ANTI MUSIC LIVE QUESTION

2017年12月19日(火) 19:00 NEXT21アトリウム ANTI MUSIC LIVE QUESTION

能勢山陽生によるパフォーマンス1
冷泉によるパフォーマンス1
能勢山陽生によるパフォーマンス2
冷泉によるパフォーマンス2

仕事を終え、駐車場に車を入れて、NEXT21へ。開演30分前に到着。
感想は、「市街地にある伽藍に響く轟音の美しさに聞き入る」です。
まずは能勢山陽生によるパフォーマンスから。ギターの弦から出る音響を様々な手法で処理することにより、独特の音像を発生させるもので、アンプからの発音をマイクで拾い、6台のスピーカーで増幅する構成から生まれ出た印象は、散発する断片が徐々に成長し、暴風を吹かせ、磁気嵐が舞い上がり、大木(たいぼく)が軋(きし)んで、超光速で彼方へと移動しました。そして覆い被さる殻を蹴破り、電子の爆発を誘発し、その全貌を顕(あらわ)して、惇譚爆撃(じゅうたんばくげき)を行い、上空より降下して、水平に滑走し、再び上昇した後、減衰して着地しました。
続いて冷泉によるパフォーマンス。柔らかい梵鐘(ぼんしょう)が打ち鳴らされ、幾度となく繰り返されるうち、次第にその音量を増し、降り注ぐ瀑布(ばくふ)を伴って、ぐにゃりと空間を歪(ゆが)め、硬質な触感に転じて、耳を劈(つんざ)く叫びとなり、濁流を形成して、頂点を極めると、勢いを失って、ゆっくりと奈落へと落ち込んでいきました。
休憩を挟んで後半は2回目の能勢山陽生によるパフォーマンス。対流圏偏西風の流れを肌に受け、冷たい火花が飛び散って、溶鉱炉の熱い鉄が溶けだし、加速して光の粒を追い越しました。そして地中へと潜り、穿孔機で掘り進み、轟音を撒き散らして、残響を残し、パタリと立ち止まりました。
再びの冷泉によるパフォーマンスでは、滑り落ちる砂が不規則に発音し、電磁の乱れを入り混じらせて、擦り傷を長く引き延ばし、響きを共鳴させて、張り詰めた繊維を波立たせました。一転水蒸気が霞立ち、氷晶がゆらりと浮遊して、蜘蛛の糸を張り巡らせました。
会場からは大きな拍手が贈られ、新たなる地平を切り開く者たちを大いに称賛して、にぎにぎしく終演となりました。
凍てつくアトリウムの寒さを忘れさせる素晴らしいパフォーマンスを体験できたことに、感動して、喜ばしい気分で、家路を急ぎました。
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