Sax × Piano classical live

2017年6月16日(金) 19:00 Dr.可児 Sax × Piano classical live

第1部
 創作主題による幻想曲 第1楽章/ドゥメルスマン
 アディオス・アニーノ/ピアソラ
 アヴェマリア/ 〃
 3つの演奏会用練習曲 より 第3曲「ため息」/リスト
 アルト・サクソフォーンと11の楽器のための室内小協奏曲 第1楽章/イベール
第2部
 ワルツ形式のカプリス/ボノー
 主よ、人の望みの喜びよ/J.S.バッハ
 ワルツ第1番 変ホ長調 「華麗なる大円舞曲」/ショパン
 ニュー・シネマ・パラダイス/モリコーネ
 リベルタンゴ/ピアソラ

田村亮太(Sax)
小林浩子(Pf)

仕事を終えて、車を駐車場に入れて、古町のカフェ・Dr.可児へ。開演30分前に到着。
感想は、「鮮度の良い、良質なサックスとピアノに酔う」です。
まずはドゥメルスマンの「創作主題による幻想曲 第1楽章」。怒涛の波飛沫(なみしぶき)を浴びせかけ、日の光をたっぷり含んだ、細微で速い揺らめきが放射され、颯爽と弾(はず)みました。続いてピアソラが2曲。「アディオス・アニーノ」が、悲しみを背に佇(たたず)み、抑えた甘さで囁(ささや)き、軽やかに舞って、憂愁の表情を見せると、「アヴェマリア」では、明るい愁いを見せ、一瞬沈んだ面持で歌い、ゆったりと舞い降りました。ここでピアノの独奏によるリストの「3つの演奏会用練習曲」より第3曲「ため息」。さざ波が騒ぐ上を、雨粒が点描し、角張った仕草で腕を振り、揺れながら地表へと着地しました。第1部最後はサックスが戻って、イベールの「小協奏曲」より第1楽章。一陣の旋風から、耀きが一筋抜け出し、細かく銀の糸を震わせ、急ぎ足で駆け抜けて、生きいきと跳躍しました。
休憩を挟んで第2部は、サックスの無伴奏曲であるボノーの「ワルツ形式のカプリス」から。グングンと伸びる枝の周りを、連綿と葉脈が絡みつき、自在に伸縮を繰り返し、潔(いさぎよ)く屹立(きつりつ)しました。続いてはデュオに戻ってのバッハの「主よ、人の望みの喜びよ」。柔らかく奏で、輝かしく歌って、安らぎを届けました。再度のピアノソロはショパンの「華麗なる大円舞曲」。清々(すがすが)しく振舞い、勢いよく飛び跳ねて、小ざっぱりとした切れ味で仕上げました。次は映画音楽より、モリコーネ「ニュー・シネマ・パラダイス」。春の長閑(のどか)な波打ち際を散歩して、優しい大気をいっぱいに吸い込み、甘やかな呟(つぶや)きを描きました。そして最後はピアソラの「リベルタンゴ」。情熱を燃やし、切なさを充満させ、アツい息吹で映し出しました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールはカーペンターズの「青春の輝き」。蕩(とろ)けるような舌触りで甘美に伝えて、にぎにぎしく終演となりました。
親密なカフェの空間で、極上の音楽を味わえる喜びを分かち合い、喜ばしい気分で、帰路に付きました。
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