小笠原直子フルートリサイタル

2018年2月25日(日) 14:00 新潟市民芸術文化会館スタジオA 小笠原直子フルートリサイタル

マドリガル/ゴーベール
フルート・ソナタ/プーランク
「ミニヨン」の主題によるグランドファンタジー/タファネル
6つのディヴェルティスマン Op.68より第5番/クーラウ
三重奏曲 Op.119/ 〃

小笠原直子(Fl)
小林浩子(Pf)
ゲスト
江口鮎美(Fl)

10km走って、昼食を取り、りゅーとぴあへ。開演20分前に到着。
感想は、「華麗なる横笛の音色(ねいろ)に聞き入る」です。
まずはゴーベールの「マドリガル」。柔らかで、ちょっとくぐもった息吹が、明るく輝き出し、高みへ飛翔して、軽々と着地しました。続いてプーランクの「フルート・ソナタ」。涼しげに吹き抜けて、光の航跡を残し、揺れながら走り去るアレグロ。淡い悲しみを宿して、ゆったりと波打つカンティレーナ。一撃を喰らわせて、足早に跳ね、上空で旋回して、軽妙に追い立てるプレスト。洒落た風合いで、華やかな水彩画を映し出しました。前半最後はタファネルの「『ミニヨン』の主題によるグランドファンタジー」。愉しげに振舞い、ゆっくりと爽やかに吹き過ぎ、柔らかくまろやかに筆を使い、一片(いっぺん)の光りの筋を描いて、天辺(てっぺん)へ駆け上がり、細やかに羽搏いて、急ぎ足で駆け抜けました。
休憩を挟んで後半はクーラウの「6つのディヴェルティスマン」より第5番から。眩(まばゆ)い日差しが降り注ぎ、せせらぎを写して、穏やかに流れ出し、一瞬影が揺らぎ、湧き水を湛えて、弾(はず)むように円舞しました。プログラム最後はもう一本のフルートが加わり、同じ作曲家の「三重奏曲」。耀く光沢を見せて、速い流れが絡み合い、氷菓(ひょうか)を盛り付けて、溢れるように踊り出す第1楽章。落ち着いた波立ちを奏で、長く尾を引き、光の帯を棚引(たなび)かせる第2楽章。小さく渦を巻き、足取りを速めて、楽しげに走り出す第3楽章。掛け合いを演ずる笛の音(ね)。しっかりと支え、時に存在を主張する鍵盤。3者が競い合って、快い協奏を作り上げました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールは「花は咲く」。心に沁みる音色(ねいろ)を届けて、穏やかな終演となりました。
たゆまざる鍛錬の果実を、しっかりと受け取れたことを確認して、喜ばしい気分で、帰路に付きました。
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