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田上町交流会館 開館記念コンサート

2019年8月31日(土) 14:00 田上町交流会館 田上町交流会館 開館記念コンサート


24のプレリュードより 第7、8、15「雨垂れ」、16番/ショパン
24のプレリュード Op.11-11/スクリャービン
「カルメン」の主題による変奏曲/ホロヴィッツ
 田澤葉月(Pf)
歌の翼に/メンデルスゾーン
アヴェマリア/シューベルト
野ばら/ 〃
ます/ 〃
献呈/シューマン
 小菅文(S) 品田真彦(Pf)
すてきな春に/峯陽 詞 小林秀雄 曲
いつだったか/星野富弘 詞 なかにしあかね 曲
今日もひとつ/ 〃
歌劇「蝶々夫人」より ある晴れた日に/プッチーニ
 山崎由佳(S) 高野陽子(Pf)
ノクターン Op.9-2/ショパン
 品田真彦(Pf)
クラリネットポルカ/ポーランド民謡
ポケットサイズソナタより 第1、2楽章/テンプルトン
鈴懸の道/灰田有紀彦
私のお気に入り/ロジャース
ガブリエルのオーボエ/モリコーネ
 広瀬寿美(Cl) 品田真彦(Pf)
「ふるさとの四季」より/源田俊一郎 編
 出演者全員

三社神社へ詣でて、10km走り、昼食を摂って、バイパスを一路田上町へ。開演10分前に到着。
感想は、「新しい開館のオープンを記念する演奏会での地元出身の演奏家達の素敵な演奏を楽しむ」です。
まずはピアノ独奏から。ショパンの「24のプレリュード」より4曲。柔らかく、穏やかな灯(あか)りでほんのり照らす第7番。細やかに渦を巻き、速足で駆け抜ける第8番。しめやかに悲しみを語り、足取り重く暗い影を引き摺って歩み、もう一度希望を取り戻して穏やかに前へ進む第15番「雨だれ」。勢い良く駆け出し、華麗に彩って、輝きで満たす第16番。華やかな鍵盤の響きで、新しいホールと楽器の良さを聴衆に披露しました。続いてスクリャービンの「24のプレリュード」から第11番。濃厚な木々の緑を、静かに寄せる波に乗せて、優しく綴りました。最後はホロヴィッツの「『カルメン』の主題による変奏曲」。暗くときめく鼓動の上を、哀しみを宿した調べが飛び跳ね、妖艶な香りを匂わせて絡み合い、幾筋にも分かれて、煌めきをとどけました。。
2番目はソプラノの出番。最初はメンデルスゾーンの「歌の翼に」。爽やかで柔らかに認(したた)め、浪漫が薫る五月の優しさを伝えました。続いてシューベルトが3曲。ゆったりと波立ち、清らかな光を点(とも)して、甘やかに祈りを捧げる「アヴェマリア」。軽やかに弾(はず)み、歯切れ良く歌って、ウキウキと歩く「野ばら」。水飛沫(みずしぶき)を上げ、喜ばしげに遊泳して、水面の上まで跳び上がる「ます」。瑞々しい感性の発露を届けました。最後はシューマンの「献呈」。想いを溢れさせ、熱い心を一杯に詰め込んで、伸びやかなざわめきを伝えました。
休憩を挟んで、後半は、もう一人のソプラノの登場。まずは日本の曲を3曲。胸の内を語り出し、彼方へと呼び掛けて、艶(つや)やかに喜びを奏で、ゆったりと柔らかに揺れる「すてきな春に」。煌めきを背に、寂しさを含む優しさで包んで、喜ばしい気分をみんなに伝える「いつだったか」。一歩一歩足を踏み出し、長い階段を粛々と登って、願いを大空へ解き放つ「今日もひとつ」。母国語ならではの感情の揺れを表現しました。最後はプッチーニの「歌劇『蝶々夫人』」より「ある晴れた日に」。切なく甘く、闇から日向へ抜け出して、明け方の薄明かりに照らされ、ゆっくりと純白の糸を煌めかせて、劇的な幕切れを演じました。
続いてピアニストが1曲。ショパンの「ノクターン 作品9の第2」。上品な甘さを添えて、まろやかに焼き上げ、煌めきで飾って、珠玉の輝きをいくつも連ね、蕩けるような味わいを盛り付けました。
独奏最後はクラリネットのソロ。最初はポーランド民謡の「クラリネットポルカ」。愉快に戯(おど)けて、細やかに刻み、伸びやかに歌って、白銀の山々を通り抜けました。続いてテンプルトンの「ポケットサイズソナタ」より第1、2楽章。大都会の下町をゆっくりと闊歩する粋な方々が、昼下がりの倦怠を、上手に躱(かわ)すように、軽々と振る舞う第1楽章。ふんわりと舞い踊り、軽快に弾(はず)んで、耀きを撒き散らす第2楽章。親しみと軽さで彩りました。次は灰田勝彦の「鈴懸の道」。朗らかに微笑み、ちょっと惚(とぼ)けて寂しさを隠し、小粋な風情でスイングしました。さらに映画「サウンド・オブ・ミュージック」から「私のお気に入り」では、影のある明るさで語り、暖かくも切なげに揺れて、後ろ髪を引かれるように着崩しました。最後はモリコーネの「ガブリエルのオーボエ」。甘さ控えめに味付けをし、まろやかに仕上げて、穏やかに納めました。
この演奏会の最後は出演者全員で「ふるさとの四季」よりの抜粋。賑やかに囃し立て、派手やかに身を弾(はず)ませる「村祭り」。しっとりと夕暮れの寂しさを奏でる「もみじ」。胸の奥の郷愁を掻き立てる「ふるさと」。豊かな響きで本篇を締め括りました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールはもう一度「ふるさと」をフルコーラスで。舞台と客席が一体となって、このめでたい催しを祝いました。
新しい開館のオープンをこのように盛大な盛り上がりで飾れたことに満足して、快い気分で帰りのハンドルを握りました。
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