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歌の花束シリーズvol.24 タリス・スコラーズ

2015年6月18日(木) 19:00 りゅーとぴあコンサートホール 歌の花束シリーズvol.24 タリス・スコラーズ

喜びたまえ、キリストのみ母なる乙女/ジョスカン・デ・プレ
聖母マリア被昇天のミサ曲/ダ・パレストリーナ
 Ⅰキリエ Ⅱグロリア Ⅲクレド Ⅳサンクトゥス&ベネディクトゥス Ⅴアニュス・デイ
ミゼレーレ/アレグリ
彼は誰々の息子だった…[無伴奏合唱のための音楽より]/ペルト
ヌンク・ディミッティス(主よ、今こそ御身のしもべを)[無伴奏合唱のための音楽より]/ 〃
ヌンク・ディミッティス(主よ、今こそ御身のしもべを)/デ・トレンテス
ヌンク・ディミッティス(主よ、今こそ御身のしもべを)/ダ・パレストリーナ

他に公演があるわけでもないのに満車のりゅーとぴあ駐車場を避け、陸上競技場へ車を置いて会場へ。
感想は、「10年に一度あるかの『奇跡』の現場に立ち会う」です。
まずはジョスカン・デ・プレ。一瞬にして中世の教会へ連れて行かれ、透明で濃厚なハーモニーにやられてしまうほどの素晴らしさに、心奪われました。
続くパレストリーナのミサ曲では、CDなどの音源では伝わらない大気の震えや立体感のある多声部の響きが舞台から発散され、滑らかで流れるような言葉たちの生命力が、魂の深い部分に共鳴し、典礼の調べにどっぷりと引き込まれました。
休憩を挟んでのアレグリでは、舞台上に男女5人、舞台奥オルガンの前に男声1人、後方3階の奥の下手側に男女4人が配置され、歌声が前後に行き来し、ホールの豊饒な残響を味方につけて、かつて経験したことのない三次元のア・カペラを届けてくれました。
次のペルトの「彼は誰々の息子だった」は、全員が舞台上に戻って、明瞭ではっきりした発音にときおり混じるモダンな味付けが印象的な曲想を巧みに歌い、これまでと違ったこのグループの魅力を聞かせてくれました。
そして最後は「ヌンク・ディミッティス」をペルト、トレンテス、パレストリーナで聞かせる趣向で、いずれも欧羅巴の韻律を孕んだコクのある詠唱が、ホールの空気を伝わって、心に沁み渡るように、響きました。
最後の曲が終わると、大きな拍手に包まれ、それに応えて、アンコールが2曲。ホアン・グィティエッレ・デ・パディーアの「おお神よ,助けに来て下さい」とトマス・タリスの「おお,光より生まれし光」が演奏されて、この素晴らしいコンサートの終演となりました。
高度な技巧と完璧な音楽性、そしてルネッサンス、さらに現代をも含む歌への深い愛情が一体となった奇跡のようなコンサートがここ新潟でも行われたことは、非常に貴重で有難いことだという想いを胸に会場を後にしました。
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