ステージで聴く古楽器 第4回 クリスマスの宴

2017年12月22日(金) 19:00 新潟市江南区文化会館 音楽演劇ホール・ステージ ステージで聴く古楽器 第4回 クリスマスの宴

〇オープニング
 ブーレ/プレトリウス
〇クリスマス
 主エマニュエルは生まれ給う/プレトリウス
 あまき喜び/14世紀ドイツ古曲
 クリスマスの12日間/イギリス・トラディショナル
 牧人ひつじを/讃美歌
 きよしこの夜/ 〃
〇うた
 ア・ラ・ホーンパイプ(「水上の音楽 第2組曲より)/ヘンデル
 Was soll das bedeuten/R.schweizer(ドイツ民謡)
 Komment,ihr Hirten,ihr Manner und Fraun/C.Gerhardt(カール・リーデール)
 Den die Hirten lobeten sehre/プレトリウス
〇「水上の音楽」より
 Allegro
 Air
 Bouree
 Hornpipe
 Andantino
〇踊り
 王様万歳/デブレ
 Putta Nera Ballo Furlano/Mainerio
 ロンド/スザート
 ネーデルランドの舞曲集 1551年「アルマンド集」よりアルマンド/ 〃
 ネーデルランドの舞曲集 1551年「パヴァーヌ集」よりパヴァーヌ/ 〃
 GAGLIRDA"LA ROCHA EL FUSO"/作者不詳
 BERGERETTE"SANS ROCHE"/スザート

よろずやリコーダーカルテット
 小関優子、松井美端、大作綾、白澤亨(Rec)

仕事を終えて、渋滞のバイパスを一路江南区文化会館へ。開演20分前に到着。
感想は、「舞台の上で溶け合う笛の音(ね)に聞き入る」です。
まずはオープニングを飾るプレトリウスの「ブーレ」から。お花畑を舞う蝶々が、薄桜の彩りを撒き散らしました。続いてクリスマスの曲達で同じ作曲者の「主エマニュエルは生まれ給う」。軽やかに水飛沫を上げ、細かく震えて、溶け合いました。次は14世紀ドイツ古曲の「あまき喜び」が、ゆっくりと清らかに安らぎを与えると、イギリス・トラディショナルの「クリスマスの12日間」で明るくにこやかに可愛さを振り撒いて羽搏(はばた)きました。さらに讃美歌が2曲。リコーダーからツィンクに持ち替えての「牧人ひつじを」では羽音を響かせ、優しく飛び廻りまると、お馴染みの「きよしこの夜」を柔らかくまろやかに仕上げました。
続いては"うた"のセクション。ヘンデルの「水上の音楽 第2組曲」より「ア・ラ・ホーンパイプ」では、水滴が弾(はじ)け飛び、柔らかく弾(はず)んで、小鳥が囀(さえず)りました。ドイツ民謡の「Was soll das bedeuten」になると、ふんわりと奏で、涼やかな声音(こわね)で吹き過ぎ、カール・リーデールの「Komment,ihr Hirten,ihr Manner und Fraun」では暖かな息吹が層を成して、艶やかな歌声が鮮やかな筆跡を残し、プレトリウスの「Den die Hirten lobeten sehre」を長閑(のどか)な田園を渡る風で揺らしました。
ここからはヘンデルの「水上の音楽」より5曲。優雅にうねるアレグロ。陽光が降り注ぐエア。穏やかに澄んだ流れを見せるブーレ。愉しげな鳴き声で賑わすホーンパイプ。典雅に舞い、いきいきと光を放つアンダンティーノ。明朗で愉快な快さを運びました。
最後は踊りのコーナー。始めはデブレの「王様万歳」。ノリよく朗らかに水を分けて進みました。続くMainerioの「Putta Nera Ballo Furlano」では、細やかに波打ち、大らかに伸ばし、要所で区切りを付けて、表情を塗り分けました。続いてスザートが3曲。忙しげな震えを宿して小気味よく飛ばす「ロンド」。競い合うように駈け、物悲しさを薄明かりで照らす「アルマンド」。淡い哀しみをゆっくりと滲ませ、細い光の帯を記(しる)して、進軍ラッパを高鳴らせる「パヴァーヌ」。様々な舞踊の彩りを描き出しました。続いて作者不詳の「GAGLIRDA"LA ROCHA EL FUSO"」。さらりと認(したた)め、快活に駆け抜けました。締めの曲は再びのスザートで「BERGERETTE"SANS ROCHE"」。柔和な面持ちで穏やかに漂いました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールは歌入りの「きよしこの夜」。優しい歌声が聖夜への想いを映し、心優しい終演を迎えました。
古楽による聖誕祭を祝う催しは、会場の響きを味方につけて、快い後味を残してくれたことに感謝して、喜ばしい気分で、会場を後にしました。
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