長岡交響楽団第58回定期演奏会

2017年7月2日(日) 14:00 長岡リリックホールコンサートホール 長岡交響楽団第58回定期演奏会

ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品77/ブラームス
 第1楽章 ニ長調 アレグロ・マ・ノン・トロッポ
 第2楽章 ヘ長調 アダージョ
 第3楽章 ニ長調 アレグロ・ジョコーソ、マ・ノン・トロッポ ヴィヴァーチェ-ポコ・ピュウ・プレスト
交響曲第8番 ト長調 作品88/ドヴォルザーク
 第1楽章 ト長調 アレグロ・コン・ブリオ
 第2楽章 ハ短調 アダージョ
 第3楽章 ト短調 アレグレット・グランジオーソ-モルト・ヴィヴァーチェ
 第4楽章 ト短調 アレグロ・マ・ノン・トロッポ

舘市正克(Vn)
長岡交響楽団
横島勝人(指揮)

ヤマハを出て、バイパス経由で高速を飛ばして、長岡リリックホールへ。開演20分前に到着。
感想は、「入魂の演奏に生きる勇気と喜びを頂く」です。
まずはブラームスの「ヴァイオリン協奏曲」。白く雪を被る山々を見下ろし、乳白色の朝靄(あさもや)に包まれて、ゆったりと動き出す管弦楽の合間を、鋭く切り結ぶ独奏が宙を舞い、甘やかな浪漫の薫りを匂い立たせ、悲劇的な色合いを滲ませて、力を込める第1楽章。穏やかな歩みで、雲海の中を揺蕩(たゆた)い、長く伸びあがって、田園の安らぎを綴る第2楽章。喜びを露(あら)わにし、気持ちを沸き立たせて、いっぱいに溢れるオーケストラと、尖鋭な切り口と豊かな声音(こわね)で対峙するソロ・ヴァイオリンが絡み合い、競い合って、響きの豊穣を作り出す第3楽章。複雑で巨大な構築物とがっぷり四つに組み合い、懸命に投げを打って、勝利を勝ち取りました。数回のカーテンコールの後、ソリスト・アンコールとして、リッチ編の「禁じられた遊び」が奏でられ、聴衆へプレゼントされました。
休憩を挟んで後半はドヴォルザークの「交響曲第8番」。秋の日差しを浴びて、ゆっくりと歌い出す旋律が流れ出し、一陣の風が爽やかに吹き過ぎ、騒(ざわ)めく森の震えを一身に纏(まと)って、勢いよく駆け抜けるアレグロ。鶯色(うぐいすいろ)の帷(とばり)を広げて、まったりと歩み、鳴き渡る鳥を模して、美しき糸を伸ばし、朗々と高鳴るアダージョ。繁茂する枝を伴って、流麗に舞い、樫の木の艶やかさで彩るアレグレット。上品で朗(ほが)らかに歩み、次第に速度を上げて賑わいを見せ、寂しげに俯き、一筋の光明で照らして、希望の光を輝かせるフィナーレ。中欧の草原に想いを馳せ、懐かしさを映し、田園への憧憬を描いて、魂の有り様(よう)を照らし出しました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールはこの楽団ではお馴染みの「木星」の中間部、いわゆる"ジュピター"。全てを優しく包んで、快い終演となりました。
全員が力を合わせ、2つの大曲に向き合い、大いなる成果を残したことに感動して、喜ばしい気分で、新潟へとハンドルを切りました。
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