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新潟イタリア協会オープンセミナー サロンコンサート ~PLAZA VOCE の愉しみ~

2019年6月14日(金) 18:30 ホテルイタリア軒 地下「PLAZA VOCE」 新潟イタリア協会オープンセミナー サロンコンサート ~PLAZA VOCE の愉しみ~

愛の挨拶/エルガー
エストレリータ/ポンセ
レントより遅く/ドビュッシー
ピアノ即興曲15番 エディット・ピアフを讃えて/プーランク
ラベンダーの咲く庭で/ヘス
スケルツォ/ブラームス
朝の歌 夜の歌/エルガー
エレジー/フィンジ
オペラ「ポーギーとベス」より/ガーシュイン
・一幕 酒場のピアニスト
・サマータイム
・そんなことはどうでもいいさ

廣川抄子(Vn)
斉藤晴海(Pf)

仕事を終えて、車を駐車場に置き、徒歩でイタリア軒へ。開演5分前に到着。
感想は、「ヴァイオリンとピアノが奏でる妙なる調べを楽しむ」です。
まずはエルガーの「愛の挨拶」から。柔らかに包まれた、艷やかな糸が、爽やかに頬を撫で、寄せる波に濯(あら)われて、快い涼風を吹かせました。続いてポンセの「エストレリータ」。ゆったりとした昼下がりのひとときを、まったりと伸びやかに過ごし、暖かで少し切ない瞬間が通り過ぎて、甘やかな葡萄酒の味わいを匂わせました。次はドビュッシーの「レントより遅く」。ゆらゆらと九十九折(つづらおり)の山径をうねうねと登り、頂きで光を浴びて、白日夢のような微睡(まどろ)みを届けました。ここでピアノ独奏によるプーランクの「ピアノ即興曲15番 エディット・ピアフを讃えて」。薄っすらと哀しみを宿し、微(かす)かな彩りが波打って、十重二十重(とえはたえ)に薄衣(うすぎぬ)を重ね、暗がりと日向(ひなた)を交互に映して、募(つの)る想いを投げ掛けました。ヴァイオリンが戻り、ヘスの「ラベンダーの咲く庭で」。ゆっくりと馨(かぐわ)しき香りが舞い、温かな希望の光を点(とも)して、連なる日々の鼓動を伝え、張り裂けるような胸の痛みをふんわりと届けました。前半最後はブラームスの「スケルツォ」。迸(ほとばし)る青春の翳りを刻み、熱い胸の高鳴りを響かせて、鋭い剣(つるぎ)を交わし合うと、ゆるりと宙空を舞い、柔らかな曲線を描いて、大らかに揺れ動き、押し寄せる波濤(はとう)を受け止めると、迫りくる荒海に立ち向かい、波を蹴って、飛沫を払い除(の)け、大海原へとその身を抛(なげう)ちました。
休憩を挟んで後半はエルガーの「朝の歌 夜の歌」。爽やかな明るさを振り撒(ま)き、まろやかな影が寄り添って、抑えた哀しみが味を引き締める「朝の歌」。穏やかに歩み、くぐもった美しさで飾って、安らかな眠りへと誘(いざな)う「夜の歌」。慎ましくも快い調べを届けました。続いてフィンジの「エレジー」。淡く涼やかに流れ、くすんだ光の帯が揺蕩(たゆた)うと、コク深く豊かに波立ち、艶めきを伴って、哀しみを高く広く昇華し、穏やかに和らぎを伝えました。プログラム最後はガーシュインの「オペラ『ポーギーとベス』」より3曲。愁いを弾(はず)ませ、陽気に哀愁を奏でて、賑やかに足踏みする「一幕 酒場のピアニスト」。夜の冷気が昼の暑さを贖(あがな)い、疲弊する悲しみを優しく慰めて、しんみりと子守唄を唄う「サマータイム」。紫煙が渦巻き、酩酊が溢れて、遣(や)る瀬無(せな)い時を過ごすと、一念発起して速足で駆け出し、ふらつく酔漢(すいかん)を擦り抜けて、ジグザグに走り抜ける「そんなことはどうでもいいさ」。新大陸の哀愁と喧騒を見事に描き出して、北米からの風を鮮やかに伝えました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてアンコールはハイフェッツの「シンコペーション」。明るく戯け気味で、快調に飛ばして、賑々しく終演となりました。
新潟イタリア協会のオープンセミナーが新たなる形で始動し、快い音楽を届けて頂いたことに感謝して、喜ばしい気分で家路を急ぎました。
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