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北区フィルハーモニー管弦楽団第5回定期演奏会

2016年6月26日(日) 14:00 新潟市北区文化会館 北区フィルハーモニー管弦楽団第5回定期演奏会

大学祝典序曲 作品80/ブラームス
幻想序曲『ロメオとジュリエット』/チャイコフスキー
交響曲第5番 ハ短調『運命』作品67/ベートーヴェン

ヤマハ新潟を出て、昼食を取り、バイパスを一路北区文化会館へ。開演50分前に到着。
感想は、「地道に誠実に高みを目指す人々の営みがもたらす感動に胸がアツくなる」です。
開演を待つ入場の行列に並んでいると、その横でヴァイオリンを取り出し、やおら始まる「情熱大陸」。ヴィオラ、チェロなども加わって、まるでフラッシュ・モブのように行われるミニ・ミニ・ロビーコンサートが、この心を揺さぶる演奏会の予告編のように聴衆へプレゼントされました。
そして本編。まずはブラームス。斜のかかった網目越しに輝く灰色の行進。若さの躍動と迸(ほとばし)る熱気をばらまいて、大きく伸びあがり、響きを交わして、祝典を飾りました。続いてチャイコフスキー。木管の奏でる翳りを纏(まと)った聖歌が厳(おごそ)かに歌われ、たっぷりとした弓遣いで丁寧に綴られる弦楽の調べが作曲者特有の物悲しさを描き出すと、戦いの切っ先が火花を散らし、激情の波が大きく押し寄せて、やがて全てを流し去り、一瞬の焔(ほむら)を灯して、幕を閉じました。
休憩を挟んで後半は、ベートヴェンの「第五交響曲」。迫りくる暗雲と必死の形相で格闘し、息を呑むやり取りでがっぷり四つに組み伏せる第1楽章。穏やかに、肌理(きめ)の細かい手工芸を編み上げる第2楽章。抜き足差し足で歩み寄り、隙を見て追い立てる第3楽章。闘争に打ち勝ち、勢いを持って喜びを炸裂させる終楽章。緊密に構成された傑作を全員の力を結集して具現化し、想いの塊りを音に変え、楽聖の書いた総譜を見事な音の伽藍に仕上げて、大きな感動を聴衆へと与えました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールはグリーグの「過ぎにし春」。興奮を鎮めるかの如く、叙情を湛えて、安らかに終演となりました。
背伸びをせず、持てる力を十全に発揮して、良質な音楽を作り上げ、素晴らしいひとときを提供してくれたオーケストラ全員に感謝の念を捧げて、会場を後にしました。
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