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コンチェルト プレゼンツ インストア蔵ライブ ふるさとに帰ってきましたシリーズ カルテット・カニークリ

2018年8月24日(金) 19:00 ギャラリー蔵織 コンチェルト プレゼンツ インストア蔵ライブ ふるさとに帰ってきましたシリーズ カルテット・カニークリ

愛の挨拶/エルガー
ディヴェルティメント ニ長調 K.136(125a)/モーツァルト
チャルダッシュ/モンティ
2つのオブリガート眼鏡付きの二重奏曲 変ホ長調 WoO.32/ベートーヴェン
見上げてごらん夜の星を/いずみたく
弦楽四重奏曲第82番 ヘ長調 Op.77-2 Hob.Ⅲ:82 「雲が行くまで待とう」/ハイドン

カルテット・カニークリ
 君付理沙子、吉鷹梨沙(Vn)
 山本成(Va)
 山田慧(Vc)

仕事を終えて、蔵織へ。開演35分前に到着。
感想は、「清冽なる弦楽の奏でる青春の息吹に酔いしれる」です。
まずはエルガーの「愛の挨拶」。艶(つや)やかで優しく歌い出し、まろやかでたっぷりと奏で、大切な想いを受け渡しながら、極上の口当たりで仕上げました。続いてモーツァルトの「ディヴェルティメント ニ長調」。生きいきと弾(はず)み、輝きを持って流れ、愁いの影を横切らせて、活発な動きで魅せる第1楽章。柔らかで穏やかに舞い、鮮やかに塗り分けて、とろりとした舌触りで酔わす第2楽章。軽やかに飛ばし、滑らかに滑空して、自在に絡み合い、快く疾走する第3楽章。天才の息遣(いきづか)いを見事に描ぎ出しました。前半最後はヴァイオリン2挺でモンティの「チャルダッシュ」。憂愁の香りを漂わせ、悩ましげに啜(すす)り泣いて、哀愁を届けると、一転足早に駆け出し、2匹がじゃれ合い、追いかけっこを繰り広げて、爽快に切り結びました。
休憩を挟んで後半はヴィオラとチェロでベートーヴェンの「2つのオブリガート眼鏡付きの二重奏曲」。抑揚を付けて、楽しげに会話し、柔と剛を対比させて、直線的に剣(つるぎ)を交わし、喜びを持って闘いを演じました。続いて弦楽四重奏に戻り、坂本九の「見上げてごらん夜の星を」。柔和な切なさを穏やかに伝え、胸に沁みる旋律で心を震わせる贈り物を届けました。プログラム最期はハイドンの「弦楽四重奏曲第82番『雲が行くまで待とう』」。朗らかで軽やかな足取りで進み、溌剌(はつらつ)とした明るさと緩やかな翳りを相合わせて、快活に駆け抜けるアレグロ。軽快に立ち回りを演じ、ゆったりと舞い踊り、活発に跳ね回るメヌエット。草原を長閑(のどか)に歩み、豊かな水脈が嫋(たお)やかに湧き出して、安らかな時を刻むアンダンテ。小走りに抜け出し、若さを躍動させて、漲(みなぎ)る熱量を一気に拡散するヴィヴァーチェ。爽やかで奥深い作品の神髄を、余すところなく伝えました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールは大河ドラマ「真田丸のテーマ」。勇壮なる映像を想起させる調べで沸かせて、にぎにぎしく終演となりました。
夏休みの帰郷に合わせ、気の合う仲間が集まって、素晴らしいカルテットを聞かせてもらえる機会を頂いたことに感謝して、喜ばしい気分で、家路を急ぎました。
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