東京交響楽団第105回新潟定期演奏会

2018年1月14日(日) 17:00 新潟市民芸術文化会館コンサートホール 東京交響楽団第105回新潟定期演奏会

交響曲第1番 ニ長調 作品25 「古典交響曲」/プロコフィエフ
 Ⅰ.アレグロ・コン・ブリオ
 Ⅱ.ラルゲット
 Ⅲ.ガヴォット:ノン・トロッポ・アレグロ
 Ⅳ.フィナーレ:モルト・ヴィヴァーチェ
ピアノ協奏曲 第1番 変ニ長調 作品10/ 〃
 Ⅰ.アレグロ・ブリオーソ
 Ⅱ.アンダンテ・アッサイ
 Ⅲ.アレグロ・スケルツァンド
組曲「展覧会の絵」/ムソルグスキー ラヴェル編
 プロムナード
 小人
 プロムナード
 古城
 プロムナード
 チュルリーの庭
 ビドロ
 プロムナード
 殻をつけたひな鳥のバレエ
 サミュエル・ゴールデンベルクとシュミイレ
 リモージュの市場
 カタコンブ~死者とともに死者の言葉をもって
 鶏の足の上の小屋
 キエフの大門

アレキサンダー・ガヴリリュク(Pf)
東京交響楽団
飯森範親(指揮)

一旦帰宅し、昼食をとり、所用を足して、再びりゅーとぴあへ。開演35分前に到着。
感想は、「繊細で迫力あるピアノ、色彩感溢れる管弦楽を充分に楽しむ」です。
まずはプロコフィエフの「古典交響曲」から。清冽に水滴を飛ばし、爽やかに飛ばすアレグロ。涼感溢れる歩みで進み、ちょっと惚けた足並みで揺れるラルゲット。すました表情で優雅にステップを踏むガヴォット。鮮烈に耀き、メリハリを付けて跳ね回るフィナーレ。端正な素振りで、新しい彩りを描きました。続いて同じ作曲者の「ピアノ協奏曲 第1番」。鮮やかに粒立ちを連射し、速足で涼しさを運び、怪しい翳りを漂わせて、爽快に場面を展開する第1楽章。ゆったりと透き通った絵の具で筆を使う第2楽章。急ぎ足で熱情を持って戦い、忙(せわ)しなく追い立てて、力動的に攻める第3楽章。繊細ながら力強く天才の筆致を具現化しました。
鳴り止まない拍手に応えてのソリスト・アンコールはなんと「キエフの大門」。勢いを持って仕上げ、喝采を浴びました。
休憩を挟んで後半はムソルグスキー ラヴェル編の「組曲『展覧会の絵』」。輝かしく吹き鳴らし、厚く弾き込む「プロムナード」から間髪を入れず飛び込む「小人」。獰猛に吠え、瞬発力を見せて弾(はず)み、重く歩み出して、不気味さを演出しました。落ち着いた橋渡しを経て、たどり着いたのは「古城」。翳りある導きに乗って、金色の甘やかさで歌い、ほんのりと愁いを照らしました。輝きを毛布で包(くる)み、小道を伝(つた)って「チュルリーの庭」へ。可愛げに背伸びして、幾重にも重なりました。そしてそのまま「ビドロ」へ突入すると、重い足取りで前進し、沈鬱な苦しみを映しました。発光する息吹と漂う靄に包まれた順路を巡って、行きついた先は「殻をつけたひな鳥のバレエ」。忙(せわ)しなげに羽搏(はばた)き、上へ下へと騒ぎまわりました。続いて「サミュエル・ゴールデンベルクとシュミイレ」。偉そうに言葉を振りかざし、威圧するよう話すものと、チクチクと毒舌で対抗するものが言い合いを行って、結局弱い方が抑え込まれました。勢いよく情景を転換して、活発に動き回る「リモージュの市場」。地雷を破裂させて、騒ぎを盛り立てました。勢いあまって滑り込む「カタコンブ」。どんよりと沈み、重金属の霧で覆って、ゆっくりと浮遊しました。微かなる悲鳴を上げて、案内板が嘆く「死者とともに死者の言葉をもって」を経て、暴力的に殴り込む「鶏の足の上の小屋」。ゴリゴリとねじ込み、高々と吊るし上げて、怒涛の如く「キエフの大門」へとなだれ込みました。扉を開けると黄金の壁が屹然と立ちはだかり、堂々と威容を誇って、大らかに足取りを進め、高らかに凱歌を勝ち取りました。
会場からは大きな拍手が贈られ、華麗なる技の数々を披露した奏者達を褒め称えました。
露西亜の名曲を素晴らしい演奏で楽しませて頂いたことに感謝して、気分よく帰路に付きました。
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