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新潟交響楽団第96回定期演奏会

2015年6月21日(日) 14:00 新潟県民会館 新潟交響楽団第96回定期演奏会

交響曲第1番 ハ長調 作品21/ベートーベン   
ホルン協奏曲第1番 変ホ長調 作品11/R.シュトラウス 
交響曲第1番 変ロ長調 作品38 『春』/シューマン

湯川研一(Hr)
新潟交響楽団(管弦楽)
伊藤翔(指揮)

13km走ったら、足が棒になったので、仕方なくチャリで久しぶりの県民会館へ。
感想は、「いぶし銀の輝きに満ちた音楽の豊饒を楽しむ」です。
まずはベートーヴェン。しっかりと響きの下支えをするチェロ・バスに、明瞭な色付けで交錯するヴァイオリンと木管。素朴ながらいきいきとした躍動で1楽章を駆け抜けました。さらにじっくりと音楽を練り上げる2楽章。軽快にしかしがっちりと舞踏を仕上げる3楽章。こっそりと蓄えた喜びを素直に炸裂させる4楽章。そのどれもがきっちりと磨き上げられ、たっぷりと豊かに奏されて、楽聖の第1交響曲をくっきりとした表情で語ってくれました。
ソリストが登場してのR.シュトラウスのホルン協奏曲。総奏の一撃からやがてソロが歌い出し、それを控えめにサポートする弦楽器、時に独奏と絡んで彩りを添える管楽器、それらが一体となって、古典的な曲想に近代の味付けを施して、雄弁な音楽を届けてくれました。
休憩を挟んで、シューマンの「春」。金管のファンファーレが印象的に響く冒頭からなだれ込むアンダンテを経て、快活に進むアレグロ。暖かな悲しみを物憂げに綴るラルゲット。急き込むような想いを追い詰めるスケルツォ。鮮やかな灰色の喜びを輝かせるフィナーレ。作曲家の持つ特質を見事に表現し、その良さを伝える演奏がホールを満たし、すべてが鳴り終えると、大きな拍手に包まれました。
それに応えて、シューマン作曲・サン=サーンス編曲の「夕べの歌」がアンコールとして演奏され、しめやかに終演となりました。
今回は大向こうをうならせる派手な曲ではなく、地味ながら味わい深い音楽を丁寧に作り上げ、快い手触りを聞かせてくれる演奏会であり、時間が経つごとにじわじわと心に沁みる掛け流し温泉の効能のような渋くも滋味のあるひとときとなりました。
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