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BSN 愛の募金チャリティーコンサート 水谷川優子&マーク・ゴトーニ チェロとヴァイオリンの協宴

2018年12月25日(火) 18:30 新潟市音楽文化会館 BSN 愛の募金チャリティーコンサート 水谷川優子&マーク・ゴトーニ チェロとヴァイオリンの協宴

アメージング・グレイス/作者不詳
無伴奏チェロ組曲第1番/J.S.バッハ
BUNRAKU/黛敏郎
ヴァイオリンとチェロのための8つの小品/グリエール
ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲 Op.7/コダーイ
 Ⅰ.アレグロ セリオーソ ノン トロッポ
 Ⅱ.アダージョ
 Ⅲ.マエストーソ エ ラルガメンテ、マ ノン トロッポ-プレスト

3つの日本の歌/水谷川忠俊 編

水谷川優子(Vc)
マーク・ゴトーニ(Vn)

仕事を終えて、音楽文化会館へ。開演10分前に到着。
感想は、「妙なる弦の独奏や二重奏を快く聞き入る」です。
最初に主催者であるBSN新潟放送のチャリティの贈呈式があって、その後にコンサートがスタート。
まずはチェロの独奏で「アメージング・グレイス」。ゆったりと優しく調べが立ち上がり、切なげな想いを歌い上げて、穏やかに収めました。続いてバッハの「無伴奏チェロ組曲第1番」。柔らかな波が緩やかに紡ぎ出され、しなやかに編み上げる前奏曲。強く弱く、振り幅を上下させて、滑らかに尾根を行くアルマンド。歯切れよく弾(はず)み、まろやかに刻むクーラント。光彩を放ち、ゆっくりと歩んで、たっぷりと豊かに響きを楽しむサラバンド。小走りに跳ねて、コク深く、練り上げるメヌエットI、まるみを帯びた語り口で、豊穣なる歌を奏でるメヌエットⅡ、足早に駆け出し、力強く削り込んで、軽快な身振りで櫓(ろ)を漕ぐジーグ。奥深い音楽の深淵へと聴衆を導きました。次は黛敏郎の「BUNRAKU」。彼方に聞こえる拍子木(ひょうしぎ)が打ち鳴らされ、薄き闇に見え隠れするすすり泣きが幽玄を誘(さそ)うと、弾(はじ)ける言霊(ことだま)を呼び出し、浮かぶ水滴が宙空を彷徨(さまよ)う時を経て、貯めた力を一気に吐き出し、ならぬ恋の道行きを描きました。
ここでヴァイオリニストが登場して、グリエールの「ヴァイオリンとチェロのための8つの小品」。黒く長い舌が地を這い、悲しみを宿した眼差しが伸び上がるプレリュード。軽やかに刻み、田園の喜びを映すガヴォット。優しい春風が吹き、穏やかな小川が寄り添うベルスーズ。軽やかに飛び跳ね、僅かに残る哀しみを添えるカンツォネッタ。優雅に円舞し、薄い影を纏(まと)うインテルメッツォ。速度を落として、細やかに飾り、愁いの表情を見せるアンプロンプチュ。勢い良く飛び込み、沸き立つ心を抑えて、ゆっくりと並走するスケルツォ。抑え気味に羽音を立て、交互にやり取りを交わして、俊足でかっ飛ばすエチュード。陰と陽の対比を繰り広げました。
休憩を挟んで後半はコダーイの「ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲」から。低くうねる木枯らしが吹き荒れ、小さく響く鼓動がときめいて、光と影が交差し、穏やかに俯(うつむ)くと、ちょっと不安げに、高みへと駆け込むアレグロ。光の帯が静かに立ち上がり、細く低く鳴る地響きが谷間に拡がると、曇り空を切り裂く口笛が聞こえて、棚引く雲がふわふわと浮かび、激しく強く枝を絡めて、穏やかに鞘に収まるアダージョ。徐々に速度を上げ、螺旋を描いて、幹を伸ばし、枝葉を揺らして、葉擦れを起こし、伸びやかに上昇して、天空を揺蕩(たゆた)い、陰陽一体となって、複雑に絡み合い、点と線に分かれて、一目散に駆け出すフィナーレ。2台の楽器が織り成す千変万化の響きを鮮やかな腕前で見事に届けました。プログラム最後は「3つの日本の歌」。光指す哀しみを嫋々と歌う「荒城の月」。さざめく波立ちに、潮風の香りを運ぶ「ちんちん千鳥」。たおやかに郷愁を綴る「ふるさと」。親しみやすい調べで心穏やかに締め括りました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールは「赤とんぼ」。夕焼けの暖かさと伝えて、賑々しく終演となりました。
愛の募金のチャリティを彩る素敵な演奏会を体験できたことに感謝して、喜ばしい気分で家路を急ぎました。
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