FC2ブログ

新潟室内合奏団第78回演奏会

2018年10月27日(土) 18:45 新潟市民芸術文化会館コンサートホール 新潟室内合奏団第78回演奏会

小組曲/ドビュッシー ビュッセル編
 Ⅰ 小舟にて:アンダンティーノ
 Ⅱ 行列:モデラート
 Ⅲ メヌエット:モデラート
 Ⅳ バレエ:アレグロ・ジュスト
ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64/メンデルスゾーン
 第1楽章:アレグロ・モルト・アパッショナート
 第2楽章:アンダンテ-アレグレット・ノン・トロッポ
 第3楽章:アレグロ・モルト・ヴィヴァーチェ
交響曲第1番 ニ長調/グノー
 第1楽章:アレグロ・モルト
 第2楽章:アレグレット・モデラート
 第3楽章:メヌエット:ノン・トロッポ・プレスト
 第4楽章:アダージョ-アレグロ・ヴィヴァーチェ

加藤礼子(Vn)
新潟室内合奏団
高橋裕之(指揮)

仕事を終えて、りゅーとぴあへ。開演25分前に到着。
感想は、「上質な手触りの絹織物(きのおりもの)のような素晴らしい演奏に、思わず聞き惚れる」です。
まずはドビュッシーの「小組曲」から。すっきりと頬を撫でる涼風が爽やかにそよぎ、柔らかな波立ちの上を、春霞(はるがすみ)を抜けて、燕が飛び交う「小舟にて」。軽やかに弾(はず)み、柔らかな生地の洋菓子の食感で包んで、鮮烈で快活に輝く「行列」。水面(みなも)を泳ぐ魚がするりとその身を躱(かわ)し、鄙(ひな)びた悲しみを細字で綴って、暖かい寂しさを纏(まと)い、優雅に踊る「メヌエット」。軽快にスキップし、抑え気味の明るさで駆け出して、隠し持った瞬発力を一気に発動する「バレエ」。機敏に働く才知に溢れる、生きいきとした躍動を届けました。ソリストが登場し、メンデルスゾーンの「ヴァイオリン協奏曲」。渋くも哀しい艶(つあ)やかさを認(したた)め、大きく振りかぶった響きの壁を切り裂いて、張り詰めた綱の上を鮮やかに渡り、温もりの雲間を涼やかに切り抜けて、溢れる情熱をこんこんと練り上げる第1楽章。ゆっくりと揺蕩(たゆた)い、慈(いつく)しみの調べを奏でて、雲海の上を征く光の帯を長く引き伸ばして、募(つの)る憂(うれ)いを一字一字書き記(しる)す第2楽章。足取りを早め、すっくと立って、照らし出される警報を聞き、前を向いて走り出し、幾重にも重なる波濤の間を縫って、輝きの軌道を、素早さを持って駆け抜ける第3楽章。技を極め、熱情を宿して、協奏を作り上げました。数回のカーテンコールを受けて、演奏されたアンコールはマスネの「タイスの瞑想曲」。絹糸の美しさで魅了して、恙無(つつがな)く前半を終了しました。
休憩を挟んで後半はグノーの「交響曲第1番」。明るさを全開にして、爽快な風を吹かせ、楽しさを満載にして、水の濁りを振り払い、溢れる生命力を一杯に輝かせるアレグロ。昼下がりの翳りを宿し、一歩一歩足取りを進め、囁きを折り重ねて、追い掛け合い、絡み合うアレグレット。光溢れる輪舞で飾り、宮廷の華やかさを模して、煌めきを放つメヌエット。霞棚引く遠景を眺め、ひらひらと花びらを散らして、力強く前進し、疾風(はやて)を伴って、戸惑いながらも、一心に駆け出すフィナーレ。勢いがありながらも、力の抜けた、洗練の仕上がりで聴衆を魅了しました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールはバッハ=グノーの「アヴェ・マリア」。細い水流が、やがて大河となって、にぎにぎしく終演となりました。
地元のソリストを迎え、一つ一つ丁寧に作り上げてきた成果が、ここりゅーとぴあで大きく花開いてたことに感動して、喜ばしい気分で帰路に付きました。
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する