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清水研作企画レクチャーコンサート 「心に響く演奏の秘密」 すばらしい音楽って?

2018年9月21日(金) 19:00 新潟市民芸術文化会館スタジオA 清水研作企画レクチャーコンサート 「心に響く演奏の秘密」 すばらしい音楽って?

レクチャー
 モーツァルト ピアノ・ソナタ K.545 による実演付き説明
 ビゼー 「アルルの女」よりメヌエットによる実演付き説明
コンサート
 「アルルの女」よりメヌエット/ビゼー
 「荒城の月」による幻想曲(プロフェッショナル版)/清水研作
 英雄ポロネーズ 変イ長調 作品53(ピアノ独奏)/ショパン
 トリオ・ソナタ ニ長調 QV.2:13/クヴァンツ
  1.アダージョ 2.アレグロ 3.ラルゴ 4.アレグロ
 「ロンドンデリー」による幻想曲(スペシャル版)/清水研作
 フルート・ソナタ/プーランク
  1.アレグロ・マリンコリーコ 2.カンティレーナ 3.プレスト・ジョコーソ

 時任和夫(Picc)
 清水理恵(Fl)
 依田彰子(Pf)
 清水研作(レクチャー)

りゅーとぴあコンサートホールを出て、昼食を摂り、一旦帰宅して、少し休憩後、ブログを上げ、早めの夕食を済ませて、再度りゅーとぴあへ。開演40分前に到着。
感想は、「音楽をより味わい深くするやり方の講義を聞くと共に、鮮やかな笛達の饗宴を楽しむ」です。
まずはレクチャーから。最初にピアノでモーツァルトのK.545を例に、譜面からより生きいきとした表情を作り出す技巧について、実演を交えての説明。さらにフルートが登場し、予め配布された楽譜を参考にして、ビゼーの「アルルの女」より「メヌエット」をもとに、対位法の判り易い解説と、音楽の表情を変えるための転調とその予告編の存在の例示を示しました。
続けてコンサートとなり、前出の「メヌエット」からスタート。ふわふわとした舌触りでゆらゆらと揺れ、優しく切ない調べで暖かく吹き抜け、スラスラと行書体で書き記(しる)しました。続いて本日の講師の作品で「『荒城の月』による幻想曲」。煌めく氷片の上を柔らかな微風が涼しさを運び、木の葉を乱舞させて、高みへと駆け上がり、穏やかに着地しました。前半最後はピアノ独奏でショパンの「英雄ポロネーズ」。畳み掛ける拳(こぶし)が繰り出され、暖かな愉しさで前進し、悲しみを喜びに移し替え、細やかに弾(はず)んで、輝きの内に凱旋しました。
休憩を挟んで後半はゲストのピッコロが加わって、クヴァンツの「トリオ・ソナタ」。光の帯が航跡を残し、筋雲が長く寄り添って、ゆったりと流れる第1楽章。明るいさざ波が揺れながら絡み合い、足早に駆け抜ける第2楽章。淡い哀しみを浮き上がらせ、鋭い刃先で切り結ぶ第3楽章。耀きの糸が、素早く交差しながら、布地を縫い上げる第4楽章。音楽の綴(つづ)れ織りを編み上げました。さらにフルートとピアノで講師作曲の「「ロンドンデリー』による幻想曲」。キラキラと瞬く鍵盤の上を、透き通った郷愁が吹き過ぎ、並び立つ行列から、要素を引き抜いて、上空のジェット気流を地上へと導きました。プログラム最後はプーランクの「フルート・ソナタ」。風変わりな出で立ちで翳りを引き摺り、細やかに渦を巻いて、軽やかに走り去るアレグロ。擦り硝子の向こうに見え隠れする悲しみを細く引き伸ばし、鋼鉄の皮膜で包んで、ゆっくりと舞い上がるカンティレーナ。活気に満ちたお茶目さで跳ね廻り、軽妙な素振りで追い掛けっこをして、一瞬立ち止まり、くるりと踵(きびす)を返して、一目散に逃げ出すプレスト。洒脱な香りを漂わせ、粋でクールな装いで飾りました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールはピッコロも加えてのJ.S.バッハの「マタイ受難曲」からのヴァイオリン、アルトと弦楽合奏のための「神よ憐れみたまえ」。しめやかに胸に迫り、穏やかな終演となりました。
より深く鑑賞できるように音楽の裏に潜むカラクリを解き明かす講義と、それを具現化し、耳と心で体感できる演奏で楽しませて頂いたことに感謝して、快い気分で帰路に付きました。
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