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Heptachord ~音楽科8期生コンサート~

2016年10月29日(土) 14:00 だいしホール Heptachord ~音楽科8期生コンサート~

第1部
ソナチネ/ラヴェル
喜びの島/ドビュッシー
  中川万里歌(Pf)
七つの子/野口雨情 詞 本居長世 曲
里の秋/斎藤信夫 詞 海沼貫 曲
からたちの花/北原白秋 詞 山田耕筰 曲
ほしとたんぽぽ/金子みすゞ 詞 中田喜直 曲
  熊谷真梨子(S) 大野貴史(Pf)
巡礼の年 2年補遺 《ヴェネツィアとナポリ》より/リスト
 Ⅱ:カンツォーネ
 Ⅲ:タランテラ
  吉井愛貴(Pf)
第2部
仔犬のワルツ/ショパン
ノクターン op.9-2/ 〃
リゴレット・パラフレーズ/リスト
  大野貴史(Pf)
歌劇「シャモニーのリンダ」より「この心の光」/ドニゼッティ
  熊谷真梨子(S) 吉井愛貴(Pf)
連作交響詩「我が祖国」より/スメタナ
 Ⅱ:ヴルタヴァ(モルダウ)
  中川万里歌 吉井愛貴(Pf)

一旦帰宅し、ブログを上げ、昼食を取り、だいしホールへ。開演30分前に到着。
感想は、「誠実な音作りをじっくりと聞き入る」です。
まずはピアノ独奏でラヴェルのソナチネ。真夏の通り雨が行き過ぎ、程よい硬さで歩き出す「中庸に」。落ち着いて濡れそぼる「メヌエットの動きで」。水面を掻き乱し、大きく、時に小さく波立てる「活きいきと」。端正な面持ちで仕上げられました。続いてドビュッシーの「喜びの島」。小雪が舞い散り、澄み渡った霧の中を繊細に刻み、揺れ動く波動を見せて、透明な彩りで描き上げました。次はソプラノの登場。最初は童謡「七つの子」。横に広がり、暖かさを伴って、静々と歩みました。2番目は「里の秋」。彩りを添え、張りのある声音(こわね)で穏やかに届けました。さらに「からたちの花」では、艶のある調子で抒情を際立たせ、「ほしとたんぽぽ」で大人の風情で低く抑えて、物語を伝えました。前半最後はピアノでのリスト。「巡礼の年」から選ばれたのは「カンツォーネ」と「タランテラ」。前者をはっきりと泡立たせ、区切りを付けて速足で打ち付け、後者は流れるように奏でて、氷の欠片(かけら)を飛ばし、勢いを付けて崩落させ、力を込めて突き進みました。
休憩を挟んで後半は、ショパンの「仔犬のワルツ」から。鍵盤の上を軽やかに駆け回り、可愛いげに遊ぶと、「ノクターン」でふんわりと型を作り、リストの「リゴレット・パラフレーズ」になると、華麗に幕を開け、歌心を聞かせ、キラキラと飾って、絢爛を競いました。続いてオペラのアリアが1曲。ドニゼッティの「この心の光」が伸びやかに響き、弾んで駆け出し、細い布を棚引かせ、頂点に上がって、見事に着地しました。プログラム最後はスメタナの「ヴルタヴァ」。か細く揺れ、流れを集めて、濁流が溢れ出し、切なく極めて、関を切ると、迫りくる秋に木の葉を散らし、透き通る哀しみを絞り出して、奔流が揺らぎ、穏やかに収まって、2発の号砲で締めました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールは六手連弾で「星条旗よ永遠なれ」。賑やかに湧きたてて、にぎにぎしく終演となりました。
高校の同期が手を取り合って行うこの演奏会は、暖かくも真剣に取り組まれ、丁寧にしっかりと練り上げられて、堅実さと懸命さを伝えるもので、今後のさらなる健闘を期待して、会場を後にしました。
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