せる波濤(はとう)に身を晒(さら)し、大きく振り被(かぶ)って、再び憂愁の舞を演じました。
次は映画音楽から「サウンドオブミュージック」。ゆったりと雄大に山脈(やまなみ)を描き出し、優しげに希望の光が差し込み、愉快で楽しげに散歩して、哀しみを内に秘めて円舞し、旗を掲げて走り抜け、ゆっくりと澄まし顔で歩んで、にこやかに微笑み、抜きつ抜かれつじゃれ合って、聖なる高みへと登り詰め、大らかな賛歌を歌い上げました。
プログラム最後はエルガーの「威風堂々第1番」。元気良く弾(はじ)け、勇気凛々(ゆうきりんりん)前進して、輝ける栄光の響きで満たし、煌めきを鏤(ちりば)めて、速歩(はやあし)で一気に駆け抜けました。
会場からは賞賛の拍手が贈られ、それに応えて「トリッチトラッチポルカ」がアンコールされ、賑々しく終演となりました。
管楽七重奏に打楽器とピアノを加えて、麗(うるわ)しき賑やかさを聴衆に届け、会場を楽しさで満たした公演を味わえたことに感謝して、喜ばしい気分で家路を急ぎました。

新潟セントラルフィルハーモニー管弦楽団第6回演奏会

2020年2月2日(日) 14:30 新潟市秋葉区文化会館 新潟セントラルフィルハーモニー管弦楽団第6回演奏会

パヴァーヌ/フォーレ
チェロ協奏曲第1番/サン=サーンス
 1.アレグロ・ノン・トロッポ
 2.アレグレット・コン・モート
 3.テンポ・プリモ
序曲「フィンガルの洞窟」/メンデルスゾーン
交響曲第4番イ長調「イタリア」/ 〃
 1.アレグロ・ヴィヴァーチェ
 2.アンダンテ・コン・モート
 3.コン・モート・モデラート
 4.サルタレッロ、プレスト

渋谷陽子(Vc)
新潟セントラルフィルハーモニー管弦楽団
磯部省吾(指揮)

八海山宮へ詣でてから、10km走り、昼食を摂って、亀田バイパスを一路秋葉区文化会館へ。開演40分前に到着。
感想は「強靱でしなやかな独奏、それをしっかりと支える見事な管弦楽の協奏に大きな感動を頂く」です。
最初にこの管弦楽団と縁の深いバレエ関係者の方のご逝去に伴い、その方を追悼するため、プログラムに無いグラズノフのバレエ音楽「ライモンダ」から「アダージョ」が、ゆったりと柔らかに悲しみを滲ませ、鎮魂の想いが優しく奏でられました。
ここからが本日のプログラム。まずはフォーレの「パヴァーヌ」。甘やかな愁いが、落ち着いた足取りで彩りを添え、棚引く茜雲(あかねぐも)が厚く折り重なって、穏やかに哀しみを伝えました。
続いてソリストが登場し、サン=サーンスの「チェロ協奏曲第1番」。気合い一閃、高鳴る悲しみを鋭く切り裂いて、息の長い呟きが、コク深く紡ぎ出され、塞ぎ込むような曇り空の下、奥深く広がる渓谷を、吹き荒(すさ)ぶ北風を物ともせず、粛々(しゅくしゅく)と前進して、やがて晴れ渡る青空の真下へと駆け抜ける第1楽章。ゆっくりと優しく歩み出し、まろやかな羽毛の手触りで、挽き立ての香ばしさを薫らせて、緩やかに絡み合うと、可憐な足取りで、陽だまりの温もりを招き入れて、艶やかに彩りを綴る第2楽章。足早に忍び寄る夜半の通り雨が細やかに降り注ぎ、疾走する憂愁を巻き込んで、濁流が溢れ出すと、幾重にも重なり合って、たおやかにうねり、紫の絹雲を掻き分けて、光差す世界へと、一途に走り去る第3楽章。圧倒的な技の切れ味を光らせ、揺るぎない想いを形に作り上げて、素晴らしい仕上がりで聴衆を魅了しました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールはフォーレの「夢のあとに」。憂愁の調べに艶めきを添えて、それまでの興奮を穏やかに鎮めました。
休憩を挟んで後半はメンデルスゾーンの「序曲『フィンガルの洞窟』」から。打ち寄せる波がそそり立つ岩場を削り、吹き荒れる風が木立を揺らして、渦巻く潮(うしお)が容赦なく岸壁に打ち付けると、沖を行く舟が時化(しけ)の海を乗り越えて、しばしの凪(なぎ)を楽しみ、押し寄せる荒波に抗(あらが)い、襲い掛かる嵐を潜(くぐ)り抜けて、穏やかな港へと辿(たど)り着きました。
プログラム最後は同じ作曲家の「交響曲第4番『イタリア』」。爽やかな陽光が燦々(さんさん)と降り注ぎ、鮮やかに清流を泳ぎ出して、柑橘の香りを振り撒き、柔らかく艶やかに速度を上げて、悲しみに裏打ちされた明るさで滑走するアレグロ。ゆっくりと、薄い皮膜に包まれた哀しみを注ぎ込み、枯葉色の想いを丹念に練り上げ、秋の寂しさを黙々と綴って、弱い日差しを背中に受け、煉瓦積の小径で淡々と歩みを進めるアンダンテ。優雅な身振りで滑らかに舞い、厚く包み込む羊毛の手触りで哀惜(あいせき)を認(したた)めると、ホッとするような暖かな灯火(ともしび)をかざし、柔らかに癒して、舞踏会を締め括るモデラート。忙(せわ)しく駆け出し、悲しみを背負って走り、我武者羅(がむしゃら)に剣(つるぎ)を交わして、幾重にも絡み合い、全力で疾走するプレスト。身体に満ち溢れる生命力の息吹を遺憾なく発揮して、輝ける響きの贈り物を届けました。
満場の客席からは賞賛の拍手が贈られ、ブラームスの「ハンガリア舞曲第7番」が、微笑ましく愉快にアンコールされて、賑々しく終演となりました。
素晴らしき独奏、見事な管弦楽を十二分に楽しめたことに感謝して、喜ばしい気分で、帰りのハンドルを握りました。

2月の予定

2月の予定です。

2020年2月2日(日) 14:30 新潟市秋葉区文化会館 新潟セントラルフィルハーモニー管弦楽団第6回演奏会
2020年2月10日(月) 18:30 新潟市音楽文化会館練習室1 新潟ARS NOVA 管打楽器アンサンブル with 品田真彦 vol.1
2020年2月14日(金) 19:00 新潟市民芸術文化会館スタジオA バレンタインデーコンサート ~新潟の若手奏者による~
2020年2月15日(土) 10:00 Dr,可児 朝からクラシック
2020年2月21日(金) 19:30 Jazz FLASH ハルモニア@Jazz FLASH
2020年2月23日(日) 14:00 青陵ホール 新潟シューベルティアーデ シューベルトの歌曲 その世界を味わう Vol.12

2月も頑張ります。