新潟室内合奏団第74回演奏会

2017年5月20日(土) 18:45 新潟市音楽文化会館 新潟室内合奏団第74回演奏会

スコットランド序曲「高地にて」Op.7 /ゲーゼ
 アンダンテ-アレグロ・モデラート-アレグロ・ディ・モルト
ピアノ協奏曲第1番ト短調Op.25/メンデルスゾーン
 第1楽章:モルト・アレグロ・コン・フォコ
 第2楽章:アンダンテ
 第3楽章:プレスト- モルト・アレグロ・エ・ヴィヴァーチェ
交響曲第4番「イタリア」Op.67/ 〃
 第1楽章:アレグロ・ヴィヴァーチェ
 第2楽章:アンダンテ・コン・モート
 第3楽章:コン・モート・モデラート
 第4楽章:サルタレッロ:プレスト

小黒亜紀(Pf)
新潟室内合奏団
髙橋裕之(指揮) 

仕事を終えて、音楽文化会館へ。開演20分前に到着。
感想は、「地元のソリストとオーケストラの織りなす息を呑む展開に興奮する」です。
まずはゲーゼの「スコットランド序曲『高地にて』」。穏やかな海辺で、潮の満ち干が緩やかにさざめき、やがて走り出して、弾(はず)む息吹と弓の冴えが互いに呼応し、掛け合って、賑やかに沸き立ちました。続いて独奏者が登場し、メンデルスゾーンの「ピアノ協奏曲第1番」。疾風が駆け抜け、嵐が窓を叩いて、猛然と突き進み、時にしなやかで端正な美しさを鏤(ちりば)めて、脱兎のごとく通り過ぎる第1楽章。麗(うら)らかなまどろみを誘い、控えめに煌めいて、ゆったりと仕上げる第2楽章。稲妻が走り、雷鳴が轟(とどろ)いて、快速で飛ばし、人馬一体で遮(さえぎ)るものを振り切って、果敢に攻め上がる第3楽章。軽やかで、力強く、技と歌心を十二分に発揮して、素晴らしい協奏曲を作り上げました。
休憩を挟んで後半は同じ作曲家の「交響曲第4番『イタリア』」。陽光を撒き散らし、溌剌とした勢いで生きいきと輝き、生命(せいめい)の奔流が湧き出でるアレグロ。煉瓦色の翳りを纏(まと)い、一歩一歩確実に足取りを進め、秋色の風を吹かせるアンダンテ。涼やかで濃厚に筆を使い、優雅で爽やかに舞って、柔らかな角笛を響かせるモデラート。足早に追い込み、迫りくる暗雲と戦って、懸命に刻み、熱狂の花を咲かせるサルタレッロ。容易に落とせそうに見えて、実は難攻不落な城に、決死の覚悟で向き合い、持てる力を振り絞って、見事陥落させ、輝ける勝利を掴(つか)みました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールが2曲。「無言歌」から「春の歌」が可憐(かれん)に、「真夏の夜の夢」から「夜想曲」が、そっと戦いの傷をいやすように奏でられ、穏やかな終演となりました。
地元で活躍するソリストを迎え、地域一体で音楽を作り上げる姿に、大いに感動して、喜ばしい気分で、家路を急ぎました。
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