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新潟交響楽団第102回定期演奏会

2018年11月18日(日) 14:00 新潟市民芸術文化会館コンサートホール 新潟交響楽団第102回定期演奏会

ジークフリート牧歌/ワーグナー    
海-管弦楽のための3つの交響的素描/ドビュッシー   
交響曲第3番イ短調『スコットランド』/メンデルスゾーン

新潟交響楽団
伊藤翔(指揮)

10km走って、少し休憩し、昼食を摂って、りゅーとぴあへ。開演45分前に到着。
感想は、「静謐、鮮烈、濃厚なる響きを楽しむ」です。
まずはワーグナーの「ジークフリート牧歌」から。穏やかに拡がる帆布(はんぷ)の柔らかさが明るさを滲ませ、一陣の風が爽やかに吹いて、磁器を覆う釉薬(ゆうやく)の艶(つや)めきで彩り、四方から欠片(かけら)が幾つもの経路を伝って集まり、光の樹を輝かせて、やがて彼方へと消え入りました。続いてドビュッシーの「海」。立ち込める朝靄(あさもや)が不気味に迫り、鋭く差し込む日差しが分け入って、熱風が絡みつき、白い波濤(はとう)が砕けて、溢れ出る流体が辺りに満ち満ちる「海の夜明けから真昼まで」。光の届かぬ水底(みなぞこ)に揺れる陰影を映し、階調を反転させて、蠢(うごめ)く物の怪を照らし、急ぎ足で飛沫(しぶき)を上げる「波の戯れ」。低く暗い唸(うな)りを上げ、濁りを含んだ渦を巻き、荒れ模様の水面(みなも)に閃光を追い込む「風と海の対話」。透明な響きを描き、色彩の魔術を駆使して、三編の絵画を仕上げました。
休憩を挟んで後半はメンデルスゾーンの「交響曲第3番『スコットランド』」。古風な彩りで飾り、憂愁の調べを波立たせて、胸に迫る哀しみを浮き彫りにし、城塞の夕暮れを綴る第1楽章。日光を浴びて走り出す駿馬(しゅんめ)に騎乗し、幾重にも重なる賑わいを記(しる)して、競い合う麒麟(きりん)を弾(はず)ませる第2楽章。ゆっくりと枯葉色の愁いを託(かこ)ち、力一杯に吠えて、嫋(たお)やかな山並みを映す第3楽章。鎧を身に纏(まと)い、剣(つるぎ)を高く掲(かか)げて、足並みを揃え、一斉に進軍して、戦いへと挑む第4楽章。昔日の幻影を再現し、色褪せた写真の一場面を切り取って、郷愁と悲しみを届けました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールはディーリアスの「歌劇『コアンガ』」より「ラ・カリンダ」。涼やかに光明を伝えて、にぎにぎしく終演となりました。
小振りながら手強い相手に対し、正面から取り組んで、見事な仕上がりで応えて、聴く喜びを届けて頂いたことに感謝して、快い気分で家路を急ぎました。
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