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新潟メモリアルオーケストラ第28回定期演奏会

2018年9月23日(日) 14:00 新潟市民芸術文化会館コンサートホール 新潟メモリアルオーケストラ第28回定期演奏会

ロビーコンサート
 オーボエ六重奏
  カノン/パッヘルベル
 二重奏①(ヴィオラとコントラバス)
  ガヴォット/グリマル
 二重奏②(ヴァイオリンとチェロ)
  パッサカリア/ヘンデル ハルヴォルセン編
 木管五重奏
  スタンダード・ミュージカル・コレクション/近衛秀健編

悲劇的序曲/ブラームス
交響曲第6番 イ短調「悲劇的」/マーラー
 第1楽章 Allegro energico,ma non troppo Heftig,aber marking
 第2楽章 Andante moderato
 第3楽章 Scherzo.Wuchig
 第4楽章 Finale Allegro moderato-Allegro energico

新潟メモリアルオーケストラ
工藤俊幸(指揮)

10km走って、昼食を摂り、急いでりゅーとぴあへ。開演1時間15分前に到着。
感想は、「過酷な障壁に総力戦で取り組む昔の仲間の奮闘ぶりに感動の波が押し寄せる」です。
入場して、すぐにホワイエに行き、まずはロビーコンサートから。1番目はオーボエ六重奏でパッヘルベルの「カノン」。ゆっくりと立ち上がる柔らかな波が、ふんわりと幾重にも重なり、細やかな糸が繊細に絡み合いました。続いてヴィオラとコントラバスの二重奏でグリマルの「ガヴォット」。明るく軽やかに弾(はず)み、しっかりと刻む支えの上を、曲線を描いて航跡を残しました。次はヴァイオリンとチェロの二重奏でヘンデルの「パッサカリア」。翳りを帯びた疾風が吹き過ぎ、愁いを含む筆跡で記(しる)し、速く遅く自在に振る舞って、ざわめきで木の葉を揺らしました。最後は木管五重奏で「スタンダード・ミュージカル・コレクション」。ふわふわと舞い踊り、代わる代わる彩りを変え、淡い哀しみで塗り替えて、伸びやかに華やぎました。
席に戻って本編の開演を待ち、定刻となって、始めはブラームスの「悲劇的序曲」から。厳格なる翳りが色濃く覆い被さり、吹き荒ぶ強風が悲しみで塗り込めて、煉瓦色の寂寥(せきりょう)を表し、足取りを緩めて、落ち着きを取り戻すと、再び駆け出して、鬱蒼たる森を抜け、鳴り止まぬ雷鳴が所々に突き刺さって、激しい怒りを叩きつけました。
休憩を挟んで後半はマーラーの「交響曲第6番『悲劇的』」。勢いを込めて軍靴を踏み鳴らし、血の色で辺りを塗布して、果敢に攻め入ると、悲しみに裏打ちされた明るさで照らし、水飛沫(みずしぶき)を上げて、その身を投げ出し、襲い来る稲光(いなびかり)を掻い潜って、暗澹たる雲間を行き、魑魅魍魎が跋扈する地平を、確固たる意思で突き進むアレグロ。諦めを含む安らぎで満たし、遣る瀬無い郷愁を裏返しの喜びで塗り分け、暗く大らかな揺らぎを伴って、微かな望みをチラつかせ、苦悩する懐かしさに想いを巡らせて、静かに消え入るアンダンテ。粗暴な苦しみを撒き散らし、不気味な辛(つら)さを映して、深刻に戯(おど)け、厳しい寒さを耐え抜いて、微かな日差しに望みをかけ、陰陽を反転させて、醜悪な容姿を映し出し、速度を落として、一点へ収束するスケルツォ。氷の火花が舞い散り、淡い希望が出ては消え、前進する部隊を鉄槌で打ちのめして、光を追い落とし、暗澹たる闘いを仕掛けて、一体で浮き沈みを見せるフィナーレの前半。暗闇から光明へと抜け出すも、傷口から血を流し、満身創痍で倒れ込み、再び立ち上がって、運命の足音を聞き、過酷な一撃で倒されて、地面に顔を埋め、往時を回想して、熱量を取り戻し、最後の力を振り絞って、光の彼方へと歩を進めるも、襲い掛かる災厄に力尽きる後半のアレグロ。作曲家の描く大いなる苦悩を見事に演じきりました。
客席からは大きな拍手が贈られ、この困難な道のりを制覇した勇者達を大いに讃えました。
仲間達の頑張りを身体全体で受け止めて、明日への活力を頂いたことに感謝して、喜ばしい気分で、会場を後にしました。
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