クラシックストリート 56 越友楽道

2018年5月5日(土) 19:30 新潟市音楽文化会館練習室11 クラシックストリート 56 越友楽道

チェロと通奏低音のためのソナタ 第5番 ヘ長調/ジェミニアーニ
 Adagio~Allegro moderato~Adagio~Allegro
クラヴサン組曲より タンドルマン イ短調/ 〃
ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ 第2番 ニ長調 BWV1028/J.S.バッハ
 Adagio~Allegro~Andante~Allegro

根津要(Vc) 
笠原恒則(Cemb)

練習室10を出て、ロビーで少し待ち、入場開始の合図に従って入場。
感想は、「息つく暇もないほどの真剣勝負を十二分に楽しむ」です。
まずはジェミニアーニの「チェロと通奏低音のためのソナタ 第5番」。芳醇な葡萄酒のまろやかさでゆるりと届けるアダージョ。繊細な糸が鮮やかに交差するアレグロ・モデラート。豊かな香りを漂わせ、艶やかにうねる2度目のアダージョ。生命力漲(みなぎ)る速さで駆け抜け、丁々発止(ちょうちょうはっし)の鍔迫り合いで格闘するアレグロ。前菜というにはあまりにも豪華な一皿で聴衆を持て成しました。続いてチェンバロ独奏で同じ作者の「クラヴサン組曲」より「タンドルマン」。煌めく銀糸が、細やかな網目を織り成し、低く垂れ込める、響きの霧雨を降らせました。プログラム最後はバッハの「ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ 第2番」。暖かい陽だまりの中の淡い切なさと嬉しさが交互に見え隠れする第1楽章。弾(はじ)ける喜びを発散し、潤(うる)んだ瞳で、脈々と湧き出す第2楽章。ゆっくりと愁いを纏(まと)い、まろやかに光と影を交わし合う第3楽章。前を向き、急ぎ足で駆け出し、細やかに波立って、心に秘めた熱量を、速さに変える第4楽章。渋く落着きのある色調で、アツく、思い切りの良い奏でを繰り広げ、音楽の神髄へ真正面から切り込んで、見事な成果を見せ付けました。
会場からは大きな拍手が送られ、この素晴らしいデュオを大いに褒め称えました。
1日の最後に、このような演奏を味わえたことに感謝して、喜ばしい気分で、家路を急ぎました。
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する