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新潟大学管弦楽団第39回サマーコンサート

2018年7月7日(土) 18:30 新潟市民芸術文化会館コンサートホール 新潟大学管弦楽団第39回サマーコンサート

組曲「仮面舞踏会」/ハチャトゥリアン
交響曲第31番 ニ長調「パリ」K.297/モーツァルト
交響曲第5番 ニ長調/ヴォーン・ウィリアムズ

新潟大学管弦楽団
河地良智(指揮)

仕事を終え、りゅーとぴあへ。開演10分前に到着。
感想は、「英国の自然・気候が織りなす風景を音で感じられることに心和む」です。
まずはハチャトゥリアンの「組曲『仮面舞踏会』」。厚手の布地を重たそうに引き摺りながら、不器用に円舞する「ワルツ」。細く濃厚な悲しみを連綿と綴り、硬質な艶めきを交わす「ノクターン」。喜びを湧き立たせ、キラリと囀(さえず)る「マズルカ」。憂鬱な昼下がりに、切々と遣る瀬無く揺れる「ロマンス」。賑やかに弾(はじ)け、曲技団が起こす熱狂を模して、あたふたと駆け抜ける「ギャロップ」。北國(ほっこく)の憂愁と、照り映える陽気さを描いて、物語の場面を顕(あらわ)しました。続いてモーツァルトの「交響曲第31番『パリ』」。まろやかな疾風が流線形を描いて、暖かく爽やかに吹き過ぎ、白金(しろがね)の灯りを点(とも)す第1楽章。優雅で軽やかに、優しく柔らかに揺らぐ第2楽章。さらさらとそよぎ、光と影を交差させて、急流を快速で下る第3楽章。すっきりと爽快に、輝きの響きを伝えました。
休憩を挟んで後半はこれが新潟初演となるヴォーン・ウィリアムズの「交響曲第5番」。緩く波打つ温もりを背に、そこはかとない哀しみが流れ、薄っすらと耀くと、一転俄かに掻き曇り、爽やかな夕立が通り過ぎて、晴れやかな光が差し込み、大きく伸び上がって、穏やかに収まるプレリュード。ふんわりと綿毛を纏(まと)い、込み合う雑踏で舞い踊り、海原(うなばら)に銀鱗が飛んで、ぎこちなくお道化るスケルツォ。厚ぼったい霧が辺りを包み、淡い憧れを映して、希薄な郷愁で塗り込め、葉擦れの囁きを絡み合わせて、寒風吹き荒(すさ)ぶ氷雨の荒野をゆっくりと歩むロマンツァ。萌え出ずる草原を楽しげに染めて、伝承の調べを吹き鳴らし、帰り来る哀しみをたおやかに慈(いつく)しんで、一等星の煌めきを惜しむように、静かに消え入るパッサカリア。濃い霧に包まれた街並みや風景をくっきりと描写しました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールは弦楽のみでウォーロックの「カブリオール組曲」より「バスダンス」。軽快で明るく奏で、にぎにぎしく終演となりました。
新潟ではなかなか聞けない曲目に挑戦し、それを見事に具現化してくれたことに感謝し、快い気分で家路を急ぎました。
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