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東京交響楽団第109回新潟定期演奏会

2018年9月30日(日) 17:00 新潟市民芸術文化会館コンサートホール 東京交響楽団第109回新潟定期演奏会

序曲「フィンガルの洞窟」 作品26/メンデルスゾーン
ピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調 作品73 「皇帝」/ベートーヴェン
 第1楽章 アレグロ
 第2楽章 アンダンテ・ウン・ポコ・モッソ
 第3楽章 ロンド:アレグロ
交響曲 第1番 ハ短調 作品68/ブラームス
 第1楽章 ウン・ポーコ・ソステヌート~アレグロ
 第2楽章 アンダンテ・ソステヌート
 第3楽章 ウン・ポーコ・アレグレット・エ・グラツィオーソ
 第4楽章 アダージョ~ピュウ・アンダンテ・~アレグロ・ノン・トロッポ・マ・コン・ブリオ

スティーヴン・ハフ(Pf)
東京交響楽団
マクシム・エメリャニチェフ(指揮)

古町7番町から、急いで自転車を飛ばし、りゅーとぴあへ。開演20分前に到着。
感想は、「若くアツい迸(ほとばし)りを十二分に受け止める」です。
まずはメンデルスゾーンの「序曲『フィンガルの洞窟』」から。曇り空の下、柔らかに翳るうねりを巻き込み、前のめりに進む波立ちが、弱い日差しを伴って、懸命に力動を伝えました。続いてソリストが登場し、ベートーヴェンの「ピアノ協奏曲 第5番『皇帝』」。勢い良く飛び込み、溢れ出す水脈が命の躍動を伝え、柔らかに揺蕩(たゆた)うと、涼やかに吹き過ぎ、秘めた熱を放出して、折り重なるように、鮮明さを際立たせるアレグロ。穏やかに湧き出(い)ずる流れを、暖かく受け止める縁取りが包み込み、瑞々(みずみず)しい光をなだらかに支えるアンダンテ。溌剌と弾(はず)み、青春の息吹を伴って、氷の欠片(かけら)を撒き散らし、燃えるような情熱で突き進むロンド。独奏と管弦楽が真摯に対峙し、素晴らしい調和で飾りました。
休憩を挟んで後半はブラームスの「交響曲 第1番」。立ち込める硝煙の中、粛々(しゅくしゅく)と歩を進め、萌えいづる若き熱情を、灰色の枠組みに嵌め込み、大きくうねりながら、しなやかに力を込める第1楽章。落ち着いた彩りで、優しい表情を浮かべ、暗く艷(つや)やかな翳りを纏(まと)い、ゆっくりと動き出す第2楽章。滑らかな触感で灯りを点し、流れるようにゆらぎながら、沢山の光の滴(しずく)を浴び、和みの時を楽しむ第3楽章。思い詰めたように悲壮な面持ちで救いを求め、山間(やまあい)の谷間に差し込む陽の光に照らされ、ひとときの安らぎを得て、立ち込めた霧が晴れるのに合わせて、喜びの調べを奏で、若さゆえのアツさを持って、懸命に畳み掛け、溢れ出る想いを厚く塗り込めて、うねるように突進し、結末へと急(せ)き込む第4楽章。心の内に潜む青春の滾(たぎ)りを、存分に爆発させて、感動へと導きました。
会場からは大きな拍手が贈られ、熱の籠もった演奏を称賛しました。
久々にオーソドックスなプログラムを楽しめたことに感謝して、快い気分で家路を急ぎました。
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