星と雨と風 3台のギターによるコンサート

2018年2月10日(土) 14:00 長岡リリックホールコンサートホール 星と雨と風 3台のギターによるコンサート

プログラム 〈第1部〉
 ~南雲ソロ~
  フューチャー・ホープ/メラー
  アナンダ/ 〃
 ~飯野ソロ~
  森に夢見る/バリオス‐マンゴレ
 ~岡本ソロ~
  2つのファンタジー/ダウランド
  サバテアード/デラマーサ
 ~飯野&岡本デュオ~
  アンクラージュマン/ソル
  ジョンゴ/パウロ‐ペリナティ
プログラム 〈第2部〉
 ~トリオ~
 詩的なワルツ集/エンリケ‐グラナドス
  Vivace molt
  Melodioso
  Tempo de Valse lente
  Allegro umoristico
  Allegretto
  Quasi ad libitum
  Vivo
  Presto
  Melodioso
 人形の夢/飯野秋成
  Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ
 鳥の詩/佐藤弘和
 Ⅰ.楽園の鳥たち
 Ⅱ.平和を祈る鳥たち
 Ⅲ.戦う鳥たち

南雲充司、飯野なみ、岡本拓也(Gt)

Dr.可児から戻り、昼食を取り、高速を一路長岡へ。開演20分前に到着。
感想は、「静寂の中に響く弦の爪弾きに耳を傾ける」です。
まずは出演者3人の独奏から。一人目はメラーを2曲。繊細ではらりと降り注ぐ光りが煌めく「フューチャー・ホープ」。甘く濃い哀しみが遠くで鳴り響く「ジョンゴ」。しめやかに冒頭を飾りました。続いてはバリオスの「森に夢見る」で勝負。優しい春の雨が舞い降り、さらさらと流れ落ちました。ソロの最後はダウランドとデラマーサ。夜の暗がりに明滅する耀きが眩しく、陰と陽を木霊(こだま)させて、静かに連射する「2つのファンタジー」。軽く、そしてアツく弾(はず)む息遣いで迫り、生きいきと旋回して、サクサクと駆け抜ける「サバテアード」。勢いを持って、音像を描きました。第1部最後はデュオで2曲。長閑(のどか)な平原に明るさと翳りを映し、柔らかく揺れて、細やかに爪弾きを刻むソルの「アンクラージュマン」。溌剌とした熱気で踊り、精緻な繊維で編み上げ、軽快な鼓動で呼応し、きめ細かく綾なすパウロ‐ペリナティの「ジョンゴ」。息の合った二重奏で爽快に仕上げました。
休憩を挟んで第2部は、出演者全員でのトリオ。最初はエンリケ‐グラナドスの「詩的なワルツ集」から。光を浴びて、愉しげにはしゃぐヴィヴァーチェ。碧い輝きを灯し、並足で跳ねるメロディオーソ。明滅する欠片(かけら)たちが砕け散り、よろけながら前へ進むテンポ・ディ・ヴァルス。ふんわりと円舞し、闇を纏(まと)うアレグロ。哀愁を淡く抱え込むアレグレット。からりとした夕立が窓を叩くクワジ・アド・リビテウム。速足で駆け抜けるヴィーヴォ。穏やかに発光するプレスト。暗い影が差し込む二度目のメロディオーソ。響きを重ね、先を競い、美しく和して、絢爛たる舞踏を奏でました。続いて演奏者の親族である飯野秋成の「人形の夢」。足早に浪漫の薫りを刻む第Ⅰ楽章。薄っすらと寂しさを浮き立たせ、しっかりと前進する第Ⅱ楽章。夢見るように歌い、悲しみを切り刻む第Ⅲ楽章。心に潜む感情を簡潔に顕しました。プログラム最後は佐藤弘和の「鳥の詩」。密集する塊りが羽搏き出し、大空へ飛び立って、海原へと沈み込む「楽園の鳥たち」。破片を舞い散らせ、憂いを漂わせて、はらはらと過ぎ去る「平和を祈る鳥たち」。力強く泳ぎ、水を掻き分けて、ゆらゆらと揺さぶりを掛ける「戦う鳥たち」。情景を描写し、心象を具現化して、異世界を現出させました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールは「アメージンググレイス」の変奏曲。耳馴染みの旋律を様々に弾き分けて、にぎにぎしく終演となりました。
地元が生んだスーパースターが故郷に錦を飾るのを目撃できたことに感謝して、喜ばしい気分で、帰りの高速を飛ばしました。
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