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第19回新潟第九コンサート2018

2018年12月9日(日) 14:00 新潟市民芸術文化会館コンサートホール 第19回新潟第九コンサート2018

歌劇「ウィンザーの陽気な女房たち」序曲/ニコライ
交響曲第9番 二短調「合唱付き」/ベートーヴェン
 第1楽章:Allegro ma non troppo,un poco maestoso
 第2楽章:Molto vivace
 第3楽章:Adagio molto e cantabile
 第4楽章:Presto-Allegro assai

澤江衣里(S)
背戸裕子(A)
冨田裕貴(T)
小林大祐(Br)
新潟交響楽団
新潟第九合唱団
伊藤翔(指揮)
箕輪久夫(合唱指揮)

10km走って、昼食を摂り、少し休憩して、りゅーとぴあへ。開演45分前に到着。
感想は、「市民が作り上げる祝祭の空間を身体一杯に受け止める」です。
まずはニコライ「歌劇『ウィンザーの陽気な女房たち』序曲」から。霞(かずみ)立つ山の端(は)より、穏やかに湧き上がる暖かさが辺りを満たし、ゆっくりと大らかに動き出すと、一転軽やかに弾(はず)み、沸き立つように駆け出して、しなやかに明るく揺れ、一瞬声を荒げるも、楽しげで優雅に進み、賑やかに囃しました。
そして舞台上での準備を経て、いよいよ始まる「第九」。薄明かりが灯り、細き蕾(つぼみ)が芽吹いて、静かに身を潜(ひそ)め、徐々にその枝を伸ばして、雷(いかずち)を落とし、ときめく鼓動を打ち鳴らして、前を向いて進み、確固たる決意を胸に、がむしゃらに喰らいつき、立ちはだかる壁を乗り越えて、次々に波状攻撃を仕掛ける第1楽章。気合一閃(きあいいっせん)、収めた鞘(さや)より抜刀(ばっとう)し、見事獲物を仕留めると、細やかな糸を幾重にも重ねて、強靭な綱を編み上げ、大きくうねって、前のめりに畳み掛け、緩やかにその縄目を解(と)いて、柔らかに拡散し、まろやかなる息吹を熱く吐き出して、彼方へと収束すると、一瞬の隙(す)きに不意打ちを喰らい、無間地獄へ突き落とされる第2楽章。ゆったりと波打つ水面(みなも)が揺らめき、ふっくらと丸みを帯びてくんすだ光を残し、春めいた明るさを点(とも)して、艶(つや)めきを隠すと、鋼(はがね)の柱がその姿を現すも、はらはらと崩れ落ちて、静けさを取り戻す第3楽章。混乱の雷鳴が轟(とどろ)いて、ヒリヒリと火花を散らし、帰らざる思い出を打ち消して、新たなる調べをおずおすと語り出し、周辺を巻き込んで、輝かしい宴を繰り広げると、再び嵐が訪れ、野太い呼び掛けを巻き起こす第4楽章前半。大いなる歌声が響き渡る合唱を引き連れ、満ち溢れる光明が明々(あかあか)と辺りを照らすと、輝く渦が我先に入り組んだ伽藍を築き、力一杯に大気を揺らしました。すると静まり返ったその場から、不器用に歩みを進め、軽やかに気高く行進し、勇ましく声援を送り、足並みを揃えて、高らかに鼓舞しました。しかし困難が襲いかかり、懸命にそれを凌(しの)いで、安寧の地へ抜け出し、勝利の雄叫びを上げると、低く身を構え、力強く押し出して、清らかに天上へとその願いを届けるやいなや、幾筋もの風が十重二十重(とえはたえ)に交差し、栄光を賛美して、鮮やかに砕け散りました。その欠片(かけら)を丹念に集め、明日への希望を呼び起こし、速足で刻んで、まろやかな膨らみで包み、分厚く畳み掛けて、祝祭を讃えると、純粋な彩りを選り直ぐって、恵方へと昇華しました。思う間もなく、素早い足取りで廻りを賑わし、力を込めて弾(たま)を打ち込んで、全力で耀きを絞り出すと、その脇を擦り抜けて、喧騒が一目散に駆け抜けました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールはヘンデルの「メサイア」より「ハレルヤ」。降誕の喜びを一杯に表して、賑々しく終演となりました。
四半世紀以上も続く年末の風物詩となった公演が、今年も生きいきとその生命力を発揮し、聴衆に生きる喜びを伝えたことに感動して、快い気分で帰路に付きました。
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