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トリオ・ペンナ第七回演奏会 

2018年10月19日(金) 14:00 新潟市民芸術文化会館スタジオA トリオ・ペンナ第七回演奏会

聖ジュヌヴィエーヴ教会の鐘の音/マレ
クラヴサンコンセール 第5番/ラモー
 La Forqueray(Fugue)~La Cupis~La Marais
2つのヴァイオリンのためのソナタ ホ短調op.3-5/ルクレール 
 Allegro ma poco~Andante(Gavotta gratioso)~Presto
トリオソナタ ニ長調 op.2-4/ポルポラ 
 Adagio~Allegro~Adagio~Gavotte Allegro
トリオソナタ ト長調 TWV42:G7/テレマン
 Vivace~Adagio~Allegro
トリオソナタ イ短調 op.1-3 BuxWV254/ブクステフーデ
 Adagio~Allegro~Lento~Vivace~Largo~Presto~Adagio/Lento

廣川抄子(Vn)
佐々木友子(Vn,Va)
笠原恒則(Cemb)

所要を済ませ、昼食を摂って、少し休憩してから、りゅーとぴあへ。開演40分前に到着。
感想は、「典雅なる宮廷の雰囲気を齎(もたら)す素晴らしき腕前に酔いしれる」です。
まずはマレの「聖ジュヌヴィエーヴ教会の鐘の音」。ゆったりとした振り幅の揺らぎの上を、翳りを帯びた絹糸が軌跡を綴り、胸に迫る悲しみを編み上げ、ときめく鼓動がそれを追い掛けて、光の刃(やいば)で闇を切り裂きました。続いてラモーの「クラヴサンコンセール 第5番」。軽やかに弾(はず)み、艶(つや)やかに航跡を残して、自在に絡み合い、鮮やかに重なるラ・フォルクレ。ゆるりと動き出し、穏やかに振る舞って、寄せては返す波濤のさざめきを聞き、まろやかに溶け合うラ・キュピ。愉快な素振りで、可憐に舞い、艶(つや)めきを際立たせて、素っ気無く輝くラ・マレ。優雅で端正な奏でで持て成しました。前半最後はチェンバロが退(しりぞ)き、ルクレールの「2つのヴァイオリンのためのソナタ」。足早に競い合い、寒風と暖気が相対(あいたい)して、長く伸びた橋梁をしっかりと支え合うアレグロ。哀しみの残像を宿し、明るく照り輝く光の帯を、まったりと引き伸ばすアンダンテ。照り映える氷柱が累々と行列を成し、長く続く水路を勢い良く洗い流すプレスト。2羽の飛翔体が華麗な舞踊を演じました。
休憩を挟んで後半は「トリオソナタ」が3曲。始めはポルポラから。ゆっくりと明るく囀り、滑らかで光沢を帯びて刻み、伸びやかに曲線を描く第1楽章。賑やかにお喋りし、交互に会話して、幾重にも折り重なる第2楽章。穏やかに揺り籠を揺らし、艶(つや)めいて、影を映し出す第3楽章。軽快に掃き清め、大きな振幅で滑走する第4楽章。三者がお互いを主張し、競(せ)り合って、快い響きを奏でました。続いてテレマン。快活に切れを見せ、低くうねる渦の上を、鋭利な輪郭を尖らせて、銀鱗を光らせるヴィヴァーチェ。そぼ降る雨の音を聞き、落ち着いた気分をもって、物思いに耽けるアダージョ。華やかに走り出し、耀きを振り撒くアレグロ。親しみと愉しさを解き放って、聴衆を魅了しました。プログラム最後はブクステフーデ。沈鬱な表情で、温かく独(ひと)りごちるアダージョ。勢い良く湧き出し、波立ちに乗せて、光彩を書き記(しる)すアレグロ。のんびりとした昼下がりを、ゆったりと濃厚に描き、高く舞い上がって、静かに降下するレント。光と影を対比し、細やかさと拡がりを見比(みくら)べて、追い掛け合い、重なり合うヴィヴァーチェ。俯(うつ)いたまま前進し、悲哀を浮かべて、慰め合うラルゴ。足早に輝きを放ち、幾重にも年輪を映し出すプレスト。雨音が憂鬱を誘(さそ)い、速度を落として舞い降りるアダージョ/レント。様々に変化する楽想を飾って、器楽の喜びを謳歌しました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールはルクレールの「トリオソナタ」から第1楽章。優しい光で包んで、にぎにぎしく終演となりました。
普段なかなか聞けない宮廷で聞かれた音楽を届けて頂いたことに感謝して、快い気分で帰路に付きました。
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