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創団20周年記念 演奏サークルぽんぽこ 室内楽演奏会

2019年1月13日(日) 14:00 だいしホール 創団20周年記念 演奏サークルぽんぽこ 室内楽演奏会

弦楽四重奏曲第1番ニ長調 作品11/チャイコフスキー
 第1楽章 Moderato e seplice
 第2楽章 Andante cantabile
 第3楽章 Scherzo
 第4楽章 Finale
  奈良秀樹、河本彩(Vn) 竹内由木子(Va)、風間勇太(Vc)
シャコンヌ(チェロ四重奏版)/バッハ
  安部信之介、阿部佐和子、岩渕太紀、風間勇太(Vc)
クラリネット五重奏曲ロ短調 作品115/ブラームス
 第1楽章 Allegro
 第2楽章 Adagio
 第3楽章 Andantino
 第4楽章 Con moto
  渡辺菜緒美(Cl) 奈良秀樹、和田意織(Vn) 長尾幸(Va) 安部信之介(Vc)

金毘羅神社に詣でに行き、所要を足して、昼食を摂ってから、だいしホールへ。開演20分前に到着。
感想は、「精妙なる弦楽と柔らかなクラリネットの音色(ねいろ)に聞き入る」です。
まずはチャイコフスキーの「弦楽四重奏曲第1番」。ゆったりと艷(つや)やかに輝き、一本の綱が細やかに解(ほど)けて、大らかに波打つと、アツく刻み、急な坂を一気に駆け下りて、幾重にも重なり、結末へと追い込むモデラート。柔らかで甘やかな懐かしさで包み、まろやかな味わいを届けて、優しく揺り籠を揺らして、まったりと香り立つアンダンテ・カンタービレ。影を纏(まと)い、一陣の風に乗って、悲しみを奏で、一枚(ひとひら)の喜びを塗(まぶ)して、勢いよく駆け抜けるスケルツォ。爽やかに駿馬(しゅんめ)に跨(また)がり、艶(つや)めきと共に息長く滑走し、力を貯めて、球を回し合い、絡みつく糸を集めて、毛玉を作り上げ、涼やかに行き過ぎるフィナーレ。鮮やかな彩りで冒頭を飾りました。続いてチェロの四重奏で届けられるバッハの「シャコンヌ」。光り輝く闇の暗さを映し、力を込めて悲しみを刻み込んで、ゆっくりと歩みを進め、響きの豊穣を伝えて、幾重にも重なる音色(ねいろ)を解きほぐし、再び鼓動を編み上げ、重なる声の階層が織り成す海原(うなばら)に舟を漕ぎ出して、穏やかな日和(ひより)を楽しみ、ゆっくりと細やかに動き出して、遥か彼方へと消え去りました。
休憩を挟んで後半はブラームス の「クラリネット五重奏曲」。枯葉色の寂寥(せきりょう)が匂い立ち、秋風が虚しく吹き始めると、思い詰めた面持ちで駆け出して、暗き想念と必死に向き合い、満ち満ちる光りを遠くに見つけて、折り重なる哀しみを振り切り、犇(ひし)めく人混みへと力なく分け入るアレグロ。明るくも遣る瀬無い諦(あきら)めを漂わせ、淡々と流れを見つめて、癒やしの時を過ごし、突然色を変えて、くっきりと悲しみを浮き立たせ、落ち着いた侘しさで彩って、遙かなる青春を回想し、戻ることのない若さへの渇望を描き出すアダージョ。穏やかな光りを点(とも)し、滑らかに艶(つや)めきで塗り替えて、軽やかに舞うと、足早に走り出し、不安げに揺らめいて、細かく刻み、丁々発止の剣劇を演じるアンダンティーノ。前向きの寂しさを掲げ、込み入った暗さで照らして、切迫する苦しみを表し、押し寄せる波を受けて、嵐の海で難破し、遠くに漁火(いさりび)を見て、決戦を仕掛け、穏やかな和らぎを勝ち取り、寂寞(せきばく)の想いに包まれるコン・モート。穏やかな中に燃えるようなアツさを含んで、燻(くすぶ)り続ける熾火(おきび)の激しさをしっかりと写し取りました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールはレハールの「メリー・ウィドウ・ワルツ」。軽やかに甘く円舞して、賑々しく終演となりました。
日頃の地道な活動の集大成として行われたこの演奏会が素晴らしい出来栄えで聴衆への素敵な贈り物になったことを確認して、快い気分で家路を急ぎました。
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