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カルテット・スピリタス」結成10周年記念 カルテット・スピリタス スペシャル・コンサート

2014年9月19日(金) 19:00 りゅーとぴあコンサートホール 「カルテット・スピリタス」結成10周年記念 カルテット・スピリタス スペシャル・コンサート

アンダンテとスケルツォ/ボザ
 Ⅰ.アンダンテ
 Ⅱ.スケルツォ:アセ ヴィフ
サクソフォン四重奏曲 変ロ長調 作品109/グラズノフ
 Ⅰ.アレグロ
 Ⅱ.カンツォーナ ヴァイエ
  主題‐アンダンテ
  第1変奏:メーム ムヴマン
  第2変奏:コン・アニマ
  第3変奏:シューマン風、グラーヴェ
  第4変奏:ショパン風、アレグレット
  第5変奏:スケルツォ、プレスト
 Ⅲ.アレグロ・モデラート
ロシアの冬景色/ゴロドフスカヤ
カルテット・スピリタス 紙芝居オペラ「MOMOTARO」/福田洋介
 イラスト 竹村育貴
SPAIN/岩永知佳
ARZENTINA/ 〃
ラテン・メドレー/浅利真 編曲

カルテット・スピリタス

松原孝政(S.Sax)
波多江史朗(A.Sax)
松井宏幸(T.sax)
東涼太(Br.Sax)

開演30分前に到着。3階締切でしたが、上々の入りで、さすワンコインコンサートの投票で1位を取る人気であることがわかります。
さて感想は、「超絶技巧に裏打ちされた上質のエンターテイメントを堪能する」です。
前半はサキソフォンのために書かれたクラシックの曲で構成。ボザの「アンダンテとスケルツォ」は懐かしい感じのアンダンテがたおやかに奏され、弾んだスケルツォでは四重奏の中でメロディのやり取りが縦横無尽に行き交い、一糸乱れぬアンサンブルで爽快に駆け抜けました。
続くグラズノフのカルテットでは変奏曲で綴る2楽章が印象的で、ソプラノ・サックスで奏でられる主題が、ある時は分厚いハーモニーの上を回遊し、ある時はバリトンやテナーのソロで惹きつけ、凝った味付けのメイン・ディッシュをいただくという風情でサキソフォン四重奏の醍醐味を聞かせてくれました。
休憩後は、"お楽しみタイム"。スピリタスではお馴染みの"サックス・マーチング"。上手2階脇のドアから4人が演奏しながら入場し、客席を練り歩いて、これぞというお客様の前で止まって、テナーの松井さんの"ご託宣"を行うパフォーマンス。○ならば優しい調べが、×ならばけたたましい騒音がお見舞いされるという趣向で、笑いをとって場を温めました。
一通り会場を回った後、ステージへ上がるとパイプオルガンの前にはスクリーンが設置されており、そこに曲名が表示され、さらに各所に配置されたライティングが雰囲気を盛り上げる舞台装置となっていました。そして後半1曲目の「ロシアの冬景色」。シベリアの凍土の上を駆け抜ける北風のような伴奏の上を憂愁の旋律が流れ出る美しい音楽が、厳しい冬を過ごす我々に共感と喜びを与えてくれました。
そして本日のコンサートのために委嘱され、今日が世界初演となるカルテット・スピリタス劇場第1弾の「カルテット・スピリタス 紙芝居オペラ『MOMOTARO』」。スクリーンに映し出されるコミカルなイラストとカルテットの演奏で、よく知られた"桃太郎"の物語を演ずる楽しい試みでした。色鮮やかな画像に気を取られがちですが、四重奏は特殊技法も含め、至難の譜面に見事に魂を吹き込み、場面を生かす素晴らしい響きで、時に笑かし、時に勇ましくおとぎ話を語ってくれました。
"感動の大長編"が終わって、続くは岩永知佳さんというこのグループの"お知り合い"の方が、スピリタスのために書いてくれた"赤"をテーマとした組曲からの2編。「SPAIN」は優しい調べで心和み、「ARZENTINA」では心躍るリズムでワクワクさせてくれました。
最後は恒例になっているという「ラテン・メドレー」。サックスの持つクラシック~ポップス~ジャズを跨いで活躍する多面性を露わにしたエキサイティングなプレイに大きな喝采が贈られました。
そしてアンコールは日本民謡の「八木節」。お祭りの華やかさ・楽しさを爆発させて、大盛り上がりの裡に終演となりました。
結成10周年ということで、おめでたい年のスペシャル・コンサート。今後もりゅーとぴあで聞きたい演奏団体であり、ますますのご発展を祈るものであります。
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