りゅーとぴあ1コイン・コンサート vol.91 透明感溢れる音色“ピアノ”

2017年7月20日(木) 11:30 音楽文化会館 りゅーとぴあ1コイン・コンサート vol.91 透明感溢れる音色“ピアノ”

「ミルテの花」より第1曲 "献呈"/シューマン
「ペテルブルクへの別れ」より第10曲 ひばり/グリンカ バラキレフ編
水の戯れ/ラヴェル
亡き王女のためのパヴァーヌ/ 〃
愛の夢 第3番 変イ長調/リスト
「パガニーニ大練習曲集」より第3曲 嬰ハ短調 "ラ・カンパネラ"/ 〃
アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 変ホ長調/ショパン

新居由佳梨(Pf)

夏休み2日目の朝をゆったりと過ごし、余裕を持って音楽文化会館へ。開演40分前に到着。
感想は、「ピアノの魅力がいっぱいに詰まった1時間を幸せな気持ちで過ごす」です。
まずはシューマンの「献呈」から。穏やかに移ろい、鮮やかに奏でて、大きく波打ち、涼やかに吹き過ぎました。続いてグリンカの「ひばり」。僅かな輝きを大切に育て、流れるように描いて、楽しげに舞いました。次はラヴェルが2曲。煌めく粒子が泡立ち、弾(はじ)け合って、様々に形を変える「水の戯れ」。馨(かぐわ)しく匂い立ち、上品な響きで、ゆったりと癒す「亡き王女のためのパヴァーヌ」。色相の変化を見事に描写しました。そしてリスト。「愛の夢」を優しく撫でさすり、柔らかに抱擁して、美しく彩ると、「ラ・カンパネラ」の悲しみに裏打ちされた明るさを光の粒で飾り、氷片(ひょうへん)を飛び散らせて駆け上がり、勢いよくなだれ込みました。プログラム最後はショパンの「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ」。夕凪(ゆうなぎ)の水面(みなも)の上をゆっくりと揺れ、安らかな潮流を気持ちよく届けると、可愛いい仕草(しぐさ)でクルクルと回り、流麗に円舞し、大きく溢れ出て、輝かしく駆け抜けました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールは2曲ある候補からドビュッシーの「アラベスク」が聴衆の挙手の多さで選ばれ、氷砂糖の甘やかさで蕩(とろ)けるような味わいが伝えられて、にぎにぎしく終演となりました。
ラ・フォル・ジュルネでのデュオ演奏の評判が良く、今回はソロでのリクエストに応えての登場という期待の大きさを裏切らない、そしてそれを超える出来栄えを聞かせて頂けたことに感謝して、喜ばしい気分で、会場を後にしました。
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