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マティス・べロイター ピアノ・リサイタル

2018年3月15日(木) 18:30 新潟市音楽文化会館 日本・リヒテンシュタイン公国友好99周年記念コンサート 2018年 第13回 SWISS WEEK ~ピアノ・リサイタル~ マティス・べロイター 

変奏曲『遥かなる恋人に』/べロイター
ピアノソナタ 第14番 嬰ハ短調 作品27-2 『月光』/ベートーヴェン
 第1楽章 緩やかに十分に音を保持して
 第2楽章 やや早く
 第3楽章 激情的に急速に
絵画的練習曲/ラフマニノフ
 作品39
  第2番  イ短調 非常に緩やかに
 作品33
  第1番 ヘ短調  適度に快速に
  第2番 ハ長調  快速に
  第3番 ハ短調  荘重に
  第4番 ニ短調  中庸に
  第5番 変ホ短調 快速でなく
  第6番 変ホ長調 熱烈に快速に
  第7番 ト短調  中庸に
  第8番 ハ短調  荘重に
  第9番 Grave

マティス・べロイター(Pf)

仕事を終えて、音楽文化会館へ。開演15分前に到着。
感想は、「上質で明快なピアノに聞き入る」です。
主催者の挨拶の後、リヒテンシュタイン公国と日本の国歌が流れ、そのあと本編へ。
まずはピアニストの自作曲「変奏曲『遥かなる恋人に』」から。暗く透き通った響きが徐々に明るさを増し、やがて水面(みなも)を激しく波立たせて、ゆっくりと穏やかさを増しました。続いてベートーヴェンの「ピアノソナタ 第14番 『月光』」。穏やかに歩み出し、厳粛な縁取りを添えて、悲しみで彩る第1楽章。からりと晴れた空の下(もと)、微笑ましく弾(はず)み、軽く息を抜く第2楽章。駆り立てるように走り出し、不安の影を宿して、全速力で疾走する第3楽章。珠玉の音色(ねいろ)で、曲の持つ魅力を解き明かしました。
休憩を挟んで後半は、ラフマニノフの「絵画的練習曲」より9曲。淡雪(あわゆき)が舞い散り、鋼(はがね)の鼓動が打ち鳴らされる作品39の「第2番」。晴れやかに強く振舞い、重く軽く抑揚を付けて、荷物を持ち上げる作品33の「第1番」。煌めく漣(さざなみ)の上で、輝きを放って舞い落ちる「第2番」。慎重な足取りで歩を進め、なだらかに移動する「第3番」。哀しみの影を背負い、跳ねるように踊り、激情を燃やす「第4番」。細やかに震え、心をかき乱すように奏でる「第5番」。くっきりと認(したた)め、愉しみを描いて、散尻(ちりじり)に弾(はじ)ける「第6番」。静かに優しく呟(つぶや)き、ひらひらと落ち葉が舞い散る「第7番」。響き渡る鐘が、幾度も乱打され、荒れる海に翻弄される小舟を映す「第8番」。柔らかで強靭なタッチで、まろやかに透明に心象を描写して、聴衆を魅了しました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールは明るく優しげな自作の"無題"の曲が奏でられ、にぎにぎしく終演となりました。
日本とリヒテンシュタイン公国の友好99周年を記念して行われたこのコンサートは、我々の知らない若き才能を紹介していただける貴重な機会であったことに感謝して、喜ばしい気分で帰路に付きました。
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